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K&Kさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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481.  もっとしなやかに もっとしたたかに 《ネタバレ》 
これがいわゆる“日活ロマンポルノ”かぁ。いきなり奥田瑛二の自慰行為から始まるからビックリする。確かに濡れ場が多く長いけど、今の目で見れば過激ってほどでもなく、きちんとした(?)ストーリーもあって、まだ若手だった有名俳優がちらほら出てきて、主人公の務める大和運輸のマークもそのまんま。ファミリー向けではないけど、普通に内容を楽しめる映画だった。 奥田瑛二を中心にしたストーリーだけど、出演者クレジットのトップは森下愛子な辺りも、ロマンポルノだからだろうか?  ラジコン飛行機を見上げる幼い大介と、テニス部員の太ももを見つめる勇一。欲しいけど欲しいと言えない男たち。 妻の君枝に逃げられ、父は倒れ、子供は自分を父親と思ってない、どうにも上手く行ってない勇一。 そこに18歳の家出娘・彩子がピタッとハマり込む。本来の君枝のポジションを、どんどん侵食していく彩子。勇一と寝て、大介と3人で遊園地に行き、病院で父の看病をする姿は、理想の夫婦像、理想の家族像にも見える。 理想の家庭像の裏で、持て余された主婦を食い物にするホスト海野。親友の勇一に内緒で君枝を援助していたのも、解らないでもない。 「くたばれよ!ニューファミリー!」  君枝と彩子の火花がバチバチ。奇妙な3人生活が繰り広げられるかと思いきや、案外アッサリと身を引く彩子。 彩子との勝負に勝って手に入ったのは、かつて自分が捨てた生活。この“勝負に勝って試合に負けた感”ったら… 勇一の目の前で親元から走り去る彩子。大介の目の前で墜落するラジコン飛行機。どちらも自分のものじゃないけれど、手に入らなかった理想かな? 海野も実家に帰り、完全に自由を失い、退屈そうにタバコを吸う君枝。軽快なマーチと対象的に、誰も何も手に入れられない、虚しい結末。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-02-23 15:31:33)
482.  ジーパーズ・クリーパーズ 《ネタバレ》 
-JEEPERS CREEPERS- “ジーザス・クライスト”のスラングで、“何てこったい!”とか“うわビックリ!”なんて時に使うらしい。 モトはジャズのナンバーでルイ・アームストロングらが演奏してるそうです。“何てこったい!君の瞳はなんて魅力的なんだ!”みたいな歌詞。 …ジーパーズ・クリーパーズが怪物の名前かと思ったけど、ダリーの目を狙ったからこの曲のこのタイトルなのかもしれない。この怪物、気に入った獲物の体の一部を奪う時、それぞれの部位に応じて、ラジオで曲を流すのかもしれない。腕だの脚だのハートだの。で、超能力者イゼルは怪物が狙う部位と曲を知っているから、ダリーには「ジーパーズ・クリーパーズ(曲)が聞こえたら気をつけろ」と…続編があったの知らなかったから、この予想が外れてても当たってても、こんなコト大発見みたいに書くの、ちょっと恥ずかしいかも。  ちなみにこれ、劇場で観ました。当時なんかやたらと『コッポラの最新作』と謳ってたから、コッポラの名前押しに負けて、スゲー大作ホラーなのを期待して観ました。悪魔のいけにえや激突を彷彿とさせる序盤。暴走する錆びた小型トラック怖い。夜にゆっくり近づいて来るハイエースと同じくらい怖い。教会の地下に死体を投げ込む怪物が、ジッとこっち見てるのも怖い。首を切られて死んだカップルの話とか、都市伝説映画としてよく出来てた。 恋人でなく姉弟なのもちょっと新しい。2人の仲の良さもくすぐったくて良かった。ナンバー当てクイズとか、「アーハーン」合戦なんて、どこで勝敗が決まるのかこの2人しか解らない感じが、姉弟らしくてとてもイイ。  中盤から怪物をハッキリ見せすぎたのが、低評価の原因だろう。怖いだろ~って顔をハッキリ見せてしまうから。でもダリーの目を盗む理由付けとして、濁った目を見せておく必要もあったんだろうな。あとひき殺そうとする車をヒラリ、ヒラリとかわすのは、なんかユーモラスに見えて怖さが半減してしまう残念展開。そうそう、車に轢かれた怪物が翼を開くけど、あのニチャ~ッとした感じ、ムワッとしてて臭そう。 弟ダリーの最後、予想外だったけど、あぁしちゃうんだぁ…って、私の期待と違うことへの残念感。 二度と見る必要無いなって思ってたけど、今回再視聴してみたら、思いの外楽しめた。エンディングの抑え気味なブギーマンの歌もいい。駄作と呼ぶには勿体ない要素が多い映画かもしれないので、1点オマケ。 続編知らなかったなぁ、ちょっと観てみたい。
[映画館(字幕)] 6点(2022-02-13 12:45:18)
483.  愛と哀しみの果て 《ネタバレ》 
-Out of Africa- “アフリカから離れて”。アフリカ要素と恋愛要素を天秤にかけて、恋愛の方がウケるって判断した結果のタイトルでしょう。最後“果て”とした所が、地の果てアフリカな感じも辛うじて出していて、ニクい演出に思えます。類似タイトルで迷った時は“果て=アフリカ”とインプットしておけば、この作品を思い出せるかもしれません。  何不自由なく裕福なカレンがアフリカに移り住む。物欲に縛られないデニスは、彼女にとってアフリカそのものだった。 ヨーロッパの文明、人との繋がりとは対局な、孤独な生き方を選ぶデニス。 彼に近づけば近付くほど、彼女の裕福の象徴、文明との繋がりは足枷となっていく。 梅毒で生死の境をさまよい、子を持てなくなったカレン。生きるために不可欠な文明との共存。彼女はデニスのようには生きられない。 無情にもアフリカの神は彼女の築いた文明(農園)を焼き尽くす。人間のちっぽけさ。文明の儚さ。 カレンの影響で徐々に文明を受け入れたデニスは、皮肉にも文明の象徴である飛行機の事故で命を落とす。 残った財産を売り払い、すべてをアフリカに残し、文明の元デンマークに帰るカレン。 天に召されたデニスと文明に戻ったカレン。2人の肉体はアフリカを離れたが、2人の魂は永遠にアフリカに残っている。  …“美しいアフリカの自然”と“雄大なテーマ曲”というパワーワードを抜きに、この映画を語ることなんて、自殺行為だなって思ったわ。 そのくらい、この映画のアフリカ要素重要。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-11 11:45:19)
484.  TAXi 《ネタバレ》 
ワイルド・スピードと双璧とも言えるカーアクション映画シリーズ。コメディ色が強いので、みんなが楽しめる作品。 どこにでもありそうなセダンが、スイッチひとつでカリッカリのチューニングカーになる馬鹿らしさ。この有り得ない展開が、公開当時は受け付けなかったけど、年々許せるようになって、今では結構好きになった。  地を這うようなローアングルショット。路面を縫うようにスイスイ車線変更するカメラワーク。改造車の馬鹿らしさとは対照的に、カーチェイスは迫力満点。車線変更直後に同車線上に自転車が走ってたり、車の間をギリギリですり抜けたりと、観てて結構危ないシーンもあった。  コメディ部分はオーソドックスなのとコテコテなののミックス、エミリアンのアホさ加減が笑えるか許せるかで評価変わりそう。 ジベール署長のドイツ人嫌いとか、韓国人タクシーのネタ“顔の区別がつかないから”とか、人種国籍ネタは結構ブラック。 あんまり深く考えないでボヘ~~っと観るのに適してるね。
[地上波(吹替)] 6点(2022-02-10 12:23:01)
485.  コンスタンティン 《ネタバレ》 
キアヌの代名詞的なアクション映画シリーズって、これだっけ?と、ジョン・ウィックと間違えて視聴。ヘビースモーカーで青白い顔したキアヌのキャラと、ダークな宗教観と夜の街がバッチリ決まってて、思いの外楽しめた。  社会の裏側でワラワラと存在するハーフ・ブリード。事件に巻き込まれる美女。悪魔を倒す聖なる武器。特殊能力を持つ主人公と、そんな能力のない仲間。これは、私の好きな某ヴァンパイア映画によく似た世界観とストーリーではないか。スプリンクラーが印象的に使われるのも、悪く言えば既視感だけど、コレはコレで。あっちはマーベル、こっちはDCコミックが原作なんだね。  ハーフ・ブリードの倒し方がバッチリ決まっていて、倒す為の聖なる武器の数々がアツい。十字架の銃にメリケンサック。キーキー虫やドラゴンの息といった小物まで、まるで007のQの発明品のような面白さがあった。シリーズ化してたら、次はどんな武器が出てくるか楽しめたと思う。  羽の生えたガブリエル登場で思い出した。あれ?これ一回観てる。でも最初の方初めて観た気がしたから、きっとテレビで流れてたのを途中から観たんだろうな。その、ガブリエル役のティルダ・スウィントンの“人じゃない感”が凄く印象に残ってた。 その手があったか!なルシファーの選択。最後のガム。よくまとまっていて面白かった。 最後のチャズがよく解らなかったな。モトから?新たに?ハーフ・ブリードが定員制で、ガブリエルの席が空いたからそこに収まったってことなら、バルサザールの席も空いたからって感じに、続編が作られそうだったけど…
[DVD(字幕)] 6点(2022-02-10 10:42:53)
486.  チーム★アメリカ ワールドポリス 《ネタバレ》 
パールハーバーを観たらこの映画を観たくなるよね。FUCK YEAH!! 世界一金を持っている軍隊、アメリカ軍。それを一番格好良く撮影できる監督がマイケル・ベイで、当時一番稼いでいた映画監督でもあったと思う。 金も権力もある監督にズバッと“パールハーバーはクソ”と言って、彼らに一体何の得があるんだろう?  自分たちの利益になることしかしない世界の警察、アメリカへの皮肉。 テロリストに武器を売り渡し、独裁政治を続ける金正日。でもズバリ北朝鮮を攻撃するより、日本や韓国に武器を売って睨み合いをさせておいたほうが金になる。極東の小国はアメリカにとって大して脅威じゃなかったし、資源の乏しい北朝鮮を攻撃するくらいなら、中東の産油国を攻撃対象にしたほうが金になる。  パールハーバーの歌だけでなく、エイズの歌もモンタージュの歌も素晴らしい。 人形劇なのに痛々しく見える死の場面の完成度。ハンスが鮫に食われる表情なんて人形とは思えない表情してた。話題のセックスシーンも、格闘シーンより力入ってるんじゃないかってくらいの完成度。終わった後のリサの、指がゲイリーの目に刺さってるのにOKな“ヤル気の無さ”もイイ。 毎回、どうしても笑ってしまうのがゲロのシーン。リアルなゲロの出方と色。下品極まりない音。そこで掛かる壮大な音楽。 スポッツウッドがズボン下ろすところも。あのやり取りと2人の表情がもう、ダメだ。この歳になってこんなの観て笑ってしまうなんて。
[DVD(字幕)] 6点(2022-02-08 22:26:43)
487.  エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 《ネタバレ》 
ウェズリー、メル、ハリソン、アントニオと、今回も超豪華な顔ぶれ。…なんだけど、若手で新チームを作っちゃったのはどうだろう。新旧の融合なら“消耗品”って皮肉なタイトルに、これからの若手俳優が出てくるのって、ねぇ? 見せ場に苦労したのか、それとも最初から用意されていたのか、バイク、女格闘家、ハイテク…う~ん、私の無知もあるけど、代表作のないメンバーだから、おぉ!?とか、出たっ!!とはならない。ずーっとエレベーターシャフトを登ってたりなんて、やってる事は凄いんだけど、交戦中に何してんの?ってなった。単に人数が増えた印象になったから、『自軍vs敵軍の雑魚キャラの乱戦』ぽくなってしまったね。  出すならニコラス・ケイジ、ウィル・スミス、サム・ワーシントンら、若手チームと言えど40~50代の、名の通ったアクション俳優で、一時期大人気だったけど最近あまり見ない人で固めてほしかった。この作品はそれぞれ役名は付いているけど、かつて映画で見たヒーローの“今”を味わう作品だと思っているから。 最後のシュワとリーのアレ、この映画だから出来た豪華なジョーク。だけど観たかったか?ウケたか?と言われるとね。リーの当時の体調から、アクションで見せ場を作れなかった為ではあるだろうけど、昨今は普通のゴールデンのドラマで、大したオチでもなく、あぁいうのを故意に自然に入れる、不自然な世の中になってしまった。でもこの作品は、無理に今風にしないで、頑張ってもせいぜい'00年代風のテイストを出していれば良いんだよね。  ウェズリーの救出劇~仲間との会話は面白く、シリーズの醍醐味を感じた。最後の戦いでアントニオにデスペラードな二丁拳銃や、ウェズリーにブレイドな銀の杭替わりに銀のナイフを使わせたのは、最高だぜ!ヒャッフー!!だった。 最後の救出ヘリのメンツの豪華なこと。そこに1人ぶら下がってるスタローン。「この作品も俺も、みんなに助けてもらって成功したんだ、ありがとう」的に、この映画のスタローンの気持ちを表現したシーンに思えた。あぁみんな最高。和む。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-02-05 09:27:24)
488.  吉原炎上 《ネタバレ》 
この作品は私の中で、とても邦画らしいと言える邦画だった。日曜洋画劇場だったと思う。番宣の『鬼才・五社英雄監督作品』ってフレーズが印象に残ってる。この映画を見たときも、キスシーン程度ならともかく、もっと激しいお色気シーン、いわゆる“濡れ場”が作品のメインとして入ってて、そういうのに耐性のない子供だったし、お茶の間が凍るのも苦手で…すぐにリタイア。 当時はじっとりジメジメな邦画は避けて、カラッと陽気に明るいハリウッド映画ばっかり観てたっけ。お陰で今、当時未見だった邦画を見る楽しみが出来てるけど。  中梅楼を中心とした当時の遊郭の町並みが凄い。セットのようだけどあの再現度、質感がとても素晴らしい。お金が掛かってるのがよく分かる。細かいところだけど、ふすまの中にガラス窓が入っていたりと、近年の画一的な工業製品に見慣れてしまったため、こんな些細なところに職人技を感じてしまう。 仕事を始める前の神棚を前にした儀式とか、当時の文化を勉強する資料としても、とても面白い。 中梅楼の造りからは千と千尋の湯屋を。おちかさんの話し方は湯婆婆を連想させる。今は鬼滅の刃も遊郭編だし、ぜひ今の子供にも観てもらいたいところだけど、無理だろうな。「ここ、噛んでぇ~!」だし。私も無理だったし。  コレってどこまで実話なのかな?って調べたけど、吉原が炎上したのって何回もあって、『いついつ、ココが火元でこれだけ燃えて、死者は何人で』とかって個別の記録がないのね。 純愛と見せかけて性的不能者なことにコンプレックスを抱いていた古島。お春との結婚に向かう絶望(不能者だとバレる)からの、自殺だったんだろうかね?逃げようと思えば逃げられたし。 古島の純愛より、自己満足の為に花魁道中を選ぶ久乃。不本意に売られてきた身の上には同情するけど、話が進んでいくうちに久乃より、庶民的な菊ちゃんの方に魅力を感じてしまった。
[地上波(邦画)] 6点(2022-01-22 18:31:54)
489.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇 《ネタバレ》 
-獅王争覇- 獅子舞の王者決定大会。 オープニングの、紫禁城での多人数の獅子の舞いが圧巻。主人公たちとは関係ないけど西太后も出てきて、タイトルに相応しい清朝の歴史が垣間見れる。フェイフォンとイー叔母との関係も進んだようで、そこにカメラの送り主のロシア人将校も登場し、フェイフォンの嫉妬、八つ当たりが可愛いと言うか、大人げないと言うか…  カンフーは特撮が増えてリアリティは減ったけど、鬼脚の動きは面白く、足技中心だけどカポエイラともまた違って『あんな拳法もあるんだぁ』って感心した。3つの流派の争いを止めるフェイフォンも、ゲームの“○○無双”みたいで格好良かった。 街中での獅子大会予選も大迫力。オープニングの綺麗な舞いとは違い、相手の獅子を攻撃する荒々しい争いは、獅子舞いの別な一面を見せてくれた。  怪我をした鬼脚とのエピソードも涙を誘うし、「アオラプユー!!アオラプユー!!」英語教室とか、前作よりコメディ色が強調されてきたと思う。イー叔母の表情も豊かで可愛らしい。キャストに愛着も出てきた3作目だけに、ただ眺めてるだけで楽しめて、本作が一番私の好みかもしれない。 イー叔母の「中国の未来は私達が決める!」西欧やロシアなどの列強国に良いようにされていた中国人のたくましさ、意地が感じられて格好良かった。 最後は獅子大会なんだけど、獅子舞いは予選でお腹いっぱい堪能したから、ちょっと食傷気味になる。 たぶんシリーズ鑑賞はここまで。歴史に沿った冒険譚として面白いシリーズでした。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-01-15 12:32:36)
490.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱 《ネタバレ》 
-黄飛鴻之二: 男兒當自強-“黄飛鴻その2:男は自らを鍛え強くなれ” みたいな意味らしい。またこの映画の印象的なテーマソングのタイトルでジャッキー・チェンが歌ってる…そうだったのか。邦題は『熱き血潮』 フー役がユン・ピョウから別の人に変わり、イム師匠が総統役で出ていたりと、ちょっとこんがらがった。 イー叔母とウォンとフーの三角関係。「フー何してる?その役は私がやる!」って、なんかウォンが大人げないかなと。嫉妬して可愛いって見方もあるけど。  白蓮教教祖のクン大師、ノドに当てた刀を横に引くのは観てて怖い。前作のイム師匠を倒した銃すら効かないのは、強敵感も強く期待値が上がる。外国語学校の焼き討ちは、建物にお札をいっぱい貼ったり、死体が転がってたりと結構ショッキング。 白蓮教って実在したらしいけど、怪しい新興宗教感が強い。この映画が制作された'92年前後は、日本ではオウム真理教とか統一教会とかが話題になってた辺りで、香港ももしかしたら、そういう新興宗教がリアルタイムで話題になっていたのかもしれない。  ラン提督に見覚えあると思っていたら、ドニー・イェンか。ビュンビュンしなる棒術、布を固めて棒状にした武術は、迫力と美しさがあって見事だった。実際、後半の対決より、中盤の対決のほうが見応えがあり、カンフー映画の醍醐味に思えた。 後半のクン大師、ラン提督との連戦は、リアリティは無いけど観ていて楽しい。“香港のスピルバーグ”と呼ばれていたツイ・ハークの本領発揮で、当時の流行だったワイヤーアクションを多用した漫画みたいな戦いと、(恐らく)当時はマンネリ化で時代遅れになってきていた、本格カンフー映画を見事に融合させていたと思う。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-01-14 11:48:35)
491.  プラネット・テラー in グラインドハウス 《ネタバレ》 
Grindhouse=アメリカでB級映画を2~3本同時上映する映画館の事らしく、その中で上映されている-Planet Terror-という映画。という設定。“恐怖の惑星”とか、そんな意味だろうか?本作の原因の化学兵器はDC-2“プロジェクト・テラー”だから、もしかしたら、配給会社がシナリオをいい加減に流し読みして、プラネットとプロジェクトを勘違いしたままタイトル決定したって、設定ネタなのかも? 初っ端のマチェーテ。デスペラードで観たシーン入れてくるとか笑うわ。架空の映画なのにストーリーがしっかり伝わる所がフザケながらもちゃんとしてる。  画面や音をザラザラさせてB級テイストを出してるけど、カメラワークは決まってるし、CGも最新技術で、病院の舌のシーンとかきちんとグロい。裏切り者のキ○タマ集めて瓶詰めにするとか、美女の足にマシンガン付けて暴れさせるとか、アイデアと下品さとセクシーさはB級臭プンプン。 副保安官トロ役のトム・サビーニは相変わらずで、中指失って結婚指輪を中指につけるとことか、わざとだろー。 あと久しぶりにマイケル・ビーンを観られたのが嬉しい。全盛期の面影がきちんと残ってて安心したのと、どこかで兄を裏切るんじゃないかと思ったけど、最後まで良い人だったのが良かった。  軍人と科学者。ダンサーと元カレ。医者夫婦。保安官と兄…いろんな登場人物が、なんやかんや皆んな集まって(肝心なところのフィルム紛失とか手が込んでる)大惨事からの血みどろの戦い。トロに撃たれる保安官。よく分からないけど凄いエル・レイ。ゾンビに囲まれての脱出劇。炎と血と肉が飛び散る出血大サービス。そんなに怖くないし、頭空っぽにして、ボ~~~~~っと観るのにちょうど良い。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-01-09 18:45:23)
492.  白い恐怖(1945) 《ネタバレ》 
-Spellbound-“呪文で縛られて”“魅せられて”。  OPで精神分析を当時の現代医学として紹介しているから、きっと、心の病気を現代の魔術になぞらえて、前者のような解釈になったのかも。併せてカタブツのコンスタンスが謎多きエドワーズ先生にアッサリ恋に落ちるところから、後者の意味も捨てがたい。  全盛期のイングリッド・バーグマンの美しさと、まだ新人のグレゴリー・ペックの若さを堪能できる。 定番だけど異なる筆跡、精神が不安定なJBにカミソリを持たせ、犯罪者とミスリードしてのブルロフ博士とのやり取りなど、なかなかスリリング。今の目で観ると、分析結果にちょっと決め付け感を感じるけど、事件解決に精神分析を取り込んだのは当時としてはかなり斬新だったんだろう。 そっちよりストッキングの破れだの、指のマスタードだの、初デートの顛末をあれこれ詮索されるのキツい。  ダリの絵画のような夢の中を、セットや合成を多用して映像化したものは、リアルな夢の世界って感じでなかなか見応えがある。…って思ったら、ダリ本人が制作に関わってたんだな。びっくり。 それと幼少期のトラウマな回想シーン、止まれない、避けさせられない。は、こちらまでゾワッとする見事な見せ方だった。 一方で現実世界の合成(スキーの場面)にリアリティが無いのは、当時の技術的な問題としても緊張感が無い映像。 それと最後の拳銃。変なアングルだなぁ?と思ったらクルリンと向きを替える違和感。何か実験的な映像に思えた。 夢のシーンと回想シーンがリアルで、現実シーンがウソっぽさ丸出しって、どこかチグハグな感じが、今としては面白いかもしれない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-01 16:36:58)
493.  ショート・サーキット 《ネタバレ》 
-Short Circuit-“漏電する” 懐かしい!眉毛のあるロボットがとても生き生きしていて、小さい頃すごく気に入っていた映画。警備隊に蜂の巣にされて泣きそうになったっけ…  あのロボット(S.A.I.N.T.というのか)、ラジコンとかパペットとかだと思うけど、ホントどうやって動かしてたんだろう?表情がとても豊か。あんなシンプルな顔なのに、やはり眉があるからか、自然に喜怒哀楽を表現出来るデザイン。 アイボとかロボホンとか、最近のプログラム・ロボット並みによく動く。しかも5台も。5台揃って挨拶するシーンなんて、なんかSF映画の表現の進化を感じさせられた。創ったシド・ミード凄い。  シンプルで分かり易いストーリーがとても良い。バッタを踏み潰して生命を理解するところなんて、子供でもわかるからこその文句なしな展開だと思う。そして登場人物に根っからの悪人が居ないのも好感が持てる。ナンバー5に置いて行かれたベンと警備員が暇潰ししてる所とか、ほのぼのしててとてもいい。 ハリウッド映画らしく銃は出てくるけど、ナンバー5が3台のロボットと戦って、破壊するのでなくプログラムを書き換えるのも可愛らしい戦い。  その戦いの結果、他のロボットも感情を持つわけでないのは、ジョン・バダムのロボットに対する考えの現れだと感じた。S.A.I.N.T.がいかに優秀なロボットであっても、プログラミングで感情や人格を作り出せるわけでなく、ナンバー5だけが落雷という偶然で誕生した、奇跡的な生命体という表現なんだろう。 だから他のS.A.I.N.T.は同じカタチしていても、三ばか大将を演じても、あくまでロボット。そんな流れから最後身代わりになったのが未登場のナンバー4かと思ったけど、あくまでスペアパーツなことから、他のロボットも全員無事なのは好感が持てる脚本。 大人になってから見ても充分面白かったよ。
[地上波(吹替)] 6点(2022-01-01 15:13:13)
494.  わが母の記 《ネタバレ》 
母親が80歳、物忘れが出だした頃から、89歳で亡くなるまでを描いている。 観ているとどうしても自分の母親(まだまだ元気だけど)と重ねてしまって、これから先、いつ起きるかしれない認知症と、私だったらどう向き合うかとか、ついついそんなコトを考えながら観てしまった。  樹木希林の演技とは思えない熱演がスゴい。洪作の家から自分の家に帰ろうと暴れる怒ったような困ったような顔。懐中電灯を手に徘徊する真剣な顔。息子の書いた『おかあさんと渡る海峡』を詠むときの遠くを見つめる目。 自分のことを息子だと理解してくれない母親に、あくまで優しく接する洪作が、ずっと抱えてた心の引っかかり。捨てられたと思いこんでた過去をぶつけるシーン。育ての母を悪くしか言わない八重に「息子を置き去りにしたんですよね」と、涙を浮かべて問い詰めるシーンがヒリヒリと痛々しい。ここから先は大泣きしてしまう。 奥さんからアッサリと母の秘密が話されるのも、洪作の人(自分の家族)の話を聞かない性格が出てたと思う。空回りといえば空回りだけど、受け入れるのに必要な時間というのも、あったのかもしれない。  昭和な空気も気持ちよくて、誕生会で泊まるホテルの案内板。八重さんが徘徊する食堂の麻雀卓も懐かしさを感じる。夜中の居間に浴衣姿の家族がみんな集まってる画も、なんか良い。 最初まだ学生だった琴子の成長を描くことで、ゆっくりとしていて、それでいて確実に過ぎていく、9年という時間の表し方も上手い。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-11-26 01:38:57)
495.  3時10分、決断のとき 《ネタバレ》 
-3:10 to Yuma-“ユマ行き3時10分発”。列車の時刻だった。タイトルから西部劇だとは思わなかったわ。 序盤のガトリング・ガン搭載の荷馬車が面白い。実際あんな馬車ってあったんだろうか?それにしても、護衛も無しに単独輸送は、弱点晒しすぎだ。 囚人入れ替え作戦(なるほどウマい)。一人、また一人と命を落とす護送メンバー(この人がそこで死ぬのか)。トンネルを作る中国人労働者(へぇ、この時代に…)。ついつい興味が湧いて観続けてしまう面白さがある。 街について保安官も加勢して、ホッとしたのも束の間、街の人間が金でアッサリ寝返る展開は絶望感があった。  さて、元狙撃部隊所属で連隊イチの腕前。今は足の先を失って、子供にも見下されるような負け犬農夫のダンが、いつスナイパーとしての腕を発揮してスカッとさせてくれるかと見守っていたけど、ついにそんな活躍は無く… 弱い普通の人が、逆境の中勇気を出して、歯を食いしばって頑張る姿を息子に見せる。父親の威厳、本当の格好良さを魅せてくれたのは、逆に好感が持てた。  一方で常に人間の大きさを魅せるベン・ウェイド。とても魅力的な人物だけど、正直何を考えてるのかよく解らなかった。ダンの男気に共感しての、列車までの逃避行。目的は自分を刑務所に移送する列車まで届けること。自分らを襲うのは自分の部下たち。考えてみたら変な状況だけど、それでも勢いがあって楽しめる。そして最後、あれだけベンのために尽くしてきたチャーリーたち部下全員を、あっさり撃ち殺してしまうんだもの、やっぱり何考えてるか解らないわ。 でも、優しい音色の口笛に呼応して、ベンを追いかける愛馬の画は、とてもカッコ良かった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-11-26 00:46:24)
496.  殺人遊戯 《ネタバレ》 
松田優作の遊戯シリーズ第2作…何てことは知らずに鑑賞。 松田優作といえば真面目で無口なハードボイルドな面と、探偵物語の工藤ちゃんみたいな饒舌でおちゃらけた面が思いつくけど、この作品ではその両面が楽しめて、ちょっとしたお得感があった。裸の大将みたいな格好しててもスラッとした松田優作はカッコイイなぁ。 「今日、野性の証明観に行かないと…」「ネバーギブアップ!」ラジオから『戦士の休息』と、同年のライバル映画ネタをジャンジャン出してくるのが笑える。たまたま先日観たばっかだし。こちらの音楽も大野さんなので、軽快でオシャレなルパンっぽさも味わえる。  鳴海という人物、照子が殺されて復讐のように花井組を壊滅させるとか、文太に殺人の報酬ぶんの金を全額置いていくような、情に厚い男の一面があるようだ。だけど人質にした美沙子にロシアンルーレット(もともと殺す気はないんだろうけど)をした後に「運が良い」と開放する。最後は自分を撃つ美沙子にキスをして撃ち殺す冷酷な一面もある。 最後の美沙子を殺す必要性がイマイチよく解らなかったけど、最初に殺された会長の秘書だった時は、美沙子はこの会長の愛人だったんだろう。その会長の利権を握ってクラブのママになってからは勝田の愛人だったから、5年前も今も、鳴海が暴れるたびに自分のパトロンを殺されてる。 最後鳴海に向かって撃つのは、きっとロシアンルーレットの仕返しなんだろう。もちろん鳴海に当てる気はなくて“もう運が尽きた”ことを伝えて、あの時に遡って殺してもらうことを望んだんじゃないかと。そう考えると美沙子を撃った鳴海は、一貫して情に厚い男と言えるかもしれない。美沙子の酒は涙でしょっぱかったのか。  寿会の銃撃戦は約3分に及ぶワンカット長回し。扉に穴が空いたりと、撮り直しが難しい中での一発撮りは、この時代結構スゴいことなんじゃないかな。 だけど確かに、殺されるヤクザのオーバーリアクションは、ふざけてるビートたけしみたいで笑えるかも。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-22 12:42:31)
497.  野性の証明 《ネタバレ》 
-野性の証明- 野生(=自然に育つ)じゃなく“野性(=動物の本能)”です。 たぶん兄が、原作の表紙(味沢が頼子を背負う絵)の、新聞の切り抜きをテーブルに置いていて、なんかあの絵の、生気のない頼子が幽霊みたいで怖かったんだ。これは絶対恐い本だ。と。それから数年、テレビでやってるのを観てしまう。これ昔見た恐い表紙の映画だ!と。 怖かったなぁ。テロ鎮圧シーンは大丈夫なんだけど、何も悪くない村人が次々残忍に殺されるのって、とてもショッキングだった。それと朋子の家に暴走族が来て殺されるところ。「家の中(安全地帯)まで入ってきて殺すなんて…」と、あれは逃げ場のない恐怖体験で、夜中に暴走族のバイクの音が聞こえると、家に襲撃に来るんじゃないかと、しばらく心臓パクパクして固まってたわ。 でも何だかんだ最後まで観て、頼子ちゃんが撃たれるのに悲しくなり、味沢の「頼子、行くぞ」に、何か熱いものが込み上げました。音楽も印象的で、メインテーマ(歌じゃない方)が頭の中でリフレインしていました。  大人になって観てみると、東北の羽代市が舞台で、そこでは自衛隊も警察も大場一族が支配しているというマッドシティ設定。ネットの発達で日本が小さくなった今と比べ、中央の力が及ばない地方都市なんてのも、あっても不思議じゃないなって思えた時代だった。犬神家の都市版のような雰囲気がいい感じだ。 朋子の姉を殺したのは味沢か、なぜ味沢が朋子に近づいたのか。野心的な記者の朋子と、保険のセールスマンの元自衛官・味沢。羽代市を支配する大場一族の裏の顔と、防衛省昇格を前に非公認の特殊工作隊を隠したい自衛隊幹部の思惑が交差する。複雑だけど面白い。  「俺たちが助かる方法は3つ。演習中隠れているか、演習地から逃げ出すか、あの22名を倒すかだ」ここまでは凄く盛り上がるんだけど、特殊工作員が一般の自衛官をあっさり殺す意外、特に盛り上がりがない。ここから、今までの面白いドラマが安っぽいアクションに切り替わってしまうのが残念。 エンディングが記憶では『戦士の休息』だと思ってたけど、大野雄二氏の音楽(頭の中でリフレインしてたやつ)だった。大野さんの音楽最高。 そのエンディングで、頼子との回想とか自衛隊との戦闘とかと一緒に、戦車部隊と一緒に歩く味沢の画が、当時も今も謎。  印象的な頼子の最後。撃たれて瀕死だった頼子は、予知能力で父がヘリの隊長に撃ち殺されるのを察知して、それで飛び出したんだろう。トロッコでの別れ際、味沢が「頼子ちゃん」と、他人扱いするシーンからの繋がりで『お父さ~~~ん!』「頼子!」は名場面。 頼子の父が発狂した原因の軟腐病。もしかしたらあの部落だけでなく、このマッドシティ羽代市にじわじわと軟腐病が浸透していたのかもしれない。“演習にかこつけて味沢親子を殺してしまおう”なんて、マトモな人間の発想じゃない。劇中何度も出てくるセリフの通り「狂ってる」。 そして最後の味沢の特攻。戦車と歩兵の大部隊相手に拳銃で戦いを挑む味沢。でも相手は特殊工作員でなく一般の自衛隊員。元特殊工作員ながら人間性・理性を失わなかった味沢も、この時には既に、軟腐病(≒野性)に侵されていたのかもしれない。
[地上波(邦画)] 6点(2021-11-20 11:54:55)
498.  愛と追憶の日々 《ネタバレ》 
-Terms of Endearment XXX- “愛称” …え?タイトル愛称なんだ?誰か個性的な愛称で呼ばれてたっけ? 意訳の“愛情を受けるための条件”…とかでも良いのかな? タイトルには含まれないけど、タイトル画面の最後のXXXは、手紙とかで書くキス。“Chu!”みたいなものみたい。  先日、瀬戸内寂聴さんが亡くなった。幼い頃から徳の高い尼さんという印象で見てたけど、出家する前は不倫したり娘を捨てたり、本能のままに生きてきたようで、知らなかったから結構びっくりした。人間生まれてから死ぬまで、誰であっても、どんな立場でも、どんな年齢でも、恋愛はするんだなぁ。本作もオーロラとギャレットの熟年の恋愛から、エマとフラップの結婚。お互いの不倫まで様々な恋愛模様が出てくる。  ただ、エマの不倫がねぇ…フラップがまだ浮気疑惑(あの段階でどれほどの確証があったのか?)なうちに、サムと不倫。そこまでは仕方ないとして、不倫してることをオーロラに相談してる事にドン引き。オーロラもフラップが大嫌いだからって、娘の不倫をどんな気持ちで聞いていたのか、とてもモヤモヤする。 妻が死んでいく事を受け入れて、自身の浮気を白状するフラップに対し、自分の不倫は墓場まで持っていくエマ。こんなところも、なんかやっぱりスッキリ出来ない。何が正解か解らないけど、恋愛に対して不誠実に思えた。 長男トミーのエマへの冷ややかな態度から、彼は母親の不倫を知ってたのかな?なんて思ったけど、そう言う描写は無かったな。  人生の最後、必死にトミーに語りかけるエマ、それを面倒くさそうに聞き流すトミーがリアル。これ大人になって絶対後悔する。 併せて、ママを怠け者扱いするトミーに手を挙げるオーロラのシーンも、かなり心に刺さる。叩くオーロラの心も痛い。 エマが死んだときのオーロラの『この子が逝けば苦しみが和らぐと思ってた』ここもとても共感。末期の家族を看病するのって精神的にも体力的にも疲れ果てるから、熟睡できない夜を何日も過ごしてるうち、つい“この状況、いつまで続くんだろ?”って思ってしまうんだよ…人間って弱い。  人は生まれてから死ぬまで、友情、愛情、不倫も含めて人を好きになり、愛を与えあう。 愛する人の死でポッカリ空いた穴は、残された家族と友人とで、時間を掛けて埋められていく。 ジェームズ・L・ブルックス監督って聞いたことあると思ったら、あのザ・シンプソンズのブルックスだった。へえぇ~~、こんなこともする人なんだ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-11-17 00:30:14)
499.  拳精 《ネタバレ》 
子供の頃、石丸さんの吹き替えをジャッキー自身が喋ってると思った人、手を挙げろ。 当時ジャッキーのカンフー映画は、ゴールデン洋画劇場でよく流れてた印象がある。次の日は学校がないので私も最後まで観せてもらえた。 見たことのないカンフーの動き、美しさ、風を切る効果音。解かりやすいコミカルな演出。子共たちはみんなジャッキーが好きだったよ。さてこの拳精は、変な精霊も出てきてコミカルさが突出した異色作。最後“俺の技で決めろ”“いやいや俺ので”って言い争うところなんて、子どもたち大爆笑でしたよ。  ~Spiritual Kung Fu~霊的なカンフー。“カンフーの精霊”的になるかと思ったけど、そういう訳を見付けられず… 久しぶりに鑑賞。字幕版。う~ん、精霊たち、当時は可愛らしいと思って観てたのに、あんな、ただの白塗りのオッサンだったっけ?高画質で顔の違いが解るぶん、残酷な現実を突きつけられた感じ… しかもチャイナ・ガール流れないのね。酔拳のカンフージョンとかは、日本語だし後付けの主題歌だって中学生くらいには気がついてたさ。でもチャイナ・ガールは英語だし、当然掛かると思ってたさ。アレ掛からないと、変な感じなのさ。 今の目で観ると、イーロンは自己中で反省とかしない悪ガキ。負けた女の子にリベンジとか、子供じみてる。まぁ女の子見たこと無いって設定だから、ブルマに初めて会った悟空みたいなものかも?根っこは悪い奴ではない。 カンフーの組手はとても綺麗で、ガードを外して正拳をブチ込む、ガチな空手系の七殺拳。対して動物をモチーフにした奇っ怪な動きの五獣拳。なんかタイトルの意味はこの辺に掛かってきそう。十八羅漢との棒術もトンファーも見事。コメディ映画なのに武器の使い方の教科書みたいだ。見えない精霊とのパントマイムもよく見ると結構上手。  可能なら石丸さんの吹き替え版を観てほしいなぁ。チャイナガーr チャイナガーr フンフンフンフ~フン…♪
[地上波(吹替)] 6点(2021-10-22 11:55:29)
500.  ゼイリブ 《ネタバレ》 
~They Live (We Sleep)~彼らは生きている(そして我々は眠っている)。彼らは住み着いている。とか。 まるで星新一のショートショートをそのまま一本の映画にしたような、面白いアイデアとインパクトがある映画。 気が付かないうちに自分の意識を変えられている可能性。刷り込み、インプリンティング。ほんのちょっと、脳に刺激を与えて相手の感情をコントロールするなんて、今の技術でも充分にできそうだ。背乗り、なりすまし、スプーフィング。隣の人は本当に身分証通りの人だろうか?場合によっては自分自身が被害や変化に気が付かずに、普通に生活を続けているかもしれない。だから、恐い。  テレビ(最近はネットだけど)を見て、欲しい物を買って、消費する。カリブ海の水着のポスターのメッセージが“結婚し出産せよ”ってのが解りやすかった。リゾートで遊び呆けることと、結婚と子育てで身を固めることは、相反するようでいて辿り着く先は一緒。ホントは洗脳されてるんだけど、自分で選んだ気にさせて、宇宙人に隷属する立場の労働力を作れ。と。  サングラスをしたナダは、躊躇なく警官(彼ら)を撃ち殺し、たまたま入った銀行でこれまた手当たり次第殺していく。精神に異常をきたしたヤバい奴による無差別殺人事件や通り魔事件。サングラスをしていない一般人には、殺人鬼ナダが、殺す場合と見逃す場合の境目が分からない。分別基準も連続殺人犯の中だけのルールみたいで、あの場に居たら恐かっただろうな。  「サングラスをしろ!」「イヤだ!」から始まる6分にも及ぶ路上プロレス。ナダ役がプロレスラーだって後から知ったけど、初めてテレビで観た時は、あの路上プロレスの長さに驚いたわ。そしてナダとフランクの最後の呆気なさにも驚いた。このプロレスとエンディングの微妙なバランス。そこもまぁ、この映画の魅力かもしれない。
[地上波(吹替)] 6点(2021-10-14 23:52:41)
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