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ユーカラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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521.  書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園-
前半に登場する、昔ながらの半紙作りをしている小さな製紙工場は実際の現場だろうか。その地味ながら年季の入った風情と生活感が非常に渋い。売れ残った半紙を燃やすドラム缶の炎なども印象的な画だ。 ローカル駅や、寂れた商店街、丘の一本道や煙突を望む海辺の風景など、地方色の出し方は『シムソンズ』のように定番的で地元FC任せの感もあるのだが、そのロケーション自体の魅力にかなり助けられている。  121分という冗長なドラマもオーソドクスというより、ただただ官僚的。秘されていた楽曲が判明する夜のシーンと、翌日の部室のシーン、話の流れとはいえ同じ曲を2回も立て続けに流すというのは、あまりに芸が無さすぎのような気がするが。岩代太郎の音楽も主張しすぎ。書道を映画表現するにあたって、半紙を走る筆の音をBGMで邪魔してどうするのか。せっかくの紙ズレの音がよく聞こえず、書道の感触が伝わらない。ヒロインの力感ある大筆さばきはとても素晴らしいのに。(体育館での書道の練習中、飛んできたバレーボールをレシーブで防いだ男子生徒の咄嗟のアクションもナイス。)  それにしても、クライマックスでヒロインを見舞うアクシデントまで先行の劇場予告編で小ネタばらししてしまうテレビ的無神経は腹立たしいばかりだ。
[映画館(邦画)] 4点(2010-06-22 21:47:18)
522.  グリーン・ゾーン
トレードマークというべき相変わらずのタッチ。寛容に受け取れば、『ボーン』シリーズなら主人公の俊敏さ・機敏さを強調し、『ユナイテッド93』なら乗客の動揺と切迫感を表象する手段でもあり、本作でいうなら現場の混迷と混乱の状況を示すといったところか。主人公は政治状況・組織関係の混迷(大状況)と、迷路のような異郷の夜の路地(局地状況)をひたすら奔走する。それは良いが、バス停留所の件りになるともはや視点が拡散しすぎで、位置関係の把握どころではない。こうなると、サスペンスとしては辛い。撮影途中のフォーカス修正や、高速ズーミングなどの誘導的細工で擬似即興感づくりに勤しむ一方で、映画の「嘘」を敢えて露呈させるようなリバース・ショットは盛んに入り混じり、各キャラクター造型は単純明快で非リアルであり、結末は能天気なほどファンタジックでありと、見事に社会派臭を払拭している。政治性を牽制する戦略も抜かりなし。陸橋の崩れた街道を俯瞰するロングショットや、夜の路地を徘徊する野良犬、義足を外され片足飛びするイラク人など、個々には眼を引くショットも多い。
[映画館(字幕)] 4点(2010-05-18 20:55:13)
523.  ナラタージュ 《ネタバレ》 
回想シーンの、そのまた回想シーンへという冗長な展開に早々に嫌気がさす。 懐中時計のアイテムもラストでとってつけたように扱うのみなら大学時代と高校時代だけで十分だろうに。 配給会社勤務の設定も、成瀬やエリセやトリュフォーの映画ネタで戯れたいだけっぽい。  それにしても、松本潤が「外へ出よう」と有村架純を連れ出すあの岸辺のシーンの酷さといったらない。 女性と連れ立って歩くシーンに、わざわざ散乱するゴミをフレームに入れる意図は何だろう。 仮にそれが松本の空虚な心象という演出だとしても、終盤の同じロケーションのシーンでは ニュアンスが全く変わるのだから、そこで再びまるで必然性の無いゴミを画面に映し出すのは映画の心得としても 完全にNGだろう。ロケ地に対しても失礼だ。  クロースアップのやたらな連発も、ラストの切り返しのインパクトを弱めてしまう。
[映画館(邦画)] 3点(2017-10-14 23:50:22)
524.  奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール 《ネタバレ》 
文体的にも『モテキ』のバリエーションだが、森山未來の運動神経があるわけでもなく、女優や楽曲のバラエティという点でも分が悪く、 ロケーションも貧相な限り。真っ暗な屋内セットばかりで美術の見せ場も無いと来る。 単調なキスシーンを繰り返すくらいなら、『モテキ』のミュージカルや『バクマン。』のペン格闘に類するスペクタクルに 知恵を絞って欲しい。まるで突き抜けない黒猫チェイスでは全く物足りない。  哀れ、コメディ・パートもリリー・フランキーや安藤サクラらのエキセントリックな芝居に縋るしかなかったのだろう。  すべてが安普請。退行もいいところである。
[映画館(邦画)] 3点(2017-09-16 22:26:11)
525.  メアリと魔女の花 《ネタバレ》 
『千と千尋の神隠し』では安藤雅司氏はプロデューサーと密約し、 デフォルメしがちな宮崎原画をより現実的な動きにことごとく修正したという。 そうした逸話からするなら、高度に統一された作画クオリティを誇るスタジオではあってもプロの眼でみれば それはいわゆる宮崎アニメとは似て非なるアニメーションなのだろうし、 本作も動画の細部まで見極めれば米林監督独自の差別化、あるいは師匠に対するアンチテーゼというものが見えてくるのだろう。  倒木を跨いで森の奥へと進む少女の動作。恐る恐る箒に跨る動作。 前半部はそういう日常的な動作の感覚を、誇張を抑え丁寧に再現して 見せてくれるが、結局それらもヒロインの魅力を引き立てるビジョンには向かわない。 そして後半、魔法のエフェクトやら光線やらが飛び交うスペクタクルも 一気に陳腐なイメージに堕してしまう。  これは宮崎監督が否定するところの、過剰な思い入れも無しに理屈・骨法・文体に拠って作った映画だろう。
[映画館(邦画)] 3点(2017-09-15 22:53:26)
526.  暗黒女子 《ネタバレ》 
五人が順々に小説を朗読していく形式ということで、画面は単にあらすじを絵解きしてゆくだけという印象を強くする。 虚仮脅し的どんでん返しを主眼とした作為臭の強い物語ゆえに、どのキャラクターも空虚なパズルのピースにしか感じられない。 仮に女優をそれぞれ入れ替えたとしても、さして不都合はないかも知れない。
[映画館(邦画)] 3点(2017-04-02 21:51:20)
527.  サクラダリセット 前篇 《ネタバレ》 
そもそも原作自体が恐らくは映画向きではないのだろう。申し訳程度に砂浜や滝や防波堤が登場するが、それ以外のロケーションも美術も貧相だ。 特殊能力は注視したり、肩に手を置いたりの省エネモードで絵的に面白みが無い。背景を暈した顔面アップ多用による状況解説で手一杯なのだろう。 この調子で前後編にしようというのだから、相当なローコストオペレーションである。  どこやらの施設前の門前で四人がやりとりするのだが、引きで撮れない事情があるのだろう。彼らがどういう位置関係で対峙しているのかも判然としない。  白いカーテンや、エイジングしたフィルム感覚のショットなどは相変わらずだが、『半分の月が~』の後がどうもパッとしない深川栄洋である。  たとえ突飛な設定であっても、そこから普遍的なエモーションを掬い上げることは出来るはずだが、その拠り所すら見いだせない。
[映画館(邦画)] 3点(2017-03-29 22:00:25)
528.  アサシン クリード 《ネタバレ》 
ドローン空撮や、馬車チェイス、市街でのアクロバティックなアクションなど、折角のスタントを雑な編集がことごとく台無しにする。 然程難しくはないはずの話に半端な観念談義を加えて、あたかも小難しそうに語りたがるのがこの手の作品の悪い癖だ。  そもそもマント下の顔貌も判然としない主人公に思い入れどころでなく、クライマックスに至っても何らカタルシスのない 陰気なドラマに滅入るばかりである。
[映画館(字幕なし「原語」)] 3点(2017-03-18 00:53:07)
529.  恋妻家宮本 《ネタバレ》 
アップの表情とモノローグの氾濫と劇伴で一から十まで説明しつくすテレビドラマ仕様。 息子の転居であるとか、妻が語るボランティアの話とかロウソクの小道具であるとか、 震災後の福島が絡むエピソード(原作では宮城)なども取ってつけたように持ち出されるのだが、これも見事にただ台詞として語られるだけで 具体的な画面として提示されるわけでもドラマの大筋に係わってくるわけでもない。善良で優しいストーリーのダシに利用されている印象すら受ける。  主要な要素の一つである料理の映像も下手(そもそも調理を描写しない)だし、富司純子の扱いも酷い。  この程度のものをよく海外に出せると思う。『道程』とかのつまらない日本語エピソードなどの翻訳をどうするとかの意味ではなく、 単純に観客を舐めた言語偏重の全面介護方式という意味で。
[映画館(邦画)] 3点(2017-03-17 23:51:01)
530.  僕らのごはんは明日で待ってる 《ネタバレ》 
ドラマの設定は手垢のついたパターンであり、そこに食事の趣向で 独自性を出したのだろうが、双眼鏡や青空や握手の演出も含めて小手先の印象である。 前作同様、不器用男が走る横移動の(これまた陳腐な)ショットをどうしても入れたいようだが、病院の待合室でパンにかぶりつく シーンのほうがまだ力強い。  雄弁なダイアログは二人の個性の描写として許せるのだが、 食べ物の好き嫌いがないとか、イエスのように優しいとか、エピソードの中で描写 すべき事まで台詞で説明というのもどうなのか。  ラストが揺れる白いカーテンである割には、病院の屋上ではためく白いシーツを 画面に載せないなど、主題系としての不徹底が目に余る。
[映画館(邦画)] 3点(2017-01-09 14:32:49)
531.  疾風ロンド 《ネタバレ》 
疾風を感じさせるのは、かろうじて大島優子とムロツヨシのスキーチェイスのみ。 せめて話運びだけでもテンポ良くやって欲しいが、編集の間も悪く、タイトル倒れである。 レストラン家族の陳腐な人情噺など、小手先でパズル合わせしているのが露わで、 キャラクターはそのコマでしかない。柄本明の誇張芝居などは目を背けたくなる。  とぼけた味の阿部寛はなかなかいいが、もう少し主役らしい活躍の場が欲しい。
[映画館(邦画)] 3点(2016-12-01 23:59:18)
532.  おかあさんの木 《ネタバレ》 
ただただ情緒に訴えるのみの反戦メッセージなど、タチが悪いのみ。 鈴木京香らの記号的・心理的表情と、饒舌な劇伴音楽、加えて無駄にミスリードを誘う語り部による ナレーションによって、ひたすら冗漫である。 ポスプロでの処理もいろいろと施されているのだろうけれど、ロケーションとオープンセットによる昭和初期の農村の再現は よく頑張っているのだが。 志田未来のつくったおはぎを、画面に登場すらさせないなどの無頓着も作品を貧相にしている。
[DVD(邦画)] 3点(2016-10-13 23:56:30)
533.  HiGH&LOW THE MOVIE 《ネタバレ》 
冒頭でこれまでのドラマの顛末らしきものや多極的な勢力図らしきものを説明してくれるのだが、この時点で脱落しそうになる。 どうやら、五つのグループ+αの抗争となるらしい。  案の定、話は中途半端な場面であちらへ飛びこちらへ飛び、過去に飛んではさらにその又過去へと飛ぶ。 とにかく散漫でストレスばかり溜まる。  おまけに、のべつ幕無しに音楽が鳴りっぱなしで鬱陶しい。どうやらこの気障なオニーチャン達のプロモーションらしい。 とにかく苦痛でストレスばかり溜まる。  そして、キーワードは例によって仲間、仲間、俺たちは仲間。まただよ。  それにしても、とにかくよく殴りよく蹴る。話をしていても脈絡なく殴りだしてしまう、というのが凄い。 まるでミュージカル映画が突然歌いだすように。いわゆるバイオレンス・ミュージカルか。 当人達はあくまで真剣だ。ここでは大乱闘も盛大な舞踊なのである。  俳優らの周囲にはスモークが焚かれ、美術もいい仕事をしている。女優たちに当てられる照明も配慮が行き届いている。 スタントも結構無茶をやって頑張っているのが何よりである。
[映画館(邦画)] 3点(2016-08-13 23:16:44)
534.  X-MEN:アポカリプス 《ネタバレ》 
より細密に、より大スケールにというのは重々承知しつつも、この都市破壊のパノラマももはやマンネリと化している。 正直のところ、またかと思う。無味乾燥なインフラ破壊の絵解きであって、災厄の描写とは程遠い。 (劇中のスターウォーズネタは、特撮ジョン・ダイクストラ絡みでもあるのだろう、その1983年設定は、 今の時代に勧善懲悪ものをやるエクスキューズの意味合いが強く感じられる。)  not alone、 not alone、の合唱も食傷してきた。ギャラクシーだか、ガーディアンだかの幼稚な映画も そうだったが、とにかく仲間だ、仲間だと声に出して確認していないと気が済まないのか。 目線なり、身振りなりでスマートに表現出来るものを。  前半の悪役側の仲間集めも、やりようによっては『七人の侍』的な面白さが出せたかもしれないが、 この若干三名がまた小粒なのだ。 寝返りとか翻意のシーンこそ映画の高揚する瞬間のはずだが、そこの演出が弱くてどうするという話である。
[映画館(字幕なし「原語」)] 3点(2016-08-11 16:57:33)
535.  ガルム・ウォーズ 《ネタバレ》 
『アバター』等の後では何の新味もない。それは『押井言論』の中で監督本人も認めている通りだろう。戦略もなかったに違いなく、 世界観と意匠だけでは何とも苦しい。技術に関するアプローチも、この内容ならむしろミニチュア特撮のほうが新鮮味とゴージャス感が出たのではないか。   監督自らが常々『ダレ場は必要』論を語るわけだからそこを批判しても仕方ないが、顔面づくしのドラマパートにエフェクト過多のロングショットが時折入り、「急」に転ずるべき格闘アクションはカット割りまくりの手ぬるさなのだから始末が悪い。  女優に興味なさそうなのも相変わらず。  正直のところ、川井憲次氏の映画音楽さえ聞ければOKだから良いが。『GANTS』といい、『009』といい、本編はアレでもエンディング曲だけで 何となくマスターピースを鑑賞したような気にさせてくれるこの方はやはり凄い。  会話中の劇伴は少々鳴りすぎだったが。
[映画館(吹替)] 3点(2016-05-26 23:33:46)
536.  シーズンズ 2万年の地球旅行 《ネタバレ》 
追う動物と追われる動物、狙う動物と狙われる動物のショットが180度切返し編集で繋がれたりと、あからさまな劇映画である。 何台のカメラで撮っているのか知らないが、一連のチェイスシーンが極端な低位置での高速横移動や縦移動を織り交ぜながら マルチ・カムのごとく巧妙にモンタージュされていて見やすい事この上ない。 だが、そもそも野生動物同士の驚異的な知覚や鋭敏なアクション-リアクションを人間レベルのモンタージュに置き換えることには傲慢しか感じない。  ヒグマ同士の格闘や渡り鳥との並走など、ドキュメンタルな非モンタージュでこそ生き物の躍動を存分に伝えているだろう。  グローバルな戦争の世紀を経て、ヒトは再び自然との共存意識に目覚めました的な玉虫色の総括もやはり傲慢である。
[映画館(吹替)] 3点(2016-01-22 22:52:26)
537.  人生の約束 《ネタバレ》 
何やら薄暗い詰所らしき場所で江口洋介らが力み切った絶叫芝居を繰り広げる冒頭からして、駄作臭が漂う。 劇場予告でも散々聴かされた西田敏行の「失って、(中略)、、人生は。」とかいう手垢のついた人生談義も鼻持ちならない。  テレビサイズの表情芝居とダイアログ、そして案の定、クライマックスには西田の泣き顔で釣ろうという辺りがやはりさもしい。  竹野内豊と高橋ひかるが携帯電話で語り合う背景に、それぞれ東京タワーと夜景、灯台と海が対応し合うのだが、だから何?と思う。 彼女が聞かせる波音が全く効果を発揮しない。  ホテルの一室でキーボードを叩く竹野内と、江口らの漁のカットバック。感動を要請しているようにも見えるが、だから何?。 絆とか繋がりがテーマの割に、画面はまるで相乗していかない。  祭りの最中、頻繁に入るスロー処理。だから何?。 思わせぶりではあるのだが、映画の感情はうねらない。  途中思い出したように、木漏れ日が人物に落ちたり、緑の丘に風が渡ったりするのだが、ドラマが付いていかない。
[映画館(邦画)] 3点(2016-01-12 23:58:11)
538.  orange オレンジ 《ネタバレ》 
上映時間139分というのが、まずは悪い冗談。 それを踏まえて観ているから、余計にテンポの悪さと散漫ぶりが目立つ。 梗概的な部分の整合性を突き詰めきれていない脚本や、ヒロインの口跡の一本調子や、感傷過多のBGMなどの貶しどころはヤフーレビューあたりに 散々書かれている通り。  水泳プールから花火を見るというシーンを設定するのなら、そのプールという場には二人を結びつける説話的論拠を付与するべきだし、 それ以上に、『海街diary』の花火のように水面に花火を美しく反映させるといった映画的論拠がまずあってしかるべきなのだが、 驚くべきことにそれらが何もない。舞台がプールである必然性が全く無い、という。そういうののオンパレードだ。  ソフトボールにサッカーにリレー競争と、運動競技を活かそうとするのは解るが、 それらは悉く、映画性ではなく道徳性のほうに収斂してしまう。 「重荷運び」のストレートで優等生的なメッセージ中毒&言語依存ぶりには、哀れみすら感じる。  上映時間が長いだけあって、6人の個性が明確になっていたのは救いだ。  並木道の木漏れ陽などはもっと巧く活かせたはずである。
[映画館(邦画)] 3点(2015-12-14 23:07:30)
539.  ピッチ・パーフェクト 《ネタバレ》 
実質的ライバルはただの一チーム。 そもそも何チームが出場していて、どれだけの難関コンテストなのやら。  リーダー、異性、父親との確執・和解の薄っぺらいドラマも ただただ尺伸ばしにとってつけたよう。  『友情・努力・勝利』なる、漫画誌の三原則を映画に当てはめるのもなんだが、 友情も努力もない、アカペラパフォーマンスそれだけというこの映画のドラマは実に貧相だ。  その肝心のステージシーンのショット構成もただせわしない。 後ろから前から、下手なアクション映画のように目まぐるしくポジションを変えまくる。  歌唱と身体パフォーマンスの映画で、バストショットばかりというのも致命的欠陥だろう。
[映画館(字幕なし「原語」)] 3点(2015-06-20 16:18:28)
540.  イニシエーション・ラブ 《ネタバレ》 
おそらく夏頃中心の撮影だったのだろう。 俳優のスケジュールの都合もあるだろうから仕方ないにしても、 完全に落葉しているはずの時期の場面にイチョウが紅葉していたりと 冬の場面の撮影にどうしても違和感が強い。  本作の場合、月日の設定は重要な要素なのだから季節感の演出には もう少し気を遣って欲しい。仮にも恋愛ものでもあるのだから。  季語に当たるショットを後から少し撮り足すだけでも違うだろうに。  騙しの伏線張りに手一杯の作り手にそこまで望んでも仕方ないが。  映画の中盤、産婦人科から出てきた前田敦子を松田翔太が迎えるシーンに吹く 風と木漏れ日がようやく映画らしさを伝えるのだが、同時にここでようやく この映画がシネスコサイズだったことに気づかされる画面の貧しさも何ともはや。  原作由来とはいえ、往時のヒット曲垂れ流しも風俗アイテム羅列も ただたださもしく見えてしまう。
[映画館(邦画)] 3点(2015-05-26 21:29:17)
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