541. 六月の蛇
《ネタバレ》 評価が高い中気後れするのですが、合わなかった、この一言に尽きます……。りん子の 病気がわかった後、無機質な夫婦がラスト愛を交わすまでになる、という流れは悪くなかったし、適度な時間内にピシッとまとまった無駄のない作品だと思いました。けれど監督の表現方法と自分の好みがいかんせん合わなかったです。個性的で強烈な味わいに馴染めず仕舞いでした。 4点(2004-07-24 03:43:44)(良:1票) |
542. ハートブレイカー(2001)
なんかさ、嘘つきながら生きてくのも楽じゃないよね、ってしんみりしちゃいました。そういう映画じゃないのにね。シガニーはギャラクエからセクシー女優に転向したんですね。次にエイリアン出演するとしたらミニスカですね。冒頭、欲情して彼女を担いで歩いたレイ・リオッタにこの点数を捧げます。重たそうだったね~! 4点(2004-07-16 19:56:40) |
543. ショーガール
ネタバレしようにも筋がない。お肉なら高級品ですが、映画でこれはあっちゃならないことですぜ、バーホーベンの旦那。所々でナイスバディをぷりんぷりんと揺らして誤魔化した感あり。本人は本気でグッドな企画だ、と思ったのか、はたまた遠回しにアメリカを揶揄しているのか…深読みは止めて再びこの映画の内容を思い返すと、やっぱぷりぷり合戦しか思い出せない。そんな映画。 4点(2004-06-22 23:25:41)(笑:1票) |
544. 永遠のマリア・カラス
《ネタバレ》 この映画を見てから、カラスの人生経歴、そしてこの映画について少し調べてみた。そして観賞後の感想はいっそう強くなった。ありえない。親しかった、大好きな友人のために監督が作ったフィクションだという事はわかった。でも、これだけストイックな芸術家が本当に口パクの映画企画に頷くだろうか?高名な人ほど日々の積み重ねを大切に思い、だからこそプライドが高いのではないだろうか。彼女を担ぎ上げた人々も、彼女の内面までよくよく考えてこの話に賛成したとは思えない。演出も多少大げさに感じた。これだけ熟練の俳優が揃っていたからくどく感じただけだろうか?“カルメン”のシーンは華やかで良かったが、華のある優雅な女優ファニー・アルダンの“カルメン”であって、“マリア・カラス”というフィルターを忘れてしまう。今回私はどうしてもフィクションの中に入りきれなかった。本物のカラスをもっと知りたいな、という良い機会にはなったと思うが…。ただ途中、カラスが新人の俳優とキスをし我に返るシーンがあり、あの瞬間だけは彼女から悲しみが溢れてくる感じがよくわかって切ない気持ちになった。彼女の人生を深く細かくたどった映画ではないので、内面まで悟ることはできなかったが。 4点(2004-06-20 17:01:34) |
545. マークスの山
悲しい物語。幸せに恵まれなかった青年が起こす、深い因縁を含んだ殺人事件の話です。映画を見て納得いかない部分が多く、映画館からの帰り道に原作を購入した記憶があります。映画と小説は別物、と割り切ってみても、読んでしまうと物足りないという気持ちがさらに大きくなってしまって…。ちょっと見るに堪えない暴力シーンなどもあって、私には厳しい映画でした。ただ悲しい青年役の萩原聖人はよく頑張っていたと思います。 4点(2004-04-25 18:56:17) |
546. ピアノ・レッスン
浜辺に置かれたピアノや、パニエをテント代わりにして一夜を過ごす母娘などは、うっとりするほど幻想的な画で今でもはっきりと思い出せる。でも、主人公にあまり共感できずストーリーも好きになれない。主人公は最初からなかなか気の強い女性で、そんなに嫌ならなぜ嫁に来たの?とか、ハーヴェイ・カイテルとの恋愛はどこから生まれたの?とか疑問符がいくつも残る。なんだか人を想う心よりもエロスの方ばかりが強調されていた。乏しい経緯のあとのエロスには魅力を感じられなかった。別の作品を見たときに、そもそもこの監督の持つ恋愛観などが自分のそれとハッキリ違うのかなあ、とぼんやり思った。そして、マイケル・ナイマンのテーマ曲はとても素敵だと思うけれど、ストーリーの中で奏でられるピアノの音色が、どんなものだったか良く思い出せないのだ。なぜだろう、主人公の命だったはずなのに。 4点(2004-04-12 20:45:54) |
547. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
《ネタバレ》 引っ張って引っ張って引っ張って引っ張って引っ張って、最後におよっ?何じゃらほい?でおしまい。うーわー、宣伝旨いなー。あれだけ話題になったのは宣伝のせいなのだということがわかる、そんな映画だった。でも引っ張られちゃったので4点。 4点(2004-03-24 19:12:39) |
548. ポワゾン
《ネタバレ》 観てからそんなに時間が経っていないのに、記憶があまり無いのだ。見るからに悪巧みを考えてそうなアンジェリーナに、簡単に騙されちゃう甘々バンデラス。ドンデンが続き、結局二人は離れられない仲になりました、という感じだった。南米の古いお屋敷やインテリアは、あまり観る機会もないので結構目を引きました。でもって、アンジェリーナ姉御の妖艶、というかちょっと怖いような顔やら裸体やらにビビった…。 4点(2004-03-22 12:54:59) |
549. 幸福の条件(1993)
《ネタバレ》 たしか、当時人気絶頂だったデミ・ムーアのための映画。R・レッドフォードまで登場し、彼女の女性っぽい部分をクローズアップさせて「大人の色気」をあおっていた感じがします。お金のためにお金持ちと関係を持ったけど、思ったよりステキな人で、夫ともギクシャクしだしちゃったし…ふらふらあ、なんて内容でした。お金が欲しいんでしょ?気まずくなるなんて百も承知でしょ?行動が浅はか過ぎるぞ若夫婦、と今になってこの物語を思い返すとこんな感想が出てきます。後半ラストに近いほうで、ハレルソンが確か母校の大学で講義をするシーンがありました。話の内容が結構前向きで清々しく、ちょっとどろっとしたこの映画の中で一番好感が持てるシーンだったと思います。 4点(2004-03-19 19:06:55) |
550. スワロウテイル
公開当時相当話題になり、切ない旋律のテーマ曲もヒットしていました。かなり練られた架空の世界が舞台なんですが、役者さんたちがあの世界観に全く合っていなかった、というのが感想。悪いのは役者なのか演出なのか…。岩井監督は、どこにでもありそうな日常を舞台にした作品の方が良いと思います。もっとも、これ一作だけが突出して変わった世界のようですね。 見る前の意気込みはどこへやら、何となく見ながら、「あ、この人も出ているんだ。」と有名俳優を見つけ、そのうち何となく終わってしまった、という感じでした。 4点(2004-03-14 19:14:08)(良:1票) |
551. 僕たちのアナ・バナナ
ひょーえー、私は「ダーマ&グレッグ」が大好きでこの映画とても楽しみにしていたのに、これは大きく期待をはずした。ラブコメで女の子にキュートな部分を見つけられないなんて。ダーマのイメージが強すぎたかなあ、にしても…。宗教まで絡めて気の利いた話作りなのかもしれないのですが、興味が薄いからか笑いも起こらず…。いやいや、ジェナに限らずノートンもベンも何故か私の目には魅力的には映らなかった。監督ノートン、この三角関係は実体験に近いらしい。次回を待つ。 4点(2004-03-13 13:55:05) |
552. 御法度
男所帯の新撰組の中で起こった出来事の物語…。大島監督らしい題材選びです。ああしかし、主役に魅力が無くてはどうもこうもないのです。演技力が無くても、それをカバーする妖艶な魅力とかが欲しかったです。「こんな男の子だったら、みんなクラッとくるかも」とは私は思えませんでした。出番は少ないけれど、爽やかで毒も持っている感じの沖田役武田真治が良かった。 4点(2004-03-04 18:40:04) |
553. セレブリティ
ケネス・ブラナーとアレン。おっかなびっくり見てみた。よくもブラナーをあんなにカッコ悪く撮ってくれたな!!でも演出するアレンにも演じるブラナーにもそれだけ力があるって事でしょうか。反対にディカプリオは、まんまあんな生活を送っていたりして。ストーリーはいつものアレン。ブラナー応援のつもりで最後まで見ました。はあ…。 4点(2004-02-23 09:59:12) |
554. 鮫肌男と桃尻女
斬新炸裂ムービー。むー、結構期待が大きかっただけに、私がこの空気に乗り切れないのが分かった時の落胆は、かなりのものでした。我修院みたいな、役者とは言い切れないキャラクターに頼っての物語作りが私は好きではない。島田洋八のように「演技なんだろうか、本当に気持ち悪いタイプなんだろか?」と顔しかめながらもつい見ちゃう曲者が好きです。 4点(2004-02-16 10:29:39)(良:1票) |
555. 汚れた血
難解なストーリーだった。結局どんな話だったのか理解できていない。いや、物語の筋なんて関係ないのかもしれない。他の方も書かれているけれど、「これがビノシュ。今ボクの心を掴んで離さない女。ね、素敵でしょう。」これが言いたいが為の映画かもしれない。画面いっぱいに大写しのビノシュが泣いたり笑ったりティシュで鼻ふいたり。自分の映画の中に好きな女を閉じ込めて、そっと寄り添っていたいという願望でしょうか。この映画から感じたのはビノシュへの想い。ビノシュもカラックスも、ちょっと羨ましいなー。若さ溢れるジュリーデルピーも可愛く、女の子のセンスはいいのねえ、と意外なところで感心した。 4点(2004-02-14 16:08:24) |
556. ミュリエルの結婚
《ネタバレ》 う~~ん、私これ乗りきれなかったです。ミュリエルが家を出た後さあどうなる?!と期待していたのに、嘘で固めっぱなしの生活を続けているんだもの・・・。自分を受け入れてくれた友人ロンダにも嘘、そのうえ偽装結婚。お母さんを亡くしてやっと気づくというのはちょっと遅い気がしました。その他、横暴すぎる父、それに静かに夫唱婦随を続ける母、だらしない兄弟、浅いきっかけで心が通じちゃうロンダ、これまたいきなり心が通じる偽りの夫など、クエスチョンマークがずっとちらついていました。ただ、トニ・コレットの演技はなかなかのものでした。レイチェル目当てで見ましたが、若かりしころの彼女、J・ルイスにそっくりでした。 4点(2004-02-01 18:40:00) |
557. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
いい男揃いですな。でも、私は曲者好きなので。なんだかみんなしてゾロゾロした格好して大げさな芝居をしてました。キルスティン・ダンストを天才カワイ子ちゃんと思い注目したのはこの作品がきっかけです。でもな、これが一番可愛かったかも・・・。 4点(2004-01-31 13:03:11) |
558. 誘う女(1995・米)
いろんな意味で、イヤらしーいキッドマンをご覧になりたい方どうぞ、というところでしょうか・・・・。善人であれ悪役であれ脇であれ、私には魅力あるキャラクターがついぞ一人も見つけられませんでした。キッドマンを「ヤな女!」と思うように作ったのだから成功してるんでしょうが。Mディロンものん気過ぎますよ~。騙される高校生たちも・・・もしかしたら監督の狙い通りの感想でしょうか? 4点(2004-01-29 21:28:42) |
559. 案山子男(OV)
皆さんのご意見にフラフラッときて、ついにこの作品に手を出してしまった。えーまず感想。主人公結構好き。Jリビシのようにメジャーになって欲しい。彼の描く画もきれいでした。音楽まずまず。あと、空やトウモロコシ畑をきれいに撮ろうとして努力している様子がわからないでもないかも知れなかったりする。その他は諸先輩方と大方同じです。始まって10分くらいで「こんなちゃちい脚本で映画製作が可能なのか」と逆に感心した。監督はインタビューで「悪魔の毒々モンスターやカブキマンで育った」と言っているのでB級狙いなんでしょうが、なんかBがもつ独特のお馬鹿が足らない気がします。ヒロイン女優はこの監督の映画に出ずっぱりらしい。「マリサ・トメイだってB級からスタートしたのよ」と言う彼女はどう見ても高校生に見えない高校生役だった。今注目の寺島しのぶだって「シベ超2」出演のキャリアあり。頑張って欲しいものだ。よくよくインタビューを見ていたら、8日間で撮った映画だそうな。このお馬鹿ちゃんめが!!点数は、結構笑ったので4.5点。案山子は切り捨てるのが好きだったから切捨て4点!ブゥ。 4点(2004-01-26 12:32:12)(笑:2票) |
560. Shall we ダンス?(1995)
草刈民代が窓際でくるくる回るシーンは、とてもきれいでした。あそこがたった一つ強く印象に残っています。監督が「私の奥さん、美しくて、素敵でしょう」と言っているのが聞こえてきそうです。私には、本当にそこのみです。 4点(2004-01-24 00:01:45) |