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ユーカラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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561.  打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(2017) 《ネタバレ》 
水中の気泡、散水の水玉に始まり、湾曲した校舎の内・外観、ゴルフボールまで 含めて様々な円形、球体、回転のモチーフを並べて果て無い円環のドラマに結びつける という事らしい。 そして今時はやりの単にコギレイな背景美術には生活者や動物の気配はロクになく、 端から貧しく静的で独りよがりな観念的世界が広がっているばかりだ。 小首をかしげて思わせぶりにカメラをのぞき込むヒロインのアップの図とか、 ただ気色悪い。
[映画館(邦画)] 2点(2017-08-31 23:21:39)
562.  四月は君の嘘 《ネタバレ》 
このような臆面の無い安手の病と死で泣けといわれても困る。勿論、病と死の利用が悪い訳ではないし、 症状に整合性を求める訳でもないが、少なくともイイカゲン過ぎとかデタラメ過ぎとか思わせては駄目ではないか。  風と楽器の音色から導かれていく広瀬すず登場シーンがなかなか良く、ヴァイオリン演奏シーンも 頻繁なカット割りながら彼女の表情と運指を出来る限り同時にみせる意気がみえる。  その登場シーンや海辺のシーン、橋からの飛び込みのシーンなど、彼女の素足へのこだわりが窺がえて、その足が動かなくなる絶望感が 演出されていくはずなのだが、ならば前半でもっと足のアクションを充実させて欲しいところだし、 そもそも音楽家を苦悩させるのなら、手を不自由にさせるべきではないかなどと思ってみたり、 とにかくドラマのチグハグ感が半端ではない。  演奏シーンの途中で、いちいち口に出される台詞もほとんど不要。説明病に侵されすぎである。演奏中はお静かに願いたい。
[映画館(邦画)] 2点(2016-09-13 23:57:50)
563.  インデペンデンス・デイ: リサージェンス 《ネタバレ》 
コンピュータ処理のドッグファイトにもデストピアにもモンスターの造形にも、もはや既視感しか覚えない。 いわゆるテンプレート。新しいものなど、何一つない。古びた最新作である。 あれやこれやの作品のパーツを劣化コピーして継ぎ接ぎした、アトラクション映画。だから、位置関係がとか距離感が云々などは、云うだけ野暮。 大津波のサスペンス&アクション演出など、数年前の『カリフォルニア・ダウン』に完全に負けている。 でもって、敵方エイリアンを含めて魅力的な登場人物というものがただの一人も登場しない。 とってつけたようなロマンスとか、友情とか、親子愛とか、自己犠牲とか。鼻で笑ってしまう。 同じ予定調和のラストミニッツレスキューでも、グリフィスとは大違い。ドキドキもハラハラもしない。
[映画館(字幕なし「原語」)] 2点(2016-07-29 23:01:54)
564.  植物図鑑 運命の恋、ひろいました 《ネタバレ》 
最近は「実は猫でした」みたいなファンタジーもゴロゴロあるわけだから、オハナシのあまりの非現実っぷりに当然こちらもその手のオチだろうと 高を括って惰性で眺めていたが、まさか人間だったとは、、。  映画開始から、主演男女のドアップづくしにうんざりし、観れば判る心情をご丁寧に説明する無駄なモノローグ(待ち人はこないとか、ショックだったとか)や劇伴に辟易し、そもそも味付けが濃い目なのは当然の居酒屋料理を引き合いに出して「味覚が変わった」みたいな台詞を言わせる作り手の食音痴ぶりに落胆させられたりするわけだが、根本的に恋愛の劇自体が悲しいほど薄っぺらいのである。有川という名詞がある時点で、推して知るべしだが。  ただ、ヒロイン高畑充希が大きく口を開けて美味しそうに杓文字についたご飯を頬張るショットはいい。食事を疎かにするアイドル映画が多いなかで、 ここでは料理をおいしく頂く表情の魅力が、かろうじて二人が抱く好意の裏付けということで説得力を持たせている。
[映画館(邦画)] 2点(2016-07-27 23:57:09)
565.  レインツリーの国 《ネタバレ》 
『県庁おもてなし課』の監督だったことを忘れていた。 難聴と聾が違うのは承知するし、原作との絡みもあるだろうが、少なくともこれは映画なのだから、 手話までいかなくともせめて身体言語をもう少し活用して欲しいと思う。 作り手は『息子』や『風の歌が聴きたい』での俳優たちの感情表現力をよく見ろと。  男の側は、相手にわかりやすく伝えようという口話をまるでしていないし、 女の側は、相手によって筆談と口話を巧妙に使い分ける人物となっているから、共に好感度は上がらない。 ちょっと解らない事があれば、何でもかんでもお手軽にネット検索、、。 それを映画で見せるか。図鑑でも辞書でも取り出して、身体を使って愚直に手で頁を括れと。  ダラダラだらだらダラダラと画面にメール文字を並びたて良しとし、それをさらに(ヒロインに出会う前から)気色悪いアニメ声で延々と音読させるのだから 自堕落な阿りとしか言い様がない。その免罪符が「言葉を大事にする」だと。  携帯メディアという非映画的な小道具を多用するからには、それをどう映画的に活かすか。演出家が真剣に模索した形跡がまるでない。
[映画館(邦画)] 2点(2015-11-21 23:49:25)
566.  心が叫びたがってるんだ。(2015) 《ネタバレ》 
背景の中で動くものといえば、3DCGのバス、電車、まばらな車。そんなところだろう。 宮崎駿をスタンダードとして見てしまう身からすれば、そんなものはただの手抜きアニメだ。 交流会でのその他多勢の観客はただの静止画に過ぎず、街には雑踏がない、風も吹かず、雨もロクに降らず、雲もまともに動かない。 画面によってではなく「風が冷たくなってきた」とかいう台詞でかろうじて季節が示唆されるという情けなさ。 あのような情けない雪なら降らせる必要がない。足跡もまともに活用出来ないのだから。  ミュージカルとしても、仲間との練習の中で心を通わせ、歌唱の練度を上げていく描写はその要ではないのか。 そこを手抜きしてはドラマの起伏も無いだろうに。要はとことん面倒臭がりで横着なのである。 社会も世界もなく、カワイイ女の子を中心に、ただ描きたいものだけを動かすのだから、アニメーターも楽しいだろう。  その女の子が何やらチマチマと指先で携帯いじりをして、画面にその文字情報が大写しで並んでいく、、。 はっきり云って、アニメーションとして自堕落である。   一般的にはこういうアニメーションが主流なのだろうから、如何に宮崎駿が異端であったか、という事だ。 アニメゆえの台詞過剰をあの媚態混じりのアニメ声音でやられるのも苦痛でしかない。  そういう意味で、これなら実写のほうが余程マシである。  公演中に小津をやったりしてるのだが、どちらかといえば単に山下敦弘の『リンダリンダリンダ』をやりたかっただけかも知れない。
[映画館(邦画)] 2点(2015-09-24 23:53:10)
567.  進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド 《ネタバレ》 
前編ダイジェストが終わり本編に入ると、何やら強制捜査らしきシーンなのだが、暗い屋内で照明は最悪。 おまけに不必要にカットを割りまくるので見るに耐えない。 その見苦しい照明と、バランスの悪いシネスコサイズのレイアウトは最後まで続く。 三浦側と長谷川側が対峙する中盤シーンの人物配置など、かなりいい加減だろう。  世界観の謎解きはかなりつまらなく、 映画の被写体にはまるで見えぬ相貌の主人公はひたすら意味不明な喚き声を上げ続けるばかり。  クライマックスは壁面が舞台だというのに、高低の恐怖感も巨人の巨大感もまるで演出できず。 勿論、飛翔シーンの爽快感など微塵もない。 兵器自体は様々に登場するものの、弓矢もロケットランチャーも遂にアクションとしての見せ場にはならない。 大団円が夜明けならば、そこへ向けて夜明け前の時間推移を描写して欲しい、というのも高望みのようだ。 かつての『ガメラ2』にはそれがあったのに。  主人公とは違う意味で喚き、弾ける石原さとみ以外、ほとんど褒める点がない。
[映画館(邦画)] 2点(2015-09-19 21:40:55)
568.  ピクセル(2015) 《ネタバレ》 
ゲームを映画空間に置き換える上でのアイデアが貧困。 ロンドン編では水平軸上の運動が、ニューヨーク編では垂直軸上の運動がなく、アクションとして単調。 一応3D仕様らしいが縦軸のアクションすら不発の上に、いずれのゲームも単なる乱打戦で何の戦略的面白みもスリルもない。 そして例によっての80年代風俗ノスタルジー頼りの自堕落。  当初は馬鹿にしていた、あるいは敵対していた男の戦いぶりに、相手を見直す・惚れる三人の女がいる。 その感情が動く瞬間を捉えなければダメだろう。心を通じ合わせながらも雲散霧消していくバーチャルヒロインとの別れ があれでは、演出の怠慢でしかない。  ストーリーが陳腐ならばもっと細部に凝ったらどうか。
[映画館(字幕なし「原語」)] 2点(2015-09-14 23:56:13)
569.  夫婦フーフー日記 《ネタバレ》 
『婚前特急』が悪くなかったので観てみたが、開始10分くらいで出たくなる ひどい映画だった。  がさつで可愛げのない永作博美のキャラクターはそれが美点に転化することはなく、 最後まで情が移ることがないのは撮影の巧拙の問題だけではない。 ハンバーガーを頬張る表情に何やら過剰に思い入れているようだが、 作り手の一部だけの自己満足のようにみえる。 はっきり云って、どうでもいい。  佐々木蔵之助に号泣芝居をさせれば、もらい泣きでも頂戴できると目論んだか。 はっきり云って、下品である。  シックス・センスがどうとか、固有名詞を羅列したボケ・ツッコミの 対話もことごとくつまらない上に、幽霊的存在の表象にもまるで工夫が みられない。 現在の二人が過去の場に立ち会うだの、時制弄りだの、 手垢のついた設定は無意味で退屈の極みである。  運動論的に云えば、看病や仕事や育児や執筆で悪戦苦闘する様を具体的に描写するのが 映画化の意義だろうに、どれもこれも中途半端で、 特に子供に関しては育児放棄の印象しかない。  移動は高速バスに揺られているだけ。 最後にとりあえず少しだけ走らせてみました、というのがまた生ぬるい。  結局、45分のテレビで済むオハナシに過ぎない。
[映画館(邦画)] 2点(2015-05-31 21:30:07)
570.  永遠の0
無駄に氾濫する説明台詞に、その会話が始まると同時に鳴り出す説明調のBGM。 このパターンが全編にわたって続く。 おまけに語り手自らが感傷に溺れきったナミダナミダの鬱陶しい表情芝居の羅列と、 手とり足とり。これは幼児向け番組か。  思い入れも過剰にキャラクターに寄りすぎのカメラは引くことを知らず、 ダラけた脚本は、省略というものを知らない。  一枚の写真は最後に一度だけ効果的に見せれば十分だろう。何度も見せる気が知れない。 橋爪功の知るはずのない、一夜の帰宅シーンのエピソード。 なぜ、それをあたかも橋爪のフラッシュバックのごとくに視覚化し、 現在シーンの三浦春馬らのショットへ繋げるのか。 ここも、後半の井上真央に語らせればすむだけのシーンだろう。  見せるばかりが脳。見せないことで語るということをまるで知らない。  いくらシネコン映画とはいえ、観客をなめすぎではないか。      
[映画館(邦画)] 2点(2013-12-26 22:26:51)
571.  しあわせのパン
いくら寓話とはいえ、この度を越してメルヘンチックで空虚で生活実感のない 主人公夫婦のキャラクターの空々しいあり方は何なのか。  いくら絵空事とはいえ、この度を越して退屈で幼稚で深みのない 妄想エピソードの漫然とした並べ方は何だろう。  生計であるとか労働であるとかは、ことごとくオママゴト以下の描写でしかなく、 山や湖は単に観光向けの小奇麗な風景でしかない。  そしてカップに注がれるコーヒーを、皿に盛りつけられる野菜スープを 単に真上から撮って良しとする安直なショットからは、 食の魅力というものがまるで伝わらない。  そもそも肝心のパンが大して美味しそうにみえないという、 褒めどころのない映画である。 
[映画館(邦画)] 2点(2012-09-10 22:45:13)
572.  アーティスト 《ネタバレ》 
幾度も導入される鏡面、水面、質屋のショーウィンドウといった反射装置、または肖像画、あるいは階段などの建築構造で以て「映画スターと映画」という虚像および虚構空間の隠喩をやらんとする意図だけは伝わる。 しかし、まさにその意図だけしか伝わらない。理屈だけの、体裁だけのオマージュ。  「モノクロ」「サイレント」に対するも然り。モノクロは単にモノクロであるだけで、レンズのフォーカスや照明の繊細な技法が創り出す画面の艶やエモーションに対する無頓着を見せつける。   『サンライズ』など、どこにも見当たらないが。  フィルムが燃え上がる炎も煙も、タランティーノの画面にも遥かに及ばない。  犬の「芸」はただ単に人間の調教ぶりを示すだけだ。  加えて、饒舌で説明的で煩わしい劇伴音楽がさらに画面の邪魔をする。  恐らくはグリフィスを意識しただろう「最後の瞬間の救出」のクロスカッティングがこうも盛り上がらないとは。  とどめは、サイレント俳優がトーキーへの「適応手段」として思いつきのような「名案」に乗って要領良くタップダンスに転向し活路を見出すという安直な作劇。 幼少から鍛錬と努力を積み上げてきたはずのハリウッドのダンス「アーティスト」達も随分と舐められたものだ。この脚本では、そう取られても仕方ない。 だから、頭でつくられたダンスになりさがる。  ケリーかアステアか。どうでも良い。そういうスタイルの問題ではない。 
[映画館(字幕)] 2点(2012-04-12 22:09:09)
573.  傷物語Ⅱ 熱血篇 《ネタバレ》 
あの字幕はゴダールを気取ったか何かだろうか。ただただ鬱陶しい。暗闇と雨と蒸気と、確かに「NOIR」かもしれないが、しつこい。 面白味の無い格闘に、面白味の無い会話のサンドイッチが続く。  『魔女の宅急便』で二木氏が原画を担当した細やかな草々のなびきには文化の味わいがあるが、 この無機質なCG草原の機械的な動きに感興を覚えるのは困難だ。  主人公共々さして魅力的でもないヒロインが下着を見せたり脱いだりというアレは一応エロティックなつもりなのだろうか。 ただただ醜悪でしかない。
[映画館(邦画)] 1点(2016-08-24 23:44:50)
574.  県庁おもてなし課
画面に語らせず、「高知県は最高。」「凄い計画。」と 幾度も抽象的な台詞で説明する愚。 クライマックスまでがテレビ演説というのだから、安っぽい。  たかだか5名の課員の具体的「仕事」・労働をロクに描出できない愚。安っぽい。 誰も仕事するなとは言っていまいに、「仕事がしたい」「仕事をさせろ」 と叫ばせるセンスに頭を抱えたくなる。高知県庁はよほどヒマなのだろうか。 工事中のHPも、トイレの改善の件も、すべて放り投げられているわけだ。  幾度も同じようなシーンで同じパターンで甘いBGMを入れてくる芸の無さ。安っぽい。  ご当地映画でありながら「自然しかない。」のセリフの通り、 フレームから郷土の人々を締め出し、 人間の気配の無い絵葉書のような景観だけをキレイに収めることにのみ 躍起になっている似非郷土愛。致命的に安っぽすぎる。  マーケットのシーンですら、無機質な群衆の場でしかない。  この作品、本当に登場人物が少ない。職場の人間関係、主人公らの家族関係、 街の人々の表情。何もないので、生活者としての人物像がまるで浮かび上がらない一方、 主要俳優約5名の思い入れ過剰なクロースアップだけがひたすらくどい。  「パンダ誘致論?さあ、知らない。」の三回反復の編集に象徴的なテンポの悪さ。 折角の自転車を映画の中でロクに活用しきらない感覚の鈍さ。 欠点の山である。  こういうのは、テレビだけでやって欲しい。 
[映画館(邦画)] 1点(2013-05-19 17:20:23)
575.  僕等がいた 前篇 《ネタバレ》 
同じ生田斗真出演、同じ釧路地区ロケでありながら、俳優にきちんと方言指導を施し、ロケーションを多彩に展開してみせた『ハナミズキ』の仕事のほうが数段誠実である。  主人公を取り巻く人間関係の展開、男女の距離の見せ方、映画的交通手段のあり方、季節の提示、携帯電話の用法など、様々な観点においてあまりにも演出が貧困でレベルが低い。  特に最初に挙げた二点のいい加減さは、作り手の単なる怠慢に他ならない。  方言は人物の人間味の演出と上京のドラマを語る上で必須の要件だろうし、主演二人の実力からすれば雑作もないことであるのは過去の出演作に明らかでありながら、それを課すことが出来ないのはスタッフよりもキャスト優位の環境ゆえか。それら手抜きの集積によってキャラクターの生活感が失われていく。  説話の効率の悪さも致命的である。  一例だが、生田斗真と吉高由里子が噴水のベンチで語り合うのを、本仮屋ユイカが見ていたというシーン。縦の構図一発で十分に語れるものを、俳優のスケジュールの都合かどうか知らないが、ショットをただただ官僚的に連ねひたすら説明に勤しむ。その繰り返し。 おまけに、使いどころを間違えているとしか思えない劇伴音楽がひたすら耳障りだ。  そうした陳腐で不出来なドラマと、要領の悪い語り口が駅での別れまで延々と続く。 結果、この程度のオハナシが自堕落に引き延ばされ、詐欺のごとく二時間超まで弛緩する。  そして結局、肝心の主演二人の人物像すら満足に描写できていないという体たらくだ。  後篇まで付き合う気は無い。
[映画館(邦画)] 1点(2012-03-31 23:39:01)
576.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 
厭戦と不況と失業率悪化の中、なりふり構わぬリクルートに精出す米軍と、物資・施設協力の見返りに露骨なゴマスリぶりをみせる製作側。(ベビーブーマーへの配慮もぬかりない。)  あまりの臆面の無さに、逆効果ではないかと心配してしまうくらいだ。 キャスリン・ビグロー『ハート・ロッカー』ほど巧妙でないぶん実効性は低いだろうが、本質は一緒だ。  軍関係の画面占拠率とアクション規模は、迎合とアピールの度合いにはっきり正比例していて、イラク侵略泥沼化を経て、尚も仮想敵の捏造と徴兵宣伝に勤しまねばならない懸命ぶりが気の毒にもなってくる。  それはともかくこの映画、相も変らぬ「故意の手振れ」にまず萎える。 こんな手垢のついた「詐術」をまだやってるのか、と。そのダサさに心底、呆れる。  いくら揺らしの為に揺らしたところで、対話シーンでは平気で切返しを使い、ビルやバスへの突入シーンの度にキャメラが先行して、兵士が銃口を向けるのを「川口探検隊」式に幾度も正面から捉えるのだから、緊張感も臨場感もあったものではない。(『ハート・ロッカー』もまったく同様。)  出鱈目な視点で、単に揺れてさえいれば「ドキュメンタリータッチ」だというなら、観客愚弄というべきだろう。  これまた手垢塗れの近視眼的「小状況」設定と近視眼的顔面アップの連続は、文字通り近視眼的ヒロイズムにまみれ、無線遮断も時間制限もカウントダウンも、ドラマの中で何らサスペンスとして立体化せず、退屈極まりない。  新鮮味も皆無で、端的につまらない。    
[映画館(字幕)] 1点(2011-09-23 21:56:47)
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