41. フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
子供というのは無邪気なもので、自分の境遇が世間から見てどういうものなのかというのが認識できずに、飢餓とか暴力でもない限り毎日楽しく過ごせるものである。他方、かと言って何も感じないほど鈍感なわけでもなく、親の「異変」にはそれなりに気づくものであり、そういった微妙な「子供心」といったようなものはうまく表現がされていたように思う。ラストはこれまでの展開における「明と暗」を象徴するような映像で、少々あざとい印象もあるが、それでも心打つものがある。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-04-04 21:41:33) |
42. マエストロ!
ストーリーは盛り上がらず、原作は未読だが総じてミスキャスト。各団員にプロ意識とかプライドみたないなものが感じられなかった。市民交響楽団という設定なら、まだよかったのかも。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2023-04-04 00:07:36) |
43. ランボー/ラスト・ブラッド
ランボーとは殆ど無関係な「家族」の復讐物語。女には助けてもらうし孤独な戦いでもないし。ラストの対決が見せ場なんだろうが、R15なせいか総じてグロイ。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2023-03-29 11:05:46) |
44. 妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ
過去作に比べると、安定感が出てきて多少マシにはなってきた。ただし内容的に古臭い。結婚式のパーティやってる会場でワザワザ離婚の会話する演出も過剰。祖母が嫁ではなく息子の味方をするのは、山田作品ならではか。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-03-28 12:21:56) |
45. エヴァの告白
たいして好きでもない女に男が出来そうになると燃え上がるタイプというのは一定数いるんだろうが、ストーリー的にはイマイチ盛り上がりに欠ける。全体的な雰囲気や役者の演技は悪くないとは思う。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2023-03-24 11:25:22) |
46. ハンガー・ゲーム2
支配への反逆とテーマが変化してきた感はあるが、前作よりはスケールダウンしているし、次作の前フリという印象で尻切れトンボ。ただし、続きは見たくはなる。尚、100分程度のTV版を見たので40分程度カットされているものを視聴。 [地上波(吹替)] 4点(2023-03-17 12:38:08) |
47. ハンガー・ゲーム
身分差別と支配という政治学的問題がテーマとなっている点で興味深い内容ではあるんだが、映像化ではサバイバルをそれなりに描く必要もあるので、テーマにフォーカスできなかったのが残念。原作は人気があるようなのでそれなりに面白いのかもしれない。尚、100分程度のTV版を見たので40分程度カットされているものを視聴。残虐なシーンが省かれたのかなと推測するが。 [地上波(吹替)] 5点(2023-03-17 11:47:59) |
48. 白鯨との闘い
映像的には見応えあるので映画館の3Dで鑑賞したら楽しいんだと思う。ストーリー的には回想形式なので生き延びるのがわかっており盛り上がりに欠ける。TV版の20分程度カットされたものだからなのか、ややあっさりしていたという印象。ちょうど鯨を求めてペリーが日本に来た頃の話なので、そう考えるとまた違った味わいがある。 [地上波(吹替)] 5点(2023-03-16 12:26:13) |
49. グランド・イリュージョン
映像的な見応えはあるが、ストーリー的な盛り上がりがなく、オチで萎える。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2023-03-15 12:20:30) |
50. ルーム
もっと壮絶な内容なのかと思ったら、そんなにシリアスでもないし、かといってエンタメというわけでもないし、中途半端な作品。見方によってはキレイにまとまっているとも言えるのかもしれないが。子供の柔軟性と大人たちの戸惑いとの対比は中々よかったが、母親の葛藤の描き方が弱かったかな。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2023-03-08 14:08:01) |
51. ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い
《ネタバレ》 証人保護プログラムの対象者が逆に復讐するというちょっと変わった設定ではあるんだが、中身は単なるバイオレンスで設定を活かしきれなかった印象。尚、ブルース・ウィリスはオマケというでもなくそれなりに登場シーンはあるのだが殆ど活躍なし。 [地上波(吹替)] 5点(2023-03-02 12:37:47) |
52. 世界にひとつのプレイブック
なんか邦画の人情モノの劣化版的作品という印象。主人公2人が病んでるといってもたいしたことはないし、その原因も当人にとっては大変なことかもしれないが、端から見ればありきたりな話で珍しくもなんともなくインパクトは弱い。ドタバタ系が展開するものの、心情変化の描写もかなり雑。決して悪いとは思わないし、ホノボノと見られる作品ではあると思うが、問題を抱えた男女が「ダンスを通じて変わる」という点で比較するなら『Shall we ダンス?』の方がしっくりくるかな。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2023-03-01 10:17:26) |
53. ワールド・ウォー Z
《ネタバレ》 ゾンビより飛行機爆破しちゃうブラピの方が怖いわ! <追記>7年ぶりに再見。内容はあまり覚えてなかった。オチの付け方がこんなに強引だったとは。 [地上波(吹替)] 5点(2023-02-07 22:15:24) |
54. リミットレス
テンポがよく楽しめるが、そのまま終わってしまって、オチがないというか弱い気が。 [地上波(吹替)] 5点(2023-02-07 11:02:53) |
55. 世界侵略:ロサンゼルス決戦
宇宙人が攻めてくるということなので、もっと壮大なものかと思ったら、泥臭い市街戦の連続だったので少々期待外れ。 [地上波(吹替)] 4点(2023-02-06 12:05:09) |
56. 僕のワンダフル・ジャーニー
《ネタバレ》 犬が内面的に全く成長しないのが違和感。展開がご都合主義なのは仕方ないとしても、家族の和解の仕方がちょっとあっさりし過ぎ。 [地上波(吹替)] 4点(2023-01-29 15:54:18) |
57. 僕のワンダフル・ライフ
犬の生涯は飼い主次第であり、人間の生涯も親次第と考えると、ちょっと救いのない作品のようにも思える。 [DVD(吹替)] 5点(2023-01-28 00:01:43) |
58. 教誨師
死刑制度の是非を問うのがテーマなのだろうが、群像劇にしてしまったことで少々わかりにくくなってしまったような。かと言って、設定上、こうならざるを得ないのも仕方ないのかもしれない。語り中心なので人間ドラマとしても弱い部分もあるのだが、メインの囚人である高宮との対話を通じて、牧師の方も気づかされていく展開は興味深いものがあった。印象に残ったのは、子供をバカにされて殺人をしてしまった父親だが、人はちょっとしたことでカッとなって殺人をしてしまうものなのかもしれないなとあらためて思い知らされた。背景には経済的な問題があるようだが、人生はちょっとしたことで狂ってしまう危うさがあるのではないか。これから残りの人生、トラブルには巻き込まれないように気を付けたいという教訓にはなった。自分が加害者になるのか、被害者になるのかはわからないが、それも紙一重ではないのかと。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-01-04 00:56:37) |
59. 妻への家路
チャン・イーモウらしい作品で、基本的には「夫婦愛」の物語なのだろうが、裏には「文革批判」が感じられ、イデオロギー的なものが排除できないのが中国映画の難しいところ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-01-03 13:18:16) |
60. チョコレートドーナツ
設定上こうなるのは仕方ないが、物語的にはお約束的な展開で予定調和的ではあった。ラストは少々イガイではあったけど。気になったのは服役終了した母親へのゲイによる「偏見」かな。ここは意図的に挿入したのか、それとも無意識なのか。差別される側も簡単に差別する側にまわるという意味では興味深かった。また、マツコ・デラックスがゴールデンタイムに出続ける一方で、出生前診断による中絶が蔓延る日本人にこの映画がどのように受け入れられるのだろうかという疑問も湧く。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-01-02 21:10:30) |