41. ソフィーの選択
アウシュヴィッツ時代に迫られた「選択」があまりにもショッキング。一生癒えない心の傷を負った女性の物語だが、ネイサンがかき回しすぎな印象も少々。とはいえ映像、俳優陣など名画の風格に満ちた作品であることは間違いない。中でもメリル・ストリープの演技は「大女優」「名優」と言われる彼女のキャリアの中でも特筆すべきものに。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-16 18:31:30) |
42. リーサル・ウェポン2/炎の約束
《ネタバレ》 これは面白い。1作目よりも明らかにパワーアップしている。アクションはもちろん、二人の友情を強く感じられるのが良い。お調子者レオも加わり、より楽しい映画に進化。パッツィ・ケンジット(当時21歳?)もなかなか。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-09 23:39:40) |
43. 小説吉田学校
《ネタバレ》 <原作未読>森繁久彌の吉田茂、ハマってるな~。鳩山一郎、池田勇人、佐藤栄作なども雰囲気あるし、キャスティングは上出来。サンフランシスコ講和条約締結まではモノクロなのに、三木武吉との対立が中心になるパートではカラーに切り替わる演出も面白い。さらにストーリーには全く影響を及ぼさないが、後に大物となる人物、例えば新聞記者時代の安倍晋太郎、県議だった頃の竹下登などを少しだけ登場させるサービスも嬉しい。特に前半はワクワクできた。不満といえば終盤。三木がやたらと目立つのはいいが、吉田の存在感が薄くなってしまった。説得に訪れた緒方竹虎に対し、鳩山に政権を渡さない理由を熱弁しておいて、娘の顔を見た途端、急に辞める気になったのも納得できず…。一番ドラマチックな場面にもなり得るはずなのに、あまりにも呆気なく、思わず「えっ?」と声が出てしまった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-01-03 10:15:15) |
44. 48時間
《ネタバレ》 コメディかと思いきや(コメディでもあるけど)、結構真面目でびっくり。でもエディ・マーフィが出てくると少し空気が変わるもんだな~。刑事と囚人の48時間限定コンビが次第に信頼しあうようになり、凶悪犯に立ち向かう。最後はカッコいいし痛快だし、良い出来だと思う。ルーサー役の人はどっかで見た顔だな~と思ったら「コマンドー」のサリーだ。音楽も「コマンドー」と同じジェームズ・ホーナー。でも監督は違う人か…。80年代の洋画アクションはテンポが良くて面白いものが多い気がする。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-29 10:33:22) |
45. 夜叉
《ネタバレ》 元ヤクザの男が家族や村のためではなく、惚れた女のために15年ぶりにミナミに戻る。友人で留まっていればともかく、体の関係を持った以上、美談にはならないなって感じ。かといって、知らんぷりできないのもよく分かるけど…。修治、冬子、蛍子の渋い三角関係にマッチした情緒的な映像と音楽は見事。居酒屋のシーンは特に好きだな~。高倉健も相変わらずのカッコよさ。かつて仁侠映画で一時代を築いた人だからこそ、この役に説得力がある。そして、なんといっても田中裕子の存在感。当時まだ30歳、いやぁ本当に凄い。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-08 18:06:10)(良:1票) |
46. 刑事ジョン・ブック/目撃者
《ネタバレ》 サミュエルが殺しを目撃するところからアーミッシュの村に避難するまでが凄く面白かったから、その後のまったりした感じに少々戸惑う。中だるみというか、納屋を建てる場面なんてもう別の映画かと思ったくらいだけど、後から考えてみれば、そういうところも印象的ではある。そして最後は団結力の勝利と。本部長もマクフィー同様撃ち殺してくれれば痛快だけど、この映画のテーマとしてはこちらの方がふさわしいのかな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-11 14:04:29) |
47. 細雪(1983)
《ネタバレ》 美しいな~ 日本だな~。桜、紅葉、着物、そして日本を代表する女優陣と。演技はともかく、吉永小百合の若さには驚くばかり。伊丹十三、石坂浩二など男性陣も好演(江本孟紀だけはちょっと意味が分からないけど…)。決定的な亀裂が生じるやもしれない緊迫感と、ちょっとしたユーモア。そして最後は姉妹愛にほろりとさせられる。年齢を重ねても別れは寂しい。あぁ、花見に行きたい。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-22 23:09:21) |
48. 男たちの挽歌II
《ネタバレ》 1も面白かったけど、2はさらにパワーアップ。香港だけでなくアメリカでも派手なアクションが繰り広げられる。しかし何といってもこの映画は最後に尽きるようだ。キットの復讐に燃える3人、いや4人の壮絶な戦い。凄かった~。人間の体ってこんなに丈夫に出来てるものなのかな… まさかの日本刀登場とか楽しませてくれる。切れ味良好! [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-17 18:01:07) |
49. マルサの女
《ネタバレ》 脱税者とそれを取り締まる側の攻防を娯楽作にしちゃう伊丹十三監督の発想が面白い。家政婦さんがゴミを出すタイミングで一気に駆け込み「国税局の者だ!ちょっと旦那さんに用がある!」と津川雅彦。ここから雪崩を打って各所にガサが入る流れは実に爽快だった。宮本信子演じる板倉亮子も小さな商店に指導をしている時は冷血な人に見えたが、ヤクザにびびりながら調査を進めたり、ゴミ収集車について行き、ゴミ袋をあさって証拠を見つけたりと、努力を惜しまない姿には敬服の念を抱く。その他キャストも豪華で飽きさせない。山崎努は素晴らしいし、小林桂樹も作品をピリッと引き締める名脇役ぶり。「埼玉のホテル屋」芝居、好きだな~。少しだけ出演している小沢栄太郎も、翌年亡くなる人とは思えないしっかりとした演技で安心した。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-04-11 18:03:22) |
50. ワン・モア・タイム(1989)
《ネタバレ》 死んじゃったルイがアレックスとして生まれ変わる…。が、ルイは前世の記憶を消す注射を打っていないため、コリンヌと再会したアレックスは前世の記憶が蘇り…というロマンティック・コメディ。当たり前だけど80年代だな~。この感じが好き。コリンヌとアレックスは幸せになってほしいけど、ミランダやフィリップが泣く展開も観たくない。この希望を叶えてくれる落とし所が見事でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-13 22:34:37) |
51. ウォール街
《ネタバレ》 当時の金融界をリアルに映し出し、その在り方に警鐘を鳴らす。「ウォール・ストリート」の予告編を先に見てしまったからゴードン・ゲッコーが逮捕されるのは知っていた訳だけど問題なく楽しめた。バドの逆襲は特に良い。DVDに入っていた監督、キャストのインタビューではバドの父親役はジャック・レモンかマーティン・シーンかで選べと言われたチャーリー・シーンが実の父マーティンを選んだこと。そのマーティンはやたらとセリフを変えたがり、オリヴァー・ストーン監督を困らせたこと。葉巻を届けるシーンの撮影は58テイク、2日間にも及んだこと。監督はダリル・ハンナの演技に不満を持っていたこと。倒れた父を見舞うシーンでは親子の実体験からほとんど演技をする必要がなかったことなど、いろいろ面白い話が聞ける。45分以上あったけど、結局全部見ちゃった。 [DVD(字幕)] 7点(2012-02-26 13:04:32) |
52. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
《ネタバレ》 今度はヨーロッパを主な舞台とし、ナチスを蹴散らす痛快なアクションが展開される。なんと言ってもショーン・コネリーとのコンビが最高で、前二作より笑える場面が多い。鳥の群れを利用して敵の飛行機を墜落させたとき、ヘンリー・ジョーンズ教授が本当に好きになった。若き日のインディアナが見られるのも嬉しい。このシリーズは安定してるな~。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-19 10:01:45) |
53. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
1作目「レイダース/失われたアーク」でこのシリーズがどういうものか分かったから今回はヘンテコなアジアにもツッコミは入れない。アドベンチャームービーとして娯楽性をとことん追及している。合成の技術などいくらか古さを感じさせる点もあるが、次々と押し寄せるピンチの連続に、時間を忘れて夢中になれる。楽しい映画だった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-19 10:01:42) |
54. クロコダイル・ダンディー
ターザンみたいな男が大都会NYに行くのかと思いきや、それほど野生って訳でもなく、意外と地味展開。そのままズルズル終盤まで行っちゃうんだけど、ラストの地下鉄のシーンが最高に良い。最後が素晴らしい映画はそれまでがイマイチだったとしても、良いイメージで終われるからちょっと評価が高めになる。7点献上。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-01 18:12:42) |
55. 泥の河
原作者にとっても監督にとっても1950年代は少年時代に当たるが、懐古ではなく貧困の悲しみを描いている。そして少年が好むと好まざるとにかかわらず世の中の影の一部分を知り、成長していくという事だろうか。何ともいえない余韻を残す…。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-09-20 20:30:17) |
56. 疑惑(1982)
《ネタバレ》 面白かった。保険金目当ての殺人容疑をかけられた球磨子はワイドショーのネタとしては最高の悪女。そんな球磨子から時折感じられる弱さや孤独感といったものが印象的で、桃井かおりの演技力が感じられる。「悪い女」だと認めつつも、球磨子も愛する福太郎の心情を理解するのは少し難しいが、だからこそ驚きもあった。ただ、息子の宗治が「父とは会っていない」と言い張ったら行き詰まると思うが、その場合、弁護士先生はどういう手を打ったんだろうか? 事故を起こしそうになった経験から「自殺」の発想が出てくるのは良かったが、そこからの展開はやや都合が良いように思えた。裁判後のワインをかけ合うシーンは必見。 [DVD(邦画)] 7点(2011-08-30 23:58:34)(良:1票) |
57. ベスト・キッド(1984)
《ネタバレ》 スポーツ×青春×東洋の神秘? ラルフ・マッチオ、パット・モリタ、共にハマっていて楽しめた(マッチオが当時22歳~23歳だったのは驚き)。ミヤギがダニエルに下働きばかりさせるのは基礎体力を付ける為かと思っていたが、カラテの防御に繋がる動きだとは意外性があって面白い。そうして身につけた動きで勝ち進んでいくのは実に爽快だった。そして勝ち負け以上に大事なものがあるという教えも、実際に日本人が大切にしてきた精神だから、ついつい嬉しくなってしまう。人種や文化、年齢差を越えた友情、感動的でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-19 16:02:08) |
58. フットルース
世代は違うが、何となくこっ恥ずかしいというのは分かる。でもノリが良くて、こういう風に踊れたら楽しいだろうな~とも思う。サラ・ジェシカ・パーカー(当時19歳?)は根っから明るい感じが出ていて、かわいかった [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-18 18:33:54) |
59. 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
《ネタバレ》 これは率直に大人の映画だな~と…。兄弟の言い合いは悲しくもあったが、別れは別の言い方をすれば新しいスタートだという事を忘れていた。それぞれがしっかり前を向き、自分の道を行く。晴れやかな気分になれた。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-15 21:04:56) |
60. チ・ン・ピ・ラ(1984)
デパートの屋上で道夫を見つけ「どうしてすぐ逃げなかったんだ?」と問う洋一に道夫から返ってきた言葉… これにやられた。最後はどちらとも取れるような作りになっている。シンプルに、車から降りると二人が見つめ合って大笑い!… という感じだと思ったから意外だったな~。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-01-10 16:05:48)(良:1票) |