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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1395
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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41.  オペレーション・フォーチュン 《ネタバレ》 
無敵のジェイソン。今回はほぼ危機に陥ることもなく、仲間を失うこともなく、完璧な強さを魅せてくれます。いいですね、この展開。個人的には、こういった展開を痛快アクションものに求めています。  そういう意味ではドストライク作品。アクションは迫力十分、コミカルな演出も多用されていて笑いも十分、キャスティングも文句なしで一人ひとりがイイ味出してます。  ただし、物語的には極めて凡庸。捻りなし。サプライズなし。お約束感と予定調和のオンパレードといった感じ。アクション主体のエンタメ作品ではあるものの、少しは唸らせられる展開が欲しかったというのが正直な不満点です。  なので、ドストライクではありますが7点献上が限度かな。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-01-09 17:21:41)
42.  バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー 《ネタバレ》 
観るべきかどうか大いに逡巡しつつも観てしまいました。が、思わぬ収穫。実に楽しい時間を過ごせました。  アマプラでは「G」となっていますが、幼きお子様と見るのは忍びない下ネタ満載のフレンチギャグ。てか、結構イギリス風だったりアメリカ風だったり、完全にフレンチとも言い切れない笑いのツボ。いずれにしても不謹慎な不道徳ネタ(トム・クルーズネタとか幼児ネタとか)も含め、個人的には大いにハマりました。  セドリック役の俳優さんが実は意外な程イケメンでマッチョだったり、妹役と恋人役の女優さんがとっても魅力的だったり、少々イカレタ親友たちや、セドリックのお父さん役、親友のお母さん役、大御所俳優役と、登場人物も大いに魅力的ですね。  恐いもの見たさで観た作品でしたが、思わぬ佳作に出逢えました。フレンチコメディ好きの方に加え、レスリー・ニールセンさんとかマイク・マイヤーズさんのお馬鹿作品がお好きな方にもお薦め出来るかも。甘めの8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-01-08 11:33:26)
43.  サイレント・トーキョー 《ネタバレ》 
普通にサスペンスとして観る限りは、スピード感のある展開と若干短めの尺ということによって、緊張感を維持しつつ楽しめることが出来る作品だと思います。ただ、その反面と言いましょうかテーマはかなりボヤけ気味で、登場人物の心理描写もそれほど精緻には描かれておらず、一人ひとりの心理的な背景は想像するしかない感じです。つまりは、本来かなり重厚なヒューマンドラマであるにも関わらず、あまりに感情移入困難な出来栄えです。  加えて、と言うかテーマのこと以上に感じさせられたのは、荒唐無稽とでも言いましょうか警察を始めとする各機関及び構成員の無茶苦茶な動き。あまりにも現実離れしており、最早SF状態。単独行動が多過ぎるし、拳銃を容疑者に突き付けてみたり重要参考人をさっさと釈放してみたり。ある訳ねーだろ!的な場面や台詞が多過ぎる感じがして止みません。肝心の犯行の背景等々、もう少し優先して描き込んで欲しかったところです。  結果、観終わってみれば後味が悪いと言うか何と言うか、キチンと着地することなくボーっと終わってしまった感じです。解決とは程遠いような。断片的に観て行けばお気に入りのカットは多々あるものの、それらを組み合わせたことによる作品としての+αを受け取ることは出来ませんでした。渋谷駅前のセットや爆破シーンに代表されるような秀逸なビジュアルばかりが印象に残る、かなり残念な(勿体ない)作品でした。
[インターネット(邦画)] 5点(2024-01-07 00:26:52)(良:1票)
44.  プリズナーズ・オブ・ゴーストランド 《ネタバレ》 
この世界観は決して嫌いではなく、第一印象としては寧ろ好きな分野と言うか好感を持って受け止めました。シチュエーション的に、あるいはビジュアル的に好きなパートはいくつもありました。しかしながらその反面、受け入れ難い描写も多々あり、監督を始めとする日本人スタッフが作り上げた作品とは思いたくない部分もありました。  つまり、個人的には極めてツギハギ感のある作品という印象で、あたかも狙っているかの如く、B級時々Z級感を醸し出すべく用意した具材をゴチャ混ぜにして繋いだという感じでした。そして、その中心を成す線上で、敢えて日本文化や歴史観を蔑んでいると言うか貶めているとでも言いましょうか。  意欲的なファンタジーホラーあるいはファンタジーサスペンスと言うべきかも知れませんが、個人的にはシニカルでダークなコメディとして理解しています。もっとハッキリとした方向性を見せて欲しかった。ニコラスさんをもっと魅力的で感情移入出来るようなキャラに仕立てて欲しかった、といった感想です。残念。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-12-28 10:25:29)
45.  シーワールドZ 《ネタバレ》 
動物ゾンビ映画「ZOOMBIE:ズーンビ」シリーズのスピンオフ的作品。動物たちをゾンビ化させる薬剤繋がりで、今度は水生生物たちが暴れるという物語。しかしながら、本編以上の低予算ぶりを発揮して兎に角チープなビジュアルです。  物語的にも、当の水族館がたまたま休館中という設定なので、人々が逃げ惑うパニックシーンもなく、大暴れしているはずの動物たちも意外とのんびりペース。DVDのジャケ写真のようなド迫力場面は皆無と言って良いかと思われます。  ラストに明かされる事件の背景からすると明らかに人災、と言うか犯罪なので、最初に感染し最後に殺されてしまう大ダコは寧ろ被害者。死んでいったスタッフたちも犯罪の被害者的立ち位置で、生き物も人間も全て無駄死にといった感があります。  と言った訳で、特に評価すべきアイディアも見当たらず、ただ単に後味の悪い作品でした。  (追記と言うか蛇足) 本作より先んじて公開された「ズーンビ ネクストレベル」(ズーンビ2)を後日鑑賞しました。それに基づいて本作のレビューを変えるようかなと思ったものの、こちらの方が後なのに「2」の方が良作。なので2点献上維持します。
[インターネット(字幕)] 2点(2023-12-26 12:07:23)
46.  ブラッド・レッド・スカイ 《ネタバレ》 
旅客機と言う閉鎖空間。凶悪で狂暴なハイジャック犯。早々にあぶり出され始末されてしまう航空警察。逃げ場もなければ闘うことも出来ない乗員・乗客。我が子を案ずる病弱な母親までもが躊躇うことなく射殺されてしまう。しかし、その母親には秘められた特殊な能力が備わっていた。彼女は不死身だったのだ。何故ならヴァンパイアだから。  いいですね。シチュエーションが大変魅力的。乗客の中にセガールさんやブルースさんのような超人的戦闘マシンがいて犯人たちを壊滅させる物語でもなく、機内で感染爆発が起きて絶望的な状況に陥るものの特異体質の乗客が感染することなく危機を救う物語でもなく、ギリギリ自己制御可能なヴァンパイアと機知に富んだ幼い息子が活躍する物語というのは新鮮でした。  しかも、犯行グループ抹殺のみならず、乗員・乗客で最終的に助かるのは善意のイスラム教徒と幼い子どもだけという絶望的なエンディングにもビックリ。あたかもハッピーエンドの如く迎えるエンディングながら、考えてみれば墜落事故に匹敵するとんでもない悲劇。踏み込んだ特殊部隊までもが全員犠牲になってしまうとは。  我が子の為ならどんなにでも狂暴になる母親ナディアのヴァンパイアっぷり、知性に溢れた愛息エリアスの冷静な判断力、テロリストに仕立て上げられ重傷を負いつつも勇敢に振舞うイスラム系男性のファリード。出演する人物も魅力的です。アメリカとドイツとの合作とはなっていますが、ハリウッド製のパニック・ホラーとはひと味もふた味も違う魅力を感じた佳作でした。  強いて言うなら、ヴァンパイアに咬まれた者がヴァンパイアに変わる様がかなりゾンビ映画的なあたりは、ヴァンパイアものがお好きな方には違和感があるかも知れませんね。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-12-25 11:22:08)
47.  ウィジャ・シャーク2 《ネタバレ》 
前作の激しいB級(Z級)感も記憶に新しい「幽霊ザメ」。本作では前作のヒーロー、アンソニーが愛妻クレシーダの「愛の力」によって地獄から蘇り、再び超能力を駆使して「幽霊ザメ」と激闘?!かと思いきや、ビル街で「幽霊ワニ」との肉弾戦!  若干前作よりクオリティが高くなった?と言いたいところですが、むしろパペット鮫はチャーミングになりつつあるようで、対するパペット鰐も決して恐くないです。超能力パワーも前作どおりで特に進歩なし。さりとてコメディとも言い切れず、作り手は低予算に苦しみつつも結構大真面目に作っているようにも思えたりして。  そんな不安定感極まりない印象の際立つ作品なのでまともにレビューも書けず、かと言って○ソ映画と切って捨てることも出来ず、結局振り返ってみれば思いのほか楽しんでいる自分が居た、と言う次第です。  極めて個人的な感想としては、愛すべき「サメ映画」(今回は「サメ映画」とカテゴライズするのもどうかとは思いますが)ですが、少しでも客観的に評価しようとすれば、3点献上が妥当或いは限度かなと思うところです。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-12-22 11:31:24)
48.  KANIZAME シャークラブ 《ネタバレ》 
誰が言ったか知りませんが「ペンシルバニアの映画製作マシーン」あるいは「ペンシルバニアのスピルバーグ」との異名を持つマーク・ポロニア監督作品。そもそもが観る者を大いに選ぶ異色の同監督作品の中で、同監督によるサメ映画的にも異色のクライム・サスペンス作品です。  ただ、本作をサメ映画と呼んでいいのかどうかは微妙かも。確かにサメ起源の合体生物は登場しますが、物語の中心ではなくどちらかと言うと脇役。そのくせ事件の発端であり、かつ事件を完結させる重要な役回りでもあります。ん?そう考えるとサメ映画と呼んでいいのかも知れませんね。  そして邦題にもありますように、登場するサメはサメとカニの合体生物「シャークラブ」。このダジャレ感は今回は邦題オリジナル。原題より気に入ってます。ちなみに原題直訳は差し詰め「売人鮫」ってところでしょうか?ただしこのハイブリット鮫、良く見るとサメにカニのハサミや足を生やした造形なのですが、登場シーンではどう見てもエビ的容姿。サメ映画を標榜するためにはサメの体型を残したかったのでしょうけれど、皮肉にも結果エビ的容姿になってしまったようで、独特の味のあるストップモーションからはもの悲しさが感じられます。  一連の同監督作品と概ね同メンバーのスタッフと出演者、例によって監督自身も出演するサメ映画。個人的には、適度な尺で大いに笑わせていただけましたのである意味満足です。とは言え高得点を献上するのには良心の呵責が…。なので5点献上に留めたいと思います。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-12-11 11:25:39)
49.  ザ・キラー 《ネタバレ》 
冒頭に延々と続く病的とさえ思えるような殺し屋の哲学についての独白。完璧を求め過去の仕事も100%成功して来たと自負する孤高の殺し屋。ビジュアル的にもスタイリッシュでストイック。相当カッコいい。さながら「ゴルゴ13」の実写版かと期待させられます。がしかし、超腕利きのスナイパーとは思えないような凡ミス。難し過ぎるシチュエーションとタイミングで引き金を絞ってしまう。結果、高級コールガール?は哀れ犠牲に。そしてお仕事失敗。  そもそもターゲットの方も相当無防備。通りの向かいのビルの上層階の窓がずっとカーテンも何もない状態になってて、もしかしたら時折り人影だって見えてたかもしれない。せめてVIPの到着前にチェックするでしょ普通。更に、これからお楽しみだってのにカーテン開けっぱなし。撃たれて慌てて閉めてるし。入り口のガードマンその他手下たちは向かいのビルに駆け付けないし。そのくせ警察の対応は矢鱈早かったりして。  グラフィック・ノベルが原作だとしてもちょっと現実感が薄すぎると言うか肝心の部分の緊張感に欠けると言うか、だからこそ「コメディ」を感じさせられたかのような意見まで出てしまっているのですね。まぁ「殺し屋とはこうあるべき」というテーマではないのでしょうから少々詰めが甘くても良いのかも知れませんが、と言うか詰めが甘くなければ本作のその後のストーリーには繋がらない訳ですからこれで良いのでしょうけれど、何だかスッキリしない展開でした。  復讐劇も不安定感ありですね。情け容赦なく殺さなくてもいいんじゃね?みたいな対象を撃ち抜いたかと思えば、少なからず感情移入して願いを叶えて?しまったり、何よりラスボスをスルーしたのは何故でしょう?彼の言葉をまるまる信じた?これ以上の報復は無いと?隠れ家で彼女と幸せに平穏な生活を送れるとでも?  冷徹のようでいて失い切れていない人間性が時折り顔を出す情緒不安定な殺し屋が、愛に生きる道を選ぶまでの物語なのでしょうか?それとも、もっと深く人間の心を掘り下げることで人の生き様を描いた作品なのでしょうか?エンタメとして楽しむことは出来るものの、何か心に残るものがあるかと言えば微妙な作品でした。ビッグネームによる作品でなかったのなら評価はどうなっていたのでしょう?迷った挙句の6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-12-05 17:07:30)(良:1票)
50.  ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語 《ネタバレ》 
ネットフリックスのロアルド・ダール×ウェス・アンダーソン短編4部作のうちでは1作目にして最長の尺。他の三作以上に工夫が凝らされていますね。流石4部作のトップバッターに選ばれただけはあり、どの作品も魅力的ですが本作が最も技巧を凝らされた創りとなっていて、個人的には一番のお薦め作品です。  レイフ・ファインズ演じるところのロアルド・ダールが語り、語りの中のヘンリー・シュガーが語る。更にその中で物語の中心に誘う医師が語り、ついには話題の中心人物である修行の結果透視能力を得た人物が語る。この入れ子構造が観ている者を作品世界に大いに惹き込みます。  全編通じての登場人物の徹底したカメラ目線と語り掛け、そしてコミカルな動き。デフォルメしつつもリアルなテイストのセットはさながら絵本、いや巨大で贅沢な紙芝居の世界。空中浮遊の際の台座なんて思わず笑ってしまいました。兎に角どこを取ってもアーティスティックです。  対して、物語そのものは真っ直ぐで一本筋が通ったもの。要領良く、さして苦労もせずに身に付けた透視能力。それによって楽々稼げる資産。でも、それでは真の満足は得られない。結果主人公は人のために生きることの喜びを見出す。人生訓的物語を訥々と語り聴かせてくれます。  多少は観る者を選ぶ作品かも知れませんが、疲れ切った一日の終わりにサクっと鑑賞するのには最適な1本でした。
[インターネット(字幕)] 9点(2023-12-01 11:24:45)
51.  彷徨い 《ネタバレ》 
裕福で社会的な地位もあって幸せそのものというヒロインの現況であるはずなのに、全編通じて重い空気感に満たされていてヒロインの不安感ばかりが前面に押し出されている感じ。どことなく観ていて気持ちが落ち着かない作品です。  冒頭のシーンから考えて、謎の黒人青年は彼女の過去を知る者であるというのは容易に想像がつきますし、妹とともにヒロインの生活圏内に入り込んで来ようとしているのも明らか。名前をタイトルにして章立てしている構成からも、解り易いストーリー。復讐譚であろうことは早々に察しがつきます。  ヒロインが夫の元から逃げ出すまで、黒人系の女性ということで周囲から差別的な接し方をされて来たようですが、生活エリアを変え名前を変え、裕福な夫と結ばれて申し分のない社会的地位までも手に入れながらも、自らの黒人的髪質を嫌いウィッグで縮れ毛を隠しながら何かに怯えて生きる姿には今ひとつ感情移入出来ません。そんな様子で18年間も生きて来て今の生活に辿り着けたのだろうか?みたいな。作品テーマのひとつは人種問題なのでしょうけれど、その部分で押して来そうでいて押して来ない感じ。  そして後半。ヒロインの実子兄妹が家宅侵入し「ファニーゲーム」さながらに傍若無人に振舞う展開になると、作品テーマは更にぐらついて来ます。あれ?メインテーマは人種問題じゃなくて日常に潜む狂気?良く解らなくなって来ます。  更にはヒロイン、今再び家族を捨てて逃亡。18年前とは形を変えているとは言え、ここでも彼女は逃げ出す訳です。否、逃亡ではないのかも知れません。警察に駆け込んだのかも。でも、だったら隣家に駆け込んだ方が早いかも。チャンスなんかいっぱいあった訳だから。何だか釈然としないエンディングです。少なくとも家族愛がテーマではないようです。  結局、全編通じて非現実感が先行し過ぎていることが、今ひとつ作品世界に入り込めない理由かも知れません。DV夫から逃げ切り、偽名で裕福な男性と再婚(離婚出来たの?内縁だったの?)、私立高校の副校長に就任、満ち足りたセレブ生活。無理でしょう、その生き方。破綻材料だらけです。だから、感情移入も出来なければワクワクドキドキも出来ない。常に不完全燃焼が維持されてる感じ。  ヒロインは冒頭から精神的にかなり不安定な様子で、それは裕福な生活になってからも変わらないようです。いっそのことセレブ生活は全て幻想だったみたいな夢オチ的物語の方が納得できたかもしれません。  何とも後味が悪く、と言うか後味が感じられず、さりとて面白くない訳でもなく(我ながら矛盾してますが)、迷った挙句4点献上します。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-12-01 11:20:57)
52.  ネズミ捕りの男 《ネタバレ》 
極めてシンプル。されどなかなか味わい深く難解でした。  ネズミの気持ちになり切ることでネズミを確実に駆除するというネズミ捕りの男。そう都合良く男の思惑通りに駆除できる訳もなく、物語がテンポ良く展開していく中で、ネズミとネズミ捕りは社会における何かを象徴している?などと深読みしたくもなるのですが、そう簡単には読み切れず。  結局、男は自らがネズミを喰い殺すところを披露し、奇妙で不快極まりない解説(ネズミの血液はチョコレートの原料だとか)を述べつつ去って行く。あれ?駆除は?しかも干し草にある栄養物って?もしかしたら編集者の背後の張り紙の…。  コメディかと思いきや後味の悪いダークファンタジー風に幕を閉じる本作。出演者たちの巧みな演技と話術も相まった味わい深い、されど如何に解釈して良いものやら迷ったままに幕を閉じてしまった短編でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-11-15 11:12:51)
53.  ビフォア・マイ・アイズ 《ネタバレ》 
タイムパラドクスもののショ-トフィルム。正直なところ、過去を変えることで最悪の事態を回避しようとする物語は既に数多製作されて来ており、何故今更これを、しかもショートフィルムという方法を選択して撮ったのだろうと思えてしまう作品。  ちなみに、縫いぐるみと着ぐるみで登場するキャラに随分と時間を割いていますが、このキャラは知りません。何か作品のテーマに通じる特別なニュアンスがあるのでしょうか?ただ、それがあったとしてもこの16分という限られた尺に差し込む意味があるのかどうか?  人生の最期の瞬間に人は走馬灯の如く人生を振り返ると言われているように、ヒロインもまた死の瞬間に人生を振り返る訳ですが、その走馬灯の一部にピンポイントで入り込んで時間を遡るという点が本作としてのアイディアなのかなとは思います。しかしながら、やはり敢えて製作した意味としては弱い上に、少々強引かなと思えてしまい、3点献上とさせていただきます。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-11-09 16:17:39)
54.  食われる家族 《ネタバレ》 
主人公は、妻が目の前で轢き逃げされ死亡してしまったことのショックに加え、犯人が未だ捕まらないことによる苦しみも加わり、極めて精神的に不安定な状況に陥っています。知人の精神科医に受診しているものの、服薬管理もままならず、最早限界といった状況。  そこに突然現れた25年間行方不明になっていた妹を名乗る女性。彼は、遊園地に遊びに行った時に一時的に母親に妹の面倒みるよう託されたものの、うっかり繋いでいた手を離してしまったがために妹が行方不明となったことを常に気に病み続けていたものの、何か違和感を感じてしまい心から受け入れることが出来ません。  ありがちなサスペンスものだと、妹を名乗る偽者の目的は富豪である両親の資産であり、まんまと実家に入り込んだ上に何らかの手段で相続権を独占し、いずれは両親を亡き者としてしまう、みたいな展開かなと思うところです。  がしかし、本作はそこからがまさかの展開。何と偽者は資産目当てではなく姪が目当て。それも新興宗教の信仰の対象として。金欲しさの犯罪ではなく宗教団体の組織犯罪だったということです。  2023年という今の時代にたまたま鑑賞したので、リアルタイムで韓国の宗教団体の問題が取り沙汰されているだけに、あたかも自虐ネタなのか?と思ってしまいそうですが、この作品の製作時である2020年時点は現在とは少し状況が違っていたと思いますので、それは考え過ぎでしょうか?  という訳で、詐欺犯罪系のサスペンスかと思いきや、オカルト系サスペンスとでも言うべき本作。主人公が偽の妹とその仲間たちに追い詰められ、警察からは被害者どころか加害者と見做されてしまい、最早これまでという状況から起死回生の脱出劇。終盤は少々強引かなと思えないこともありませんが(主人公の行動を警察が不問にするとも思えず)、見応え十分のサスペンスに7点献上します。  ちなみに、直接的過ぎの感がある原題より、邦題にセンスを感じます。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-11-09 15:58:46)
55.  MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない 《ネタバレ》 
邦画のタイムループものは珍しいですね。皆さんのご指摘にもあるように、邦画ならではの味付けと言いますかテーマ設定と思います。  大抵の洋画タイムループものは、主人公が独りその置かれた状況に悩んだり苦しんだり悪戦苦闘して脱出する、あるいは最良のタイムパラドクスを導き出すといった展開が多いかと思いますが、状況を理解する人間が少しずつ増え、一丸となって解決を図るというところも如何にも日本的だなと思いました。これも既にご意見が出ていますね。  また、タイムループの原因・発端が極めて個人的、しかも他人の個人的理由であることが明確になっているところも、多くの同種作品が不条理系に留まっているのとは対照的。本作も考えようによっては部長の精神世界に部下たちが吸い込まれてしまったかのように見えなくもなく、そういう意味では不条理系なのですが、このあたりは好みが分かれるところでしょうか。とは言え、矢張り邦画ならではのテイストだと思いますし、その解決によって齎されるエンディングは感動的とさえ思えました。  細かな(細かくないかも)矛盾や疑問点はあるものの、そこは基本的にコメディであるということがオブラートになって気になりませんし、必要以上の説明を削ぎ落した展開なのだと思えば寧ろ潔いとも思え、前評判以上の佳作に7点献上します。  ただ、エンドロールに挿し込まれたカットは必要なのかな?と最後の最後に疑問が残りました。無くて良いのでは?
[インターネット(邦画)] 7点(2023-11-08 11:28:12)(良:1票)
56.  マードレス 闇に潜む声 《ネタバレ》 
本作のモチーフになっている事件は非常にショッキングなもので、我が国でも類似の案件が争われていますが、極めて重い物語になるべき作品です。  しかし、中盤まで社会派サスペンス風に描いておきながら、何故か盛り込まれている終盤のホラーエピソード。何故ホラーを持ち込んだのか?分かりません。必要なかったんじゃないかとの思いが募ります。  結果、何とも勿体ない出来栄えとなってしまいました。興味深く重厚な作品ではありますが、総じてみれば纏まり感の乏しい作品。5点献上に留めます。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-11-06 22:46:47)
57.  355 《ネタバレ》 
豪華キャスティングによるスパイアクション。ただし、ストーリー的には特に斬新と言うこともなく、典型的と言っても良いような既視感溢れるストーリーです。正直言って意外性はゼロ、どんでん返し感は感じられません。  とは言え、2時間の尺がひとつも中だるみすることなくスピーディに展開。文句なしに楽しめることは間違いありません。けれど、その上で感じてしまうモノ足りなさは一体何なんでしょう?  それはひとえにキャスティングなのかも知れません。豪華だし、魅力的だし、ビジュアル的にも申し分ないのですけれど、この人じゃなきゃダメ!みたいなベスト感溢れるキャスティングではないのです。具体的に誰がどうということではなく、それだけに「じゃあどうすればいいの?」といった問いに対する答えはありません。観終わった後、それがモヤついて堪らないのです。  面白いです。楽しめます。されど物足りない。なので甘めでも6点献上止まりです。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-11-06 21:12:57)
58.  Infiesto インフィエスト 《ネタバレ》 
新型コロナウィルス感染症の蔓延を世界の終わりと受け止めた狂信的な人物が、生贄を捧げることで神の怒りを鎮め事態を収束させようとすべく誘拐と殺人を繰り返すという物語を軸に、刑事たちの人間模様を絡めて描くサスペンス・スリラー。  ただし、事件現場はかなり狭い範囲ですし、預言者を名乗る主犯格の男と共犯者たちはもっと狭い範囲での旧知の間柄。オカルト基軸に大上段からワールドワイドに描くのかなと思いきや、思いの外スケール感が乏しい作品世界です。そう考えると、我が国の2時間ドラマ的なテイストかな?と言った感じがします。  物語の展開していくテンポは良く、ありがちな2人の刑事の単独行動による活躍ということではなく、捜査にあたってはきちんと部下を引き連れて出直すなど、意外と現実的な演出。そのせいもあってか、特にハラハラドキドキといった展開はラスト近くまでありません。  しかし、クライマックスになって何故か単独行動。捜査上の暴走を理由に無給停職させられた主役のひとりは予想に反して殉職。否、停職中の単独行動なので殉職とも言えない無残な死。相棒の若き女性警部補もラストになって相当無謀な単独行動。最後の最後に緊迫のサスペンスシーンを纏めたと言った感がします。  ラストシーン。まだまだ運ばれてくるコロナの感染者を病室の窓から眺める彼女が、「この世の終わりの始まり」みたいなことを言いますが、全体的な物語のスケール感からすると違和感がないこともない結びの言葉でした。  ちなみに、特に邦題のない本作、地名だけではどんな内容かまるで分からず、こういう作品こそ邦題とか副題とか付ければ良いのにと思った次第です。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-11-03 11:25:18)
59.  水曜日が消えた 《ネタバレ》 
多重人格が心理的な虐待等を伴わない外傷性ショックで発症したり、日替わりで順序正しく発現するという症例があるかどうかは分かりませんが、アイディアとしては面白いと思います。メモや動画で各人格が情報交換したり、最終的には二つの人格にまとまり、短時間で入れ替わりながら記憶の中で会話するというのも、実際にあるのかどうかは分かりませんが面白いと思いました。  ただ、その延長線にある結末としてはどうなんでしょうか?一般的には主人格を残し、他の人格を消していくというのが治療方針というような話は読んだことがありますが、各人格が互いの存在を認識し、尊重し、多重のまま存続することを選択するというのは、「元に戻る」という本来あるべき姿からの現実逃避であって、医療チームがそれを容認するというのもおかしな話のような気がします。  あくまでも娯楽作品として楽しむのであれば、ヒューマンドラマとしてのエッセンスを散りばめ、出演者の確かな演技に支えられた本作は見応えのある佳作と思います。割れたドアミラーに映る鳥の姿で人格の統合と分離を表現したり、人格の入れ替わりを視覚的に表現したりなど、映像的にも印象に残る作品でした。とは言え、少々アイディアに走り過ぎた感があるのも否めず、迷った挙句7点献上します。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-11-02 21:33:17)
60.  ザ・スイッチ 《ネタバレ》 
これ、普通に面白いですね。残忍に殺しまくってるのに可笑しい。コメディって分かってるから冒頭のカップル惨殺シーンも引かずに見れちゃう。可哀そうだとか、痛そうだとか全く感じないです。  それは全体通して言えますね。「コメディ」という免罪符の下に、スプラッターと言うかスラッシャーと言うか自由に盛り込めていて、結構残酷でもマジなホラーと違って目を背けないで済んでしまう。ホラー系コメディ作品の他にはない魅力、楽しみ方とでも言いましょうか、ゾンビだろうがサメだろうが、コメディのエッセンスをふりかけるとグロければグロいほど残酷シーンが爆笑シーンに転じてしまう。そんなことが言えそうに思えます。  この監督さんの他作でも感じましたが、随所に光るウィットやお笑いセンスは特筆ものだと思います。個人的にはこの手のホラーが大好物ということもあって甘めの8点献上です。  ちなみに、原題も邦題も結構ストレート系ですが、原題の方がひと捻りあって作り手のセンスを感じます。原題直訳の方が良かったのでは?何と訳すか迷うところですが。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-10-25 15:25:19)
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