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コメント数 1963
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41.  妖怪百物語
妖怪物で時代劇という組み合わせから駄作の匂い、B級映像的な物を本来なら感じずにはいられないものの、今作品の監督は座頭市シリーズを何本か撮ってたり、大魔神シリーズを撮ってる安田公義監督だけに単なる妖怪物にはしていない。誰もがよく知ってる妖怪を物語に取り入れ、怖さだけでなく、コミカルに描く事に成功している。当時の江戸の雰囲気、長屋の雰囲気、様子なども興味深く描いている点も単なる妖怪物とは違う面白さを感じる事が出来る。また、会談物としても楽しむ事も出来、不気味な音楽と声が聞こえたりと色んな意味で楽しむ事が出来るという意味でも贅沢な作品です。印象的なシーンが沢山、ある中でも障子に写し出される女の長い首と笑い声、池から現れる女の大きな顔と笑い声は一度、見たら忘れられなくなりそうなぐらいのインパクト
[DVD(邦画)] 8点(2016-06-09 18:30:42)(良:1票)
42.  何がジェーンに起ったか? 《ネタバレ》 
怖い。女の怖さと醜さをここまでリアルに描くこの監督の怖さ、それに応える姉妹のドロドロした関係、自分の事故で姉を車椅子での生活へと追い込んでしまったと思っていた妹とそうではないと最後に事実を告白する姉、これ以上ない切なさが感じられる終わりにお互いの感情が物凄く伝わってきます。それにしても所々で出てくる人形が二人の怖さを更に大きく思わせる相乗効果を生み出しているし、電話のシーンの怖さもこの作品を更に恐ろしい作品としている。色んな意味で本当に怖い映画だ。
[DVD(字幕)] 8点(2016-06-02 21:15:57)(良:1票)
43.  昼下りの決斗
サム・ペキンパー監督お得意のスローモーションがなくても男臭さ満載で銃撃シーンの緊迫感を十分に味わう事が出来たのでそれだけで満足です。酒場の結婚式でのシーンといい、崖でのシーンといいと、存在する本物の景色の美しさを生かしての西部劇らしい映像、この監督がスローモーションに頼らなくても娯楽作品を撮れる事を証明して見せた映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2016-05-16 20:10:47)
44.  競輪上人行状記 《ネタバレ》 
始まって直ぐにこの作品の主人公の東京は恐ろしい所だと言う語りを聞いて本当にそう思えてしまうぐらいこの作品を見ると思わずにはいられなくなります。人、人、人、大勢の人間があの狭い中で生きる為には手段を選ばず、金の為なら何にでも手を出す。教師から坊さんになり、坊さんであれ、金儲けの為にと競輪に手を出す。そこには人間の本能、欲望が見る事が出来る。主人公演じる小沢昭一がはまり役で、この上なく哀れであり、それでいて共感できてしまうのはこの俳優だからといって良いぐらい小沢昭一が凄い。素晴らしい。凄いと言えば、主人公の姉の南田洋子と後半の競輪場で出会う女、渡辺美佐子が怖い。誰も居ない所で一人、悶える怖さ、死んだ犬を焼き鳥屋にしまう怖さ、大勝負で外し、当てた主人公に毒入りの飲み物を飲ませて殺そうとしたり、この二人の女に女の怖さ、恐ろしさを感じずにはいられなくなるぐらいこの作品は女の怖さというものをストレートに描いている。何だか増村作品や川島作品でも見ている感覚、成る程、脚本に今村昌平と名前がある。今村昌平監督と言えば川島雄三監督の弟子であり、同じように今村作品にも川島作品にも出て、毎回、強烈な印象を与える小沢昭一、小沢昭一にとって、数少ない主人公役ではまり役と言える作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2016-05-05 11:36:01)(良:1票)
45.  人生劇場 飛車角と吉良常 《ネタバレ》 
内田吐夢監督、鶴田浩二を主演にダイナミックにそして格調高く、美しく描いた任侠映画の傑作です。鶴田浩二の飛車角の男らしさ、男としてのかっこ良さに加えて、吉良常役の辰已柳太郎の味のある演技、若山富三郎の小金親分に宮川役の高倉健に松方弘樹の若き頃の今も変わらぬ雰囲気、藤純子と左幸子といった女優陣、物凄い豪華な顔ぶれの中で繰り広げられる義理と人情、男と女の哀しさに涙が出てきました。飛車角(鶴田浩二)が殺された宮川(高倉健)の仇を獲るために乗り込むシーンでそれまでカラーだった画面がモノクロの映像になる所とその後の藤純子が泣き崩れるシーンは強烈な印象を残します。内田吐夢監督の素晴らしい演出と役者達の重厚な演技に感動しました。任侠映画に少しでも興味のある方は必見の作品です。
[DVD(邦画)] 9点(2016-04-18 18:28:10)
46.  乾いた花 《ネタバレ》 
篠田正浩監督と言う人は不思議な人だ。何だか森田芳光監督と同じように当たりと外れがあまりにも激しい監督である様に思えてならない。今作はそんな中にあっては当たりである。まずあのギラギラした雰囲気、タイトルにもある乾いた空気、作品全体に漂う虚無感、これを見ると東映のプロデューサーが池部良を後に高倉健と共演した人気シリーズ「昭和残侠伝」への以来をお願いしたのも納得!十分過ぎる説得力を感じずにはいられないほど、とにかく池部良が凄い。恐ろしい。殺しの場面にしても何も言わずにただじっと構えて、どこか一点だけを見ている様な目つき、加賀まりこがヤク中にされ、殺された事を告げられても、看守から時間だと言われようが俺には関係ないのだと言わんばかりの表情からとにかく全てが乾ききってる。見終わった後の余韻、これが晩年、駄作ばかり撮ってた篠田正浩監督の作品なのか?と疑いたくなる程です。
[DVD(邦画)] 8点(2015-06-13 22:46:12)
47.  クレージーだよ 奇想天外 《ネタバレ》 
谷啓の惚けぶりが笑える。地球上へ平和を説く為に、天国から墜ちてきた後の谷啓がとにかく面白い。やりたい放題だ。タクシーに跳ねられたサラリーマンと身体を入れ替えて地球上になりすましてみたり、パチンコ屋さんでは自分の特技(超能力)で大当たり、チンピラに絡まれてもマイペースを崩さない。人間には全く通用しない常識を覆す谷啓の特技、あの手のガチョーン!が繰り出す超能力やら谷啓の魅力満載!藤田まことの零八号に対して謝ってるつもりが野川由美子には全く通用しないのも笑える。ひょんな事から歌まで披露し、挙げ句の果てには国家議員にまでなってしまう出席ぶり!映画の後半に出てくる植木屋の名演技も忘れてはならない。総理大臣かと思ったら精神病患者であったというオチが凄い。タイトルにある本当に奇想天外な映画だ。  
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-03-30 22:57:39)
48.  月曜日のユカ
映画は監督の物であると私は思ってる。監督次第でどれだけの映画になるか?と考えるとすれば、如何にして出演者を良く見せるかの答えがこの映画を見ると更に強く感じる程、ヒロイン、ユカを演じている加賀まりこがとにかく可愛い。魅力的です。一つ一つの仕草から話方から何から何までまるで1人の女優加賀まりこのプロモーションビデオみたいな映画です。ストーリーはそれ程盛り上がる訳でもなければ、特別面白いとは思えないが、だからと言ってつまらなくはない。日本映画なんだけど何だかフランス映画みたいな雰囲気が感じられて、フランス映画が好きな人ならきっと楽しめる筈です。それにしてもこんな可愛い加賀まりこに好かれるパパ(加藤武)に対して羨ましいなあ!て見た男なら皆、思うだろう!それ程、この映画の加賀まりこが可愛い。  
[DVD(邦画)] 7点(2015-03-16 20:03:02)(良:1票)
49.  狙撃 《ネタバレ》 
加山雄三と聞いて真っ先に何を思うだろう?映画ファンの多くは爽やかなイメージを想像するはずだが、この映画の加山雄三にはその爽やかさなど一切無い。まるで感じられない。至ってクールにただただコートに身を包み、ビルの屋上から走る新幹線を見ている。新幹線の中にいる狙った獲物、標的を顔色変えずに狙いを定め、殺す事だけを考えている。そして腕時計を見つめ、時間を確認し、実行をする。一滴の狂いもないままに犯罪を見事に成功させるのだ。こんな加山雄三を私は知らないし、初めて見た。この場面は音楽が流れないし、台詞もない。静けさの中に漂う緊張感、昨今の邦画にはない映像感覚と映画的演出を味わえる。またこの映画、ヒロイン役の浅丘ルリ子の存在感とそれ以上に圧倒的存在感の森雅之、森雅之は森雅之で加山雄三最初の犯罪シーン同様に台詞が全く無いにも関わらず、不気味なまでの笑いの中に見え隠れする恐さ、色んな意味で静かな中にある殺気立った雰囲気が感じられて、余計な台詞とうるさいだけの音楽が流れない事が映画としての演出効果を表現して見せてくれている。
[DVD(邦画)] 8点(2015-01-07 23:35:31)(良:1票)
50.  クレージーだよ 天下無敵
植木等と谷啓がお互いの会社(ライバル会社)に乗り込んで色々な作戦でその会社を潰しにかかるやり取りがくだらなすぎて笑えます。作品としては滅茶苦茶で色々突っ込みたくはなるが、何かもう寅さんシリーズや釣りバカシリーズ見てる時と同じで疲れてる時に見る映画、シリーズて気がする。映画の中ではいがみ合ってる二人だけど実際は同じクレージーキャツの仲間として、また天国でいつまでも仲の良い二人であり続けることであろう。
[DVD(邦画)] 7点(2014-12-23 12:36:25)
51.  日本侠客伝 浪花篇 《ネタバレ》 
高倉健が弟の墓参りからその弟の世話になった組の為に色々協力するという話なのだが、一応主役なのだが、後半出てくる鶴田浩二に喰われてしまってるし、それは良いとしても、二人で殴り込みに行くシーンが呆気なく終わってる気がして物足りない。マキノ映画らしい話の筋立てや脇役の描き方やらは相変わらず素晴らしいけどもう少し殺気立ったものが欲しかった。それにしても長門裕之を寅さんて呼ぶ皆を見てると渥美清を思い出してしまうのは私が寅さん(男はつらいよ)ファンだからか?最も寅さんシリーズよりは先に撮られてる作品ではあるけれど。ラスト雪の中、高倉健と鶴田浩二が二人去って行く後ろ姿には背中で全てを語れる男の姿を感じることができる。  
[DVD(邦画)] 6点(2014-12-10 20:06:10)
52.  けものみち 《ネタバレ》 
けものみち!正にけもの(獣だらけの男達)に関わっていく事によるけもののみち(世界)である映画だ。愛欲と陰謀だらけの世界が本当にドロドロとして描かれていて恐ろしいです。見た目とは裏腹に何を考えてるか解らない池部良、同じく正義感強く善人に見えつつ、本当の所は汚い性格の刑事小林桂樹、池内淳子の夫の死に疑問を持ち、脅迫しようとする汚さ、池内淳子を愛人にする小沢栄太郎のいやらしさ、身体が不自由な癖に性欲だけはしっかりしている演技がこの俳優にしか出せないぐらいのいやらしさ全開です。そのいやらしい小沢栄太郎の弁護士の伊藤雄之助の悪党弁護士ぶりやらととにかく脇を固める男達が皆、獣の様な奴らきりです。こんな獣だらけの中でこれまた自らけものみちへと入り込んで行く池内淳子の演技、悪女ぶりが凄過ぎて、何て言ったら良いんだ。男の醜くさ、いやらしさと女の怖さの両方を描いた作品として一度見たら忘れられなくなりそうです。  
[DVD(邦画)] 8点(2014-11-24 21:27:24)(良:2票)
53.  彼女と彼(1963)
左幸子がアパート暮らしの団地妻と言うだけで何か起きるんじゃないか?ただでは済まない何か只ならぬ雰囲気が充満していて不気味だ。あの音楽が更に不気味さを際立たせてる。いつ何が起きるのかという不安、左幸子だからこそ成り立つ怖さ、関わる人間は勿論、犬までも怖く思えてきてならない。それにしても左幸子という女優としての幅の広さ、演技力には毎度ながら感心させられる。  
[DVD(邦画)] 8点(2014-10-09 20:10:51)
54.  どぶ鼠作戦 《ネタバレ》 
タイトルだけ見れば「独立愚連隊」シリーズとは別物の様だがどこを見ても「独立愚連隊」シリーズであるぐらい作品の雰囲気が似ていて、岡本喜八監督らしい切れの良いアクション、テンポの良さに笑える場面などもあって飽きさせない上手さを感じることができる。佐藤允の中国人風な男が時限爆弾があるからと言って探してる中、何も知らずに探し物ですか?とやってくる加山雄三、外では豚を捕らえようと大騒ぎしてる所もこれまた岡本喜八監督ならではの作風であり、この映画の音楽から雰囲気までどこか黒澤映画みたいでもあり「隠し砦の三悪人」を思わせるのは岡本喜八監督が黒澤映画が好きなんだなあというものが感じられます。それにしても途中から出てくる田中邦衛はいつ何の映画を見ても「北の国から」の吾郎さんみたいだ。
[DVD(邦画)] 8点(2014-07-27 08:47:12)(良:1票)
55.  あヽ同期の桜 《ネタバレ》 
軍隊なんて如何に地獄であるかとでも言ってる様である。鶴田浩二が「便所の中が一番だ。何故なら一人になって色々考えられる」みたいな事を言うのだが、その理由が軍隊の厳しさを物語っている。至って真面目な軍隊映画であるから面白いという内容ではない。いずれ死に向かって生きる若者の精一杯の今を生きようという内容であって色々と考えさせられる映画になっていて、お涙頂戴みたいな昨今の安っぽい邦画にはないしっかりした映画になっています。そういう意味で見て損のない映画!鶴田浩二が仲間にお前には軍服は似合わないよと言われるのを聞いて確かにそう感じなくもない。軍服よりも浴衣姿のが似合うと思うのは任侠映画きり出てるからか?  
[DVD(邦画)] 7点(2014-04-27 18:52:56)
56.  ひばり・チエミのおしどり千両傘
美空ひばりと江利チエミによるおしどり物語、時代劇風コメディでただただひたすら明るく、最後もメデタシ!メデタシ!みたいな感じで見せる映画です。監督は沢山の時代劇風コメディを撮ってる沢島忠でこの監督らしく、ハチャメチャな感じがこの映画の魅力であり、とにかく美空ひばりと江利チエミが楽しんで演技しているのが伝わってくる。
[DVD(邦画)] 8点(2014-04-06 21:08:29)
57.  今年の恋 《ネタバレ》 
木下恵介監督、これはあまり知られてないのかな?こんな拾いものな笑える映画がまだあるとは知らず、田村正和が不良ぽい役で常に怒ってる。兄貴も更に関わってくる旅館の女将さん(岡田茉莉子)もよく怒る。弟に対して怒ってる(説教している)横で父親と母親が話してる場面が特に笑える。夜中に雨の降る音に怯える田村正和、東山千栄子の婆さんが何しているの?て現れる場面はある意味、田村正和が怯えるより怯えたくなる程怖い。学校の先生として出てくる三木のり平、やはり良い味出してる。飛び交う会話のユニークさと俳優陣の演技により楽しませてくれる映画です。この映画を見て木下恵介監督てシリアスなだけでなく喜劇を撮らせても一流であることが改めて解る。これ以外の木下恵介監督による喜劇では「お嬢さん乾杯」「破れ太鼓」も面白い。  
[DVD(邦画)] 8点(2014-03-08 19:34:41)
58.  つむじ風 《ネタバレ》 
山田洋次監督以外での渥美清を見る。監督は文芸映画を上手く撮る中村登監督。何だか初めのうちはこの組み合わせってどうなのかな?て思ったけどやはり渥美清は面白い。渥美清がまんま寅さんみたいで面白い。桂小金治とのやりとりは本職の落語家を喰う程、渥美清は本当に喋るだけで落語家に匹敵するほど面白い。この映画は失業者に対して、けして暗く描いてない。寧ろ馬鹿馬鹿しさ満載で失業者に対する希望みたいな感じを前面に押し出して描いてる。この映画が描いてるのは仕事が無く、仕事を失って、絶望的になる人に対しても何とかなるさ!みたいな前向きな感じで描いてるので、普段仕事で忙しくて疲れてる私の様な人も見てるだけで嫌な気分がどこか遠くへ消えてしまいそうになる。またとにかく出てくる俳優の顔ぶれだけでも凄い。渥美清以外でも伴淳三郎に伊藤雄之助と個性派勢揃い。女優に目を向けると若き加賀まりこの可愛いさに目を奪われる。そんな中にあって渥美清の面白さは最高だ!渥美清を見るだけで普段の疲れが消える。こんな俳優はそうはいません。どんな監督と組んでも面白い渥美清は日本映画最高の名喜劇役者だと改めて思うと同時にこんな面白い人を失った日本映画界の損失の大きさを感じずにはいられない。はっきり言って傑作、名作とは言い難い程、滅茶苦茶な映画だけど渥美清が好きな人、寅さんが好きな人なら間違いなく楽しめる筈です。  
[DVD(邦画)] 8点(2014-03-05 20:37:51)(良:1票)
59.  ゼロ・ファイター 大空戦 《ネタバレ》 
何だか黒澤映画なのか?監督が黒澤映画の助監督をしていた森谷司郎監督だからか?いやいや、どちらかと言うと岡本喜八監督の映画により近い雰囲気ながら笑いといった要素はなく、至って真面目に撮られた戦争映画である。上の命令に従わなかった為に死んでしまう若い一人の男の行動は戦争では絶対にあってはならないと語っている。その一方で間違いと感じるならばそれがどんなに偉い人間だろうと意見することが大切だということを加山雄三(九段中尉)と佐藤允(加賀谷飛曹長)が教えてくれる。出演者の顔ぶれからして岡本喜八映画を思わせるだけにアクションだけでなく、コミカルな雰囲気をと思いたくもなるが故に物足りなさもあるが男臭さ満載の本当に男だらけの世界の中で戦う事、命の大切さを真面目に描いた映画として見るに値する作品にはなってるし、佐藤允演じる加賀谷飛曹長のラストの叫びがこの映画を物語ってます。それにしても特撮シーンの迫力は流石、ゴジラと同じだけの凄さを感じる事が出来る。   
[DVD(邦画)] 7点(2014-02-08 12:43:33)(良:1票)
60.  太陽の王子 ホルスの大冒険 《ネタバレ》 
何だか見ていたら「未来少年コナン」や「アルプスの少女ハイジ」が見たくなってきた。主人公ホルスが父親との死に別れするシーンや一人で巨大な魚に立ち向かう姿やらオープニングの曲のバックの映像、白いアルプスの映像やらまたまたヒルダのどことなくひ弱そうで、もの悲しげな表情なんかはクララみたいだし、あの赤服の小さい女の子はハイジそのものだし、これは高畑勲監督が後に監督をしているハイジやコナンの原形みたいです。ヒルダが歌う美しい歌声に惹かれて踊り出す大勢の人達や動物など、色んな意味でヒルダの魅力に主人公ホルスの魅力の薄い事がより一層強く感じられてしまうほどヒルダが凄い印象を残す。悪魔の兄を持つ事のヒルダの心の葛藤がよく描かれていて、ヒルダの気持ちが痛い程に伝わってきて悲しくてたまりません。歌う事しか楽しみがないようなヒルダ、歌が伝える大きな力がこの映画で高畑勲監督監督が一番伝えたかった事ではないでしょうか!それにしても声優陣の豪華な事、コナン(のび太)に黄門様にまんが日本昔話を思い出させたりと、とにかく贅沢です。
[DVD(邦画)] 8点(2014-02-04 19:01:56)(良:1票)
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