41. シンプル・プラン
《ネタバレ》 この手の映画を観るといつも自分に置き換えて観てしまう。正直その場になって観ないとわからないけどやはりネコババするかもしれない。 この映画ではそれを三人で見つけ、さらにハンクの嫁までが仲間に加わってシンプルな計画がより複雑になっていく。四者四様の思惑や欲が絡み合ってどんどん悪い方向へと転がっていく。その中でそれぞれの揺り動く心理状態がドラマをより一層盛り上げており、また、見所になっている。 ラストで刑事が紙幣の番号をメモしてあるとのことから暖炉に札束をなげていくが「これだけの犠牲を出しておいてそれかよ」と驚くと共にしばらく立ち直れない後味の悪いサスペンスでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-19 00:42:42) |
42. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
《ネタバレ》 第一作と比べても全く遜色ありませんな。別の時間軸ができてしまったなんて発想が素晴らしくまさに夢のあるストーリーでした。この映画で難しいことを考える必要はないので純粋に映画を楽しめました。 [DVD(字幕)] 9点(2017-10-18 09:56:31) |
43. 荒野の棺桶
黒澤明の「用心棒」に端を発する典型的なマカロニウェスタンですな。 中学生の頃夢中になって見たマカロニウェスタンなので今でもたまに見ますが、正直な所ご馳走様という感じでしょうか。 ただ、このタイトルは誰が考えたのでしょう。「荒野の棺桶」。笑ってしまうようなこのタイトルに敬意を評しての評価とさせていただきます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-10-18 09:55:22) |
44. トラ・トラ・トラ!
《ネタバレ》 中学生の頃友人達と当時大変話題になった映画だったので劇場に見に行ったのですが当時の私には内容がよく理解できず最後の戦闘シーンだけが記憶に残っていました。 そして今から十年ほど前に久し振りに見る機会があり鑑賞しました。 日本側の戦争へ突入するまでの緊張感とアメリカ側のそれへの楽観的な見方がうまく描かれており史実を確認する上でも興味いものでした。双方の立場や目線からどちらかへの偏りも無く淡々と、しかもスピード感のある表現が素晴らしく、ラストの真珠湾奇襲攻撃まで徐々に盛り上げて行く手法は見事と言わせていただきます。 実際に戦闘機を飛ばして撮った最後の真珠湾攻撃のシーンはもう二度と撮れないでしょうな。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-10-18 09:44:57) |
45. 男性の好きなスポーツ
《ネタバレ》 少女漫画にありそうなロマンティックコメディーでした。所々で笑わせてもくれたし、とにかく二人の女性が可愛い。個人的にはアビーよりイージーの方がが好きですが。音楽もストーリー展開も軽快なテンポだったからだろうか、不思議とミュージカルを見終わったような印象でした。これは意外にも拾いものでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-13 00:37:33) |
46. 白昼の決闘
《ネタバレ》 2度目の視聴でした。率直に言って西部劇に期待するのは開拓魂を持った男たちのぶつかり合いです。恋愛色が強い本作はまあ、異色といえば異色なんでしょうけど、恋愛ドラマかよという感じですな。ただ、見所は悪役に徹したグレゴリーペックと情熱的でそれでいて揺れる女心を見事に演じたジェニファージョーンズですな。勿論名だたる名優たちもしっかりと脇を固めて映画を引き締めていました。 しかし、恋愛劇はやっぱし苦手な私でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-15 01:12:01) |
47. 大いなる決闘
《ネタバレ》 復讐の念でギラギラのジェームズコバーンと迎え撃つチャールトンへストンという図式だけどチャールトンへストンの影が薄い。老体に鞭打つ役処のせいか、あるいは似合わないもしゃもしゃのヒゲのせいか。 また、前半は自動車やオートマチックの登場で文明の色を見せていましたが終盤はしっかりと西部劇になっており安心しました。緊迫した追跡劇と決闘場面は二人の大スターが見事に盛り上げていてさすが。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-10 23:18:11) |
48. 非情の罠
《ネタバレ》 洗練された映像と窓を通してお互いの存在を気にするミステリアスな絵がいいんですが、彼女の生い立ちを披露した事でミステリアスが崩れてしまい残念。マネキン工場での戦いは印象的ですが、間に合ってメデタシはどうなんだろう。間に合わない方がドラマとしての奥行きが出たんじゃなかろうか。そこが原点部分でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-09 00:43:30) |
49. ひつじ村の兄弟
《ネタバレ》 酷寒の荒涼とした風景の中で淡々と物語が進むひつじ村とそこに住む仲の悪い兄弟。伝染病により村のひつじ全部の殺処分を境にいまにも殺し合いが始まりそうな兄弟。でも、極秘に残した数頭のひつじを守る事で兄弟愛が戻り、凍死寸前の弟を守る兄の姿に少し感動しました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-09 00:31:51) |
50. 関ヶ原
先ずは方言、サムライ言葉、早口で台詞が聞き取りづらくて参った。その上石田三成の視点な様でそうでもなく物語の要点を掴みづらい。色々詰め込みすぎな感じを受けました。個々の役者さんの演技が素晴らしいのと、合戦シーンは見応えあったので良しとします。 [映画館(邦画)] 6点(2017-09-05 00:28:16) |
51. 食べて、祈って、恋をして
《ネタバレ》 ロードムービー的なものを期待して見たのですが違ってました。 4編のドラマをパッチワークのように貼り付けた薄いドラマに終わっていて残念。そもそも自分探しと成長を見せるはずの映画なのだろうけど、ただの旅番組の様な印象しか残らない。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2017-09-04 01:35:58) |
52. アメリカン・サイコ
《ネタバレ》 この映画を見るにあたり勝手にヒッチコックの「サイコ」をリメイクしたものと勘違いして見てました。 初回、すぐにあれ?と思いながらも最後までみたけど何だかわからなくなり、2度目で成る程と言う感じでした。 まずこの作品はコメディーですね。サイコスリラーコメディーとでも言いましょうか。 しかもこれパトリックベイトマンの妄想?でもそれにしては殺人シーンなどはリアルで妄想とは言えないような。でも弁護士はポールアレンとロンドンで会ったというし。でもウィレムデフォー演じる探偵は殺人を疑っていて現実のようだし。 正直何が何だか、どこからどこまでが妄想なのか。これもう一回見る必要ありそうだな。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2017-09-03 00:09:22) |
53. 悪の法則
《ネタバレ》 この映画の冒頭でマルキナが、飼っているチーターがウサギを狩る所を見て喜んでいるシーンがありますが、それこそがこの作品を象徴している様に思えました。 そしてこの映画の中でのハンターは卸元で、そのハンティングを遠くから見ていたのがマルキナ自身でした、という事なのでしょう。 それにしても解りにくい映画ですな。 今回で3回目の視聴でしたが、最初はストーリーを追うのに精一杯でなんだかよく分からなく、二度目でやっと何が分からないのかがわかった。 そして今回でやっと内容が少しわかった感じです。 映画中セリフがやたらと多い割に肝心なところの説明がほとんどない。 例えば麻薬ビジネスというだけで具体的な内容、例えばカウンセラーの役割など全く描かれていない。 卸元という組織も実行役以外一切表に出てこない。 でもそれらはこの映画においては重要ではないんですね。かえってハンターである卸元という組織をはっきり描かなかった事でその恐怖は倍増しましたし。重要なのはそのセリフの方なんですな。 ラストで主人公のカウンセラーが助けを乞うメキシコの親分が言っていました。 岐路は既にいくつもあったはずだと。 確かに友人のライナーやブローカーのウェストリーも何度も極悪非道で血も涙もない危険な相手とのビジネスだと伝えるが、俺なら大丈夫だとカウンセラー自身が決めていた。 そのことを思い起こさせられ絶望のどん底に落とされるラストシーンは本当に怖かったです。 奥深さを感じさせられる映画であるとともに、一級品のサスペンスでもあり、これから何度でも見るであろう作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-06-08 09:27:40) |
54. キラー・エリート(1975)
《ネタバレ》 スローモーションでの暴力描写はいつものペンキパーですが、それ以外は誰のB級作品?という感じでした。 冒頭のロバートデュバルの裏切りまでは期待感あったけどそれから先はテンポ悪いし、そのデュバルも中途半端なところで、しかもカーンの手でもなく呆気なくやられて。果ては訳のわからない忍者の出現には笑えた。しかも弱すぎでしょう。ペキンパーさんは一体何をやりたかったのか、それが最大の謎という映画でした。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2017-04-10 00:30:28) |
55. 20世紀少年 -第2章- 最後の希望
《ネタバレ》 3部作中の二作目ということもあり若干の中弛み感はしょうがないと思う。でも、必要な章であることも事実だし。 ところどころの漫画的な演出は原作が漫画なのだし、内容も荒唐無稽なものなので私の中ではいいと思う。 [映画館(邦画)] 8点(2017-04-05 23:26:39) |
56. 20世紀少年
《ネタバレ》 結構皆さんの評価が低いのには驚きました。私の中では十分楽しめたけど。あそこまで原作に忠実に作ったことにも評価。 漫画を実写にすると言ってもどこか漫画チックなところが残っていて良かったかな。 [映画館(邦画)] 8点(2017-04-05 23:20:22) |
57. ホワイトハンター ブラックハート
実際、ジョンヒューストンになりきった演技は素晴らしいの一言。ジョンヒューストンのことは写真とか「チャイナタウン」での演技でしか見たことないが、私には時々写真で見た表情にそっくりなところもありビックリ。 しかし、映画そのものはクリントイーストウッドの独りよがりのものと感じた。ジョンヒューストンを尊敬する気持ちが強すぎ、それが全面に出過ぎていたのか。 生意気なコメントになってしまい失礼しました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-03-30 23:17:09) |
58. マグニフィセント・セブン
《ネタバレ》 この作品はどうしてもハンデがある。そりゃーそうだ。なんと行っても私のベストムービーの「七人の侍」「荒野の七人」のリメイクなんだから。 比べてしまうのは当然と言える。そして先の2作品には遠く及ばないと行ったところか。 さらにはそれぞれの人種から代表者を選出した様なキャラクター設定も如何なものかと。ここまで人種にこだわる理由がわからない。 とは言いつつ、それぞれのキャラは魅力的であったのも事実。特に悪党の親分役のピーターサースガード。 全体にスピード感のある演出も良かった。 私の大好きな西部劇を作っていただいたことにも感謝と、新感覚の西部劇の未来も明るいと感じさせていただいたことも確か。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-03-24 00:17:51) |
59. 帰らざる夜明け
《ネタバレ》 どこまでも広がる農場の美しい映像の中、とても閉鎖的で醜い人間関係がうまく表現されていたと思う。 そんな中にふらりと現れた主人公はどこか影のある男。アランドロンはそんな男を演じたら最高の役者だと再確認させられた。 そしてこの後「燃えつきた納屋」でも共演することになるシモーヌシニョレも又、家を守る強い女主人を静かに演じている。 役者は最高だが、短い上映時間の中幾つものエピソードを入れすぎて中途半端な感じで終わってしまったのが全体の物足りなさにつながってしまった様だ。主人公をもっと掘り下げて描いてみたらどうだったろう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-23 23:36:03) |
60. アウトサイダー(1983)
《ネタバレ》 この作品を若い頃見ていたら「クサイ」「平凡」といった印象で終わっていたと思う。 初めて見た現在還暦近い事もあってか、かなり感動しました。若いっていいな・・・と。 主題曲の「ステイゴールド」と映画全体を覆っているノスタルジックな雰囲気が抜群の相性で作品を盛り立てていると思います。 ストーリーは単純明快でいいと思います。青春映画なんですから。 映像も綺麗でした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-01-18 00:39:23) |