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Y-300さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 87
性別 男性
年齢 31歳
自己紹介 採点は甘め。
でも、10点は特別に好きな映画にだけ。

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41.  バーン・アフター・リーディング 《ネタバレ》 
豪華キャストが売りの映画は数多く存在するが、本作のキャスティングにはしっかりとした意図が感じられた。様々な大作に出演した俳優たちが勢揃いしているので、「何か凄い展開が始まりそう」という期待を観客に与えてくれるのだ。そして、見事に何も起こらない。エンドクレジットが始まる頃にはズッコケたくなる。観ている側の期待を裏切るためのキャスティングなのだと思う。  この映画に出てくる人たちは皆、自分たちが特別な人間だと思っていたり、国際社会を揺るがす情報を握っていると考えていたりする。しかし、結局はその全員が特別でも何でもない人々だったことが露わになる。ジョージ・クルーニー演じる不倫男も人目の届かないところで何やらヤバそうなマシンを製造しているように見えたが、結局ただただ壮大なオモチャを作ってるだけだった。本当にただの不倫男だった。  実際は人間なんてこんなもんだよと、ちっぽけな存在なんだよと、そういうことを再確認させてくれるそんな映画だと思う。  世界中から絶賛された“ノーカントリー”のすぐ後にこれを制作したのがコーエンらしくて好きだ。常に観客の一歩先に行って遊んでいる。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-23 00:54:44)
42.  おつむて・ん・て・ん・クリニック 《ネタバレ》 
鑑賞中、マーヴィン医師がだんだん可哀想に見えてくるが、これも当然の結果だと思う。彼はクソ野郎なのだ。 映画の中では描かれていないが、おそらく以前から精神的に病んでいる人々に自分の本を売りつけて、高い診察料を巻き上げていたのだろう。彼は患者を食い物にしていて、自分の成功のことしか考えていない。自身の患者が自殺したという電話を受けたときも「ま、僕らの休暇には関係ないことだから」とこれっぽっちも気に留めずに眠りについていた。  そんな金のことしか頭にない医者を討伐するために現れたのが、ボブ・ワイリーである。病気を持った人間から金をむしり取る心無い医療界にメスを入れるために立ち上がった彼は正義の味方なのだ。そう、この映画、実はヒーローものでもあるのだ。  マーヴィンは「ボブのせいで何もかもがメチャクチャだ!」と嘆くが、ボブが登場してから彼の家族は明らかに以前より幸せそうだし、ボブと揃って出演したテレビ番組はクルーからも視聴者からも好評だった。マーヴィンと違ってボブは周りの人間を笑顔にできる力を持っている。   これまでの悪行の罰として、マーヴィンが病人から巻き上げてきた金で建てた豪華な別荘は派手に爆破される。そもそも爆弾でボブを殺そうとしたわけだし、全てマーヴィンが悪い。
[DVD(字幕)] 8点(2016-05-22 11:48:43)
43.  ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
暖かい印象を受けた。衣装やセットのデザインがカラフルで暖かい。チャスと息子二人の赤いジャージ。パゴダの真っピンクのズボン。リッチーの黄色いテント。マーゴの金髪。イーライのカウボーイハット。スカイブルーの壁紙・・・などなど。 この映画、父親のせいでバラバラになってしまった家族の話で、意外と悲惨な内容だったりするんだけど、観ていて落ち込むものではなくて、むしろ可笑しい。これも暖かい色の演出のおかげなのだろう。  ロイヤルの服装の変化も面白い。22年前のロイヤルはダークなジャケットを羽織り、サングラスを掛けていて、どこか邪悪な感じだったが、家族のもとに帰ってきたときは明るいグレーのスーツにピンクのシャツ、赤いネクタイに眼鏡を掛けていた。フレンドリーな印象を与える服装で、彼が家族との絆を修復しようと考えているのが分かる。 色彩を巧みに利用した視覚的なストーリーテリングが素晴らしい。  登場人物ひとりひとりを個別に見ると、皆が変わった衣装を身にまとっていてクセを感じる。しかし、全員が集まるとバランスが取れて優しい暖かい印象が残る(DVDのパッケージでは彼らの集合写真が使われている)。家族が一つになるって大切なんだなと思った。
[DVD(字幕)] 8点(2016-05-20 15:12:31)
44.  ホット・ショット2
全力でふざけているので、観ていて気持ちが良い。数々の映画パロディはもちろん面白いし、とにかくあの手この手でいろんな角度から様々なボケを連発していますね。5秒に一回はボケてたんじゃないかな。笑いに対する貪欲さが凄まじかった。  チャーリー・シーンの男前っぷりとバレリア・ゴリノの可愛さのおかげで更に面白く感じられた。世の中、顔なんだなと妙に納得してしまった瞬間であった。
[DVD(字幕)] 7点(2016-05-20 13:26:16)
45.  ミート・ザ・ペアレンツ
男の看護師に対する偏見という社会的問題を指摘している映画でもあると思う。
[DVD(字幕)] 6点(2016-05-19 01:38:47)
46.  マグノリア
月に一回、この映画でルイス・ガスマンを演じたルイス・ガスマンのことを思い出してニヤニヤしてます。やっぱりねー、映画は私的なものが一番だと思うんです。この映画では沢山の人物が登場しますが、そのうちの半分は監督の性格と自身の経験をモチーフに創り上げられていて、残りの半分は自分の身の周りにいた人たちを参考にしていると思います。パーソナルな気持ちを前面に押し出したアートはグッと来るし、そのパーソナルさに共感できれば、親友の話を聞いているようで、物凄く濃い時間を過ごせるんですよね。大好きです。天気の悪い休日には「またアイツらに会いたいな」とこの映画のことを想います。
[DVD(字幕)] 10点(2016-05-18 08:38:56)
47.  シリアナ 《ネタバレ》 
ゾッとするくらい残酷ですよね。世の中、強い人間が勝ち続けるように動いていて、他の人間はそれを変えることは出来ないのかと思うと。本当に不条理だ。  ラスト、アメリカ人であるアナリストが事なきを得たのが皮肉だなと思った。直前まで王子と同じ車に乗っていたし、これは明らかに製作者の意図でしょう。王子と共に爆死したCIA工作員もカナダ人だったし。  日本に住む僕も夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごせる設備のついた家で暮らしているが、そのための資源(石油に限らず)は外国から搾取している部分は大いにあるだろうなーと思うとやはり罪悪感を覚えてしまう。  テロが何故起きるかを考えたときも、格差社会が存在しているからだとすると、誰が被害者なのかよく分からなくなる。自分が人間であることが少し嫌になる話だ。  豪華キャストを揃えてこんな映画を制作、公開できるのは本当に凄い。こういうのを撮ったからといって、観た者のほとんどは現状を変えようと動き出すことはないだろうけど、映画という媒体を用いて告発するという行動は勇気があると思う。
[DVD(字幕)] 8点(2016-05-16 14:38:34)
48.  ザ・スナイパー(2005)
大好き。陽気な殺し屋ジュリアンと、生真面目なサラリーマンのダニー。この二人の不思議な友情の物語です。二人の対比が絶妙なんです。とっかえひっかえで女をひっかけて遊ぶジュリアン、学生時代から付き合っている妻を愛し続けるダニー。特殊な生業ゆえに一般人には分からない孤独を抱えるジュリアン、平凡だが悩み多い人生を自分なりにしっかり生きるダニー。二人はたまたま“出張先”が同じだったことから出会う。パッと見では正反対に見える二人ですが、不思議とウマが合った。クライマックスでは、お互いの生きるべき道を相手に示し合います。これぞ友情!公衆の面前をパンツ一丁で堂々と歩くピアース・ブロスナンは見物ですよ。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2016-05-15 15:35:19)
49.  ヘイル、シーザー! 《ネタバレ》 
観た直後の感想としては「物足りない」です。いやホントなんかスゲー物足りないです。導入部分だけで映画が終わってしまったようで、結局は何の話だったんだという疑問が頭の中を駆け巡っています。  “何でも屋”のマニックスは苦悩しているという設定だけど、見ていてあまりそんな感じはしない。しんどい仕事やってるなーとは思うけど、度重なる困難もサササーと解決させていたし、ロッキード社のオファーに関しても最初から乗り気には見えなかった。  「アホな俳優の尻拭いをしたり、気難しい監督の文句を受け付けたり、ほんのちょっと予定外のことがあるだけで莫大なお金を無駄にしてしまったり、そんなクソ面倒臭い世界だけど、それでも映画制作は楽しい、やめられない」ということなのかな?ロッキード社の人が映画業界をバカにしたときも思いっきりカチンと来てたし、マニックス。  いずれにしても、これはコーエン映画。クセのある作品になっていることは最初から分かっていました。もう一度観たいし、観れば観るほど好きになる予感はします。  ローレンツとドイルの掛け合いは最高に面白かった。これだけで一本撮ってほしい。  それと、“バートン・フィンク”を彷彿とさせる瞬間が多かったですね。キャピトル社とか、岩場に波ザパーンとか。そのうちリプニックさん出てくるんじゃないかとワクワクしてしまった。
[映画館(字幕)] 7点(2016-05-14 10:22:40)
50.  イタリアは呼んでいる
“ごぶごぶ”っていう関西ローカルのテレビ番組があるんです。ダウンタウンの浜田雅功と東野幸治が町をぶらぶら歩くだけのロケ番組なんですが、ほとんど編集せずに撮って出しで放送しているような内容です。でも、あのダラーっとした感じが心地良くて観ていて楽しいんですよね。 しかし、この番組を例えば外国人が観ても面白くないと思うんですよ。浜ちゃんとか東野のことを知らない人間からしたら、おっさん二人がコロッケ食べて「まぁ美味しいな」くらいの感想を言い合う番組を観てもすぐにチャンネルを変えられるでしょう。あの二人のことをある程度知っていて、尚且つ二人の関係性を知っている人ほど楽しめる番組だと思うのです。  この映画がまさにそんな感じでした。 スティーヴ・クーガンはホット・ファズくらいでしか観たことなかったなぁ、そういえば。
[映画館(字幕)] 4点(2016-05-13 13:05:14)
51.  エージェント・ウルトラ 《ネタバレ》 
後半のアクションシーンがちょっと地味だなー。せっかくスーパーマーケットというネタの宝庫のような場所が戦地なのに、普通に殺し合うだけなんてもったいない!いろんなアイテムがあったろうに。もっとコミカルに、ハッチャけて戦ってほしかった。映画の全体的なトーンはコメディタッチだったし。実際、ラブコメですよね、これ。観たのは数か月前なので、ちょっと忘れちゃったけど・・・。  プロダクション・デザインやカメラワークは漫画チックで可愛い映像に仕上がっていると思いました。この監督さん、そのうち化けるかもしれないので名前は覚えておこうかと。ニマ・ヌリザデさん。
[映画館(字幕)] 4点(2016-05-13 11:35:57)
52.  スティーブ・ジョブズ(2015)
台詞量が最新型iPhoneの容量を上回ってるんじゃないかっていうくらい凄かった。 常に誰かがまくし立てていて、登場人物の会話についていくのがしんどかったっす。ジョブズやアップルの歴史をある程度知っていれば、もっと楽しめたんだろうなー。 彼が行った3つのプレゼンテーションの舞台裏だけを描くという演出は面白いのですが、それらを繋げる娘のストーリーがベッタベタな展開で萎えてしまった。 テンポ良く編集されているのはナイスです!
[映画館(字幕)] 4点(2016-05-13 00:02:09)
53.  ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
ポール・トーマス・アンダーソン監督の映画には大好きな作品が多いのですが、本作はそこまで好きではありません。なんか「ドヤぁ」感が画面から滲み出ているようで。「この画、ドヤぁ」とか「この長回し、ドヤぁ」とか「この別の映画のオマージュっぽいシーン、ドヤぁ」とか(最後のは自分でもよく分かっていませんが)。 この監督の他の作品にある「温もり」がこの映画にはない気がするのです。個人的に、アンダーソン監督にはダメでキレやすい人間たちを愛らしく描く作品が多いイメージがあって、そのダメ人間たちに対する暖かい眼差しが彼の映画の大好きなところなのです。ここではそれがほとんど感じられなかった。もちろん、主人公がただ富のために冷徹に邁進するだけの人間なので愛らしく描く必要はなかったでしょうし、「欲」が本作の大きなテーマですから、とにかく冷たくて石油臭い映画にするという意図があるのは汲み取れます。原作ありきの映画ということもあって、普段のアンダーソン調でやる必要もなかったのでしょう。  ダニエル・デイ=ルイスのパフォーマンスは正直やりすぎだと思います。もはや彼一人の映画になっている。それはそれで結果的に完成度の高い作品にはなったけど、やはりポール・トーマス・アンダーソンの映画はアンサンブルキャストによる演技でこそ輝くと思うのです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-05-10 13:08:16)
54.  ファーゴ
笑える怖い映画。というより、怖いコメディ映画か?とにかく不思議な空気が常に画面の中に漂っているようだった。笑いと狂気がここまで共存している映画はあまり観たことがない。しかも、笑いと狂気のどちらにも偏っていない。それどころか、笑いが怖さを増幅させ、その恐怖がまた滑稽に見えてくる。でも、めちゃくちゃ笑えるとは言えないし、スゲー怖いわけでもない。個性溢れる登場人物たちは皆、愛らしくもあり憎たらしい。一面に広がる白い雪景色は冷たく厳しい印象を与えるが、愚かな人々を優しく見守る寛容さも仄かに感じられた。  そんな中、フランシス・マクドーマンド演じる婦人警官だけが唯一、明るくて優しくて強い。癖のあるキャラクターが次々に出てくる中、映画の中盤から登場する彼女の存在感が際立つのは、このコントラストによるものなのだろう。  「コーエンで一番好きなのは?」と訊かれたら“バートン・フィンク”や“バーバー”と答えるが、「最高傑作は?」と訊かれたら、やはり“ファーゴ”なのかもしれない。  役者たちのハマりっぷりも本作の大きな魅力だ。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-05-09 16:21:44)
55.  インターステラー
まさにジェットコースターのような映画でした。正直、プロットはあまり理解できませんでした。宇宙船内で繰り広げられる会話に関しては10%くらいしか理解できなかった。これは自分の頭の鈍さが最大の原因なんですけれども、そんなことがどうでも良くなるくらいに「面白かった」んですよね。興奮しっ放しだったんです。前半はそれこそ高波のように迫りくる科学的情報の量に圧倒されてノレなかったのですが、後半のあの疾走感!爽快感!そして不覚にも涙腺が緩む展開!絶頂でした。完全に我を忘れてしまって映画の世界に入り込んじゃうと、他の点はどうだって良くなるんですよね。映画鑑賞って、結局は「体験」ですから。
[映画館(字幕)] 9点(2016-05-06 18:40:49)(良:1票)
56.  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
商業主義に中指を立てつつも、結局は自分のキャリアや野望を捨てていない。アーティストとして生きることのもどかしさを滑稽に、そして切なく描いているように思えました。何故、自分はこの世界にいるのか。自分のやりたいことをやるだけではダメなのか。もっと高みを目指さないとダメなのか。自己満足ではダメなのか。自分はダメなのか。・・・それでも自分はアートを創り上げてみせる。自分はこうやって生きるんだ。・・・そんなアーティストたちの叫びたちが聞こえた。ワンカットに見えるように撮られているので、途切れのない一つの劇のようでした。圧倒的な台詞量がこれまた劇っぽい。アツい映画でしたよ。
[映画館(字幕)] 9点(2016-05-06 18:40:18)
57.  ロブスター
上映中、何回も目を背けてしまった。自分のヘタレさを再認識することになって、少し凹んだ。この監督さんはオーディエンスが観たくないものを敢えて映像にしていて、なかなか歪んではりますなーと・・・良い意味で。ソフト化したら、またチャレンジしようかな。  「僕なら○○(動物)が良いなー」というコメントをどうしても書きたかったけど、○○に入れる動物がとうとう見つかりませんでした。強いて言うなら鷲だけど、ベタの極みだよね・・・。
[映画館(字幕)] 6点(2016-05-06 18:33:36)
58.  ブラック・スキャンダル
ストーリーは淡々と進行し、これといってドラマチックな展開もないのですが、そのおかげでバルジャーの怖さが際立ったと思います。彼にとって人殺しは腕に止まった蚊を叩くくらいの感覚なのだろうか。こんなヤツ、もっと豪快にハゲれば良いのに。
[映画館(字幕)] 8点(2016-05-06 08:27:48)(笑:1票)
59.  ボーダーライン(2015) 《ネタバレ》 
どこで生まれ育つかによって人生は決まるんだなと、そういうことを考えてしまった。ラストのサッカー少年の眼差しを見て、彼もまた、父親の仇を討つためにデル・トロの首を狙うのかと思い、悲しくなった。彼が警察官になるのか、それともカルテルのもとで働くのか、あるいはそのどちらにも属さずに生きるのか。いかなる立場になったとしても、彼が復讐のために何でもするような人間になることに変わりはないという予感がした。その少年の父親はあるカルテルから買収されていたし、デル・トロも元検察官だったので、麻薬がどうこうじゃなくて、ただ生き残るために、もしくは復讐のために、一人一人がもはや機能していない法や秩序を破っているように見えた。  度々映し出されるフアレスの住宅街や砂漠のショットの広大なスケールから、麻薬戦争の底の知れない規模の大きさを感じた。
[映画館(字幕)] 8点(2016-05-05 23:11:51)
60.  キャロル(2015)
女性同士の恋愛を描いた作品。この手の映画はどうしても「同性愛者として生きていくことの難しさ」というテーマのもとに制作されて、最終的に社会派ドラマになりがちな印象があるのですが、本作は最後まで純粋なラブストーリーでした。そこが良かった。「同性愛者」という単語も変ですよね、よくよく考えると。まるで同性しか好きにならない生き物、同性しか好きになってはいけない存在だと勝手に決めつけられているみたいで。キャロルには夫がいたし、テレーズにもボーイフレンドがいた。「相手が女だったから好きになった」とか「男だったから好きなった」とかそういうことじゃないですもんね、恋愛って。  本作は衣装やヘアメイクも含めてプロダクション・デザインがたいへん良かった!1950年代のニューヨークが舞台らしいですが、平成生まれのジャパニーズな自分にとって何の縁もない時代と場所なはずなのに、観ていてノスタルジックな良い気分になれた。
[映画館(字幕)] 8点(2016-04-08 12:49:39)
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