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エリア加算さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 67
性別 男性
自己紹介 琴線に触れる映画は人間としてのリアリティが描かれているかどうか。作品として大事なのは哀切さは容易に撮れるが、それが痛切であるかどうか。

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41.  SPY/スパイ 《ネタバレ》 
面白い映画。英語でいうinterestingとfunnyの二つの意味で。最初の面白さはメリッサ・マッカーシーみたいなタイプをスパイ映画の主役に持ってくる斬新さ。二つ目の面白さは単純にコメディーとしての。ずっと見ていて突っ込みをしていたのはCIAの内勤職員がこんなにスーパーエージェント然として戦えるか?というそれ1点のみ。この監督って漫画チックに撮る傾向があるけど、そこそこ見入ってしまうクオリティーがあるので、文句をいいながらも結局は許せてしまう。それでも職場の友人まで現場に送り込むのはやりすぎだし、独身ハイミス二人の友人関係を前面に出すのはあまり脚本的に成功しているようには思えない。でも、なんかメリッサ・マッカーシーが最後にモテモテになるのも決して無理筋でなく、本当に魅力的に見えるのもやはりポール・フェイグが主演女優を魅力的に撮れる監督としての力量があるのだと思う。この人の作品って、何度も言っちゃうけど、文句言いながらもなんか結構許せてしまう、不思議なエンタメ職人監督です。
[地上波(字幕)] 7点(2020-12-29 23:27:21)
42.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
無実の罪で刑務所に服役させられたエリート銀行家が刑務所内で己の才覚で様々な改革をし、最後は脱獄をして、別人として生きるというある意味ファンタジー的な映画。映画の肝は刑務所内での人間関係と様々な事件。ストーリはよく練られており、エンターテイメント作品としては申し分ないとは思う。ただやはり脱獄とレッドとの最後の再会が都合よすぎて減点2。まずアンディが汚水管をくぐって脱獄したのに翌日はスーツを着て別人然としていられるのがおかしい。また仮釈放中のレッドが簡単に国境を越えられるのもおかしい。この2点の傷以外はエンディングも含めてケチの付ける点はない。グリーンマイルよりはこっちの方が個人的には好き。
[地上波(字幕)] 7点(2020-12-29 23:03:17)
43.  母なる証明 《ネタバレ》 
成人の息子の母親が主人公というのも珍しい。その母親が謎を解いていくという今乗りに乗っているポン・ジュノの前の作品。やっぱり彼独自のナラティブは引き込まれるし、謎解きも物語の推進力として機能し、最後までダレずに見ることができる安定の実力。彼の作品ってなんか登場人物に得も言われぬおかしみがあるんですよね。ダウンタウンの松本が言うように悲惨さの中にある笑い(彼が具体例で挙げた父親がブリーフに「お父さんの」と書いて銭湯で笑われるというエピソードが非常にわかりやすい)。個人的に微笑ましく感じたのは自分を容疑者にしようとした母親を何事もなかったかのよう助けてあげるジンテとか。やっぱり独特の世界観がある人の作品は強い。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-09-22 22:37:05)
44.  ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 
本家版は見てないですが、世界観は保たれているような気がします。物語とロケ地、色彩を含め合っていたと思います。原作未読ですがミカエルとリズベットの合流までがちょっと引っ張りすぎなような気がします。また、最後にリズベットにツンデレ感を出すのも何か少し違和感を感じました。ストーリーはそれなりに面白く見られたので、満足感はあるのですが、「ゴーン・ガール」を見てからこっちを見たので、少し評価が辛めになってしまいました。あとオープニングの「移民の歌」は物語の雰囲気に全く合っていないと思います。MV自体は格好良くて好きだけど。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-09-21 22:31:45)
45.  20センチュリー・ウーマン 《ネタバレ》 
2000年代にこういう映画が作られるのも面白い。70年代のあるアメリカ市井を理解する一助になった。きっと監督が自分の体験をフィルムに焼き付けたかったのだろう。非常に丁寧な脚本だと思う。離婚率が70年代から今の日本以上だったアメリカ人にとって親というものは非常にとらえにくいものだったのかも。ひとり親であっても変に構えず単純に子供に対して愛情を注いであげれば(特に時間と手間をかける)思想が偏っていてもまっすぐに育つのだろうなという思いを強くした。コミューンやウーマンリブが猖獗を極めたアメリカで特に周囲にそれがモロあった家庭に育ち思春期を迎えた若者にとってはなかなかしんどい環境だろうなと同情もする。最初から中盤までは確かに盛り上がりに欠けたが、最後にドラマを持ってきて、一挙に未来からの回想でエンディングを迎えるありきたりの演出ではあったが、結果としてテンポ配分は良かったと思う。当時の米国のパンクムーブメントにマッチョ/軟弱のカテゴリーがあり、トーキング・ヘッズが軟弱一派にされるというのもトリビアで面白かった。
[地上波(字幕)] 7点(2020-09-21 22:13:49)(良:1票)
46.  ザ・タウン 《ネタバレ》 
ベン・アフレック監督の王道を行くエンタメ映画で、ダレることなく最後まで観ることができました。単なるエンタメ作品ではなく、プラスアルファを持っている標準以上の作品でありました。「タウン」の象徴のオリベスクショットを何度もはさんだり、「晴れた日には・・」の伏線回収などしっかり技を見せています。話の流れとしてはありきたり感満載で下手な人が演出したらもっとありきたりな作品に堕していたでしょうけど、最後の強盗から主人公が生き延びるエンディングまでの描き方がしっかりしていたので、やはり並みの監督ではないなと思わせてくれました。最後のエンディングロールでチャールズタウンの人から批判を浴びないように「大部分の人々は善良な市民である」って流したけど、そりゃそうでしょう!あれなかったら日本の人もチャールズタウンやべぇと普通に思っちゃうよね。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-08-30 23:01:36)
47.  アバウト・タイム 愛おしい時間について 《ネタバレ》 
この映画はタイムリープを小道具にした人の一生をとらえたドラマと見るべきでしょう。リチャード・カーティスのあくまで創作過程の想像ですが、さえない男が意中の相手と結婚するためには・・うん、タイムリープを使おう、でもそれだと陳腐になるから、結婚後のドラマもしかっりこさえよう・・という感じなのかな。なので、タイムリープの設定はそんなにち密にしてはなく、あくまでドラマの進行を邪魔しない程度にとどめておいたというところでしょう。この映画も人生も一緒で結婚するまでのところがかなり盛り上がり、なりふり構わずのタイムリープ頻発が嘘臭さとご都合的なのをギリギリのところで抑えて、微笑ましい恋愛ドラマにしています。そして結婚後の平凡な日常を描くのに適度な頻度でタイムリープを入れ、人生のドラマを演出し、若干説教臭い人生訓を入れていますが、そこまで気に障るほどでもなく、よく抑制して描いていると思います。なので、これはSF的視点ではなく、人生ドラマとして採点してあげるべきでしょう。ティムの容姿もちょうどよく、レイチェル・マクアダムスもお相手役として釣り合っていてキャスティングも文句なしです。個人的には新婚さんや、子どもが生まれたばかりの夫婦が見ると、より感慨深さを感じる映画だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-08-29 22:41:33)(良:1票)
48.  イコライザー 《ネタバレ》 
必殺仕置人系というか甦る金狼系というか普段はホームセンターの店員、夜はダイナーで小説を読む孤独な中年黒人男性、しかしその真の姿は一人で反政府組織をつぶしたこともある腕利きの元CIAのイコライザーという設定。主人公の設定自体あまりなくてそのギャップ萌えと目の前に現れる悪党を叩き潰すエピソードをまぶしながら本筋のロシアンマフィアの用心棒との一騎打ちという王道のストーリー展開で、やはり見せ方が今までにないところを狙っているので単純に面白い。特に敵役のニコライのキャラもよく立っているので、二人のつばぜり合いをしっかり見せて最後に決闘シーンに持ってくる流れはちゃんとカタルシスをもたらす。しかも主人公圧倒的に強い。パート2が製作されたという納得の出来栄え。実際何回も懲悪シーンを見返すほどエピソードが面白い。特に好きなのはニコニコしながら東洋系のおばちゃんたちにマフィアのお金をねぎらいながら渡すシーン。絶対こんなヒーローはいないけど、会いたくなってくるほど魅力的。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-08-10 22:12:49)
49.  愛を読むひと 《ネタバレ》 
見終わって腑に落ちなかった点がヒロインが文盲を恥じる点ですが、他のレビュアーさんの原作を踏まえての評価を見て、なるほど納得はしました。演出やナラティブは非常にスムーズで静かな感動を覚える点など、さずが、スティーブン・ダルトリー才能あるなと感心しました。ただ、原作を読んでから見たほうがさらによりその描いているものの深さがわかったので、映画だけではこの点数とします。あと、不謹慎かもしれませんが、生き残った告発者がアメリカで成功し、ハンナは獄死するこのコントラストも監督は狙ったのかな?(原作を読んでないのでわかりませんが)
[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-25 22:56:23)
50.  交渉人(1998) 《ネタバレ》 
職業人の手の内を明かすのを見るのが個人的には大好き。交渉人のプロスキルを見せつける前半は特に大好物。デヴィッド・モース演じる特殊部隊の隊長も本当にいそうでこれもプロの姿として拝見できた。真相を追及する後半が若干ダレたように見えたのが少し残念。立て籠もりの前半の緊張感と均衡するよう後半の演出をもう一工夫すると、もっと後世に伝えられる作品になっていたと思う。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-06-12 00:02:59)
51.  テルマ&ルイーズ
今更ながら初鑑賞です。これ、リドリー・スコットだったんですね。女性差別に対してのプロテストっぽい作品を撮ったというのが、意外な感じがして。米国南部の風景描写は素晴らしく、ブラック・レインもそうですが、異国の地を魅力的に撮るのが彼の特質でもあり、今回も遺憾なく発揮されています。お話は女同士のロードムービーで、その間の力関係が様々な出来事を通じて変わってくるところなどよく描かれて飽きさせませんが、そもそものところ、この二人が親友関係にあるのがあまり腑に落ちなく、若干引っ掛かりました。シングルで強く独立している女性と片や亭主関白な夫に隷属する専業主婦の対照的な二人の接点があまり想像できず、高校時代くらいからの親友の体で話を進めてくれたら文句なしだったのですが。あと、テンポも今ひとつで、後にアメリカン・ギャングスターやゲッティ家の身代金で見せたような引き込まれる安定したナラティヴを知っている身としては本作でアカデミー6部門ノミネートされたが脚本賞だけ受賞というのも至極妥当な結果だと思います。最後のキスも自分はそんな違和感はなく、のちにスーザン・サランドンが述べたように死に行く二人の絆の確認だと受け取れました。妙に彼女たちに寄り添っているハーヴェイ・カイテルの役柄は不思議と納得ができ、存在感のあるいい演技だったと思います。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-02-12 17:33:16)
52.  シリアスマン 《ネタバレ》 
この作品は日本人ましてやユダヤ教の知識がないと面白さは半減するのでは?っていうかなり見る人を選ぶ映画。それどころかこの映画ってある意味ユダヤ教のマジな宣教映画になってるようにも思えるのだけど。まぁ、コーエン兄弟が真摯に布教映画を作るはずはないが、それにしても敬虔な教徒を嘲笑するつもりで撮ったのだとしても、描くタッチとナラティブ上教義を知らないまっさら状態の日本人が見たら、教義のすべては「然り」とせよでもあるので、コメディ色弱めの宗教映画に見えてしまうのでは。終わり方は結構不評だけど、私はなかなかイカしていると思う。禍福あざなえる縄のごとしで、ダニーがようやく悪友にマリファナの代金を返せると思ったら、ラリーの胸に異常が見つかるという今後の不幸を象徴させるよう竜巻の接近でぶった切るという、上映時間を勘案したのと、あそこからエピソードを重ねても冗長になるだけという合理的な理由もあったのではと勝手に推測しているが、一つだけ言えるのはコーエン兄弟にとってユダヤ教は本当に彼らに根深く影響を与えているのだなということ。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-01-03 21:41:43)
53.  ラブ & ドラッグ 《ネタバレ》 
これは難しい映画ですね。単純にテーマを一つでいいところを二つ盛り込んで無理やり着地させている感じ。セールスマンのサクセスストーリーと恋愛物を。多分企画としてはバイアグラのNO.1セールスマンの映画だったのをラブロマンスを入れようとプロデューサーが無理やり難病物のそれとをくっつけたんだと思う。最初の方のセールマンになってから奮闘する部分なんてテンポよくて本当に面白いなと思った。原作をうまく脚色しているのが透けて見えるくらい。でも、確かにこれだけだとメガヒットするような映画にはならないだろうなとも思う。ただ、ロマンスパートも結局ありきたりでそんなに胸を打つほどでもない。でも、足したんだから良くない?と思うかもしれないけど、エドワード・ズウィックだからこれくらいうまく融合させているけど、それでも見終わった後、なんか中途半端感しか残らない。どちっかに絞った方が良かったんじゃないって。でも一つに絞ると弱くなるし・・これがいろいろこねくり回して一番最上の形だったんだろうなというのは非常に理解できる作品。ある意味エドワード・ズウィックの演出力のすごさがよくわかる作品。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-16 18:04:39)
54.  バーバー 《ネタバレ》 
コーエン兄弟の40年代ハリウッド作品にありそうな映画のパロディーというかオマージュ的な作品に思えた。話の流れは無理なく結構よくできていると思う。エドのかみさんに対する淡白な態度など非常に身につまされ、リアリティはある。最後の方に円盤のモチーフやUFOのシーンなどこのままだとただの普通の映画で終わってしまうからコーエン印を刻印しておかねばと思ったのかもしれないが、なんか違和感があった。でも、コーエン兄弟を知らない人が見てもそれほど気にならない程度にとどめており、マニアが見ればこんないろいろ穿ったコメントも出てくるが、何の知識もない人が見ても、よくできた男の転落劇で、2時間損した気にはならない、ごくまともな娯楽作品です、ハイ。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-09-04 18:03:40)
55.  リトル・オデッサ 《ネタバレ》 
オフビート感がなんか時代を感じさせます。ジャームッシュとかアキ・カウリスマキがはやってた頃の。個人的にはユダヤ人に興味があるので、ユダヤコミュニティの現実とかやっぱ教育に熱心なところとか、興味深く見れた。それでも学力がない子はギャングに走るのはアメリカの移民社会では万国共通なところとか、これもアメリカ映画で繰り返し描かれるモチーフです。一つのユダヤ人家庭の葛藤を描く至極まっとうな家族ドラマで脚本は良かったと思います。若干テンポがいまいちのような気もするがギリギリ独自のスタイルとして成立しているともいえるのでまぁ、それは良しとしましょう。それにしてもヴァネッサ・レッドグレイヴの演技が受賞するほどのモノとは特に思えないのだが。いや、別に悪くもないんだけど。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-02-27 21:48:30)
56.  ザ・マスター 《ネタバレ》 
あらすじを見て結構自分好みの題材で期待していたんだけど、実際は想像していたよりこじんまりとしたお話でした。面白くない。ただ面白くはないけど内容は素晴らしいと思う。2時間近くおっさん二人の濃厚な関係性を描くだけ。最後のエンディングを迎えて、あぁ、これはフレディの魂の救済に向かう彷徨をを描きたかったのだなということが分かった。おそらくだけど最初の内は新興宗教という設定も物語上は機能はしているが撮っているうちに孤独な男の救いがどうすれば得られるのかという監督の思いが強く前面に出てしまった様な気がする。フィリップ・シーモア・ホフマンの教祖様っぷりもすばらしいのだが、やはりフレディという主役の人物造形がリアルでそれを見事に演じきったホアキン・フェニックスの演技が素晴らしかった。銀獅子賞受賞と聞いてなるほどねとは思う。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-02-11 23:19:34)
57.  ヴィンセントが教えてくれたこと 《ネタバレ》 
不良ジジイと少年の心の交流というよくあるフォーマット。二人の関係性の描写は無駄なくよく描けていて、特にビル・マーレイがダメジジイぶりをリアリティたっぷりに好演していて見心地は悪くはない。ただ、このジジイの善人性を出すために認知症の妻のところに足しげく通うという愛妻家エピソードが傷になっている。だったら、なんでそんな愛妻家が売春婦との間に子供まで作る?いや、別に遊ぶだけなら人間だもの、それぐらいの矛盾というかスケベさがあるのは認めるけど、妊娠までさせちゃったら立派な背徳じゃない?そこらへんの設定がかなりイケていない。あと、最後の聖人の発表会も感動させようという安易な演出で非常に作品を安っぽくさせてしまいかなりガッカリ。ここはしんどいけど、ビターなリアリティある締め方にしてもらいたかった。具体案が出せなくて申し訳ないけど。それでもナラティブは丁寧で安定しているので、5.5をおまけして繰り上げで6かな。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-01-17 21:35:23)
58.  シンプル・フェイバー 《ネタバレ》 
他のレビューアの方が言っている通りテレビの2時間ドラマに限りなく近い映画、しかも非常にきわどいところでドラマに流れずに保っているという感じ。ただ主役二人のキャスティングはばっちりハマっていた。でも、背の高さまで差をつけているのはカリカチュアが過ぎてちょっとドラマ感が強いような・・。また、ステファニーが謎解きをてきぱき進めていくのもちょっとご都合主義的だし、最後にエミリーが車に轢かれるのも、漫画チック。それでも、映画らしく凝っているところもあり、双子というタネ明かしも言われればなんだかもしれないけど、よく練っているし、エミリーとステファニーそれぞれが秘密を明かす場面、供述は嘘だが、映像では真実を流すのをそれぞれ配置しているのも演出の意気込みを感じるし、途中でステファニーの悪女の部分を初めて観客に漏らすやり方など後半の相手をハメて勝つ伏線にも繋げているし、一概にけなすことはできないクオリティーはあるともいえる。結果としては鑑賞後、ステファニーが魅力的な主役と映った、まぁ面白い映画だったのでは。決して2時間ドラマに堕さずに。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-11-23 22:41:30)
59.  グリーン・カード
異文化の衝突を好んで描くピーター・ウィアーは今度はアメリカとフランス男女の衝突を描く?といっても今回は異文化というほどでもなく、どちらかというと国の違いというよりは成育歴の違い程度。いずれにしてもよくあるラブロマンスとなった。ピーター・ウィアーが単なるそういう作品を撮るつもりだったといえばそれまでだが、結果標準的な作品になった。設定は細かくリアリティを出そうとはしているが、やはり作り物臭く感じてしまう。そしてフランス臭を出そうとしてジェラール・ドパルデューをキャスティングしたのかもしれないが、どうも脚本にあっていないような気がする。いかんせんデカすぎるし、アーティスト感がない。下層階級出身の粗野なフランス人という設定ならもっと他のいい俳優がいると思うのだが・・。コンパクトにまとめたのを悪いとは言わないが二人が恋愛関係に発展していくのを描くのに尺が足りないような気がする。もっとじっくり描いても良かったと思う。彼ならできたと思うし。才人監督のきっちりとした小品恋愛映画というところです。
[地上波(吹替)] 6点(2020-11-14 22:23:15)
60.  ビッグ・リボウスキ 《ネタバレ》 
コーエン兄弟らしい映画ですね。ウォルターの切れっぷりといい、途中のデュードの夢のシーンとかああいいうシーンを入れるのも好きなんでしょうね。私は邪魔だと思うのですが、彼のこだわりなんでしょう。コーエンフィルムにしては全体的にあまり破綻なくきれいにまとまりすぎているので、若干物足りない感じがします。コーエン兄弟の良さは全体的な調和をあえて過剰にして崩すというかゆがませて、それでいて結構正統的に撮っているのが彼らの持ち味だと思うので。あとユダヤセンサー(?)が非常に効く私としては、彼らもユダヤ人の呪縛から抜けきれないユダヤ人クリエイターなんだなぁと改めて感じました。映画に関してユダヤ民族のアイデンティティーの作品の中への投影というテーマは結構調べると面白いと思います。個人的には。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-08-15 22:38:20)(良:1票)
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