581. トゥルー・ロマンス
《ネタバレ》 物語としては有りがちな設定だが、リアルな暴力描写にはスリルを感じた。ドラマの成り行きを見ている限りでは、到底ハッピーエンドにはならにと思っていたが・・・。 ラストのバトルロワイアル的な壮絶な撃ち合いはタランティーノの味が存分に発揮されている。 6点(2004-01-07 16:21:28) |
582. 遠い空の向こうに
ストーリーが非常にシンプルなので万人受けするのも分かるが、ハリウッド映画にありがちな展開というようにも感じた。実話ということで物語はリアルに描かれていますが、映画としては平坦な感じも否めない。この作品はノンフィクションだから凄いのであって、エンターテイメントとして見たならば平凡な部類に入ると感じた。 6点(2004-01-07 16:14:40) |
583. バニラ・スカイ
「記憶を操作する」という設定自体が面白いので、似たようなテーマを持つ作品は多数有ります。シュワの「トータルリコール」なんかと比べると怒られそうだが、こちらの方が格段に良い。とは言え、この作品も設定自体に随分助けられてるように思います。ストーリーはそんなに難しい内容とは思いませんが、気付かない所で細かく作り込んでいるようですね。そういう点では「深い」と言えるのでしょうが、メッセージ的には非常に「浅い」という印象です。 個人的にはペネロペ・クルスという魅力的な女優の発見が最大の収穫でした。 5点(2004-01-07 16:13:34) |
584. 眼下の敵
《ネタバレ》 アメリカの駆逐艦とUボートの闘いを描いた戦争映画です。第二次世界大戦を舞台にしたハリウッド映画の場合は「ドイツ=悪」として表現されることが多いのですが、この作品は従来の戦争映画とは異なり、ドイツ兵を悪役とは見なしていません。 アメリカ・ドイツ双方の艦長は互いに非常に優秀な人材で、人物像としても誇れる感性を持ち、部下からも慕われている。壮絶な戦闘を繰り広げるうちに、敵ながらお互い尊敬に値する気持ちが沸いてきます。結果として闘いは痛み分けとなり、アメリカ側の艦長がドイツ側の艦長を救助します。もし、立場が逆の場合でもドイツ側の艦長は同じことをしていたでしょう。 意見の相違や文化の違いなどにより双方の不満が蓄積し「怒り」が生まれ「殺し合い」に及ぶ。世界から戦争や紛争が完全に無くなることは絶対に無いだろう。しかし、それにより本来は争う必要のない者同士が殺し合うという愚行を繰り返すことになる。この作品が語る「悪」とは戦争という行為そのものであり、人間の「心の闇」を指している。 7点(2004-01-07 16:10:50) |
585. ニューヨークの恋人(2001)
しつこいようですが、くれぐれも言っておきたいのは、タイムスリップものは面白く仕上がって当たり前ということ。脚本が組みやすく、思い切った設定が可能になるからです。昨今のハリウッド物はこの手の作品が異常に多く「アイデアに困ったらタイムトラベル」といった感じです。 この作品も、そういう設定の恩恵を受けて面白く出来ていますが、新しいという感じが全く無いです。 気軽に見るラブコメディーとして無難な出来である。 5点(2004-01-02 15:43:00) |
586. ホーホケキョ となりの山田くん
今さらやる内容じゃ無い。 1点(2004-01-01 17:23:14) |
587. おもひでぽろぽろ
宮崎駿に比べて高畑勲の作品は駄目ですね。 きをてらって変なシワを付けるし、全然アニメでやる内容じゃないし・・・。 1点(2004-01-01 17:21:08) |
588. シャイニング(1997)〈TVM〉
キューブリック版は、側面の恐ろしさを追求し過ぎ(ホラー要素を盛り込みすぎ)て、内面からくる恐ろしさが描けていない。視覚的な訴求を優先させたのが悪いわけでは無いが、館に取り憑く怨霊を表現するのには不完全だったように思う。 その点、こちらの作品はテレビ版ということで時間も有り、十分に原作の良さが生きていると思います。 好みで大きく分かれると思いますが、「ハラハラドキドキ」したい人はキューブリック。「じわじわ、どんより」したい人はこちらの作品といった感じです。 5点(2004-01-01 17:11:31) |
589. お熱いのがお好き
トニーとジャックの掛け合いの面白さは言うまでも無いが、やはりこの作品はモンローでしょう。「華が有る」という点で、過去の名の有る女優と比べても、その存在感は群を抜いている。 作中では、かの有名な曲も歌っているが、一番魅力を感じたのは電車の中で歌ったシーンです。本当に輝きを放っているように見えたし、素材の違いを痛感した。 この作品は、脚本・映像・演技と全て兼ね備えており、コメディーの中では指折りの一品です。 7点(2004-01-01 16:46:51) |
590. ムーラン・ルージュ(2001)
《ネタバレ》 「幸せなのは人を愛すること、愛されること」。メッセージとしては単純だけど、ミュージカル物はその方が良いのかも知れません。シュールに創られた世界観と、色彩豊かな映像、音楽もさることながら、なにしろ驚いたのは主演2人の歌唱力です。まさかこんなに凄いとは・・・、ハリウッド俳優の底力を見たような気がします。 ただ、楽曲が「流行したヒットナンバーをアレンジ」した物が多く、少し独創性の無さを感じた。斬新なオリジナル曲も是非欲しかったところです。そのへんが惜しまれる。 7点(2004-01-01 16:36:16) |
591. プロジェクト・イーグル
徐々にマンネリ化が感じられるジャッキーだが、巨大扇風機など、いろんな要素を入れたアクションで工夫と努力が見られる。ただ、アクションだけに頼るのはこのあたりから限界が見えてきたように思える。 5点(2003-12-31 18:53:33) |
592. 新ポリス・ストーリー(1993)
これまでのテーストと異なっていた為に戸惑いますが、この作品は「ポリスストリーシリーズ」とは異なるものだと思います。コメディーとしての要素は皆無で、流血シーンなど非常にシリアスなタッチで、ジャッキーもアクション俳優では無く、演技派として頑張っています。なかなか見応えの有る作品ですが、やはりジャッキーはアクションコメディーとしての方が輝きが有りますね。 5点(2003-12-31 18:46:56) |
593. ポリス・ストーリー/香港国際警察
この映画を見て、女優さん(マギー・チャン)も凄いスタントするんだなと驚きました。バイクのシーンなんて本当に痛そうです。ドタバタコメディーの要素もふんだんに盛り込まれて大変面白い作品だと思います。「笑える」コメディー映画とはこういう作品のことを言うのでは無いでしょうか? 7点(2003-12-31 18:37:46) |
594. ポリス・ストーリー3
ミシェル・ヨーのもの凄いアクションといい、マギー・チャンの落下シーンといい、本当に女優さん頑張りますね。ジャッキーの映画って体を張ってると言うか、命を張って作ってますよね。「本気で映画作りをしている」という印象が強く残ります。 日本やハリウッドのアクション映画も似非アクションばかり撮ってないで、これぐらい気概を入れて取り組んで欲しい。 7点(2003-12-31 18:32:41) |
595. プロジェクトA2/史上最大の標的
前作と同じくアクションコメディーとしての完成度は抜群。大きく変わったのは女優陣が体を張って頑張っていること。アクションなんかも健気にこなしているところに好感が持てる。ただ、続編として前作と同じテーストなので、もう少し変化が欲しかった。 6点(2003-12-31 18:26:13) |
596. プロジェクトA
スピード感の有る格闘もさることながら、アクションコメディーとしての面白さは抜群。ジャッキーの作品のなかでも最高峰と言われる作品。起承転結が気持ち良いほどに決まっているし、ラストの4人が入り乱れてのバトルロワイアルは見ていて興奮します。海賊の大将は強かったですね。 ハリウッドのアクションよりも数段凄いし、面白い。 7点(2003-12-31 18:22:20) |
597. 少林サッカー
スーパーギャグ映画だった。ただ、困ったことに笑えなかった。 1点(2003-12-31 16:15:27) |
598. サンセット大通り
《ネタバレ》 取り憑かれたように過去の栄光にすがるノーマ。 俳優業には歳相応の役柄というものが有り、柔軟にそれに対応する俳優もいるが、その一方で歳をとってしまった姿を観客に見せたくない心境から、若いうちに引退し、その後姿を二度と見せない女優もいる。役者には「旬」というものが有り、主役クラスでないとプライドが許さない、ノーマはそんな人物だったのだろう。 16歳の頃から映画の主役を張っていた、それだけに彼女は仕事一筋の人間で、それを失うと「人生の目的」というものを失ってしまった。 「仕事も私生活も常に脚光を浴びていたい」。そういう暮らしを一度手に入れてしまった者が陥りやすい事なのでしょう。 ノーマは錯乱状態でラストを迎えるが、有る意味、最後まで女優で一生を終えることが出来たことは幸せだったのかも知れない。 6点(2003-12-31 15:35:26) |
599. パルプ・フィクション
なんと言ってもオープニングが素晴らしい。これから始まるストーリーに期待感が持てるような演出で、ワクワク感をかき立てる。選曲も乗りが良くて◎。 変型的なオムニバスも旨く脚本されていて流れ良く楽しめる。 そして何と言っても会話の面白さ!これには、脚本家の天性の才能を感じます。 一番のお気に入りはユマ・サーマン。この作品のユマはダントツにセクシー!!! 二番目のお気に入りは、タランティーのシーン。あのエピソードでの各俳優の演技は見ていて思わず吹き出す! タランティーの作品はあまり好きな方では無いが、この作品の出来の良さは「奇跡」だ。 10点(2003-12-31 11:44:23)(良:1票) |
600. フォレスト・ガンプ/一期一会
ノンフィクションような作りだが、物語をオーバー過ぎる展開にしてしまったので現実味が無い。それが狙いなのかどうかは分からないが、何か中途半端なものになってしまっている。プレスリーやベトナム戦争など、アメリカの歴史をパロディーにした斬新な作りが万人受けしたのだろうか・・・ 個人的には、「人生はチョコレート~」などのメッセージ性にしても浅いような気がします。 一大旋風を巻き起こすような作品(アカデミーでの受賞数も凄い)では無いと思います。 6点(2003-12-31 10:46:14) |