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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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641.  秘密(1999) 《ネタバレ》 
<原作未読。映画のみの評価です>  「人格入れ替わりネタ」は、よくある設定だし、陳腐になりがちではあるものの、さすがは熟練の東野圭吾氏。そこに垣間見られる人間ドラマの描き方が手馴れてる。  男女付き合いだけに限らず、人間関係の構築が難しいのは、人間というものが常に「変わっていく」存在だからだろう。自分では変わっていないつもりでも、時と共に少しづつ内面が変化していくのは、誰でもむしろ自然なことかも知れないが、そこに生じた小さな「齟齬」が、相手に大きな違和感を植え付けてしまい、それが元で関係そのものが崩れてしまうことはよくあること。そして、その時になって始めて、人は自分の信じていた人間関係の脆弱さを思い知る。  変わっていく妻を見て苦悩する夫の姿は、そんな人生における普遍的な人間関係の難しさをよく表していると共に、円滑な関係構築には、相互理解という、相手に対する思いやりと感謝が不可欠であるという、これまた普遍的な教訓を見る者に訴えかけてくる。  とは言うものの、あのラストでのちょっとした「どんでん返し」は微妙なところ。結局、夫からの束縛を逃れるために、ひと芝居打ってまで、自分の人格を消したということなのかなあ?それ以前に、夫は変わっていく自分の生き方を認めてくれた訳だから、そんなことをする必要性があったのか甚だ疑問。夫に対する罪悪感や、傷つけないための芝居だとしたら、それこそ自分の変化を認めてくれた夫に対する裏切りだと思う。このラストが無ければ、もっと素直に感動できたのになあ。あえて女性の持つリアリズムに徹するという精神性を強調したかったとも取れるが…。
6点(2004-07-06 14:13:12)
642.  コマンドー
筋肉に始まり、筋肉に終わる。彼は脳まで筋肉で出来ているというテーマの映画。「どうして弾が当たらないのか」という疑問がありますが、実はあれは何発も当たっているのです。でも筋肉で遮断されているのです。つまり人間防弾チョッキなのです。彼にとっては「服を脱ぐ」=「防弾チョッキを着る」ということなのです。
5点(2004-07-06 13:50:31)(笑:4票)
643.  未知との遭遇
いまいち何が言いたいのか分からん作品。文字通り「未知なるもの」を映像化するスピルバーグのセンスは確かに素晴らしいが、相変わらず、この頃から見られる、「万人受けを狙った無難なヒューマニズム」でまとめようとする感覚はどうしても受け付けない。  音楽や手話であっさり宇宙人とコミュニケーションが取れたり、素直に誘拐した人間を帰したり、研究のための人間にやたら協力的だったりと、まるで「愛さえあれば世界はハッピー、ラブ&ピース」と言わんばかりの能天気な内容。  まあ宇宙人に限らず、人間でも見知らぬ者同士の意思疎通では、相手を敵と見なして警戒するも信用するも、色々な偏見を含めた第一印象の良し悪しに左右される点では同じだけど、そんなことは分かりきってるワケで、やはり基本的に作品としての問題提起が弱いと言わざるを得ない。  そうかと言って、エンターティメント性が高い訳でもなく、全体的にダラダラしている割に、登場人物にこれといった活躍も無いし、ラストの終わり方もえらく唐突であっけない。途中に出てきた牛や羊の死体がキャトってあったら笑えたんだけど。どうもこの作品も自分の感覚からすると、少し神格化され過ぎているように思えてなりません。  PS.関係ありませんが、個人的には「宇宙人はいても宇宙船を建造して地球にまでやって来ることはないだろう」派です。
4点(2004-07-06 12:22:15)(良:1票)
644.  ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 《ネタバレ》 
「ポストマンブルース」と設定やテーマ、ストーリー展開等が酷似しているように思ったんですが、どちらかが元ネタなのかも?両作に共通しているものは、喜・怒・哀・楽・生・死、という、ドラマをドラマたらしめるすべての要素を盛り込んで、決められた運命の中で必死に足掻き、生を意義あるものにしようとする彼らの生き様を通して、人間の「人生」というものを象徴的かつ劇的に描いている点。  「死」という避けがたい運命を宣告され、自暴自棄になりながらも、残された時間を懸命に生きようとするふたりの姿にこそ、生は死の一部であり、死は生の一部であるという、当たり前の真理を見出すことができる。
8点(2004-07-06 12:13:25)
645.  勝手にしやがれ
恋人は恋をして、殺し屋は人を殺し、レビューを書きたいオレはレビューを書く。半世紀近くも前の映画という事を考えれば、このシニカルで退廃的な主人公のキャラクター性は今見ても古臭さが無く、自己中心的な現代人に通じる普遍性がある。客観的に見ればただの犯罪者であり、齎される結果のすべてが自業自得であるものの、この作品からはまさにタイトルが示す通り、「オレは勝手に生きるから、お前も勝手に生きろ」というような、しょせん人間関係の成立なんて虚構とする、ある意味、諦観めいた人生観を突きつけられる。自分の人生を好きに生きるのも勝手、他人の人生に巻き込まれるのも勝手。その結果はすべて自己責任として受け止めればいいだけの事。人生なんてそんなものさ。
6点(2004-07-03 21:39:24)
646.  木曜組曲 《ネタバレ》 
「ミステリー」として見ると、謎解きや動機に物足りない部分もあるが、女流作家の不審死を巡る「サスペンスドラマ」としてなら、まあそこそこ楽しめる。ただ、全体の雰囲気や女優陣のイマイチ不自然で硬い演技が舞台劇を思わせる点と、「女流作家たちの腹の探り合い」というドラマ設定が観客を置いてけぼりにしていて、ちょっと感情移入はしにくい。導入も唐突で、見知らぬ同窓会に紛れ込んでしまったような疎外感を終始感じる。「自分の人生に意味を持たせるための自作自演オチ」も結構よくあるパターン。中盤までのダラダラ感もマイナス。あと30分は短縮できる内容。
6点(2004-07-01 09:18:39)(良:1票)
647.  狗神
<原作未読。映画版だけの評価です>。  全体的にダラダラして盛り上がりがない上に、何が言いたいのかストーリーが分かりにくい。無意味に安っぽいエロシーンを入れるのもかんべんして欲しい。我慢して終盤近くまで見たが、結局挫折した。まあ、終盤近くまで見ているのに、最後まで見ようという気にさせない作品が、どの程度のものかは言うまでもありませんね。
1点(2004-07-01 09:09:30)
648.  トキワ荘の青春
何ですか、これ?なんでテラさんが本木雅弘?どう考えてもミスキャストでしょう。テラさんはあんな神経質そうな男ではなく、もっと頼りがいのある兄貴的存在感のある人ですよ。他の作家さんたちも全員ミスキャストで違和感があり過ぎ。トキワ荘でのドラマは「まんが道」で語り尽くされているのに、なんでこんなに似て非なるものになるのかなあ。「まんが道」でのキャラ設定に洗脳(笑)されている自分としては、このキャスティングにはちょっとガマンできません。「まんが道」を読んでいると、まるで自分も新漫画党の一員になったかのような気になりますが、この作品からは、当時の漫画にかける彼らの情熱と不安、熱気と喧騒がまるで伝わって来ません。確かに昭和中期の雰囲気はとてもよく出ていますが、肝心の「トキワ荘の青春」は描けていません。とにかく全体的にダラダラとしているし、カメラワークも単調で見ていて退屈です。全員の演技も暗過ぎる。確かにトキワ荘でのエピソード自体、実際はそれほどドラマチックなものではなかったのかも知れませんが、作品としてあまりにも淡々とし過ぎてますね。個人的には、以前にテレビで放映された、インタビュー形式で撮られたトキワ荘のドキュメンタリー番組の方がはるかに感動しました。
3点(2004-07-01 08:58:54)
649.  ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》 
「銃社会に対する警鐘を促すドキュメンタリー」と言えば聞こえは良いが、実際は目新しい視点も具体的な対策も提示されることなく、監督の市民運動的自己満足を見せつけられたような内容の薄さにガッカリ。  特に気に入らないのは、カナダとアメリカの銃犯罪の発生率の比較から、一端は「問題は銃ではない」とする冷静な結論を示しておきながら、Kマートに被害者を同席させ、弱者と言う立場を利用して反論を押さえ込み、店頭から弾丸を撤去させるという、問題の本質を「道具」にすり替えるような本末転倒な行動を取っていることだ。  監督としても、銃社会に対するアンチテーゼとして、あえて一方的な視点から撮っている可能性もあるが、分かりきっている問題を再提起しているだけで、「何故、アメリカとカナダは違うのか」と言う点にも独自の解釈が無く、作品を通しての具体的代案にも乏しい。  実際、扱う問題が大きく、犯罪と一口に言っても、あらゆる社会問題と有機的に結びついているだけに、ここですべてを語り尽くすことは出来ないが、「銃犯罪」に関して言えることは、結局、「道具は扱う人間の問題である」ということだろう。今さら言うまでも無いが、「銃を所持すること」と「人を銃殺すること」には天と地ほどの開きがある。鉛筆で人を刺し殺す事件があっても、鉛筆の販売を規制すれば問題が解決する訳ではないのと同じこと。そしてその「人間」が社会を構成している以上、社会問題はそこに住まう「人間の本質」を反映していることは間違いあるまい。アメリカ成立の歴史や現在の迷走ぶり、人種問題等を考えるきっかけとするには調度良い作品ではある。
4点(2004-06-27 02:06:04)(良:4票)
650.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
惜しいな~。全体的に退屈させないテンポの良さや、陰鬱な雨の中で繰り返される動機不明の殺人等、先が読めないサスペンスフルな展開は最高。ただ、それも途中まで。オチがよくある多重人格モノのワンオブゼムで、脳内妄想と知ってからは真面目に見る気が失せてしまった。「嵐の山荘」系ミステリーの大好きな自分としては、本格系を期待していただけに、論理的解決を必要としない、ああいうオチには正直ガッカリ。また、他の方も言ってますが、他人の人格の中で行われていることなのに、残った人格が殺人者でないという、心理学者の判断が曖昧でいい加減。肝になる部分だけに、ここら辺の検証はしっかりとして欲しかった。結局、ラストもこれまたよくあるアンハッピーエンドのパターンで、「あ、やっぱりね」って感じ。もうひと捻り何かが欲しいところ。ネタバラシまでは8点、その後は4点で、平均して6点献上。
6点(2004-06-27 01:59:36)(良:1票)
651.  ザ・ロック
う~ん、そこまで傑作かなあ(すみません)。全体的に緩急の効いたエンターティメント性の高い作り方は良いんですが、テーマの重さに比してノリが軽いと言うか、旧来型の「お約束」と「ご都合主義」のオンパレードと言うか…。途中であまり本編とは関係ないのにカーチェイスシーンが入ったり、これまたお約束のように主役のふたりには「絶対」弾丸が当たらなかったり、ラストのプラズマ爆弾がギリギリで建物を逸れたりと、「アクション重視でリアリティ無視」のご都合主義的展開の連続にはさすがに食傷気味。「インディジョーンズ・テロ対策編」といった内容。
5点(2004-06-26 00:41:42)(笑:1票)
652.  スリーピー・ホロウ
【I wish】さんに同意ですね。ミステリー寄りのホラーかと思い期待して見始めたが、ホンモノの首なし騎士が出てきたのには唖然呆然。せっかくの主人公の「科学捜査官」という設定が完全に無意味になっている。序盤の雰囲気はいいのに残念。とにかく、ホラーとしてもミステリーとしてもサスペンスとしてもアクションとしても、何もかもが中途半端!なんでこういう中途半端な方向に持っていくの?おバカファンタジーサスペンスホラーとでも呼んで欲しいの?恐くもないし、ストーリーも印象に残らないし、感動もないし、謎解きのカタルシスもない。何がやりたいのか分からない。何でこんなに評価が高いのか不明。
1点(2004-06-25 02:19:55)(良:1票)
653.  ツィゴイネルワイゼン
「ドグラマグラ」の系譜なのかな。エログロシュールレアリズム(?)。こういう映画もアリだと思うし、この作品にストーリーの整合性を求めてはいけないんだろうが、基本的にミステリー畑の人間である私としては、やはり「解釈」に足るだけの緻密な計算や伏線と、それに伴う論理的解決を求めたい。それが無いと単に怪しいイメージを断片的に挿入しただけの「エログロナンセンスプロモーションビデオ」になっちゃうから(笑)。  序盤、レコードに記録された声を巡る謎解きもそのままに、次々と不可解な登場人物に翻弄されて、物語は不条理な様相を呈していく行く。これを「日本独自の美的感覚から生じたシュールレアリズムの妙」と呼ぶか、単に「監督の自慰的表現」と呼ぶかは、微妙なところ。  私はダメです、こういう雰囲気だけのものは。作中の伏線やギミック、セリフ等のあらゆる部分に解釈が出来るだけの練り込みが成されているかどうかが評価の分かれ目ですね。似た作品でも「マルホランドドライブ」は、あとで見直せばちゃんと解釈が出来るだけの意味を、あらゆる伏線部分に付与してありましたが、この作品はどうも微妙です。「生と死の狭間の世界」を、「何となく象徴的に」描いた作品なのだとしても、やはり構成が破綻し過ぎています。同じような設定なら、他にも「ジェイコブズラダー」のように、いい意味での分かりやすい構成の傑作もあります。「虚無への供物」も途中挫折したままだしなあ。でも「匣の中の失楽」は好きなんだけどなあ(笑)。  PS.これを見るまで、実はこの監督さんのことを知らなかったのですが、この前レンタルで「適当」に借りた二本の内、一本がこれで、もう一本が「ルパン三世・バビロンの黄金伝説」でした(w。すごい偶然?
3点(2004-06-22 18:24:52)
654.  ポストマン・ブルース 《ネタバレ》 
本物の銃に込められたものは「殺意」、水鉄砲に込められたものは「思い出」。そのふたつを仕舞い込み、死に向き合う殺し屋、滑稽な偶然に翻弄されるヤクザ、運命のいたずらに人生を狂わされたことに気付かないまま死への道をひた走る郵便局員、その先に見据えていたものは、ただ死に逝く者への情愛。喜・怒・哀・楽・生・死、まさに「ドラマをドラマたらしめる要素」の全てがこの一本に集約されている。  色々な要素を詰め込むと、たいがい「どっちつかず」で中途半端な作品になってしまう場合が多いが、不思議とこの作品は各要素が持ち味を殺すことなく、ドラマ演出を相乗効果的に盛り上げる結果になっている。中盤辺りの「殺し屋の選考会」のシーンまでは、「また、ふざけ半分の作品か」と思ったが、後半に行くに従って高まっていくテンションに、次第に釘付けになってしまった。これだけ最後がどうなるか気になった作品は久しぶり。  「偶然」と「必然」、「生」と「死」、「滑稽さ」と「真剣さ」、「笑い」と「悲しみ」、すべての事象はまさに表裏一体の関係のもとに意味を持つもの。ラストの「死に逝く者たちが得る平穏」が、最もそれを象徴している。登場人物達の「必死さ」と「滑稽さ」が入り混じる生き様は、まさに現実に生きている我々の人生そのものである。この作品こそ、喜怒哀楽生死のすべてがつまった「人生」を象徴的かつ風刺的に描いた「真のバカ映画」である。
8点(2004-06-19 18:12:58)(良:2票)
655.  ハルク 《ネタバレ》 
予想通りの内容、展開ではあるが、潤沢な資金のもとに、優秀なスタッフが成し得た「仕事」という感じで、思っていたよりはまともな出来。今作のように、最新の技術で漫画や過去の作品のリメイクなどを積極的に実現して行こうとする姿勢は日本も見習うべき。  ただ、さすがに元々がアメコミだけあって、この暑苦しいキャラデザや脚本の稚拙さはいかんともし難い。CGハルクの動きも軽すぎて重量感が感じられず、せっかくのパワフルな描写が生きていない。とにかくピョンピョン飛び過ぎ。ノミじゃないんだから。また、戦車を素手で破壊するというのもちょっとやり過ぎ。ひっくり返したり、他の戦車にぶつけるくらいが、良い意味でのリアルな演出だと思う。軍の対応も相変わらず「軍事利用」の一点張りだし、やたら攻撃するだけの対策も頭悪い。怒りで強くなるって分かってんだろ!?  ハルクのオヤジも何がやりたいのかイマイチ分からない。そもそも遺伝子改良を施されただけで、ハルクはまだしも、オヤジが豹変し過ぎ。ラストに至っては完全に生物レベルから逸脱していて、見ていてシラける。あげくにエネルギーをよこせと言ったと思ったら、もらい過ぎて自滅してるし、もうアホか、バカかと。  ミサイル攻撃を受けようが、どんなに引っ張られようが絶対に伸びたり破れたりしないパンツのほうがはるかにスゴい。まさかパンツも特注?あと、最近の映画に共通しているが、大作感を出したいのか、時間が無駄に長すぎる。この作品も編集し直して、もう30分も縮めれば、もっとテンポの良いアクション映画として見れたのにと思う。
4点(2004-06-16 00:38:40)
656.  発狂する唇
荒唐無稽なストーリーに無茶苦茶な人物設定。まあ、これが監督の意識した上での脚本だとしても、やはりこういう「上っ面だけの滅茶苦茶さ」を「前衛的」などと評価することは、足で描いたラクガキを「芸術」と評価する行為と同じだろう。この手の方法論は、金を取らない自主制作映画だけに止めておいて欲しい。金を取っていい内容ではない。この作品や「キル・ビル」の評価でもそうだが、普段、映画だけでなく、優れた漫画やアニメの持つ本当の刺激に接していない人ほど、ちょっと奇抜で過激な演出に「これはスゴイ!」と過剰反応してしまうような気がする。何でもメチャクチャやりゃあ良いってもんじゃない。
0点(2004-06-14 18:06:47)(良:3票)
657.  ア・フュー・グッドメン
法廷ものとしては複雑過ぎず、簡単過ぎずでバランスが良く、安心して見ていられるが、その反面、各キャラを活かし切れていない中途半端さもある。特にデミムーア演じる少佐と、もう一人の男(笑)の存在理由が薄く、実質、これと言った活躍をしていない。自ら名乗り出ていながらさっさと自殺してしまう中佐のイベントも意味不明(自らの信念に反すると思うからこそ、証言台に立とうとしたんじゃないの?)。ただ、それぞれの登場人物が事件を通して、それぞれの立場に拠った信念とプライドをぶつけ合う姿には心打たれる。博打のようなディベートによって、大佐を追い込んでいく展開もドラマチック。特に、「上官の命令は絶対である」→「手を出すなと厳命した」→「ならば暴行が行われたはずがない」とする論理展開が秀逸。
7点(2004-06-14 17:16:48)
658.  閉ざされた森 《ネタバレ》 
基本構成は「羅生門」や「ユージュアルサスペクツ」を踏襲した作り。結局、軍内部での麻薬密売の黒幕を炙り出すための大芝居だったってコト?どうにも細部に矛盾があるような気がするなあ。私も人物名の把握が追いつかないまま見ていたので、はっきりと「どこが」とは言えないのが口惜しい。また見直す気にもなれないし…。やはり「始めにドンデン返しありき」で作られたような脚本には抵抗がある。事実ではない、ただの「ウソ」をいくらひっくり返しても、それは「ドンデン返し」とは言わないでしょう。
4点(2004-06-11 20:15:15)
659.  Love Letter(1995)
これもここでの高評価に期待しましたが、個人的には普通です。指摘されているように、まず中山美穂が一人二役を演じる必然性が薄いと思います。序盤の展開が無駄に分かりにくくなっているだけで意味がありません。ちゃんと違う人物に演じさせた方が作品としてのリアリティも説得力も上がったのではないでしょうか。あと、作品自体がこの手の「ラブストーリーの作り方」のパターンにはまり過ぎている点と、人物や背景の初期設定が「設定のための設定」になってしまっているのが少し気になりました。必ず「最愛の人の死」から始まり、その死を受け入れ、立ち直り、新たな出会いと共に生きていく、という恋愛ドラマの黄金パターンに則った、ある意味「感動させる事が前提」の手堅くもあざとい作り。結局、「松田聖子の歌を歌っていた謎」はどうなったんだろう?これも何か過去と関係があると思ったけど、特にこれに関わるエピソードは出てこなかったような気が(恐らく、彼女との高校時代の思い出の曲なんでしょうが)。個人的には普通でしたが、この手のラブストーリーが好きな人には間違いなくおすすめ出来ます。
6点(2004-06-06 19:42:34)
660.  ルパン三世 カリオストロの城
小学生当時、リアルタイムで見た影響を差し引いても、とても79年の作品とは思えない、まさに奇跡的な完成度の高さ。安易にCGを多用する昨今の映画やアニメには到底辿りつけない境地に、既にこの地点で達している。確かに「ルパン三世」のキャラの魅力に助けられている部分も大きいが、それでもルパンキャラを生かした作りがとてつもなくうまいため、エンターティメント作品として相乗効果的に面白くなっている。序盤から息をもつかせぬカーチェイスに始まるストーリー展開や、最後まで飽きさせない緩急の効いたメリハリのある演出は、映画に限らずあらゆるエンターティメント作品のお手本と言っても過言ではない。現実的な演出部分と、いかにもルパンらしい非現実的な突っ走った演出の妙味が心地いい。何度見ても飽きないというのもスゴイ。これだけ完成度の高いエンターティメント作品に対しては、キャラ的にルパンらしいとか、らしくないという評価自体、ほとんど意味が無い。恐らく、十年後、二十年後に見ても、小学生当時と変わらない新鮮さと感動を持って見ることが出来るであろう数少ない作品のひとつ。
10点(2004-06-02 17:01:21)(良:2票)
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