701. 招かれざる客(1967)
《ネタバレ》 ほぼ会話だけで進行して地味な映画ではあるが、差別問題だけでなく、男女間の考え方の違い方などが描かれていて面白かった。 極端な差別主義者が一人もいないから重くはないんだが、なかなかそれでも問題は簡単ではないっていうところを見せているのが巧い。 こういう時はやっぱ女性のが柔軟なのかもしれんなー。 苦悩する善良なパパンが愛らしかった。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-05 17:08:32) |
702. ペルシャ猫を誰も知らない
《ネタバレ》 良い映画だった。 反体制だろうがなかろうが、そんなの関係なし。 純粋に音楽を楽しみたい善良なポップスバンドすらも演奏ができないイラン。 伝統的音楽以外はめったに演奏許可がおりずコンサートもできない。 けれどもイランにも、ビートルズやカート・コバーンを愛する人はいて、 そんな人達は当然、ロックミュージックがやりたいのだ。 日本までイランのロックが入ってくる事はまず、ほとんどないのだろう。 この映画でのミージシャン達は、ロック、ポップスをひっくるめてインディー・ロックと呼んでいてメタル、トラッド、ニューウェイブ、オルタナ、ポップス、ヒップホップの人々が同じ仲間として協力する姿が描かれ、演奏も聴けてなかなか楽しい。 シリアスな題材ながら、コメディタッチで描かれているところは見やすくて好感が持てた。 その反面、彼らがかかえる苦悩や、根本の問題についてはあまり触れられてなく、物足りなくも感じる。そのせいで、ラストがちょっと唐突に感じた。欲を言えば、もっとアガる演奏シーン等をラストの方に用意してからシメて欲しかったところ。 [映画館(字幕)] 7点(2010-09-05 16:53:18) |
703. ジェニファーズ・ボディ
《ネタバレ》 期待してなかったけど、結構面白かった。 序盤のテンポの良さのまま最後まで行ってくれれば、かなり好きな一本になったかもしれない。脚本に注文が集まってた本作だが、実際に目立っていたのは、ずれまくった演出であった。怖がらせたいのか、笑わせたいのか、いちいち一貫性がない。 やたらうるさく鳴り響くロックミュージックなど、PV出身の監督っぽい演出でもありながら、オシャレ感は全くない。ここまでしっくり来ないと何だか気持ち良い。 狙ってやってるのかどうなのか、これは「変」な映画だ。 ジェニファーの暴れっぷりが中途半端で、被害者が少ないのは不満。 序盤二人の被害者の殺されるシーンは、凝っていて面白かったので、もっとガンガンたたみかけて欲しかったな。後半のたるみが惜しい。 最初から変な雰囲気を出してたジェニファーは、事件後に豹変したように見えなかったんだよなー。 でも、バカっぽい上に爽快なラストは素晴らしいと思った。 鑑賞後の後味は何故か良いんじゃなかろうか。やはり嫌いになれない変な映画だ。 [映画館(字幕)] 7点(2010-08-14 17:01:19)(良:2票) |
704. スパイ・アニマル Gフォース
最近のディズニーは、単独作でもピクサーに影響受けてるなー。悪くなかったけど、物語性でやはりジョン・ラセターの助力のあったボルトには及ばず。 変形シーンなど、トランスフォーマーっぽくて良かった。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-10 00:11:21) |
705. バッド・ルーテナント
《ネタバレ》 ラリりまくりのニコラス刑事が、クスリを調達するためにラリりながらも奔走する愉快なお話でした。主人公がラリってる映画って大体後半グチャグチャよね。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-09 19:57:46) |
706. しあわせの隠れ場所
《ネタバレ》 かなりの金持ちで夫婦円満で、姉ちゃんは可愛くて優しくて、弟は愉快で愛くるしい。 全く弱点もなく善良すぎる家族がかなりファンタジーに見えるが、それはそれで観てて気持ち良く、面白かった。サラっとした演出も好きだ。 たまたまこの家族に拾われた時点でマイケル君の不幸は終わっていたのだ。 恵まれない境遇の子を救うには「金」と「善意」と「余裕」が必要だなー、とも見えてしまう映画。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-09 14:20:47)(良:1票) |
707. ゾンビランド
《ネタバレ》 それなりにグロテスクなゾンビさん達ですが、基本弱い。 簡単に倒せそうな感じ。走ったりするけど、殴ればグチャってなってくれるから安心。 そんなんだから、人間側も割と余裕しゃくしゃくで、安心してボケてる。 生き延びるためのルールがゾンビあるある的で楽しい。 それにしてもアメリカのひきもりは社交性が高い。 ひきこもりの人間嫌いの童貞青年がおっかないオッサンの車に図々しく乗せてもらい、 きれいな姉ちゃんとフツーに会話して、フツーにイチャイチャ。 ひきこもりの設定、いらなくない? どうみても人間嫌いには見えないし。 しかし、もっとやられキャラがいないとシマらない(たぶん、シメる気がない)。 登場人物が少ない上に上映時間も90分切ってるし、なまじっか面白いもんだから、物足りない。だから、あっという間に終わってしまい、もっと見せろー!! という気持ちでエンドロールを迎えた。 あと、ゴーストバスターズは予習しておいた方が良い。 [映画館(字幕)] 7点(2010-08-01 21:45:01)(良:1票) |
708. インセプション
《ネタバレ》 これは豪快な映画。雰囲気は「ダークナイト」とやはり近い。 長時間ながらエンターテイメント性が高く、クオリティがバカ高い。 あとは、この綿密でややこしい設定をスっと受け入れられるか、「なんだよ、このかったるい設定は」となってしまうかが、楽しめるかの分かれ道。僕はちょっと後者 まー、夢の中を自分の思いのままにできるんなら楽しいよね。 オイラをフったあの娘も夢のなかでは優しくっていちゃいちゃできるんなら、 夢の中に永住したくもなるよね! 現実になんか帰ってきたくないよね! 現実嫌い!! [DVD(字幕)] 7点(2010-08-01 21:40:26)(笑:2票) |
709. ヒッチャー(1985)
《ネタバレ》 青年とウェイトレスVSヒッチハイカーVS警官。 徹底して意味も脈絡もないなんのこっちゃ映画。類似作である「激突!」「ロードキラー」より好きかも。ルドガー・ハウアー超強い。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-01 21:24:34) |
710. 僕らはみんな生きている
発展途上国の内戦に翻弄されるジャパニーズビジネスマン達を描いている。 シリアスな問題を皮肉を交えてライトに見せてくれていて、なかなか面白かった。 俺の好きな嶋田久作さんも好演。 近年の邦画のショボい爆発CGを見慣れていると、爆薬が派手なのも気持ちイイ。 [DVD(邦画)] 7点(2010-08-01 21:22:25) |
711. レポゼッション・メン
《ネタバレ》 ジュード・ロウ老けたなー。 序盤、軽い感じで残酷にガシガシ人を殺していくシーンとか、残酷描写を混ぜつつ、笑いと狂気が共存して凄く期待させる立ち上がりだった。バカ映画「アドレナリン」に近いのかな、と思った。 しかし、中盤以降シリアスになってしまって、普通の逃亡劇になって失速したような気がした。ストーリー何かっぽいと思ったら「第9地区」と全く一緒じゃないか? 主人公は序盤で、必要以上に人殺してるからただの犯罪者で若干頭おかしいんじゃないかっていう前提で観てるのに、後半普通の正義の人になっちゃうのが面白くない。 「第9地区」は、その辺の流れがうまかったんだけどな。 ジュードさん、色々薄いよ!(人の事言えないけど) 近未来の仕事とは言え、フツーに人を殺しても許される職業が成り立つというむちゃくちゃな設定なんだから、最後までバカ映画で良かったと思うのにな。 割と普通な映画に仕上がってるのが勿体無い。それなのに、グロ描写にやたら力が入ってる感じが、なんか妙。音楽の使い方、選曲が面白かったので、サントラには興味あり! 好きな部分が多いだけに、面白くなりきらなかったところが少し残念。 [映画館(字幕)] 7点(2010-07-19 01:50:08) |
712. こころの湯
おっさん、じいさんの裸のつきあいほのぼの風呂シーンが楽しい。 親父とお兄ちゃんとの微妙な関係性が自分とだぶりソワソワした。 俺も銭湯行ってこころの垢を流したい! [DVD(字幕)] 7点(2010-07-15 23:45:15) |
713. プレデターズ(2010)
《ネタバレ》 もともとB級作品ではあるんだが、こちらもなんか良くも悪くもB級っぽい。 その割にB級的面白味は薄いんだよな。グロさとか、豪快さとかが思った以上に薄味で。 エイドリアン・ブロディは好きな役者だが、不健康そうな役がハマる人なので、マッチョで非情な感じのリーダーといった役柄は正直合わないと思う。だって、弱そうだし。 ダニー・トレホさんも好きな役者さんなんだが、扱い悪すぎだ! で、チャイニーズ・マフィアだと思い込んでた人が、日本のヤクザ屋さん役だった! ジャパニーズヤクザ=サムライ というイメージなんだろうな。 このヤクザ屋さんが一番おいしい役だったんではなかろうか。(彼の見せ場のシーンは、凄く浮いていて笑った) 序盤の仲間が少しずつ増えていくくだりや、プレデターさん登場まではかなりワクワク感があって良かったんだが、登場後は失速した気がする。(この感じってオリジナルもそうなんだよな) 人間同士のゴタゴタも結構面白いことは面白いんだけど、そのせいで肝心のプレデターさんの存在感薄くなってる気がする。複数いるのはいいんだが、複数いることで一匹一匹のありがたみというか怖さがなくなっちゃってる。 プレデターさんは正面から襲ってくる事が多く、正々堂々なのはいいんだが、やっぱその分狩られる恐怖ってのが弱い。 後半の展開は、ちょっと意外な部分もあり、面白かったんだけど、非情なんだか、案外優しいんだかエイドリアン・ブロディの役柄があんまり一貫してないのが主人公として魅力薄。だったら、全員無名俳優で誰が生き残るか分らないような作りだった方がワクワクできたのに。 割としっかりとしたマジメなリメイク(新作)だとは思うが、製作に回ったロバート・ロドリゲスが監督だったら、もっとバカバカしくて爽快で豪快で楽しい感じだったんだろうなーって思わずにはいられない。 [映画館(字幕)] 7点(2010-07-15 23:34:33)(良:1票) |
714. ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
《ネタバレ》 笑えるところも多かったが、爆笑まではいたらず。 序盤にこれでもかと謎をばらまかれ、主人公たちは、何が何だか分かっていない。 こうなると、やはり当然謎解きになっていって、少しずつヒントが出されていって、最終的にそのヒントと細かな伏線が一つに集約されて、カタルシスどーん!! そういうことだったのかー!! 超おもしれーー!!! っていう流れになると思ってたんだが、そういうものじゃなかった。 一つ一つの謎とか別に特に深く意味がなく、勢い任せの単発ネタ集なのだ。 ほとんどの事件が生じた原因はラリってたから、ただ間違えたとか、場当たり的なのには正直ガッカリした。 何も考えずに楽しめるコメディではあります。 [映画館(字幕)] 7点(2010-07-10 13:29:05) |
715. ホノカアボーイ
《ネタバレ》 初期寅さんを観たりしてると忘れがちだが倍賞千恵子ってもうおばあちゃんなのね。 ハキハキとしゃべるし、喋り方は若い頃と変わらない。素敵なおばあちゃんだわ。 スローライフものと思いきや、シリアスな部分もあり、なおかつ暖かくて粋な映画だった。 蒼井優の出番は冒頭5分程度で、ふかっちゃんの出番は一瞬。 以上二名の素晴らしい女優を脇に追いやり、ヒロインの座をつとめられるばあちゃんは千恵子さんだけ! [DVD(邦画)] 7点(2010-06-26 08:33:41) |
716. 妖星ゴラス
《ネタバレ》 でっかい星が衝突しそうだから、地球の軌道変えようぜっていう逆転の無邪気な発想。 ミニチュア等の視覚効果は抜群で、今日本でリメイクしても絶対これよりショボイものしかできないだろう。脚本のヘッポコっぷりや、無駄に出てくる謎の怪獣やら、内容がどうしょうもないトコロも憎めない。90 分ないし。 しかし、現代邦画は、めっきりいい感じのSFをとらなくなってしまったなー。ちょっと前に日本沈没リメイクしてたけど、そういうんじゃなくてさ。 [DVD(邦画)] 7点(2010-06-15 23:48:58) |
717. パリより愛をこめて
《ネタバレ》 スキンヘッドで、ヒゲだけでも怖いのに、肩幅が広すぎる凶悪で無敵のオッサン(56歳 殺人鬼)が、敵をブッ殺しまくるだけのお話だった。あと、ちょっと愛をこめたりもしてた。 テンポが良く、全く長さは感じさせなかったし、ラストもあまっちょろくないのは好感度高し。登場人物も少なく、大味でわかりやすい。アクションが嫌いじゃなければ誰でも楽しめるんじゃなかろうか。 でも、もうちょっとフランスの街並みとか見せてくれても良かったし、(中華料理屋とか住宅で暴れてる場合じゃない! 外でやれ!)女優以外でもフランス人を活躍させても良かったのでは? パリという地名をタイトルに入れてる割りには、パリ感が薄かった気がしたなぁ。 [映画館(字幕)] 7点(2010-05-26 21:25:56)(笑:1票) |
718. チャックとラリー おかしな偽装結婚!?
《ネタバレ》 序盤はひたすら下ネタばかりでくだらないが、セクシャルマイノリティを題材としただけあって流石にそれだけでは終わらない。偽装ゲイとそれを取り巻く人々の関係性の描き方が巧い。かと言って下手にシリアスにならず、最後までちゃんとバカっぽいまま終結してくれるのは気持ちよい。願わくばもっとブシェミに見せ場を! [DVD(字幕)] 7点(2010-05-24 00:34:27) |
719. 問題のない私たち
《ネタバレ》 なんだか色々な問題が凝縮され、テンポが早い上、二部構成で目まぐるしい。 主にイジメをテーマにしてるんだが、集団心理にとりつかれまくる女子高生達+イカレ教師の余りにもオープンな奇行が中学生日記以上に茶番というか異次元に見えて笑えてしまうのはちょっとダメなんじゃなかろうか。まあ面白いからいいのか。 でも、こういう問題はいつの時代も多かれ少なかれ学校にはあるだろうから、学生も先生も大変やねーと思った。学校怖い。 黒川芽以目当てで見た僕だが、その点では充分満足した。笑顔可愛すぎる。 一部の終わりのところでサービスショットがあるのも嬉しい。沢尻エリカと並ぶとすげー太って見えるが、そんな健康的なところも好きだ。俺キモイ。 [DVD(邦画)] 7点(2010-05-23 00:17:59)(笑:2票) (良:1票) |
720. THIS IS ENGLAND
60年代のイギリスを描いた映画は数あれど、80年代を描いたもの割りと希少なのではないだろうか。スキンズの仲間入りする少年(ポール・マッカートニー似)の目線から、80年代のファッション、音楽、社会問題等、時代性が存分に感じられる。 「アメリカンヒストリーX」に通ずるシリアスな部分も多いが、一つの青春(成長)物語としてサラっと見られる作りが巧み。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-05 17:29:13) |