721. 風の中の子供
ほのぼのとしていてとても良い映画だ。子供の心理をよくつかんで、表現が秀逸。高い木に登ったり、川遊びしたり、思えば私たちもあんな時代があったなあと懐かしい。ところでこの映画は前畑がんばれの平泳ぎや田島の三段跳び優勝のベルリン五輪の翌年、畳の上で泳ぐ姿に思わず笑み。 [DVD(邦画)] 7点(2013-11-05 08:58:24) |
722. オペレッタ狸御殿
わけのわからないストーリーというか奇抜な展開も多々あるが、私はとても好き。ファンタジックな舞台劇、オペレッタもまた良し。豆狸がかわいくてたまらない。 [DVD(邦画)] 7点(2013-11-02 23:26:29) |
723. 七変化狸御殿
子どもの頃見た美空ひばり主演映画のひとつ。今見直してみてもおもしろい。ストーリーも明快だ。狸の七変化にふさわしく、いろんな者に化け歌いまくるひばりがすばらしいし、堺駿二のおどけた格好がまた良い。奈良光枝も歌だけでなく顔も見せてるし、広沢虎造の森の石松だって見ることができるのも貴重。蝙蝠軍団のコウモリ傘には笑ってしまう。 [映画館(邦画)] 7点(2013-11-02 05:53:05) |
724. 鍵泥棒のメソッド
堺、香川、広末の三人三様のおもしろさは抜群、特に前半のコメディぶりは良い。だが記憶を取り戻してからの後半の展開はどうもすっきりしない。一応サスペンスなのだろうが・・・。 [DVD(邦画)] 7点(2013-10-31 23:33:52) |
725. 父ありき
静かだが実に細やかに進む物語、音声は所々聞き取れなくても展開はよくわかる小津監督らしい映画だ。ここで登場するのは父と息子、教師と生徒、卒業生などほとんど男ばかり、原節子らの女優陣が出てくる他の映画とは少し雰囲気が違うが、情感はほぼ同じ。物語の展開が早いのとあっさりしすぎがやや気になるが・・・。親子二人の釣り姿、同時に動く竿が印象的。 [DVD(邦画)] 7点(2013-10-17 05:55:34) |
726. 淑女は何を忘れたか
ユーモア溢れる映画で、これが小津映画独特の間と雰囲気によって作り出されている。だがこの映画が作られたのは、日中戦争の発端となった盧溝橋事件の起こるほんの少し前。戦争によって桑野通子のモダンガール姿も消え、小津監督を初め製作担当陣もを駆り出されていくのかと思うと感慨深い。 [DVD(邦画)] 7点(2013-10-12 08:59:41) |
727. 死刑執行人もまた死す
死刑執行人の異名を持つナチスの総統が暗殺された。ゲシュタポによる暗殺者捜しは、事件に関係ないものまで逮捕し拷問するという冷酷さだが、逮捕者を人質として暗殺者が見つかるまで処刑を続けることに大変な戦慄を覚える。映画は中盤までゲシュタポと地下組織の闘いや関係者の動揺や不安心理を描いておもしろい。だが終盤はどうも勧善懲悪の美談の匂いが強すぎて好きになれない。密告者が出るのが真実の姿であり、密告者=悪人という図式はしてほしくなかった。 [DVD(字幕)] 7点(2013-10-11 06:25:11) |
728. デンジャラス・ビューティー
良くも悪くもサンドラ・ブロックの大活躍に尽きる映画。えっ、ミスコンなんてと思って馬鹿にしてたのが恥ずかしい。楽しいコメディでした。 [DVD(字幕)] 7点(2013-10-08 16:32:35) |
729. ツインズ
誰がどう見たって似ても似つかぬどころか正反対に見える双子、このあり得ない設定に馬鹿馬鹿しいと思いつつも次第に引きこもれてしまう。シュワルツェネッガーとダニー・デヴィートと大小コンビのやることなすことがとても楽しくおもしろい。ちょっとしたサスペンスあり、ロードムービーあり、そしてヒューマンドラマありのホームコメディ。悪くない。 [DVD(字幕)] 7点(2013-10-07 05:56:56) |
730. 不毛地帯
山崎豊子の原作と山本薩夫の監督の組み合わせ映画は、白い巨塔、華麗なる一族に続いて3作目の鑑賞。政界と商社、旧軍部と防衛省の黒い結び付きを深く鋭く暴き出す。シベリア抑留を耐え抜いた主役壱岐正の軍人魂がすごい。事前に特定のモデルはないと断りが入るが、あの出っ歯の首相はどう見ても安保闘争時のK首相だ。 [映画館(邦画)] 7点(2013-10-05 23:16:30) |
731. まぼろしの市街戦
何とも言えない不思議なファンタジー、戦争の愚かさを皮肉った反戦映画なのだろうが、どう評価して良いのか迷ってしまう。おもしろいといえばおもしろいのだが・・・。ところで昔は何とも思わなかったが、DVDで見直すと、放送禁止用語なのかずいぶん吹き替え音声がカットされている。 [地上波(吹替)] 7点(2013-10-05 11:44:13) |
732. 異母兄弟
当時30代のバリバリの若手だった三國連太郎が大女優田中絹代と共演、老け役を演じるため上下の歯を10本抜いた話は有名。それほどまで役に対する意気込みは強く、軍国主義の権化のような鬼頭範太郎を堂々と演じた。対する田中絹代は女中の身から後妻に収まった故、辛抱に辛抱を重ねた生活を送り、ようやく本心が言えたのは戦後になった幕際。あまりに悲惨と言えば悲惨。高千穂ひづるの明るい歌声も一瞬のものだったのか。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-10-04 10:11:49) |
733. 霧の子午線
岩下志麻、吉永小百合という二大女優が共演するだけでも感動ものだし、二人の持ち味がすごく出ていたと思う。彼女たちが共通の男性を愛し苦しむ姿は美しく切ない。美しいと言えば、真っ赤に色づいた紅葉もまた美しかった。ニュースキャスターの筑紫さんが突然出てきたときには大変びっくりしたが・・・。 [DVD(邦画)] 7点(2013-10-01 11:20:36) |
734. 大いなる陰謀
原題の「Lions for Lambs」のライオンと子羊は何を指すのかを考えるだけでもすごく意味のあることだと思うし、米国の内情を鋭く描いた力作だと思う。正義のためには手段を選ばないとか、正義と平和のどちらかを選ぶとしたら正義を選ぶという、その米国の正義というものが独善的なものでなければ良いと思うが・・・。問題提起としてはすばらしい映画だと思う。 [DVD(吹替)] 7点(2013-09-28 10:49:57) |
735. 空中庭園
ヒューマンドラマに見えて、実はサスペンスフルなミステリー。どこが本当でどこが嘘か、思い出も都合良く作り替えられているようでよくわからない。だけど狂いっぷりだけでなくすごく強烈。まちがいなく好みと評価が人によって分かれる映画。 [DVD(邦画)] 7点(2013-09-27 11:47:24) |
736. そして父になる
先行上映にて鑑賞、何度も予告編を見ていただけに良い映画ではあったが、私にとってはそれ以上の映画ではなくストーリーもほぼ予想通り。だが取り違えの真実には多少なりとも驚かざるをえなかった。この映画は自分だったらどうだろうかなど、どこまで感情移入するかによって見方評価も大きく変わってくるだろうと思う。バッハのゴルトベルク変奏曲などピアノの調べが雰囲気作りに効果的だった。 [映画館(邦画)] 7点(2013-09-24 15:37:51)(良:1票) |
737. パリジェンヌ
4話からなるオムニバス形式のラブストーリー。「シャレード」を思わせるコメディっぽい第1話から、若きカトリーヌ・ドヌーヴ(シェルブールの雨傘よりも前)のみずみずしさまで、フランスのお洒落な感覚満載、まさにパリジェンヌ、どの話も良いが最初と最後が特に好き。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-22 09:53:09) |
738. アンドリューNDR114
父と母、姉と妹のアンドリューに対する接し方の違いなど、前半は細やかに丁寧に描き大変良い。人間とロボットの主従関係がやがて友との関係へと発展していく様は、ほのぼのとして感動がにじみ出る。それに比べ後半は時間の都合か、展開が早すぎてああしてこうなったと筋書きを追うだけになってしまうのが実に残念。ロビン・ウィリアムスの演技は役柄にぴったりで申し分ないが、私が大好きなのは子ども時代のリトルミス、目に入れても痛くないとはこんなものを言うのだろう。前半8から9点に対し、後半は5から6点、中をとると7点というところ。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-15 05:57:39)(良:1票) |
739. 遠い雲
メロドラマには違いないが、昔は家や世間体に泣かされるドラマも多かった。しかしさすがは木下恵介、しっかりと感情が込められている。そういえば、昔の電話は交換手がいて何番をお願いしますと言ってつないでもらっていたんだったっけ。 [DVD(邦画)] 7点(2013-09-10 20:17:15) |
740. ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を
戦争終結から68年、本土復帰から41年が経った沖縄、長い年月によって米軍基地があるのが当然のような錯覚さえしてしまう。しかし、毎日のように響き渡る飛行機の轟音、何度も起こる墜落事故や米国兵隊の犯罪など、あってはならぬことであり他人事ですまされない。かくいう私も宮森小学校墜落事故はこの映画を見るまで知らなかったし、もっと多くの人が事故の詳細を知り考えなければならないことだと思う。だが映画のできは決して良いとは思えず、須賀健太と能年玲奈のロマンスも必要なのか疑わしい。映画上映にともなって展示された写真や新聞記事、数々の証言などがむしろ切実感があり、映画ももっとドキュメント風にした方が伝達力があったのではとさえ思う。とにかく一刻も早く基地のない平和で安心して暮らせる沖縄を取り戻す必要があり、沖縄の人々の怒りや心情を理解しなければならないと思う。なお私が学生の頃、米国はベトナム戦争で北爆を繰り返し、多くの多数の一般市民も犠牲になったのだが、その攻撃機は沖縄の基地からも飛び立っていた。 [映画館(邦画)] 7点(2013-09-09 03:44:59) |