61. ザ・ファントム(ビリー・ゼイン主演)
《ネタバレ》 物語の展開等は、インディ・ジョーンズのような秘境アドベンチャーなので、それなりに面白いのですが、そこに全身紫タイツのヒーローが登場する必然性があるのかと聞かれればはてなマークです。 そもそも、助けに来たのが全身紫タイツの男だっていうのにヒロインが動じなさすぎ(笑) そしてジャングルの中であの全身紫タイツは違和感ありすぎ。 というかみんな平然としすぎ。恐れる前に驚けよ。 内容だけならまた観てもいいかなぁ、と思いましたが、あの全身紫タイツのことを思い出すともう一度観る勇気は出ません(それでも鑑賞2回目なのですが)。 本来6点くらいのところ全身紫タイツにマイナス2点…。 [DVD(字幕)] 4点(2011-03-31 00:56:47) |
62. デモリションマン
《ネタバレ》 細かい突っ込みはいろいろとありますが、そんなことはもはやどうでもよく、スタローンとスナイプスの筋肉超人vs格闘超人の闘いというだけでとにかく熱いです。 スタローンは相変わらずな役で安心、スナイプスもひょうきんだけど実はむちゃくちゃ強い凶悪犯を好演していて楽しいです。まあ凶悪性はあまり感じられませんでしたが、それがこの人の味ですし。 しかしお互いネタにし合っているとはいえ、州知事になっちゃったシュワちゃんが“大統領”として説明されているくだりは、あのころのあらまだしも今なら有り得そうで怖いです(笑) そして、さりげなくジェフリー・ダーマーまで冷凍されていたとは…。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-31 00:47:19) |
63. イグジステンズ
《ネタバレ》 内臓と云うか胎児と云うかを彷彿とさせるゲーム・ボードや骨製の拳銃と云った、なんだかよく判らない造詣の小道具が顕在、それでいて同題材のビデオドロームよりも幾分か判りやすいというか取っ付きやすくなっているという点では初心者向けなのかもしれません。 ジュード・ロウやウィレム・デフォーと云った今や大御所の出演も良いですが、以前の作品に比べるとインパクトと云うか、独特のアングラ感が薄れている気がします。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-22 02:12:36) |
64. ブレイド(1998)
《ネタバレ》 2011年の時点で映画が3作品作られている中で本作が一番面白いのはまあ言わずもがなですが、元々がマーベルコミックス原作というらしいですが観ているうちはそんなこと一切気にせず楽しめました。 言われてみればブレイドのキャラ設定や武装だとかバンパイアたちの地下社会の構図だとか、漫画的な部分は随所に感じられますがそんなことより黒のロングコートにサングラスで剣や銃をブンまわすブレイドが最高に決まっていて爽快感抜群です。 アクションについては、近年の作品から比べると標準的という感じもしますが、演じるウェズリー・スナイプスが本物の武道の達人なので技の切れは全然違います。 確かに、絶対無敵のはずの地の神マグラがあっけなく倒されてしまうなど、後半にかけてやや尻すぼみな感もしますが、全体的には結構いい作りをしているのではないかと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-22 02:02:35) |
65. ダークマン
《ネタバレ》 漫画オタクライミ監督が撮った、コミック原作でないにも関わらずどこまでもアメコミ調のアクション・ホラー…SF? とにかく、設定がよくあるコミックヒーローのようなものですが、オタク監督である彼の事ですから、一癖も二癖もあります。 感情が爆発したときの演出はコミックを彷彿とさせるものですし、内容的には何方かも指摘されていましたがオペラ座の怪人、またはファントム・オブ・パラダイス(そして個人的にはフランケンシュタインの要素も少し加わっているのではないかと思います)と云った往年の作品にもオマージュが捧げられているように思えます。 また、元々心に葛藤を持った人物を描くのが上手い人ですから、そうした事も手伝って、笑いから狂気、または悲愴への転換がとても上手いです。 ま、B級であることには変わりないんですが、実はアクションが結構派手だったり、独特な世界観だったりと、近年彼が監督したスパイダーマンとはまた一味違う良さを放っています。 敢えて言うなら、死霊のはらわた至上主義者な自分としては、こっちの方が好みなんですが。 [DVD(字幕)] 8点(2011-03-22 01:47:04)(良:1票) |
66. サイコ(1998)
《ネタバレ》 元がサスペンス映画の最高峰だけあってこれを再映画化するのは相当な勇気が要ったでしょう。もっと云えばこれをリメイクできるということは相当な誉れなのかもしれませんが。 で、実際内容としては、「悪魔のような女」のような改悪はないにしても現代的な解釈もなく、最後にライラの一発が加わるだけで(あとは館の外観が違う)ほぼオリジナルと一緒です。 カラーになってとっつきやすくなった分、オリジナルが放っていた白黒の不気味さ云々がすべてなくなっているように思えます。登場人物については、言わずもがなでしょうか。 元々完成度の高い作品だけに、外れもしませんがリメイクの域は脱していません。まあ当然といえば当然なのでしょうが…。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-20 01:36:11) |
67. トレマーズ
この映画は何回見ても飽きない。あののどかな世界観も好き [ビデオ(吹替)] 8点(2011-03-10 05:12:52) |
68. デトロイト・ロック・シティ
《ネタバレ》 ワタクシ、実はKISSはこれっぽっちも聴いたことがありません。しかしそんなことはどうでもいいくらい充分に面白い。学校をサボって大好きなバンドのライブに行く。母ちゃんには反対され、チケットは燃やされ、車は盗まれ、不良どもにボコられ…一見何じゃコリャア!?な展開ですけどこれこそが青春であると思います。判るなぁ、学校サボりたい気持ち。俺も去年のストーンズのワールドツアーは学校サボって行ったよ(正確には、ライブに行った次の日を「学校なんて行ってらんねぇ」ってサボったんですが…)見たかったバンドのチケットがやっとの思いで我が手に入り、会場に入るときの胸の高鳴り、そして会場内の熱気は本物のロックを生で聴いたことのある人ならば絶対判るハズ!スポーツに汗を流して勉学にいそしんでこそ青春?いやいやそれだけが青春じゃないよ~!好きなことやってそれに命かけてこそ青春でしょ!!こんな時期一度っきゃ来ないんだから!! [ビデオ(吹替)] 8点(2011-03-10 05:12:14) |
69. ダイ・ハード2
続編モノはあまり好きじゃないけどこれは別。確かに1作目とどちらがいいと言われれば1作目だが、これもなかなかいい作りしてる。アクションの基本はきっちり押さえながら、見せ場を所々入れていて飽きない。今のところ続編として本当に面白かったと思うシリーズはこれとバック・トゥ・ザ・フューチャーだけ [地上波(吹替)] 8点(2011-03-10 05:06:18) |
70. ソナチネ(1993)
黒澤氏亡き後、いまや日本が誇れる監督ってのはもう武しか残ってないように思える。沖縄の自然、生と死、日常と非日常、正常と狂気が見事なコントラストを織り成している。台詞が少なめながら、それ以上に演技が語っている。血生臭い表現がそれほどないにも拘らず、狂気が画面からひしひしと伝わってくる。それらが示しているテーマは「生」そして「死」。そして、我々は、村川という男の「人生」というソナチネ(小ソナタ)を聴くのである…。 [ビデオ(邦画)] 7点(2011-03-10 05:05:12) |
71. 天使にラブ・ソングを・・・
なになに、十二使徒を全員言えるか?そーねぇ、ジョン、ポール、ジョージ、それにリンゴ…ん?ちょっと待て、そらビートルズだろ!今度は何だ?黒板にアルファベット順に名前を書け?そうねぇ、ヨハネ、パウロ、ペテロ、エルヴィス!?やってくれる!お前みたいな奴はいったいどんな大人になるんだ?ハイ、こんな大人になります!音楽が好きな奴は大人になっても音楽好きには変わりないんだよ。ていうか音楽嫌いな人って居るの?いいじゃない、ブギウギで聖歌歌ったって。しかもどっかで聞いた内容。あれだけのアレンジ加えられるんだもの、そうとうなモンだよデロリスは。なに?そんなことしたら神への冒涜だって?いいじゃん楽しければ。神様だって許してくれるよ。楽しみの無い世界ほどつまらないものは無いよ。隣人を愛せだとか言ったって楽しくなきゃ愛もくそも無いでしょう!何?法王様が聞きたいって?わかってるねぇ。人生楽しくなきゃ!映画だってそうさ!ストーリーが駄目でも(別に駄目じゃないよ)面白ければ何でもいいのさ。ていうかどんなに凄いこと言ってても所詮映画は映画以外の何物でもないし~、映画自体娯楽だし~、お堅い理論を定義したいなら本でやって下さ~い。と、これ以上暴走するわけにもいかないのでこれにて終了! [地上波(吹替)] 9点(2011-03-10 04:57:19)(良:3票) |
72. 天使にラブ・ソングを2
おぉ、すげぇ!懐かしい曲ばっかりだ!しかも全く関係ない曲をリミックスして歌ってるだけだと思いきや、所々曲を合わせて自分の体験談(要は1のストーリー)を語ってるわけね。前作同様やってくれる!そして例の如く登場する尼さん軍団。今度は何?学校を救ってくれ?駄目駄目、勉強なんて教えられないし…ん、音楽?まあそれならいいか。てな訳で初日、教室に入ろうとしてプレートを見たら、ん、何?音楽ケツ?なかなかのセンスしてんじゃん。気を取り直して教室に入って見ると、何だこいつら?クソガキばっかりじゃん!なに?シュープリームスを知らない?だからてめぇの母ちゃん止まってる車に引かれるんだよ!(どんなんだよ、それ?)さぁて、気を取り直して音楽の授業、ん、何だ、お前ら歌うまいじゃん。なら話は早い。みんなで聖歌隊を作って学校を救うぞ、てな訳で合唱コンクール。みんなうまいねぇ(うま~い、チョーうま~い)。しか~し!聖フランシス高校にはかなうまい!なんたってあのジョイフル・ジョイフルをバラード、ヒップホップ、ラップの要素まで取り入れて大改造してんだぜ!音楽の素晴らしさを一点に凝縮したとくりゃ、そのセンスたるや並みじゃない。さすが、2になってもやってくれるぜ!こんなのストーリーどうこうの問題じゃねぇ。面白いんだよ!「こんなのが好きな奴は映画のよさをわかってない」って思ってるそこの人!なら俺からも言わせてもらおう!この映画のよさをわかんない奴は音楽のよさを全くわかってないね!(あくまで個人的な意見なので気にしないで下さい。人にも好みってモノがありますし)映画は娯楽。それ以外のなんでもない。楽しければいい訳で、その点においてこの映画は実に素晴らしい!最後に、「映画1本でこんなに長くぐだぐだと熱く語ってんじゃねぇ!」と思ってるそこの人!全くその通りです、ハイ… [ビデオ(吹替)] 9点(2011-03-10 04:51:04)(笑:1票) (良:1票) |
73. スティーブン・キング/アーバン・ハーベスト2
《ネタバレ》 2って書いてあるけど、たぶん続きじゃなあいんだろうな。1作目は未見。 題名が分からんことになってるけど、チルドレン・オブ・ザ・コーン(トウモロコシ畑の子供たち)のリメイク。 よくわからんうちに悪霊が復活してたり、しもべとなる子どもたちがやけに少ないと感じさせたり、いろいろと突っ込みどころ満載。 しかし一番痛いのは、ラストに死闘を繰り広げてくれると予想していた、やっとの思いで現世に復活した悪霊の少年が、いともあっさり倒されたこと。 このあっけなさは逆に見る価値あるかも?? [ビデオ(字幕)] 4点(2008-09-28 04:02:52) |
74. Dr.ギグルス
《ネタバレ》 ホラー・スプラッターが下火になった90年代前半に制作されたサイコホラー…というかメディカルホラー。 宣伝文句等では「ジェイソンやフレディに次ぐ新たなホラーキャラ登場!」みたいな事が書いてありますが、まあ誇大宣伝とまでは言わないまでもそこまでの迫力、カリスマ性があるわけではありません。 まあ、命を救うはずの医者が殺人鬼、という設定は良いとしても、そう云った設定は過去にもいくつか存在していますし、何より、宣伝文句にある「心臓採集」が全然描かれていないので、お話になりません。 かといって、他の殺人シーンはといえば、特に代わり映えのしない方法で殺していくだけ。ラストで「私の発明だ」といって怪しげな医療器具…というか殆ど殺人道具が登場しますが、そんなもんがあるならもっと早く使えって感じです。 しかも、警官には腹(胸)撃たれるわ、医者には脚刺されるわでどこか間抜け。まああの笑い方(ギグル)だけは不気味で良いですが。 ストーリーのほうも、孤児になったのに成人した後は何故か精神病院に入院していたり、ゲームしてる子ども見て「手遅れだ」とか言って見逃したり(まあ、そこはアメリカ的といえばアメリカ的ですけど)、ヒロインは心臓が弱くて激しい運動するなとか言われてるのに思いっきり走ってるし(走らないと映画が映えないんだけどね)、ヒロインの友達カップルが「苦労して盗んだんだぜ~」と彼女に母ちゃんの下着着させようとしたり…っておいおいおい(汗)そんなの着させるなよ。俺だったら絶対ヤダけどね。 と、まあこんな感じに、どこか間抜けでゆるい感じに進行していくので、暇つぶし程度にしかなりませんよ、と。 [ビデオ(字幕)] 5点(2008-07-20 03:28:29) |
75. ジェイコブス・ラダー(1990)
《ネタバレ》 悲しいかなあらかじめオチを知っての鑑賞だったのでラストでの衝撃は半減だったのですが、それでもなかなか唸らせる内容だと思います。 こういう系はやったもん勝ちで、それこそ今では主人公は実は…な展開は結構見ますけど、やっぱり初期のころだけに衝撃度などは大きいと思います(無論、これよりも前の作品でも同様の展開の作品はありますが)。 一見するとサイコ・サスペンス調で、閉鎖された駅で見る怪物や担架で病院内を搬送される場面など、非常にシュールで印象深い場面もありますが、ストーリーの方はと言えば、死に対して自分はどう向き合えばよいか、という非常に哲学的なものになっています。 現実(敢えてそう呼ぶ)と幻覚の狭間でどんどん精神を衰弱させていくティム・ロビンスや、最後の“ヤコブの梯子”でのカルキンの包み込むような演技など、非常に見ごたえのある作品だと思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-11-04 04:44:40) |
76. ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間
《ネタバレ》 今年になって全シリーズをDVDで見ることができまして、すっかりとツイン・ピークス・マジックにハマってしまったので、その総仕上げとして本作鑑賞、ということになります。 さて、ローラの最期の7日間の描写ということですが、まあ、謎が解決と思いきやちっとも解決されず、むしろ深まったというのが事実だと思いますが、そこ(解けそうで解けない謎)こそがツイン・ピークスの魅力ではないでしょうか。 謎は完全には明らかにはなりませんが、テレビシリーズで仄めかされるローラ殺害当日の描写等があるので、「あそこはこういういきさつだった」というのがよくわかります。 そして、おとーちゃん役のレイ・ワイズがとにかく迫真の演技ですから、それだけで見る価値はあると思います。 …とはいえ、やはりこれはテレビシリーズを見てることが半ば前提のような作品であり、実際結構かったるい作りをしてるので、一つの作品としては、可もなく不可もなくといったところですかね。 カイル・マクラクランも脇役程度の扱いになっちゃってますし(苦笑)。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-05 19:52:36) |
77. ベスト・キッド4
《ネタバレ》 我らがカラテ師匠ミヤギさん活躍のシリーズ4作目(最終作?)。 と、云う事で、前作までの弟子(主役)だったダニエルさんは今回は登場せず、男勝りな女子高生、ジュリーが新たな弟子としてミヤギ流カラテを伝授されます。 …と、要は今までと大体同じストーリー。ただ主役が女の子になったので今までよりも幾分か可愛らしさがプラスされてます。 それゆえ、今までよりもミヤギさんは悪戦苦闘。すでに皆さん仰ってますが年頃の娘を抱え悪戦苦闘するお父さん的役割になってます。 そして、相変わらずの嘘やねん!?と思う要素も健在だったり。特に驚愕の“禅ボウリング”や“禅の弓道”。ガーターがストライクになるってどんな能力だよ!?とか、あんな射形…というかあの引き分けと会で飛ぶんかい!?とか突っ込みどころ満載でしたが、まあなんだかんだで楽しんで見てましたし、今回も“ミヤギさん強ぇ~”を堪能できたので大目にみますか(笑)。 それと、ロング・ヘアーのヒラリーはなかなか女の子してて可愛かったですねぇ(笑)。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-22 08:31:47) |
78. ポンヌフの恋人
《ネタバレ》 確か"東京で半年近くのロングラン”と書いてあったので、はじめの方の展開で「おや?もしかして俺、見る作品間違えた??」と思ってしまいましたが、次第に見ていて、作品に引き込まれていきました。 まあ、完全に引き込まれてしまったわけでもないんですが、中盤あたりで、ハンスが初めて自分の身の上を話す場面(マイノリティであるがゆえに、マジョリティになりうるミシェルを"こちらには来るな”と警告するあたり)は、とてもよかったです。 終盤にかけての展開も、まあこういうのもありかなと。 考えて見る、というよりは、感性に訴えてくる作品のような気がします。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-04-04 03:40:46) |
79. 美しき諍い女
《ネタバレ》 まず浮かんでくる当然の感想として、やたら長いと音楽が一切流れないというものがありますがそこはあえて無視します。 あまり撮影技法だとか、映画の理論、そして芸術云々の難しいことは僕は判らないのですが、場面の一つ一つがとても絵画的であり、また、まるで小説を読んでいるような感じを受けました。 音楽が流れない、というのが一役買っているのだと思いますが、たとえば庭園で語らう時などは木々のざわめきや小鳥のさえずりとうの自然の音がとても特徴的で、アトリエにて絵を描く場面に至っては、神の擦れる音や描くときの筆の音等がとても特徴的で、ここで繰り広げられている心理面での闘いだとかは、観る人が自由に連想してください、といった印象を受けました。 内容はたぶん、画家の哲学と自己開示とかそういうことを云ってるんでしょうし、ほとんど会話と絵を描く場面で構成されているので、かったるいといっちゃかったるいんですが、久しぶりに「なんかすごいもん見たぞ!?」と思わせてくれる作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-04-02 05:42:54) |
80. JFK
《ネタバレ》 20世紀最大の謎であるケネディ大統領暗殺事件。最年少で合衆国大統領に当選、しかも彼は今までのWASP層ではなく、アメリカ始まって以来のアイルランド系のカトリック、公民権運動を推進したり、キューバ危機を平和的に解決、そして(直接の原因を作ったのも彼なんだが)ベトナム戦争も、「この戦争を戦うのはベトナム人であるべき」として米軍を撤退させるなどしたので、戦争が主な商売だったアメリカでは殆どが彼の敵であった。この映画も、全てが事実というわけではないけれど、事実に基づいた情報を元にケネディ裁判を忠実に再現。役者も全員が全員とも“彼ら”になりきっているので恐ろしいほどにリアル。結局、最後まで真実はわからず終いだけど、一つの説として充分な説得力をもっている。あとは、全ての情報が公開される時を待つのみである。 [DVD(字幕)] 9点(2007-03-31 03:37:00) |