61. シャーロック・ホームズ(2009)
《ネタバレ》 「礼儀正しく感じの良い英国紳士」的なキャラは米国人は好まないってことかな。ホームズ像を、ちょっと「毒」があるふうに仕上げている。その根底には英国人の「snobby」なところがきらいっていう米国人感情があるんだろうねえ。皮肉ってるのかな。ストーリー的に、推理映画として理路整然と・・・なんてむきを期待してると大外れ。ホームズを「ヒーロー」として押し出した映画。英国人がこの映画にどのような印象をもつのか興味がある。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-16 22:18:23) |
62. クローサー(2002)
カッコいい!冒頭のアクションは007を思わせるような軽快であっと驚くような展開。女性もスタイルよく、アンジェリーナなんたらより、遥かに品が良く、若くてきれいだ。close to you のBGMも学生映画作品っぽいというか、知った曲をうまく使っていて、センスの良さを感じた。いいねえ、香港 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-02 22:32:26) |
63. 忘れえぬ想い
《ネタバレ》 「忘れられるはずがない」過去を「忘れたことにする」。そうやって前に進んで生きていく。そうだよね・・・、うん、そうしたほうがいい時もあるよね。意地張って、義理立てるのもそれなりに立派だけれど、不幸になっちゃ元も子もないから。泣けるねえ、こういうのに弱いなあ。好きな映画。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-31 17:14:31) |
64. ソウ6
《ネタバレ》 「生きる意志」というお題目を前面に押し出し、米国の弱肉強食な医療制度問題を批判したつくりには賛同。が、なんとなく、それって、「きれいごと」だなと思えてしまう。ホントに見せたいのは残虐シーンでしょ?って・・・・。高尚な理念を散りばめてはいるけれど、殺されていった保険会社の社員にそれほどの罪があるか?体制の問題を個人の問題として押しつけているわけで、そのあたりは「ジョン」らしくない。無理がある。生かすか殺すかを決めるのに健康状態だけではなく、生きる意志を考慮すべきと、保険会社のあの社員にあの話の流れのなかで説けるほどの人間なら、それくらいわかってるはずだが。映画の作り手にとってはそういった倫理的お題目は結局「お化粧」に過ぎないか。 [映画館(字幕)] 8点(2009-12-05 23:19:09)(良:1票) |
65. スター・トレック(2009)
《ネタバレ》 SFモノは一昔前の映画評論などでは「時間があれば観てもいいんでは?そこそこの娯楽作だよ」な~んて感じにいい加減に評されたものでした。一人前の映画作品扱いされていなかった、そういう時代もあったな。このスタートレック、そういうSF=子供向け扱いの時代からの題材。時は流れ、カーク船長は代替わり、マッコイも。スポックだけどうにか登場してくれたのですが、実に月日の流れは早いものと実感させられました。そういう現実の月日の流れと、映画の過去、未来とが、なんとなく重なり合うイメージで作られているところがいいいですね。映像は綺麗で迫力がありました。宇宙ものの映像は、私が思うに、「構造物や現象の巨大さ、スケールを大きくみせる点」がポイントなのですが、そういう意味で、よく出来ていました。 [試写会(字幕)] 8点(2009-06-11 23:53:45) |
66. チェンジリング(2008)
《ネタバレ》 実話であると断られなければ、あまりにも常識外れの展開に現実味が失われそうなほど。母が気の毒でならなかった。実子の行方が気にかかるが、おそらくシリアルキラーの手にかかって殺されたのだろう。死刑囚が呼び出したのはおそらくそれを白状するためだったのだろうが、気の毒で話せなかったということなのだろう。 [映画館(字幕)] 8点(2009-03-16 21:33:23) |
67. 007/慰めの報酬
《ネタバレ》 007の魅力は、まず第一に連続的に繰り広げられる激しいアクションシーンにある。空間的なスケールとスピードと絶対絶命度が劇的なわけだが、SFヒーロー物と異なり現実感、臨場感が伴っていることが必須条件だ。そういう観点で今回は出来が良い。何度死んでいても不思議ではない状況をさらりと切り抜ける格好よさはまさに期待通り。魅力の2番目に挙げられるのは世界紀行映画だということ。国際色豊かに物語が進み、インディジョーンズ的(本当はインディがまねしたほうかもしれませんが)に楽しめる。 ボンドガールが絡む好色的な描写は私はもともと好きではないので、今の役者になってから以前のロジャームーアのような「ねっとり」した感じが消えて、ハードボイルド色が少しはっきり出てきたところも好感触だ。 [映画館(字幕)] 8点(2009-01-18 01:15:01) |
68. デッド・サイレンス(2007)
《ネタバレ》 ばけものの顔が非常に怖い。あれが迫ってくる様は、ホラーを見慣れた私でも正視に堪えない。顔を伏せてしまった。お父さんが人形化されているとは・・わからなかった。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-04 21:22:13) |
69. 影の軍隊(1969)
《ネタバレ》 連合赤軍のイメージが重なる。 この映画に触発されていたわけではないだろうが・・・。 組織を守るために、ゲシュタポの拷問で口を割った仲間を抹殺するルールが厳しく描かれている。組織トップの著作5冊があって、それの題名は難しく意図が今一歩私には難解であるが、組織トップはかなりイデオロギーに凝り固まった人物であったと考えられる。実存する生命よりイデオロギーを優先する姿勢。それを冷えた映像で描いている。結局、戦争は、レジスタンスもドイツ軍もそういった「体制」維持が優先するのだと、あらためてうったえていたように感じた。 [DVD(字幕)] 8点(2008-06-22 09:41:19) |
70. キー・ラーゴ
独特の味わい。舞台設定が都会ではなく、非日常のキーラーゴ。「暑さ」と人々の欲、生命力、情熱が同調している。映画の中の服装、ホテルの調度、システム、交通手段、冷房のない扇風機、いい味だしている。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-14 23:11:51) |
71. バイオハザードIII
安っぽさがなく、それなりの質感を持った映像で終始している点は良い。ゾンビものではあるが、ホラーと呼ぶには明るくテンポが良く、スタイリッシュでカッコ良い。どちらかというとターミネーターに近いカテゴリーの映画になってきた。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-14 23:05:17) |
72. コラテラル
ロスの一夜をお洒落に描いている。最後にドタバタと終わるように感じられ興をそがれたが。 [DVD(字幕)] 8点(2007-05-08 23:02:12) |
73. ロッキー・ホラー・ショー
スィートトランシルベニヤがいい。中世、中性的魅力。博士が自分の太ももをパ~ンと叩く一瞬が私にとっては全てです。 [DVD(字幕)] 8点(2007-05-03 00:25:39) |
74. ヴィレッジ(2004)
《ネタバレ》 視点、発想が独創的だと思う。 ホラー、サスペンス系はどの映画にしても、「何かに近い」映画だが、これにはオリジナリティを強く感じる。 文明は人に幸せをもたらしたのだろうか?という問いを投げかけているように思える。 隔絶されてている環境は外界との比較においてのみ不便さがあるだけであり、幸せというものは文明に拠らないと映画は答えている。 さらに、個々の幸せは他人が決められないという答えも提示している。非常に感慨深く鑑賞させてもらった。 [映画館(字幕)] 8点(2007-02-11 19:05:56) |
75. デモンズ
人が食いちぎられるという恐怖がゾンビものにはあるが、デモンズにはそれはほとんどない。が、閉鎖された空間で化け物に追いまくられる点と伝染する点が同じで、考えてみればゾンビもデモンズも「鬼ごっこ」のスリルに通じるものがある。 デモンズはイタリアもので、そこがなんとなくファッショナブルに感じられたものだった。とりわけ印象に残っているのはチケットを配っていた仮面の男の、そのチケットの配り様、立っている様、衣装・・・スタイリッシュだったな。 恐怖というよりもスリルいっぱいの映画でした。 [映画館(字幕)] 8点(2007-02-11 18:53:00) |
76. シンドラーのリスト
《ネタバレ》 人間の善良さ、悪辣さ、そういった尺度で人間を見つめてみることは現代の日常では平和が満ちているのでなかなか少ない。戦争時は生死をかけた限界環境でのやりとりであるからそういう、人としてこうあるべきである ということが現れやすい。 この映画は話題にはなっていたが、「ユダヤ人をたくさん救った正義の人の話」であるかのように話を伝え聞いていたため、なんとなくうんざりしてしまい見そびれていた。が、実際見て、決してシンドラーの正義の話ではなかった。シンドラーは金儲け主義のプチブル階級のスノッブで聖人君子でもなんでもない。が、正義感が強かったことは間違いない。彼をしてユダヤ救済に走らせた理由は正義感であり、人間愛なのではない。ひととして「こういうことをしてはいけない」と憤る心が彼を動かした。かわいそうだからではない。だからユダヤ人を働かせて金をもうけた自分自身をもその正義感で否定し、自己の行動をさいなむこととなった。 [DVD(字幕)] 8点(2006-07-16 00:18:06)(良:1票) |
77. アンダー・サスピション
《ネタバレ》 警察捜査の怖さを表す。表向きの顔をどんどん剥ぎ取られてしまい恥ずかしい部分を曝け出すハメになるのだが、それが怪我の功名で夫婦関係の誤解を解く方向に導いてくれるという深い映画。 [DVD(字幕)] 8点(2006-07-15 23:57:47) |
78. フライトプラン
設定にはかなりの無理アリ。おそらく原作ではそのあたりの必然性を上手に立証しているのだろうが映画では無理だったか。が、主題であるところの、「大事な事に関しては人の情報や考えに惑わされず、自分で行動し考えなさい」という点に感動した。 [映画館(字幕)] 8点(2006-02-19 17:24:59) |
79. コンスタンティン
喫煙者の評価は低いでしょうねえ、これ。特撮はよくできていたし、題材も面白かった。 [DVD(字幕)] 8点(2006-01-06 22:40:02) |
80. ハリー・ポッターと炎のゴブレット
子供と一緒だったため日本語吹替え。意外と観やすくてよかったですよ。ハリーポッターに関しては原作も読んでいないし、2作目、3作目の映画もまだ観ていません。1作目は話題になったし、女性の知人の評判が抜群によかったので期待して観にいって大いに期待はずれだった記憶があり今回も全然期待せずに行ったのですが、よそうに反してよかったです。スコットランド、ハイランド地方の風情ある景色がよ~く描かれており、映像がとても綺麗でした。 [映画館(吹替)] 8点(2005-11-28 21:47:15) |