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 > 民朗 さんの口コミ一覧。4ページ目
民朗さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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61.  ラッシュ/プライドと友情 《ネタバレ》 
「天才肌と努力型」、「軽薄さと不器用さ」、「対照的なレーサー同士の戦いと友情」……こう書くと如何にもありきたりな展開に終始し凡庸な作品になりそうなものですが、そこをクリアして堂々たる良作に仕上げてしまう辺りの手腕が、流石はハリウッド派の巨匠、ロン・ハワード。 実際に観終わって考えてみると、なんら奇をてらった展開は無いんですよね。張られた伏線を余すところなく回収し、人物描写の丁寧かつ的確でキャラクターの行動一つ一つに納得がいく。そして観客がアガるレースの場面を適度なテンポで挿入する。しかしこれだけの丁寧な演出、脚本は普通の監督には出来ません。正にお手本の様な映画。その模範解答の様な出来をありきたりと取るか、優秀と取るかは人それぞれですが、私は良い映画だと思います。 また、私は車輪がついているモノには基本的に興味がない男らしくない人間なのですが、そんな私でもレースの場面には結構テンション上がりました。やっぱりアクションの魅せ方が上手いのでしょうね。普段は「全部おんなじやん」と思ってしまうハンス・ジマーの音楽も、F1カーの唸り声を上げるエンジン音と同期している様な感じで、素晴らしかったです。 主人公二人の人生はどちらも恰好いいのですが、やっぱりニッキー・ラウダの生き様に惹かれますね。鑑賞後に調べてみたのですが、ウィペディアに載っている彼のストイック&非名声欲な姿勢からの数々の武勇伝が凄く面白いです。地元のガソリン・スタンドで代金の代わりに優勝トロフィーあげたとかイケメン過ぎる。
[映画館(字幕)] 8点(2014-02-07 18:32:12)(良:1票)
62.  アメリカン・ハッスル 《ネタバレ》 
先ず目に付くのが豪華キャストの面々。オスカー受賞&ノミネートの常連が名を連ねており、この顔ぶれを観て唸らない映画ファンは少ないでしょう。実際に『オーシャンズ11』の様な単に豪華キャストという訳ではなく、それぞれの役者が素晴らしい演技を見せてくれる。特にクリスチャン・ベールの役作りはトンデモないレベルで、『マシニスト』→『バットマン』→『ザ・ファイター』→『アメリカン・ハッスル』と激太り⇔激痩せを律儀に繰り返す役者根性は唯々凄いとしか言えません。その内体壊すんじゃないかしら。 映画の内容は非常にマーティン・スコセッシの映画、ハッキリ言うと『グッド・フェローズ』に似ていると思いました。流行りのナンバーがサンプリングの様に次々と流れる音楽などは特にそう。デ・ニーロもしっかり出てますし。スコセッシの映画と言えば臆病な奴と無鉄砲な奴が出て来て臆病な奴が泣きを見るって話が多いですが、本作のアーヴィンとリッチーの関係性はそれに近いかなと思います。劇中でリッチーとロザリンの無鉄砲さに終始困り続けるアーヴィンの姿には心の中で大笑いしてしまいました。その辺り、私はコメディー映画としてこの映画はとても優れていたと思います。 但し、釈然としない点も多々ありました。ここでは全て書き切れませんが、例えば音楽について。詐欺師二人の出会いはデューク・エリントンでした。ここでシドニーは「彼には何度も人生を救われた」とまで言うし、彼女が辛い人生を送ってきた事はなんとなく示されますが、最後まで別にデューク・エリントンに大した意味は見い出せない。次にセロニアス・モンクの「Straight No Chaser」が流れる場面。このスタンダード・ナンバーは題名の通り「チェイサー無しで酒をストレートで」という曲なのですが、画面を見ていても別に必然性は感じられない(因みに送金係が仲間に加わる場面です。あの送金係の件とか削っても話繋がりますよね)。思い返してみると、結構「これ必要か?」と思える音楽や場面が多く、やり方次第では2時間以内にも収められる内容だったと思います。 あと個人的には、演技は上手いのでしょうが肌のツヤからどう見ても20代に見えてしまうジェニファー・ローレンスよりも、ケツは見せるわ股は開くわ乳はこぼれそうになるわ女優根性を見せたエイミー・アダムスの演技の方が頭一つ抜けていたと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2014-01-31 22:15:31)(笑:1票)
63.  なんちゃって家族 《ネタバレ》 
近年のアメリカンコメディ王道らしく「下ネタ」「エロ」「悪い言葉(Bad Language)」を詰め込み、加えて「近親相姦ネタ」「(オチの)葉っぱネタ」等もあり、大変教育上良くない仕上がりになっています。 映画の肝心の出来は、一言で言っちゃうと"くっだらない"映画。しかしこれは褒め言葉です。観ながら「くっだらね~!」と腹を抱えながら気持ち良く笑える映画なのです。この感覚を得るには話運びのスピード感が絶対不可欠。この映画はそこのテンポが抜群に良いと思います。オープニングから主要4人の人柄を描きつつストーリーを展開させ、サッサと飛行機→国境→メキシコ→国境と舞台が転換し各シーンを間延びさせない。最後にはアメリカ映画の伝統らしく主人公の成長もチッキリ(やや義務的ではありますが)描く。実に正しいアメリカのバカ映画の形です。 その上、各所でつるべ打ちでギャグを重ねているのですから、本当に脚本や編集、細かい演出が上手いのだと思います。下手なコメディ映画だったらギャグの場面は物語が止まってしまうことが往々にありますからね。 特に笑わせてもらった場面は、ジェスチャーゲームでのジェニファー・アニストンのチ○コ連呼、ウィル・ポールターの晴れ上がったタ○キン、期せずして始まるスワッピング(但し嫁×嫁)、姉と母にキスの手ほどきを受けさせられるウィル・ポールター、等等です。 ホントにくっだらねー映画。でも好きです。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2014-01-06 21:27:22)(良:1票)
64.  共喰い 《ネタバレ》 
私は未読ですが、恐らく第一に原作が素晴らしいのでしょうね。ドブ河、驟雨、風呂場で流れる遠馬の精液、それらがテーマを雄弁に物語っている。話は最低のロクデナシの種子から産まれた主人公がその血筋、呪縛から抜け出せるのかというもの。それらは目では見えないものだから、前述した無形物で表現されている。この表現が美しかった。 原作も素晴らしいのでしょうが、その文芸作品を映画に上手く落とし込めているのは青山監督の力量なのでしょう。下手な監督が撮ると主人公の痛みはあれ程鮮やかに表現できなかったであろうし、田舎(北九州の人には悪いが)の閉じた世界観も出せなかっただろうと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2013-11-23 15:19:19)
65.  ラビット・ホール 《ネタバレ》 
印象を一言で表すと"繊細"な映画。交通事故で幼い子を亡くした夫婦同士、また夫婦を取り巻く周囲の人々との交流の描写が本当に繊細です。例えば妻のベッカは映画の冒頭で隣人の奥さんが知らずに庭の植物を踏んでしまったことに気づきちょっと眉を(ホントにちょっとだけ)顰める。ここでベッカは(少なくとも子どもの死以降)神経質な人間と解る。ベッカには妹がおり、妹は姉に妊娠を告げる。妹の彼氏は経済的に不安定なミュージシャンだった。また妹はかつて死んだ兄についてベッカから見れば早々に自分の中で決着を付けたらしい。 だから中々自分の子どもの死に決着というか踏ん切りを付けられないベッカは妹のタフさにコンプレックスを抱いていることが様々なシーンでチラリと描写される。またそれらの感情の機微が画面の構図やライティングと絶妙に対応している。この様な繊細な描写が凄く多いのでとても見応えがありました。 ストーリーもとても素晴らしく、どんなに忘れようとしても死んだ我が子の事を記憶から抹消できない事を冷酷に描いている。そんな中でベッカの母親の「重さが変わってくる。最初は重かった岩が段々ポケットの中の小石に思えてくる。でもポケットの中に手を入れた時に思い出さされる。それは無くならないけど我が子が居た証だと思えば辛くない」という言葉は主人公夫婦にとって福音だったでしょう。 我が子を亡くした夫婦という重い役柄を演じたニコール・キッドマンとアーロン・エッカートは流石の演技力。自制が効かず周囲に当たってしまうベッカと、携帯電話に残った我が子が生きていた頃の動画を愛おしそうに見つめるハウイーの姿には胸が締め付けられる思いだった。
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-10 20:20:44)(良:2票)
66.  そして父になる 《ネタバレ》 
オープニングは私立小学校の面接から始まる。ある一家が面接を受け、可愛らしい子どもが行儀良く質問に答えている。面接後、父親である主人公が「キャンプになんて行ってないよな?」と聞くと、子どもは「塾でそう答えるって教えられたから……」。父親は「お受験塾もよく考えるよなぁ」と単に感心している。この映画はそんな嘘の家族像から始まる。 そんなオープニングとは対照的に、映画のラストで主人公は何もかもをさらけ出して我が子の前に立つ。やっと本音を伝え本当の家族となった父子を観て自然と涙が出てきた。結局映画の始まりと何ら家族構成は変わらなかったのに、これだけ感動させられると言うのは矢張り主人公の描き方が優れているからだろう。 この主人公の嫌な感じの描写がとにかく素晴らしい。単に嫌味なヤツ、最低野郎などではなく、ギュッと絞ると自然に滲み出る様なヤな感じなのだ。例えば、樹木希林演じる義母に「(同じく子どもを取り違えられた夫婦が)どんな人だった?」と聞かれ、主人公は一言「電気屋だった」と答える。相手の人となりを見ず、相手を社会的地位や経済力で判断する主人公の感じの悪さが上手く現れている。また『ガリレオ』シリーズと同じく完璧人間を演じる福山雅治が実に良くその役柄に合っている。 「本当に父親らしいとはどういう事なのか?」というありきたりなテーマで、結論も「しっかりと子ども触れ合い、真剣に愛する」というありきたりな物なのですが、監督の手腕の高さで一級の人間ドラマに昇華されている。名監督に題材の平凡さは関係無いという好例だと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2013-10-10 23:04:18)(良:3票)
67.  ブルー 初めての空へ 《ネタバレ》 
素晴らしいです。フルCGアニメとしては間違いなくアイデア・脚本・演出・挿入歌等に於いてPIXARにも匹敵するレベルの出来だと思いました。まず人間と動物の描写の仕方がとても丁寧です。この映画では人間界(リンダやチュリオ)、動物界(ブルーやジュエル)が混在して描かれます。こういうタイプの映画では過去には『レミーのおいしいレストラン』や『ボルト』などが挙げられると思います。そこで問題となってくるのが動物同士で話す際には擬人化されている動物達を人間が観たらどう映るかという点ですが、本作は殆ど違和感無くその二つの世界を共存させている。つまり人間っぽくもあり動物らしさも存分に残している。 またストーリーの語り口のスマートさも特筆すべき点かと思います。本作では鳥と人間と二つのカップルが描かれますが、短い子ども向け映画の上映時間にも関わらず展開に無理がなく納得いくものとなっている。またどちらの男もボンクラなので、個人的に恋愛に関しての「あるある!」感が最高に面白かったです。 それから声優陣のキャストが実に良い!ペットとして育てられたからこそ矢鱈と博識でペラペラ喋りまくるブルーにジェシー・アイゼンバーグを当ててるのもホントにうまいなあと。アン・ハサウェイは『レ・ミゼラブル』で証明されたとおりの歌唱力、ジェイミー・フォックスの色男っ振りも様になっていますね。ウィル・アイ・アムは本業がラッパーなので当たり前ですが素晴らしいパフォーマンスでした。 まあ残念な部分はリンダが故郷のミネソタの店をどうしたかが全く分からない点ですね。最後にリオに店を移転した描写などあればまだ納得しやすかったのかも知れません。それから密輸業者の男が最終的に特に裁かれる描写がないのも少し残念でした。鳥の方の悪役がバードストライクまでかましたんだから、人間側の悪役にもそれなりの罰が与えられないと……。
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-28 15:58:34)(良:1票)
68.  エリジウム 《ネタバレ》 
ツッコミどころを挙げると色々とあるSFです。特に物語が後半に差し掛かると腑に落ちない点がどんどん出てくる。ドサクサとは言え何の障害もなくスパイダーがエリジウムに到着できたり、クルーガー一味が簡単にエリジウムでクーデターを起こしたり、肝心な時にドロイド達は姿を見せなかったり、主人公とクルーガーの最終決戦がショボかったりetc...。富裕層と貧困層の差、一方は永遠に近く生きれるが、他方はゴミのように死んでいく、という物語のテーマも、言いたいことは分かるのですが、分かり易すぎるように描くので少し白けてしまいました。矢張りうまい脚本とは、ある瞬間にハッとテーマが浮かび上がるものだと思います。 但し、ビジュアルだけは個人的には完璧でした。スペースコロニーと地球の貧富の差を描いたSFは古くはロバート・A・ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』(これは月ですが)から、富野喜幸の『機動戦士ガンダム』に繋がっていく、言わばSFのド定番。ニール・ブロンカンプはその定番を見事に映像化出来ていたと思います。未来のLAのスラムの風景は砂埃が舞い散りドキュメンタリックに汚く見せ、エリジウムの風景は正にユートピアと呼ぶにふさわしい滅菌されたような世界として写す。だからエリジウムでは殆どカメラはブレない。 そんな世界だからこそ地上にいる人々は自然と空に浮かぶエリジウムを見上げる。まるでバベルの塔を造り登ろうとした人間の様に。このビジュアルを観ただけで正直私は満足してしまいました。 また海外で成功してハリウッドで映画を撮る大抵の監督が、大作になると描写が甘くなったり、個性が弱くなってしまうのに対し、ニール・ブロンカンプはそんな気配が一切ない。銃撃によって粉々に砕け散るドロイド(言わば機械のゴア描写!)、巨大なスラムの空撮、その上空に浮かんでいる巨大物体、人体改造&破壊描写、等のブロンカンプ印はしっかりと入っている。できれば次回作はもう少し脚本をブラシュアップして作って欲しいものです。
[映画館(字幕)] 8点(2013-09-25 23:51:42)
69.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
堀越二郎は少年時代から海外の飛行機雑誌を読むほどの飛行機マニア。彼は夢で何度もイタリアの飛行機設計者カプローニ伯爵と邂逅する。この夢の内容ですが、恐らくカプローニ伯爵は主人公の憧れであり理想の男だったのだと思います。夢の中でカプローニ伯爵は「発明設計は戦争の道具を作るのではない、夢にかたちを与えるのだ!」と言い、彼の飛行機には爆弾の代わりに客間が乗っている。夢の中でカプローニ伯爵の飛行機に乗っている人は皆にっこり幸せそうに笑っている。彼は本当に純粋に飛行機という乗り物が好きなだけだった。 でもその技術は戦争に使用され、彼の設計した零戦は一機たりとも戻っては来なかった。戦争は根こそぎあらゆるものを奪い去った。それでもなお夢の中で菜穂子に「生きて……!」と言われ生きていく。この世が生き辛いのはどの時代でも当然のこと。それでも私達は生きなければいけないという強いメッセージを感じました。 基本的に零戦の誕生にまつわる話がメインで、菜穂子とのロマンスは短いですが、短い時を懸命に生きた二人はしっかりと描写されていたと思います。何より宮崎駿が主人公と菜穂子の初夜をちゃんと描写したことには驚きつつ感心しました。刹那的に生きた二人を描くには絶対に必要なシーンだったと思うので。 最も心配だった庵野秀明の演技も、まあハッキリ言って周りの役者さんに比べると下手なのですが、劇中の堀越二郎が"好青年だけど変人"と描写されているため、それほど気にはなりませんでした。
[映画館(邦画)] 8点(2013-07-20 15:03:04)(良:1票)
70.  アーサー・クリスマスの大冒険 《ネタバレ》 
私の中の新しいクリスマス映画の傑作になりました。ソニーの3Dアニメーションには苦手意識があったので見逃していましたが本当に掘り出し物だった。オープニングのスパイ映画さながらのプレゼント作戦で掴みは完璧、キャラクターの描き方も実に丁寧でキャラが立ちまくっている(おじいサンタ最高だ!声がアラン・アーキンなら言うこと無しだった!)。主役のアーサーは勿論、サンタ、スティーヴ、おじいサンタの成長までしっかり描くのだから大したものです。 正直に言うと、各国首脳がソリをUFOと間違えてディスカッションするシーンなんかは必要ないと思いましたが、最後はみんなハッピーだからこれでも良いのだ。 最後のグウェンがピンクの自転車を本当に嬉しそうに乗っている姿にはマジで泣きそうになりました。ホントに良かったね、グウェン!
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-08 21:46:06)
71.  シュガー・ラッシュ 《ネタバレ》 
話はとても大人向け。早い話が職場ですね、コレ。誰だった仕事をしていれば、「こんなことやってられるか!○○の仕事はいいよなぁ」などと愚痴ることは一度や二度あると思いますが、主人公のラルフも正にそれ。ただ彼は他人への迷惑を考えることなしに自分の思うヒーローになろうとしちゃった。つまり嫌われ者も大事な職場のピースであるっていう残酷な点を描いちゃってます(ファミリー映画なのに!)。感心したのは『Fix-It Felix』のマンションに住む住民たちが嫌われ役のラルフを最初はのけ者にしている点でした。記念パーティーにも呼んでやらないって最早いじめに近い。実際に汚い仕事をしている人って職場では大抵ちょっと腫れ物扱いされている場合があると思います。そういう人こそ皆から褒められるべきなのに!(ホントにファミリー映画か?)。そんな住民たちがエンディングではラルフにねぎらいのケーキをあげているシーンには目頭が熱くなりました。やっぱり職場ってのは色々な役割の人が支えあって成り立つものということを大変上手く描いていたと思います。 そんな大人向けなストーリーが根幹の本作ですが、流石はディズニー、子どももしっかりと楽しめるように作られています。『Hero's Duty』のサイバグとの戦闘は迫力満点であれで燃えない男の子はいるんだろうか?っていう出来ですし、『Sugar Rush』のメルヘンな舞台と可愛いレーサーには女の子は喜ぶでしょう。そうそう、この『Sugar Rush』で群れた女の子たちがヴァネロペを小突きまわすシーンも完全に職場のソレでしたね。女はこええで。 それから面白かったのはなんといってもキャラクターの動き!今回『Fix-It Felix』の住民はみんな3Dでありながら動きはファミコン時代さながらにカクカク動いて表情や仕草も大げさなんですが、その動きってPixar以前のディズニーアニメーションの動きにちょっと似ているんですよね。最新の3Dと従来のディズニーが培ってきた2Dアニメの良さを上手く融合した素晴らしいアニメだったと思います(これは本編前に流れる『Paperman』にも言える事ですが)。 しっかしAAさながらの悪役集会にザンギエフがいたけれど、ストリートファイターの悪役ってベガとサガットじゃないんかい?この辺り、作り手がゲームに思い入れがあるのか良く分からん。
[映画館(吹替)] 8点(2013-03-31 13:32:30)
72.  フライト 《ネタバレ》 
非常にキリスト教的価値観に基づいて作られている映画だったと思います。近年でも現代劇でこれだけ劇中に"God"という言葉が頻出する作品って少ないんじゃないでしょうか。この作品の根幹を為すテーマは「贖罪」だと思います。但し、主人公は熱心な(熱心過ぎてちょっと怖い)キリスト教徒の副操縦士を見舞った際に露骨にイヤーな顔をしていたり、ところどころで「神なんかいない」という旨の発言を繰り返したり明らかに無神論者です。少なくとも熱心なキリスト教徒ではない。そんな彼が最後の最後に罪の意識を告白して、罪を精算し、富も失い、人間的にも立派な男になりましたってオチをつけるんですから、物凄く乱暴な物語と言えると思います。非常に感動的ではありましたが。その辺りは別に私は特にキリスト教を信仰していないので非常に乗りづらかったです。 あと視覚的にもストーリー的にもキリスト教の話と意識させるように作られています。飛行機の墜落時にペンテコステ派の教会を破壊し、主人公は事故を経て一度は禁酒を決心する所などは特に分かり易い。共に暮らすウィップとニコールは楽園を追い出され罪を背負うこととなったアダムとイヴの明らかなメタファーでしょう。 まあそんなことは置いといても、クライマックスの泥酔状態となったウィップを素面に戻すトリックには劇場内は爆笑でしたし、序盤の飛行が墜落するか否かのド迫力のアクションはポール・グリーングラスの『ユナイテッド93』に匹敵するスリルでしたし、大変面白かった映画であることは確かと思います。なんかホント全てが丁寧ですよね、巨匠の仕事って感じ。この期にロバート・ゼメキスには是非とも実写の世界に戻ってきて欲しいと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2013-03-11 22:25:20)(良:1票)
73.  私の奴隷になりなさい 《ネタバレ》 
ごめんなさい、個人的な好みによりこの高評価です。普通に考えるとどうかな?という映画ではあります。なにせ上映時間の約半分は濡れ場、原作が官能小説なので仕方がないとは言え(官能小説は大抵飽きが来ないように濡れ場が連続する)、一般作品としてはやや過剰な濡れ場の連続だったと言わざるを得ません。 話は良くあるファム・ファタール物。主人公が謎の多い年上の女に魅了され、順調だった人生に狂いが生じていく。しかしこのありふれた話の転がし方が上手いんです。主人公は顔が良くて要領も良く女にも全く不自由していないという見ていて殺したくなる様な調子こいた男、彼は壇蜜演じるエロい人妻の香奈に目を付けちょちょいと食ってやろうと近づきますが、どんどん香奈を取り巻くSMの世界に囚われていきます。その後、映画の冒頭で出てきた緑という女の子とことに及ぼうとしますが、もう彼の頭にはアブノーマルな世界しか広がっていない。以前の世界に馴染むことができない。その世界が全く変わってしまった描写が凄く上手かったと思います。彼の書いていた絵本は謂わば子どもの世界の象徴、板尾演じる先生が勧めたフランシス・ベーコンは欲望を曝け出した香奈の世界の象徴。 忘れてはいけないのが役者さんの熱演。壇蜜さんの全ての欲を解き放ったような演技はとにかく美しかったです。正直『ヘルタースケルター』の沢尻エリカの濡れ場がおママゴトに見えるレベルでした。私は今の女優が全く脱ごうとしない邦画界では脱ぐ人は無条件で偉い!と思っているので、彼女の体の張り方には拍手を送りたいです。本当に次代の杉本彩さんみたいになってくれないかなー。今まで余り注目したことはありませんでしたが、真山明大さんの整いすぎている顔を活かしたチャラ男演技、そしてどんどん香奈に溺れ狂っていく演技も大変良かったです。
[映画館(邦画)] 8点(2013-01-27 22:25:30)(良:1票)
74.  LOOPER/ルーパー 《ネタバレ》 
脚本が実に練られた快作だったと思います。この映画の脚本が素晴らしい点は、復讐を為す側の罪悪感を描写している部分にあると感じました。オールド・ジョーはダイナーで「俺の人生の邪魔をするな」というジョーに対して「まるでガキだな、自分のことしか頭にない」と吐き捨てます。実際にジョーは何に対しても俺には関係ないと突っぱね、そのくせ売春婦に母性を求めており精神的に子ども大人です(この設定が後で効いてくる)。そして罪悪感も無しにルーパーとして人を殺し金を得ている。オールド・ジョーは妻の命を救うため、未来の大犯罪者"レインメーカー"を子ども時代で殺そうと考えますが、彼の口ぶりだとレインメーカーも罪悪感無しに邪魔な人間を始末する極悪人の様に聞こえます。そしてオールド・ジョーはレインメーカーの可能性がある子どもを殺して回りますが、その時のオールド・ジョーは明らかに罪の意識を感じています。妻の命を救う為とは言え、無関係かも知れない子ども命を奪ってしまった。その後、オールド・ジョーが組織の人間を一掃するアクションシーンとなりますが、観ていても全くスカッとしません。彼がさっきの子どもを殺した時のように憎しみの連鎖を繋いで(ループ)いるようにしか見えません。そしてラスト、ジョーは予知します。レインメーカーも母親を殺したルーパー(オールド・ジョー)に復讐するために犯罪者の王となった事実を。誰かを救おうとした為に罪悪感を抱きつつ標的を殺し、新たな憎しみが生まれ、憎しみは連鎖し、最終的には世界を憎しみで覆う存在を生み出した。この映画が描いているのは、愛する者の為であっても殺しは憎しみの連鎖しか生まないという事実です。多分、百年経っても観る価値のある作品でしょう。 映像面では近未来SFの話なのに、終盤が街外れのサトウキビ畑というセンスが凄かった。 役者ではジョセフ・ゴードン=レヴィットが冷酷なんだけど基本的に心は小僧という役にピッタリ合っていたと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2013-01-13 23:36:34)(良:3票)
75.  ソハの地下水道 《ネタバレ》 
いわゆる「シンドラーのリスト」系。ナチ占領下のポーランドでユダヤ人を命懸けで守った実在のポーランド人ソハの物語。地下水道での不衛生極まりない状況での暮らし、そこでユダヤ人に起こる生々しい人間関係の悪化、そんな敵兵に見つかる恐れもあり音も立てられない極限状態における出産シーン等は、実際に当事者であったユダヤ人の少女による手記を基にしているためか、大変リアリティのある描写の数々となっています。 しかもこの映画が「シンドラーのリスト」系の映画と大きく異なる点は主人公ソハが物語の最初は本当に人間的にクズなこと。ユダヤ人を金づるとしか見なしていなかったり、無人のユダヤ人ゲットーから金目のものを盗み出すという最低な人間でした。そんな彼がユダヤ人を匿っていく内にナチの凶行にNO!と言う様になる。その姿にはありきたりとはいえ感動してしまいました。 普通の戦争映画ではただの可哀そうな民族として描かれがちなユダヤ人にも、人間的に最低な奴(特に嫁さんの横で違う女の子に手を出す奴!しかも女の子が妊娠した途端逃げる。なんちゅう奴だ)がいたりしているのも人間ドラマに深みを与えていると思いました。
[映画館(字幕)] 8点(2012-12-31 19:56:32)
76.  ホビット/思いがけない冒険 《ネタバレ》 
ピーター・ジャクソンは脳内の想像を映像化する天才だと改めて感じました。彼の映画『LOTR』『キングコング』でも単なるファンタジーをよくぞここまでリアルに映像にしたものだと驚嘆しましたが、本作でも凄かった。ニュージーランドの雄大なロケーションを最大限に活かした舞台設定、そこを自由自在に動き回る魅力的な種族たち。白眉だったのはゴブリンの住処に迷い込んでしまう直前、岩の巨人に襲われる場面かと思います。画的には岩の巨人って間抜けですが、3D表現を使い迫りくる巨大な物体にここまで迫力を持たせることができるのかと感動。 あとLOTRファンへのサービスなのでしょうが、あらゆるところで各種族のテーマが流れるのはファンとしてはどうしても上がってしまう。ビルボが一つの指輪を手に入れたとき、LOTRの流麗なテーマが流れたときは「キタキター!ここから壮大な指輪物語がはじまったんだ!」と無駄にテンション上がったり。今回大フィーチャーされているドワーフのテーマも実に耳に残り易い良曲だったかなと。 ぶっちゃけ映画としてはヤッパリ原作が子ども向けとあってか、シナリオにも行き当たりばったりな部分もあるし、ハイライトがゴブリンとの追いかけっことオークとの高鬼というのも正直ショボイ。 しかし『LOTR』も第一部「旅の仲間」は至る所から「地味だ」、「長い」、「眠い」と悪評が吹き荒れたが、第二部「二つの塔」第三部「王の帰還」でピーター・ジャクソンは完全に名誉を挽回した。 なにより本作はシリーズの最大の敵となる黄金竜スマウグの全貌を見せていない。ピーター・ジャクソンならハリポタのドラゴンも裸足で逃げ出すくらいの迫力ある竜を描いてくれると次回作にも大きく期待しています。
[映画館(字幕)] 8点(2012-12-31 11:31:03)
77.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 
王族の話、しかも実在したジョージ六世の伝記映画と聞くと平民には分かりにくそうな話の気がしますが、実際に観てみるとストーリーが一種の主人公の成長物語となっており非常にオーソドックスなお話で大変面白かったです。なんせ主人公のジョージ六世は吃音症に悩まされながらも、あの歴史上でスピーチの天才の一人に数えられるであろうヒトラーに打ち勝たなければいけないんですから。そうでないと国民の士気はどんどん下がり、戦争にも不利になってしまう。そんな吃音症を患うジョージ六世をコリン・ファースが熱演、アカデミー賞受賞に恥じない名演技でした。また個人的には彼の吃りを治療するローグを演じた名優ジェフリー・ラッシュのいつも人を食った様な演技が素晴らしかったと思います。彼がアカデミー賞を獲れなかったのは非常に残念です(調べてみたら獲ったのは『ザ・ファイター』のクリスチャン・ベールだったんですね。ものすごいレベルの高い助演男優賞争いだったんだんですねえ)。とにかくその位、役者の演技が魅力の作品でした。では演劇的なシーンばかりかというとそんなことは無く、広角レンズで下から撮ったり、吹き抜けの家を真上から映したり、ジョージ六世が踊りながらスピーチの練習をするシーンはカメラも一緒に回ったり。カメラの面白さの極致はハイライトとなるスピーチの場面。ジョージ六世とローグを交互に映しながらスピーチは進みますが、殆どの画面には必ずスピーチの象徴であるマイクが画面前面に写り込んでいる。つまりこの場面は必然的にテイクをバラバラに撮ったことになりますが、全くそんな編集を感じさせないスピーチになっていました。凡庸な監督なら一つのセンテンスを纏めて適当にパンでもしながら撮っちゃいそうなものです。そんな風に画面の動きを楽しめる部分も多く、監督賞をトム・フーパーが獲ったのも納得でした。監督としてはまだ年齢では中堅ですのに、これだけの名優のコントロール、カメラワークの面白さ、効果的な音楽の使い方。次回作の『レ・ミゼラブル』への期待が高まります。
[DVD(字幕)] 8点(2012-11-23 19:31:22)(良:2票)
78.  悪の教典 《ネタバレ》 
まず言及したいのがヤッパリ伊藤英明の怪演ですね。どう見ても善人にしか見えない外見を活かした見事なキャスティング、鑑賞後は蓮実役は彼以外に考えられないとまで思いました。三池監督は「十三人の刺客」でも稲垣吾郎に極悪人をやらせたりして観客の度肝を抜きましたが、今回も上手かった。この映画の主人公のキャラクターは共感性が欠落しているという演技が出来なければ成り立ちませんが、生徒が命乞いしても首を傾げて「なに不合理なこと言ってんの?殺さない理由がないだろ」って感じの顔はそれを説明するには十分過ぎる演技だったと思います。 またホラー描写も素晴らしいと思います。先生を信じて屋上前の階段で待っていた生徒を次々に射殺していく場面では、射殺される女子生徒は直接見せず、画面奥で銃声と共に飛び散る血飛沫で殺戮を表現したり、直接見せている場面よりずっと怖い。しかも主人公は"モリタート"を楽しげに口ずさんでいるというおまけ付き。歌を口ずさみながらの残酷描写ってのは『時計じかけのオレンジ』のアレックス以降お馴染みですが、不変しないホラー表現だと思います。 それから脚本もスマートでした。原作の『悪の教典』は「え?あれだけ色々描写されてた生徒が一瞬で殺されちゃうの?」という意外性が面白いのですが、映画化するにあたっては同僚教師や生徒の描写は基本的にカット。原作では釣井先生も蓮実と同様に結構人を殺してる人間なのですが、そういうエピソードは丸ごと切り、蓮実の話だけにしたのも良かったと思います。 ただご丁寧にAEDの録音機能について説明したり、清田梨奈の家の周りにありえないほどペットボトルを並べたりするのは説明過多なんじゃないかなと思います。観客はちゃんと勝手に考えて描写を補完するし、あれだけこれみよがしに見せられると観客をバカと思ってるのかなって気がしてしまいます。
[映画館(邦画)] 8点(2012-11-12 23:43:36)(良:3票)
79.  アルゴ 《ネタバレ》 
イラン内での描写の緊張感が尋常ではなく手に汗握る二時間でした。ベン・アフレックは俳優から転向したのに素晴らしいですね。役者のアップから他の役者のアップへのパンショットや小道具を執拗に追うカメラワークは「ボーンシリーズ」のポール・グリーングラス監督の様で実に臨場感があります。その忙しなく緊張感溢れるシーンの合間にハリウッド映画界の皮肉をコミカルに描く辺りのバランス感覚もとても良かったです。役者では相変わらず棘のある爺さんをやらせると最高のパフォーマンスを見せるアラン・アーキンが大物プロデューサーを熱演。もう少し主人公が上官の命令に背き独断で作戦を実行するに至る描写や、カナダ人に扮する為に試行錯誤する描写などを加えてほしい気もしましたが、緊張感を持続させ得る上映時間としては本作の二時間程度がベストなのでしょうね。
[映画館(字幕)] 8点(2012-11-01 00:20:17)(良:1票)
80.  アウトレイジ ビヨンド 《ネタバレ》 
結論から言うと前作の面白味は失っていると思います。つまり過剰な暴力描写や誰が死ぬか分からない緊張感は確実に減っています。このシリーズのキャッチコピーである"全員悪人"は今作でも同じなのですが、ストーリー上どうしても大友と木村が主人公だと言わざるを得ません。つまり彼らが終盤まで生き残るのは観ていてなんとなく想像がついてしまう。それに話しが前作の様な巨大暴力団の一下部組織である大友組の話ではなく、山王会のトップと花菱会のトップとの対立の話となっているため銃のドンパチが基本的な殺し方なので、あの手この手の暴力描写を見せてくれた前作に比べ面白みに乏しい。それでもこの映画を高く評価したいのは、まず監督がインタビュー等で話している通り前作よりもエンターテイメントに寄ったこと。ヤクザ映画の2作目で組織がビジネスライクになるに従って信用を失っていく展開は「ゴッドファーザー」シリーズに通じるし実に観客が喜ぶ様なヤクザ映画のお約束をしてくれていると考えて良い。しかも前作の様な誰が生き残るかサッパリ予想が付かないことも無いのでハッキリ言って気楽に観れます。よって観客の間口は前作よりかなり広がったのではないでしょうか。確かに前作を超えているとは全く思えないし、多分映画史に残る類の作品では無いでしょう。しかし"純愛"だとか"○万人が涙した"とか"大ヒット○○の映画化"とか宣伝打っている映画がメジャーで、逆に暴力的な映画がオミットされている邦画界において暴力映画が再び勢いを取り戻してほしい希望を込めて高評価としました。こんな役目、今の日本じゃ間違いなく北野武しか出来ないし。
[映画館(邦画)] 8点(2012-10-07 23:21:46)(良:3票)
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