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K&Kさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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781.  ランボー/ラスト・ブラッド 《ネタバレ》 
- Last Blood - “最後に流された血”だろうか。1作目のアンサー・タイトル。 今回のランボーは、とても身近な存在、家族のために戦う。と言っても旧友の孫娘だから血は繋がってないんだけど、少なくとも10年とか一緒に過ごした家族のための戦いだ。  骨をめりめり抜き出す、顔が吹っ飛ぶ、刺さる。前作以上にグロい戦闘シーンが多い。と言うことは、前作の戦闘シーンは好評だったって判断だろうか。 軍隊じゃない敵というのも、考えたら初めてか?人身売買カルテルだから、ある意味今までで一番腐った敵かもしれないけど。 やはりあのランボーが敵に囲まれてボコられるというのが、どうにもスッキリしない。無鉄砲過ぎるというか、無策すぎるというか… お陰でガブリエラも余計に痛めつけられてしまった。  ランボーの最後は、前作のスッキリした感じで良かったと思う。あの先に100%ジョンの幸せが待っているとは限らない訳で、そこは観た人の想像に委ねる。で充分だった。ランボーは戦うたびに多くのものを失っていって、前作でやっと、最低限守りたい人を守れたと思う。それが本作で再び守りきれずに終わる。ランボーは家族を失い、自らの手で帰る場所を破壊してしまった。我々の想像に委ねられること無く失われたジョン・ランボーの10年。 何かの事情で続編を創るのは解るけど、もう老い先短いジョンに、これ以上の辛さを与えないで欲しかったな。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-10-09 07:47:05)
782.  英雄の条件 《ネタバレ》 
-Rules of Engagement- =ROE “交戦規定”だそうです。 応戦や交戦をする際の手順、どのタイミングで武器を使うかを定めたものですね。原題が映画の内容に沿ったタイトルなのに対し、邦題はちょっと突飛な気がします。 You Tubeとかで当時の予告が見られますが、まるでチルダーズ大佐が市民を殺した冤罪で裁かれる映画のようにも見えます。『殺人者か、英雄か』と。実際の銃撃事件が最後の方に出てくるなら、もっと楽しめるサスペンスになったと思います。  もういきなり撃っちゃうんだもんな大佐。兵士「女子供も撃つんですか?」「そうだあの悪党どもを撃て!」英雄もクソもないですよ。数百人のデモ隊の中に、仮に20人テロリストが混じってたとして、十把一絡げに撃ったらだめでしょう。あれがもし全員アメリカ人だったとしたら撃てたのか?と。素人考えでもまずは下の群衆に威嚇射撃しつつ、一番厄介な狙撃手から仕留めた方が良さそう。 大佐が最初から「下から撃ってきている」とか言ってるならともかく、部下も狙撃手から撃とうって提案してるくらい下は無警戒なのにのに、狙撃手を無視する意味が解らない。後出しでどんどん下から撃つテロリストが増えていって、足を失った女の子まで銃を撃ってるのには言葉を失った。だって狙撃手でさえ、住人のお母ちゃんに「やめなさいアンタ!」って頭叩かれてるのに。女の子が銃構えたら周りの大人が止めるでしょ。イエメン人なめんな。17世紀に超大国のオスマン帝国を一回追い出したくらい強いんだぞ。イエメンなめんな。 百歩譲ってあの女の子は大佐の妄想として、他に目撃者がゼロなのはどうなんだ?反撃の時に敵が銃持っているか、アメリカ兵あれだけいて、誰もテロリスト見てないのか?揃いも揃ってメクラ撃ちか?撃ち終わったらどうしてすぐ下降りて死体確認しない?そこで銃とか見付けていれば話は変わってたぞ。  裁判もどうかと思う内容で、政情不安定なイエメンからクソ忙しいお医者さん呼んだり、大使も国旗の件ですぐバレる嘘ついたり。ビデオテープの存在についても杜撰。輸送品目録に出てるなら別な空テープ用意しておくとか出来るだろうに。イエメンのカセットテープも、あんなモノ死ぬときまで大事に持っていたり、大使館に置いてきたりする意図がわからない。壁の銃撃痕見たら、屋根から撃ったか下から撃ったかなんて解るだろうに、無検証。あんなモヤモヤしたまま審議に入る裁判で無罪になっても全くすっきりしない。 私がモヤモヤするのは、群衆の中にテロリストが居たかどうかでなく、無関係な群衆に向けて発泡命令を下したこと。私の中では最初っから有罪で、その気持ちが覆る事はなかった。あのフリードキンがこんな変な映画創るなんて。違う意味で変な映画は創る人だけど…
[インターネット(字幕)] 3点(2022-10-07 11:30:58)
783.  優駿 ORACION 《ネタバレ》 
-oración- 「スペイン語でね、“祈り”っていう意味なの。そう、祈りよ。(私が付けたんじゃないけどね)」和具社長を裏切ることになる多田は、どんな気持ちでオラシオンと名付けたんだろう・・・ 競馬よく解らないけど、ゴドルフィンの血を引き継ぐって、なんか一子相伝みたいで凄い血統だなぁ。って思ったけど、今のサラブレッドは全部、ゴドルフィン含む3大始祖のどれかに辿り着くそうな。JRAのサイトを見ると、90%以上がダーレー(エクリプス系)とのことで、それ以外の血統から、優秀そうな馬が誕生したって意味では、凄いんだろうきっと。博正もハナカゲ親子の特殊性というより、サラブレッドの血統の奥深さ、おとぎ話のような風の王の物語を、サラブレッド素人の久美子に伝えたかったんだろうきっと。  北海道のハナカゲ親子のシーンや、朝もやの中先頭で掛けて行くオラシオンの勇姿(&車内の3人)は、綺麗だなぁって思えた。競馬好きな人は私以上に(色んな意味で)楽しめると思うけど、思いのほか競馬シーンが少なく感じたなぁ。 『サラ系3歳・新馬戦』の扱いがアッサリ。あれデビュー戦でしょ?レース前の緊張感とか勝った後の余韻とか、登場人物それぞれの感情とか、そういうのに触れずにオラシオン連戦連勝を新聞記事で見せて、やっと競馬と登場人物の絡みなんけど、久美子の後ろ姿と心配そうに祈る博正→アクシデントへ。 最後のダービー。歓声を抜いた静かなゲートインとか、競争中の騎手の声とか、臨場感が感じられていい場面。オラシオンの骨の軋む音に『あぁ~っ…』って思ったけど、最後まで誰も足の事に触れないの。オラシオンを心配してるのって映画観てる人だけ?奈良騎手が「下手な乗り方をして、申し訳ありませんでした」って言ってたから、オラシオンはあれで引退なんだろうなきっと。 でもそこで映画は終わるから、なんかオラシオンの走る喜び<<ダービー勝利に思えてしまう。何やかや言って勝ってナンボの世界かぁって思えてしまう。 そんなオラシオンの競走馬人生とは関係あるのか無いのか、登場人物も馬も死んでいく。オラシオンの活躍よりスポットが当たる悲しい死別の数々。序盤のオラシオン出産シーンから出荷(でいいのか?)以降、悲しいシーンが多くて辛い。 誠の最後もあのタイミングなら、尚の事デビュー戦は、人も馬ももっとしっかり描くべきだったかと。  当時19歳の斉藤由貴。この映画は彼女のアイドル時代の代表作の一つだけど、まず仲代達矢との階段のシーンが親子に観えない。仲代の膝に手を置き、甘えるように上目遣いして寄り添う斉藤由貴と、両手で肩を抱く仲代の姿は、まるでシャネルのハンドバッグをねだる嬢とパパ。「しょ~がないなぁ~まったく」しょうがないのはこのシーンの方だろう。 緒形直人に押し倒されるシーンも、あの流れであぁなる意味が伝わらない。馬好きならあんな場所で押し倒さないでしょ。あの流れだとムシャクシャした怒りをぶつける場面、格闘技で言うマウントポジションでしか無いだろうに、押し倒された斉藤由貴も言い争いの延長で強がるなら解るけど、性的に襲われてるみたいな声出してるのが謎。多田と久美子の会話のシーンに襲われてる回想シーン挟むのも謎。 あまりに不自然な流れから、もしかしたら、意図的に女優に細かい指示や了承を得ないで撮影するアレだろうか?なんて思ってしまう。 最後緒形直人とハグして(わかる。)関係者とは握手、俳優でない根本騎手とはハグしない(うんうん。)田中邦衛ともハグ(うん?)。ガバぁと行かない田中に『おぢさまありがとう』ってクラリスみたいなセリフ被せる。こんなところに当時の日本映画界とアイドルの力関係を感じてしまうのは、私の考えすぎかな。 だからかどうか、アイドル時代の斉藤由貴って、あんまりコレって言う映画に出てない気がする。なんか、イヤだったのかな。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2022-09-25 13:45:51)
784.  BEST GUY 《ネタバレ》 
-BEST GUY- “最高の男” 航空自衛隊千歳基地の201&203飛行隊のトップパイロットに与えられる称号。 この映画が千歳を舞台としているのに気がついたのって、映画の中盤。基地以外では現地ロケしてたのかな。全然北海道感がないんだけど。最後チラッとトマムが出るくらいで、道民としては…アレレ?って思いました。  当時の若者が熱狂した『トップガン』の日本版を創ろうとしたそうだけど、制作陣は創ってる最中…アレレ?って思ったに違いない。 日本版トム・クルーズ役をゲットした織田裕二。キャリアアップを目指した結果、まさかの足踏み。むしろ黒歴史扱いに…アレレ?って思ったハズ。 海軍パイロット希望者がわんさと来た映画の日本版と聞いて、航空自衛隊も精一杯期待と支援をしただろうけど、完成作品を観て…アレレ?って思ったことでしょう。観る人も、創る人も、演じる人も、題材にされた組織も、誰一人として得しない映画って、あるものですね。  深雪にバーティゴの話を突然始めたり、自信喪失で今まで出てない元カノに会いに行ったり、関係断られたからって『じゃあコッチで』って深雪の家行ったり…キャラがブレブレの梶谷。民間人なのに基地の司令室とかブリーフィングルームとか自由に行き来出来る深雪。 特別出演:シェリー…誰?  よく解らなかったんだけど、ゴクウとイマジンが戦って、「梶谷お前はキル(撃墜)された」「いやキルされてない!ベイルアウト(緊急脱出)だ!」云々…「見ろよ!俺は生きてるぞ!」って流れ。撃墜を避けるために墜落したってこと?まるでゲームで『K.O.される前にリセットボタン押しました~』って言ってるレベルに思えたんだけど。この解釈で合ってる? ゴクウはここでF-15J一機墜落させてるんでしょ?その後バーティゴで墜落したけど、ゴクウは都合二機もF-15J墜落させたってこと?貴重な国税を…トップガンを彷彿とさせる海上救助シーン。コッチは1人だけ、死者も出てないのに、なんか悲しいシーンっぽくしてるのが悲しい。 F-15Jの実機映像は文句なくカッコいい。それだけが救いなのに、盛り上がるシーンに限ってチャチな特撮。酷い。 私はこの映画と関係ないけど、自分の意志で115分間しっかり観たけど、なんか、謝って欲しい。
[インターネット(邦画)] 3点(2022-07-06 21:32:07)
785.  ゆきゆきて、神軍 《ネタバレ》 
凄い作品なので、気になっている人は見るべきだと思います。 この映画の中心がニューギニアでの人肉食、兵卒処刑の真相に迫る事で、奥崎氏によって次々に暴かれる真実、その場に居た人たちがずっと心に秘めていた体験談はとても生々しく、平和な時代に生まれ育った日本人の一人として衝撃的な内容だった。 戦後36年の撮影。奥崎氏が突撃する対象は、ちょうど私の祖父と同年代だろうお爺ちゃんたちだ。処刑の実行者達だけど、軍隊という組織を解っていれば、彼ら下士官に拒否権は無いし、自分の考えで動いていた訳じゃない事は分かる筈。  戦争を体験し、戦中も戦後も苦しい思いをして、長い時間を掛けて自分の中で消化して、何とか前を向いて生きてきた人たち。そんな元兵隊たちの日常生活に、過去を引きずったまま、文字通り土足で踏み込む奥崎氏。氏のパワフルさ、行動力、信念が凄まじく、全編にわたって鬼気迫る迫力、何とも形容し難い空気が漂っているが、同時に、平和に暮らす家庭をブチ壊される恐怖も感じた。突然現れた狂人に罵倒され、思い出したくもない経験をほじくり返され、足蹴にされるお爺ちゃんを観るのは『あれが私の死んだジイちゃんだったら…』と、家族にとってもトラウマ級の辛い経験だろう。 ※だけど口を閉ざすでなく、嘘を並べていたと思わしき方には同情できませんでした。あのような上司は実際居る。もちろん戦争とは無関係の息子さんには同情します。  ラストの衝撃。これには私も「えぇ~~!?」と声を出してしまった。色んな意味で凄い作品、最後まで目が離せない問題作だけど、ドキュメンタリー映画としてはどうなんだろう。この作品を原一男監督の作品と呼んで良いものだろうか? 狂人・奥崎氏が暴れるのは、そういう人なんだと納得できるけど、例えば兵卒の肉親2人が途中から降りた理由。奥崎氏同様かなり熱意を持って問い詰めていたと思うが、何が引き金になって同行を拒否したのかが解らない。有り得ないことに奥さんや知人を使って代役を立てた事に対する、監督の考えもサッパリ伝わってこない。 ドキュメンタリーなら奥崎氏サイドだけでなく、氏を同席させない場での元兵隊たちの考えも伝えるべきではないだろうか?元兵隊たちの家庭のその後、突然アポ無しで生活を踏み躙られた家庭のケアは、監督の仕事では?これではまるで奥崎謙三監督の自己PR作品の垂れ流しだ。原監督の仕事が『こんなモンスターをカメラに収めました』以上のものが感じられない。 公式ホームページなるもののセンスにも違和感。監督自身が奥崎謙三を単なる“ファッション”として捉えているように思えて、残念に思えた。  点数は困りました。テレビでは放送できない、映画だからこそ描けた作品といえば高評価でもあり、ただ狂人を撮っただけで、作品の体を成していないといえば低評価も。私はたまたま空席の3点にします。
[インターネット(邦画)] 3点(2022-05-08 23:39:01)
786.  M:I-2 《ネタバレ》 
今回M:Iシリーズを一気観しようと思ったけど、どうしてもこの2は観る気が起きなくて。これほど、私が望んだものと、出来上がった作品に乖離があった作品も珍しいかも。 そもそも当時の多くの映画は、売れたら続編を制作するもので、今ほど続編制作やシリーズ化を前提にした作品は少なかったと思う。だけど“その作品が何故売れたか?”“どこがウケてヒットしたか?”はしっかり検証した上で、続編は制作されるものだと思う。  映画公開直前、トムとジョン・ウーが来日して、特にトムがハイテンションで、この作品の満足感を全身で表現していたのが記憶に残っている。あの名作の続編なんだし、きっと面白いに違いない。そう思って劇場に行きましたよ。 飛行機墜落からロック・クライミングまでは期待通りのものを観せてもらえたけど、大袈裟な指令内容の受け渡し、サングラス投げてから爆発のタイミングの格好良さで、ちょっと嫌な予感。こんな映画だったっけ?  普段は冗談も言うけど腕は確か。冷静な判断力で逆境を乗り越えるイーサン・ハント。だけど今作では余裕がありすぎて緊張感が感じられない。ヤバい状況でもヘラヘラしてる感じで緊張感なし。ロン毛になったのも影響して、前作で追い詰められた表情をしていたイーサンと同じ人物に思えない。 車が有り得ない軌道でクルクル回ったり、白い鳩が主人公を横切って飛んだり、宙を舞うほどの勢いのバイクから空中衝突したり、ジョン・ウー監督のカラーが出すぎてて受け付けなかった。前作に満足した人は、今作のような超人アクションが観たかったわけではないハズだ。 前作のどういう所がウケて大ヒットしたのか、リサーチした結果がコレなのか? トム様「カッコいい俺を観て!」ウー様「ど派手な俺のアクション映画を観て!」わかった、わかった。 わかったからこういうのは、ミッション・インポッシブルではなく、他の作品でやってほしかったわ。
[映画館(字幕)] 3点(2022-04-10 21:57:39)(良:1票)
787.  着信アリ 《ネタバレ》 
初っ端の居酒屋で柴咲コウの肩に白い腕が乗っかってるのを観た時に『うわあぁぁ!!』って思えたので、掴みはオッケーでした。 携帯電話という世の中を変えた新しいコミュニケーション・ツールと、古来から伝わる呪い、怨念、幽霊の結合は着眼点も良く、一時期ヒットしたジャパニーズ・ホラーの有名作品の一つとして、興味津々で観続けました。  トントン拍子にテレビ局の生放送まで行って…そっから急に、散らかっちゃった。どうしたんだろ?ネタが尽きたか面倒くさくなったのか。 中盤からお化け屋敷映画になったのは残念。夜の廃病院なんてそのままで怖いものを出してしまうなんて。みんなが使う携帯を如何に怖く演出するかが、こういう映画の醍醐味だと思うんだけど。 ホルマリン漬けの瓶を押し出す手とか、お化けが怖がらせようと工夫してるように観えて笑ってしまうし、『おまえの命 あと56秒』なんてのも、お化けが残り時間を気にしながら、タイミング合わせて携帯に打ち込んでる姿を想像すると、どう考えても滑稽だ。  意外な真実を被害者が録画してた。なんてネタは、数年前に公開された“死人が見える少年の映画”そのまんま。 リングや仄暗い水の底からが海外で評価され、場合によってはハリウッド・リメイクされる時代。今から振り返ると『携帯+呪い』ってアイデアに、早めに唾を付ける為に、完成度の低いままに、急いで制作された映画のようにも思える。 続編も作られてるようだけど、未見だから皆さんの評価だけで判断すると『日本ではこの『着信アリ』シリーズが流行ってるんですよ』って、海外向けのアピール、先行投資に見える。…なんかお金の匂いがしてきた。
[インターネット(邦画)] 3点(2022-04-06 21:38:54)
788.  ゴルゴ13(1973) 《ネタバレ》 
イラン(革命前の最後の王朝時代)というのが良いですね、日本との合作だけど、イランの映画は始めて観た。この時代のテヘランは、けっこう発展した豊かな大都市に見える。 そして健さんの引き締まった上半身。鋭い眼光。そして健さんのベッドシーンは、短いとは言え初めて観た気がする。健さん意外みんなイラン人。本作は日本語吹き替えだけど、撮影現場では何語が飛び交っっていたんだろう?想像すると面白い。 また登場人物は現地の俳優さんを使っているらしく、wikiを辿ると、皆さんの活躍の記録(ペルシャ語?読めん)があった。  ただ作品内容は、原作者、映画製作者、原作ファン、健さんファンの、誰も得しないような創りに思える。 ゴルゴ13といえば、もっとゴッツい西洋人並みの体格なイメージがあって、見るからに細身の東洋人な健さんは、当時のヤクザ映画で活躍していた、いつもの健さんにしか見えなかった。  ゴルゴらしい狙撃のシーン。ターゲットの顔が解らない。“マックス・ボアは小鳥が好き”ヒントをモトに、鳥かごを撃つゴルゴ。小鳥が懐いた奴がターゲットだ!…って展開は、ゴルゴ13らしくて盛り上がった。ここでビシッと決めてたら、そこそこ楽しめる短編映画になっていたかもだけど、ゴルゴ仕留め損なうし。狙撃中に敵の返り討ちに合って負傷とは、なんともゴルゴらしくない。 その後、現地俳優(アマン夫婦とキャサリン)の活躍?と観光地巡り?も入れて、ちょっとテンポダラケたけど、最後の狙撃はビシッと決まってた。でも、なぜ小鳥まで殺したのかゴルゴ!?
[インターネット(吹替)] 3点(2022-01-26 23:32:10)
789.  パズル(2014) 《ネタバレ》 
夏帆ちゃんは結構お気に入りで、それだけで観た。不快な映像が多く、もやもやして終わった感じ。何も思うところも、出来の悪さに怒りも感じない作品。何かこう『あいつら、こんな風に酷い目にあって、死ねばいいのに!こうして…こうやって…最後はこうだ!」って感じの、いじめられっ子の妄想を延々と観せられている気分。 最初のラジコンからそんなに都合よく成功するとも思えないし、警察もあそこまで計画通りに犯人に踊らされたりしないように思う。学校敷地内にお母さんの車で来てるんだから、タイヤ痕とかから足は着くと思う。 理事長と3人組が復讐されるのはともかく、安田先生(とお腹の赤ちゃん)、親の刑事、理事長の娘もターゲットにしてる意味が弱いというか、わからない。 カウントダウン的な日付も、最後0がどうして刑事なのかな?と。その瞬間(0)で終わるんでなく、その先もちょっとあったり、わざわざ入れた理由、効果がどうもハッキリしない。 「生まれてきてよかった~っ!!」あの場面でそう叫ぶんだから、何か深い意味があるんだろう。安田先生の赤ちゃん(生まれてきてない)を殺したこと、復讐が無関係な娘(害悪から生まれた)や親(害悪を生んだ)にも及ぶこと、あのカウントダウンももしかしたら、誕生と何か関係があるのかもしれない。49日前から始まるのも、四十九日に絡んだ何かのメッセージがあるのかもしれない。ま考えるだけ無駄だと思ってやめたけど。 お金のある素人が趣味で作った映画でもないだろうに、残忍なこと、理不尽なこと、観ていて不快なこととか、そんな表面上の描写が悪いのでなく、残念ながら、この作品を通して鑑賞者に伝える何かが不足しているようだ。表現力とか実力とか。 最後は夏帆ちゃんの血まみれダンス。わざわざワンピースから制服に着替えて、改めて血を浴びてきたのかと思うと『お疲れさま』と労いの言葉を掛けてあげたい。むしろ上映時間85分、血まみれの夏帆ちゃんがただ踊ってるだけの作品だったら、1点か5点にしたかもしれない。 夏帆ちゃん苦労してた時期だと思う。でも病院のベッドで逆流する点滴を見て目を泳がす演技とか、実力は確か。この翌年は海街diary出るし、仕事運も徐々に上向いていくから、この映画に出たことを0と考えて、これからカウントアップしてくるよ。
[インターネット(邦画)] 3点(2022-01-14 21:00:48)
790.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 
~Genisys~Genesis(創世記)をモジッた造語。架空のコンピューター・システム名。 この作品は日本でも英題でも“ターミネーター5”とは呼ばれない。 シュワルツェネッガー本人が久々にT-800を演じるとのことで楽しみにしていたけど、リアルタイムには観られず。 初見はテレビでやってたのを録画して観たんだと思う。今回DVDで見直したけど、内容殆ど忘れてた。 「誰だお前?そして、お前は誰なんだ??」スタートレックTNGのオブライエン似のジョン・コナー。せっかくクリスチャン・ベールで納得していたのに、これは無いだろう。しかもちょい役ではなく敵側のボス・キャラとか、これはあんまりだ。 カイル・リース。『ハイスクールではクォーターバック。週末はジム通い。昼食代わりにプロテイン飲んでるぜ』みたいなマッチョ・ゴリラがカイルだって?カイルと言えば生傷だらけで、細いけど無駄のない締まった身体、影のある疲れた表情だろう。こんな、どう考えても色っぽい作業(合体)に不向きなゴリ…カイルに、1984年の草食系なサラが惚れるとは思えない。 タイムスリップ直前まで、焼失したはずのサラの写真を持っているカイル。あぁ…この作品は3や4の続きとか以前に、1とも繋がってないんだ。って解釈。これはもう、5とは言えないわ。 タイムトラベルしてからは間違え探し的な再現度の高さで、とても見応えがある。フォークリフト付きのトラックの黒人おじさんお久しぶり。ゴロツキ3人組も出てきた。4よりリアルさを増したシュワのCG。もう1人老けたシュワが出てきて…おぉ!面白い! サラもかなり変わっちゃったけど、9歳から鍛えられてたら顔も引き締まるってことで、納得しておこう。 T-1000も『銃では倒せないけど、当てることで動きを止められる』表現が良く出来てたと思う。このT-1000を倒すまでは合格点。 ここから未来へタイムトラベルが訳がわからない。このタイミングで未来に行ったら、まだカイルと“合体”してない訳だからジョンは産まれないよな…。2017年でジョンが産まれても意味ないよな… それとT-800を一体捕まえてチップ奪えば、タイムマシンがチョチョイと出来るわけ??本作まで少なくとも3体も奪われてるんだから、抵抗軍もタイムマシン使い放題じゃん。 それ使ってか、突然現れるジョン(推定45歳)。サラはまだ子供を生んでないから、未来の子供(歳上)が出てきても、どんな感情で迎えるんだか…2017年に行って、更に老けたT-800は面白かったけど…う~ん。 ジョンとダイソンの息子が出てきたけど、2が存在しない時間軸だから、ジョンとダイソンの子は、子供の頃会ってないんだよな… 今度はジョンがターミネーターに!…って、こんなことしたらもう末期だ。 この砂鉄のジョン・ターミネーター、なんで2017年に来てカイルやサラの命を狙うのかイマイチ解らない。なんで?今二人を殺したら、何かあるの? 最後はT-800がT-1000のリキッドメタル機能を手に入れて終わり…何だこれ?どの辺の層にニーズがあったんだ? T-800をアップデートしたり、英雄ジョンを悪人にして殺したり、サラを肉食系美女にしたり、カイルを役立たずにしたり…迷走極まれり。って感じ。 1を観た当時はカイルとサラの逃避行が成功するよう、心のなかで何度も祈ったけど、今作の生存ルートは、別な人たちの別なお話だ。
[地上波(吹替)] 3点(2021-08-05 23:46:41)
791.  夜の訪問者 《ネタバレ》 
~De La Pert De Copains~仲間から。…で良いのかな?なんか間違ってそうだけど、英題は~Cold Sweat~冷や汗。 去年BSで観たのを忘れて録画、ついまた観てしまった。  夜の攻防から死体処理。船上や空港のアクション。美人のモイラに可愛いコンパクトなオープンカー。後のコマンドーみたいで結構面白い。 けど何でジョーが、悪党2人を殺さなかったか疑問。最初の奴(坊や)はアッサリ殺してるのに。 流れ弾でファウストが死ぬ辺りからストーリーが変になってくる。設定上ロスの部下をもう2人くらい増やせば、簡単に解決したんじゃないか?いやきっと、1台の車に乗り切れる5人で、過去の犯罪メンバーをまとめたかったんだろうか。  その流れ弾でロスが怪我をする。ジョーが車で往復して医者を連れてくると言い出す。…いやどう考えても車で片道病院まで連れて行ったほうが早いのに。 でもこの小屋にいるのが①ジョー・マーティン②その妻ファビエンヌ③その娘④怪我人ロス⑤悪いカタンガ⑥ロスの愛人モイラで6人。 1台の車には乗り切れない。いやいや、カタンガを縛って物置にでも閉じ込めて、みんなで病院行けば良いんでない? それかファビエンヌに小屋で待ってもらって、5人で行っても良いんでない?なんか、モイラさえいなければ… 最初監督の考えてた話と、何か色々と違ってきたんだろうな。誰かがカーチェイスやりたいとか、もっと格闘アクション入れたいとか、ジル(嫁)出したいとか、ジル(嫁)殺したくないとか、なんか色々。  町に馴染んでるジョー。医者のツテでもあるのかと思ったら、普通に銃で脅して連れてくる。もう絶対ロスを病院連れてきたほうが早かったって。 無駄に格好良い白バイとのヒルクライム・カーチェイス。悲鳴一つ挙げない先生に注目。さすがジョー、良い先生知ってるわ。 一方、意地でもファビエンヌには銃を渡さないロス。出血で真っ白な顔が乱の仲代達矢みたいだ。その後出血死。 ライター1つで山火事発生。仲良くカタンガに捕まるマーティン一家。 ジルじゃなくてモイラは山小屋でフェードアウト。先生も小屋に置いてけぼり。あの後どうやって帰ったんだろう?先生のハイウエストなズボンに注目。 山火事で火だるまは避けたカタンガだけど、結局照明弾で火だるまに。この時、照明弾を拾うジョーのパントマイムみたいなアクションが滑稽なのと、家族のいる方向に躊躇なく照明弾を撃てるジョー怖い。 最後は白バイ警官がヒルクライムの車を確保して逮捕もされず、マーティン一家が笑っておしまい。 …これだけ書いておけば、間違ってこの映画を観ることはもう無いだろう。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-05-30 21:48:12)
792.  ザ・マジックアワー 《ネタバレ》 
設定も展開も面白く、出ている俳優陣がこれでもか!!ってほど豪華。 村田扮するデラ富樫がオーバーな演技をする毎に面白さが滲み出る。 村田がボスに会いに行く辺りまでは大変面白く、その後がどうも不自然さが目立つ。でも村田が劇場で自分の演技を観る辺りは、さすがだなって思った。  ただこれは、無名の俳優さんを多用して、映画でなく舞台で演ったほうが、面白かったんでないかな? 映画でやるには豪華俳優陣が出てくるたびに『お?今度は中井貴一だ』なんて引っかかってしまい、お話に集中できなくなってしまう。 悪く言えば豪華すぎて煩い。 タクシー運転手が滝藤賢一に見えたんだけど、確認したいからもう一回出てこないかな?なんてストーリーそっちのけになってしまった。 香取慎吾なんて出てたっけ?いやこんな豪華俳優陣の映画で、知ってる芸人一人見逃したからって、わざわざ確認してどうなるっていう訳でもないし。 守加護=すかご≠シカゴ?ははは…無国籍感はよく出ていたと思う。 あんな雰囲気ある街並みで、住人も止まっている車も世界観にあっていて、よくロケも行われるという設定。 そんな街があれば観光客とか大勢来そうだけど、通行人とかお店の利用者とか、いわゆるエキストラがゼロに近いのが不自然。 そのせいか、なんかあの街に空気感が感じられなかった。セットだからとかでなく、街の匂い、生活臭がしないと言うか、留まった空気感。 デラ富樫最後の死に場所をどうするのか?格好良い死ではなくボスの突然の横槍。その前の事務所での備後との会話がマフィアのボスらしくて良かっただけに、消化不良と言うか… でも用意した火薬は無駄にしないで使いました。うん。用意できる俳優は全部突っ込むこの映画らしいエンディング。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2021-04-15 23:54:17)
793.  ダーティハリー5 《ネタバレ》 
~The Dead Pool~…って名前のゲーム。 ダーティハリー・シリーズとは思えないくらい、方向性が異なった映画。 中国系の相棒がカンフーを使うとか、ロック歌手の歌を結構な時間流すとか、この映画の見どころがシリーズらしくない。 そもそもガンズンの歌をロック歌手のジョニーが歌うけど、どういう設定だろう?あの世界ではジョニーの歌なのか? 最大の見所がたぶんラジコンカーとのカーチェイス。路面を這うようなカメラは結構迫力もあって、それ自体は面白いんだけど、やはり観ていて『あれ?いま、ダーティハリーを観てるんだよな?』ってなってしまう。 最後が愛銃M29じゃなく、より強力な銃でもなく、銛なのもどうだろう?シュワちゃんやスタローンでなく、キャラハンが銛を撃つ姿を観たい人がどれだけ居たろうか?  キャラハンを主役にして撮りたい映画が思いつかない中、他にどうしても撮りたい映画があって、お金を集めるためにキャラハンのキャラクターを使ったのかな?って中身。シリーズを通して、これが最後の作品になったのも残念。たぶん作りたい映画が興行的にハズレた場合、このくらいのクオリティの6や7がポコポコ作られていた可能性もあったかもしれない。 3部作(1,2,3)+スピンオフ(4)で完結とするか、もっとプロットをしっかり練り込んで、最終作として5を作るかしてほしかった。 今回シリーズをぶっ通して再鑑賞したけど、5の評価だけは今も当時も上がらない。 アルバート・ポップウェルが出ないからかもなぁ。
[ビデオ(字幕)] 3点(2021-04-03 19:16:07)
794.  Fukushima 50 《ネタバレ》 
~Fukushima 50~海外メディアで報道された呼称で、ワイドショーでも紹介された。でも日本の報道では、当時彼らがこう呼ばれて応援された記憶はない。直近にチリ鉱山の33人全員生還があった。 当時の生々しい記憶が蘇る。今でも3月11日には、その時その時会っている人と「わたしあの時ちょうど〇〇をやっていて…」なんて話題になる。 これは「俺、あの時ちょうどフクイチで…」日本を命掛けで守った人々の物語だ。 俳優陣は豪華で原発の再現もお金も掛かっていて、内容も真面目に撮っている。けど、決して上手に出来た映画だとは思えない。こんな失礼な点数で良いのかもわからないが。 「2014年・春」の実際の映像でついに涙が溢れた。映画の内容ではなく自分の記憶に泣けた。  地震発生から多くの人が作業をしていて、命掛けの手動ベント、屋外作業、海水注入などは選抜50人が残る以前の出来事で、50人が残って以降、映画のタイトルになるような、彼らのドラマチックな(新たな)作業は描かれていない。 未曾有の危機に対応できない日本政府、現場に押し付けるだけの東電本店、邪魔しかしない菅直人首相。日本の対応に不満なアメリカ。2号炉の圧力が下がったのはパネル落下の偶然では… 日本がコロナに打ち勝ってオリンピックを開催しよう!って頑張っている今、災害に対応できない政府、現場任せの上層部、無能なリーダー、偶然の結果を映画で見せつける意味は何だろう。  原発以外の被害。10万人の自衛隊出動や多くのボランティアの救助作戦などをほとんど入れずに、トモダチ作戦だけ入れるのは、どうだろう? 海外の動きを入れるなら、地震から僅か一週間で多くの国から救援隊が来て活動していた。台湾からはとんでもない額の義援金を頂いた。規模の大小で言えばアメリカが一番かもしれないけど、東京オリンピックが復興五輪、世界の祭典と言うなら、あの時は世界中に助けてもらったって伝えたほうが…   あの原発事故を映画というカタチで残すことは大変意味のあることだと思うし、まだ震災から9年で、色々な制限や描けない描写が沢山あることは十分理解しています。この映画以降、あの震災と正面から向き合う真面目な映画が出来ていくと思います。 そして残った50人の方に限らず、あの時世界で一番居たくない場所、福島第一原子力発電所で作業をしてくれた全ての方に、感謝の気持ちと敬意を表します。
[地上波(邦画)] 3点(2021-03-14 12:00:05)(良:1票)
795.  デビルマン 《ネタバレ》 
想像通りのひどい作品だった。同年代のハリウッド作品とかと比べてあまりに陳腐な特撮。当時どう映ったか解らないけど、テレビの深夜ドラマの低予算特撮ものレベルじゃないだろうか。 特撮の何が酷いって、冨永愛のアレ何だろ??アレじゃ頭に蛾のぬいぐるみ乗っけた水着のお姉さんじゃないか。途中退場したから最後また出てくるかと思ったら、出ないのな。アレしか出番がなかったのにこの映画の駄作感、失敗感。もうほとんどシレーヌって言っていいくらいのインパクトを残してくれた。  すごくあっさり殺られるジンメン。明ももっと悩むとか躊躇するとかあるだろう普通。ジンメンは駆け足だけどススムちゃん(読み切り)は入れてきた。どこを入れてどこを削るかがよく解からないチョイス。アララ戦争が始まってる。でもこんな駆け足でどこまで表現するつもりなんだろうと思ったら、最後まで終わらせてしまった。たった2時間でデビルマンを最初から最後まで。マトモな監督なら、本作はシレーヌ編まで撮って、評判良ければ続編で。とか考えるだろうに。前半と後半では作品の空気感とかも変わるし、後半の悪魔特捜隊の拷問とか観る人を選ぶから、別けた方が正解だったと思う。  そういう意味でもこの監督、役者も映画も育てる気が感じられない。そんな力も無いんだろう。予算与えられてコレ撮れって言われたから、コレ撮った。こんな感じに思えた。原作に愛情があるならあんなシレーヌ出さないし、サイコジェニーは外せないだろう。 明と了役は双子の兄弟だったんだ。演技力はともかく、どうしてまた、こんな作品に抜擢されたんだか…兄弟揃って。どんな力が働いたのか、映画初主演だし。テレビドラマのちょい役とかで実力は知った上での起用だったろうし。 やっぱりシレーヌの話に戻ってしまう。伊崎兄弟の演技力に文句付ける気はサラサラ無くて、冨永さんは女優さんじゃなくても、やはり名の通ったモデルさんで、ファンなら誰もが知ってるシレーヌ役を与えられたなら、ホント“冨永愛の無駄遣い”と周りに言わせるくらいの妖艶さを出しきってほしかった。
[インターネット(邦画)] 2点(2022-10-08 14:58:45)
796.  バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌 《ネタバレ》 
当時から“創らんほうが良いんじゃない?”感が強かった気がしたけど、思った通りの出来な続編。竹内力の怪演は観ていて清々しいけど、それ以外は観るべきところが…当時世間にショックを与えたプライベート・ライアンを意識した解りやすい上陸作戦。お手本があるだけにアクションシーンは迫力あるかも?だけど同じような画ばかりなので上映時間の長さから飽きてしまう。  本作失敗の理由の一つが、登場人物の多さ。42人の生徒+七原たちテロリストだから絶対描ききれない。だから2人1組の爆弾設定だったのかも。そうしとけば半分勝手に死んでくれるから。2番めの犠牲者、女子十五番・福田和美の最後なんて酷いもので、ちょっと笑い取りに来てる感がとてもトッテモ鼻についた。もうバトルロワイヤルの設定の表面の薄皮部分しか生かすつもりがなく、生徒一人ひとりの個性とかどうでも良く、表面上のわかり易さだけで入れたシーンのように思えた。そもそも制服から軍服に着替えさせたら学生の意味がない(※七原を騙す目的にせよ)。その後の上陸シーンでどんどん死んでいくのが、自己紹介もされなかった出席番号16番以降の子たち。おいおい解りやすく手抜きすぎだろう。  上陸してからもダラダラが続いて、テロリストと合流してもダラダラしていて、最後の戦闘もなんかダラダラしていて、ダラダラ終わった。 殺し合いゲームから戦争ゲームへ。生徒個人の掘り下げからテロリストの戦う理由の掘り下げへ。もうバトル・ロワイアルの考えさせられる要素が殆ど無くなってた。 七原、河田のバンダナに国信のナイフ。だけど異国異国したエキゾチックな格好が情報量多すぎて全然活かせてない。 北野、彼女を主人公にして話を絞るべきだったと思うけど、キャストが多すぎて埋没してて、いまいち活かしきれてない。 やはり最初と最後の竹内力。あの格好で「トラァーーーi…」最後まで言わせろよタッチダウンさせろよ。 鎮魂歌(レクイエム)って、深作欣二監督に対しでしょう?あれだけ、遺作だなんだと深作作品全面押し、負んぶに抱っこだったから。もし監督が最後までご存命だったら…イヤでもコレは、良くなる要素が殆ど思いつかない。きっと深作監督も、ほとんど口出ししないで、これからに人たちに丸投げで任せてたんじゃないかな。いつお迎えがくるかわからない中での制作だったし、それはそれで親心だったのかもしれない。
[インターネット(邦画)] 2点(2022-10-06 10:59:04)
797.  天と地と 《ネタバレ》 
巨額を掛けて作られた合戦の模様…というか布陣の美しさ。第一次川中島の合戦の、これほどまでに大規模で美しい『魚鱗の陣』は映画史上観たことがない。第四次川中島の合戦「よく聞け、鶴翼に備えを改める!」魚鱗の陣から『鶴翼の陣』へ。続く長槍のぶつかり合いは、その数に圧倒される。これこそ槍衾(やりぶすま)。そして騎馬隊の掛ける力強さ。 赤と黒の運動会とかマスゲームとか揶揄されようと、この布陣と集団戦の美しさが観られる映画って、他に無いだろう。 昔の合戦は、農民が弁当持参で物見見物に来ていたと聞く。私もまるで、丘の上で合戦を観ている農民の気分になれた。 さて、褒めるところは褒め終わった。  映画としては、感情の感じられない人たちが淡々たたんと事を進めていく…名前と事柄の列挙…この退屈さはまるで、すっかすかな日本史の教科書をじっくり時間を掛けて読んでいるようだった。景虎と乃美の間に男女のドラマが描かれないあたり、宇佐美以外の両軍の家臣にほとんど個性が感じられないあたり、ほんと教科書や参考書の映像化みたいで人間味が皆無だったわ。 時々出てくる意味不明な人物、集団、描写。本筋には全然影響しないのに、それらが変に印象に残るものだから、観るものを混乱させる。 八重って何だったの?何で彼女はあの状況下で一騎打ちを申し出たの?どんな策と勝算、目的があったの?呆気なく鉄砲で撃ち殺されて「上杉軍はあっぱれだから今回はもう帰るね」って…時間割いた割に両軍に何のドラマも生まれない。 生き残りの八重隊。あんな少人数の隊で、良く解からないタイミングで突撃して、案の定な玉砕。せっかく出すなら何か見せ場とか用意しておけばいいのに。更にこの八重隊突撃に流れる音楽の物悲しさ。 女ばかりの部隊が戦場で無惨に打ち負かされる悲しさを表現したかったんだろうけど、両軍とも彼女らのことに触れない事の方がよっぽど悲しい。 上杉の車懸りの陣の意味不明さ。濃霧からお経の大合唱は不気味だけど、せっかく霧に紛れて陣を進められるのに、どうして? そして信玄が援軍に向かわせた諏訪神軍。奇声とともに大太鼓を叩きながらの行軍はインパクト大。グフみたいな盾を持った鉄砲隊に一方的に殺られる様もインパクト大。この映画の創作パートの八重隊も、車懸りの陣も、諏訪神軍も、発想は悪くないと思う。使い所と絡ませ方が極端に悪いだけで。  最初に褒めた布陣だけど、合戦は長いだけでグズグズしてる。きっと合戦シーンは終始エキストラ総動員で撮ったんだろう。だから引きの画ばかりで迫力不足。大軍のシーンとは別に、斬り合いとかは50人規模の少人数で寄りの画を撮っておいて、あとで合わせれば、きっとメリハリのある映像になったと思う。 上杉・武田の一騎打ちは、武田本陣に駆け込んだ謙信の一太刀と、それを軍配でゆるりと受け流す信玄の画が一番の見所なのに、観客の意表を突くつもりか本陣が空っぽ。なんか武田が尻尾を巻いて逃げたみたいに思った。そしてどうして最後の一騎打ちであの悲しい音楽を入れるのか。 続くモーゼの十戒。唐突なエンディング。お経みたいなエンディングテーマ。驚くほど呆気なく、あまりに消化不良な結末に驚いた。 小室の音楽は戦国時代の日本の美しさを表現したんだろうか、美しい風景とは合っていても、合戦には不釣り合い。そもそも映像と音楽の食い合わせが合ってない。小室にはテーマソングだけお願いして、あとはオーケストラにしておけば良かったかも。 巨額を投じた映像のスケールと薄っぺらいドラマのバランスの悪さ。合戦の垂れ流し映像としては及第点。これは『日本版パールハーバー』かもしれない。
[インターネット(邦画)] 2点(2022-09-19 15:07:33)
798.  小鳥たちのいない花園 《ネタバレ》 
すごく暇な時に『まだレビュー数0の作品』のトップに、たまたまこの作品名があり、どんな映画だろう?と検索したら、某動画配信サービスで丸々全部観られるのを発見。短い作品だし観てみました。 時代はバブル真っ盛り。男女数人がホテルの一室に集まり、ドラッグキメてパーティのつもりが…みたいな内容。服装から髪型から、何もかも懐かしい…  短編映画なのでインパクト重視の創り。最初のスクーターの事故回想シーン(リアリティはともかくだけど)はインパクト大。その話を聞いて盛り上がってるんだから、全員偏った趣味(&性癖)の人達の集まりのようだ。 この集まりの目的が乱交なのか、集団自殺なのか、イマイチ伝わらなかった。自分の体を切らせる客の話で「今度私にも紹介して」とか言ってたと思うから、運悪く薬が効きすぎての事故なんだろう。  子供の頃、ギニーピッグとかってリアルな暴力描写がウリのビデオ(未見)があったけど、本作はその進化系だろうか。実際の凶悪犯罪により、過激な描写に制限が掛かっている時代、内蔵とかのグロ描写は極力避けて(でも血まみれのドバドバです)、笑顔で殺し合う男女(薬のせいだけど)を思いっきり撮ってみたい。そんな監督の心の声が聞こえてきそうな作品だ。 だけど正直、映画の中の彼らがどうなろうと、一切興味を持てなかった。映画的には1人くらい薬の効いてないマトモな人を置いてほしかったけど、出てくるのは似た者同士。金と時間がありすぎて、普通の娯楽に飽きたのか、人の死を喜んで話すような若者たちが、他人を傷つける事なく勝手に殺し合うんだから、もう好きなようにしてくれと。  そもそも万人受けを狙っていない短編映画なので、この映画を観るよう誰かに頼まれた訳でもないのに、自分の意志で勝手に観て、私には合わないからと、低い点を付ける事に、ちょっぴり申しわけ無さすら感じるわ。 こういう映画は好きな人たちで勝手に盛り上がれば良いんだわ。この映画の男女のように。
[インターネット(邦画)] 2点(2022-07-26 22:56:43)
799.  キャタピラー 《ネタバレ》 
-CATERPILLAR- “芋虫・毛虫” 寺島しのぶのベルリン映画祭最優秀女優賞受賞が印象深くて、この映画のタイトルはよく覚えている。トレーラーのインパクトから、機会があったら観てみようと思って、今回ようやく。  やたらと連呼される「御國のために」と、イチイチ映される天皇皇后両陛下の写真に、何か監督の伝えたいことが詰まってる気がした。 言葉の使い方から「御國のために」が「御國(天皇)のせいで」って脳内変換される作りになっている。 誰かのせいにするのは一番簡単な逃げ道。あの戦争を『御国(天皇)のせい』にしておけば気持ちが楽になるのかな。婦人会の人なんかも、面倒を人に押し付けるとき「御國のためだから」。自分は悪くないし、被害者の立場にもなれる。便利な言葉かもしれない。  映画は日中戦争、主人公久蔵による中国人女性のレイプ(殺人)から始まる。痛ましい映像だけど、安っぽい作りと、レイプに至った背景を描かないのは疑問。背景もなしに“戦争中こんな酷い事が起きてました”って部分だけを映像化しても、それでは説明のない死体写真を見せられてるのと変わらない。 そして久蔵はモトからシゲ子に暴力を振るうような、今で言うDV夫だった事がわかる。その久蔵が戦地でも最低なことをしていて、手足を失って帰ってきても、シゲ子に命令して食ってヤッて寝るだけ。別に戦争で理性を失ったとかはなく、モトから最低な男。  時代は日中戦争から太平洋戦争に突入して、原爆投下、敗戦と続く。久蔵とシゲ子の立場が逆転したように、久蔵が中国人女性にしたことがフラッシュバックするように、日本が中国にしてきた酷いことを、今度はアメリカから受けることになる。って事だろうか? 黒川家とは無関係の原爆はもちろんだけど、B・C級戦犯の絞首刑まで入れるのは詰め込みすぎ。それに呼応するかのように久蔵の自殺。 クマとシゲ子が「戦争が終わった。バンザイ!」と笑顔。負けた。でなく、終わった。クマはともかくシゲ子はどんな感情で笑っていたんだろう。 余談だけど、小学校3年生の頃の担任を思い出しました。道徳の時間に、戦争の悲惨さというか、日本軍の非道な行為を詳しく教えてくれました。なんか、そのまんまな考えの映画でした。
[インターネット(字幕)] 2点(2022-02-10 14:52:20)
800.  パール・ハーバー 《ネタバレ》 
-PEARL HARBOR- “真珠湾” 今回『トラ・トラ・トラ!(以下“トラ!”)』初視聴に併せて、改めて視聴。トラ!との比較が多くなるけどご容赦を。 真珠湾攻撃を真面目に映画化したって、歴史好きしか観ないであろう所を、タイタニックのような恋愛要素と、スターウォーズのような迫力の戦闘描写を入れてエンターテイメントにしたのが本作。興行収入的には大成功だったと思う。 数時間の奇襲作戦に、複雑な三角関係を収めるのは難しいから、過去に遡って恋愛を描くのは解るけど、恋愛と真珠湾が全く絡んでないのは問題だ。真珠湾攻撃中、男女は全く顔を合わせていないから恋愛は停滞。 この三角関係は、取ってつけたようなドーリットル作戦まで解決を見ない。創作だから幾らでも絡められただろうに。 イヴリンがダニーとの新しい愛に生きるのは否定できない。だけど真っ赤なチャイナドレスで男だらけの基地に行き、戦闘機に乗って、基地の倉庫でセックス…は無いわ。これをラブストーリーとして映像化された際、実際に戦争で夫を失い、生きていくために再婚した大勢の女性は、どう思っただろうか?ま、イヴリン独身だけど。  編集のしかたも疑問で、時系列をグチャグチャにしている。真珠湾攻撃から遡って恋愛を描くのは解るけど…具体的には日本パートで真珠湾攻撃前日(12/6)に、山本長官が「敵を混乱させるために敢えて暗号電文を送れ」と言っている。そのあと暗号電文に混乱するワシントン情報部の動きが入るけど、字幕では7月と。=山本長官の命令の5ヶ月前だ。トラ!では執拗に、情報を掴んでいたのに活かせなかった、米政府・軍部の失態が描かれたが、コレではまるで、ズル賢いヤマモトの策略にハメられたように観える。 またトラ!で丁寧に描かれた、日本が開戦直前まで戦争回避に奔走した外交的努力なんて、今回これっぽっちも描かれていない。トラ!では結果的に奇襲になってしまった描写があったが、今回は完全に奇襲を狙ったように描かれている。 あと日本軍人の日本語が吹替えで残念。きっとオリジナルだと、聞くに堪えない言葉で話してるんだろう。出演者全員が流暢な日本語を話していたトラ!より30年以上も経過してるのに、何だろうこの不自然さ。一番日本語が上手なのが、ハワイ在住のお医者さんなんて… でも写真にきちんと日本語で『戦艦オクラホマ』と書いてあったのは、唯一トラ!より勝った点。 言葉といえば、英単語も読めないレイフが、数ヶ月でイヴリンと手紙をやり取り出来るのが謎。この設定必要だったの?  零戦に果敢に挑むレイフとダニー。史実から日本軍の一方的な勝利の印象だったから、ウソだろ?創作だろ?って思って観てたけど、2人のモトになったパイロットが居たことを、最近になって知った。この2人はトラ!にも出ていて、タイタニックの“ジャック・ドーソンの墓”のように、想像力を膨らませる存在だ。 最新鋭の零戦に対し、非力なP-40を技量でカバーする2人。ってなっているけど、戦闘機は敵機を落とすのが任務だから、人を殺したり建物を壊すのは目的ではない。逃げ惑う非武装の兵員を盾に、基地低空を縫うように飛ぶ主人公機。誇り高い零戦乗りは攻撃がしにくかったろう。と解釈。 でも戦闘シーンの迫力は素晴らしく、ここは素直に評価したい。スターウォーズ特別篇のように、トラ!の追加映像に入れてほしいくらいだ。戦闘シーンだけ垂れ流しで観ると良いかも。  でもここで終わりでなく、この後まさかのドーリットル作戦ブチ込みにはズッコケた。真珠湾攻撃とコレは無関係なのって、当時の私でも解ってた。よっぽど、アメリカの負けで終わりたくなかったんだな…って。でも関係ないでしょ?パールハーバーと。 戦闘機乗りを畑違いの爆撃機に乗せて、看護婦のイヴリンを銃殺刑ものの機密作戦の無線室に入れて、あれだけおしっこ出させてまで機体の重量にこだわってたのに、拳銃と弾薬はたっぷり持って行くし。そして都合良く殺されるダニー。 どうせこんなの入れるなら、“悪のヤマモト長官”が彼らの爆撃でギャーッ!!って吹っ飛ぶシーンくらい、適当に入れればよかったのに。 パールハーバーというタイトルで映画を作るなら、真珠湾攻撃を核に物語を進めないと。起承転結の“結”も真珠湾にしないと。 この大人気ない映画が、誰の何の目的で作られたのか、いまいちピンとこない。国内の反日感情を高めたかったのか。日本が嫌いな大金持ちが自己満足で作らせたのか。そもそも日本なんて相手にしてなかったのか。
[映画館(字幕)] 2点(2022-02-08 22:21:10)
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