Menu
 > レビュワー
 > R&A さんの口コミ一覧。5ページ目
R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
   「」

   
     










    


  










  


 












表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234567
投稿日付順1234567
変更日付順1234567
>> カレンダー表示
>> 通常表示
81.  アメリカの影
役者に全てを委ねる(任せる)ジョン・カサヴェテスの原点となる作品はやはりというべきか即興映画だった。タイトルが示すとおり、根底には人種問題というアメリカの影があります。しかし描かれるのは兄の夢、弟の青春、妹の恋。けして人種問題を前面に出さない。迫害の場面があるわけでもなく、黒人蔑視の言葉があるわけでもない。三人の物語の背景として当たり前のように影が存在するだけ。その当たり前に存在するものを空気で見せる。三人の葛藤は特別なものではなく、誰もが持ち得る葛藤として描く。しかしやっぱり背景には影がしっかりと存在する。即興とは裏腹の綿密な計算がなされたであろう演出と即興ならではの生々しさが同居した素晴らしい作品です。
7点(2005-03-14 12:01:52)(良:2票)
82.  幕末太陽傳
幕末の志士たちのちょっと皮肉めいた描き方や、左平次の痛快なれどその生きかたさえも冷たく見据えたような描き方にこの作品の内包するものを読み取るのも良し、ただ大いに笑ってこの喜劇を堪能するも良し、配役の妙を楽しむも良し、といろいろな楽しみ方のできる傑作喜劇。左平次がドンチャン騒ぎをするシーンの斜めアングルの痛快さ、そして精巧に造られた品川遊郭のセットの中でたくさんの登場人物たちをとらえた長回しがお見事!
7点(2005-01-21 11:16:18)
83.  山椒大夫
話の筋はもちろん、心情までもが映像で語られる。厨子王がなぜ人の心をなくしてゆくのか、そしてどこでまた取り戻してゆくのか、はたまた山椒大夫はなぜ非道なのか、息子はなぜ坊さんになったのか、、、時代背景や荘園制度の説明はあっても、それ以外は映像で語る。この手の話はついついストーリーを追って見てしまう。しかもこの映画は厄介なことにわかりやすいので余計にストーリーを追ってしまう。しかしこのわかりやすさが全て演出の賜物であるということがこの映画の凄いところ。というか本来はこれが普通なんでしょうが。長回しに拘らず話のテンポをつくるカット割も普通に絶妙。オーソドックスで完璧な映画。画はどこもかしこもきまってて、画だけ見れば全てが名場面と言ってもいいぐらい。一度しか見ていないので、今度は”話”ではなく”画(映画)”を堪能しながら見直したいです。
7点(2005-01-07 15:28:33)(良:2票)
84.  現金に体を張れ
まずほぼ同時刻の現金強奪犯それぞれの妻とのやりとり、恋人とのやりとり等を見せ、映画開始早々にそれぞれのキャラクター紹介をなにげにしてしまう。時間をかけず、そしてわざとらしい説明も一切無い。そしていよいよ犯行が実行される。ココでも時間軸をさわる。さわることによってそれぞれの緊張感が伝わる。時間軸をさわることで得ることのできるものすべてがこの映画に詰まってます。無駄がありません。28歳のキューブリックがはなつフィルムノワールの傑作です。
7点(2004-07-26 12:42:04)(良:1票)
85.  黒い罠 《ネタバレ》 
オーソン・ウェルズはデビュー作『市民ケ-ン』でハーストに上映妨害されて興行的に失敗してから常に製作側の再編集や追加撮影で手直しされて全然違う映画になって世に出されて、そのうえそれがまた興行的に失敗に終わり責任を負わされるというやりきれないことの連続でとうとうハリウッドを後にします。ハリウッド復帰作となるこの作品もまたそんな目にあった作品です。この頃からもう既にハリウッドの映画はショー化していたのでしょう。冒頭の綿密に計算された長回しは、ウェルズの映画に対する強い想いを感じます。ウェルズの役柄は『第三の男』と同じく許しがたい悪人。しかし悲しい過去を語らせ、ラストのマレーネ・ディートリッヒの表情で絶対悪から哀愁漂う悲しき悪へと昇華する。悪は悪、英雄は英雄として描きたいハリウッドで復帰作にも関わらずこの映画を撮ったウェルズは相当頑固です。
7点(2004-07-05 11:44:32)(良:1票)
86.  あこがれ (1958)
少年達がある年上の女性に魅せられ、好奇心と恋心が入り混じった感情でその女性を追っかけまわします。短い時間にほろ苦い思い出を凝縮したようなトリュフォーの短編。 しかし私だってあんなきれいなおね-ちゃんがスカートヒラヒラ自転車こいでたら追いかけていきたい。テニスの球拾いをして彼女に手渡したい。彼氏とウニャムニャしてるところを覗きたい。彼女のサドルに頬擦り...もうやめとこう。大人がすると逮捕されます。子供はずるい。
7点(2004-06-25 19:20:36)(笑:1票)
87.  カビリアの夜 《ネタバレ》 
最後は笑顔で良かった。本当に良かった。人間、ほんのちょっとしたことで救われるんです。些細なことで勇気を得るんです。笑顔で救われたカビリアの笑顔で、また誰かが救われているに違いない。
7点(2004-06-08 12:32:54)
88.  
そうそう、声と口が合ってません(笑)。トリュフォーの『アメリカの夜』でセリフを覚えられない女優が「フェリーニだったら適当なことをしゃべらせて後で声を入れてくれるのに」って言ってました。実際フェリーニの映画づくりに脚本らしい脚本は無く、彼のイマジネーションだけで進んでいくと聞いたことがあります。そしてフェリーニの映画では、キーとなる登場人物がその作品の中で何かの象徴として配されます。STING大好きさんの言葉をお借りすると、アウグストの娘はまさに人生の光の象徴として配されます。光に触れたとき自らの悪行を恥じるアウグスト。人間の弱さと愚かさにまみれた男が必死に闇の底から這い上がろうとしたとき一筋の光が見えた気が..。名作『道』に続き「後悔先に立たず」な人生劇。フェリーニ作品の中でもお薦めしやすい「気安さ」がありますが、これもまた名作です。
7点(2004-06-07 14:50:51)
89.  白夜(1957) 《ネタバレ》 
マストロヤンニに感情移入しちゃうとラストはちょっときつい。でもマストロヤンニを無邪気な笑顔でどん底に落としちゃうさとう珠緒似の可愛いマリア・シェルと何やってたのかさっぱりわからんクールな色男ジャン・マレーにとってはハッピーハッピー大ハッピー!なエンディング。ま、二人とも会えない間はやっぱり辛かっただろうし、マストロヤンニにもちゃんと救いの犬が慰めに来てくれてたし、なんといっても寮に帰れば口うるさいけど愛がいっぱいのおばさんが待ってることだし、やっぱりハッピーエンドだと思いましょう。実のところ、この映画はつい最近初めて観ました。ヴィスコンティがなぜこの名作文学の映画を撮ったのか知らないが、こういうのもいけるんだ、という驚きがありました。雪のシーンが綺麗です。雪のシーンを撮りたかったのかな?
7点(2004-05-20 12:56:27)(良:1票)
90.  巴里のアメリカ人
「舞台劇をそのまま撮影したような..」とsayzinさんが書かれていますが、まさにそうですね。映画というよりショーです。(生で観たい。)ジーン・ケリーのタップ、オスカー・レバントのピアノプレイと技のオンパレード。本当に魅了させてくれます。これだけでも私の中では『雨に唄えば』よりも面白かった。喜びや悲しみを華麗なダンスで表現するジーン・ケリーはやっぱり最高のエンターテナーです。子供たちにアメリカの歌を教えるシーン、私も大好きです。
7点(2004-04-16 16:11:00)
91.  勝手にしやがれ 《ネタバレ》 
学生の時『ボルサリーノ』でジャン・ポール・ベルモンドをかっこいいと思い、ただ彼が出ているというだけで借りて観たのが最初。普通に楽しめた。印象に残るのはやはりベルモンドのかっこ良さとセバーグの可愛らしさ。そしてラストシーン。男が死んだあとの女の素に戻ったような表情がなんともいえない余韻として印象に残る。その後フランス映画をちょっとだけかじり、今作がゴダールと知りなんとなく”らしい”なと思ったりもした。女をとことん可愛らしく、そしてとことん理解し難い生き物として描いてるような..。「厄介だが惚れてしまった」うんうん「美人なら他にいるがダメなんだ」うんうん。しかしボガートに憧れる男がニューヨーク娘に惚れるというどこか薄っぺらな恋愛感。女もそれに乗っかるが薄っぺらさを拭いきれない。若者の恋愛感をリアルに描いていると思う。そして今作は役者を街中を歩かせ手持ちカメラで撮影しているのだが、そのせいで、みんな役者を見るわ見るわ。こんな描写も当時は斬新と感じたのかも。撃たれたあとフラフラと歩き倒れる。通りすがりの人達は酔っぱらいと思ったらしい。それはそれでリアルなのかも。
7点(2004-03-25 13:04:00)(良:1票)
92.  旅路(1958)
元は舞台劇だったものをうまく映画化してると思います。登場人物達は皆それぞれに孤独感を持って生きている。そして自らが孤独であることを知っている。というか、知りすぎている。少佐の自己分析なんて完璧です。皆が皆、自分のことをよく理解している。そこがきれいすぎるというか...。人間臭さが無くて、すっきり見れると言えばたしかにそうなんですが、何か物足りない。良くも悪くも舞台劇らしい映画。最後、おばあさんのことを考えなければそれなりに後味も良く、うまくまとめたなと。 
7点(2004-03-11 12:28:47)
93.  死刑台のエレベーター(1958)
犯行が計画どおりに進んだとして、なぜ犯行後すぐに人目につくカフェで待ち合わせ?ジュリアンの友人の男の存在も必要とは思えない。そういった疑問(不満)はあるがジュリアンと社長夫人の心理描写は秀逸。社長夫人の怒りとも不安とも言える心情をわざとらしい表情で見せず一晩中パリの街を歩き回らせることでうまく表現している。エレベーターに閉じ込められたジュリアンのあせりもこれまた表情では見せない。同時進行する社長夫人の描写、そして若いカップルの一見意味の無いドイツ人夫婦とのエピソードとジュリアンの置かれている立場との対比で展開のある外界と展開の無いエレベーター内をうまく表現している。ラストもなかなか。2つの殺人事件のそれぞれの犯人の行動に目を向けたとたんの、一度間違った発表をしてマヌケと思ってた警察の逆転劇。サスペンスとしては弱いが、秀作には違いない。
7点(2004-02-05 12:19:26)(良:3票)
94.  十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 
月に1、2回この作品の陪審室のようなシチュエーションで会議をする機会があるのだが、議事によってはコレと同じように一人づつ意見を伺うことがある。熱くなればなるほどそれぞれの性格や概念というのが見てとれて十人十色だなあとつくづく思う。この作品はその十人十色改め十二人十二色が解かりやすく描かれており、また一人たりともお飾りにはせずに描ききっているところが素晴らしい。ひとつ難を言えば弱冠2名の無罪転換がどうも納得いかない。メガネの人は理論派なので有罪の確固たる証拠に疑念があれば当然無罪に、というのは解かるが一番最後まで有罪を主張していた人と、偏見に満ちた発言により皆から総スカンをくらった人は感情論で語っておりそういう人は例え間違いに気づいても1時間や2時間程度では主張を曲げることは無いと思う。もちろん陪審員たる者がそんなことではいけないのですが。ラストの屋外のシーンは十二人が特別な人ではなくどこにでもいる普通の人たちなんだと改めて思わせるのに的確な描写だと思う。
7点(2003-12-03 17:52:46)
95.  ベン・ハー(1959)
小学生のときTVで見て手に汗握りました。その後何度も見たが、大人になり映画の好みも変わり、今ではあまり興味が湧かない。自分の中では「ベン・ハー」は「タイタニック」などと同じ、超の付く大衆娯楽映画。もっと言うと子供でも理解できるヒーローもの。もちろん他を圧倒してますが。解かりやすい大衆娯楽もいいのですが、それゆえに主人公以外の描写に物足りなさを感じます。(しょうがないですけど) 史劇をスケールの大きい大作としつつもこの解かりやすさというのは、ある意味凄いことだとも思うんですが..。
7点(2003-06-25 14:47:48)
96.  張込み(1958) 《ネタバレ》 
せっせと主婦をするだけの女を観察するだけの前半が意外に退屈でないのは若い刑事の自らの結婚に関する思索が常にリンクしているからだろう。そしてもうひとつ。その女が高峰秀子だからだ。覇気のない女がどこかでごろっと変わるはずだと思わせるのは高峰秀子の力だ。そしてその変貌を見せることを予告する雨という演出に嬉しくなった。『浮雲』を想起させる雨だ。ここから物語は大きく動くのだが、ここからの尾行シーンが冗長。張り込みシーン同様にリアルを演出し小さなドラマを差し込むことで「尾行」そのものをドラマにしてしまう演出が少々くどい。それでも女をさらけ出す高峰秀子、その後現実に引き戻される高峰秀子の姿は美しかった。この手の映画に多いモノローグによる説明が足をひっぱる。
[DVD(邦画)] 6点(2011-12-14 13:50:58)
97.  二十四の瞳(1954)
戦争というより貧困が怖い。貧困の元に戦争があるんだけど。貧しさが子供を犠牲にする。それが当たり前の世界。当たり前なんだけど人間としてそれは憂うべきことなのだ。大石先生は純粋に憂う。人として悲しむ。時代とか世相とかに関係なく。ただ泣くことしか出来ない先生は弱者でしかないのかもしれない。しかしその世界を当たり前と割り切るよりもただ泣く方がずっと人間らしい。人々はそれは悲しいことなんだと知るべきなんだ。先生は子供たちに悲しみ泣くという行為が間違っていないことを教えているのだ。いい先生だなあと思う。長いけどさ。台風接近で時化た海沿いを歩くシーンがあるんだけど、そのときの波の高さが尋常でなく高峰秀子にバンバンかかっててちょいと心配した。二十四の瞳映画村は私も行ったことあるんだけど、87年版(田中裕子主演)で使用したオープンセットなんだな。
[DVD(邦画)] 6点(2011-12-08 17:00:08)(良:1票)
98.  警察日記
なんていうことのないお話の連なりだ。ほんわかといい話だ。でも人のいい警察官たちによって片付けられてゆくそれぞれのエピソードはけして解決することなくなんとかかんとかやり過ごすのみ。ほんわかと見せかけて実は残酷なお話でもある。人情喜劇の中にしっかりと社会派の刻印を残すその真面目っぷりがかえって映画をつまらなくしているところもあるが、ことごとくそこに結び付けてゆくというのもシンプルでいい。「日常」であることを示唆する淡々としたお話を森繁を筆頭とする俳優陣が牽引する。
[DVD(邦画)] 6点(2011-10-25 13:39:13)
99.  地獄へ秒読み
アルドリッチのヨーロッパ映画。主人公のリーダー格と自分本位なサブ格が対立しながらも命懸けの爆弾処理をこなしてゆく姿はまさしくアルドリッチ的骨太映画。主人公を元建築家としているところに建築物を破壊する戦争への批判が込められているのだろう。主人公と反目する男が言いだしっぺの、爆死した者は生き残った者へ金を残すという命を金に換算したルールは資本主義批判が込められているのかもしれない。たしかにメロドラマ的展開がイマイチのような気もするけど、男と女のそれ自体はあいかわらずの硬派っぷりで悪くないと思う。むしろ男と女のドラマの部分をもうちょっと時間をかけて描いてくれたほうがしっくりくるような。とは言うもののジャック・パランスの顔はメロドラマ向きじゃないんだな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-23 16:45:24)
100.  手錠のまゝの脱獄
面白いんだけど面白くない。あまりにも人種差別をモチーフにしたわかりやすいエピソードの連続とそのエピソードを通過する前と後のわかりやすい変化(タバコとか歌の扱いとか)が完璧すぎて面白くない(時代性を考慮するとまたべつの評価の仕方もできるかもしれないけど。)。でもお話の根本は面白い。白人と黒人じゃなくても、例えば白人同士でも黒人同士でもいいんだけど、仲の悪い男同士が二人で脱走して徐々に友情を深めてゆくという話は絶対面白いわけで、だからこそこの映画、根本のところは面白いんだ。社会派とは無関係に映し出される「追う者」の描写があるから根本のところで楽しめるんだ。シンプルな話をシンプルにまとめた手腕も評価したい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-09-22 17:01:21)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS