81. 櫻の園(1990)
リレー形式で主人公が次々とバトンタッチしていくという原作の構成を、ムリヤリ群像劇に改編してしまったのが敗因。今年公開された、同じ吉田秋生原作の「ラヴァーズ・キス」の成功をみて、あらためてそう確信した次第。「桜の園」の発表会当日のてんやわんや(死語)をリアルタイムで追うという形式に脚色してみせた脚本家の努力は認めるものの、原作にはない、付け加えられた台詞がどうにも子供っぽく、鑑賞に堪えない。劇伴も難あり。どうしてあの曲を選ぶかね? あれを聴いた日本人の99.9%は太田胃酸を連想すると思うぞ。まぁ桜をとらえた映像は美しかったし、カメラワークは流麗だったし、可愛い子が出てるしでこの点数。 6点(2003-09-09 19:33:24) |
82. スモーク(1995)
自分もラストのトム・ウェイツの歌でボロ泣きしたクチなんだけど、どうも長篇映画の体をなしていないような気がして・・・。一見散漫な印象の姉妹篇「ブルー・イン・ザ・フェイス」のほうが作品としてしっかり纏まっていると思う。 6点(2003-08-29 23:38:06) |
83. 17歳のカルテ
女の子が階段を上っていく姿をとらえたショットは秀逸。 6点(2003-08-29 20:09:19) |
84. シー・デビル(1989)
このメリル・ストリープの怪演はちょっとしたもんだと思うけどなー。って「永遠に美しく」があったか・・・。 6点(2003-08-29 19:59:04) |
85. ザ・中学教師
いわゆる学園モノの嘘臭さにウンザリしてたので、この映画の教室の描写には驚いた。あまりにリアルで。それがいいかどうかは知らないけれども。 6点(2003-08-29 19:35:58) |
86. 帰らざる河
断言しますが、駄作です。それでもロバート・ミッチャムとモンローが出ているからワタシ的にはOKなのです。 6点(2003-08-29 17:52:20) |
87. タイムリセット 運命からの逃走
「前世の祟りじゃ」ですべてが納得されてしまうという、仏教国タイならではの怪作・・・とはいえ、人間誰しもなにか悲劇が身に降りかかると、いったいこのアタシがなにしたっていうのよ! なんにも悪い事してないじゃない! ・・・いいえ、したんだわ。きっと大昔に、知らず知らずのうちに悪い事してたんだわ。ああ、そうに違いないわ。私は悪人なんだわ。罰せられて当然なんだわ・・・という発想に陥りがちなわけで、そう考えると普遍的っちゃ普遍的なのかもしれないなぁ、と。キリスト教の周辺でも「原罪」とかいう言葉つかってますもんね。 6点(2003-07-22 22:53:41) |
88. ピストルオペラ
「カットが変れば、飛んでるんだよ、時間も空間も」清順爺さんの発言だそうです。たしかにねー、そう言われちゃうとねー。はじめて劇場で観た清順映画であることと、江角の立ち居振舞いの恰好良さと、小学生ぐらいの女の子の脱ぎっぷりの良さ(法律は大丈夫なの?)を考慮して甘めの採点にしてみました。 6点(2003-07-09 22:48:54) |
89. ジャッキー・ブラウン
ボビー・ウーマックの「110番街交差点」にのせてパム・グリアーが登場するオープニングのとにかく恰好いいこと! でも彼女に見せ場がないのが致命的。デ・ニーロとブリジット・フォンダ(未だにオスカーノミネートがないってのが不思議。伯母さんよりいいと思うんだけどなぁ)のシーンばっかり印象に残ってる。 6点(2003-06-21 13:49:55) |
90. ヘアー
ほとんどスタンダード化してるといっていいぐらいの名曲のオンパレードで、物語そのものもしっかりしてるし、演出も破綻がない。だけどこれ、1979年の作品なんだよね。反戦映画ってあんた、戦争とっくに終わっちゃってんじゃん。なんでこんな突拍子もない時期に映画化されたのか、それがとにかく不思議で仕方ない。 6点(2003-06-17 00:30:24) |
91. ラストタンゴ・イン・パリ
とかくガキの時分には「こういうの好きだって言えたらカッコいいよなー」で近づいて、結果的に好きになったような気になってしまう、ということがままあるわけで、この作品もそんな背伸び時代に観た一本。でも、よくよく考えてみたら、中年男の悲哀なんて解るトシでもねーし、マリア・シュナイダーはブスだし、って、最初はドミニク・サンダが演る筈だったらしいけど、どっちにしたってタイプじゃないし・・・で、割と最近になって見直したわけです、「完全版」ってヤツでね。文芸座のオールナイト興行で「私は好奇心の強い女」と「愛のコリーダ2000」との併映っていう狂ったような三本立てで。でもヴィットリオ・ストラーロの相変わらずの映像美とガトー・バルビエリのやたらエロなサックスの音色に酔わされた挙句、はじめて目撃したマリア・シュナイダーの剛毛でついに思考停止してしまい、結局冷静な判断が出来ずじまい。で、六点です。こんなもんでしょ、たぶん。 6点(2003-06-03 00:18:01) |
92. アイズ ワイド シャット
え? なんであの夫婦なわけ? って訝しく思ったのは自分だけじゃないと思うんですが、考えるにキューブリックは「実際にヤってる間柄のふたり」を使いたかったのかもしれませんね。もうちょっと若かったらポール・ニューマン&ジョアン・ウッドワードあたりに出演オファーがいってたかも。しかしマフィア映画とはねぇ・・・。そういう話きくともう一度見てみようかなって気になりますね。 6点(2003-06-02 22:57:16) |
93. シカゴ(2002)
ダンスシーンで、どうしてもキャサリン豚ジョーンズにワンテンポ遅れをとってしまうレニー・ゼルウィガーの姿が歯痒かった。「ベティ・サイズモア」以来のファンなんだけど。ただハスキーな歌声はとっても良かった。ドリー・パートンみたいでね。意外な収穫はジョン・C・ライリー。役柄広げましたな。 6点(2003-06-02 13:54:39) |
94. 夫婦善哉
どうやら世間では名作ってことになってるらしいんですけどね、原作をこよなく愛する私にはダメです。こんなの認められません。テンポがノロ過ぎだし、湿度が高すぎ。川島雄三が撮ってくれてたらなー。 5点(2003-08-24 12:27:35) |
95. リアリティ・バイツ
ファーストシーンで「おっ」と思わせといて、あとはグズグズ。ひでえ映画だ、二度と観るか、と思いつつ、テレビ放映のたんびに観てるところをみると嫌いじゃないんだろうな。本当にひでえ映画だけどね。 5点(2003-08-02 18:46:55) |
96. 忠臣蔵外伝 四谷怪談
中学生ぐらいの女の子たちが妙なところで笑い声上げるんで閉口してたら高岡早紀のヌードシーンがきてようやく大人しくなった。圧倒されたんだろうね、見事なおっぱいに。ウチ帰って牛乳ガブ飲みしてたりして。 5点(2003-06-28 05:53:37)(笑:1票) |
97. I am Sam アイ・アム・サム
カメラがあまりにひどい。もっと素直に撮れよって感じ。裁判のシーンなんかカット割りまくるし、折角のショーン・ペンの熱演もあれじゃ台無しじゃん。泣ける泣けない以前の問題。おれが脚本家だったらブチ切れると思うぞ。 5点(2003-06-18 23:05:12) |
98. ハウス/HOUSE(1977)
映像面での実験性は買いますが、肝心の中身が生理的にどうも・・・だって役名が“オシャレ”だの“ファンタ”だの“スウィート”だの“メロディー”だのって・・・でもまぁ、子供向けとはいえこういう映画がつくれた時代ってのはいい時代だったんでしょうね、きっと。 4点(2003-08-30 00:47:02) |
99. 家族ゲーム
はじめて観た時(松田優作の追悼放映だったと思う)は面白がってたような記憶があるけど、最近観直したらあざとさがハナについて仕方なかった。ヒソヒソ声の会話だのクッチャクッチャ咀嚼する音だの例の目玉焼きチューチューだの気色悪いのなんのって。神経に障る。 4点(2003-08-29 18:31:51) |
100. ハイ・フィデリティ
原作の上澄みを掬っただけ。この映画のせいで原作が読まれないとしたら、これは悲劇だ。よって6点減点の刑に処する。 4点(2003-08-29 17:22:55) |