81. ふたりの男とひとりの女
ジム・キャリーの作品に対して、こういうコメントは見も蓋もないが「下品」。おもしろけりゃいいんだけど、これまた面白くない。でも、気が弱いときのジムは少し笑える。ぶち切れた方は・・・だめだ、私のセンスでは怒りさえ感じる・・・。つまらん。 3点(2003-11-25 11:46:41) |
82. ロープ
ヒッチコックの中では今ひとつだと思う。 犯人の理屈っぽい演説があまり好きでない。納得感のあるものではないし、本筋に必ずしも影響がない気がする。 そういうクレイジーさ、異常さを描きたかったのかもしれないが、ヒッチコックに正統派サスペンスを期待してしまう身からすると、ちょっと溺れた感じがする。 7点(2003-11-25 11:39:14) |
83. ダイヤルMを廻せ!
《ネタバレ》 最初にネタを明かしてしまうかのような展開に、おやと思ったが、完全犯罪のちょっとしたきっかけの綻び方を仕掛ける犯人の視点から観察していけるところに面白みがある。このウキウキとする感覚は、映画を観る感覚の中では極上のモノ。 細部に至るまでよく練られており、映画はこうでなくては、と思わせてくれる。 10点(2003-11-25 11:31:45) |
84. 千と千尋の神隠し
ジブリ作品はたいがい好きだし、「千と~」も嫌いじゃない。でも、世間で騒がれるほどこの作品いいだろうか? 重いのか軽いのか、はっきりしないところが、ちょっと心地悪いなと思った。 6点(2003-11-24 17:03:20) |
85. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
ガイ・リッチーは天才だ。計算されつくしている、映画じゃなきゃできないことをやっている。頭を捻りながら、ニヤニヤしながら、釘づけになってしまう。痛快!映画大好き! 10点(2003-11-24 15:47:36) |
86. バッドボーイズ(1995)
この映画のマーティン・ローレンスって、99の岡村に似てません?すげー似てる。 7点(2003-11-24 15:43:09) |
87. 世界中がアイ・ラヴ・ユー
ティム・ロス、エドワード・ノートン、ジュリア・ロバーツ、ドリュー・バリモア、ナタリー・ポートマン・・・とゴージャスなキャスティングなのに、ウディ・アレンの手にかかると、なんとも魅力的な「凡人」になってしまうのは不思議だ。俳優の姿かたちの美しさではなく、あくまで役柄としての魅力を引き出すのに長けている。 ・・・といっても、ジュリア・ロバーツ、彼女だけは妙に別次元。なんというか・・・ウディ・アレンとジュリア・ロバーツは違う漫画の登場人物。前者がサザエさんなら、後者がベルバラ?でも、この違和感が逆にいいのかもしれないと思った。ジュリア・ロバーツはこの映画の中で、「束の間の幻想」なんだから。あれが同じサザエさんの中の登場人物で、いくら美人って言ってもジュリアがタエコさんだったら、それって、ちょっとシュールで笑えない不倫物語になっちゃうから。 8点(2003-11-24 15:28:54)(良:1票) |
88. CUBE
非常におもしろかった。設定がおもしろい。 次に何が起こるのかと息を呑んでしまう感じ。観ているほうも声トーンを落としてしまうような感じ。恐怖感を観客に再現するにあたっては、とても成功していると思う。 観終わった後もいろいろと、内容を反芻して明かされなかった謎についていろいろと考えてしまった。 8点(2003-11-24 15:04:23) |
89. ショコラ(2000)
舞台設定が好きだ。 ジュリエット・ビノシュその人のミステリアスさが活かされているのもいい。いい香りがする映画。 8点(2003-11-24 14:57:38) |
90. ラジオ・デイズ
《ネタバレ》 とてもウディ・アレンらしい。ネタ王の本領が存分に発揮された作品だ。彼のキャリアの当初は、学生時代に新聞にジョークを投稿したことから始まったそうだが、納得。 ネタを見つけるというのは、いつもおかしなことを考えているというよりも、日常生活の中のごく普通の出来事を捉える角度に違いない。 それにしても彼はユダヤ意識がとても強いな。嫌味がないからいいけど。 あと、彼の映画で登場するかわいい系の女の子はいつもやたら声が高いなと思ってたら、今回の映画でやっと分かった。彼の中では、声が突拍子もなく高い女の子=おつむがちょっと弱い女の子なんだな。 劇中、サリーが話し方矯正をして、声のトーンを落としてからスターに変身するあたり。ま、時々ボロが出ちゃうんだけど。でも、そんな、おつむがちょっと弱い女の子、にも彼の愛を感じる。声の高い子も、低い子も、彼は女の子がとても好きなんだろう。 7点(2003-11-24 14:52:27)(良:1票) |
91. 危険な情事
確かに怖いんだけど、サスペンスっていうよりはホラー映画のような「どっきり」系。女って怖いなーとか、浮気なんてするもんじゃないなーという感想よりは、「こんな奴いねーだろ」という感想を抱かせるんじゃないだろうか。だって、たった一回の関係でそこまで嫉妬深くならなきゃいけないほど、あの映画の中のグレン・クロースってもてないわけないでしょう?そういう意味でも、リアルな心理描写が足りなかった気がする。・・・でも、時代の問題なのかもしれない。今どきこういう映画はリアリティがないが、当時はそれなりにあったのかも。って、たった16年前か! 6点(2003-11-24 14:35:57) |
92. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
観た後にすがすがしい気持ちがした。 8点(2003-11-24 14:18:54) |
93. ロード・オブ・ザ・リング
ものすごく凹んでいるときに観た。 あまりに凹みすぎていて、ひとりでいられないので、友達夫婦の家に転がりこんで、「どうしたの?」と訊かれても答えることができずソファに埋もれて縮こまっていた。 ごはんを出されても口にできなかった。 ぐずぐずとその晩泊めてもらって、翌日ふたりが映画を観に行くからというのでくっついていった。 吉祥寺の映画館。 「ロードオブザリング」だなんて・・・というよりも、とても映画を観るような気分じゃなかった。それでも、映画を観ずにいられるような気分でさえなかった。 何をどうしていたって、きのうの失敗と後悔で頭も心もいっぱいだった。 それが、だ。 凹んでいるときって、感受性が特別強くなるんだろうか? ごくごくありきたりの台詞だと思うのに、ガンダルフのある言葉が深く刺さってしまったのだ。 指輪を持ち出したために波乱を招いてしまったことを悔やむ主人公に対して、その老人はこう言った。 「つらい目にあうと皆そう思うが迷っても遅い。それより大切なのは今自分が何をすべきかを考えることだ」 本当は原文の意味とは違うのだそうだが、そんなことはどうでもいい。 普段の私なら、しゃらくさいと言ってしまったに違いないこの言葉が、あらゆる真実を含んでいる気がした。してしまった。 映画館を出て、帰り道、やっと私はいったい何があったのかを友達夫婦に話し始めることができた。 「あの台詞、なんか、ほんとにそうだなーと思った」と言ったら、友達も「君はそう思っているだろうと思った」と言った。 そのとき以来、何か心苦しんだり、悩むことがあったら、こう考えることにしている。 この世の悩みは二つに分けられる。取り返しのつかないことと、取り返しのつくこと。取り返しのつかないことはどうしたって取り返しがつかないのだから、悩むだけ無駄。取り返しのつくことは、取り返しがつかなくなる前に、一刻も早く取り返なさなければならない。自分が今、何をすべきかよく考えろ。 これでほとんどの悩みがシンプルになった。 8点(2003-11-23 00:29:06)(良:5票) |
94. トリコロール/青の愛
ジュリエット・ビノシュが好きなので、「青の愛」だけ観た。 青は涙の青だなあ・・・と染みる、欠乏感と悲しさに溢れた映画。「青の愛」から得たのは、「愛する者を失う=深海に注ぐ雨」というイメージ。 5点(2003-11-22 16:40:43) |
95. マグノリア
あれほど謎に満ち満ちたエンディングは他にないのでは・・・? 笑えばいいのか、怯えりゃいいのか???解釈は千差万別だろう。 知らない人どうしがどこかでつながってる・・・という設定は「私に近い6人の他人」にも近いが、でも、「マグノリア」はエンディングが奇抜すぎる・・・! 7点(2003-11-22 16:39:48) |
96. 南極物語(1983)
小学校のとき、毎年とんど大会というのがあって、どういういきさつだったかは忘れたが、突然、担任から全校児童の前で「私の夢」というスピーチをしろと言われた。(小学生に即興スピーチなんか要求するなよ) で、何をしゃべっていいか分からなくて、当時公開中だった「南極物語」のことを思い出し(映画は観てなかったけどCMを憶えていた)、「南極点に到達したい」とか、めちゃくちゃをでっちあげた記憶がある。(そんなこと一度も思ったことない) そしたら、なんか地元の新聞記者が来てたらしくて、次の日の新聞に、小学生が「南極点に立ちたい」という夢を語った、みたいな記事が載って、恥ずかしい思いをした。 あと、マイクがエコーして、すごいしゃべりにくかったな。 映画とは全然関係ないんですけど。 6点(2003-11-22 16:38:16) |
97. シックス・センス
ハーレー・ジョエル・オスメントの震え方がよかった。映画全体にしても、霊気の中にいるような臨場感が見事で、だから、登場人物にも感情移入してしまった。 でも、私は、例の秘密を噂で薄々知っていたので、観たときの衝撃がそれほどでもなかった。 映画の冒頭に「内容を人に言うな」みたいな注意があった気がするが、あれは厳守すべき。 8点(2003-11-22 16:36:09) |
98. オープン・ユア・アイズ
「バニラスカイ」の元となったスペイン映画。ストーリーはほぼ同じ。 結構、私は好き。倒錯しすぎててよく分からないところもあったが・・・。 ペネロぺ・クルスがあまりにキュートだったので、やっぱりトムはペネロぺ目当てでリメイク権を買ったに違いないと確信した。 7点(2003-11-22 16:33:11) |
99. 第三の男
往年の名作の一つ。舞台はウィーン。 友人を頼ってやって来たアメリカ人小説家。しかし友人は事故で死んでしまった直後だと聞かされる。それは本当に事故なのか?調べていくうちに、不審な事実が見えてくる。友人が事故に遭ったとき、そこには医者と親友、そしてもう一人誰かがいた。 第3の男は誰かをめぐるミステリー。 よくできたプロット。切ない恋の顛末。ラストシーンは有名。 8点(2003-11-22 16:31:56) |
100. マルコヴィッチの穴
入ると誰でも15分だけ俳優ジョン・マルコヴィッチになれる穴。 奇想天外なストーリー。 前々から観たかった映画だが、なるほどこう来るとは!という感じ。 好きなタイプの映画。 8点(2003-11-22 16:31:08) |