81. アイアンマン
《ネタバレ》 映画好きながら見ていなかったアベンジャーシリーズ、それも第一弾。 2008年当時の技術とは思えない、カッコいいCG満載。アイアンマンがビートに乗っかって敵を倒しにいくのはグイグイしていて気持ちがいい。 反面、妙にリアルな反米勢力を思わせる軍事勢力や、悪人には凄みがあって、ワクワクドキドキは半減。 やっぱり911の前と後では違うんだろうなあ。 個人的には「恋のゆくえ」ファンなので、スキンヘッド極悪人ジェフには衝撃を受けた。 7点に近い6点献上。 [地上波(吹替)] 6点(2022-09-10 21:13:44) |
82. トータル・リコール(1990)
《ネタバレ》 なんだか色んな意味ですごい映画。 ご都合主義でめちゃくちゃなんだけど、前半の導入に至る部分なんかは感心できる作りだし、どこから現実でどこからが夢なのかも分からないところなんかは面白い。 ロボットのタクシー運転手が壊れたまましゃべっているところとか、最後らへんのイカレ子持ち黒人なんかもぶっ飛んでいる。 ただし、ミュータントや目玉が飛び出るのはグロいし、銃を撃ちすぎ人殺しすぎで何でもやり放題のハリウッド炸裂が好きな人には良いかもしれんが、個人的には一度見たら充分な作品。 何で「死ぬまでに観たい映画1,001本」の中に入っているのかは分からない。 原作書籍の壮大なアイデアは買うけど、実写化するのは失敗なのかも。 [地上波(吹替)] 5点(2022-09-08 22:04:20) |
83. イージー・ライダー
《ネタバレ》 何だろうね、これ。変わったロードムービーだ。 ストーリーはあるようでないし、台詞は秀逸なんだか良く分からない。 ドラッグシーンがやたらに多くてうんざりすると、いきなり襲撃されるし。最後のほうはインディーズっぽい作りもある。 どこまでが本当の等身大の60年代アメリカなのかはよく分からんが、雰囲気はとても伝わってきた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-09-06 21:56:25) |
84. 耳をすませば(1995)
ラピュタに次いで好きな作品かもしれない。登場人物の気持ちが丁寧に描き出されていて、理想形を追いながらもリアリティに近いところが共感できる。 異性に対する気持ちひとつを取っても、どのエピソードも微笑ましく、懐かしい。素直に気持ちをぶつけられずに、あえて好きな女の子にいじわるしたりしてしまう男子とか。 見ているうちに涙腺が緩んでくるのがたまらない。ちょっとしたデフォルメで聖蹟桜ヶ丘の街をこんな風に素敵に描いているところも素晴らしい。主人公二人の恋は、現実にはありえないんだろうけど、清々しい。これぞ青春。 後半は思春期における進路というテーマを扱っているけど、これほど純粋に仕事に対して考えている中学生ってどれぐらいいるのだろう。 できれば1年に1回はテレビで放送してほしい映画。 [映画館(字幕)] 8点(2022-09-02 20:10:17) |
85. 俺たちに明日はない
《ネタバレ》 題名と最後の結末だけは知っていて、しかしなかなか鑑賞する機会に恵まれなかった本作、ついに観ることができた。 さすがに名作だけあってとても出来は良いと思うが、いかんせん異常なテンションとともに銀行強盗を行い、挙げ句の果てに警察官を殺しまくった主人公二人に同情の余地はない。気分が悪くなるのが普通の人の感覚ではないかと思う。またアメリカ人もこういう体質を好む人ばかりではない。 途中から出てくる脇役たちが良いアクセントになっているのは感心した。また撃たれる直前に二人が見つめあって笑顔を浮かべるというシーンは良いが、エンドが唐突すぎる印象。 それにしてもモスの父親像は誰を参考にしているのだろう? [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-08-07 20:39:29) |
86. 学校の怪談
《ネタバレ》 うーむ、何だろうコレ。 ずいぶん昔に「学校の怪談4」を見てえらく感動したんで見てみたんだが、えらい違いだ。 最初のほうは良い雰囲気だったが、ゴーストバスターズのお化けみたいなのが出てきてから一気にチープになった。 後半はグロテスクなエイリアンもどきのパニック映画と化しており、良い大人が見るべきじゃない。 演出やストーリーがチープすぎて笑ってしまうレベル。 先生が閉じ込めた女の子は結局どうなったの?とかよく分からないし。恋愛絡めるならうまくやってほしいよね。 [地上波(字幕)] 3点(2022-08-04 19:06:44) |
87. ダイヤルMを廻せ!
《ネタバレ》 上級ミステリーなのかもしれませんが、個人的にはダメでした。 密室を舞台にセリフが行き交い、外のシーンがほとんど描かれません。 ずっとこの展開に早くも飽きが来てイヤになってしまいそう。 妻の殺害シーンからは警察が来て一気に進んでいきそうですが、なかなか進まない。 主人公の男性がまあしたたかで、賢い。その才能を殺しじゃないほうへ向ければ良いのにね。 種明かしやラストなどは感心する部分もありましたが、吹き替えではなく字幕だったのも良くなかったのかも。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-08-03 21:41:47) |
88. ちょっと今から仕事やめてくる
《ネタバレ》 後半30分がまるで違う映画になっていて、なおかつ冗長だという意見に賛成。 「ヤマモト」が主人公になってどうする。小池栄子は今や北条政子にしか見えない。バヌアツの良い面だけ取り上げすぎ。 そもそも会社を辞めるまでが長く、明らかにブラック企業なのに居続けるのが理解できない、現実的に上司があんな奴ならもっと上に部下の不満が届くだろうし、もしワンマン会社なら部下が萎縮して業績悪化し続けていくのは確実なので、やりすぎ。 妻帯者だったり借金があったり若くなかったり、という理由で仕事を辞めたくても辞められない多くの人にとって「ヤマモト」は現実にはいないし、次が安定した雇用かどうかは分からないのが現実。ファンタジーじゃなくて、きちんと辞めてきちんと次の企業で再生していくプロセスを描いてほしかった。 あと個人的に好きな黒木華さんが悪女として使われているのも嫌。屈託のない微笑をくれる癒し系で出してあげれば良いのにね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-07-27 06:53:15) |
89. 地球の静止する日
《ネタバレ》 これはSFの古典であり、名作と言ってもいい。白黒の昔の映画だからと期待しないぶん、かなり良かった。 アイデアや世界観も良いが、主人公のセリフやたたずまいからして「品格」を感じるのだ。 この前テレビでやってた「アルマゲドン」を観ちゃったあとということもあるが、シンプルで重厚な作りは悪くない。 結局、説教かよというツッコミもあるが、この期に及んで滅亡への道を進みかねない地球人の頭を冷やしに来るんなら大歓迎だ。 終わり方もシンプルで良い。 当然ながら「死ぬまでに観たい映画1001本」のうちの一本。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-07-26 19:13:15) |
90. 小さな恋のメロディ
《ネタバレ》 英国版「ぼくらの七日間戦争」ですかね。抑圧的な親や教師に反発する子供たちの生々しい姿を、音楽にのせて瑞々しく描く・・・というと魅力的な作品かと思いますが、個人的にはつまらなかった。 「オンザマユゲ」みたいなクスッとさせるシーンもなければカタルシスもない。気弱な主人公が可愛い女の子とうまく恋に落ちていろいろ悪さをするんですが、ユーモアというか面白さに欠けるんですよね。 これが欧米ではなくて日本で受けたのも、管理社会からの抑圧にモヤモヤ悩んでいる人が多いからなんでしょう。 ただ、イギリスでも人の真剣な恋をからかう奴とかリアルに描いていて、学園のシーンがなかなか本物っぽく撮れていたのは感心しました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-07-25 15:38:25) |
91. アルマゲドン(1998)
お馬鹿映画だが、まあまあ楽しめる。途中で出てくるロシア人宇宙飛行士には笑える。でもそれだけ。 感動大作と謳ってはいても、しょせんは大衆映画。いろいろなことが凄まじい勢いで起きるジェットコースター作品としての王者と言えそう。 かなり下劣で下品なセリフが飛び交っているのも、現代では陳腐に思える。 長すぎるし、台詞も多いのもマイナス評価。 [地上波(吹替)] 5点(2022-07-25 14:13:31) |
92. 見知らぬ乗客
《ネタバレ》 これはサスペンス映画として、とにかくジリジリ怖い作品ですね。 随所に仕掛けをしておいて、心理的に怖さを感じさせるところがすごいです。 楽しいはず(と信じている)遊園地のメリーゴーランドでパニックになるシーンなど、巧みな脚本と演出に一気に引き込まれました。 高度に知的なストーカー役だった俳優は、さぞかし役作りが大変だったでしょうね。 ただまあ白黒で昔の映画なので、評価はこんなもんかと。 ちなみに「死ぬまでに観たい映画1001本」に収録されています。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-07-16 18:07:15)(良:1票) |
93. ブラック・レイン
《ネタバレ》 とにかくこの映画、カッコイイ。 幻想的な映像、痺れる音楽(サントラ買った)、登場人物たちの存在感。 日本が撮影場所となっていることを忘れるほど光や影、さまざまな色を楽しめるし、松田優作のキレるシーンなどとにかく痺れる名場面が多い。 ストーリーが陳腐だという意見も垣間見れられるが、個人的には飽きずに楽しめる作品だった。 日本の規制が多すぎて監督が激怒したことや、ラストの佐藤についての別ストーリーなど、Wikipediaに詳しく書かれすぎているのも、カルト的な人気があるからこそだろう。 あと、日本語のセリフに一部聞き取れない箇所もあったので、英語だけじゃなくて日本語字幕もつけてほしかった(笑)。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-07-14 21:20:44) |
94. グリーンブック
《ネタバレ》 全体的に分かりやすく、後味よくまとまっているのは評価できる。 品格を重んじる黒人と、粗野だが根は見どころのあるイタリア系白人のコンビで、ラストに向けてお互いの距離を縮めていくという王道ストーリーは多くの人を魅了するだろう。1962年という60年前のアメリカ南部の状況がいかに黒人にとって生活するのに困難であったかという状況も、日本に住むものとしては新鮮に映った。 ただし、やはり白人側から見たご都合主義という批判も多いようで、いかに事実に基づいたストーリーだといっても実際のドキュメンタリーはもっと地味でかつ目に見えにくい差別もたくさんあったんだろう。ユーモアや盛り上がりも手放しでは褒められない。 しかし、ラストの終わり方は秀逸。いろいろなわだかまりが解けていって、ハッピーになる締めくくりかたは好き。 それと音楽ロードムービーものでありながらセリフが多いので、吹替推奨。主人公二人の声がイケメンに変わりすぎてて戸惑うけど笑 [地上波(吹替)] 6点(2022-06-23 07:00:36)(良:1票) |
95. 麗しのサブリナ
《ネタバレ》 名作なのは認めますが、いかんせんセリフが多くて長くてダレました。 パリに行って垢抜けたと思ったら、急にモテモテになり二人の男を行ったり来たりなんて都合の良いこと。しかし、主演男優が父親の年齢にしか見えないのはいかがなものか。 オードリーが好きかどうかでも評価は変わると思いますが、ヒョロ痩せ型なんでまったく身体的には魅力を感じず。 コメディータッチという設定のようですが、お父さんの存在も特段笑えません。 ボガートとサブリナの気の利いた会話なんかは良かったですが、全体的にはこの点数です。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-06-17 21:40:11)(良:1票) |
96. 市民ケーン
《ネタバレ》 すぐ下の【festivaljapan】さんと同じで、セリフ中心でとても疲れる。よく考えられた脚本なんだろうけど、面白くない。長い。 昔の映画ランキングでトップ常連だったので、作成当時はとてもよくできた映画だったんだろうけど、自分が昔の映画と相性が良くないのか見劣りしてしまう。ただし、薔薇のつぼみで引っ張ってくれた分、天井桟敷の人々よりはまだ楽しめた。金と権力にモノを言わせる人生ってロクなもんじゃないというアメリカ国民の世論も、名作を後押ししたんだろう。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-06-04 06:47:46) |
97. 燃えよデブゴン
《ネタバレ》 あらら、有名かと思ったらあんまり見ている人いないのね。 かなりB級っぽい作りで、ストーリーは正直かなりぐだぐだで面白くない。 若きサモハンキンポーの物真似カンフーが魅力的で、偽物ブルースリーをやっつけるくだりなんかはキレがあってとても良かった。 ドラゴンへの道みたいに最後に強い敵が出てくるのはお約束だが、あまり面白くない。 どうせドラゴンへの道をパクるのなら、もっと似せてパロディーっぽくして欲しかった。やや中途半端。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-05-31 19:49:39) |
98. トキワ荘の青春
かなり面白くない。観るのが苦痛になるレベル。 33【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 2点がほぼ言いたいことを言ってくれたので、付け加えるとすれば、いろんな登場人物が出てくるけどエピソードがぶつ切りで誰が誰だか訳がわからない。 周辺の予備知識があって、マンガにそうとう詳しい人なら良いのかもしれない。 以下はずっと前に見たときの感想。 あの昭和の時代は、みんなが貧乏であることが当たり前で、あんな風に過ごしていたんだなあ。昔の女性もあんな感じだった。助け合って、素朴で純粋で、思いやりがあって。一種のドキュメンタリーのような映画だった。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2022-05-27 19:47:00) |
99. ウォルター少年と、夏の休日
良いなあ、こういう映画。 基本はコメディータッチで、ときには馬鹿馬鹿しいくだりもあるけど、シリアスじゃなくてそういうニンマリできるものを見たいのよ。 とにかく老人二人がカッコよくて、それに副題のライオンをうまく使っている。 忘れたころにまた見たい作品。 [地上波(吹替)] 7点(2022-05-26 19:14:28) |
100. ゴースト/ニューヨークの幻
これって昔は楽しめていたけど、今みるといかにもアメリカ的なご都合主義が目について好きになれない。 相方に裏切られたからってパトリック・スウェイジがやりたい放題、悪役になってもおかしくない横暴ぶりなのに最後は明暗分かれるというのはどうなの?サイキックも一度マスターしたら苦もなくこなせちゃうあたりも呆れ果ててしまう。 結局途中から出てくる霊媒師ウーピーが良い味出しているおかげで、何となく良い映画で面白いね〜という評価に落ち着いているだけのこと。演出や音楽は素晴らしいので一見の価値はありますが、混迷を極める現実の国際情勢を知るにつけ、この作品との距離は遠ざかるに違いない。 [DVD(字幕)] 4点(2022-05-26 08:44:31) |