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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1888
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1021.  エンド・オブ・ホワイトハウス 《ネタバレ》 
不慮の事故により大統領夫人を死なせてしまった元シークレットサービス、マイク。それが原因でデスクワークへと左遷されてしまった彼だったが、1年後のある日、ホワイトハウスへと向かう不審な航空機を目撃する。それは祖国統一とアメリカ壊滅を目論む北朝鮮系テロリストの凶悪な計画の始まりに過ぎなかった。アメリカ中枢が瞬く間に蹂躙され占領されていくなか、旧友でもある大統領を救うため、マイクはたった一人で壊滅寸前のホワイトハウスへと乗り込んでゆく。いかにもアントワン・フークワらしい重厚で男臭いアクション・エンタメ作品。まあ、ストーリー展開がもろ「ダイ・ハード(ホワイトハウス・バージョン)」ですけど、冒頭からアメリカ本土へと乗り込んできたテロリストたちが次々と一般市民をも巻き込んで容赦なく攻撃してくるという怒涛の展開にはけっこう惹き込まれました。相変わらず男臭~いジェラルド・バトラー、そんなんで大統領務まるんかいなってくらい良いトコのお坊ちゃんのように品の良いアーロン・エッカート、テレビで国民へと演説するともはやワビサビさえ感じられるモーガン・フリーマンとかも、まあベタですけどなかなか良かったです。確かに、冒頭の大統領専用車のフロントガラスにぶつかってきたのはなんやったんや!とか、韓国の警備甘過ぎやし!とか、大統領あんなに喋らん言うてたのにいつの間にケルベロス・コード喋っとんねん!とか、いろいろと突っ込みどころは満載ですけど、フークワ作品って昔から個人的にけっこう嫌いじゃないんでちょっと甘めに7点っす! よーし、次はエメリッヒのさらにお馬鹿な方(勝手な先入観っ笑)を観るぞー。
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-26 23:18:40)
1022.  デタッチメント 優しい無関心 《ネタバレ》 
学級崩壊など当たり前、誰も教師の言うことなど聞く耳を持たない荒れた不良校へと着任することになった非常勤教師ヘンリー。どことなく冷めた視線で生徒たちと接する彼だったが、彼なりに子供たちを取り巻く環境を少しでも変えたいという情熱を胸に秘めていた。しかし、なかなかうまくいかない現実に徒労感を募らせ始めていたある日、客から殴られレイプされた売春婦の少女エリカと出会う。息詰まっていたお互いの人生に共鳴しあうかのように自然に同居することになった2人だったが、彼らを取り巻く現実は何処までもやるせないものだった。「アメリカン・ヒストリーX」という、未だに主演のエドワード・ノートンの熱演が強く印象に残っている(逆を言えばそれ以外は印象に乏しい)作品を撮ったトニー・ケイ監督の久し振りの新作。なんだけど、何をメインに描きたかったのか、いまいちテーマが絞り切れていないような印象を持ってしまいました。ストレスから心を病んでゆく同僚の教師たちや、写真にしか自分の居場所を見出せない太り気味の女生徒、認知症を患うヘンリーのお祖父ちゃん、そして彼と同居することになる心の片隅にどこか純粋な心を保っている売春婦エリカなど、各々のエピソードが最後までいまいちうまく絡み合ってきません。全編を覆うセンス溢れる美しい映像や実力派の役者陣が織り成す淡々としながらも心に残る演技など光るものが多かっただけに、惜しい作品でありました。
[DVD(字幕)] 6点(2014-01-25 20:25:27)
1023.  インシディアス 《ネタバレ》 
ようやく手に入れることが出来た郊外の新居へと越してきた大学教授ジョシュ。愛する妻と3人の幼い子供とともにこれからさらに幸せになろうとしていた矢先、長男のダルトンが原因不明の昏睡状態へと陥ってしまう。突然のことに悲嘆に暮れる家族だったが、数ヶ月が経ってもダルトンに回復の兆しが見られず、失意のうちにせめてもと自宅療養へと切り替えることに。だが、そこからジョシュと家族の平凡だった生活に不可解な現象が起こり始める。無線機に紛れ込む謎の人声、窓から覗く怪しげな影、夜中に唐突に開け放たれる玄関のドア…。仕方なく別の家へと引っ越すことにしたものの、事態は改善されぬばかりかさらなる恐怖が彼らを襲うのだった。うーん、これ子供が3人兄弟である必要があったのかなー。恐怖を体験する対象があまりにも多過ぎて、ホラーとしての焦点が絞り切れていないような印象を受けました。それを裏打ちするかのように、後半は次男も末娘も一切出て来なくなるし(笑)。じゃー、最初から一人息子って設定で良かったじゃん!と、こりゃはずしちゃったかなぁと思いながら観てたのだけど、後半、お父さんが幽体離脱して迷い込む〝彼方の世界〟の、不気味さと狂気とユーモアを濃厚に織り交ぜて描かれたシュールな世界には(デビット・リンチ&シャイニングの影響をモロに受けているとはいえ)予想に反して結構惹き込まれました。まあ、ベタベタなホラーではあるけどそこそこ良かったと思いまーす。ただ、最後のオチは完全に蛇足。
[DVD(字幕)] 6点(2014-01-22 23:11:47)(良:1票)
1024.  パーフェクト・トラップ 《ネタバレ》 
彼氏から約束していたデートをドタキャンされ、仕方なく友達と一緒にクラブへと遊びに行くことにしたエレナ。そこでバイトしているはずの彼氏が他の女とキスしているのを目の当たりにした彼女は、当然のようにブチギレして彼氏をどつく。だが、そんなことお構いなしに、とにかく罠が好きでひたすら面倒臭~い方法で人を殺すのが大好きな猟奇殺人犯に店内に居た客(だいたい100人くらい笑)を皆殺しにされると、何故かエレナだけコレクション品として連れ去られてしまう。それを知ったエレナの父親は、娘を救うために屈強な男どもを雇いすぐに犯人の元へと向かわせたのだが、そこにはさらに面倒臭~い罠の数々が待ち構えていたのだった…。なんなんですか、このお馬鹿な設定とお馬鹿なストーリーとお馬鹿な登場人物とお馬鹿な警察とお馬鹿な犯人とお馬鹿な罠の数々とお馬鹿なオチは。リアリティなんか度外視、ただひたすら人が大量に胸糞悪くなるくらいグロ痛い方法で死んでゆくのを延々と見させられただけの胸糞悪~~~い映画でありました。おかげでかなり食欲なくなっちゃったじゃん、もう!たとえば「ソウ」という作品には、いくらグロくてもそこには必要最低限のリアリティやら必然性やらがちゃんとあったから普通に最後まで楽しめたのに、残念ながらこの作品にはそれがまったくと言っていいほど皆無なのです。というわけで、この映画製作に係わったスタッフの皆さん、次は〝脚本を練る〟〝設定を詰める〟という映画作りの基本中の基本をもっと勉強しなおしてから撮影を始めてください!!よろしく!!
[DVD(字幕)] 4点(2014-01-16 22:12:39)
1025.  15歳、アルマの恋愛妄想 《ネタバレ》 
Hなことにとっても興味津々、思春期真っ只中の女の子、アルマ。一人になったらすぐにHな妄想ワールドへと突入し、色んなものを股間へと擦り付けハアハアしちゃう。そんな彼女が、友達のパーティーで前から気になっていた男の子に突然おち〇ちん(何故かでっかくなってる!笑)を突き付けられたからさあ大変。閉鎖的な小さな村の中で〝チンチンアルマ〟というあだ名を付けられるわ、みんなから無視されるわ、お母さんはヒスをおこしちゃうし、これからどうなっちゃうの、あたし?という思春期ラブコメだと思って鑑賞してみたら、まさかの普通の青春ドラマでした。恐らく、ハルストレムの初期作品のような世界をちょっぴりお下品に描いてみたかったという狙いは良いと思うのだけど、主人公アルマにあんまり魅力を感じず僕はいまいち乗り切れませんでした。うーん、こんな女の子居るかな~。これってもろ思春期童貞男子の発想じゃん。思春期女子はもっとうれしはずかし系の妄想に走ると思うんだけど。なんだか、きっと女の子だっておれたちと同じくエロいに違いないというドブロック「もしかしてだけど~」的男目線で描かれた、童貞男子のエロ妄想映画だと僕には思えました。それならそれでもっと無茶苦茶してくれても良かったと思うんだけど、最後まで中途半端に抒情的という、なんともどっちつかずな作品でありました。もしかしてだけど~、もしかしてだけど~、女もオナニーしまくってんじゃないの!そうゆうことだろ!←いや、違うし(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-13 22:19:56)
1026.  エンド・オブ・ザ・ワールド(2012) 《ネタバレ》 
小惑星が突入してくることが分かり、人類滅亡を3週間後に控えた地球。絶望的な世界で、静かに死を迎えようとする人、享楽的な馬鹿騒ぎに浮かれる人、自暴自棄から暴動を起こす人たち…。そんななか、妻に去られた冴えない男ドッジは天真爛漫で常に前向きな女性ペニーと出会う。迫りくる暴動から命からがら逃げ出した二人は、それぞれの目的のために捨てられたプードルと一緒に旅に出ることに。ドッジは昔の最愛の恋人へと再会するため、ペニーは大事な家族の元へと帰るため。最初はぎこちなかった彼らだったが、世界の終末で共に様々な出来事を経験するうちに、いつしか二人の仲は縮まってゆく。特異な状況下で描かれる、ストーリー自体はいたってシンプルなロードムービー。世界の終末を描きながら、この最後まで徹底的に軽~い明る~い雰囲気を貫き通したセンスは新しいと感じました。徹底的に暗~い重た~い鬱的アプローチで同じテーマを描いた、ラースフォントリアーの「メランコリア」躁バージョンといった感じですね。この2本を続けて観ればちょうどいい精神状態が保てると思います(笑)。人類滅亡が間近に迫っているのに普段通り仕事をするメイドや、「俺は必ず生き延びてやるぜ」と仲間と共に地下室へと立てこもるペニーの元カレ、そして悲劇であるのに悲愴感を微塵も感じさせない美しいラストなど、物語を彩る多彩なエピソードの数々も印象に残りました。後半から世界の終末という設定が巧く機能していないような気もするけど、それでも斬新な設定を瑞々しいセンスで描き出した、将来性を感じさせる監督のデビュー作。うん、なかなか良かったっす!
[DVD(字幕)] 6点(2014-01-11 11:01:48)
1027.  キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け 《ネタバレ》 
巨大な投資会社の経営者として日夜、巨万の富を動かす大富豪ミラー(リチャード・ギア)。マンハッタンの一等地に居を構え、家族にも恵まれ、なおかつ愛人とも良好にやっている彼だったが、とある投資の失敗によって出来た巨額の損失を穴埋めするために粉飾決算へと手を染めていた。会社を銀行へと売却した資金でそれを補填し、なんとか事態を打開しようとするミラーだったが、そんなおり、愛人の車で横転事故を起こしてしまう。同乗していた愛人は即死、なおかつ彼は飲酒運転でもあった。「このままでは会社売却の話も白紙に戻ってしまう…」と、ミラーは嘘に嘘を重ねる危険な賭けへとでてしまう。庶民には窺い知れない上流階級で、金と女と欲望が渦巻く愛憎劇というオーソドックスなサスペンスドラマ。なんだけど、会社の不正を隠蔽しようというストーリーと飲酒運転の罪から何がなんでも逃れようとするストーリーがうまく絡み合っていないような気が…。なんだか別々の映画を交互に見せられているような感じがしました。それにここまで追い詰められるのだから、もっとリチャード・ギアに悲壮感が漂っても良かったと思うのだけど、最後までずっと小奇麗なジェントルメンのまま。そこが良くも悪くも彼の俳優としての個性なんだろうけどね。まあ、シンプルなサスペンスドラマとしてはぼちぼち良かったんじゃないでしょーか。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-09 11:20:54)
1028.  ザ・マスター 《ネタバレ》 
心に歪んだ傷を背負った元兵士フレディ。人生という迷路を彷徨い続けていた彼は、ある日マスターと信者たちから慕われる新興宗教の教祖と出会う。空虚だった自分の人生を満たしてゆくかのようにマスターへと惹かれていくフレディと、そんな彼を息子のように見守るマスターとの異常とも言える友情を描いた重厚な人間ドラマ。この監督の前作でも感じたことだけど、とにかく説明不足。起こった出来事をただ淡々と客観的に描き、その背景にある事実は観ている人それぞれに行間を読んでくださいというこの演出手法はあまり好きではありません(前半の主人公が造る謎のお酒のエピソードはいったいなんだったのでしょうか?)。そうして描かれる主要テーマもかなり難解なもの。うーん、どうなんだろう、これは。この監督のこれまでの作品(特にマグノリア)には理解出来ないなりに心にグッとくるものがあったのですが、この作品にはどうにもそれが欠けているようにしか思えないのです。主演俳優の、三者三様の熱のこもった圧巻の演技は確かに見応えがありましたけれど、残念ながら僕には心に響くものの乏しい退屈な映画でありました。ポール・トーマス・アンダーソン、次は昔のように猥雑な熱気と高尚なテーマが絶妙なバランスで同居しあう群像劇の傑作をまた撮って欲しいと切に願います。  《追記》2014/2/2、フィリップ・シーモア・ホフマンが急逝されたとのニュースが舞い込んできました。詳しいことは分かりませんが、原因は薬物中毒とのこと。悪役でも善人役でも見事な存在感でもって演じ分けるハリウッドの名バイプレーヤーとして、彼の赤ら顔をもう見ることが出来ないと思うととても残念でなりません。ご冥福をお祈りします。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-09 07:27:31)
1029.  ディラン・ドック デッド・オブ・ナイト 《ネタバレ》 
ニューオーリンズで私立探偵として平凡に暮らすディラン。しかし、彼には誰も知らない秘められた過去があった。少なくとも人間にとっては。そう、彼は街の夜の暗闇に暗躍するモンスターたちのトラブルを仲裁する冥界探偵でもあったのだった。過去に起きたとある出来事をきっかけにそんな仕事から引退していたディランだったが、一人の女性から依頼されたある殺人事件の調査をすすめていくうちに、いろいろあってゾンビと化した相棒と共に吸血鬼や狼男たちの壮絶な争いへと巻き込まれてゆく。という、設定だけ聞けば一昔前に流行ったアンダーワールドとかのCGを多用したホラーアクション作品を髣髴とさせるのだけど、今作は何処までもノリノリのコメディタッチの作品へと仕上がっておりました。いかにもクールで男前なディランと、突然ゾンビと化してしまった自分にワーワー大騒ぎしているお間抜けな相棒との軽妙なやり取りとかは普通に面白かったのだけど、いかんせん世界観があまりにも幼稚過ぎてちょっと付いていけません。いくらコメディタッチの作品とはいえ、ストーリーに突っ込みどころが多すぎますって、これ(敵に閉じ込められた絶体絶命のピンチを、ゾンビは土掘るの得意だからと穴掘って易々と脱出しちゃうって、おい!笑)。それに最後に出てくる世界を支配するはずの強大な悪魔が、予算の都合かかなりちゃっちかったのには苦笑しちゃいました。本来、こういう馬鹿馬鹿しいノリはけっこう好きなんだけどなー。うーん、これはいろいろと残念賞な映画でありました。でもまあ、適度な暇潰しにはなるよ。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-07 20:10:40)
1030.  野蛮なやつら/SAVAGES 《ネタバレ》 
イラクやアフガンで傭兵として戦い、肉弾戦が得意なチョン。仏教思想に影響され、世界の弱者を救いたいと願っている頭脳明晰なベン。そして、二人から同時に愛されお互いの合意のうえで二人と肉体関係を結んでいる恋人オフィーリア。カリフォルニアの豪邸に住むそんな彼らの仕事は、高品質な大麻を育て自ら売り捌くことだった。しかし、当然事業が軌道に乗り始めるとメキシコを拠点とする旧来の麻薬組織に目を付けられ半ば強引に不利な取引を持ち掛けられてしまう。ここらが潮時だと引退して海外へと逃亡を図ろうとした彼らだったが、組織の凶悪な女ボスによってオフィーリアが誘拐されたことを知ると無謀ともいえる戦いを開始するのだった。まさに“野蛮なやつら”な登場人物たちが織り成す、乾いたユーモアと過剰な暴力描写が全編に横溢するクライム・アクション。明らかに、オリヴァー・ストーンの世間ではいまいち評判が良くない「ナチュラルボーンキラーズ」や「Uターン」の系譜に連なる作品だけど、昔から僕はけっこう嫌いじゃなかったんで今作もなかなか楽しめました。さすがに彼も年取ったのか、クオリティ的にちょっぴり下がった感は否めないですけど(特に、あの夢オチとほとんど変わらん意味不明なラストは明らかに蛇足だと思います!)、相変わらずの濃ゆ~い暑苦し~い汗臭~いこってり濃厚な世界観はなかなか良かったっす。ベニチオ・デル・トロのいかにも癖のある嫌らしいDV男っぷりもナイス!ただ、ちょっぴり胸焼けしそうですけどね(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2014-01-07 16:10:57)
1031.  YES/NO イエス・ノー 《ネタバレ》 
結婚式を間近に控え、これ以上ないくらいの幸せを謳歌する若いカップル。しかし、突然正体不明の犯人によって誘拐されると無機質な謎の密室へと監禁されてしまう。「ようこそ、真実の愛検証プロジェクトへ」マイクロフォン越しに高らかにそう宣言する犯人。部屋には、質問を表示する電光掲示板と、イエス・ノーと書かれた謎の二つのボタンがあった。強制的に幾つもの質問に答えていくうちに、次第に幸せ絶頂だった二人の隠されていた真実が明らかとなってゆく。果たして二人の愛の運命は?というソリッドシュチュエーションスリラー・ラブゲームバージョン。まあ、映像的にはそんなに新しいところは無かったですけど、着眼点は良かったんじゃないでしょうか。ゲームが進むにつれて、真実の愛だと信じていたカップルがどんどんと仲違いしていき、お互いに激しく罵り合うところとかなかなか見応えあり(笑)。ただ、ちょっとグロさが足らないっすかねー。スリラーなんだし、もうちょっと血液がドバッと出てくれても良かったと思う。「失敗。彼は脚を失いました」で、ほんとに脚を切断しちゃうくらいしてくれんと(笑)。それに夢オチまがいの変なラストにも興醒めでした。あと、最後に一つだけ言わせてもらうと、ここまでぐちゃぐちゃになった二人の関係が、「実は僕は君のために手造りチョコを作っていたんだよー!」という彼氏の突然の告白で真実の愛に目覚めるって薄っぺら過ぎるっしょ!ちょっぴりキレそうでした(笑)。
[DVD(字幕)] 4点(2014-01-07 11:53:56)(良:1票)
1032.  アンナ・カレーニナ(2012) 《ネタバレ》 
伝統と外聞をもっとも重んじる、上流階級の華やかな社交界において不倫の恋に苦悩する若く美しい人妻アンナを襲う悲劇――。ロシアの文豪レフ・トルストイのこれまで何度も映画化されてきた超古典的な小説の再映画化、しかも原作は分厚い文庫本で上中下巻にも及ぶ長~いストーリーをどう2時間強という枠のなかに、それも不倫がさしてスキャンダルなものでなくなった現代社会において今回はいったいどんなアプローチで収めてくれたのだろうとワクワクしながら鑑賞してみました。冒頭から、劇場の舞台裏のような映像を随所に差し挟むというまるで劇中劇のような作風に面食らい、ちょっと嫌な予感がしたのですが、いつの間にかそんなに気にならなくなり、そればかりかあの長大な原作をちゃんとスムーズに見せてくれてなかなか効果的な演出となっておりました。おかげで、愛するがゆえの弱さや力強さが複雑に交錯する主人公アンナの人間的な魅力が深く描けていたと思います。何もかも失ってしまうかもしれないのに、それでもヴロンスキーの身体に抱かれたいと願うアンナのモラルや常識を超越した若さゆえの情熱はなかなか見応えありました。うん、若いっていいよねー(笑)。ただ、それに比べてアンナが最後、煩悶の果てに鉄道へと身を投げる心理描写が幾分か弱いような気が…。もう少し長くなってもいいから、そんな彼女の極限の葛藤をもっと丁寧に描いて欲しかったように思います。そこが少し残念ではありましたけど、それでもセンス溢れる美しい映像の数々や、小技の効いた冴えた演出、華のある役者陣の熱演等と、最後まで充分に堪能させてもらいました。うん、なかなかの良品です。
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-04 18:29:19)
1033.  ファインド・アウト 《ネタバレ》 
ウェイトレスをしながら大学生の妹と共に、一見平凡な共同生活を送るジル。ある日、そんな生活を打ち壊すかのように、妹が謎の失踪を遂げてしまう。「きっと、あの男にさらわれたんだ…」と、すぐさま警察へと向かったジルだったが、いくら彼女が必死に被害を訴えても刑事たちは一向に聞く耳を持たない。何故なら、ジルには虚言誘拐によって警察を混乱へと導き、その結果精神病院へと入院したという過去があったからだった。隠していた銃を手に、たった一人で妹のために立ち上がるジル、果たして彼女の言葉は真実なのかそれとも妄想に過ぎないのか。そんなミステリアスなストーリーでぐいぐい観客を引っ張る前半部分はけっこう楽しんで観れました。しかし、何の訓練も受けていない一人の女の子が全ての警察を敵に廻してしかもその包囲網を易々と突破していくというリアリティ皆無な展開を見せ始める中盤からどんどんと興味が失せてゆき、なんだか謎の真相もどうでもよくなってしまいました。そうしてようやくラストであかされる真相もかなり強引なもの。何で妹を家の縁の下に隠しとく必要があったのか意味不明。犯人、頭悪すぎっしょ!それに、銃を持っている主人公に対して丸腰(あ、尖った骨だけ持ってたっけ笑)でしかも井戸の中腹にわざわざ穴を掘って待ち伏せするってどれだけ面倒臭い&アホらしい作戦やねん!てか、最初からジルを誘拐しときゃよかったじゃん!!うーん、前半が良かっただけに残念っす。
[DVD(字幕)] 4点(2014-01-03 12:57:42)
1034.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
普段、映画館で映画は観ないのだけど、この作品が公開されてからの本サイトでのあまりにも多い投稿数とそんなレビューが次々と叩き出す高得点、そして「映画館で観るべき作品」という趣旨のコメントの数々に、「これは久々に映画館で観ときゃなきゃあかんやろー」と今日(1/1)はファーストデーで千円だしということで(せこっ笑)、正月早々観てまいりました。ひええ~~、こりゃ凄げー。冒頭から、圧倒的なクオリティで創り込まれた3D無重力空間へと放り出されること90分、落ち着ける地面などまったく皆無な宇宙空間での絶望的なまでの浮遊感を充分堪能させてもらいました。空中をボールペンやネジとかと一緒にふわふわ漂う感覚とか、今にも無限の宇宙に放り出される恐怖とか、まるで自分も宇宙に居るかのような臨場感は凄まじかったです。ただ、ちょっと酔います。正月ということで大分酒が入っていた自分は、ますます悪酔いしちゃいました(笑)。それはさておき、映画館で観るべき作品というのは確かに当たってます。というか正直、映画館で観なければどうなんだろー?という疑問符が最後まで拭えない作品でもありました。この極限まで無駄を削ぎ落としたシンプルなストーリーが果たして深いのかどうなのか、DVDが出たら再び鑑賞してまたじっくり確認したいと思います。取り敢えず、最新技術を駆使して描き出された美しい無重力映像の数々に今は8点で。明日から仕事だってのに、朝から酷い二日酔いになりそうですけどね(笑)。
[映画館(吹替)] 8点(2014-01-01 17:41:18)
1035.  ゴーストライダー2 《ネタバレ》 
前作は観たという記憶だけはあるものの、肝心の内容はと言えば「ニコラス・ケイジが骸骨になってバイクで走ってただけのお馬鹿映画」というイメージだけしか残っていなかったので、続編である今作も特に興味もなかったのだけど、「よし、今年の映画鑑賞の締め括りということで(本日2013/12/30、たぶん明日は観ない)、半分シャレで今年の有終の美はゴーストライダー2で飾ってやろか~」と鑑賞してみました。いやー、今作もやっぱり「ニコラス・ケイジが骸骨になってバイクで走ってるだけのお馬鹿映画」でありました。でも、そこまで酷くはなかったかなー。決して面白いわけじゃないですけど、腹立つほどつまらん!ってこともなかったんで良かったんじゃないでしょうか。思い返してみれば、今年も色んな映画を観てレビューを書いてきたけど、僕が良いと思った作品が酷評されていたり、反対に僕がつまらないと思った映画が評価高かったり、やっぱり映画って人によって色んな楽しみ方が出来る素晴らしいものだとしみじみ思います。僕のように、この作品を「どれだけ酷い映画なんだろーと思ったら、そこまで酷くないじゃん、うん!それよりニコラス・ケイジ、顔疲れてない?」とひねくれた楽しみ方をする映画オタクも居るってことで(笑)。さあ、来年はどんな映画と出会うことができるんだろー。そしてニコラス・ケイジは何処に向かうのか?今から楽しみです(笑)。皆さん、良いお年を~☆
[DVD(字幕)] 4点(2013-12-30 21:03:13)
1036.  ビトレイヤー 《ネタバレ》 
ロンドンで暗躍する、天才的な犯罪者スターンウッドを過剰なまでの情熱でもって追う刑事マックス。ようやく逮捕の機会に巡り合った彼は、上司の命令を振り切って丸腰のまま深追いしてしまう。だが、案の定そんな無謀な行動は返り討ちに遭い、逮捕どころか脚に障害が残るほどの重傷を負う羽目に。3年後、失意のなかに生きるマックスの元に、スターンウッドの息子が怪我をした状態で空港で発見されるという情報が舞い込んでくる。3年前の無念を晴らすために、パートナーであるサラと共に行動を開始したマックスだったが…。そんないかにもオーソドックスな犯罪ドラマだと思って観ていたら、中盤、マックスとスターンウッドが愛する人を殺されるという事態に直面し、追う者と追われる者、刑事と犯罪者、傷を負った者と負わせた者という、お互いの立場を超えて協力し合うという熱い展開にはなかなか惹き込まれました。ただ、いかんせんそこに至るまでが長過ぎる。ブルーを基調としたセンス溢れる映像とかスローモーションを多用したシブい演出とか光るものは多かったけれど、そんな冗長なストーリー展開に難ありでそこまで楽しめませんでした。うーん、残念。この監督の次回作に期待ということで。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-29 22:12:33)
1037.  マーサ、あるいはマーシー・メイ 《ネタバレ》 
何らかの理由により、山奥で自給自足の共同生活を送るカルトまがいの集団へと加入したマーサ。そこで「マーシー・メイ」という新たな名前を授かった彼女は、戸惑いながらもそこで生活し始める。2年後、そこからなんとか脱出した彼女は長年疎遠にしてた姉夫婦の元へと転がり込むことに。そんな心に傷を負った現在のマーサと過去のマーシー・メイの姿を交互に描いた意欲作。なのだけど、いったい何が言いたいのかさっぱり分からない雰囲気ごり押しの退屈な映像が延々と続き、なんともつまらない作品でありました。こういう芸術を気取った、作品世界の背景は自分で想像してくれよと言わんばかりの上から目線映画って個人的に大嫌いです。それに、主人公のマーサ(あるいはマーシー・メイ)の自己憐憫甚だしい卑屈キャラにも最後までムカつかされてしまいました。あの姉のご主人の腹立ちがすっごく分かります!何があったか知らんが、人が嫁とセックスしてんのに、勝手に寝室に入ってくんじゃねー!!ばかやろー!!!
[DVD(字幕)] 2点(2013-12-28 21:40:54)
1038.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 
凶悪なエイリアン〝スカヴ〟の襲撃をうけ、世界規模の核戦争の末に勝利したものの地表は荒廃し居住不可能な惑星と化してしまった未来の地球。巨大な宇宙コロニー・テッドに住む生き残った人類は、新天地を求めて木星の衛星タイタンへと移住する計画を立てていた。同時に輸送する海水採取作業の監視要員として、そんな荒廃した地球でパートナーのヴィクと共に日夜パトロールに励むジャック(トム・クルーズ)。しかし、突然墜落してきた宇宙船から謎の女性ジュリアを助け出したことから、彼の信じてきたそんな現実が大きく揺らぎ始めてゆく。最近、ホラーやミステリーのジャンルでやたらと流行っている、ストーリーの中盤でそれまで提示されていた設定が全く正反対のものへと変貌を遂げるというこのスタイルが、とうとうSFにまで応用されてしまいましたね。でも、今作のこの設定の逆転劇は「ええ~、マジで!」と驚くまでには至らず、残念ながら「いやいや、ちょっと無理ありすぎっしょ!」と突っ込んじゃう気持ちの方が強かったです。それに登場するアイテムの数々にもあんまりセンスを感じなかったかなー(特に人の顔に見えなくもない微妙なフォルムの無人攻撃機ドローン)。でもまあ、いかにもお金掛かってますよと言わんばかりの綺麗な映像と50過ぎても相変わらず格好良いトム・クルーズと(この監督の前作トロンを髣髴とさせる)仰々しい音楽とかはなかなか堪能できました。うん、及第点!
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-28 18:15:00)
1039.  噂のギャンブラー 《ネタバレ》 
田舎で売春まがいの仕事(出張ストリップ?そんな仕事あるんか?)をしていたベスは、そんな自分を変えるために、大したビジョンもないまま単身ラスベガスへとやって来る。そこで偶然知り合った凄腕のギャンブラーの元で働き出したことから、彼女は自分の天性の才能を武器に運と実力だけがものを言うギャンブルの世界へとのめり込んでゆくのだった。ブルースウィリスとキャサリンゼタジョーンズが出ているということで何の前知識もないまま観たのですが、いやー、ぬる~~い映画でした。こういう底抜けに明るい天真爛漫な女の子が、持ち前の度胸とガッツとキュートさでもって成功へと突き進むサクセスストーリー系の映画って個人的に苦手っす。何度もDVDプレーヤーの停止ボタンを押したくなるのを堪えて最後まで観ましたが、その思いは一切変わらず。「んじゃ、最後まで観なきゃいーじゃん!」と突っ込まれたら何も言い返せないんですけども…(笑)。
[DVD(字幕)] 3点(2013-12-26 11:07:44)
1040.  世界にひとつのプレイブック 《ネタバレ》 
信じていた妻の浮気現場を目撃したショックから暴行事件を引き起こし、なおかつ躁鬱病を発症して精神病院に入院した過去を持つパット。愛していた夫を事故で失くし、癒しきれない喪失感を埋めるために手当たり次第に男と寝て仕事を首になってしまったティファニー。いまだ人生という迷路で彷徨い続けるそんな二人が出会い、そしてお互い人生を変える為に力を合わせてダンス大会出場を目指すことに。登場人物誰もがみんな弱くて心を病んだ人たちばかりなんだけど、でもみんな(人に同情を求めたりせず)必死に生きているところは素直に好感が持てました。裏切られたのに、それでも別れた妻が忘れられないパッドとか、ちょっと気持ち分かるし(笑)。まあ、多少ストーリー展開に強引な部分はあるけど普通に面白かったです。「なんで5点でそんな喜ぶ?」というセリフには笑っちゃいました。それにしてもジェニファー・ローレンス!まだデビューして数年しか経っていないというのに、あの往年の名俳優デニーロを前にして全く臆することなく芯の強い女性を堂々と演じきったその度胸は立派。そんなに可愛くもないし、かといってブサイクでもないのに何故か心に残るのはその天性の演技力のなせる技か。そんな彼女が最後に見せた、ツンデレ女子の切ない女心には久し振りにキュンときちゃいました(笑)。現実を変に美化したりせず、かといって傷を舐め合うような暗い映画ともせず、理不尽な現実社会でもがく人々をエネルギッシュに描いたなかなかの秀作でありました。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-26 08:02:02)
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