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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1885
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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1101.  The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 《ネタバレ》 
ビルマ独立の英雄を父にもちながらも、平凡な生活を英国で営んでいたアウンサンスーチー女史。母の病を機に祖国へと戻った彼女は、祖国が直面する理不尽な現実を目の当たりにし、次第にその身を賭して民主化運動へとのめり込んでゆく。ミャンマーの民主化に多大な貢献をした実在の女性の半生を描いた伝記作品。確かに、ノーベル平和賞授賞式での息子のスピーチを古ぼけたラジオで必死に聴く姿や、ずっと支え続けてくれた夫との死別のシーンなど、現実の重みがあるからこそ印象に残るのだけど、なんだろう、このそこまで胸に響かない感じは。自分なりにそれを考えてみたのだけど、やっぱりそれは登場人物の誰にも人間らしさを感じなかったからだろうと思う。そんな理不尽な現実に家族が引き離されたのだから、子供たちはもっと嘆き苦しんだであろうに、そして所詮は赤の他人のために自分たちを放り出した母をもっと憎みもしたであろうに。夫ともそれこそ離婚すら考えるくらいに口喧嘩もしたであろうに。そんな剥き出しの人間の感情のぶつかり合いの果てに、そんなシーンがあるからこそもっと多くの人の心に響くのだろうと思うのに。どうして、そんな理不尽な現実の前に泣き叫ぶような人間の感情をちゃんと描かなかったのだろう。いや、描けなかったのだ。そんな最近の彼の作品に通ずる軽さが、良かれ悪しかれリュック・ベッソンという監督の今現在の才能の限界を示していると僕は思う。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-27 10:01:21)
1102.  HICK ルリ13歳の旅 《ネタバレ》 
パパは酒浸りの駄目男、ママは愚痴ばっかりの浮気性、片田舎でそんな家族とともにどうしようもない生活を送っていた13歳の少女ルリはそんな自分を変えるために、着の身着のままで衝動的に家出し、ヒッチハイクでラスベガスを目指すことに。若いエネルギーに満ち溢れたルリが出会った一癖も二癖もある大人たちとの行き当たりばったりな旅を描いたロードムービー。なのだけど、ストーリーの不自然な部分や登場人物(特にルリ)の行動原理が理解不能でいまいち乗り切れず。もっと丁寧に描写してほしかったなー。でも「キックアス」のヒットガール役で、僕のロリコン魂に火を点けたクロエちゃんの惜しげもなく披露されるお宝映像の数々に、彼女のニンフェットな魅力に次々とやられちゃう作中のロリコンたち同様、今回も完全にノックアウトされちゃいました。ホットパンツ姿でソファに寝転がるクロエちゃん、サイコーっす!!ということで+1点(笑)。この監督って確実にロリコンだよね。だってルリが途中で意味不明に黒髪へと変えられベッドに縛られるシーンなんか、「こんなクロエちゃんも見てみたい!」という監督の願望だけで撮られたとしか思えないもん。 あ、それでこんなにストーリーがテキトーなのか(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-25 16:56:23)
1103.  人生の特等席 《ネタバレ》 
メジャーリーグのスカウトマンとして長年活躍していたのだけど、緑内障を患ってしまい引退の瀬戸際にいる老スカウトマン・ガス。ガスの娘でいまは敏腕弁護士として活躍するミッキー。過去の出来事が原因で今も確執を引き摺るそんな親子が、とある事情により田舎へと選手をスカウトするため旅にでることに。最初は反発していた二人だったが、のどかな田園風景が拡がる田舎で一緒に仕事をするうちにお互いの心のわだかまりが解きほぐされていく。正直、こんなベッタベタなお話は苦手だし、野球にも全く興味がないのだけど、グラントリノでも見せたイーストウッドの頑固ジジイっぷりが良い感じにさまになっていて、最後までけっこう楽しんで観れました。やっぱり格好良いよ、イーストウッド!シブいぜ!!だからこそ、彼の出ていないシーンのところどころに正直「うぅ~ん」てトコはありましたけど(特に都合よく出てくるダイヤの原石ピッチャー笑)、イーストウッドのシブさに免じて+1点。
[DVD(字幕)] 7点(2013-10-24 11:38:14)
1104.  幸福の罪 《ネタバレ》 
一般よりは少しだけ裕福だけど、何処にでもあるような平凡な幸せを享受するとある家族。ある日突然、一家の大黒柱であるリハビリ医に児童への性的虐待という容疑で警察の捜査が入ることに。崩壊の危機に直面した家族の動揺と結束、そしてそんな家族に秘められたとある秘密を巡るサスペンス作品。なのだけど、ドラマとして見るにはまだまだ拙すぎるんじゃないでしょうか。いまいち何を見せたいのかよく分からない作品でした。そもそも捜査を担当する刑事がリハビリ医に浮気されたあげく妻を奪われた元夫って、裁判で弁護士の格好の攻撃材料になりかねないそんな人選はいくらなんでも普通しないと思うのだけど。それに、最後のまるで観客にご丁寧に説明するかのように延々と告白する妹もなんだかなーって感じです。でも、夢見がちな少女によって崩壊の危機へと追い込まれてしまった家族の人間ドラマを、淡々と描いた前半部分はそこそこ見応えがありました。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-23 16:52:40)
1105.  シャッター アイランド 《ネタバレ》 
愛する妻を失い、いまだその傷心を引き摺るディカプリオ演じる連邦捜査官テディ。そんな彼が、謎の殺人事件を捜査するために乗り込んだ孤島の収容所で嵌り込む夢幻の世界。って、同時期に公開された「インセプション」と色々と思いっ切りかぶってるんですけどー。でもそこはやはりスコセッシ、冒頭のあの仰々しいオープニングに、ディカプリオが迷い込む悲壮感漂う孤独な男の狂気の世界、そしてそこで出会う亡き妻の妖艶な美しさ…。こちらはこちらで、やっぱりゾクゾクするくらい怪しい魅力に満ち溢れておりました。これはもしかして傑作の予感……?と、思っていたら後半の見事なまでの失速ぶりはびっくりですね。残念です。でも前半は好きな雰囲気だったので7点。
[DVD(字幕)] 7点(2013-10-20 23:09:51)
1106.  ロック・オブ・エイジズ 《ネタバレ》 
個人的には、80年代ロックには興味なくて(どちらかと言えば70年代の泥臭いハードロックやプログレ、90年代の重厚なグランジやインダストリアルのほが好み)、ミュージカルも苦手で、「じゃー、なんで観たねん!」と突っ込まれるとイタイところなんだけど、トム・クルーズが出てるという一点のみで鑑賞。いやぁー、ノーテンキ(笑)。やっぱり80年代音楽の、この何処までもノーテンキなノリは個人的に苦手だなぁ…。でも、それを抜きにしても、どうして主人公をあの女性にしたんだろう。てっきりこの女の子がのし上がってスターになっていくと思ったら、彼氏のヘタレ男がその役目っていまいち最後の盛り上がりに繋がらないような気が。でも、相変わらずのトムのお年を召してもいまだ逞しい肉体美と「マグノリア」で見せたセックス教団会長としてイケてない男どもをひたすらアジってた時の強烈ないかがわしさをも髣髴とさせる熱演は見応えがありました。あと、ロックに猛反対していたオバサマたちが急にノリノリのロックを歌い始めるのっていくらミュージカルとはいえ、どうなんですかね…。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-20 09:44:13)
1107.  ディヴァイド 《ネタバレ》 
なんの説明もなされないまま、いきなり冒頭から核戦争(らしき?)カタストロフィが巻き起こり、マンションの地下室へと追い込まれてしまった種々雑多な人々。地上に出るべきか、このままここで救助を待つべきか、各々に葛藤を重ねていたら、突然に現れた防護服姿の男たちによって唯一の扉が溶接されてしまう。「どうせ、低予算で作られた、よくあるB級SFじゃろう」くらいの心持ちで鑑賞してみたら、これが意外や意外、なかなか良く出来た密室劇で良い意味で僕の期待を裏切ってくれました。追い詰められて次第に獣性を剥き出しにする男たち、心の弱さからそんな男に引き摺られる婚約者、子供をさらわれ次第に狂気に捉われる母親、そしてそんな極限状況の中で必死に理性を保とうとする主人公エヴァ。確かに脚本上の瑕疵が目立つ作品ではあるけれど、それを補って余りあるセンス溢れる映像(ビニールで包装された無機質な通路や、銃を手に入れようとする時の変幻自在なカメラワーク、何より自らはなった業火に身を焼かれる狂った男の最期等)と、過剰なまでの暴力描写によって人間心理の深い闇を垣間見たような気がします。お金がかかっていそうなのは冒頭と最後のCG描写だけで、あとはずっと薄汚れた地下室だけで物語が進むという明らかな低予算映画なのだけど、監督の映像センスと役者陣の熱演、そして何より人の心を打つような映画を創ろうという情熱さえあれば、いくらでも面白い映画が創れるという見本のような作品でした。この監督の次回作にも期待したい。
[DVD(字幕)] 7点(2013-10-20 09:15:01)
1108.  一枚のめぐり逢い 《ネタバレ》 
いつ死ぬともしれない戦時下のイラク。海兵隊として過酷な戦場を生きていた主人公の青年ローガンは、ある一人の女性の写真を拾う。直後に被弾したロケット弾によって九死に一生を得た彼は、アメリカへと帰還すると生きる目的を探すかの如くその女性を探し始めるのだった。そして見付かったのは、様々な困難を抱えながら生きるシングルマザーのベスだった。戦場で心に深い傷を負った(らしい)青年と、息子のために必死に生きるヒロイン、横柄で暴力的な元夫、素直で純朴な息子、全てを暖かく見守る優しいおばあちゃん…。そんなステレオタイプな登場人物たちが、もう恥ずかしいくらいにベッタベタな超王道のラブロマンスを展開させてゆく。日々の日常生活の倦怠を忘れ、たまには燃えるような恋と情熱的なセックスを堪能してみたいわぁという有閑マダムの欲求に応える目的で作られたのは分かるのだけど、さすがにこれでは軽薄に過ぎる。最後も取って付けたように、嫌な元夫があっという間に改心して息子のために死んで、残った3人が幸せに大団円…。実際にイラクで心に深い傷を負って苦しんでいる元兵士なんかがこれを観たら、確実に怒り狂って銃を手に取るだろうね(笑)。
[DVD(字幕)] 4点(2013-10-16 22:54:54)
1109.  ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 《ネタバレ》 
この監督、前作の『愛を読むひと』もそうだけど、人を泣かせるのが小憎たらしいほど巧い。悔しいけど、素直に感動してしまった。かけがえのない人の命が、ある日突然理不尽にも奪われてしまったら、人はどうその悲しみに立ち向かえばいいのだろう。911という歴史の汚点を背景にそんなテーマを、重くなり過ぎず、かといって軽くなりすぎもしないという、ちょうどいいバランスで描いている。そして父親を失ったという事実と、そんな父からの最後の電話に出ることが出来なかったという罪悪感に苦しむ少年という難しい役を演じた子役が存外に魅力的。とても初めての演技だとは思えないほど。家族って面倒臭いよね、でもそれでも人は家族と共に生きていくんだ、だって人は独りでは生きていけないんだもん。そんななんてことないテーマだけど、かえってシンプルなぶん、それがストレートに胸に届く。
[DVD(字幕)] 8点(2013-10-16 12:11:15)
1110.  声をかくす人 《ネタバレ》 
南北戦争終結後、ようやく平和が訪れると歓喜に沸いていたアメリカ社会にリンカーン大統領暗殺という悲劇が襲い掛かる。再び混乱へと陥ることを怖れた政府は全力を挙げて容疑者たちを次々と逮捕していく。そんななかに、暗殺計画の中心人物だった青年の母親が含まれていた。北軍兵士として戦った主人公の弁護士は、そんな母親の弁護を担当することになる。そうして始まる裁判を通じて、法と正義、勝者と敗者、個と公、そして親と子の絆といった重厚な人間ドラマが展開されていく。法廷劇としてみれば(結局、死刑になるということが分かっていることもあって)少々地味で印象に残るシーンが乏しいという面は否めないけど、それでも歴史という巨大なうねりの前でちっぽけに押し潰されそうになりながらも、最期まで凛とした誇りを失わなかった一人の女性の悲劇は充分に見応えがありました。 もうちょっとドラマティックでも良かったかなーとも思うけども。
[DVD(字幕)] 6点(2013-10-15 14:02:24)
1111.  エージェント・マロリー 《ネタバレ》 
主にスパイ活動を行う民間企業にエージェントとして雇われている、凄腕の女性スパイ・マロリー。バルセロナで人質奪還という任務を無事に果たし、優雅なバカンスへと旅立とうとしていた彼女は、上司から簡単な任務だからと強引にとある仕事を引き受けることに。だが、それは彼女を破滅へと陥れる危険な罠だった…。そんな窮地へと追い込まれた現在の彼女と、そんな状況に陥るまでの過去の彼女をテンポよく交互に描く前半部分は、ノリの良い音楽や豪華俳優陣の華やかさもあって、けっこう楽しんで観れました。だけど、ストーリーが現在へと収斂されてからの後半部分は見事なまでにグズグズに。それに、マロリー役の女優さん(?)、ちょっぴりお顔が大きいせいか、いまいちスタイリッシュな女性スパイというイメージに合ってないような…。でもまあ、典型的なソダーバーグらしいおしゃれで薄っぺらいアクション映画ということで、適度な暇潰しにはなると思います。 三日も経てば、完全に記憶から消え去りそうだけどねー。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-13 22:53:42)
1112.  ゲットバック 《ネタバレ》 
超一流の銀行強盗であるニコラス・ケイジ演じる主人公ウィル。ある現場で痛恨のミスを犯してしまった彼は、警察に捕まり刑務所に服役することに。8年後、ようやく出所した彼の元に復讐に燃えた元相棒が現れ、そして最愛の娘が誘拐されてしまう。犯罪者ながら正統派な主人公、分かりやすい悪役、娘との確執と和解、そして綺麗でセクシーなヒロインとの甘いロマンス…、冒頭からもう絵に描いたようなベッタベタな展開が続く恥ずかしいくらい超王道なアクションエンタメ映画でした。確かに、後半になるにつれ、明らかにストーリーが破綻しているけれど(あんな簡単に億単位の金塊が盗めるんだったらみんなやってるっつーの!)、テンポよく描かれたアクションシーンの数々はけっこう楽しめたかなー。何故か誘拐した娘をタクシーのトランクに閉じ込めて街を徘徊し、案の定、簡単に逃走を許してしまうお間抜けな悪役の元相棒には笑っちゃいましたけど。最近のニコラス・ケイジ主演の酷い作品群のなかでは良かったと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2013-10-07 22:41:46)(良:1票)
1113.  シャドー・チェイサー 《ネタバレ》 
スペインの家族の元に久し振りに里帰りした主人公の青年社長。家族水入らずでボートで海へと出ていたら、突然、謎の集団に母親たちを拉致されてしまう。そして、全く事情を呑み込めぬまま、彼は国際的な陰謀へと巻き込まれていくのだった。そんな思わせ振りなストーリーがテンポ良く進む前半部分は「これはもしかしてもしかするかも?」と思わせるのだけど、途中からそんな小気味の良さはものの見事に失速。ブルース・ウィリスも速攻で死んじゃうし、後半はどこかで散々見尽くしてきたような全く新味のないアクションシーンがだらだらと続きます。あと、こんなに路上で銃撃&カーチェイスして市民が悲鳴をあげているのに、スペインの警察は何をしておるのだー!いくら財政危機に見舞われて予算が削られているとはいえ、無能過ぎるだろ!それと主人公の会社が破産したという設定は何の意味があったの?それでも、いかにも更年期障害真っ只中で今にもヒスを起こしそうなイライラおば様な、シガニー・ウィーバーの悪役っぷりはそこそこ良かったかなー。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-07 19:39:28)(良:1票)
1114.  ハンガー・ゲーム 《ネタバレ》 
過去に起きた内戦の教訓から、年に一度、民衆の不満を晴らすためにハンガー・ゲームなる競技が開催される未来社会。それは全国から若者を24人選抜し、最後の一人になるまで殺し合いをさせるという凄惨なものだった。妹の代わりに自ら志願した、平凡な女の子だったカットニスはそんな過酷なゲームに奮然と立ち向かってゆく。という、もう設定のおかしなところや中2病全開のストーリー展開などを本気で突っ込みだしたら、怒りのあまり鼻血が出るんじゃないかというくらいお馬鹿な映画でありました。都合よく変更されていくルール(国家が運営する大会なのにゆる過ぎだろ!)、74回も開催されているのに女の子が死んだことで今さら怒り出す黒人たち(遅いって!)、四六時中ライブ中継されている映像をひたすら見守るヒマ人ばかりの未来の人々(仕事しろっつーの!)、こっ恥ずかしい恋愛要素(トホホ…)。観終わって、なんだか山田悠介の某なんとか鬼ごっこといういまや伝説と化しているカルト小説を読み終えたときのような気分になりました。「いったい此処は何処やねん!」っていう、リアリティ皆無な未来世界の雰囲気も似ております。あと、なげーよ!!さすがにこの内容で2時間20分はないだろー。90分でサクッと終わってくれたらまだ見れたかもしれないのに。原作はアメリカの小説らしいけど、覆面で実は山田悠介が書いてたりしてね。
[DVD(字幕)] 3点(2013-10-05 19:06:28)(良:2票)
1115.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 
007シリーズって個人的に興味なくて、今まで一切観てこなかったのだけど、それは何故かというと「どうしてジェームズ・ボンドというスパイが時代も俳優も超えて今でも第一線で活躍してるの?彼は何年かに一回整形してるわけ?てか若返りの秘薬でも飲んでいるの?それとも輪廻転生を繰り返してるん?」と観る前から突っ込んでしまうからで、だからおれの好きな監督が製作していてもひたすら観てこなかったのだけど、今作は、今まで後味の悪い映画ばっか作ってきたサム・メンデスが監督ということで、「えぇー、あのエンタメ映画とか全く無縁のあいつが007ってどんな感じなんの?」と興味を惹かれ思わず鑑賞。なるほど、エンタメ映画の枠を借りながら、よく観れば相変わらずアメリカのホワイトカラーな中間管理職の悲哀と閉塞感(嫌味な上司にはイジメられ、新入社員からは旧世代の遺物扱い、必要がなくなればすぐにでも首を切られる、いったい自分は何のために働いているんだー!みたいな)が巧妙に埋め込まれた、やっぱりヤな感じな映画でありました。でも、相変わらず極彩色の映像美とバルデムの嫌らしい悪役っぷりが良かったので6点。
[DVD(字幕)] 6点(2013-10-02 23:45:01)
1116.  エレベーター(2011) 《ネタバレ》 
とある高層ビルのエレベーターに乗り合わせた様々な人たちが、とある事情により49階で閉じ込められてしまい、とある事情により二時間後に爆発する爆弾と一緒であることを知り、そしてとある事情により密室での息詰まるような人間ドラマが展開されてゆく。という、よくあるシチュエーションスリラー。こういう作品って安価に作られるし(セット代かかんないしね)、気軽にハラハラドキドキしたいという需要もけっこうあるから、昔からほんとに沢山作られてきたのだけど、そういう作品ってほとんど場面の画が変わらないから観客の興味を持続させるために練られた脚本力と誰も見たことがないような斬新なアイデアが不可欠なのだけど、この作品にはそのどちらも弱い気が…。このラストだと、あの可哀相なおばあちゃんの無念が結局晴らされていないからとっても消化不良感強し。これなら、あの会長を太った設定にして、最後、自分の強欲の象徴のような太った身体のせいで爆死したのは実はあの会長でしたってオチにしたほうがすっきりして良かったと思うのだけど。それでも、後半の腕チョンバシーンとおばあちゃんの死体解体シーンの「ひえぇぇ…」なグロさはなかなか見応えありました(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-02 09:39:35)(良:1票)
1117.  メランコリア 《ネタバレ》 
相変わらずの鬱病監督、ラース・フォン・トリアーの比較的メジャー(ハリウッド俳優を多数起用)な最新作。それでも、内容は相変わらずの悶絶鬱映画で、人類なんかみんな滅びてしまえばいいのに、という鬱特有の寂寥感溢れる結論でありました。でも、やっぱりこの監督は悔しいけど才能があるんだよね。前半のぐだぐだな結婚式では、鬱な花嫁が健常な人々から侮蔑の念で見られていたのに、後半、人類が滅びると分かったとたん健常者が次々と絶望に追いやられて狂っていく。そして反対に鬱な主人公は健やか心で現実を受け入れる。初めから希望なんかなければ、絶望なんかしない。とても暗鬱な美しさに満ちた作品でした。死にたくなるけど(笑)。
[DVD(字幕)] 7点(2013-09-30 23:15:27)(良:1票)
1118.  裏切りのサーカス 《ネタバレ》 
あのゲイリー・オールドマンが念願のアカデミー賞候補になった(取れなかったけど)、東西冷戦期の英国諜報部内での二重スパイを巡る重厚なサスペンス劇。ということで、大嫌いな「ぼくのエリ」を作った監督の作品だったのだけど、けっこう期待して鑑賞。うーん、やっぱり僕の感性とは全く合わないのか、あまりのつまらなさに途中で寝てしまったエリ同様、今作も僕には単純につまらない作品としか思えなかった。観客のことなど一切お構いなしに進む分かりにくいストーリーに、それをさらに助長するかのような無駄としか思えないシーンの数々、意味不明な回想シーン……。溜息混じりに「つまらない映画だなぁ」とゲンナリしながら、なんとか最後まで観たのだけど、最後の最後までその思いは一切変わりませんでした。 事前に原作を読む、ある程度ネットで調べてから観る、相関図を用意して適宜確認する(映画館では不可能でしょ)、そんな事前準備がなければ理解できない作品て、やっぱり映画としては失格だと僕は思うのだけど。
[DVD(字幕)] 2点(2013-09-29 23:17:38)
1119.  フランケンウィニー(2012) 《ネタバレ》 
「フランケン・ウィニー」この同じ名前を冠した映画を、20年以上の月日を隔てて再び鑑賞出来たことに思わず感傷的になってしまった。まだ無名だったころのティム・バートンが撮った、白黒実写映画である前作を知ったのは、映画館での「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」鑑賞時に同時上映されていたのをなんとなく観たから。その、社会の多数派と上手く馴染むことが出来ないマイノリティの視点から描かれる、暗くグロテスクでありながらどこかにピュアな切なさを感じさせる独特の世界観は、まだ十代だったころの僕の感性を見事に揺さぶってくれました(僕も社会と上手く馴染めず登校拒否児だったもので)。そして、今ではすっかりメジャーになった彼が、最大限の愛着を持ってクレイアニメとして自らリメイクした今作もやっぱり楽しい。普段は猫派な僕でも、スパーキーの可愛さにはキュンときました。でも、期待が高かったせいか、ほんのちょっと不満もあります。それは、スパーキーがいまいち活躍してなかったこと。もっとあの亀のモンスターとかシーモンキーとかを、コミカルに颯爽と倒していくスパーキーの雄姿を見たかったなー。それでも、相変わらずの唯一無比のグロメルヘンな世界観は充分楽しめました。スパーキー、ほんと可愛かったしね。それに、部屋に引きこもって独りぼっちで映画ばかり観ていたあのころの自分のことを思い出して、ちょっぴり泣きそうになっちゃいました。久し振りに、オリジナルの実写版のほうも観てみようかなー。
[DVD(字幕)] 7点(2013-09-28 19:15:48)
1120.  推理作家ポー 最期の5日間 《ネタバレ》 
19世紀半ば、酒に溺れて書けなくなってしまった、落ちぶれたかつての天才作家エドガー・アラン・ポー。そんな彼の謎に満ちた最後の五日間を妖艶に描き出すダーク・ミステリー。というなかなか魅力的な題材なんだけど、どうも僕が期待していたポー像とは掛け離れた、愛する女性を助け出すために刑事と力を合わせて奮闘する姿が違和感ありまくりでいまいち乗り切れず。やっぱりポーって酒浸りで破滅的で、小説を書く以外は碌でもない人格破綻者であって欲しかったんですけど。あと、細部の演出も冴えてなかったかな(特にエミリーがさらわれるシーンが描かれてなかったトコ)。それでも石畳の道路に夜霧が濃艶に漂い、暗い夜空には漆黒の鴉が不気味に啼き、繰り返される身も凍るような残虐な殺人といった、ダークでおどろおどろしい雰囲気は(既視感満載とはいえ)そこそこ楽しめました。あと、どうでもいいんですけど、このセンスの欠片もない邦題はどうにかならなかったんでしょうか。
[DVD(字幕)] 5点(2013-09-23 14:09:05)
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