101. ヒトラーの贋札
これは面白かったですよ。ドイツ製作の第二次大戦映画の中でも、惨殺のシーンが少ないので、「戦争映画は苦手」というひとも安心してご覧下さい。主人公のキャラクターが、ズル賢くて、でも人間味があって…感情移入しやすい点もよかったなあ。 [映画館(字幕)] 8点(2008-05-20 00:07:45) |
102. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 結果的に言うと、ミスマッチ。1stデーに¥1000で観たものの、お金を返してほしい級の映画でした。ハンディカムの撮影で“一般人”目線のスリル感溢れるホラブルな映像が新しい!なんて謳ってはいるものの、主人公達はもはや一般人とはかけ離れた体力。上空200メートルはあろう高さを飛んでいたヘリが墜落しても生きているなんて…。好き・嫌いの別れる映画のようですが、ここの評価の高さにもビックリしました。自分の兄ちゃんが橋で死んで、あの危機的状況でも「彼女を助けに行く!」って言い張る主人公にもハナから興ざめだった私にとって、現在2008年のワースト映画です。 [映画館(字幕)] 2点(2008-05-13 11:44:12) |
103. Sweet Rain 死神の精度
伊坂幸太郎作品の映画化、一勝ニ敗…。「アヒルと鴨」くらいうまくやってくれないとファンがぐれちゃうぞ。テンポが悪く、華のない映画。だけど、死神さんは満点◎◎ [映画館(字幕)] 4点(2008-04-20 20:24:32) |
104. アース
映画は大きいスクリーンでみることをぜひお薦めします。少しくらい画面を見上げるくらいの前方がベスト。だいたいどこでもF列くらいが良いのではないかなあと思う。私は今まで見てみたい!と思っていたフウチョウのオスの求愛シーンが見られて感動しました!!!う~ん、かわいかった。ただし、映画のメインテーマはあくまで地球保全ですので、動物の出演状況は不公平な感じですね。(もっとアデリーペンギンを見たかったので。)難しい、突っ込んだ話はないので、環境ビデオに近い。水族館や動物園に行きたいけど行くヒマのないカップルのデートにもオススメの映画です。 [映画館(字幕)] 7点(2008-02-11 00:44:48) |
105. いのちの食べかた
日本にとってはタイムリーなテーマだったんじゃあないでしょうか。ドキュメンタリーと呼ぶには不完全で、あたらしいものだった。だって何の説明もないんだもの。きちんと理解したい『食』に関することなので、思わずパンフレット買ってしまった。全編通して機械の種類の多さにはちょっと感心します~。牛も豚も、ああ、あの辺りがシロなんだなあと思いながら観ていたのは連れも同じらしく、終映後に「焼肉たべよう」と言われた。何のためらいもなく着いてった自分を案外たくましいのだなと思える(呆れる?)そんな映画だった。 [映画館(字幕)] 5点(2008-02-11 00:31:09) |
106. ウェイトレス おいしい人生のつくりかた
《ネタバレ》 不倫モノで評価する点のひとつとしてラブシーンやら2人きりのシーンがあると思うのですが、こんなに色気も無く美しくもないシーンばかりだと興ざめです。そして、ストーリーもラストに向けて残念な方へ…子供を生んだ途端に、どうしょうもないダンナと別れられたり、思わぬ大金が入ってきたり、コンテストで優勝したり、そんないっぺんに人生が急に好転するんだなんて、実際そうそう甘いものじゃないよ~と言いたくなっちゃう映画です。望まれない妊娠をしたヒロインに、女友達が“生まれてくる子供への手紙”を書くダイアリーを贈るシーンなど、女性にはキュンとくる要素を持っていながら最後は残念な映画でした。 [映画館(字幕)] 4点(2008-01-14 08:47:19) |
107. 真珠の耳飾りの少女
《ネタバレ》 ピアッシングの、あのワンシーンに尽きる。手の届かない画家に恋をした少女の、かなしい恋のお話。時代モノでこその恋愛映画。だれにも心の内を明かそうとしない少女に、いつの間にか惹かれています。スカーレット・ヨハンソンて、本当淫靡な魅力あふれる女優だなあ。いい意味で。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-09-25 18:50:42) |
108. アヒルと鴨のコインロッカー
わたしはアヒルと鴨は読んでいなかったのだけれど、既にお読みになられた方々は、どうやって映画化するんだろう?と思っていらっしゃるはず。この映画はすごいですよ。伊坂トリックがあんなにもすてきに映像化されていて、ファンとしては嬉しい限り。監督すごい!って思っちゃった。上映終了後エンドロールに入るあたり、場内から拍手が…試写会で拍手が起こるなんて、初めてのことだったなあ。伊坂幸太郎のファンでも、そうじゃなくても、伊坂ワールドにどっぷりハマれる一作だと思う。こんなにすてきに映画化してくれるなら、次は黒澤を観たいなあ…なんて思っちゃうのはわたしだけ?なんてことはまるでない、はずだ。 [試写会(邦画)] 10点(2007-06-29 00:27:20) |
109. こわれゆく世界の中で
ああいうデザイナーズ物件みたいな住宅って、白くてきれいでアーティフィシャル、つまりは人工的で。なんだか血の通ってない感じがする。なんだかあまり、感情移入できなかったなあ・・・作り物感が強すぎて。あっさり塩味みたいな映画です。 [映画館(字幕)] 6点(2007-05-23 00:49:45) |
110. あるスキャンダルの覚え書き
どうせならもっと深いとこまでえぐってくれないと、ってな感じ。予想通りに淡々と進んでゆき、結末を迎えるストーリーも残念。 [映画館(字幕)] 5点(2007-05-22 15:13:01) |
111. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 いつも思うのだけれど、アン・ハサウェイのあのアンバランスな目の大きさを、活かすことも殺すことも簡単なのね。観たあと元気になれる、がんばれ女の子!的な映画。ボストンへ行ってしまう恋人が「方法を考えよう」と言ったのに、じわっときた。あと大好きなヴィヴィアンウエストウッドのバッグの登場に満足。わたしもあれタダで持ちたーい♪ [映画館(字幕)] 6点(2007-05-14 21:46:25) |
112. 上海の伯爵夫人
慕いつつも想いを秘めていたジャクソンが自らを否定されたことで突如憤り、ソフィアに強引にキスする。だけど、営業中の店のために彼を上手になだめてあしらうソフィア。そのシーンがとてもすてきだなあ、と思って観ていました。でもほかはそんなに…真田広之は場違いなミスキャストに見えてしまって、残念。ラストは絶望のなかにもひとすじの希望の光が見えてよかったのだけれど。 [映画館(字幕)] 4点(2007-03-31 19:39:08) |
113. ブラック・ダリア
虐げられる女、鮮血、ダーク。テーマはひじょーにブライアン・デ・パルマっぽかったけど、なんだか俳優陣の空気がモダンでモダンで。ヒラリースワンクの美女役はマチガイでしょ?アーロンは刑事役だけど、タバコ会社の利益守ってるよな気がしてたまらなかった。決して正統の美人とは言い難い、スカーレットヨハンソンはあいかわらず裏山しいくらいの色気ふりまいてたネ。ジョシュは、どーも好みじゃないんです。 [映画館(字幕)] 4点(2007-02-19 22:56:33) |
114. マリー・アントワネット(2006)
マリーアントワネットって、こんなひとだったかもしれないワョ?ね、ァナタ達そう思わなィ?ってゆうSコッポラのイマジネーションの映画化(なんかだいたひかるっぽいナ?)あーあいかわらずきれいな映像魅せてくれますSコッポラ♪ィロンナひきだしがあって、それをどんどん開けっ放しにしてゆく感覚をおぼえた。 [映画館(字幕)] 5点(2007-02-19 20:28:55) |
115. ゆれる
この話は、本で読んだほうが面白そう。フンイキ映画って感じがする…のは、随所に印象的な無生物の映像があったからかな?たおれた徳利から日本酒がポタポタ垂れて、兄ちゃんの足にかかるのと。川をしろい靴が流れてくのと。死んだ魚の目のアップと。猛のアメリカンスピリットと赤いガスライターが非常に気になった。お兄ちゃんは帰ったのかな?ちっちゃい頃あの橋をふたりで渡ってたのを思い出したとき、猛はあんなこと言ってたけど…なにかがかわってしまったらバランスをくずさずにはいられないのにね。じぶんもそこの場所に合わせて少しずつ、かわってゆかなくちゃいけないんだから。「ゆれる」ってゆうのは、そうゆうことなのかもね。もっとちゃんと、私に伝えてほしかった。「ゆれる」を理解する大事な何かが足りない気がする。 [映画館(邦画)] 5点(2007-02-07 19:54:36) |
116. 恋におちたシェイクスピア
《ネタバレ》 ウィル:きみは僕の中で一生年を取ることもないし、けっして色あせない、死ぬこともない-ヴァイオラ:わたしにとってもそうよ-ウィル:さようなら、1000回のさようならを-ヴァイオラ:わたしのことを書いてね、美しいままで---遠くへ行ってしまうひとへの恋。ロミオとジュリエットの制作過程に織り交ぜた、とても切ないラブストーリーでした。つじつまあわせや史実なんてどうでもよくなる、それくらいに鮮やかに見事に描かれた映画です。時代物といえばウィノナ、だと思っていたSARAですが、ウィノナじゃきれいすぎたかもねー。グウィネス役盗ってくれてありがと!そしてすごくハマってましたよ。お見事です。 [DVD(字幕)] 8点(2006-11-13 23:49:09) |
117. キンキーブーツ
カンヌのお洒落な映画が好きーなんて言ってた私が、美男美女なんか居なくたって面白い映画は面白いんだなーとはじめて思えた映画でした。たぶん、いま人生でいちばん、いちばんの思い出の映画になっちゃったのかも...連れてきてくれてありがとって言いたい(て、これは私的な感情がカナリ入っちゃってる!)ブーツデザイナー兼オカマのローラ役キウェテル・イジョフォー、かなり注目株。歌もウマイし演技もかなりイケてます♪どうしてあんなに満席が続いたのか...明日で公開もオシマイ。そこはかとなく寂しい気分です。 [映画館(字幕)] 10点(2006-10-05 23:09:08) |
118. フラガール
皆でひとつになって何かあたらしいことをするっていうのはすてきなこと。それはそれは突拍子もない、寒空の下にハワイセンターを建設...なんて、笑っちゃうでしょ?だから皆輝いてた。ギリギリのところでそれぞれに事情を抱えて。蒼井優の笑顔ってなんて素敵なんだろ。クールな松雪泰子がアツくてなんて活き活きしてるんだろ。なんでこんなに楽しくて、なんでこんなに泣けちゃうんだろ。ナンカ、こうゆうのケチとかつけたくない。単純明快、素直すぎるサクセスストーリー。 [試写会(邦画)] 9点(2006-09-05 12:41:53) |
119. クレイマー、クレイマー
今回2度めの鑑賞。映画を観始めた頃スグに観たのが大間違いで…6点とかつけてます汗。結婚したい、なんて思っていなかったし。メリル演じる母親の勝手な態度にイライラしてちっともいい映画だなんて思わなかったけれど、今回見て気づかされる。紙切れでつながる関係と、お腹を痛めて結ばれた絆ってちょっと違うのかもしれない。「きっと、結婚したってあなたのほんとうの気持なんか結局分からないまま死んでゆくんだよ」って言われたことがある。恋とか愛とか言ったって残念だけれど互いにすべてをわかりあうなんて、到底むずかしい。他人ってそんなものだ。わたしにとって自分の子供とか赤ちゃんとか本当に未知なるものでしかないのだけれど、彼or彼女とは何かフシギな絆を持てるのかなあ、と思ったり思わなかったり。わたしもオトナになったんだなあ。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-02 17:57:26) |
120. シェルブールの雨傘
画の美しさに関しては言うはさらなりって感じです。原色の背景の中ピンクもライトブルーも着こなしてしまうドヌーヴ演じるジュヌヴィエーヴ、匂い立つ美しさというのは正に彼女のこと。本当に美しい。人間の行動って全て白とか黒とかつけられるものじゃないということを最近身にしみて分かりました。誰しもどこかに曖昧なグレーな部分があって、それが高じてひとを傷つけたり傷ついてしまったりする。そしてそれは普遍に流れている時間だったり傍にいるひとが傷を癒してくれたりしていつか引いていく…。人生はその繰り返し。生きてゆくことは、白黒つけるよりもむしろ、曖昧グレーな部分を上手に隠してゆくことかもしれない。「シベールの日曜日」以来、久々に魂をゆすぶられた感のある映画です。ひとを愛して、別れを経験したことのある方ならきっとどこかで共感できると思う◎ [ビデオ(字幕)] 10点(2006-05-28 19:44:36)(良:2票) |