101. 男が女を愛する時(1994)
Reiさんのレビュー通り、これはアル中の女が立ち直る姿を描いたのではなく、自尊心をなくしたひとりの女が、様々な助けを得て立ち直るまでの話です。彼女がアル中になってしまったのは、何不自由ない生活の中で彼女が抱える悩みから逃げるためだったと思います。夫は自分を愛してくれてはいるが、理解してくれてはいない。子供の教育の方針も食い違う。そんなことがしだいに彼女を追いつめてしまったのです。そんな中で彼女は施設の仲間と知り合いますが、やっぱり夫は理解してくれないどころか、自分を責めたてた。二人は距離を置きますが、最後には妻も夫にわがまますぎたことを認め、夫も妻を理解していなかったことに気づく。この作品のいいところは、話が現実離れしたものでないので、登場人物に共感しながらみられると言うことです。ただ、子供が余りにも大人びていて、全体的にちょっと退屈だったのでー4点。 6点(2005-03-03 17:27:34) |
102. きみに読む物語
多分、この作品に違和感を持つ人と持たない人がいると言うことが、日本とアメリカの文化の違いなんだと思う。アメリカって日本に比べたらスキンシップのすごく多い国。愛情表現もはっきりしているし、人のいる前ではべたべたしないのが常識、みたいなこともない。この映画を見て、若い頃の二人のように、無邪気に好きという気持ちを表に出し合えるのがうらやましいという人もいる。年を取っても、心から愛し合える夫婦になりたいと考える人もいると思う。でも、逆にそれがだめという人も同じくらいいるんだと思う。そういう人は、この作品を受け付けられないんだろうな。私はこの映画を悪く言おうと思えば、いくらでも言うことができると思うし、実際にここでも評判が良くないけれど、少なくとも日本が「純愛もの=穏やかな恋愛、スキンシップの少ない恋愛」みたいな固定観念をとっぱらういいきっかけの作品にはなると思う。それからもう一つ、この作品のストーリーがいたって平凡なのには、理由があると思う。というか、平凡だからこそ、冒頭の一節「私は平凡な男だ、だがひとりの人を命がけで愛した」が生きてくるのではないか?だからあえてどこにでもいる男女の恋という設定にしたのではないかと思う。演出にこだわった作品が多い近頃、この作品は本当に「物語」を大切にしている。物語を大切にしているから、平凡でもどこかに光るものがある。映画って、そういうものじゃないかな。 10点(2005-03-01 23:01:48)(良:5票) |
103. ミセス・ダウト
内容はありえない!と思ったけれど、ロビンの女装を見て、こういう人いるよな、とも思った。 8点(2005-02-26 23:18:57) |
104. 蜘蛛巣城
状況描写、俳優の間の取り方など、どれをとっても素晴らしい作品です。最近の時代物のドラマにせよ映画にせよ、監督は何を見ているんだと思いたくなるほどです。これだけ素晴らしいと言われているのだから、もっと勉強してほしい。人間の内面を深く研究してほしいです。 9点(2005-02-26 23:14:21) |
105. アオサギとツル
アオサギとツルのやりとりが、なんともほほえましくかわいらしいです。童話を聞いているようで、心が和みました。状況に合わせた音楽も素晴らしい。やっぱりノルシュタインはすごいですね。 8点(2005-02-25 22:35:23) |
106. スポット
下品なところと、現実にはありえないところをのぞけば、それなりに楽しんでみられます。FBIの犬をそんなに簡単に譲っていいのか!とも思ったけれど。主人公がフルハウスのジョーイに似ていた気がして、ますます笑えた。 7点(2005-02-25 22:31:43) |
107. めぐりあう時間たち
こんなシリアスなものだと期待していなかったので、最初ははずしたなあと思って見ていました。しかし、終わって一時間くらいして、この作品が改めてどんなに重みを持ったものであるか、そしてこの作品を理解するのに、自分は何と幼稚であるか、ひしひしと伝わってきました。もちろん、私はこの作品を大人になったら理解できるなどと言う、浅はかな考えは持っていません。ダルドリーの世界は、素晴らしいと言うことができてもそれを理解するのには到底不可能なのです。私が何となく聞き過ごしてしまった、ヴァージニアの言葉の一つ一つにも深い意味が隠されていると思うし、なぜローラがあんなにおかしな色のケーキを作ったか、今の私には分からない理由があると思うから。何年後かに、これらの疑問が少しでも解けたらいいなと思います。 6点(2005-02-25 22:24:05) |
108. 灰とダイヤモンド
《ネタバレ》 久々の9点です。一度見ただけでは時代背景などよく分からず、レビューを読み、ポーランドについて調べてからもう一度見直しました。作品に感情移入しておぼれることなく、あくまで他人の目、他人の立場として冷静に主人公の苦悩を描いた監督には敬意を表したいです。ラストも素晴らしいという言葉では済まないと思います。マチェクが死に場所に選んだのは、美しい海の上でもなく森でもなく、ゴミだめの中。しかし自分を「灰」とたとえていた彼にとって、そこは彼にふさわしい死に場所だったのではないでしょうか。すみません、もうレビューがかけません。これ以上書くとこの作品の質までも悪くしてしまいそうで・・・ 9点(2005-02-25 22:02:32) |
109. レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い
長かったのと、最後に長男が幸せになれなかったのが中学生の時の私にとっては辛かった。不器用で自分の気持ちが周りにうまく伝わらず、本当に愛する人も自分の元を去ってしまう。人は必ずしも、一生懸命に生きたから幸せになれるんじゃないということを、この映画を通して初めて知った時だった。 7点(2005-02-21 23:41:36) |
110. シェルブールの雨傘
ストーリーはとても平凡だけれど、何より物語の全てを音楽で統一しているのが素晴らしいです。ただのラブストーリーだったら、こんなに有名にはならなかったでしょうね。でも、この映画のすごさって、それだけではないと思います。作品中のセリフが、どれを取っても美しいんです。「生きている限りあなたを愛し続けます」なんて、もし他の映画に出てきたら、白々しくて嫌気がさすでしょう。ここまで光っているのは、この「シェルブールの雨傘」という作品そのものがとても素晴らしいからだと思うんです。無駄が無く、不自然さをみじんも感じさせない。だから言葉も音楽も良いんです。最近のフランス映画は、ストーリーやテーマの規模の大きさにとらわれて、話の中身を作ることをおろそかにしがちだと思うし、だから退屈だと言われているのだと思うけれど、一度原点に返って映画というものを見直してみると、この頃のような素晴らしいものができあがるかもしれませんね。 9点(2005-02-21 23:31:50) |
111. オータム・イン・ニューヨーク
悪くないとは思うけど、なんか足りないです。ついでに言うなら、リチャードの髪の生え際も、なんか足りない気がします。 6点(2005-02-19 22:31:30) |
112. トイ・ストーリー2
1より断然面白かったです!!夢があっていいですよね、私も小さい頃おもちゃが夜になると動き出すといいのにとか思っていたので。。。 8点(2005-02-18 22:52:01) |
113. まぼろし
《ネタバレ》 見ている間すごくつまらなかったけれど、レビューを読んでなっとくがいきました。最後って、幻の夫を追っかけていったんですね。今はこの点数だけれど、あと30年くらいしたらぜひもう一度見たいです。これを理解するには、私はあまりに若すぎると思うから。 7点(2005-02-17 20:58:55) |
114. マトリックス リローデッド
見ていてずっと退屈でした。早く終わんないかとしか思えなかった。 4点(2005-02-17 17:36:20) |
115. 羅生門(1950)
私には合いませんでした。見ていて気分が悪くなった。もう少し私が成長すれば面白いのかな。とにかく、なにがよいのかわかりませんでした。 6点(2005-02-17 17:29:57) |
116. ケルジェネツの戦い
よかったです!話の話ほどのインパクトはないけれど・・・ユーリ・ノルシュテインの作品を一度でも見たことがある人ならお勧めの作品です! 8点(2005-02-14 14:55:47) |
117. サウンド・オブ・ミュージック
ミュージカルでこんなに違和感なく見られたのは初めてです。ただ私も、長女の元彼が心残り。 9点(2005-02-10 14:40:00) |
118. ショコラ(2000)
「この森で、天使はバスを降りた」に似ていたけれど、感動してください!!的な場面がなかったのが好印象でした。全体の雰囲気も良かったし。ただ、伯爵がチョコを食べあさるシーンは退いた・・・ 8点(2005-02-03 21:23:20) |
119. トイ・ストーリー
おもしろかったけど、最後引っ張りすぎだろ、と思った。もう少し年齢低かったら、変に理屈つけず見られたかもしれない。 7点(2005-02-02 13:27:35) |
120. オズの魔法使
原作を読まないで映画を見たんですけど、すごく考えさせられました。冷静に考えれば、ルビーの靴を履いた時点でドロシーは家に帰れたんですよね?でも、彼女はもし北の魔女から家に帰れることを先に聞かされていても、かかしたちとともに旅をしたと思うんです。かかしたちのほしがっているものが手に入るまで。というか、本当は手に入れてないけれど、4人で危険や苦しみを乗り越えた経験が、彼らの他に代えることのできない宝になっていたと思うんです。その時点で知恵や勇気、そして心が生まれたんだと思います。3人をここまで導いたドロシーこそ、本物の「オズの魔法使い」でしょう。 9点(2005-01-29 17:56:21)(良:1票) |