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パブロン中毒さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 914
性別 女性
ホームページ http://ameblo.jp/cluttered-talk/
自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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101.  マトリックス 《ネタバレ》 
2と3はなくてよかったのに。ローレンスとのトレーニング場面が最高によかった。それはローレンスが良かったからである。 ともかく1は楽しめた。いろいろ考えたりして深く楽しめる。 ところで光瀬龍原作萩尾望都画のマンガの中に、とある宇宙の星に、人間がみんな装置で眠っていて機械が管理している、という設定が出てくる。人間はみんな幸せな夢を見ている、ってやつ。 やっぱりパクリかなあ。著作権料払ったのかなあ。近作では「バタフライエフェクト」も萩尾もののパクリの気がする。萩尾ファンの皆さん、何か言うことありませんかあ。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-03 00:09:58)
102.  デブラ・ウィンガーを探して 《ネタバレ》 
ふだんからいろいろ洋画を見ている女の人なら、こんなおもしろいものはないですよ。 デブラは「背信のとき」から好きだったが引退したことすら知らなかった。 アークエットが撮っていなければ、皆さんここまでしないよね。内輪力。 欧米の映画界事情がのぞき見られておもしろい。年取ったら、役がつかないとか。女優さんたちの素顔が見られて楽しかった。デブラは前よりきれいになってて驚いた。ロザンナの妹はやっぱり性格きつそう。ジェーンフォンダのコメントに心惹かれた。そうなんだー、女優冥利ってもんは。この人とシャーロットランプリングが突出しているとのご指摘レビューに、ハタと「あたしってやっぱし分かりやすいものにひかれるのじゃ」と気付きました。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-02 23:35:51)
103.  ヴァンパイア/最期の聖戦 《ネタバレ》 
吸血鬼映画の個人的№1。冒頭のバトル場面がほぼすべて。 槍をぶちこんで、ワイヤーで引きずり出すっていう、カジキマグロか、というプロの技。 カーペンターは、「本物見たんですか」と言いたくなるようなリアルな吸血鬼映画を作った。 ボス吸血鬼の馬鹿馬鹿しいまでの強さ、なんなんでしょう。いまだにこれ以上の吸血鬼ものにお目にかかれません。ヒロインの売春婦があまりにも不細工で、何か狙いがあってのことかとまで疑ってしまう。ボンジョビの続編はこれにかなわない。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-02 22:26:22)
104.  CUBE 《ネタバレ》 
閉じ込め映画の個人的№1です。無駄がなく、丁寧。お金より頭を使って成功した作品。 1では謎は全く解かれないが、「謎解明」に期待する一心で最後まで面白く見られる。 やっぱり2より1だったなあ。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-02 22:03:47)
105.  ビューティフル・マインド 《ネタバレ》 
ラッセルクロウを見飽きていたのにとても面白かった。 狙いどおりに翻弄されてしまいました。最初のころ「B級スパイ映画か?」と思ったり。 こういうのもありだよなー。映画として。ある意味幽霊より怖い。丁寧な映像。ラッセルの大学生はやっぱり無理があるなあ。個人的に「翻弄された作品№1」です。受賞のスピーチはやりすぎ。アメリカ映画はすぐこうなるからなあ。これさえなければ。関連作の「ビューティマインド」も見たら本物が出ていた。彼が語っていたのは、「狂気」なんていうものは存在しない、ってなことらしかった。こうなってまでそう思っている彼、本物の言葉は深い。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-02 21:55:27)(良:1票)
106.  彼女を見ればわかること 《ネタバレ》 
大好き。そのうち買います。一番気に入っているのが、小人症の人の出る話。あんな短い話なのに、強烈。おばさんと小人症の人の、ちょっとすれちがってるコミュニケーションがものすごくいい。庭から忍び込んだら、扇風機まわして昼寝しているところがいい。なぜだか天国のように美しい。生意気な息子とのやりとりもいい。小人症の人の人柄のよさに、目まわりはウルウル、じーんとして、生きる希望がわいてくるから不思議な作品です。こんな男の人なら、小人症でも結婚したい。視聴後感ものすごくよし。(この話だけなら)
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-02 21:44:07)(良:1票)
107.  ボーン・アイデンティティー 《ネタバレ》 
ハリウッド感を排そうと努力したアクション映画。ポテンテが出ただけで、たちまちヨーロッパ。なんでこうもアメリカ女と違いますかね。アメリカが舞台であっても、ポテンテが出てたらヨーロッパになると思われる。なんとなく、「清潔感を出さない」というところにポイントがありそうな気も。べつに「不潔」に見えるわけでもないが。心底「マットかっこいいー」と、涙しそうになったのは、ポテンテの元彼宅から出て暗殺者を始末する場面です。なんというスピード「感」、なんという無駄のなさ「感」。マットってこんなにしびれるほどかっこよかったっけ?しかし、「2」を見て、やっぱりかっこよく「撮って」たんだー、と気づいた。ヨーロッパ「感」と、しびれるマットの姿を味わう作品です。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-01 21:35:23)(良:1票)
108.  バイオハザード(2001) 《ネタバレ》 
これ好きです。人物もプロダクツもおおむね美しい。アンダーソン好きです。この作品ですばらしかったのは、殺人レーザーの出る通路の場面。すごい緊迫感。ここを見ただけで「見てよかった」感発生。あの黒人の隊長さん、これでは出番が少なかったけど、あそこだけで充分強烈。欲をいえばスロモ画面は個人的にはいただけない。ごまかしてる感がただよってしまう。ナマで勝負してほしい。アンダーソンはスロモなしでも充分いける。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-01 21:23:22)
109.  シービスケット 《ネタバレ》 
映画を見るときに「感動」や「涙」は求めていませんが、中野翠のいうように「やられた」感のある作品です。うまい。要略すると「傷物でもよいのじゃ」と言いたいわけでしょうが、これを人間に表現させようとすると、わざとらしくなって難しいよね。そこを、「馬」は、わけもなく納得させてしまう。しかも、何頭かを使い分けて撮っているというのに。はっきりいって、トビーはこの作品においては、「居るだけ」。べつにどこが悪いわけではないけど、目立ったのは、初めてビスケットに会いに行って、「おまえなんかこわくないぞ」といっているところだけ。 いちばん印象に残っているのは、スミスが朝もやの中でビスケットを発見するところです。セリフもすっかり暗唱できます。ビスケットは、初対面のスミスに「何じろじろみてやがんだ。てめー、何様のつもりじゃ」(パブロン訳)と言って、メンチを切ったのでした(馬だけど)。ここが私のいちばんの泣きのポイントなんですけど。変ですか。クレジットの本物ジョニーの写真を穴のあくほど見てしまいました。トビーには悪いけど本物にはかなわない。ビスケットと本物ジョニーはグレイト。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-01 21:13:13)
110.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》 
レンタルで毎日みたあげく、購入。原作本まで購入。麻薬のようにはまりました。刻々と状況が変化していくことがスリリング。そして、映像が美しい。とくに、祈りの場面。そして最初のヘリから降りて展開する場面。作戦のブリーフィング場面。無駄がなく、美しい。特筆すべきは音楽。インフォーマーの車のラジオの曲でさえ、ドンピシャはまっていて美しい。そしてそして、超リアル。「フルメタルジャケット」並といえましょう。あまりに見すぎて、他の映画に同じ俳優さんが出ていると、発音と訛りですぐわかるほどに。 やることなすこと悪循環で、どつぼにはまっていく様子も、感情を排したクールな描写に好感がもてる。1機目墜落時のジェレミーピヴェンのセリフまわし。「We’re going down」って歌うように言って唇をキュッと結ぶのさ。落っこちてるのに。なんてセクシーなの。(趣味が特化しているのでお許しを)ところで本物のトムサイズモア役の人は、あんなにかっこよくなかったのよね。ぐるぐるまわったあげく帰っただけなんだって。だまされた気分。ラストにクレジットで死亡した兵士の実名が出るでしょ、「あの人やこの人は…」て見てしまった。やっぱり死んでた。実在の兵士のご家族にとって、この映画にクレジットされたことが、そして、息子や夫の姿が映像として残されたことが(フィクション化されていても)、苦痛となったはずはないと思う。アーリントン墓地に埋葬されるだけではなく、このような形のレクイエムも、ありだと思う。「反戦か反戦でないか」を語った映画ではない。「アメリカを守る人」として遠い国へ行かされて、死んだり重いケガをした兵士たちに、僕らはスポットライトを当てずにいられなかったんだ、そんな気がする。そして、「マイケル、決して君を置き去りにはしないぞ」と一晩中ヘリに乗って叫び続けた仲間の姿にも。(実際は全然離れたとこに連れていかれて聞いてなかったらしいけど)ここではアメリカの「世界の番人」的あり方の善悪を論じるのは的外れであるように思う。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-01 20:54:14)(良:4票)
111.  ベリー・バッド・ウェディング 《ネタバレ》 
おもしろい。脚本が練れている。無駄がない。グロいですが、それも笑える。出演者たちの演技が全員出色の出来。セリフのひとつひとつがよい。ジーンのキャラは見ていて爽快です。スレーターとの最後の闘いでは大爆笑。ブラックコメディーでは最高峰と認定しましょう。最高笑えます。アダムとマイケルの兄弟は、何であんなに似ていないのか?マイケルはユダヤ人には見えないけど。ジェレミーピヴェンは、いろんな作品に顔を出していて、一度見たら忘れられない印象を残しますね。私の初見は「ブラックホークダウン」の操縦士。この作品でも出色の演技。とにかくこれは笑いまくってストレス解消の大人の「ブラ」コメ。だれがなんといおうと、私のベストテン入り作品。大絶賛。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-01 20:36:38)
112.  カレンダー・ガールズ 《ネタバレ》 
かわいくて、ちょっとせつなくて、美しい風景。イングランドの田舎は「この世の天国か」と思ってしまいます。いろんなセリフがよく考えられていて美しい。死んだジョンのメッセージとか。誰も考えつかないことを、なんとしてでもやってしまう人間の姿を見るのは心地よいです。こういうのを「インテリジェンス」と呼びたい。ヌード撮影シーンなんて、すっごく愉快で何度も見てしまった。酒場でたむろってる旦那衆ってのも笑える。超日常の中に突然に非日常。こんな賢くて愉快な金集め、思いついたおばさんはさすが。実話もの好物です。後半ダレましたが、集会の合唱曲の耳に残ること残ること。イギリスのおばさんははんぱじゃない。
[DVD(吹替)] 9点(2005-10-31 23:40:00)(良:1票)
113.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
ストーリーよく考えましたね。「バックトウーザフューチャー」のパクリとは思わない。しかししかーし、萩尾望都のパクリじゃーん。萩尾ファンなら納得ですね。ちょっと古いけど「銀の三角」。もつれた糸をほどこうとして、正体不明のラグトーリンが時を遡っては何度もやり直しをしてみるあの話。アメちゃんが萩尾望都読んでるとは思えないけどなー。だけどおんなじだよ。思えばシュワちゃんの「シックスデイズ」は「A-A´」のパクリだったし。?アシュトンはなぜにヒゲ。いわゆる「汚なづくり」?似合わないけど。萩尾望都のパクリと思いつつも充分楽しめました。でもストーリーは萩尾のほうが美しくてせつない。まんがだけど。ヒロイン役はなかなか○。セクハラ父役の人、なんか別ので印象残ってますが何に出てたかおもいだせない。
[DVD(吹替)] 9点(2005-10-31 23:25:40)
114.  オアシス 《ネタバレ》 
なるほど巷の評価の高いこれは、ジャンルとしては「ロミオとジュリエットの韓国版」というべきものだ。 つまり「障害のある愛」。 ヒロインの障害を指しているのではなく、「愛」に対する障害という意味である。 そして、そのジャンルにおいても、特にこの作品は「当たり前のことは当たり前ではない」ということを表現することに、全力を絞っている。そこに特化している。 「愛への障害」というものはいろいろあるが、「当たり前のことは実は当たり前ではない」ということを表現するにおいて、これほど「濃い」手法というものも、ほかにないだろう。 「濃い」という意味では、「少しわかりやすすぎる」と言えなくもない。 言えなくもないが、他の二番煎じというわけではなく、そして作品に対する情熱は充分に感じられるので、私も、飛びぬけて質の高い作品という評価をしたい。 また、本作で数々の賞を受賞したムン・ソリについては、日本では寺島しのぶくらいしか匹敵する女優がいないであろうと私は思う。韓国の俳優層の厚さを感じる。 個人の好みで言えば、「障害のある愛」ジャンルでいうならば、「ブエノスアイレス」のほうが芸術性で優るとしたい。また、邦画では、くだんの寺島が主演した「やわらかい生活」も、「オアシス」に引けを取らぬものと私はしたい。豊川悦司がフェロモンを全開にしての渾身の演技が光るので。 「オアシス」は優れた作品であるが、足りなかったものがあるとしたら、それはおそらく「フェロモン」であろうと私は思う。 「ブエノスアイレス」におけるレスリー・チャン、「やわらかい生活」におけるトヨエツにあたるものが、ない、といえば、ない。 そもそも「オアシス」において「フェロモン」が必要だったのかというと、必要がなかったのかもしれないが、私はこのジャンルにおいては、ぜひとも男優のフェロモンを求めたい。 ソル・ギョングは優れた演技を見せたが、フェロモンが出ているとはいえない。 どんなテーマを追求しても、「濃い」という点においては、韓国映画ではほぼ共通しているようであり、それはそれで持ち味であるから、単に好みの問題である。 が、「殺人の追憶」におけるような、「かゆいところに手が届かない」程度に薄味な表現というものもまた、共存しているというところが、韓国映画の多様性、奥深さを感じさせるのである。
[DVD(字幕)] 8点(2012-06-13 21:56:41)
115.  フィリップ、きみを愛してる! 《ネタバレ》 
実話だそうですが…「It really did」と念押ししないといけないだけのことはありました。 なんかこういう生き方もアリかなあと、なんかそんなんでもいいのかもと、ちょっとでも思わすことができたら作り手の勝ちなのかもしれません。 ん~、「ああもお何をどうやっても駄目だあ~死んでしまおうか」と思っているときに、爆笑しながら見るとよいのではないでしょうか。 やはりコメディは中途半端ではいけなくて、ここまでやるべし。 ユアン・マクレガーの美形(?)オカマ演技には脱帽です。少し体重絞ったでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-05-20 20:43:23)
116.  渇き(2009) 《ネタバレ》 
万人におすすめはしないが、力作。 いささか長すぎるけれども…。 ソン・ガンホはコミカルな役どころで本領を発揮すると思うが、今回はダークな役柄を体当たりで演じた。文字通り体当たりの、尻解禁。 ソン・ガンホ演じる神父が「祈りが無力になった」と感じて、つまり信仰の危機に陥るがそれでも自殺は罪であるから自殺をすることができず、自殺願望を抱いて治験に参加、死ぬことができずに吸血鬼として生きながら死んでいるという「罰」を負わされる、というような話である。 これを神父が「罰」と受け取ったということはいえると思う。 「人を助けたい」と願っていたのに、他人から奪わないと存在できないものにされてしまったという、そのことは信仰が揺らいでいても消えてはいなかった彼にとっては「罰」である。 親に捨てられた男女が、崩壊した秩序の中で、他人から奪わなければ己が存在できないとしたときに、死を選ぶということは果たして「殉教」なのか「自殺」なのか。 そのことで、この先犠牲になるであろう他者を助けたとしても。 神父は最後に「地獄で会おう」と言っているから、これを「殉教」とは思っていないか、またはこれまでの悪行を指して地獄に落ちると言っているのか。 けれども確かなことは、「地獄」があると思っているということは、「神」が死んでいなかったということであり、彼は「与えられた罰」を認識していたということに、なるのだな。 そして、「罰」に対する彼なりの答えがラストで示されて、果たして「神」はそれにどう応えたのか。それは映画が終わったその先にある。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-05-13 23:28:35)
117.  プレシャス
秩序が崩壊した状態=カオスを覗き込む「外部」は、それをどのように受け止めたらいいのかと。 答えはタイトルどおりに「プレシャス」なのであり、崩壊した秩序をオーガナイズしようとしたり、カオスの中に居る人を批難したり、罪を裁いたり、見ないふりをすることではないと。 個人をそのまま肯定し、大切にするということしか、答えはないのだと。 なんかそんなような映画なのかなあと思った。 …それはなんとなく、そういうことを言っているのだろうとは思うけれども、私にとってこの作品がキツいというのは、このような理念を受け入れるにはたぶん宗教的基盤が必要なのだろうが私にはそれが欠けていて、だからどうしても「秩序の再構築」とか「カオスの評価」をしたくなってしまうわけなのでそれが、俗人であるゆえんなのだろうと思う。 そういう意味では「宗教」というのはやはり「便利な発明品」であったのだなあと、いうふうに思ったりする。「便利すぎる」ともいえる。 「あなたはまごうことなきカオスを前にして、どのように対処できますか」「あなたにはどのくらい〝人間力〟がありますか」ということを問うている映画なのであろうし、また、カオスの内部の人に対しては「被害者として生きることが答えなのではない」というふうにも、言っているのだろう。 本物のカオスの中に居る人に対しては、「外部」はその個人を受け止めて肯定し、尊重するしかないのだと。いった場合には、宗教ほど便利なものはなく、それを発明した人は天才。というのが感想ですね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-05-05 13:24:35)
118.  ゴーン・ベイビー・ゴーン 《ネタバレ》 
ドイル引退および郊外の一軒屋で妻と抱き合うのシーンを見たらば、ああ、アマンダはここにいるんだなあ、ということはわかってしまう。 なので、謎解きとしては食い足りないのだが、全体としてはなかなかの秀作に仕上がっているかと。 「2」という数字は何かとトラブルの種になるので困りもの。 「1」があったために、「2」を回避しようという動機が大きく働いてしまう場合は、特に困りもの。 私は「失敗」のことを言っているのだが、「1」がなければ、「2」は成立しなかったので、逆に言えば「1」が無かったと仮定したならば、パトリックは「同じ決断」をしただろうか、というと、それは不確定、むしろ逆だったかもしれない、と言えると思う。 「1」については完全に「失敗」だったので、あんなことをしておきながら刑務所を免れているという設定にも大きく無理があるのだなあ。 あの小児性愛者は放っておいてもアメリカの法律では一生刑務所から出てこられないのだから、殺すことはなかったのだし、彼には殺す権利もなかったのだし、あの処刑は衝動殺人以外のなにものでもない。たまたま銃を手に持っていて、たまたま「カッ」としてしまったから。それだけ。 他人がどう誉めてくれようと、「1」は完全なる間違い。 「パトリックの思う神様」は、それを許さないだろう。 …で彼はカトリックだと思われるので、そして「神様が許すかどうか」だけを気にしているので、こういう場合は教会に行って懺悔をするのが通常の展開のはずだがなぜだかそうはならないところもちょっとヘンである。 「1」の決断が間違いであったからこそ、「2回間違えたくない」という思いばかりが強くなって、「2」が発生したということである。2は1とセットだ。1回目は、明らかに神様が許さないことをしでかし、2回目は、自分の神様が良いと言ってくれると思うことを彼はした。 …個人的には、パトリックがドイルとの会話を終えたあとの段階でフェイドアウトして終わったほうがよかったのではないかと思う。原作はどうあれ、その後の展開を謎のままにして観客に任せてしまったほうが、完成度は高くなったように思われる。そうなってくれていれば、努力賞をあげてもよかった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-15 01:32:15)(良:1票)
119.  Uターン 《ネタバレ》 
オリバー・ストーン作品で唯一マトモな作品ではないだろうか。 と、爆笑しながら見ていた。 なんという豪華なキャスト。ソーントンの行っちゃってる演技、ジョン・ボイト(!)の意外な使い方、とてもいいです。 クレア・デインズとホアキン・フェニックスも笑わしてもらいました。大変いいです。 ショーン・ペンのリアクション芸が光ったと思います。リアクションするときのテンポの取り方いいですね~。尻まで出して体当たりで。 ニック・ノルティはもともとこういう感じだからあまり驚きはないのだが。 さんざ笑わしてもらってすっかりいい気分になっていたら、やっぱりストーンの病気が出たというか。 いやあ、ここまでいい感じで笑わしてきたのに、どうしてもそういう感じで終わらないと気がすまないというところが、病気っすね。 最後までスカして終わっても別にいいんだよ。 今さらなんだけど、ストーンって、根が暗いですわ。 変にインテリぶってしまうというか、意味ありげに終わらないと気がすまない、ああ病気。 こないだ見た「レスラー」とかもそうだけどなあ、私は爆笑したまま見終わることを求めているのだ。 笑わす→笑わす→気持ち悪く意味ありげに終わる、ではなくて、笑わす→笑わす→笑わす、で終わってもらいたい。とりあえずオリバー・ストーンはやっぱり病気だと思う。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-04-21 17:19:48)
120.  ラン・ローラ・ラン 《ネタバレ》 
バタフライエフェクト…よりこっちが先だけども、父の不倫とか出生の秘密とかおいしいネタをうまく使って料理しているところがいい。 最初のパターンの際の父の反応が個人的にウケまくってしまった。 一分のスキもなくあそこまではっきり拒否されると、ものすごく気持ちがいい。 意味不明の無敵の絶叫はなにか「ブリキの太鼓」を思わせる。 そもそもで女に理不尽な要求をして助けを求める男は放っておく、というパターンもあってもよかったな。私ならほっておく。 ポテンテごつい。走る走る。やっぱり美人じゃないけどポテンテの場合はそこがいいのだと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-21 21:42:55)(良:1票)
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