101. 大脱出(2013)
2人の巨塔がでたら忖度で終わりでしょ、 と思いながら観始めて、思ったよりなかなかどうして。 基本的にはスタローン。 シュワちゃんは悪しく使われる役なのかなと思いきや、 サブマシンガンぶっ放すの、格好良い。 これまでを思いながら観ると、どうしても解雇でプラス点になってしまうが、 それでも二人が妙な結託なく、映画として成立しているところが とても心くすぐられた。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-15 21:02:23) |
102. ゴーン・ガール
男女ともに芯がなく、 フラフラとした結婚、そしてその生活。 結婚前の洒落た言葉が演出過剰のように思える。 こんな夫婦にそんなやりとりが出来る訳ねぇだろうと。 夫婦にどうも感情できないから、 不思議めいたエンドの描き方もピンと来ない。 あの奥さんあって、この結末あり、 と至極当然な感じで真顔ならぬ真心で観てしまった。 とても強烈なクセが徐々に体から幽体離脱していき、 さほど棘のない人物が最後「びっくりした?」って聞いてくるような 肩透かし感が強かった。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-15 19:35:15) |
103. ANNA/アナ(2019)
《ネタバレ》 リュック・ベッソンしてる映画。 ANNA 逆に描いたタイトルから少し察してしまった。 美しさに拘った描き方がとても好みで 主役のアナ役はハマっている。 それだけに、説明的な(SAW的な)ラストの説明描写は 不要だと思ってしまった。 ラストの云々の影響で 「騙された男二人が大勢の前で晒されてpgr」 みたいな鑑賞感を拭えず。。。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-12 22:15:21) |
104. マネー・ショート 華麗なる大逆転
ちょっとドキュメンタリー然としている趣はあるけれど 面白かったです。 途中から怒涛のCDS、CDO の言葉の乱舞で混乱極まりながら 言葉を覚えてしまう感じ。 ただ、本当に覚えている痛みが、あらゆる民から発せられているはずであり それを痛恨悔恨しているはずなのに 多くの痛みの描写、は無かったなと思いました。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-12 21:48:04) |
105. 天使と悪魔
天使の指す先があまりにもヒントなのはさておき 緊迫感は良い描き方と思う。 8,9,10... と数的に追い詰めていく様はドキドキ。 ただ、細かな好みで「反物質」 というものを 「宗教に対峙させる科学」 として使うのは尚早かなと。 ヴァチカン内部を恐い演出させるのであれば、 科学側の描き方も逃げてはなるまい。 「核に似た威力の反物質」 という反物質の描き方が ちょっと釣り合わないなと思いました。 ラストのミステリアス感は好みで、 ラーメンに胡椒をかけるよりも薄めのインパクトなので 映画本編の味わいには関与しませんでした。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-12 21:42:59) |
106. ゾンビ・リミット
愛の範囲とはなんでしょうね。 結局、人間も窮すると種の反映に付随したところにしか 愛が及ばない、ということを実直に描いた映画のような気がします。 シーンごとに視点・感情移入する人物を逆転させると その愛及ばぬがゆえに、の切なさが増大し 映画としては楽しめるかもしれません。 マスクの転売とかもそうですし ご時世的にはこの映画、よく観られそうですね。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-04 23:12:42) |
107. ハウスメイド
《ネタバレ》 この映画の主人公はあくまで大おばさん、だなと。 あるいは大おばさんこそ御曹司の子どもなのかもしれない。 自由という名の金銭事情にものを謂わせて 好きなように手に入れてきた、という台詞は 御曹司のみに向けて放った言葉ではないだろう。 だからこそ、最後の自害の演出は過多におもえ 年端のいかない子が、映画関係なくこの物語に関わることが 辛く。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-03 01:10:03) |
108. マイ・ブラザー(2009)
邦題 「告白」 と何が違うのかをちと考えてしまった。 それは不可侵な個人の衝動なのかどうか。 私は違うと思った。 現地に言ってはじめてわかること、 予め予想していたであろうこと、 それが 「捕虜ごろし」 と 「恨み計画」 の違い。 (というか文字からして違いますね) 最後の最後に、果たしてラクになれたのだろうか。 トラウマを病気で一つのくくりにするのは間違ってますよ。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-29 21:15:33) |
109. ウィッチ
随所に聖なるものを取り入れようという試みがみてとれる。 そんな中、魔女がどう作り出されたかを描く。 私の精神的成長(してれば)と、観る時期の兼ね合いで 「見に覚えのない」 が始まりなのかなと。 美女と言われれば言われるほどに罪深いように見せているようにも思える。 寿司に対するワサビでなく、ワサビに対する寿司である。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-29 21:10:00) |
110. ミケランジェロの暗号
関係はともかく(というと良くないのだろうが) 私はあなた、あなたは私、という関係性の中で 戦争が別つと、急激にパロディめくのは映画だからではあるまい。 ある種の資本および権力への魅力というものが 満天にあるように見え、 それを負い続け、さながら銀河鉄道に乗って次の駅に到達したような、 そんな状態を慈しみ、哀れみ、そして持ち上げるのである。 この映画に関してはユダヤ云々以上に 個人のリアリティという幻想をうまく扱っているように思う。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-25 22:49:05) |
111. テロ,ライブ
マスコミと政治の両刃を研ぐ人がいないのは、 ここ何十年なのか若輩者の私が語れはしないです。 テロの動機は分かりやすい。 そして、踊らされるキャスター(DJ)も分かりやすい。 分かりやすいものは 分断によく巻き込まれるとは漢字が表しているなと思うばかりで、 では果たしてこのキャスターが実行犯の無念を自分のことのように 感じているかといえばそんなことは無いだろう。 そんな果てしない虚しさ、の描写という点では、 キャスターのテロに関わる部分が少し弱いかなと思いました。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-12 22:49:18) |
112. アトラクション 制圧
序盤の、水で「あぁぁぁ!」という辺りまで、とっても好き。 その後は定型的に事が運んだな、という印象。 宇宙からの意志と地球地上からの意志がぶつかり合う、 ような展開を期待していたが、 親子や恋人といった関係描写が多く、 最終的には親が娘を得体のしれないものの元へ送る、 といった体がなんとも消化不良でした。 雰囲気はいいんですけどね、雰囲気は。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-12 21:52:32) |
113. 危険なメソッド
哲学に触れる際に避けて通れないのが自分の存在。 最終的にユングとフロイトを分かつのも自分の存在。 一人、「破壊的なぶつかりが創造する」という女性こそが 二人を破壊したのが痛快といえば痛快。 ただ、写実的な映像は無駄を省いた美しさをつかの間、くれるも どうも人間的な魅力に乏しい。 実際の哲学者がどのようだったか分からないが、 哲学者だからこそ性欲なり学術的な抑圧なりに素直なのではないか。 その素直さを映画から感じることはできず。 ただ、言葉でやりとりして相手の深層とやりとりした(風)の後に 訣別する流れは好きです。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-12 21:48:03) |
114. ヘッドハンター(2011)
168cm、が魔法の言葉にはならず。 ただ、ハメられて必死にボットン便所にまみれて あがく姿にはクスッときた。 タイトルからしてエリートを醸しながら 開始数分でセコめの泥棒とばれてしまうのは良いにせよ、 どうも感情移入がしにくい。 何を手に入れようとしているのか分からない、が いつの間にか妻の愛が欲しいという話になっている。 支離滅裂レベル2、といった感じだが、 乗ることができれば楽しい波、といった作品。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-12 21:42:45) |
115. サマー・オブ・84
幸せそうな環境で、微笑ましく子どもたちが探偵ゴッコを演じていたら 狂気にぶちあたったでござる。 という感じで、子どもの個性はあり、 終盤までは犯人が犯人らしくなく描かれるあたり なんとなしに楽しめる。 ただ、エンドにあるような平和なところにこそ狂気があるという教訓めいたものは 浮かびませんでした。 まぁ、この環境でこの警官がおって、 不安なことはない生活送るわな。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-11 21:31:48) |
116. SAFE/セイフ
王道、といわれるくらいステイサム。 「マフィアのボスが立て続けに消されてきた、まさに最強の一手だ」 と言わしめてしまったら、そりゃあ何でもあり。 しかしそこは痛快によく描かれており、 中国、ロシア、NYポリス それぞれに平等に容赦ない。 天才である少女を、自分の過去に照らし合わせながら、 ついつい救ってしまうサガ映画。 悪くないが良すぎもしない。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-08 22:38:54) |
117. ハウス・ジャック・ビルト
芸術でもなんでもなく、 語るに生きるに必要なだけだっただけで。 シリアルキラーとして、どれほど異彩放つか、 という終盤はじめまでの描き方から ラストの阿呆のような落ち方がまさにオチである。 真の魑魅魍魎の世界に飛び込むが良い、 というようでエンディングの歌はとても明るげであり、 映画をよく表している。好き。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-07 22:03:29) |
118. サーミの血
自分が属するもの、の流浪の映画である。 差別的な扱いもそこにはあるが、差別そのものよりも 自分がどこに行っても、まるで帰る場所では無いと告げられるように、 行く先々で居場所の無さを感じる。 そこで出生から考えてみるに、囚われているのは部族というしがらみなのか。 そんなことは決してない。 自分は自分だ、というのが湖で空に向かって浮かんで欲しいというシーンと思う。 力強く生きているつもりでも、 外からの干渉がこれほどまでに強い。 哀しみが哀しみを呼ぶ、そんな映画で観ているのが辛かった。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-04 00:19:18) |
119. マラヴィータ
フカイイ箇所がとりたててないのではあるが、 そんな上っ面の表現を爆破してくれるくらい、 ファミリーがファミリーで痛快。 こんな弟がほしいし、こんな姉貴がほしい。 そして親父もおかんも。 なんて言ってるとFBIに保護してもらうようになるのかね。 とにかくエンタメ。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-02 01:17:54) |
120. 生きてこそ
人間の尊厳を問う、あるいは正義や倫理とはなにかを問う、 といった内容というよりは 過酷な中を覚悟を決めて生きていく人々の物語に感じた。 人の肉を食うと決める際のシーンも淡々とした描かれ方で、 また人が次々と死んでいく様も重く感じない描き方。 極限状態にあると、逆にこんな風なのかもしれないな。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-02-16 21:09:02) |