101. 15時17分、パリ行き
《ネタバレ》 実話を本人たちが演じていると知らずに見たので驚いた。 演技もそんなド素人には見えなかったので。 イーストウッド監督も思い切ったことをするもんだ。 面白い試みだったが、映画は実話ものにありがちな、ストーリーの芯から外れた散漫な部分、そこはいらないでしょ?ってところがある。 それがあるからリアルさが増すということでこだわりがあったんだろうけど、その部分は見ててちょっと退屈。 [DVD(吹替)] 4点(2019-07-03 21:28:52) |
102. ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
《ネタバレ》 メリル・ストリープは「プラダを着た悪魔」では専制君主のような強烈なトップだったが、ここでは優柔不断にも見える迷いや弱さを感じさせるトップ。 まったく違う役をこれだけ演じきるのはさすがだ。 [DVD(吹替)] 7点(2019-07-03 10:40:21) |
103. ターミナル
《ネタバレ》 トム・ハンクス演じる英語もろくに話せない外国人が、母国のクーデターのせいでターミナルから出られなくなってのドタバタ劇。 吹替えで観たのが悪かったのだろうか、言葉が拙いゆえの言い間違いで笑わせようとするシーンが古臭いコントのように寒々しくて見てられない。 観ている途中で、たぶん実話を基にしてるんだろうなと感じたが、後で調べてみると案の定。 空港に長年住み着いた男がヒントになったらしいが、住み着いたいきさつ等はまったくのフィクションのようだ。 こういう設定ならいっそのことコメディに徹したらまた違ったかもしれないが、ラブストーリーを入れたり感動ヒューマン色を盛り込んだり、どっちつかずの中途半端なものになった気がする。 ビクターがアメリカに来た目的も父とのエピソードが不足していて感動できないし、アメリアとのロマンスにしても成り行きが不自然で一向に乗れない。 ストーリーに無理があるし演出も臭いし スピルバーグ監督にしてはガッカリのつまらなさ。 良かったのは、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの美貌くらいか。 [CS・衛星(吹替)] 2点(2019-07-03 09:27:11)(良:1票) |
104. アンドロメダ・・・
《ネタバレ》 ドキュメンタリータッチのSFというのが変わってる。 謎の病原体でバタバタと死んでいった人々の中で、なぜ赤ん坊と酔っ払いの二人だけ生存しているのか。 研究所内での出来事がメインで派手な動きはないけれど、迫りくる人類存亡の危機にどう対処していくのかで引っ張られる。 結局、病原体は特定のpH領域でしか活動できないということを突き止める。 SFの中には素人目にも突拍子もない無理な理論の上に成り立っているストーリーもあるが、これなら何となくそんなこともありえるかと思えてしまう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-02 23:38:57)(良:1票) |
105. 岸辺の旅
《ネタバレ》 失踪した夫が三年ぶりに現れたが、既にこの世の人ではなかったというファンタジー。 静かなトーンでストーリーが進んでいくが、特に惹かれるものはなかった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2019-07-02 23:37:45) |
106. 追憶(2017)
《ネタバレ》 子供の頃、殺人に関わったという大きな秘密を共有する三人の男たち。 久々の再会なので、今どんな人間になっているのかがお互いによくわからない。 そんな状況なので、疑心暗鬼の中、犯人は誰なのか、事件の真相は何なのか、サスペンスとして引きこまれる。 悟が昔の秘密をネタに啓太から金をゆすっているようにミスリードして、実は意外な真相が――ということだけれど、唐突すぎてすんなり飲み込めない。 サスペンスに重点が置かれたのではなかったのか、ともかく急仕上げのような印象だったので、もっとじっくりいろいろ描いてほしかった気はする。 [DVD(邦画)] 4点(2019-07-02 23:36:38) |
107. 何がジェーンに起ったか?
《ネタバレ》 ジェーンとブランチの姉妹の葛藤がすさまじい。 ジェーンに虐げられる車椅子のブランチのかわいそうな姿に、否応なしにブランチへの同情とジェーンへの敵意を煽られる。 ところが、ラストで交通事故の真相が明らかにされ、この構図が見事にひっくり返る。 ベイビー・ジェーンの栄光をいつまでも追い続けるジェーンが哀れ。 ベティ・デイヴィスは『イヴの総て』での大女優役もインパクトが強くて印象に残っていたが、本作での憎々しさも秀逸。 姉妹を演じたジョーン・クロフォードとベティ・デイヴィスは、撮影後の実生活でも生涯犬猿の仲となって悪口を公言し合っていたようだ。 その確執が作品からもリアルに想像できそう。 共演して本当の友人になるケースも多いけれど、この二人の場合は強烈な自我がぶつかり合ってしまったのは頷ける。 [DVD(字幕)] 7点(2019-07-02 03:34:15) |
108. ビューティフル・デイ
リン・ラムジー監督の『少年は残酷な弓を射る』は面白かったが、これはまったく自分に合わなかった。 [DVD(吹替)] 2点(2019-07-01 20:39:14) |
109. フライト・ゲーム
《ネタバレ》 意外性を突くことには成功しているが、それだけにとらわれているようなストーリーで説得力も何もないので感情移入のしようがない。 でも、同じくらいの時期に鑑賞したハイジャック物の「エアフォースワン」よりいろんな点でマシだった。 [映画館(吹替)] 3点(2019-07-01 20:38:11) |
110. エアフォース・ワン
《ネタバレ》 大統領役のハリソン・フォードが、特殊工作員並みの活躍でテログループに一人で立ち向かう。 そんなリアリティのない設定より、やっぱり大統領は主人公に守られる存在であったほうがすんなり受け入れやすい。 大統領がテログループに狙われる映画は今まで幾つもあったけど、どの作品も大統領は守られる存在だった。 大統領に工作員並みの活躍をさせないのは、それをやるといろいろぶち壊しになるからってことだろう。 殺されたパイロットの代わりに大統領が操縦までしだしたのには笑ってしまった。 おまけに、最後は大統領が助かったことで、多くの犠牲者が出たことなどなかったことのように大団円の拍手喝采。 カタルシスも何もあったものじゃない。大統領バンザイのバカ映画。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2019-07-01 20:37:10) |
111. バンテージ・ポイント
ドラマ的なものが薄くて、カーアクションに頼りすぎている感じ。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2019-06-30 23:46:37) |
112. DESTINY 鎌倉ものがたり
《ネタバレ》 宮崎駿の「千と千尋の神隠し」のような世界を実写版で描いたような感じ。でもこれは一向に乗っていけない。 コメディチックなファンタジーだが、童心に戻れるわけでもなく、大人向けなのか子供向けなのか何だか中途半端で自分にはまったく合わない映画。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2019-06-30 23:45:36) |
113. ワンダー 君は太陽
《ネタバレ》 生まれながらの奇形ということで差別や偏見の目に晒されながら、家族の温かく根気強いフォローもあって明るく前向きに生きる少年。 ハートフルでウェルメイド、学校の視聴覚教材にもなりそうな映画だけれど、面白いかどうかはまた別の話。 太陽が照り続けるより陰影もしっかり感じられる物語のほうが切なさがあって個人的には好み。 [DVD(吹替)] 4点(2019-06-30 23:44:35) |
114. 残穢 -住んではいけない部屋-
ストーリーは特に印象に残らないものの、いかにもジャパニーズホラーといったジメっとした雰囲気がリアルで結構怖い。 [インターネット(邦画)] 6点(2019-06-30 23:43:26) |
115. ドリーム
《ネタバレ》 差別に抗いながらNASAで存在感を発揮していく黒人女性たち。トイレも有色人専用しか使わせてもらえず、自分が関わった報告書にも連名を許されない。 そんな逆境の中、怒られても連名を繰り返して自分を認めさせようとするキャサリン。その逞しさには脱帽。 諦めない根気強さに加えて、実力の裏づけがあってこそ待遇が変わっていく。 実話に基づいた作品とのことだが、より感動的にするために差別的な扱いを実際よりも酷く描くなど脚色もかなりあるようだけれど。 [DVD(吹替)] 6点(2019-06-30 23:41:59) |
116. 帝一の國
《ネタバレ》 原作の漫画は未読。 政治の世界を学園を舞台にして皮肉をこめたコメディにしているが、こういうのは2時間の映画でなくてもコントで十分か。 [DVD(邦画)] 4点(2019-06-30 01:22:40) |
117. 映画 聲の形
《ネタバレ》 ステレオタイプを避けたリアルな人達を描こうとしているようにも見えるけど、掘り下げきれずに表層的なので全然リアルには感じない。 あくまで頭の中で組み立てた人たちのようで生きた血が流れているようには感じないので、この中の誰にも共感できず惹かれない。 硝子が自殺を図るのも仕方ないと思えるような描かれ方をしていないし、それぞれのキャラクターの言葉も上滑りしているようで入ってこない。 嘘っぽく感じたり違和感を覚えるシーンも多くて、作品世界に入り込めなかった。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2019-06-29 23:39:58)(良:1票) |
118. ミックス。
《ネタバレ》 ラブコメ&スポ根の王道を行くようで、それだけにインパクトに少し欠ける気はするものの、安心して楽しめる内容ではある。 ただ、かなり漫画的なノリなので、どう考えてもありえないような、無理を感じるところも。 卓球なんて相手がトップ選手なら素人ではどんなに頑張っても一球も返せそうにないスポーツなのに、ド素人とのペアでそんな簡単に日本一を狙えるのかとか。 こんなかわいい子が男に簡単に捨てられる冴えない女なのかとか。 そんなリアリティーに欠けるツッコミどころが幾つもあるけれど。 メインはガッキーと瑛太の恋愛&スポ根サクセスストーリーだが、サブストーリーとして広末の元ヤンで玉の輿のセレブ妻、一人息子を失った悲しみを紛らそう卓球を始めた落合夫妻など、広がりを持たせている。 卓球のスパルタ教育を施す真木よう子の鬼母っぷりなど、魅力的なキャラがずらりと揃っている。 ガッキーは文句なしにかわいいと思うのに、これまでどの作品でも印象に残ることなく惹かれることもなかったのが不思議だった。 でも、この作品のガッキーは今までで一番良かったかも。 [地上波(邦画)] 7点(2019-06-29 23:38:14) |
119. ベイビー・ドライバー
《ネタバレ》 時を経ても劣化せずに面白い映画はあるが、これは今時の音楽やスタイリッシュなものをウリにしているように感じられるだけに、流行外れのキマリの悪いものみたいになりそうな気が…。 クライム映画は好みだし、キャラの立ったギャング仲間との闘いやカーチェイスには迫力があるのだけれど、肝心のストーリーにはたいして惹かれない。 雇い主のドクがベイビーを身を挺して助けたのも、キャラがブレてるようにしか見えない。 [DVD(吹替)] 4点(2019-06-29 23:37:15) |
120. ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON
《ネタバレ》 幽霊が出てきてポイント制だの何だのと昭和の古い漫画的な設定を説明された時点で完全に醒めてしまった。 三谷作品は結構好きなのだが、リアリティがなさすぎてこれは一番つまらなかった。 笑えないコメディはつらい。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2019-06-29 23:36:00) |