101. あの子を探して
貧しい村の子供達の純朴さを決して理想化してはならないが、私達が物質的な豊かさと引き替えに何を無くしたのか、痛感させられる。私は、あんなに「歩いた」ことがあっただろうか。誰かをあんなに「待った」ことがあっただろうか。 8点(2000-12-25 19:44:00) |
102. スリーピー・ホロウ
予告で観た時は、こんな首が飛ぶ映画、誰が観るもんかいと思っていたのだけど、いざ観てみると、ジョニー・デップが私よりビクビクしていたので、笑けてしまった。笑い出したら、クリストファー・ウォーケンの「ヒャアーッ!」にも吹き出してしまった。これ、ホラーなの? 8点(2000-12-22 17:33:47) |
103. カラー・オブ・ハート
最初は、この堅物のナード共を変えたろうという展開かと思ったけど、あまぬまさんも言ってるとおり、「あたし、ここに残るわ」というのがよかった。トビー・マグワイヤの目がきれい。 8点(2000-12-22 17:21:29) |
104. スリーウイメン/この壁が話せたら<TVM>
妊娠や中絶の問題は、「女」だけの問題じゃないはず。男の人にも見て欲しい。 8点(2000-12-08 06:09:45) |
105. マグノリアの花たち
おばちゃん達が素敵! 8点(2000-10-24 04:22:36) |
106. 3人のエンジェル
ドラッグ・クイーンものの、傑作!あのスウェイジとスナイプスがクイーン役で出ています。ドラッグ・クイーンの全米コンテストのために、ハリウッドに向かうクイーンたちが滞在先の田舎町で引き起こす騒動と、町の人々との触れ合いの物語。何かの罰ゲームで出るハメになった映画か、とも聞きましたが、それにしては二人とも熱演だわ。スナイプス、すっごくキュートよ。C級映画だろうが、なんだろうが、あたくしは、この映画の二人、とっても好き。元気でるわよ! 8点(2000-10-10 13:08:34) |
107. フローレス
デ・ニーロ紛するホモフォビックな元警察官が、脳溢血で倒れて半身不随になってしまい、リハビリのために、隣に住むドラッグ・クイーン(フィリップ・シーモア・ホフマン)による歌のレッスンを受けることに。社会からつまはじきされる「障害者」と「女装趣味」の二人が、この不思議な関係を通じて、互いに尊厳を取り戻してゆくという物語。あの猪八戒(失礼)、フィリップ・シーモア・ホフマン(「セント・オブ・ウーマン」のいけすかない金持ちのボンボン役)が、クイーンと来た日にゃ、どうなることかと思ったけど、なかなか!パッと見には、肥ったデカプリオ(に見えないこともない)!決して美しくはないけれど、妙に味のある女よ。 8点(2000-10-10 12:35:28) |
108. プリシラ(1994)
基本的に、ドラッグ・クイーンが元気な映画は大好き。それに、あの「L.A.コンフィデンシャル」のガイ・ピアースがまつげバッサン バッサンのクイーンよ、あーた。しかも好演よ。カミングアウトしたことによって、マイノリティーとして生きてゆくことを選んだ彼女たちの「あたくしをごらん!」という強さには心惹かれる。 8点(2000-10-10 11:47:39) |
109. アンナと王様
チョウ・ユンファの演じる王様の尊厳あふるる物腰と、ジョディ・フォスターの名演は一見の価値ありと思う。しかし、シャム王朝の奴隷制度を批判するイギリス教師には、イギリスによる植民地統治の不正は見えんかったんか。まあ、これは映画議に求めることではないかも知れぬ。 8点(2000-10-02 16:28:34) |
110. マジェスティック(2001)
ハリウッドの「赤狩り」、若者を根こそぎ戦争に取られた町・・・このモチーフは史実に基づいている。なのに、ルークをとりまく人間関係やあの町全体が、『カラー・オブ・ハート』のプレザントビルのようなメルヘンで、最初イライラした。でもよく考えたら、この舞台構成、良くできてる。だって、これ浦島太郎と竜宮城じゃない?メルヘンの国の岸辺で目を覚ました J.キャリーは、ここで偽りのないヒーローになるには、現実の世界に戻って「成すべきこと」を成さねばならない。で、一旦現実の世界に戻ったウラシマタロウは、ヒーローの資格を得て、メルヘンの国に凱旋する、めでたし、めでたしと。いっそ法廷シーンの後、「あの町にはどうしても辿りつけない」ってしちゃえばよかったのに。それにしても、演技を抑えたジム・キャリーは、健闘しているんだけど、いつ「Somebody%2C Stop Me!!」と爆発するのか(古いわね)とハラハラした。 7点(2002-09-03 04:39:06) |
111. キューティ・ブロンド
↓うん、うん。元気でるよね!動くバービー人形みたいなリースが、羽飾りの付いたペンでハーバードの講義に出ているところなんか「んなアホな」。最初は資産家の娘が、お金にモノを言わせてやりたい放題するのかと思って、ハス目に見ていたんだけど、いやいや、彼女の前向きなパワーは素敵。(「ベェ~ンド & スナップッ!」はコッソリ練習しちゃったわ) 7点(2002-06-09 08:31:24) |
112. シビル・アクション
主役のトラちゃんも頑張ったけど、この映画の見所はデュバル、ガンドルフィーニ、メイシーらの存在感のある堅実な脇役ではないか。彼らが堅牢な土台を支えているから、トラちゃんが暴走しても安心して観ていられた。デュバルの余裕シャクシャクの老弁護士役は、似合ってたね。 7点(2002-05-07 15:09:00) |
113. シュリ
皆さんも言っているとおり、ツッコミどころは山ほどある。でも、この映画を観た後、何故こんなにひきずるんだろう。過去が重くのしかかっている現在。悲しい歴史をそのまま背負って生きている個人。私はおそらくこういう状況に、やたら「弱い」。「映画」として観終わった後、私の「日常」が彼らの「日常」と余りにもかけ離れていることに、今も思考のスイッチを切り換えられずにいる自分。 7点(2002-05-02 17:27:37) |
114. ウェディング・プランナー
あら!カワイイじゃない。ジェニロペは、こういう軽~い役の方が向いてると思うぞ。<ネタバレよ→>それにしても、イタリア人の彼が可哀想だったわ。ドール・ハウスの暖炉の上に母親の写真が飾ってあるシーンは涙が出た。 7点(2001-08-04 14:19:22) |
115. 天使のくれた時間
ケイジが苦手な人のための「初級編」ちゅう感じやね。ブッ飛んで目が西と東向いているようなケイジが好きなワタクシとしては物足りなかったけど、まあ、あのホーム・ビデオでの熱唱(!)が聴けただけでいいか。ええ、十分ぶっとんでしまいましたもの。 7点(2001-07-22 17:07:17) |
116. スパニッシュ・プリズナー
詐欺ものでスティーブ・マーティンが出てるとなれば、これ以上アヤシイ人物はいないじゃない、ねえ。「あ、コイツだ、きっと。あら、コイツもじゃん」誰も信じられない状況で、あーあ、完全にハマったかと思われた主人公の危機を救ったのが、○○○だった!「ニューヨークじゃ○○○に注意を払う者などいない」んだってさ。アメリカ人の偏見を逆手にとったわけね。ふん、面白いじゃない。 7点(2001-07-22 16:55:45) |
117. ベイブ
「醜いアヒルの子」とは違い、「ブタはブタであることに誇りを持て」という、なかなか深いメッセージも込められている(のか?)。それにしても、動物を人格化するときに決め手となるのは、やっぱり「声」だよなあ。あんな声で「ボクを食べちゃうの?」なんて言われた日にゃ・・・。 7点(2001-07-21 06:42:17) |
118. デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?
アダム・サンドラーがプロデュースを手掛けたコメディー映画 。この「見るからにジゴロ」、どっかで見たぞと思っていたら、おお!「ハムナプトラ」の男前ベドウィン、オディード・フェールではありましぇんか。オディード扮する売れっ子ジゴロの元に水槽を掃除しに来たロイ・シュナイダーが、高価な水槽を壊してしまい、修理代稼ぎにジゴロをやるはめに。このジゴロを「買いに」来る女性たちは、いろいろなコンプレックスを抱えていて滅多に男性と知り合う機会がないという女性ばかり。このジゴロ役のシュナイダーの悪戦苦闘ぶりがおかしいが、出会う女性が笑ってくれれば幸せというシュナイダーの気持ちが微笑ましくもあり、嬉しくもあり。爪の垢を煎じて「ハート・オブ・ウーマン」のメルに飲ませてやりたいわ。 7点(2001-07-12 12:19:51) |
119. 母の贈りもの
どんなに貧しくても、自分の体が動く間は他人の施しを受けないという、子だくさん母さんのプライドがいい。どんなに裕福でも親の働く姿を見ずに育ったガキ(失礼、お子さま)なんかより、ずっと豊かな基盤が育まれたに違いないと信じたい。まさに「母の贈りもの」。 7点(2001-07-09 16:44:54) |
120. ミュージックボックス
ハンガリー系米国移民の父親が第二次大戦中の戦犯として嫌疑をかけられ、敬愛する父の無実を信じて、弁護士である娘(J.ラング)が自ら法廷に立つという、重い重いストーリー。人道に対する功罪には時効はない。人間としていかに生きるべきか、瀬戸際に立たされた娘/弁護士を演じたラングが素晴らしかった。 7点(2001-07-08 13:06:19) |