Menu
 > レビュワー
 > 鱗歌 さんの口コミ一覧。61ページ目
鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3865
性別 男性
年齢 53歳

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1201.  シルバー・サドル 新・復讐の用心棒
マカロニ・ウェスタン末期の作品。監督ルチオ・フルチにとっても次はいよいよサンゲリアですからね~。 という訳で、主演は一応ジェンマなんですけれども、老けたのか不機嫌なのか、なーんか顔が貧相で、どこかパッとしません。これはきっとジェンマに似た別人なんだろうと思いたくなってきます。 で、ルチオ・フルチだから残酷なのかというと、まあ確かに一部こじつけ気味に残酷だと言えなくもない部分もあるような無いような、まあ概ねフツーにマカロニなんですけれど、ライバル風の仲間がいて、少年との友情みたいなのがあって、ガンファイトがあり、意外といっていいのかどうなのか微妙なオチがあり。 とまあ、イマイチ要領を得ないオハナシだと思っていたら、気づくと一通りの要素は備えていて、結構楽しめるかと。 それにしてもルチオ・フルチ作品の映像には、どこか透明感がありますなあ。そうでもないかい?
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-08-07 23:19:54)
1202.  ラストエンペラー
昔と今、時間軸を行き来する映画、ってのはしばしばあるけれど、そしてまたしばしば、「ああ昔はよかったなあ」ってなことになるんでしょうけれど、それにしたってこの映画の主人公・愛新覚羅溥儀の、あまりと言えばあんまりな、この立場。 幼少期から大勢に囲まれ皇帝として育った男が、劣悪な環境の収容所に入れられ「思想教育」を受けている。自分の靴紐すら結べない、この男。 しかも、そもそも「昔はよかった」わけでも何でもない。周りを他人に囲まれ、さらにその外側には、自分の知らない、自分とは無関係の世界が広がっている。生まれながらの皇帝であると同時に、生まれながらの「過去の遺物」とでもいうべき存在。 無論、そんな彼にも、心を通わせる人物というものは居て、またそこには別れもある。この映画には、乳母との別れ、そして2人の妃との別れ、都合3つの別れがあるのだけど、最初の乳母との別れが印象的であったのに比べ、2人の妃との別れはどちらも、ドラマチックにすらなれない虚しさが漂っていて。 史実とことなる部分もそりゃあるだろうけれど、特異な人生を送った男の孤独を、実に見事に浮き彫りにしてみせてくれます。で、それを否定も肯定もせず、「確かにそんな人がいたんだよ」という風に終わるラストが、たまらないんだなあ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-07 21:26:21)
1203.  カーズ クロスロード
「およげたいやきくん」並みに、サラリーマンのおじさん向け作品でした・・・別にサラリーマンにもおじさんにも限定されませんけれども。 と言ってもそんなシブい内容じゃなくって、やや性急な展開。ドタバタしてます。子どもも大いに楽しめます。映画中盤なんか、カオスです。でもこうやって泥まみれになってみて、初めて掴める真実ってのもあるんだね。と、しみじみ。 カーレースという、メカニックで人工的な世界、それと対極にあるような、泥だらけのハチャメチャレース。あるいは海岸での走行練習。そういった「自然」が、CGで丹念に描写されています。実際、映画の中で、緻密に描かれた背景にハッとさせられる場面もしばしば。そうか、1作目だってホントはこういう驚きを目指してたんだろうね、と思えば、これもCGの進化というのか、あるいは深化というべきか。 個人的には、クルマに顔がついてて、しかも天才バカボンに出てくる本官さんみたいに目ん玉つながりなのが、どうも苦手で、できれば「表情に頼らない描写」ってのを目指してほしいなあ、という気もしつつ、でもクルマに人格がある事を表現するためにはある程度のクローズアップは必要なワケで、その辺りのバランスも、何とか保てているのかなあ、と。 2作目は「なかったこと」になってるのかどうなのか、メーター君はふたたび脇役にまわってますが、ここでもやっぱりいい味出してます。
[映画館(吹替)] 8点(2017-08-06 03:30:57)
1204.  大空港 《ネタバレ》 
あくまで飛行場の裏表の人間模様を描いた映画であって、爆弾犯の部分はオマケと思って観れば、ちょっと得した気分になるかも知れません。でもそう思わずに観たら、だいぶ損した気分になるでしょう。 ラスト、何とか雪の空港に無事着陸して九死に一生を得たのに、みなフツーにブリッジを渡って飛行機を降りてくるのがどうも緊張感無くって、ウソでも何でもいいからとりあえず非常口から脱出してくれないと、映画としてサマにならんよなあ、と。 でも飛行場でのロケ撮影に、本物らしきジェット旅客機を使った撮影、そして降り募る雪。印象的なシーンも多く、さらにはあの、最強のバアサン。実はこの人が、全編を通じた最高の見どころかも。 画面分割の多用もそれなりに面白くって、ジョージ・ケネディのラブシーンが装入されるのには、ついつい笑ってしまいます、すみません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-07-30 09:34:07)(良:1票)
1205.  マルタの鷹(1941)
ハメットの「マルタの鷹」、私もその昔、推理小説をあさり出した頃に手にした時には、あまりに突き放したような愛想の無さ過ぎる描写(読者についてこさせる気があるとは思えない。読者が頑張ってついていくしかない)に閉口したクチなんですけれども。この映画、そういうとっつきにくいところのある原作を、なるべく状況を整理し伝わりにくいところは伝わり易く誰もが楽しめる作品に…なんてことはまるでしておりません。何がホントで何がウソやら、虚々実々、しかも得体の知れぬ人物が得体の知れぬまま断片的に物語に加わってくる。しかしやはりこちらは生身の人間が演じる“映画”ですから、無愛想でストイックな語り口ではあってもそこには独特のカラーが生じて、いくぶん親しみやすくなっています。H・ボガートの演じるサム・スペードは、冷酷非情な私立探偵というよりは、いくぶん人間臭い小悪党のような存在。物語の断片が最後には組み合わさり、ミステリとしてのある種の解決に導かれるとともに、それはさらに非情なる結末をも導くというところが、ハードボイルドたる所以でしょうけれども、ただ非情なだけではなくそこには“情”も浮かび上がり、スペードも含めてみんなが傷ついたのだな、と。これが原作に対する唯一のアプローチではないにしても、あるひとつの理想形と言える映画化作品ではないでしょうか。 <2017/7/30追記>冒頭から奇妙なほどサクサクと物語が進み、夜中に同僚の死の連絡を受けるスペード。彼の横顔があり、深夜を示す時計があり、そして背景には、風に揺れるカーテンが、どこか不穏な感じを表しています。そんでもってラストでスペードが真相を語る場面では、窓の外は明るく、どこかけだるく、やっぱりそこにはスペードの横顔と揺れるカーテンがある。まあ、見え透いた演出なのかも知れないけれど、でも何だかいいなあと思っちゃうのよね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-07-30 08:52:49)(良:1票)
1206.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
ゴジラにしても本作にしても、ギャレス・エドワーズという人は本当に、元シリーズのファンを裏切らないですね。まさにファン代表といったところ。ただ、それが限界でもあるのでしょう。夢を膨らませ続けた挙句、裏切者扱いされてしまったジョージ・ルーカスとの大きな違い。 この映画も、本当に元シリーズを大事にしてる。この作品を作った理由って、エピソード3とエピソード4との「製作時期の違いを埋めるため」ただそれだけなんじゃないか、とすら思えてくる。エピソード4のクラシカルな特撮をまーったく否定せず、腫物を触りでもするようにここに再現していて、さすがにファンに媚びを売り過ぎなんじゃないの、と思いつつも、確かにこの作品を挟めば、CG満載のエピソード3から、CG黎明期というべき発展途上の特殊効果、予算も潤沢でなかったエピソード4へ、なーんとなくうまく繋がっちゃいそう。 さらには「ローグ・ツーなんていう続編を作るつもりないですよ」とばかり、惜しげもなく登場人物たちを退場させていくわけですが・・・ そういった諸々の「遠慮」が、作品の存在感そのものを小さくしてしまっているようにも感じます。 ファンに嫌われない程度の登場人物たちが、嫌われない程度の活躍を演じて見せ、その挙句に、どうも存在感が薄くなってしまって。 スターウォーズ・サーガの陰で人知れず散っていったものたちの、忘れられてゆく哀しみ、みたいなものをここで表現したかったのかも知れないけれど、存在感自体を我々にしっかり植え付けてくれなきゃ、忘れる前にそもそも覚えられもしないワケで。それこそ、10年も経ったら映画ごと忘れられてしまわないか、ちょっと心配。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-07-27 07:26:33)(良:1票)
1207.  ときめきサイエンス
フランケンシュタインのパロディかと思いきや、どこまでもアサッテの方向に突っ走っていくジョン・ヒューズ、やっぱり只者じゃないなーと思うし、こんなどうしようもない映画を作ってしまったジョン・ヒューズが干されることもなく、ちゃんと成功を掴むことができるハリウッドの包容力も、すごいなーと思います。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-07-26 22:42:53)
1208.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス
J・J・エイブラムスという人は、スタートレックを撮ればスタートレックらしく撮るし、スターウォーズを撮ればスターウォーズらいく撮るし、器用な人なんでしょうね。って言ってもこの作品が本当に「スタートレックらしい」のかどうかは、とてつもなくスタートレックに詳しい人が世の中にはいますので、そういう人に訊いてみる必要がありますが、とりあえずこの、それなりにソレっぽく、それなりに散漫な感じが、まあ、こんなもんかな、と。 特にあの、カーク達が囚われの身となった絶体絶命のクライマックスから、まさかまさかの、クダラナイにもほどがあるというオチ。こんなのスタートレック以外では許されないでしょうなあ。 前作のスポックはかなりダメダメだったけど、相変わらず魅力がない。中途半端なんだね。とことん正直で、とことん変人でいてくれたら、それでいいのに。突き抜けた愚直さは、時に真実を映し出し、時に現実を批判し、時に感動を呼ぶ。日寄ちゃあダメよ。中途半端はダメ。 お、懐かしや、このヒトもしかしてピーター・ウェラーでは?と思ったら、やっぱりそうでした。こういうツマラナイこともホンのちょっとだけ、感動を呼んだりして。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-07-26 21:53:18)
1209.  REDリターンズ
もう、ボーグナインを登場させるなんていうウルトラCも無いんだけど、登場人物それぞれいい味出してて(イ・ビョンホンもしっかりと変な髪型で)、1作目とは無関係に楽しめる作品になってます。コミックのヒトコマっぽい絵が随所で挿入されるのからも感じられるように、コレ、要するにマンガのノリですね。後半、ちょっと飛ばし過ぎな感じで、もうちょっと丁寧な描写があってもよいのに、とか思っちゃうんですけれど、それでも敢えて、どこまでも突っ走っていく。 こういうのが、シリーズを長持ちさせるコツかも知れませぬ、皆さん元気なうちに、できればもう一本。
[DVD(吹替)] 7点(2017-07-17 12:48:08)
1210.  ミスター・ノーボディ
途中のホラーハウスの場面なんか、実にユーモラスで、「レオーネ映画」の悲壮感と、コミカルなテイストとが、うまく同居しています。何かとおどけてみせる若きガンマンのテレンス・ヒル、そんな彼が凄腕の老ガンマン・ヘンリー・フォンダに対し、「伝説になれ」と要求する。こういう普段おどけたヤツに改まって言われると、断れないもんです。伝説になるべき男への、最後の一押し。 マカロニ・ウェスタンから手を引きつつあったレオーネ、彼は、ヘンリー・フォンダに自分を投影するとともに、テレンス・ヒルに気持ちを代弁させているのだろうか、とも思ったり。ジョン・フォード映画の常連だったフォンダが、今や、「サム・ペキンパー映画」と正面から激突し、西部劇の終焉を我々に見せつける。 ラストの独白はやや蛇足気味にも感じるけれど、一つの時代の終わりを感じさせる味わい深さがあります。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-07-17 09:28:46)
1211.  ゾンビーバー
冒頭のやる気のない会話からして、もう、やる気なんてものを期待しちゃいけないのだけど、このやる気のない二人が、怪しげな液体の入った缶を落としたまま「あとは知らね」と、サッサと逃げ出す様は、まさに、「ゾンビ+ビーバー=ゾンビーバー」という足し算を思いついちゃったから映画作ることにしたけど、あとは知らね、という製作者の気持ちがそのまま表れたような。 で、まあ、ハリボテビーバーが襲ってくるという、ヌルくてユルい映画で、ゾンビネタがそこに被さってる分、正直ちょっと鬱陶しいような気もしてくるのですが、いやしかし。 オヤ、と思わされる場面が、いろいろと。 まず、バッチい池?湖?に筏が浮いているのを見ると、クリープショー2を思い出したりもするのですが、それはどうでもよくって(所詮、クリープショー2だし)。襲ってくるハリボテビーバーどもに対し、一軒家に籠城して立ち向かう。あるいは銃で立ち向かう。まさに『巨大生物の島』やんか。神出鬼没の襲撃者による恐怖の一夜、これは、13金完結編といったところか(いや別に、シリーズどれも一緒だから、完結篇でなくっても全然かまわないんですけど、窓ガラス突き破ってオネーチャンが転落するところ、とかさ)。そして、ゾンビ化というかビーバー化した親父が銃を構えるシーンなんて、まさに『ハウリング』じゃないですか。 死体がむっくり起き上がる、これは『ハロウィン』あたりでどうでしょうか。 というワケで、まークダラナイんですけれども、意外に「見せるシーン」をいろいろと準備してくれているのは、うれしい誤算といいますか何と言いますか。あくまで誤算なんですけどね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-07-17 08:25:58)
1212.  ベスト・キッド(2010)
「んなアホな」というこの世界観に、耐えられるか否か。耐えられないというアナタは、たぶん、損してます(たぶん、ね)。 スポコンあるあるネタ満載のこの作品(ここに「根性」があるかどうかはともかく)、しかしリメイク作である以上、本家本元の作品があった訳で、そういう作品が「あるある」の歴史を作ってきたんですな。我々も「んなアホな」という気持ちを抑えてそれを楽しんできたし、我々の世代なら、あのミヤギさんの、パット・モリタではなくあの久米明の、「ワックスを塗って、拭き取る」の声が、耳の奥にこびり付いて離れない、という人は多いはず(たぶん、ね)。 本作はそういう荒唐無稽さをちゃんと引き継ぎつつも(だからといってタイトルまでThe Karate Kidとは・・・)、子役たちにハイレベルな格闘シーンを演じさせ、相応の「進化形」を見せつけてくれる。ウィル・スミスの息子も、クソ生意気な態度から驚くべき身体能力まで、まさにラルフ・マッチオよりは役者が一枚も二枚も上だぜ、ってなところを披露して、くそーこの二世タレントめ、もうちょっとどこかで苦労してこい!ってな気持ちにさせてくれる(←褒めてるのか?いやまあ、そのくらいスゴイってこと)。 中国人少女とイチャイチャしているヒマがあったらトレーニングしろ!と思いつつも、影絵のシーンなんて、何ともいい味出してるし(ウチの子供なんぞ、早々にこのオチを予期してソワソワしながら観てるし)。物語に、ジャッキー・チェン演じるハンさんの人生を絡めることで、ジャッキーにも見せ場を準備してくれているのもうれしいところ。主人公の少年に「ブルース・リー服」を渡すジャッキー・チェン、というあたりに、ああ、このヒトこそ、まさに、カンフー映画の歴史の生き証人なんだよなあ、と。
[地上波(吹替)] 7点(2017-07-16 09:36:46)
1213.  劇場版「進撃の巨人」後編~自由の翼~
む、む、む・・・。ニューハーフ型巨人(?)ネタでここまで引っ張るってのも、何だかなあ。息切れ気味でつらいものが。「前編」なり「第1作」がもともと持っている「物語が動き始める面白さ」というものが、「後編」なり「続編」には無いわけだから、その分、さらに物語世界を広げていってくれでもしたらよかったんですけどねー。「今回はこのネタでいきますよ」と、ちんまり小さくまとまっちゃった印象の「後編」となってしまいました。残念。
[DVD(邦画)] 5点(2017-07-06 23:20:50)
1214.  劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~
TVアニメの再編集だと聞いてたので、まあきっとそうなんでしょう、と思って観る訳ですが、良くも悪くもこのCGの時代、ああ、TVアニメでもこんな目まぐるしいシーンの描写ができるようになったんだなあ、と。 ただ、すみません、途中でいったん話が途切れたような繋がりの悪さを感じてしまい、何だか2話構成みたいな印象が。ガンダムもそうだろ、と言われりゃ、そうかも知れませんが。 ウチの子供たちが先に観て、あんな話だったこんな話だったと言うのを、コイツら何をワケのワカランことばっかり言ってるんだ、と思ったら、確かにその通りのオハナシでありました(笑)。 「巨人」があくまで理屈抜きの人食い生物、ってのがイイですけれど、彼らが持つオソロシさについての描写があまりないまま(とりあえず肉体損壊描写に頼ってしまう)、ただ巨人狩りの戦闘を散発的に描いている、という印象なのが、チト弱い。 一応、後編に繋がるような形で終わるものの、一応はキリのいい、一段落、という感じのラストなので、別に後編を観なくてもそんなに欲求不満はたまりませんが、まあ、「後編も面白いよ」という事なので、まあ、それでは、楽しみにしときます。
[DVD(邦画)] 6点(2017-07-01 03:50:11)
1215.  ローン・レンジャー(2013)
例によって、ちょっと長すぎるなあ、と(たぶん誰しもが)思うのですが。 ただ、引っ張るほどに何がやりたいのかわからなくなっていったパイレーツオブカリビアン、いったんリセットとばかり、「ローンレンジャー」の世界に飛び込んで、自由にノビノビと映画を作ってる感じはいたします。ノビノビ過ぎて、映画も若干ノビてしまい、やや迷走気味ですが、いえいえ、こういう行き当たりばったりの楽しさってのも、あるんです。 そしてもちろん、さらに楽しいのがクライマックスの列車を舞台にしたアクション。勝手に転がっていくような制御不能のオモシロさを、きちんと考えて演出してみせる。これが実に愉快なのです。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2017-07-01 02:47:20)
1216.  壮烈第七騎兵隊
超いい加減なお調子者の主人公が登場、その名前はカスター。と聞けば、あーこんなにもいい加減だから後々、第七騎兵隊全滅するハメになっちゃったんじゃないの、と心配になろうってもんですが、こういう欠点も含めてカスター像をしっかり描いていくことで、彼の魅力も膨らんできて、クライマックスの死闘は大いに盛り上がるのです。それにしてもこういうテキトーな主人公役に、エロール・フリンはぴったりですな。 カスターをあまりに善人として描きすぎでは、とかいう批判はさておいて、この映画の中での「カスター」は完結した人物として、確かな魅力を放っている、それでよいのではないかと。クレイジー・ホース役の気難しげなアンソニー・クインとの対比。 クライマックスの戦闘シーンはかなりダイナミックで盛り上がります。側面から捉える騎馬の迫力ってのもあるけれど、戦闘の模様を幾何的に描く俯瞰の構図も面白い。そんでもって、それとは対照的に、屋内シーンでふんぞり返る軍人の姿を尊大ぶって描くような、ローアングルのカメラ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-07-01 02:33:52)
1217.  レッド・ムーン
先住民から保護された女性と、その息子。その二人を保護するグレゴリー・ペック。彼らの行脚が描かれるのなら、ロードムービーみたいなものを想像するのですが、何だかちっとも旅をしない。この時点で何だかモヤモヤしてくる。 そしてその彼らを一人の先住民がつけ狙うのだけど、それが、神出鬼没というより、もう気配みたいなものすらもなくって。迫りくる気配がまるで感じられないと、サスペンスにもならなくって、でも時々思い出したように、「どう、これ、まさにサスペンスでしょ」みたいなシーンを急に入れてくる。 ヘンな映画です。 冒頭、もったいぶることなく、そっとグレゴリー・ペックを登場させ、しかしちゃっかりと彼はヒーローの座に収まっちゃう。だったらもう少し体を張って、危機を正面から受け止めて、盛り上げてほしいところ。ラストの組んずほぐれつの戦いなんぞ、敵は棒キレで殴り掛かってくるのだけど、殴られたグレゴリー・ペックはまったくコタえた様子もなく反撃に出る。何だか、雑だなあ、と。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-10 13:52:11)
1218.  ギャンブラー
ストーリーらしいストーリーもないモヤモヤとした流れの中、一種のはみ出し者のような主人公の生き様や人となりが描かれ、ラストの銃撃戦では唐突で露悪趣味のような残酷描写も見られる。と来れば、『タクシードライバー』を思い出したりもする訳で、そう考えるとこの映画、結構、先取りしているんですね。というか、『タクシードライバー』ってもしかしてこの映画を参考にしてませんか、とも思っちゃう。 ただ、『タクシードライバー』の方はもっと表面的な感じがあって、何だかとっても浅い内容なのかも知れないけど、やたらにカッコいい。音楽もイカしてる。とってもアタマのいい人が作った不良映画(決して優等生映画じゃない)だと思える。それに比べると、この映画、もっと誠実で、もっと泥臭くて、音楽も湿っぽくって、要するにイケてない。そこに本作のもつ哀しみもある。 なんやかんやあったけど結局、すべては噛み合わないままの、すれ違いだったのかね、という、哀しさ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-06 22:52:27)
1219.  レッド・オクトーバーを追え!
昔観た時には「セリフばかり」の印象で閉口した・・・という記憶があったのですが、いや、そんなにヒドくはないですかね。 ただやっぱり、中盤をさんざん地味に描いておきながら、クライマックスは「ダイ・ハード再び!」と言わんばかりに不自然に盛り上げようと突っ走ってしまうのは、だいぶ違和感があります。それに、中盤が地味になってしまう一因は、ショーン・コネリー演じる館長が、あまりに「得体が知れすぎている」からでしょう。彼が何を考えているのか、ソ連側にわからなかろうが、アメリカ側にわからなかろうが、我々にはわかってしまってるってのが、サスペンスの弱さ。他の登場人物にも面白味が乏しいし。途中、多少アクションを織り込んでみせたところで、どうにもこうにも。 ただ、やっぱりあの、潜水艦が水面に飛び出てくるシーンは、カッコいいねえ。 あと、ジェームズ・ボンドとダースベイダーは声が似てるなあ、と。どうでもいいけど。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-31 23:10:48)
1220.  ミニー&モスコウィッツ
佐藤蛾次郎をヒョロっとした感じの男と、ジーナ・ローランズ顔の(要するにコワイ顔の)女の、冴えない恋愛。正直、大した事件らしいものも起こらず、そんな映画面白いのかよ~と言われそうなんですが、これが妙に面白い。事件が起こらないどころか、即興的に捉えられたカメラの中では、常に何かの細かい事件が起こり続けている、という印象。構図をしっかり決めてカメラを回せば、そこには思わぬ揺らぎが常に生成され続ける。 例えばこの映画では、クローズアップはむしろ、被写体である登場人物の姿を、カメラから「はみ出させる」ためにこそ、用いられているようにも思われて。そう、この、あふれ出す感じ。 きちんと計算された作りの映画を観るのも気持ちがいいけど、なるほどこういう自由があっても、いいんだなあ。実際、ここで描かれているのは、まるでヤケクソのような悲痛な「自由」だから。ラストの無理やりなハッピーエンドを見ると、かえって何とも切ない気持ちになるのです。たぶんこれは、実際には我々が決して手にし得なかった過去形の「幸せ」だから。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-05-31 22:50:30)
030.08%
1190.49%
2411.06%
3731.89%
41614.17%
53629.37%
663116.33%
7121931.54%
888322.85%
93729.62%
101012.61%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS