121. ブラッド・ダイヤモンド
「婚約指輪は給料の3か月分」というコピーをデビアス社が作った事を知ってる人、他の宝石と違ってダイヤモンドは昔からデビアス社が相場をコントロールしていた事を知ってるような人からすれば「何をいまさら」というテーマの映画。 真摯に作られていて緊張感はある映画ですが、登場人物に感情移入できないのが致命的で、個人的には「それで?」という以上の感想が抱けませんでした。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-04-01 09:54:37) |
122. 椿三十郎(2007)
このリメイク版のスタッフクレジットを見ると脚本は「菊島隆三、小国英雄、黒澤明」となっています。 つまりリメイク用にシナリオを変更せずオリジナルのシナリオのままリメイクされているという事。 という事はつまり、同じシナリオを使い「黒澤明×三船敏郎」が撮ったものと「森田芳光×織田裕二」が撮ったものが比較される事になるわけです。 別に森田をくさすつもりも織田裕二をくさすつもりもないですが、しかしやはりそれは無理ゲーなのではないでしょうか。 織田裕二が演じる椿三十郎と三船敏郎が演じる椿三十郎…どちらが魅力的かというとそれはもうね…しょうがないでしょう。 で、そうなるとそもそも根本的な疑問が生じざるを得ません。 わざわざリメイクする意味ってなんなの? オリジナル観てればいいじゃん… [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-12-20 23:10:42) |
123. キス・オブ・ザ・ドラゴン
リュックベッソン+ジェットリーと聞いたときに想像する内容からまさに「そのまんま」の本映画ですから、映画の内容自体にあまり語るべきことはありません。 さて劇中ちょいちょい活躍する、北斗神拳ばりの威力を誇る東洋の神秘「ハリ」ですが、実際のところ海外の有名大学で二重盲検試験にてハリの効果について(何回も)検証されていて、それらの実験の結果「ハリにはプラセボ以上の効果はない」(つまり完全な気のせい)という結果が出ています。 要は典型的な疑似科学なわけで、残念ながらハリ(および灸)にはこの映画のような神秘な効果は全くないわけですが、しかし「イワシの頭も信心から」「病は気から」という言葉があるように、効くと思ってればなんとなく効くような気がするわけで、この「気がする」効果もバカにしたもんじゃありません。 というわけで日本にも相変わらず沢山の鍼灸院が存在しそこに通う人も多くいるわけです。 映画もハリも「人の気分に作用する」という意味では似たようなものかもしれません…と強引にまとめてみました笑 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-10-08 16:17:38) |
124. ローグ アサシン
wikiによるとジョンローン最後の出演作。 ジョンローンって80年代は大人気で日本ではほとんどトップスター扱いだったのに、いつの間にか完全に消えてしまって存在さえ忘れさられてますよね…という事を思い出させてくれる貴重な映画です。 ちなみに、この映画でよく問題になる怪しい日本語については吹き替え版で見るとほとんど気にならなくなります(ほとんど全部吹き替えられてるので)…がそれがプラスなのかどうかわかりません。 どうせツッコミながら観るわけですから、だったら日本語も怪しい方がいいような気も。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2019-09-04 14:31:27) |
125. エネミー・ライン
この映画は何回も地上波放送されていたりするので、もう何回観たかわかりません。 内容についてはありがち安定のアメリカ正義の戦闘物なのでとやかく言う要素は何もないんですが(内容的には映画ステルスの後半部のパートを拡大したような感じですね)、ここで取り上げたいのは主人公のオーエンウイルソンです。 オーウエンウイルソンというと、ズーランダーのハンセルあたりが典型なのですが「ちょっと間の抜けた頭の足りなそうなキャラ」が彼のイメージであって、ミッドナイトインパリでも文系のおっとり系のキャラだったりするわけで、この映画の「戦う兵士の」彼を見ると違和感バリバリなのです。 というかキリっとした顔をさせればそれなりに主人公っぽくなるんだなぁ…とそんな事を考えさせてくれる映画です。 (テッドのマークウォールバーグの逆パターンですな) 個人的にこの映画に問題点があるとすれば「女性セクシー要素が皆無」である事。 それは主人公を女性にしてくれれば解決…なわけですが、それだとそれこそまんまステルスの後半になっちゃうわけで、なかなか悩ましいところですね笑 [地上波(吹替)] 6点(2019-09-03 14:13:23) |
126. スパイ・ゲーム(2001)
《ネタバレ》 普通のスパイアクションものとは違う感じの映画を作ろうとしたんでしょうか。 基本的に会議室での聴聞に対して回想として過去のイベントが語られていく変わったスタイルのスパイアクションものです。 観ている途中に「わざわざこんなスタイルにしたんだから、これブラピパートは全部彼の創作で実は存在しなかった…まであるぞ」と深読みしていたため、結局わりと普通のラストにがっかり。 いや普通じゃん!! 途中で深読みしすぎた分、ラストの肩透かし感がすごかったのでした。 いやいや。 [地上波(吹替)] 6点(2019-04-26 13:17:14) |
127. K-19
《ネタバレ》 実在した不幸艦K-19の1回目の事故を描いた実話映画。 実話だからしょうがないんだけどあまりにも話が地味で、つきつめれば原子炉が壊れたから命をかけて修理する、というだけの話。 最後まで緊張感をもって見る事はできるし悪くはない…んだけど、ただでさえ暗い雰囲気の潜水艦映画でこれだけ話が地味だと面白い!とは思えないのが残念なところ。 ちなみに劇中で艦長が、このまま原爆並の大爆発を起こしてしまうと世界平和への影響が避けられないから潜水しようとするわけですが、これって当時艦長が実際そう思ってたそうなんですが、実際はこういう事故がおきてもただ沈むだけで原爆みたいな爆発は起きません。勘違いなわけですね。 そしてK-19、この原子炉事故のあとに衝突事故と火災を経験する事になります。ついてない奴はとことんついてないってわけですね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-12-10 03:20:04) |
128. アンブレイカブル
《ネタバレ》 この映画が低評価な理由は明確に説明できます。 一つは「シックスセンス」で期待値を爆上げしてからの次回作だったため観客が「あー…」となった事。 もう一つは、時代が早すぎた点。 前者については「シックスセンス」が偶々この監督にとっての奇蹟の一本だったからで(リュックベッソンにとってのレオン)しょうがないですし、後者についてはこの映画以降ハリウッドで作られ始めた等身大で描くヒーロー物の嚆矢とも言える映画になってるわけで、今だったらもうちょっと普通の評価されたんじゃないか、と。ほんと早すぎただけなんじゃないか、と。 そういう意味では運がなくて不当に低評価されている映画だと思うのです。 まぁ残念ながらそこまで面白いわけでもないんですが、しかしここまで低評価なのはかわいそうってそんな感じ。 ちなみに自分がこの映画を観ているときには「どんなに不死身でケガも病気もしなくてもハゲるんだな」と映画を観てる途中でそれがずっと気になっててしまって、やや重めのストーリーが全然頭に入ってこない困った映画でありました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-07-06 10:19:11)(笑:1票) |
129. エターナル・サンシャイン
《ネタバレ》 何とも評価の難しい映画がこれ。 冒頭の一連の(退屈で長い)出会いのシーン 日記を書こうとして「ページが破かれてる、なぜだろう?」なんて独白が入ったり、おそらく誰でも知ってる「オーマイダーリンクレメンタイン」の歌を知らなかったりと、不自然な事がバリバリに詰め込まれていて、あからさまに伏線くさい。 で、劇中記憶を消すインタビューの際に語られる二人の出会いが明らかに冒頭と違ってれば、そりゃ誰でも「ははん」とストーリーの構造には気づくわけで、おそらく製作者側もそれはわかって作っているはず。 さてそれを踏まえて改めて映画全体を見てみると、実はこの映画、記憶消失というネタを除くと「おどろくほど内容がない」 ファンキーでリリカルな彼女と地味で真面目そうな彼氏が、恋愛しながらも性格の不一致によるストレスで付き合うのが辛くなり…っていう、恋愛のありがちパターンの一例をただ語ってるだけだったりする。 こういう場合、実際別れるとなったときにいい思い出とか感情があふれてきて、やっぱり別れたくない!なんて勢いでなっちゃうのはよくある話なんだけど、そういう場合そこで付き合いを延長しても、やっぱりいろいろ不満が出てきて結局別れちゃう…というのはリアル恋愛の定番パターンの一つで、この映画のラストにしてもそこからどうなるかはほとんど自明であり別れしかありえない。 実際、恋愛の「恋」は遊園地のような夢と魔法のワンダーランドなんだけど、実際にそれじゃ生活はできないわけでこれが「愛」に進もうとすると、もっと地に足がついた事を考えなくちゃいけなくなる。 ファンキーと真面目で価値観が違いすぎるこの二人の場合、そこが折り合えない以上は記憶消去後にまた出会って付き合っても、いずれ結局耐えられなくて別れちゃうのはどうしたって避けられない この映画は一見、運命の愛を描いてるように思えるし、そう思ってしまう人もいるかもしれないけど、多少リアルな恋愛経験のある人なら「こいつら結局また別れるだけなんだよなぁ」というのがわかってしまうなかなか痛い映画になってる。 だってさ、この映画で主人公に対してあれこれ都合のいいことを言ってるのは、全部主人公の頭の中にいる都合のいい脳内彼女なんだからね。実際の彼女とは違うんだもん。そんな妄想ベースで「別れたくない」と思ってもね…っていう話。 で、そうなるとこの映画、「結局それで?」としか言いようがないほどストーリーがないわけで、冒頭に書いたように「なかなか評価が難しい」という事になっちゃってここでの点数も悩んじゃうところ。 あと、映画の本筋とは全く関係ないけど、記憶操作をする会社の人達、重要な仕事してるくせに記憶を消す際の仕事の態度があまりにも不真面目。 彼のアパートでの記憶を消す作業のシーン、彼らの仕事の姿勢にずーっとイライラしてて、主人公の記憶系の話が全然頭にはいってこないっていう。 まぁでも、それでも全然困らないくらいには基本的なストーリー自体には内容がないからいいんですけどね! [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-03-03 02:07:45)(良:1票) |
130. トライアングル(2009)
《ネタバレ》 予備知識全くなく観ました…が、この映画はDVDだと「殺人ループ地獄」とサブタイトルついてるんですよね。 ネットで映画のタイトルひいただけで、このサブタイトルが目についちゃうわけで…めちゃくちゃネタバレしてまんがな。 という事で殺人事件を解決してくループものなんだな…という知識だけはいやおうなく持った上で視聴したわけですが、映画序盤で客船に乗ってすぐ 「アイオロスって何だっけ」「死神をだまして苦行のループをくらう奴よ」という伏線会話が… いやもうそこで完全にネタバレしてまんがな! という事で、あとは設定が読めたストーリーをいかに面白く見せてくれて話のオチをどうつけてくれるのか…という点に注目しながら映画を観たわけですが…うーん、結局イマイチ…ってとこでしょうか。 タクシーの運転手が出たとき、「あぁ出た出たこいつが死神さんだ!」となってやっぱここで戻らずヨットに乗っちゃうのね、チャンチャン…で映画が終わり…さてそこでこの物語を振り返ると、結局ヨットの人達、実際は主人公の今の境遇(というか死んでループ中の状況)とは関係なく、実際はあんな目にあってるわけじゃないんですよね。客船での出来事にしても、当然こんな話なので整合性などとる必要もなく矛盾バリバリでがっかりなんですが、よくわからないのがヨットで消えるヘザーの存在。 彼女って何のために存在したキャラなのかが全くわかりません。 主人公のループ上も特に必要なキャラじゃなく…だから途中で消える…のであればそもそも最初からヨットに乗せる必然性もありません。 そのあたりも含めて展開に未消化な部分が多い残念なシナリオだと思いました。もう少し頑張りましょう。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-02-13 22:14:01)(良:1票) |
131. ソウ3
《ネタバレ》 ソウ1がなぜ面白かったかというと、とにかく緊張感に満ちた圧倒的な謎、そしてあのオチ!というとこにポイントがあったんだと思うんです。 当時は、いろんな個人の方が「ソウの考察記事」をネットにあげて深読みして語ってましたが、実際そうさせる要素が一作目にはあったんです。 でもこの3作目くらいになるともういけません。 謎も何もなくてしゃべるしゃべる。舞台裏を見せながらのゲームに一作目の要素は全くなく、しかもそれも無駄に見てていやな感じのばっかりっていう。 こういうのは舞台裏を見せてしゃべりながらやっちゃうともはや意味ないと思うんです。 しかも3作目となると何かをパワーアップさせる必要があるから…ということでパワーアップしたのはキモグロ要素。 いや、そこじゃないんだよ!ってね。 今回は1作目あたりの舞台裏も結構見せてくれちゃってるわけで、当時ワクテカで深読み考察してた人達の意味ってなんなの?っていう気分にもなります。 1作目の魅力はまったくなくなり、ただただキモグロの映画に成り下がった残念な3作目なんですが、しかし1作目くらいの出来のものを連続して作るのは難しいだろうし、なんのかんの言って過去の謎解きはやっぱ皆期待してるわけで、こうなっちゃうのはしょうがないのかもしれませんね。いやキモグロはだめだけど。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-02-01 10:48:21) |
132. イエスマン "YES"は人生のパスワード
《ネタバレ》 個人的に苦手なジムキャリーとズーイーデシャネルがメインを務めるこの映画、表面上は「なんでもイエスと言えば人生は好転する」みたいな事を言ってるわけですが、実際はとりあえずポジティブになんでもやってみて興味の幅を広げ知人を増やし…要は単なる「リア充のススメ」なわけです。 それに気づくとちょっとハナについてしまう人もおそらく多いはずで、及第点ではあるのですが、全体的にはいろいろひっかかる映画です。 たとえばヒロインのズーイーデシャネル、500日のサマーでも素っ頓狂なヒロインを演じていて、そういう役がハマるわけですが、それはつまりメンヘラ感が高いという事であり、ヒロインとしての魅力はイマイチ。(せめてもうちょい可愛ければねぇ…) オチもかなり弱いですし、そもそもきっかけとなった最初のホームレス、当然「実は何かある」キャラでクライマックス近辺で活躍するキャラだと思いきや最後まで何もないっていう…えぇぇそれどうなの… [インターネット(字幕)] 6点(2018-01-13 12:24:51) |
133. ラブソングができるまで
《ネタバレ》 ある程度の年齢の人であれば、冒頭の「いかにも80年代後半のMV」っぽいOPで大笑い。 そしてそのあとの会議の「REOスピードワゴン…」で、さらにドン!と引き込まれて冒頭から期待しちゃうわけですが、さてその頃の洋楽を知らない人が見たらこの映画はどうなんでしょうか? トゥウイークスノーティスの監督と主演が再びタッグを組んだこの映画。 前作もそうなんですが、「そこそこ面白い」以上のものにはなっていないのが残念なところです。 個々の人間やエピソードはもっと深掘りして映画に絡める事が可能なはずで、たとえば大学教授はヒロインのトラウマキャラとして重要なはずなのに、ストーリーの中でほとんど絡んできません。 登場はしますが、有機的にストーリーに絡んでこないのです。 全編そんな感じで、底の浅いありきたりの話に終始してしまっています。 まぁそれなりに面白い映画ではありますが、あくまでも「それなり」 導入部でドン!と来た感覚で期待しちゃうとそれ以降はちょっとがっかり…な非常に惜しい映画です。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-01-04 12:01:27) |
134. そんな彼なら捨てちゃえば?
《ネタバレ》 スカーレットヨハンソンの体がエロすぎる、とか、主人公格のジジのmisono感が強すぎる、てかもうこの女misonoでいいじゃん!とかいろいろ些末な点が気になる本映画ですが、一番気になるのは「邦題」でしょうか。 原題の「He's Just Not That into You」は、要するに「彼は貴女に興味ないだけです」という、この映画中で何度かジジに対して語られるセリフそのものであり、ジジが一応主人公格であるこの映画にはわりとふさわしいタイトルになっています。 しかし邦題は「そんな彼なら捨てちゃえば?」で、あれ、これって映画の中の誰目線かと考えると、ジェニファーコネリーのものです。 なんと邦題だと主人公自体を別の女性に変えちゃってるわけですね。 てかこれじゃテーマもスタンスも変わっちゃってます。真逆です。 いやいやそれだめだろ! 確かにこれは群像劇であり、明確に誰が主人公だと言えるものではないのでしょうが、しかしストーリー中の扱いと何より原題を見て明らかなように、この映画の主人公格はmisono…じゃなくてジジ。 にも拘わらず邦題で主人公どころか映画のテーマすら変えちゃうってのはいかがなものなんでしょう? やはりジジのmisono感が強すぎて日本人には耐えられなかったのでしょうか? うん、そうなのかもしれません。 洋画の邦題で意味まで変えさせちゃうとは!おそるべしmisono!! あと、この映画を観ていて痛感したのですが、私、ほんとに女性にしか興味がありません。 女優さんは(ある意味これだけの豪華キャストでは当然なのですが)名前も顔もよくわかります。 間違いようがありません。 しかし男性の区別がほとんどつかないんです。 特にありがちな白人2枚目俳優はまったくわかりません。 ブラッドリークーパーだのベンアフレックだの、有名俳優が出てるにも関わらず「えっとこれは誰だっけ?誰の彼氏だっけ?」状態。 いろんな洋画を観ていてちょくちょくそんな気はしてましたが、ほんと私2枚目系男優には興味ないんだという事がよくわかった映画鑑賞でした。 だってこのブラッドリークーパー、たとえば10クローバーフィールドレーンにも出てたらしいんですが、あの映画観ててどこに出てたか最後まで全然わかんなかったくらいなんですから…って、電話の声だけの役なの?? そんなんわからんわ!! [インターネット(字幕)] 6点(2017-12-29 03:20:02) |
135. ゴーストシップ
駄作B級ホラーとしてかなり有名な映画ですが、そこまで悪く言うほどの映画でもないんじゃないか、と個人的には思います。 多分、導入部のキャッチーさが問題で、そこで期待しすぎちゃうのがいかんのだと思います。 導入部から観客が期待しちゃう内容と、実際にそこから展開する映画の内容がずいぶん違いますからね。 一言で言えば「地味」、そして「ありがち」。 しかしよく言えばオーソドックスな内容なわけで、そこまで酷評される映画でもないのかな、と。 ある意味、冒頭の詐欺シーンが逆にマイナス評価を高めてしまってるのかな、と思います。 特にフランチェスカのエロボディの魅力は相当なもので、それだけでプラス1点できるほどではないか、と思うんですが、ど、どうでしょうか? [インターネット(字幕)] 6点(2017-12-28 01:49:39) |
136. イーグル・アイ
《ネタバレ》 暇なときにテレビをつけるとなぜかやってるので複数回観てしまっている映画 初見のときは、なんでもできるナゾの女ボイスの正体にドキドキでしたが、結局ありがちなAI反乱物でがっかりしたのを覚えています。 まぁ細部にはそれなりに凝っているしお金もかかっているし、個人的にこういう役をやらせたらぴか一だと思ってるロザリオドーソンは出てるし、ビリーボブソーントンも嫌いじゃないし…と娯楽映画として決して悪くはないんですが、しかし今更感満載のAI反乱物を特になんのひねりもなく観せられても、一定値以上の評価にはなりようがありません。 おもしろいですよ、おもしろいですけどね…別に見なくていいですよねって感じの惜しい映画です。 予定調和の安心感をいいと評価できる人なら、あるいはAI反乱物を見たことがない人ならかなり面白いんじゃないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-21 15:21:55)(良:2票) |
137. ハート・オブ・ウーマン
《ネタバレ》 ナンシーマイヤーズの映画は、本当にいつも何か足りないというか残念なんですが、この映画もまさにそれ。 途中まではかなり面白そうだし(ナンシーマイヤーズにしては)コメディシーンもキレッキレなんですよ。 牝犬の気持ちまで読めちゃって、これはシチュエーションコメディとしてどんだけ面白くなるんだろう?と期待させるんです。 ところが、結局はナンシーマイヤーズクオリティ。 「女性の考えてる事が全部わかる」という超絶怒涛のいくらでも面白くできるシチュエーションのはずなのに、途中からそれがどこかへ行っちゃうんです。 「女性の考えてる事が全部わかる」というすごい能力がストーリー上どっかへいっちゃうんですね。どうでもよくなっちゃうわけです。 え、それものすごくすごい事だよね??ありえないくらいすごい事なのにどっかいっちゃうんです。 終盤、特に脈絡も必然性もなく唐突にその能力が消えるわけですが、当然そこにも何のカタルシスもないわけです。 「あぁ消えちゃったんだね」ってだけ。 そりゃそうですよね、映画の途中でそんな設定どうでもよくなっちゃてるんだから消えても誰も気にしません。 「女性の考えてる事が全部わかる」ようになったゲス男のシチュエーションラブコメだと思って映画を観てたら、途中から一番大事なはずの「状況(シチュエーション)」をどこかに置き忘れてしまうわけです。 大丈夫か?ナンシーマイヤーズ?? まぁ、毎回そんな感じだからいいんだけど! その上、個々のエピソードの組み立ても本当に(毎回の事だけど)へたくそで、例えば娘とのエピソード、途中の展開も足りなければ、え、で娘との結論はどうなったの?って感じで結論もはっきりせず、こんな扱いならそもそも娘のエピソード全部いらないじゃん!って中途半端な扱いなわけですよ。 そういうどうでもいい枝葉だけは沢山あるんですけど、それが全部微妙なまま放置されちゃうっていう。 結局は毎度毎度のナンシーマイヤーズクオリティの映画でありました。 惜しいなぁ途中までは本当に面白いんだけどなぁ… [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-04 19:53:46) |
138. ブラッド・ワーク
《ネタバレ》 小説を映画化する場合、そしてそれがミステリー系である場合、結構難しい問題が発生します。 一つは映画の尺に合わせて登場人物やエピソードを整理する必要があること、そして登場人物に実際に役者をキャスティングしなくてはいけない事です。 それが文字だけで書かれた小説であれば、真犯人を多くの人物の中に埋没させる事はそれほど難しくありません。 しかし、映画となると登場人物やエピソードが整理される事によりどうしても真犯人が目立ちやすくなりますし、しかも真犯人にはそこそこ知名度のある役者がアサインされるのが普通です。 この映画であれば、スピードで主人公のバディ(途中は後方支援で、映画後半で死ぬ)役をやっていた彼です。奇しくもこの映画でも「バディ」だと主張する彼です。映画全体でみればかなり有名な方です。 さてこの映画を観ている途中「真犯人は誰かいな?」と普通に考えてみると、配役とキャストから考えて、一人しか犯人候補がいないという悲劇的状況に気が付いてしまうのです。しかもかなり早い時点で。 ミステリにおいて真犯人がだれか早々に気づいてしまう…これはミステリとして相当な悲劇つか致命傷です。 そして残念ながらこの映画では映画を半分も観れば真犯人が誰かについては(相当なおバカでない限り)ちょっと考えれば誰でもわかってしまいます。 この時点で映画の面白みは半減です。犯人が誰かがわかってしまえばそこから逆算して動機などを考える事ができますしね。 小説だったらもうちょっと彼を目立たない存在にできるわけで、うまくワンノブゼムにすることができると思うのですが、残念ながら映画ですからどうしても彼がある程度目立ってしまいます。 これはもう、これが映画である以上しょうがないのかもしれません。 というわけで原作未読ながら映画の構造だけで早々に犯人がネタ割れしてしまう本映画。 まぁそれなりに最後まで面白く観る事はできますが、しかしどうしても高得点はつけづらいのです。 [地上波(吹替)] 6点(2017-08-10 00:13:25) |
139. キンキーブーツ
《ネタバレ》 イギリスの片田舎ノーサンプトンを舞台にした映画なわけですが、あら不思議、見ているとまるで邦画か日本のテレビドラマを見てるような既視感があります。 なんででしょうね? 例えばまだ前半、ローラが男性従業員からの小イジメでトイレにこもるシーン、従業員がトイレの外で聞き耳を立てるシーンですが、これがもうめっちゃくちゃ邦画でありそうな空気感。 映画全編そんな印象で…というか一度そう思ってしまうと、もう「邦画っぽい」という印象が自分の頭から離れず最後までその印象のまま観てしまいました。 ぶっちゃけキャストと場所をそのまま日本に変えて同じ演出でも全然違和感ないんじゃね?と思ってしまう不思議な映画でした。 ストーリー構成もお約束をきっちり抑えながら小波乱を乗り越えていく定番のストーリーで、驚くようなシーンは全くないかわりに「ここでこうなるだろう」と観客が期待するシーンでは必ずそうなる、という観客的に極めて安心感がある映画。 まぁ逆に言えば、観ている側が驚くような展開や感動がまったくない完全予定調和の中で進行していくストーリーは「そこそこ面白い」以上の映画をこの映画に与える事を困難にしていて、実際このサイトでの点数を見ても7点8点が大量にいる代わりに9点以上はほとんどいない…というわかりやすい点数分布になっていて、この点数分布を見るだけでどんな映画なのかがわかる、そんな映画になっています。 よく言えば、安心して観る事ができるそこそこハートフルな小品であり、悪く言えば「そこそこ面白いけど、まぁ別に観なくてもいいような映画」だったりします。 [地上波(字幕)] 6点(2017-06-26 23:34:13) |
140. (500)日のサマー
《ネタバレ》 観終わった後、ペニースと叫びながらIKEAを駆け巡りたくなる映画。 と、それはさておき、映画冒頭のナレーションで「これは恋愛映画ではない」と断言している本映画ですが、それも一理あります。 一般の恋愛カテゴリの映画はそのターゲットが「若い女性」なわけですが、この映画は、ある程度年をとった男性が観たときに一番共感できるようになっている珍しいタイプの恋愛映画だからです。 主人公が男性だというラブコメや恋愛映画は多数あるわけですが、しかし感覚的な意味でまで男性視点の物というとほとんど存在せず、そういう意味では一般的な意味での「恋愛映画」とは少しずれた映画だと言えます。 ラブコメとも違いますし、あえてジャンルを定義するならば「恋心に振り回される男性を描いたコメディ映画」(長いよ)というところでしょうか。 さて、ラストの「1日目」に登場する運命の人(らしい)オータムはサマーより圧倒的に美人なんですけど、これは「運命の人」だからこそ主人公の主観では「すごく美人に見える」という事を表してるんだと思います。 そうでなければ、実際にあんな超美人から話しかけてくれるなんてサプライズがあるはずありません。 ないない、絶対ない!!うらやましすぎるだろ、おい!(←男のジェラシー) [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-12-10 18:46:37) |