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121.  舟を編む
いい映画でした。辞書作りのプロセスが丁寧に描かれていて興味深いです。配役も、原作未読にもかかわらずぴったりだと感じさせてくれるキャストでした。恋愛パートをあっさり進めたのも最近の邦画においては珍しい作りで面白いと思います(もしかしたらそれも原作通りなのかもしれませんがなにぶん未読なので・・・)。年代設定が1995年という、出版においてIT化が十分なされていないだろうと想像できる絶妙な年代なのも上手い演出だと思います。そうでなければ終盤のハプニングなんてあっさり解決してしまいますから。 あと、オダジョーの西岡が良いアクセントになって地味になりがちな画面を上手く締めてくれました。
[映画館(邦画)] 8点(2014-12-29 00:33:01)(良:2票)
122.  ラッシュ/プライドと友情 《ネタバレ》 
フォーミュラレースを扱った映画はそう多くない。古くは「グラン・プリ」、最近(でもないが)なら「ドリヴン」なんかがそうだ。そんな中でこの「ラッシュ/プライドと友情」はフォーミュラ映画の大傑作といっていいと思う。ロン・ハワード監督も音楽担当のハンス・ジマーも素晴らしい仕事をしたと思う。私は1987年のテレビ放送からしかF1を見ていないので、1976年の出来事は雑誌や書籍でしか知らない謂わば「歴史上の出来事」でしかなかった。しかしこの映画を見て、まるで76年にリアルタイムにF1を観戦してきたかのような臨場感に圧倒された。大やけどのあと復帰したラウダがハントに「事故に遭ったのはお前のせいだが、生きる力をくれたのもお前だ」と言ったときも、復帰戦でのラウダの走りにも溢れる涙を抑えることができなかった。主人公のハントもラウダも本人そっくり(でもこの映画でのラウダはデーブ・スペクターにちょっと似てると思った)だし、何しろ当時のマシンが実際に走っている映像が(CGもあるかもしれないが)凄かった。ロン・ハワード監督はこの映画を撮るまでF1の事をよく知らなかったそうだが、F1ファンも納得のカメラアングルでマシンの魅力を引き出してくれた。あと、細かいことだが、ワールドチャンピオンが決まるF1世界選手権イン・ジャパンでの富士スピードウェイのストレートや第1コーナーもよく再現されていたし、出場したTyrrell P34のデカールが「たいれる」「しぇくたあ」となっていたのもファンにはポイント高し。
[映画館(字幕)] 9点(2014-12-29 00:26:28)(良:1票)
123.  幸福の黄色いハンカチ 《ネタバレ》 
高倉健の追悼で放送されていたものを鑑賞。今回が初見です。あまりにも有名な作品のため、自分にとってはラストシーンのスチルだけで見た気になっていた映画の一つです。感想ですが、良いロードムービーだと思いました。高倉健演じる勇作の過去がばれる以外にはそれほど大きな出来事がないにもかかわらず、最後までダレることなく飽きずに見ることが出来ます。高倉健が主役なのですが、武田鉄矢と桃井かおりがW主役と言っていいほどの存在感を見せてくれます。ただひとつダメな点を挙げると、クライマックスの黄色いハンカチを発見するシーンで流れるBGMの出だしが寅さんのテーマの出だしと全く同じということ!!そのためそのBGMが流れた瞬間ガクッときてしまいました。あれはないわー。
[地上波(邦画)] 8点(2014-12-15 03:43:36)
124.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 
面白かったです。日本語タイトルやTVCMからは「フライトプラン」や「エアフォースワン」のようなアクション重視の映画のような印象を受けますが(ちなみに原題は"NON-STOP"。これはこれでひねりのないタイトルではありますが・・・)、あえてジャンルを決めるならミステリーで、犯人捜しに重点が置かれています。実際、上映時間のほとんどが犯人捜しに費やされ、真犯人がわかるのは映画の最後のほうです。うまいなと思ったのは、航空保安官である主人公にも犯人の嫌疑が掛けられることです。しかも外部からは容疑者の筆頭と見られてしまいます。映画を見ている観客は、主人公は無実のはずと思いながらも頭の片隅では最後にどんでん返しがあるかもしれないと、映画に集中することができるようになっています。 主人公を演じるリーアム・ニーソンは身長が193cmもある大男ですが、その風貌からくたびれたおっさんにしか見えない(映画の中ではアル中ですし)ので、一見ただのおっさんが観察力を駆使して犯人を捜していくプロセスが面白いです。リーアム・ニーソンのアクションものが気になった方は「96時間」「96時間/リベンジ」もオススメです。
[映画館(字幕)] 7点(2014-09-07 20:00:33)
125.  借りぐらしのアリエッティ
紅の豚を劇場で見たときに、それ以前のジブリ作品とは目指しているものが変わったと感じて以来、それ以降のジブリ作品を劇場で見なくなった(例外はポニョ)。この作品は劇場公開時にちょっと気になったものの、先の理由と宮崎作品でないという2つの理由だけで見ていなかった。今回TVでやるということでじっくり鑑賞してみた。食わず嫌いはいけませんね。ラピュタほどではないが、冒険要素もしっかりあるし、素直に面白いと感じました。アメリカではこの作品がジブリ作品で興行収入トップというのもなんとなくうなずけます。
[地上波(邦画)] 8点(2014-07-22 22:45:01)
126.  シッコ 《ネタバレ》 
ボウリング・フォー・コロンバイン、華氏911とムーア監督の作品を見てきて、これが3作目。3作の中で最高傑作といえる。アメリカの保険制度の今がよくわかる。ひどいもんだ。日本はすぐアメリカのまねをしたがるが、これだけはまねしないことを切に願う。  監督はアメリカの仮想敵国であるキューバに患者を連れて視察、患者にキューバの医療を受けさせる。もちろんタダだ。患者たちは感謝しつつもアメリカとの違いに愕然とする。社会主義国家は民主主義国家に比べ何もかも劣っていると教育されてきただろうアメリカ人にとってこのシーンは相当ショックだろう。私はこの現実に涙を止めることが出来なかった。パンフレットにも「鼻っぱしの強いアメリカの批評家やジャーナリストの多くが、映画の最中に泣いたことを認めた。」との一文が掲載されていた。そうだろう、そうだろう。  監督の作品はドキュメンタリーという手法をとっているが、監督の主張が最も効果的に表現できるよう演出・編集がなされているという批判が一方ではある。それは事実だろう。劇中で紹介された良い医療制度の国にも医療問題はある。その辺りはあえて触れられていない。でもそれはこの映画にとっては大した問題ではない。もっと重要なことは「演出がなされているとはいえ、そこに映し出されている映像自体は全くの真実」ということなのだ。  パンフレットにはまた、デーブ・スペクターのコメントが載っていた。「確かにムーアの指摘通り、アメリカの医療保険制度には問題があってHMOはサイアクの状態だけど、アメリカの医療技術や製薬技術はナンバーワンなんですよ。映画ではフランスやキューバの医療が天国みたいに描かれているけど、ヨーロッパでも中東でも世界中のお金持ちはみんなアメリカで手術を受けたがるんです。きっとオサマ・ビンラディンだって、可能ならばアメリカで手術を受けたいと思うはずですよ。」確かにそうだろうが「お金持ちは」でしょ?ムーア監督が言いたいことはそういうことではない。医療技術や製薬技術が高いことと医療保険制度に問題があることとは別物だ。  繰り返しになるが、すごいドキュメンタリーだ(あえてドキュメンタリーと呼ばせてもらう)。 
[映画館(字幕)] 9点(2014-06-18 22:59:55)(良:1票)
127.  フィールド・オブ・ドリームス 《ネタバレ》 
2014年、リバイバル上映を鑑賞。TVやDVDで何度も見ているのになぜかまた見たくなってしまいます。ファンタジーではあるんですが、この映画が言いたいことはある種アメリカ人(男性)の理想なんでしょうね。家族との生活を送りつつも毎日の平安よりも夢のための決断を行うことを是とする、後悔しない親子関係(特に父子関係)を築くという提案、等々。また、テレンス・マンがストーリー展開に良いアクセントになっています。あと、この映画の良い点は上映時間が100分であることです。昔からいい映画の条件に(100分程度の)長すぎず短すぎない時間が挙げられます。今(2014年)だったらもう1エピソード加えるか最後の人々が球場に殺到した後の様子を描くかして、もう20~30分延ばすでしょうからね。
[映画館(字幕)] 8点(2014-06-03 15:41:33)
128.  テルマエ・ロマエⅡ 《ネタバレ》 
安定の続編。展開は前作と変わらず、ルシウスが新しいテルマエの製作を命じられアイデアに詰まったり問題が発生したりすると現代日本にタイムスリップし、そこで得たヒントを元にローマに戻ってお風呂問題を解決する、ということが繰り返されるというもの。展開としてはワンパターンではあるが、日本の風呂文化の良い面を取り入れて問題が解決するというのは小気味良く飽きさせない。やはり日本の文化が外国人に褒められるとうれしいものだ。BGMも「アイーダ」や「誰も寝てはならぬ」、「モルダウ」などの名曲がふんだんに使われていて心地よい。 また、前作で女たらしの面だけ強調され全くいいところがなかったケイオニウス(北村一輝)が良い人として描かれたのもうれしい。 あと、男性にとっては上戸彩の入浴シーンでのヨコチチも見ものか(笑)。  一応、本作で完結しても問題ないストーリー展開になっているが、前作や今作のような安心の展開ならもう1本作って3部作にしてもいいかもしれない。  それにしても昔は、日本映画も将来はハリウッドのように、VFXを駆使して何でもリアルに見せるSF大作やスゴいアクション大作が作れるものと思っていたが、それはどうやら無理そうだ。しかし、この作品のようなちょっと変わった作品なら面白いものが作れるとわかった今、これが邦画の生き残り方かもしれない。 
[映画館(邦画)] 8点(2014-04-27 20:53:43)(良:1票)
129.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
この映画のいちばん凄いところは重力下での撮影で無重力を描き切ったことだろう。パンフによるとワイヤー吊りでの撮影だという。まったくそんな感じは受けなかった。見事としか言いようがない。「アポロ13」はジェット機の急降下で発生させたわずか30秒間の無重力状態を利用して撮影されたのは有名な話だが、技術の進歩は凄いものだ。 一つ苦言を呈すなら、それは邦題の「ゼロ・グラビティ」だ。この映画の肝は最後地球に生還した主人公が水から陸地に這い上がる際に重力を感じて「生」を体感するところにあるのだが、邦題の「ゼロ」がそれを台無しにしている。映画では、先の生還の場面の直後には原題の「GRAVITY」がスクリーンに現れ、この映画の主題が何かということを観客がくっきりとわかるようになっている。日本の配給会社は映像面だけを売り(ほらこんなに凄いゼロ・グラビティ=無重力=宇宙空間の映像の映画ですよ)にしようとしたのだろうが、もっと内容の本質を見極めて邦題を付けるべきだ。 あともう一つ。これはこの映画に限ったことではないのだが、3Dで字幕という組み合わせでの上映が極端に少ない日本の映画館業界はなんとかならないものか。字幕が3Dを邪魔するって考えてる?そんなことないって。せっかくジョージ・クルーニーの美声を聞こうと思ったのに近所の映画館は皆3Dは吹替。まあ、そのおかげでちょっと遠くのIMAXへ行く良いきっかけになったんですけどね。
[映画館(字幕)] 9点(2014-04-02 16:06:45)(良:6票)
130.  南極料理人 《ネタバレ》 
こういうのを本当の佳作っていうんでしょうね。コンクールなどの影響で、佳作って「中の下」的なイメージがありますが、ここでは「良い作品」という本来の意味です。 南極越冬隊という普通の人が知らない未知の世界への興味や、食べ物の問題を解決することに対する知的興奮など、上手い脚本だなという印象です。よく、笑って泣ける映画という宣伝文句がありますがそれが誇大広告でなく、鑑賞中、何回も声を上げて笑いました。ちょっとしたところで笑えるんですよね。また、主人公の料理人が、他の隊員が作った半生の唐揚げを食べて泣くところはぐっときます。主人公の妻が同じく半生の唐揚げを作ることを思い出して、寂しくて泣くんですね。ラストの、隊員が家族や恋人の出迎えを受けるシーンもいいです。
[DVD(邦画)] 8点(2014-02-28 06:10:39)(良:1票)
131.  フォーン・ブース 《ネタバレ》 
この映画、途中まではものすんごく面白いんですよ。公衆電話を利用した演出にぐいぐい引き込まれます。でもね、ラストがなぁ。いきなり真犯人が出てきて「お前誰?」って感じですよ。なぜ主人公を狙ったのか?なぜピザ屋を犯人に仕立てたのか?理由があったのか?それとも単なる愉快犯で誰でも良かったのか?その辺が何にも説明されないまま終わっちゃった。「この映画では犯人が誰かということや動機は何かということは些細なことで、気にしちゃいけない。この映画が言いたかったことは、今までの生き方を顧みろ、ということだ」という解説を見たことがありますが、この映画はそんな崇高なことを言いたい映画じゃないですよ。エンターテイメントならエンターテイメントらしくちゃんと説明して観客をすっきりさせて帰さなきゃ。その辺が完璧なら8点だったのになぁ。
[映画館(字幕)] 6点(2014-02-28 06:04:38)(良:2票)
132.  セルラー 《ネタバレ》 
とっても面白い映画です。時限サスペンス・ジェットコースタームービーのお手本となり得る作品です。「フォーン・ブース」で脚本を担当したラリー・コーエンの原案ということでその辺りも期待させる点でした(あいにく「フォーン・ブース」はラストの出来が最悪でしたが・・・ラストまでは素晴らしい脚本だったので)。
[映画館(字幕)] 8点(2014-01-22 22:18:00)
133.  TRICK トリック 劇場版 ラストステージ
TV第一シリーズからリアルタイムで見てきたファンとしてはトリックが終わるということに感慨深いものを感じてしまう。ファンの方々ならわかっていただけると思うが、トリックは劇場版よりTVシリーズ(長編SP含む)のほうが断然面白い。良い意味で遊んでるのだ。例えば長編SPの第2作・第3作は市川崑の金田一耕助シリーズのパロディ(決してパクリではない)となっていて、市川崑ファンもニヤリと楽しめる作りとなっている。それに対して劇場版は、いい話・泣ける話にしようとしすぎるきらいがあり、それがトリックの面白さをやや殺してしまっているのだ。まあ、そんな傾向も含めてトリックということか。13年半もの長きに渡る歴史に感謝して7点を付けたいところだが、やはり6点くらいがトリックらしくていいかな。  ところで、このサイトではこの映画、「2013年の作品」って事になってるけど、これは製作年なんですかね?自分としては邦画は公開年をとって「2014年の作品」とした方がいいと思うんですけど・・・
[映画館(邦画)] 6点(2014-01-15 23:39:48)
134.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
重い映画に感じました。雨と雪の生い立ちを考えると決して幸福ではない結末を序盤から考えてしまい、どんなに楽しい場面でも切なく感じました。雨がいなくなった後、花は周りにどのように説明したのだろうか。(良い意味で)見直すには相当の時間とエネルギーが必要になると個人的には思う。
[地上波(邦画)] 7点(2013-12-20 23:27:20)
135.  キャプテン・フィリップス 《ネタバレ》 
映画としての演出はあると思いますがいいドキュメンタリーだと思います。海賊の立場、アメリカ(軍)の存在意義、それぞれの実情がわかります。またプロの職業人を演じるトム・ハンクス、海賊を演じるソマリア人の演技も素晴らしい。トム・ハンクスは言わずもがなですが、ほぼ素人であるソマリア人たちの演技も迫真に迫っています。 海賊は貧しい地元漁師が生活のために行っています。しかも雇われ海賊です。自分からではなく、ある意味嫌々海賊を行っているのでしょう。ではなぜ海賊を行わなければ生活できないのか。もちろん長きにわたる内戦のせいというのもあります。さらに(映画では詳しい説明がありませんが)、ソマリアの漁師は昔は自分たちが食べる分+国内消費分の魚を捕って十分に暮らしていましたが、そこに海外資本の大規模な漁業船団がやってきたのです。そうなると地元漁師は太刀打ちできません。ではなぜ海外の漁船がやってくるのか。じつはソマリア沖はマグロの良漁場なのです。昨今のマグロ人気がそうさせていると考えると、実は我々日本人にも海賊発生の遠い原因の一端があるのかもしれないと思い、少々複雑な気持ちになりました。ただ、映画はすばらしいです。 
[映画館(字幕)] 8点(2013-11-30 12:52:55)
136.  魔女の宅急便(1989)
宮崎作品の中で一番好きな作品。見ると元気が出る。南仏やスペインなど地中海沿岸を彷彿とさせる、海のそばの高台の街・あの坂を登れば海が見える、というシチュエーションは私の理想と同じ。突き抜けるような青い空も。あとユーミンの「やさしさに包まれたなら」も曲だけじゃなく流れるタイミングも最高。  余談ですがニシンのパイの老婦人のお手伝いの人って「バーサ」って名前なんですね。いままで「ばあさん」「ばあさん」って呼ばれてるのかと思っていました(笑)。
[映画館(邦画)] 9点(2013-11-23 00:40:48)
137.  ロッキー 《ネタバレ》 
リバイバル上映があり劇場で鑑賞。あまりにも有名な作品のため、きちんと観てなくても観た気になっていました。まず思ったのは、アポロとの試合に割り当てられた時間が意外と短いということ。2時間の上映時間のうち20分もないのではないでしょうか。1作目はボクシング映画ではなく人間ドラマだったんですね(2作目以降はボクシングの形をとったアクション映画になるわけですが)。スタローンの演技(とくに滑舌)はすごくいいというわけではないのですが、それが恋愛や他人との関わりに不器用なロッキーというキャラクターに上手くマッチしています。演出もわかりやすく(例えば最初はフィラデルフィア美術館の階段をゼーゼー言いながら登っていたのに、最後では全速力で息も切らさず駆け登るなど)、そんなに複雑なことはしていませんが、タリア・シャイヤ(エイドリアン)やバート・ヤング(エイドリアンの兄・ポーリー)の演技がいい味を出しています。特に、タリア・シャイアの作中での変身ぶり(ロッキーに恋した後は別人のように美人になる)には驚かされます。  あと、イタリアの種馬というニックネームですが、昔はなぜこんな田舎くさいニックネームを付けたのだと思っていましたが、英語ではItalian Stallionと、ちゃんと韻を踏んでいることが今回わかり、ロッキーにしてはちゃんと考えているんだなと、ちょっと感心しました。
[映画館(字幕)] 9点(2013-11-15 01:22:36)
138.  劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 《ネタバレ》 
TV版、劇場版(総集編)とも視聴済み。アニメーション表現自体はこの作品独自のものなので、どうこう言うべきものではないと思う。こういうものだと受け入れるだけのこと。逆にストーリーはもう一歩。何となく話の筋は理解できるが、真相をつかむには何度も観なくてはならない印象を受けた。まず、この「新編」がTVシリーズの続き(同じ時間軸で同じ世界)なのかということがわからなかった。なぜならTVシリーズで円環の理となり肉体的存在がなくなったまどかが存在している世界だったから。あと、「叛逆」を行ったのは結局ほむらという認識で良かったのか。キュウベエは円環の理となったまどかの力をまた利用しようとしていただけなのか。それは「叛逆」なのか。こういうことが一発でわかる人もいるのだろうが、そうでない自分には若干のフラストレーションが溜まった。わざとわかりにくくして何回も見させて、徐々に理解するカタルシスを得させるという演出方法も理解できなくはないが、1回見ただけで誰もが内容をクリアに理解できるような演出もあったのではないか。一回の鑑賞で理解できたならもう1点追加したと思う。
[映画館(邦画)] 6点(2013-11-15 00:57:25)
139.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
この映画を理解できないとお思いの皆様ご安心ください(笑)。この映画の公開当時、監督のキューブリックと原作のクラークは「これは観客が2、3回見ただけで理解できるような映画ではない。もしこの映画を見た観客が内容をすべて理解できるようなら、公開した自分たちの負けだ」みたいなこと(うろ覚えですが)を言っていたようです。むろん私も完全には理解できていません。 もう40年前の映画ですがそれを感じさせない映像美(美術)と選曲の良さは素晴らしいの一言です。  【追記】2013年、劇場にてリバイバル公開されたので鑑賞。やはり、この手の映画は大スクリーンで見るに限ります。感想ですが、ティスカバリー号が木星に到着するまでは非常にわかりやすい映画になっています。HAL9000が自我を持ち、宇宙船の操作系統から切断される恐怖におびえ反乱するところなどはサスペンスフルで面白いです。しかし、ボーマン船長が木星に到着してからは一転して哲学的な内容に変わります。モノリスは木星に到着したボーマンに何をしたのか。その答えは劇中ではわかりやすい表現では示されません。最初の、猿がモノリスに触れる場面では、モノリスは「道具を使う」という進化を与える神(地球外知的生命体)の役割を果たしていました。その次の、月に埋まっていたモノリスは木星に向けて電波を発していた発信器でした。木星にあったモノリスは、映画の内容をそのままとると、輪廻転生をさせる装置のように思えます。結局、モノリスとは何なのか。それは今でも謎のままです。  余談ですが、地球と宇宙ステーションを結ぶシャトルや宇宙ステーションと月面基地を結ぶロケットバスの運行会社が今は無きPAN-AMであることが涙を誘います。
[映画館(字幕)] 8点(2013-10-06 22:41:30)
140.  ダイ・ハード 《ネタバレ》 
アクション映画の傑作。ダイハード以降のアクション映画は、「ダイハードという教科書」があるにも関わらず教科書を超える作品が少ないのが残念だ。CGによって爆発の派手さばかり強調するのではなく、(ダイハードのような)良い脚本がいかにおもしろさを左右するかということを学ぶべきだと思う。主人公が警官であるという設定から、マクレーンが敵の銃を拾うときは必ずマガジンの残弾数を確認しているのが、細かいがよいシーンだと思う。
[地上波(吹替)] 8点(2013-09-18 06:05:00)
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