Menu
 > レビュワー
 > S&S さんの口コミ一覧。7ページ目
S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2388
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
投稿日付順1234567891011121314151617181920
変更日付順1234567891011121314151617181920
>> カレンダー表示
>> 通常表示
121.  ワールド・トレード・センター 《ネタバレ》 
21世紀になってからのオリヴァー・ストーンは良く言えばオーソドックス、でもまるで面白みのない映画監督になってしまった様な気がします。この映画も、9.11を撮った作品としては予想通りの展開でなんの捻りも有りません。最近は過激な言動の方が目立つ彼ですが、こういう撮り方をみるとやっぱり根っこは従軍経験のあるアメリカ人なんだなとつくづく思いました。 この作品のニコラス・ケイジは久しぶりに抑えた演技を見せてくれて評価したいです。回想シーン以外は出番のほとんどが瓦礫に埋もれしかも暗闇で顔すら判別できないというキャラですからね。 それにしてもあの瓦礫の中からたった20人しか生還出来なかったという事実には愕然とさせられました。でも“20人も救出できた”と考えることもできるわけで、難しいところです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-09 18:13:01)
122.  コラテラル 《ネタバレ》 
考えてみてください。①殺し屋が流しのタクシー運転手を脅迫してハイヤーさせ取引先回りをする②巨大都市LAなのに、5人のターゲットのうちの1人を殺し屋と出逢う直前に乗せている。普通に撮ったらおバカ映画になること必定なプロットなんですが、マイケル・マンの様な腕の立つ監督と脚本家が手掛ければこういう一級品の娯楽映画になっちゃうものなんですね。 トム・クルーズが殺し屋と言うのはサプライズのつもりなんでしょうけど、彼は善人より悪人の方が似合ってると思うんですけどね。悪役を演じる方が愉しめる俳優が多いそうですが、トムもその口みたいですね。でもこれはマイケル・マンの映画にはついて回ることなんですが、少しはユーモアを交えた演出が欲しかったところです。それにしても良く喋る殺し屋でしたね、病院でジェイミー・フォックスに鞄を持ち逃げされて窮地に陥ったりしてけっこう脇が甘い感じもしましたが。でも最後の死にざまはさすがトム・クルーズという感じですね、リングサイドで真っ白に燃え尽きて死んでいった矢吹丈みたいでした。 最近のLAを舞台にした犯罪映画では、この映画もそうですが、悪玉が韓国系という設定が目立ちますね。まあこれがLA裏社会の現実なんでしょうが、大陸や半島系の犯罪組織が登場することが滅多にないヘタれな日本映画界とは対照的です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-07 22:27:19)
123.  デンジャラス・ビューティー
サンドラ・ブロックが弾けたというかコメディエンヌ路線をしばらく驀進することになった時期があったんですよね。豚鼻笑いやドリフのコントみたいなずっこけネタをしつこいぐらい見せてくれますけど、やっぱ後にオスカー女優になるだけあって上手いわ、感心いたしました。でもね、やはり元が美人だからミスコンで変身させるというのは画的にはインパクトが足りないでしょう。ここはやはり『モンスター』のシャーリーズ・セロンぐらいのレベルからレディーに逆変身という感じの方が良かったでしょう、でもそれじゃちとやり過ぎかな。 それにしてもアバウトな脚本だけどここまで愉しめたのはやはり脇にマイケル・ケインを持ってきた成果でしょうね。乞われればどんな映画にもホイホイ出演するというマイケル・ケインですが、作品数は少ないけど彼のコメディ演技はどれも絶妙なんです。とくにこういう毒のないコメディにはうってつけです。ちなみにもっとブラックなミスコンものコメディをお望みの方には、キルスティン・ダンストの『わたしが美しくなった100の秘密』がお奨めです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-10-28 22:44:45)
124.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
久しぶりに観た驚愕の展開の映画ってとこでしょうか。まあそれでも随所にヒントは隠されていますが、そのばらまき方がセンスが良いというか巧妙です。その最大のヒントは原題そのままの“アイデンティティー”というタイトルで、まるで『そして誰もいなくなった』みたいな展開のお話しが“アイデンティティー”なのかと首を捻りましたが、まさかあのオチとは想像できませんでした。キャスティングもそれなりに捻ってますよね。レイ・リオッタやレベッカ・デモーネイといった他作品でサイコ系犯罪者を演じたことがある役者を使っているから、どうしても観る方の注意がそっちの方に向かっちゃうんです。辻褄が合わないところは在りますけど、ジョン・キューザックが鏡を観るシーンのカタルシスがそんなチマチマした事を吹っ飛ばしてくれました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-18 18:21:44)
125.  ロックンローラ 《ネタバレ》 
ガイ・リッチーが原点回帰を図った様な脚本とプロットだけど、なんかこの人腕が鈍ったなーというのが正直な感想です。初期の二作と比べると歴然としてくるのですが、本作では誰が主人公なのか判然としないんです、まさか群像劇のつもりで撮ったわけじゃないでしょう。前半ではジェラルド・バトラーを中心に物語を展開させておいて、終わってみればあのジャンキーのロックンローラーが美味しいところを全部かっさらってゆく、狙って書いたシナリオかもしれないけどこれが成功してるとは言い難い。なんか散漫な印象しか残らないんですよね。おまけにモノローグの主がマーク・ストロングというのも良くない、だって彼が眼にしていないことまで語っちゃうんだからセオリーに反してます。 でも話があっちこっちに飛び回った挙句に実はネズミ(密告者)捜しがオチでしたというストーリー・テリングは、並みの監督じゃなかなか撮れるものじゃありませんね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-31 19:22:17)
126.  グレイティスト 《ネタバレ》 
長男を交通事故で亡くした両親のもとに、事故のときに同乗していた女の子がやって来て「わたし、彼の子を妊娠してます」と告白して同居を始める。旦那(ピアース・ブロスナン)はまだ良いとしても、奥さん(スーザン・サランドン)は息子の死を全然受け入れらえずドンドンおかしくなってゆく。この家庭崩壊の様子は『普通の人々』を思い出させてくれますが、スーザン・サランドンの狂気とまでは行かないけど明らかに普通じゃない状態は、さすがオスカー女優だけあって実にリアルです。しかし何と言ってもこの映画で存在感を示しているのはキャリー・マリガンで、この人こんなに良い女優だったのかと見直しました。なんか不思議ちゃんっぽいキャラながら実はしっかりした内面を持っている女の子なんです。これはこの映画の脚本がとても良く練られている賜物なのかもしれません。初めてのエッチで出来ちゃったけど、それまで三年間の高校生活でお互いを意識しながら会話をしたこともなかったなんて、日本のライトノベルにもありそうな話ですけどそれを大人が観ても胸キュンとさせる監督の手腕は大したものです。ブロスナンが数学の教授という設定も良くストーリーに活かされていて、息子の人生を生きた日数や時間そして秒で瞬時に表現するところなんか、数学頭の父親の愛情表現らしくて胸を突かれました。 ラストは誰もが予想する通りのハッピー・エンドで終わりますが、まあこれ以外の物語の幕引きはあり得ないんじゃないですかね。でも、スーザン・サランドンがこれから姑というのも、想像したらけっこう怖いものがありますね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-23 18:01:11)
127.  フロム・ヘル
皆さんの評判は芳しくないけど、えーっそうですかね、自分はそんなに悪くないと思いますし、けっこう好きかも。時代ものでジョニー・デップが刑事で難事件に挑むってのは『スリーピー・ホロウ』と被りますが、この映画の監督というか脚本にティム・バートンみたいな才気と黒いユーモア感覚がないところが不評の元なんだろうなと思います。でも“エレファントマン”ジョン・メリックまで登場する造りこまれた19世紀末ロンドンの雰囲気とは好きですし、脇を固める味のある助演陣もいい仕事してると思います。原作があのアラン・ムーアですから、ウィリアム・ガル卿の卒中で不自由な肢体とかジャックが出した手紙の件とか、けっこう辻褄の合わないことも目立ちますけどね。 まあこの映画の一番の難点は、ファンには怒られるかもしれませんが、デップが19世紀の英国人にとても見えないところでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-21 22:07:22)
128.  アダプテーション 《ネタバレ》 
“Adaptation”という言葉には“適応”の他には“脚色”という意味もあり、チャーリー・カウフマンが味わった既存の小説を脚色するという事の苦しみ、いわば脚本家版『81/2』というのがこの映画の醍醐味となるんでしょうね。それをスパイク・ジョーンズと組んで映像化しているのだから一筋縄でゆく訳がないです。この人の頭の中はどうなっているんだと感嘆させられるのは、双子の弟ドナルドはなんと架空の人物なんですよ。ライティング・クレジットに名を連ね、仲良くオスカ-にノミネートまでされた人物が実在していないとはちょっと凄いお話しですよね(アカデミー賞史上、架空の人物がノミネートされたのは後にも先にもこれだけ)。エンド・クレジットに“in loving memory”なんて弔辞まで出されたら、もう完璧に騙されます。 この双子をニコラス・ケイジが熱演というか怪演しており、こうやって観ると「ニコジーはヘンな奴だけど、やっぱ名優だよな」と再認識させて頂きました。性格が正反対の双子をメソッド演技で同一人物が演じる、やってるニコジーは頭がおかしくなりそうだったでしょう。ハゲで引っ込み思案のデブ中年、ハリウッド・スターでこんなキャラを演じられるのは、ニコジー、あなたしかいない! それにしても弟ドナルドが書いた『3』という脚本、なんか面白そうじゃないですか。映画化して欲しいな。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-06-19 22:53:18)
129.  アドレナリン(2006) 《ネタバレ》 
アドレナリンを噴出し続けていないと毒がまわって死んじゃうというプロット、シンプルですけどなかなか良いアイデアです。主人公のジェイソン・ステイサム演じる殺し屋、とてもインモラルで凶暴な奴なんだけどなんか憎めないんですよね。お尻丸出しの患者着姿で走り回るところなんか、女性ファンとその種の趣味をお持ちの男性ファンには堪らないでしょう。下ネタとグロ描写が満載のおバカ映画なんだけど、これが思いがけなく面白いんだから困ってしまいます。今はやりの手ぶれカメラ映像の多用ですけど、編集が巧みなのでほとんど苦にはなりません。“Everybody's Talkin”を白バイを乗っ取って突っ走るシーンでバックに流すなんて、この監督なかなか良いセンスしてると思いました。 そして問題のラスト・シーンですけど、ジェイソン・ステイサムが一瞬とはいえ死んだ(ように見える)シーンとは、おそらく彼のフィルモグラフィの中で初めてなんじゃないでしょうか。なんせ不死身のジェイソンですからね(笑)。しかしこんな終わり方してるくせに続編を撮っちゃうんだから、『アウトレイジ・ビヨンド』の北野武も裸足で逃げ出す厚かましさです(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-16 00:43:11)
130.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 《ネタバレ》 
オリジナルの『猿の惑星』を単純にリメイクするのじゃなく、『スパルタカス』の様な要素を濃くしましたという感じでしょうか。これだけオリジナルが有名だと単純にリメイクするわけにもいかずいろいろとご苦労があったと推察しますが、それなら始めからリメイクなんかするなって言いたいです。この惑星の人間たちがサルと一緒に英語を喋るというところは、脚本書いた人のオツムの程度を疑いたくなります。英語を喋るサルが言語を持たない人間を支配している世界というのが、オリジナルが持つもっともショッキングなプロットだったって事を全く理解してないんですからねえ。 サルのメイクならこの人しかいないという第一人者リック・ベイカーですからもちろん見事な仕事ぶりですが、オリジナルでは明確だったサル同士の種族の違いを際立たせる演出がないのは残念です。ヘレナ・ボナム=カーターの属する種族が妙に人間くさい顔つきなのが気になりました、彼女が最初に登場したシーンではマイケル・ジャクソンが出てるのかと思ったくらいです(笑)。 チャールトン・ヘストンやリンダ・ハリソンといったオリジナルの俳優を使うというキャスティング上の遊びはありますが、ティム・バートンらしさがあまり感じられない映画でしたね。もし彼が雇われ監督じゃなかったら、『猿の惑星』ならぬ『フリークスの惑星』したかったんじゃないでしょうかね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-14 22:41:54)
131.  ブラック・ダリア 《ネタバレ》 
これはデ・パルマとジェームズ・エルロイ両方のファンを失望させたとしか言いようがないですね。聞くところによると、予算の関係かルーマニアでロケした映像にCGで厚化粧して撮ったのがこの映画のLAなんだそうですが、そこまで苦労というか手間暇かけた結果がこれではちょっと悲しくなっちゃいます。 そもそも、デ・パルマがこの映画を撮る意義が私には理解できない(もちろん生活のためでしょうが、それを言っちゃあ身も蓋もない)。彼らしい映像美はどこにもなくただやけに煙った様な黄色っぽい色調の映像が続くだけ、唯一デ・パルマらしさが感じられたのは懐かしのウィリアム・フィンレイにアーロン・エッカートが襲われるシーンしかありませんでした。 ヒラリー・スワンクはまさかCGは使ってないでしょうがコテコテメイクで彼女としては精一杯の妖艶さを出してますが、ストーリー上の事とはいえあのスカ・ヨハから男を奪うなんて観ていて白けてしまいます。それにせっかくスカ・ヨハ使ってんだから思い切って脱がせるぐらいしてみろよ、デ・パルマさん!(それにしても、ほんとに脱ぎそうで脱がない女優だ、スカ・ヨハは)
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-04 20:50:29)
132.  サブウェイ123 激突 《ネタバレ》 
シンプルだったオリジナルのプロットに余計なディティールを加えて平凡なアクション映画に仕立てました、という感じでしょう。まずデンゼル・ワシントンの収賄容疑なんて要素は愚の骨頂。おまけに奥さんまで登場させてお話しを湿っぽくさせるセンスも最悪。トラボルタも、最近こればっかり、という感じのサイコ犯罪者風のキャラでオリジナルのロバート・ショウが持っていた知能犯的な雰囲気が皆無です。無線でアイスランドの話なんかしちゃってそれが身元判明に繋がっちゃうなど、バカ丸出しです。このデンゼルとの無線会話あたりには知能犯らしい駆け引き能力が感じられず、まるで『ダイハード』のマクレーンとパウエル巡査の交信みたいでした。身代金輸送のドタバタはオリジナルでも最大の突っ込みどころでしたが、ジョン・タートゥーロの「誰もヘリコプター使うこと思いつかないのか」というセリフはナイスな楽屋落ちでした。脚本のブライアン・ヘルゲランドは本来上手い人なんですが、まさか『椿三十郎』みたいにオリジナルを一文一句いじらないというわけにはいく訳もなく、苦労は偲ばれますけど。 無理なお願いだと承知いたしておりますが、人質の若造にチャットで「愛してると言って」と無理難題を吹っ掛けるあのKYな女を、ぜひトラボルタに撃ち殺して欲しかったところです(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-05-07 00:19:55)(笑:1票)
133.  サンキュー・スモーキング 《ネタバレ》 
才人ジェイソン・ライトマンの監督デビュー作、映画監督の処女作にはその人の個性がすべて詰まっていると言われますが、まさにその通りと言うべき一編です。私はこの人のストーリー・テリングのリズムが好きなんですよね。オープニングから中盤にかけての展開はもうすこぶる快調です。ハリウッドの中堅として活躍しているアーロン・エッカートの数少ない主演作ですが、もうこのニック・ネイラーはこの人しか考えられないという当たり役だったんじゃないでしょうか。マイケル・ダグラスみたいな頑丈そうな顎をしていて、ウソ臭い笑顔を浮かべながらペラペラと詭弁をまくしたてるところは最高に愉快です。いろいろと痛い目に遭いながらも、ラストでは例の笑顔を浮かべながらしゃべくりを活かした別の職業についている彼、それでも人間的な成長はあったんだという視点で閉めてくるところが良かったです。この監督は色んな刺激的なプロットを詰め込みながらも話を大きく広げない脚本を書くのが得意なので、ちょっと物足りないと感じる人も多いかもしれませんが、小品映画を撮るには正しい方法論だと思います。 そう言えばタバコをテーマにした映画なのに、登場人物が喫煙しているシーンが劇中で皆無なんですよね。まあ言われなくても理由は判りますが、ちょっと不思議な感じがしました。そして上院議員が過去の映画からタバコを画像処理して消してしまえと主張するところ、日本でも最近『風立ちぬ』の喫煙シーンの多さを一部のアホが非難していたことを思い出させてくれて、ちょっとゾッとしました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-03-09 21:15:32)(良:1票)
134.  フェイク シティ ある男のルール 《ネタバレ》 
またまた出ました腐敗したLA市警、という感じでハリウッド映画に於いてここが舞台になるともう必ずと言っていいほど堕落した警察組織という描かれ方ですね、ちょっと食傷気味です。まあ言ってしまえばありきたりのストーリーなんですが、主人公のキレやすい刑事にキアヌ・リーヴスを持ってきたところは良いアイデアではないでしょうか。この人は残念ながら演技力は乏しいのですが、彼の動きが鈍い表情が何を考えているのか判りにくいキャラに良くマッチしていました。チームの中で彼だけが内情を知らなかったという展開はちょっと不自然な感じがしたのはマイナス・ポイントでしょう。内部調査官の“Dr。ハウス”ことヒュー・ローリーの手の内で踊らされていただけだったというオチもちょっと強引過ぎでした。 それにしても、邦題の“ある男のルール”ってなんのことだったんでしょうかね、言葉の響きとしてはカッコ良いですけど。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-02-09 23:33:16)(笑:1票) (良:1票)
135.  2012(2009) 《ネタバレ》 
観始めた段階では、この映画はマヤ暦やらニュートリノなどのタイムリーなアイコンを散りばめた『地球最後の日』のリメイクみたいなもんだろうな、と思っていました。実はそれが終わってみれば『天地創造』のリメイクと言った方が相応しいとは、夢にも思っていませんでした。G8各国が手を結んで秘密裏に建造していたものが、地球から逃れるための宇宙船ではなくて文字通りの方舟だったなんて、ローランド・エメリッヒの頭の中身をいっぺん良く調べてみたいもんです。 この映画の脚本は、素人の私が書いてももうちょっと何とかなるんじゃないかと思うほどのレベルの低さです。『アルマゲドン』『ボルケーノ』『ポセイドン』などのディザスター・ムーヴィーから寄せ集めた様なシークエンスになぜか『ダ・ヴィンチ・コード』からも引用し、おまけに『ホワイト・ハウス・ダウン』を先取りしてる寄せ集めの極致のようなプロットなんですからねえ。ジョン・キューザックとその家族が、ロシアの富豪およびその愛人と中学生がでも憚る様なご都合主義で出会うというのには、もう大笑いさせてもらいました。 もうこれは『アルマゲドン』が傑作だと勘違いさせられる様な、おバカ映画の金字塔です。 
[CS・衛星(字幕)] 1点(2014-01-26 17:12:46)
136.  ほぼ300 <スリーハンドレッド> 《ネタバレ》 
元ネタ『300』が過剰なまでに劇画チックで大げさなので、パロディになってもあんまり違和感がないのが可笑しいところです。ペルシャ軍との合戦パロディにしても、元ネタが過剰なまでのCGづけ映像だったので、CG抜きの撮影風景はたぶんこんな感じだったんじゃないでしょうか。『アメリカン・アイドル』などのTVヴァラエティをギャグネタにしているので、観てないとイマイチ笑えないのも困ったもんです。それにしてもエンド・タイトルが長すぎ、本編が72分ぐらいなのに延々15分近くなんですから。 よく観てみると、王妃役のビッチ系グラマーはカーメン・エレクトラじゃないですか。自分には彼女の初期作『宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式』以来のご対面ですが、この10年間にラジー賞2回受賞という輝かしい実績を残していますね。フィルモグラフィを眺めても見事にクズ映画ばっかり、ハリウッド女優として生き残るにはこれもひとつの芸なんでしょうかね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2013-12-10 22:26:45)
137.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 《ネタバレ》 
制服を使った詐欺と言うと我が国では結婚詐欺がポピュラーなんですけど、小切手偽造詐欺の手段だというところが変わっていて面白いですな。要は、主人公は他行の小切手を換金する手口なので銀行を信用させるためにパイロットに変装したわけです。でもその後医師や検事にも化けるのですが、化けると言っても医者のときは無免許とはいってもちゃんと病院に雇われているし、検事のときでは何と司法試験をパスしちゃってるんですから経験はなかったとしてもれっきとした本物で、偽造小切手を使うことに役だっているのかは疑問です。まあここはディカプリオのためのコスプレ・ムーヴィーだと割り切ってしまいましょう。 スピルバーグもそこら辺は良く判っておいでで、中盤以降はディカプリオvsトム・ハンクスの『トムとジェリー』みたいな追っかけっこのハラハラ感を強調しております。スピルバーグが好きな『父子の確執』と言うテーマも健在で、クリストファー・ウォーケンが上手くて切ない気持にさせてくれました。スピルバーグの映画では父親に比べて母親の存在感が希薄なことが多いのですが、珍しく本作では母親のキャラも立っています。仏女優ナタリー・バイをここに使うなんて、なかなかシャレたキャスティングだと思いますよ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-07 00:32:46)(良:1票)
138.  バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 《ネタバレ》 
この映画が世に出てきたときは、さんざん罵倒されてきたバブル時代がついに肯定的に懐古される様になったんだなと感無量でした。バブル時代まっ盛りのときには自分は東京にはいなかったけど、ほんとにタクシー拾うのに万札ヒラヒラさせてたんでしょうか、それともこれは都市伝説と思った方が良いのでしょうか? バブルの申し子ホイチョイプロダクションと今年はついにフジTVの社長にまで成り上がった亀山Pがタッグを組んだわけですが、映画としてはまあ予想通りのつまらなさでした。ドラム式洗濯機を研究してたらタイムマシンが出来ちゃった、くだらないけどなかなか秀逸なアイデアなので実にもったいない。バブルの崩壊を防ぐためにタイムトラベルして不動産総量規制を止めさせる、いかにも経済週刊誌の記事を真に受けたサラリーマンが考えそうな発想ですが、まあそれはそれでいいでしょう。でも肝心の脚本がTVのヴァラエティのネタを安易に並べたようなレベルの低さなのです。阿部寛をはじめ出演者たちがみなTVドラマの様な演技なので、これがまた全然笑えません。こういうのを典型的な頭の悪いコメディと呼ぶべきでしょう。 と貶してはいますが、広末涼子が予想外にいい味出してたのでプラス1点させていただきます。 
[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-08-30 23:55:09)
139.  ウーマン・ラブ・ウーマン 《ネタバレ》 
第一話「地味なレズビアン」 V・レッドグレーブとM・セルデスの老カップルが涙を流しながら観ている映画が『噂の二人』。このふたり、まるでO・ヘップバーンとS・マクレーンが演じていたキャラがそのまま30か40歳老けた様な感じです。セルデスの方はその晩にあっけなく死んでしまうのですが、そこからのヴァネッサの情感がこもった芝居が素晴らしい。恋人のパジャマに顔をうずめて号泣するシーンは、この人じゃなきゃできない演技でジーンときました。恋人役がJ・フォンダだったら『ジュリア』へのオマージュになって面白かったんですが。第一話を観るだけでもこの映画の価値があります。■第二話「カッコいいレズビアン」 11年後の1972年、地味なカップルが暮らしていた家には、革命を夢見る女子大生レズビアン4人組が住んでいた。この時代になるとレズであることを隠す意識はほとんどありません。ウーマンリブ全盛時代のせいか、男装したレズに対する同じレズからの反感が強かったことなんかが判って面白い。でもこの男装のC・セヴィニ―がめちゃめちゃカッコいいんです。この人、エロ系の仕事になると本領を発揮するんですよね。■第三話「能天気なレズビアン」 時代は一気に飛んで2000年、この家にはS・ストーンとE・デジェネレスのカップルが住んでいます。このE・デジェネレスという人とA・ヘッシュはハリウッドでも有名なレズ・カップルだったそうです。と言うわけで、A・ヘッシュと共演しちゃうとあまりに生臭いので彼女は監督にまわり、代わりにS・ストーンを引っ張ってきたという感じでしょうか。このカップルは満ち足りた生活を送っているみたいですが、二人の力ではどうしても手に入らないもの、妊娠と出産が願いです。その為にバンクから精子を買ってくるわけですが、その能天気な奮闘ぶりにはちょっと引いてしまいます。妊娠出来て幸せそうに踊るS・ストーンを観てるとハッピーな気分にはなりますけどね。
[ビデオ(字幕)] 7点(2013-08-09 00:55:53)
140.  歌う大捜査線
それにしてもあのR・ダウニーJrのおぞましい肌、観ててこっちの身体までムズムズしてしょうがなかったです。今までこれほどリアルな皮膚病患者を初めて映画で観た気がします。 もとはM・ガンボンが主演のBBCのミニシリーズだったそうですね。しかも主人公はF・マーロウ! でもこの映画化ではかなりの改変と圧縮があったみたいですが、もうどちらかと言うとD・リンチと『マルホランド・ドライブ』の世界に近い様な気がしました。と言うわけで、『マルホランド・ドライブ』好きな私としては、そんなに悪い点をつける気は起きませんでした。 M・ギブソンのバーコード頭と言う貴重な映像も観れたしね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-07-27 21:53:26)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS