1561. オリバー!
《ネタバレ》 アカデミー賞の作品賞や監督賞その他たくさんの賞に輝く映画だけあってさすがにすばらしい。この映画の良いところは、原作のディケンズの名作をそこなうことなく、それでいてミュージカルの楽しさをふんだんに取り入れたことである。 難点といえば、主役のマーク・レスターがミュージカル向きでないところだが、かわいさでカバーしていると言っても良いだろう。役としては、フェイギンとドジャーが実に良く、ラストのそれでもスリはやめられないというのが最高。原作とは違うがこのエンディング私はとても好き。 [映画館(字幕)] 8点(2012-01-17 22:11:26)(良:1票) |
1562. オリバー・ツイスト(2005)
《ネタバレ》 映像はきれいだし、作りも丁寧。ミュージカルや少年少女向けにもならず、ディケンズの原作に近い雰囲気を与えてくれる。特にラストに絞首刑の恐ろしさを持ってくるとは生々しい。しかし果たしてこういうエンディングはどうなのか。 ベン・キングズレーのフェイギンはずいぶん年寄りで悪者でありながら寂しささえも感じさせる。 [DVD(字幕)] 6点(2012-01-17 22:10:02) |
1563. オリヴァ・ツイスト(1948)
デヴィッド・リーンが監督だし、ヴェネチア映画祭の美術賞を得た映画だが、先にマーク・レスターのミュージカルを見ているので、どうも好きになれない。古くモノクロのせいもあるが、どうもイメージが暗い。アレック・ギネスの目つきと独特の鼻も不気味。 [DVD(字幕)] 5点(2012-01-17 20:05:01) |
1564. 切腹
原作が凄いのか、脚本がすばらしいのか、はたまた映画監督や役者が抜きんでた才能があったのか、いずれにしても最高峰に値する時代劇である。 切腹という究極の武士道精神なのだが、それを少しも格好良いものではなく、腹切りという現実の自殺として扱う。なぜ切腹しなければならなくなったかを、朗々と言って聞かせるあたり並のものではない。 映画を見た当初は知らなかったが、人間の条件を描いた監督であり、その主役の仲代達矢である。それがそのまま、この映画で反映されているかのようにも改めて思う。 [DVD(邦画)] 9点(2012-01-16 21:01:05) |
1565. 凱旋門
「ガス燈」で主役を演じた二人がまたこの映画で巡り会り、今度は戦争で翻弄される恋人同士を演じる。男はナチスドイツから逃れフランスに不法入国した外科医、女はイタリアの恋に生きる情熱的な歌手(女優)。設定はすごく良いのだが、どうもそれらしく見えないのが難点、ナチ(ゲシュタポ)のロートンも同じ。3人はそれぞれ名優なのに、こういうキャストはどうなのだろうか。水野さんはべたほめしていたけれど・・・。 [映画館(字幕)] 5点(2012-01-15 23:11:12) |
1566. おしゃれ泥棒
オードリーの映画では好きな方、ピーター・オトゥールも結構はまっていて格好良い。 コメディながらサスペンス風というか、サスペンスながらコメディ風というのが好き。邦題も洒落ていて素敵。 [映画館(字幕)] 8点(2012-01-14 22:45:39) |
1567. ファール・プレイ
《ネタバレ》 一緒に見ていた友人が「これは、センターオーバーの大ファール」と言ったことを覚えている。(通常であればセンターオーバーの大飛球はホームランになる) 映画館内も無茶苦茶興奮の渦だった。ゴールディ・ホーンだから許されるようなコメディか。この映画には、ミカド、アラン・ラッド、ステイン・アライブなど様々なものが登場する。 [映画館(字幕)] 8点(2012-01-14 17:20:17) |
1568. シーラ号の謎
昔見たときは細かいところがよくわからないままだったが、DVDが出てようやく謎が解けた。映画館ではさすがに無理、巻き戻してみることが不可能だから。改めて手の込んだストーリーということに気づいた。 [映画館(字幕)] 6点(2012-01-14 15:34:18) |
1569. ノー・マンズ・ランド(2001)
《ネタバレ》 最初見たときは国連軍の無能ぶりを皮肉る映画かなと思っていたが、どうもそれだけではなさそうだ。そもそも地雷というのが非人道的な武器である上に、信管を外すことが不可能なジャンプ型地雷というものであればどうしようもない。これじゃいくら国連軍であろうと、地雷除去専門家でもどうしようもないだろう。そういうどうしようもない武器を作り出す側、使用する側の非人道さが伝わってくる。 そしてまたボスニアとセルビアといっても人種は違っていても、紛争が起こる前は一つの国、その一つの国が人種の違いや宗教の違いその他でいがみ合い対立する愚かさ。そういった諸々の戦争の愚かさが凝縮されていて考えされる映画だ。 [DVD(字幕)] 8点(2012-01-12 23:14:40) |
1570. パール・ハーバー
初めの方は若いパイロットと看護婦のロマンスで悪くはなかったが、やはりタイトル通り真珠湾攻撃からの戦争映画になってしまった。とたんに映画の表現も荒っぽくなって、雑になってしまった。特に目立つのは日本側の描き方が非常にお粗末なこと、そして最後はなんと米国万歳になってしまった。 戦争は戦争自体が悪いのであって、正義のための戦争など存在しないはず。しかしこの映画では常に米国が正しく、米国に逆らう国はすべて悪という表現にも思える。 [DVD(字幕)] 2点(2012-01-12 19:35:56) |
1571. プライベート・ライアン
いかにも米国映画、「合衆国万歳」と言っている声が聞こえてくるようだ。それと一番不思議に思ったのは、多数の犠牲者を出したというのになぜライアンだけなのかということ。 [DVD(字幕)] 2点(2012-01-12 09:07:37) |
1572. 遠い空の向こうに
夢とロマンがある上に実話に基づいて悪くない。しかし感動できるかどうかというと、少し弱い。それに結果的にうまくいったから良かったものの、途中で事故が起きたり、けが人が出たらどうなっていただろうか。 発射実験の初期段階がこの映画のようにどこに飛んでいくかわからないような状態だったら、中止させるのが常識のように思える。 [DVD(字幕)] 6点(2012-01-11 21:48:42) |
1573. ジョンQ-最後の決断-
主人公のとった行動は決してほめられることではないが、息子を思う父親の強い愛情が感じられ、感動を呼んだ。医療問題ではあるが、社会の不合理も描いており、ある意味考えさせられる。 都合の良い展開とも思われるが映画の許される範囲だと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2012-01-11 05:57:57) |
1574. 上流社会
オリジナルのやたら多い台詞がミュージカルに。その点は大変評価できるが、原作の舞台劇の軽妙なおもしろさがなくなってしまった。それと配役がオリジナルに比べ非常に軽い。主役のグレース・ケリーも役違いという気がして、うわべだけの上流社会に思える。もっともうわべだけで中身のないのが上流社会なのかもしれないが・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2012-01-10 22:52:59) |
1575. フィラデルフィア物語
前夫や雑誌記者らがロード家に乗り込んでくるあたりまではおもしろいのだが、前夜祭パーティあたりからだんだん退屈になる。金持ち上流社会と付き合うには「忍耐」が必要というのが身にしみる。それと元が舞台劇でスクリューボール喜劇?なのか、台詞がやたら多いし、見るのが疲れる。 [DVD(字幕)] 6点(2012-01-10 22:38:23) |
1576. 時計じかけのオレンジ
どんな映画にも0点だけはつけたくなかったが、この映画だけは別 [映画館(字幕)] 0点(2012-01-09 22:15:48) |
1577. 千と千尋の神隠し
昔のジブリは結構良かったが、もののけ姫以降はどうもわかりにくい。この映画はアカデミー賞を取ったのだからもっとおもしろいのかと思ったら・・・。登場人物?がどうも好きになれない。カオナシというのは何なのだ? [DVD(邦画)] 4点(2012-01-09 21:55:47) |
1578. 魔女の宅急便(1989)
音楽も良いし(荒井由実ではなく「海の見える街」)、夢とロマンもある。女の子向きのアニメにも思うが、この手では、トトロと並んで好きだ。 [DVD(邦画)] 7点(2012-01-09 17:31:04) |
1579. スクリーム3
スクリームの完結編ということで、嫌いな映画とわかりつつ無理して見たのだが、やっぱり見るんじゃなかったというのが本音。何もかもわかろうとしなくても、謎は謎のままとっておいていた方が良かった。それに無理にこじつけたような結末だし・・・。 この映画は初めから終わりまで、血なまぐさいことばっかり、異常としか思えない。 [DVD(字幕)] 1点(2012-01-09 12:04:33) |
1580. 大脱走
生死をかけた脱走ではなく、まるでゲームを楽しんでいるように見える。いろいろな役割を持つ捕虜がいて、脱走計画に知恵を絞るのはおもしろいのかもしれないが、戦争中という状況ではこうはいかないだろう。 [映画館(字幕)] 6点(2012-01-09 10:25:43) |