141. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
《ネタバレ》 パニック映画ではトップだろうな。だらだらしないし、ドラマもある。あと一歩でジーン・ハックマンのヒーロー映画になっていたが、周りのキャストにしっかりキャラがあるので良かったと思う。でも、ラストがなんかあっけなかったかな。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-27 16:00:47) |
142. 仁義なき戦い
《ネタバレ》 ヒロインなんか出てこない男たちだけの熱いドラマ。最初はベタだなあと笑いながら観ていたが(特に若杉が自殺を図るのを見た広能が若杉に「呼んでもええか?」と尋ねるシーン)、あっという間にこの映画の世界に入ってしまった。正直、一度で全て理解できるほど丁寧に描写されていないのだが、テンポといい、撮影といい、音楽といい、そして俳優といい、とにかく最高である。 [DVD(邦画)] 9点(2008-01-22 22:59:26) |
143. 続・猿の惑星
《ネタバレ》 質は落ちるのだが、やむを得ず作った続編にしてはなかなかの出来。猿類がそれぞれの種で意見を持ち、デモや暴徒化するのはまるで人間。テレパシーの話あたりから急にカルト映画になり、パワーダウン。テーマが核になったのは良いが、核爆発への下りがしょぼい。後半の展開に不満だが、そこを除けばそこまで悪い映画ではない。 [DVD(字幕)] 5点(2008-01-13 23:57:01) |
144. チャンプ(1979)
《ネタバレ》 感動させるためとはいえ主人公を死なせる必要はない。子役の子も過剰な演技に見えるし、共感するには強引な話。もっと現実味のある話にして、感動を強要しない作風なら良かったと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2008-01-03 00:46:22) |
145. フレンチ・コネクション
《ネタバレ》 やはり実話が元と言うこともあり、それなりのストーリーで落ち着いている感がある。とは言え、これもニューシネマのひとつ。かなり大掛かりな麻薬取引の描写、町の人に嫌われようが、仲の悪いFBIを誤射しようが、叩き潰してやると言わんばかりだったが、最後は逃げられてしまったポパイ。「ダーティハリー」と共にアウトロー刑事モノを確立した意味では評価に値する作品。そして、何よりジーン・ハックマンの存在。まさしくはまり役で、これ以後彼がアウトローを演じることが多いのも頷ける。 [DVD(字幕)] 7点(2007-12-03 23:03:35) |
146. レニー・ブルース
《ネタバレ》 2つの時点で同時に始まったストーリーが最後には同じ終点を迎える。この構成は見事。言葉、偽善という人間の深いところまでしっかり考えていたレニーの裁判官への一言は印象的。社会風刺のスタンダップコメディも皮肉的で笑える。ニューシネマと言うことで結末は分かるものの、白黒を駆使した映像と、エンディングの静止画は強烈なインパクトを残す。もちろん、主演の2人も見事一言。 [DVD(字幕)] 9点(2007-11-27 20:24:25) |
147. トラ・トラ・トラ!
《ネタバレ》 前半は、政治もの独特のテンポの遅さが無くて良かった。若干登場人物が多いのは仕方ないが。一方で後半はCGなしの爆発の連続。スタントマンはかなり良い仕事をしたんだと思う。そして、この映画は、戦争の無惨さを伝えるなどのメッセージ性は無く、ただただ真珠湾攻撃を史実に忠実に基づいて作られた作品なので、無駄な感情無く観れる。ラストの山本五十六の「眠れる巨人を奮い立たせてしまった。」と言って終わっていくのも、日本の最後を予感させていて良かった。 [DVD(字幕)] 8点(2007-10-03 16:15:47) |
148. 狼たちの午後
《ネタバレ》 某テレビ番組でこの話を扱っていたのを途中で気付いたので、途中からの話の展開はそれほど驚くものではなかった。しかし、アル・パチーノだけをとると、鬼気迫る迫真の演技で観ているものをしっかり惹き付けている。そして、メディア発達の時代、同性愛者への社会背景など、当時の社会背景もしっかり表現されており、こういう犯罪が起こる契機も少しは納得できる。もう少し、他に魅力ある役者が出てきたらさらに盛り上がったかも。 [DVD(字幕)] 7点(2007-05-03 13:51:07) |
149. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 これほどまでに圧倒感のある映画はそう無いと思う。そして、映画の構成も良く最後まで飽きることなく観れるのも監督の腕だな。序盤でマーロン・ブランドがこれでもかというほど存在感を見せ付けてくる。そして、悲壮感漂う音楽がマフィアたちの殺し合いを一層リアルに盛り立てる。その後、老いていくマーロン・ブランドに代わり、トップに立ったアル・パチーノが、マーロン・ブランドに消されないくらいの存在感を見せつけ、成長していく様を見事に好演していた。本当に脚本、構成、キャスト、音楽などかなり完成度の高い作品に仕上がっている。 [DVD(字幕)] 9点(2007-04-23 00:08:16) |
150. カッコーの巣の上で
《ネタバレ》 支配と自由。支配する者と支配される者、そして、その両者が持っているはずの自由。そして、その均衡を崩すがために現れたマクマーフィ。どちらかが悪いかと言えば、どちらも正しいし間違ってもいる気がする。そして、その中で出てくる犠牲者。こういう問題は非常に難しい。30年以上前の作品だが、今観ても十分に考えさせる力を持っている。 [DVD(字幕)] 8点(2007-03-15 11:23:11) |
151. 時計じかけのオレンジ
《ネタバレ》 意味不明な序盤から良くあそこまで繋げたと思います。最初の1時間は完全に意味不明なエロ映画だと思っていました。でも、後半になるにつれてだんだん惹きつけられていった。拘束されてから自由を求めて善人になれる治療を受けるが、それが無関心無欲の機械的な時計じかけの人間にしてしまう皮肉は素晴らしい。そして結局本能のままの人間に戻ると言う落ちもなかなか良い。 [DVD(字幕)] 8点(2007-02-10 23:47:38) |
152. 華麗なるヒコーキ野郎
案外内容の薄い仕上がりになっていると思う。ドラマの部分がどうしても前半部分のコメディに消されている。そのため主人公にも感情移入が出来ずに終わってしまう。それに反してラストの良さにはびっくりした。画と言い、音楽と言い完璧だった。他が伴ってないのが非常に残念。 [地上波(吹替)] 4点(2007-01-30 22:06:16) |
153. クレイマー、クレイマー
《ネタバレ》 「えっ、ここで終わるの」って感じもしましたが、これはこれで視聴者に想像させるとして良しだと思いました。突出した演出もないし、本当に無駄なシーンがほとんどなくてスムーズに流れたと思う。自分の非を認めてうまくいかない仕事と対峙しながら子供の世話をして分かり合っていく父親と、確かに子供を捨てて家を出たが他のみんなのためでもあり、それによって子供への愛情に気付けた母親、どちらに感情移入して良いかがわからず複雑な気持ちになったが、どちらもこれを経験して人間として一回り大きくなるのが良くわかった。ギターのBGMも良かったし、ダスティンホフマンの笑顔が素敵だった。本当に今こんな境遇の人がいてもおかしくないのに、これはもう約30年前の映画だってことは、今も昔も人間そんなに変わってないと言うことだと思いました。 [DVD(字幕)] 9点(2006-09-04 15:01:48) |
154. 007/黄金銃を持つ男
次の「私を愛したスパイ」とは対照的にアクションが控えめな感じです。別にそれは悪くはないのだが、どうもロジャームーアが好きになれないなあ。余裕を見せてるのか手を抜いているのか。007の中では地味な印象ですが、そこまで悪くはなかったです。 [地上波(吹替)] 5点(2006-09-02 11:05:34) |