1581. デイ・アフター・トゥモロー
《ネタバレ》 冒頭から、科学的にどうやって地球が滅びるかを説明したかと思うと、中盤からは手の平を返したかのように、確実に科学的にあり得ないだろう、一気に三日で氷河期襲来!!まさか(笑)しかも冷気がまるで生き物のように人を襲い、ギャグ漫画のようにカキーンと一気に凍っていきます。ローランド・エメリッヒって世界最高の中2病患者なんじゃないかしら。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-09 12:36:12) |
1582. 紀元前1万年
《ネタバレ》 何の疑問もなく、紀元前一万年前の人たちがみんな流暢な英語を喋ることにまずはトホホな映画。「こいつらはみんな駅前留学してんのか!」って、そんな色んなお馬鹿なところに突っ込みを入れながら、ポテチ片手にポリポリ楽しむ映画なのだろうけど、さすがにちょっとこれはあまりにもお馬鹿過ぎて笑えないやー。最後まで観ると確実にIQが2くらいは下がります。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-09 12:23:06) |
1583. 2012(2009)
《ネタバレ》 昔からひたすらお金をかけて、ひたすらお馬鹿な映画ばかり作り続けてきたお馬鹿映画の巨匠・エメリッヒの話題作。って、さすがにこれはお馬鹿を通り越してつまらなさ過ぎるでしょう。相変わらず、映像だけは凄いのだけど、この人間ドラマの薄っぺらさは観ていて苦痛以外の何ものでもない。特に、あのインド人のどうしようもない偽善者っぷりは見ていてとても腹が立った。そして何よりこんなつまらない映画に、観客を2時間半もダラダラと付き合わさせた監督に怒りすら覚える。やはりお馬鹿映画は2時間が限界! [DVD(字幕)] 3点(2013-05-09 12:05:06) |
1584. シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム
《ネタバレ》 前作同様、見事なまでに心に残らない映画。昨日、観たばかりだというのにもうすでにどんな映画だったのか忘れ始めているから凄い。そんな映画を作ろうという製作陣の潔さは返って心地良いくらい。相変わらず、ちゃんとエンタメ映画のツボを押さえた演出にも好印象。でも、ちょっと前半の展開が退屈だったのと、敵役のモリアーティ教授にあまりに華がなかったのとで-1点。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-09 11:49:53)(良:1票) |
1585. ハンニバル(2001)
《ネタバレ》 僕の大好きな映画の続編なんだけど、期待していた分、ちょっと残念な出来でした。だらだらと続く冗長な退屈な映像は見ていて辟易だし、前作で神々しいまでの魅力を放っていたジョディ・フォスターは出ていないし、ゲイリー・オールドマンもいまいち地味だし。やっぱりリドリー・スコットって僕には合わない(エイリアンだけは大好きだけど)。最後の脳味噌ソテー・シーンだけはインパクトがあったのでぎりぎり5点。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-08 17:51:49) |
1586. アメリカン・ギャングスター
《ネタバレ》 ラッセル・クロウとデンゼル・ワシントンという魅力的な二人を主演に迎えて撮られた文字通り王道のギャング映画。これで面白くならなければおかしいという作品なのに、どうも僕には退屈な作品にしか思えなかった。平板で起伏に乏しいストーリーは本当に観ていて眠たくなる。リドリー・スコットって、世間では評価高いけど、僕のなかでは「エイリアン」で終わった監督ってことを再確認できた。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-08 17:40:29) |
1587. 英雄の証明(2011)
《ネタバレ》 シェイクスピアの古典劇を現代にアレンジしたドラマティックな悲劇。なのだけど、どうしてこの仰々しい台詞回しが延々と続く戯曲を現代に移し変えて撮らなければならなかったのかかなり疑問。このひたすら続く情熱的に絶叫するような演技やセリフって劇場の舞台のうえでこそ映えるのであって、画面展開がどんどんと切り替わる現代の映画のなかでは明らかに浮いてしまっている。この違和感のせいで最後まで映画のなかに入り込むことが出来なかった。ジェラルド・バトラーが好きなだけに残念な作品だった。 [DVD(吹替)] 4点(2013-05-05 14:41:23) |
1588. THE EXPERIMENT ジ・エクスペリメント
《ネタバレ》 もう既視感満載の低予算ホラー映画。なんだか、まだ映画学校に通う生徒たちが自主制作で撮ったような、どこかで何度も見たことがあるようなシーンが延々と続き、最後まで一ミリたりとも楽しめませんでした。あと、どうでもいいですけど、字幕の「実話を元にした」とか「エレベーターに乗車」といった明らかな日本語の間違いにも苦笑するしかなかったです。 なんだか全体的にやっつけ仕事な映画でありました。 [DVD(字幕)] 3点(2013-05-05 12:36:04) |
1589. プレシャス
《ネタバレ》 貧困と暴力とセックスによりこれ以上ないくらい崩壊してしまった家族のなかで生きる、太った黒人の女の子・プレシャス。夢も希望もないような境遇のなか、それでも自分がテレビのなかの華やかな世界に生きるという、とっても〝本当にとてもささやかな〟妄想だけを糧にして生き抜こうとする彼女の姿が哀れで思わず涙ぐまずにはいられない。重たい作品だけど、多くの女性に観てもらいたいと思った。この世の中でもっとも醜いものはやはり弱いものに向けられた大人たちの暴力です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-04 20:27:11) |
1590. アンフィニッシュ・ライフ
《ネタバレ》 ハルストレム監督らしい、未完成な人生を生きる市井の人々の苦悩や哀歓を惚れ惚れするくらい美しい自然の風景のなかに描いた心温まる名品。誰もが生きていくうえで傷付き傷付けられ、そして時には他人も傷付けてしまう。でも、それでも必死に生きていく人々、だってそれが人間なんだもの。普通の監督が撮れば、確実に説教臭くなったり宗教っぽくなるだろうそんなテーマも、彼にかかればこんなに愛らしい映画になってしまうのだから素敵。余談だけど、この映画を観てアメリカから銃がなくならない理由がよく分かりますね。だってあんな男(元夫)がいつ襲ってくるか分からない社会なんだもの。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-04 19:34:08) |
1591. HACHI/約束の犬
《ネタバレ》 べつにこんな分かりきったベタなお話って個人的に嫌いなのだけど、でも僕の大好きなラッセ・ハルストレム監督の作品ということで鑑賞。うん、確かにお涙頂戴なベタなストーリだけど、そこはやっぱりハルストレム・マジック!全く嫌味なところのない自然で美しい映画に仕上がってて良かったです。ハチも健気で可愛かったしね。さすがにリチャード・ギアが「ハァァチィ」と違和感たっぷりに呼ぶ姿には苦笑しましたけど。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-04 19:18:33) |
1592. メリダとおそろしの森
《ネタバレ》 ふ、普通。まあまあ面白いけど、しかしこんなにこじんまりしたお話だったとは。これじゃよくある家族のいざこざレベルじゃん。予告編とかを見て、もっと王国の存亡を掛けた壮大な話だと思っていた自分は完全に肩透かし。でも、お母さんが熊になるってアイデアと、そんな熊になったお母さんがちょっと変に色っぽかったのが面白かったのでぎりぎり6点。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-04 19:06:22)(良:1票) |
1593. ヒミズ
《ネタバレ》 ずっとその才能は充分にみとめるのだけど、自分とは合わないなぁと常々感じている監督の新作。でもこれはいただけない。自分とは合わないながらも、この作風が好きな人の気持ちは分かるとこれまで思っていたのだけど、この『ヒミズ』だけは単純につまらないというのが率直な感想。もうほとんど意味のない映像が何の関連性もなくブツ切りに繋ぎ合わされているだけで、まるで下らないロックバンドのPVレベルの映像を延々と見せられたような退屈極まりない映画だった。それだけならまだ許せたのに、そこに無理やり311を絡ませるところなど、自分の才能の枯渇をそれで無理やり隠そうとしているかのようにさえ思えて、僕はとても嫌悪感を覚えてしまった。 [DVD(字幕)] 3点(2013-05-04 01:20:54) |
1594. パレード
《ネタバレ》 うーん、これはちょっと残念な映画だなー。僕は吉田修一の原作本の大ファンだから、ここまで忠実に映像化してくれた監督の手腕には敬意を表するのだけど、一つだけ(そしてもっとも重要な部分が)原作の意図から離れてしまっていると思う。それはリビングの〝暗さ〟。あの原作が表したかったことって、あの同居人たちが誰もが心に鬱屈したものを感じながら、それでもリビングに集まればみんな何事もなかったかのようにまるでアメリカのホームドラマのように明るく振舞うという、ネット上のSNSや掲示板のある種のメタファーのようなものだと個人的に思っているので、やっぱりリビングはもっとやり過ぎなくらい明るく撮って欲しかった。そうしたらあのラストシーンが(原作と同じように)もっと映えたはずなのに。残念。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-03 15:06:49)(良:1票) |
1595. キラー・エリート(2011)
《ネタバレ》 キラーエリートって言うわりには、主人公をはじめ暗殺者も特殊部隊軍人も誰も彼もがアホ過ぎるんですけど。頑張って練った作戦だったはずなのに些細な事で総崩れしちゃってるし、行き当たりばったりで行動してやっぱり見張りに見つかっちゃってるし、そして追っ手が迫ってるってのに部屋に売春婦呼んでお楽しみしてたら案の定捕まってるし(しかも追っ手もアホだからせっかく捕まえたのに逃がした挙句、偶然通りかかったトラックに轢き殺されるって……)。無駄に豪華なキャストに免じて4点。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-03 14:53:24) |
1596. スピード(1994)
《ネタバレ》 よくも悪くも内容の全くないジェットコースタームービー。ストーリーなんてあって無きが如しで全編アクションだけ。はっきり言って確かにインパクトはあるし、これはこれで面白いとは思うけれど、これはこれ一作限りのもので次は続かないだろう。だって時代劇で言えば、全編が殺陣シーンだけ、ずっと侍が斬ったり斬られたりだけだった…みたいなものだもの。その後の、ヤン・デ・ボン監督の不活躍振りをみれば、如実にそれを物語っている。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-02 22:24:06) |
1597. スーパーサイズ・ミー
《ネタバレ》 まぁアイデア勝負のキワモノドキュメンタリー。誰も目を付けていなかった、ダチョウ倶楽部的自虐ギャグ映画。それ以上でも以下でもない。これだけだから、まだ面白く観られるんだろうけど、これをシリーズ化したらもうアウトだろうな。普通の監督なら、後半で「何故、アメリカの子供はそんなにファーストフードを食べて肥満した子供が多いのだろう。それは離婚率の上昇からくる貧困家族の多くがマクドで済ますからで……云々」と言った、マイケル・ムーア的展開をみせるのが普通だけど、あくまでも最後まで馬鹿で通した監督に拍手。もしかして本当に馬鹿なだけかも知れないけどね(笑)。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-02 22:08:49) |
1598. アポカリプト
《ネタバレ》 予告編で、ほとんど全裸の未開人がジャングルをぐるぐる駆け巡るだけの予告編を見ていたので、本当に大丈夫かなぁと不安を感じながら鑑賞したのだけど、これが意外に意外、けっこう面白かったじゃないか。そして、内容も予告編どおり、延々ほとんど全裸の未開人がジャングルを駆け巡っていただけだったので二重にびっくり(笑)。前作で、ほとんど全裸のキリストをひたすら痛めつけたメル・ギブソン監督のノウハウが今作で大フューチャーされていて、ちょっと痛々しい。ストーリーは単純そのものだけど、なんだか全編に生きるエネルギーが満ちていて普通に面白かった。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-02 21:55:37) |
1599. パッション(2004)
《ネタバレ》 まさにキリスト教徒のための映画。全ての人間の原罪を背負って磔にされたキリストを描くうえで、絶対に避けては通れないユダヤ人たちによる拷問シーンの数々は目を覆うほど。アメリカの保守的な南部の映画館でこれを観た、敬虔なクリスチャンの老婆がショック死したというのも頷ける。確かに、この宗教的な情熱は善し悪しを別にして鮮烈だと思う。ここまで残虐行為を徹底的に描くと、もしかしたらユダヤ人差別を助長するんじゃないかと思っていたら、監督のメル・ギブソンが酔っ払ってユダヤ人に差別的暴言を吐いて逮捕されたというニュースを聞いた。やっぱりこの情熱は胡散臭いということで-1点。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-02 21:44:12) |
1600. となりのトトロ
《ネタバレ》 徹底的に子供の視点で描かれた、田舎の自然の美しさと恐ろしさを想像力豊かに描いたメルヘンファンタジー。やっぱり宮崎駿って世界に比肩できる天才だと改めて思う。だって、この作品に登場するトトロや猫バスなんて世界広しと言えども宮崎駿以外に絶対に誰にも考えられないだろうもの。ユーモラスで優しくて頼もしくて、そしてどこかに不気味さも感じさせる数々のもののけ(?)たちはいつ見ても心穏やかにさせてくれる。個人的には、まっくろ黒すけが一番好きかなぁー。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-02 21:05:30) |