1681. スウェプト・アウェイ
《ネタバレ》 なんかぬるい映画でした。センス溢れる作品でデビューした監督が、その勢いに乗って口説き落としたマドンナを主演に、「どうだい? こんな格差婚をしてしまって虐げられた日々を送っている僕だけど、そんな日々の不満を爆発させて、高慢ちきな嫁を調教する映画を撮ったんだぜ。そんな裏も読んで楽しんでくれ」という狙いが見事に空回りしてしまっている。なんだかんだ言って、これって結局、監督と嫁がノロけてるだけじゃん!!観ているほうはとってもシラけるんですけどー。なんだか友人のどうでもいい新婚旅行のホームビデオに毛が生えた程度の作品でした。 [DVD(字幕)] 4点(2012-06-03 22:08:17) |
1682. ワールド・トレード・センター
《ネタバレ》 たぶん、わざとやっているのだろうけど、やっぱり崩壊したビルの瓦礫のなかで死に直面した消防士が、キリストの姿を夢に見て命を繋ぐというのは余りにも浅はかに過ぎる。オリヴァー・ストーンにしてはちょっと深みに欠けるのではないか。どうせなら、命を賭してビルに突っ込んだハイジャック犯も、その寸前に見たであろうアラーの神の姿をも象徴的に描いていれば、もっと深みが増したのではないだろうか。エンタメ映画としても、中途半端と言わざるを得ない。 [DVD(字幕)] 4点(2012-05-27 23:04:14) |
1683. スチームボーイ STEAM BOY
《ネタバレ》 「天空の城ラピュタ」の劣化版。 [DVD(字幕)] 4点(2012-05-27 22:36:43) |
1684. ロスト・アイズ
《ネタバレ》 なんとも奇怪な映画。あり得ない状況設定に、矛盾だらけのストーリー。観客置いてけぼりで、怒涛のようにラストまで突き進んでいくのだけど、取り敢えずアイデアを詰め込みすぎているのにそれをまったく消化しきれていないから、「なんじゃそりゃ!」という感想しか浮かんでこない。なんしか主人公の女、心変わりしすぎだろ!! [DVD(字幕)] 4点(2012-05-27 22:21:13) |
1685. ラスト・ターゲット(2010)
《ネタバレ》 なんなんですかね、この中途半端な映画は。スパイアクションなのか、ヨーロッパ風のアート系な映画なのか、それとも美しい景色を背景にしたラブストーリーなのか、全てに於いて不完全燃焼。せめてどれか一つに絞ればよかったのに、せっかくのジョージ・クルーニー主演も台無しです。 [DVD(字幕)] 4点(2012-05-20 20:12:09) |
1686. ジョナ・ヘックス
《ネタバレ》 まるで素人集団が製作したような酷い出来だった。ストーリーの見せ方がことごとく下手すぎて、誰がどんな思惑で行動しているのか、観ている人間にまったく伝わってこないし、細かな設定も全然活かされていない(最たる例が死人と喋れるというところ)。俳優人がそこそこ豪華なだけに残念な映画だった。 [DVD(字幕)] 4点(2012-05-09 22:35:01) |
1687. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 世間的には高評価だし、大好きなティム・バートンの映画だから評価したいのだけど、僕にはこの映画の良さがいまいち分からなかった。ファンタスティックなお父さんのホラ話の映像もどうも魅力的に感じないし、ストーリーもあまり好きではない。自分のなかで、もうティム・バートンも終わったなぁと思っていたのだけど、次作で見事な復活を遂げ、いまはそれが嬉しい誤算だったと単純に喜んでいます。 [DVD(字幕)] 4点(2012-05-01 12:46:31) |
1688. ウォンテッド(2008)
《ネタバレ》 映画って楽しければそれで良いじゃないか!という監督の熱意は確かに分かるし、そんな映画も昔からけっこう好きだ。でもこの映画の馬鹿さ加減はどうも自分とは合わない。監督の前作、前々作も観て、その全編に及ぶテンションの高さも雰囲気作りもアクションも確かに独自の世界観を持っているのは分かるが、やっぱり自分とは合わないと再確認することが出来た。 [DVD(字幕)] 4点(2012-05-01 11:51:36) |
1689. キラー・インサイド・ミー
テーマが散漫な映画だった。ミステリーなのか、サスペンスなのか、あるいはバイオレンス映画なのか、そこのところが絞り切れておらず、映画としては退屈な印象。最後はもっと破滅的なラストかもと思ったがそこまででもなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2012-04-24 12:50:59) |
1690. エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
《ネタバレ》 これを唯一無二の独創的なユーモアセンスだととるか、単なる悪趣味な悪ふざけだと捉えるかで大きく評価が分かれる作品。自分?完全に後者です。 [DVD(字幕)] 3点(2024-04-13 13:05:55) |
1691. バビロン(2022)
《ネタバレ》 独り善がりでつまんないストーリーを、きちゃない映像&エログロマックスな下品な描写で3時間も垂れ流し続けるというもはや苦行のような映画。 [DVD(字幕)] 3点(2023-12-22 08:34:17)(良:1票) |
1692. ザ・ロストシティ
《ネタバレ》 ゆる~~~~~い映画でした。 [DVD(字幕)] 3点(2023-06-05 10:54:51) |
1693. バッド・トレジャー
《ネタバレ》 生まれながらのサイコパスにして一度暴走すると止まらない元米軍特殊部隊、D。長年彼を治療してきた精神科医の尽力により、何とかまともな生活を送れるまでに改善した彼は、投薬治療を続けながら街の片隅でひっそりと暮らしている。そんなある日、長年疎遠になっていた弟がワシントン郊外の小さな島で事故死したとの知らせが届く。葬儀に参列するためすぐさま島へと渡ったD。だが、母親をはじめとする彼の家族は、過去の悲惨な出来事からあからさまな拒否反応を示すのだった。葬儀も終わり、まるで追い出されるように島を後にしようとするDだったが、急に謎の武装集団が島へと乗り込んでくる。彼らの目的は、第二次大戦中に旧日本軍が隠したという金塊を強奪することだった――。死んだ弟が長年そんな財宝のありかを探るために人生をかけていたと知ったDは、主治医に電話を掛け、昔の自分に戻って暴力を解放していいかと聞くのだが……。キレたら何をするか分からないサイコパス元特殊部隊員とイカレタ犯罪者集団の旧日本軍の財宝を巡るバトルをノンストップで描いたエンタメアクション。とにかくつまんなかったですね、これ。お話のテンポも悪ければ、主人公をはじめとする全キャラクターがまったくもって魅力なし、アクションシーンのキレも悪いし、終始画面が小汚くて見辛いことこの上なし。と、ダメな映画の見本市というくらい全ての面に於いてつまんなかったです。精神科医役でメル・ギブソンが出てるということでてっきり彼が悪役か何かで大暴れしてくれるんだろうと思ったら、まさかの自分の部屋で酒飲みながら主人公と電話するだけ……。こんなん詐欺や(笑)。観るだけ時間の無駄の凡作でありました。 [DVD(字幕)] 3点(2023-04-05 09:39:30) |
1694. マザーズ(2016)
《ネタバレ》 子供が出来ない夫婦のために代理母となる決断をしたシングルマザーが遭遇する不条理な事態を淡々と描いたマタニティ・ホラー。監督は、自分には何がいいのかさっぱり分からなかった『ボーダー/二つの世界』のアリ・アッバシ。自分の好みとは全く正反対のその内容に、「この監督の映画はもう観ない」と決意したのですが、一作だけでそう判断するのはフェアではないと思い、最新作と思われる本作を今回鑑賞。と、思ったらこちらの方が2016年制作のデビュー作だったみたいで。とは言え、内容の方は『ボーダー~』と同じく、さっぱり面白くなかったです。終始ブレブレのカメラワークで撮られた小汚い映像、起承転結に乏しい退屈でありがちなストーリー、全く魅力を感じない根暗なキャラクターたち……と、見れば見るほど睡魔が襲い掛かってきて、最後まで観るのが苦痛で苦痛で仕方なかったです。ここまで自分の好みとは正反対の感性を持った監督も珍しい。改めて、「この監督の映画はもう観ない」と決意した次第であります、はい。 [DVD(字幕)] 3点(2023-02-13 09:07:27) |
1695. クライム・ゲーム
《ネタバレ》 1950年代のデトロイドを舞台に、自動車産業のとある機密情報を記した書類をめぐって暗躍する犯罪者たちを描いたクライム・サスペンス。監督は、この手の分野を得意とするベテラン、スティーブン・ソダーバーグ。ベニチオ・デル・トロをはじめとする豪華なキャスト陣に惹かれ、今回鑑賞してみました。なんですが、最後まで何とも分かりにくいお話でしたね、これ。たくさん出てくる登場人物たちも誰が誰だか分かんないし、彼らがいったい何がしたかったのか最後まで観てもさっぱり分かりませんでした。眠気に負けず頑張って観ましたが、正直観る価値はなかったかな。 [DVD(字幕)] 3点(2022-10-01 04:03:11) |
1696. RUN/ラン
《ネタバレ》 生まれつき病弱で車椅子が手放せない女子高生、クロエ。毎日様々な種類の薬を服用し、たびたび喘息の発作にも悩まされる彼女は、周りの介助がなければ生活することもままならなかった。そんな彼女を献身的に支えるのは、これまで女手一つで育ててきた母親、ダイアン。クロエは、過剰なまでの愛情で自分を支えるそんな母とずっと郊外の一軒家で暮らしてきた。ところが、大学進学を機に一人暮らしを始めたいというクロエの言葉を境に母親の態度が徐々に変化し始める。次第に不信感を募らせたクロエは、母親の目を盗んで毎日飲まされる薬の正体を探り始めるのだった。そのうちの一つである緑色のカプセル、それはなんと犬用の筋弛緩剤だった――。「お母さんは私をどうしようというの?」。底知れぬ恐怖を感じたクロエは、たった一人で母親の手から逃れようとするのだが……。自らを徹底的に管理しようとする母親とその手を逃れ自由を求めてもがく娘の葛藤を終始不穏に描いたサスペンス・スリラー。とにかく脚本に捻りがなさすぎ!こんな単純で時間も90分に満たない短い作品なのに、途中の引き伸ばし感が半端なく最後まで観るのがかなり苦痛でした。舞台もほぼこの一軒家の中だけ、登場人物もほぼこの親子だけというこの設定で90分持たそうと思うとだいぶ高度な演出力が必要になると思うのですが、正直そんなもの皆無。ひたすら地味で凡庸な展開と地味で凡庸な映像と地味で凡庸なキャラクターのてんこ盛り。脚本にも突っ込みどころ満載です。途中、捕まえた娘を母親が家に監禁するのですが、わざわざそこに娘の出生の秘密が書かれた新聞の切り抜きを保管してるというバカっぷり。いや、何のために自分が不利になるだけのそんなもん残しとくねん!後味が悪いだけでさして面白くもない最後のオチに至ってはもはや怒りすら湧いてきちゃいました。監督は、パソコンのモニター上の映像だけで最後まで展開する『search/サーチ』を撮ったアニーシュ・チャガンティ。前作で見せた、あの技ありなアイデアと練られた脚本の力はいったいどこへいったのでしょう。正直、観るだけ時間の無駄の凡作としか僕には思えませんでした。 [DVD(字幕)] 3点(2022-08-12 03:03:41) |
1697. アリス&ピーター・パン はじまりの物語
《ネタバレ》 誰もが知る児童文学の名作『不思議の国のアリス』と『ピーターパン』がもし兄妹だったら?という驚きの発想でもって描かれたファンタジー・アドベンチャー。率直に言ってさっぱり面白くなかったんですけど、それ以上に観終わった後、心にモヤモヤとしたものが残る何ともすっきりしない作品でしたね、これ。例えば、これまで白人の子供が演じるのが普通だったアリスとピーターパンを今作では黒人の子供たちが演じております。それはそれで別に何の問題もないし黒人の子供たちがアリスとピーターパンを演じても全然オッケーだと思うんですけど、そこには一言なにがしかの説明がないと物語にうまく入り込めませんって!あと、子供たちの母親役を白人であるアンジェリーナ・ジョリーが演じてるんですけど、これも凄く違和感ありあり。父親は普通に黒人で子供たちも見た目はハーフっぽくないし、彼女は義理の母という設定なんですかね?ここら辺も全く説明がされてないので、すんごく気持ち悪い。何か一言「これはこういう理由なんですよ」というセリフがあるだけで普通に受け入れられるのに、それも敢えてのスルーなんですかね。あらゆる人種への配慮を重視した結果、こんな感じになりましたみたいな、行き過ぎたポリコレの末路のようなものを感じて僕はどうにも受け入れられませんでした。間違ってたらごめんなさい! [DVD(字幕)] 3点(2022-06-14 02:09:09) |
1698. ケイト
《ネタバレ》 大都会・東京の裏社会で暗躍する凄腕の殺し屋、カイト。引退を決意した彼女が最後に挑む任務をハードに描いたサスペンス・アクション。ハリウッド・スターのウディ・ハレルソンが出演し、日本からは海外でも活躍する浅野忠信や國村隼が出演しているということで今回鑑賞してみました。率直な感想を述べますと、まー、ダメな映画でしたね、これ。『96時間』風のシリアス路線でいきたいのか『ジョン・ウィック』風のコミカル路線でいきたいのか、最後まで軸がブレブレで何とも中途半端。「今時これはないだろ!!」っいうアメリカ人が思い描くトンデモ日本描写もまぁ狙ってやってるのは分かるんですけど、振り切れてないから全然笑えないし、マジで見る分には寒すぎる。冒頭のやくざに追われた主人公が公道から車を盗むシーンなんて、わざわざ一番ど派手なヤンキー車をチョイスするというバカっぷり。何度も繰り返されるブーンブーンレモンのくだりもしつこいうえに終始すべってましたし。クライマックスなんてグダグダでもう見れたもんじゃありません。完全なる実力派の無駄遣い映画でありました。トホホ。 [インターネット(字幕)] 3点(2021-10-29 07:23:01) |
1699. 七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち
《ネタバレ》 スクールカーストの上位に位置する、いわゆるイケてる女子高生集団。彼女たち7人に、クラスメートたちは嫉妬と羨望を込めてこう呼び始めるのだった。「七つの大罪クラブ」――。暴食、傲慢、色欲、怠惰、強欲、嫉妬、憤怒。それぞれの個性を持った彼女たちは、常に様々なトラブルを巻き起こしていた。そんなある日、彼女たちの一人が行方不明となってしまう。いつも仲良しでずっと一緒にいるはずの彼女たちにいったい何があったのか。お互いに疑心悪鬼と不安が拡がる中、やがて第二の犠牲者が出てしまうのだった……。聖書に登場する原罪、いわゆる七つの大罪をモチーフにそれぞれに問題を抱えた7人の女子高生たちの犯した罪を描いた青春サスペンス。正直、さっぱり面白くなかったです、これ。とにかくストーリーの見せ方が恐ろしく稚拙。最後まで何が何だか全然分かんなかったんですけど!ヒット曲のPVみたいな映像が延々続くだけで、お話のほうは全く成立してないんじゃないでしょうか。そもそも七つの大罪を名付けられた女子高生という割には、誰も彼も皆おんなじでさっぱりキャラ立ちしてません。怠惰という割にはそんなナマケモノでもないし、傲慢という割にはそんなタカピーでもないし、色欲という割にはそんなビッチでもない。せめて暴食の子にはもっとぽっちゃりさんを使ってくださいよー。こんな分かりやすいキャラ設定を使っておきながら、ここまでキャラを立てられないって、え、この脚本書いた人ってアホなんじゃないですか。んで、最後までよー分からんままだらだらと終わっちゃいましたわ。映像と音楽にはほんのちょっぴりセンスを感じたので、+1点! [DVD(字幕)] 3点(2021-09-10 01:31:46) |
1700. ソング・トゥ・ソング
《ネタバレ》 アメリカの音楽業界に生きる4人の男女のそれぞれの愛の形を美しい映像の中に描き出すヒューマン・ドラマ。監督は、唯一無二の作風でハリウッドでも独自の地位を築き上げた、テレンス・マリック師匠。正直、僕はこの人の芸術と退屈の狭間をゆく「分かる人にだけ分かってもらえればいいんだよ」とでも言わんばかりの唯我独尊的作風が大嫌いで、毎回観るたびに「もうこいつの映画は二度と観まい!」と決意するんですけど、悔しいことに出演俳優だけはむちゃくちゃ豪華なんですよね。本作も、マイケル・ファスベンダーやライアン・ゴズリング、ルーニー・マーラやナタリー・ポートマン、さらにはケイト・ブランシェットやヴァル・キルマー、果ては昔懐かしのイギー・ポップまで出てるんですから、もうそりゃ観ないわけにはいかないですわ、悔しいですけど。それにこんな新旧実力派が揃えば新たな化学反応でも起きて、もしかしたら面白くなってるかも知れないですし。んで、結果は……、うん、いつものテレンス・マリック節でした(笑)。随所に挿入される意味があるのかないのかさっぱり分からない観念的で独り善がりなモノローグ、ただキレイでお洒落ってだけで全く心に残らない映像、ストーリーなんてあってなきが如しひたすら雰囲気ごり押しで最後までダラダラ続く退屈極まりない脚本…、これらの合わせ技が波状攻撃となり、観客の睡眠中枢へと容赦なく襲い掛かってきます。いやー、これを最後まで眠くならずに観れる人って凄いです。「もうこいつの映画は二度と観まい!」と今度こそ誓う僕なのですが、これでまた豪華なキャストが揃ってたらまた観ちゃうんだろうな……。ホントもう勘弁してください(笑)。 [DVD(字幕)] 3点(2021-07-20 02:00:50)(良:1票) |