Menu
 > レビュワー
 > 目隠シスト さんの口コミ一覧。88ページ目
目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1741.  10ミニッツ・アフター 《ネタバレ》 
久々に衝撃的な作品に出会いました。本作のキモとなる設定は“10分間だけ時間を遡れる”というタイムマシーン。当然、この設定を活かす展開を予想しました。でも、誰もこのスーパーアイテムを活用する気がありません。タイムスリップもので、これだけメインアイテムがないがしろにされるケースも珍しい。監督の興味は、もっぱら凝ったカメラアングルにあるよう。タイムマシーンの理論はサッパリですが、物語のほうは分かり易い。不用意に撃たれまくるキャスト。まるで殺されるために銃口の前に体を晒しているみたい。こうなると、行き着くラストは一つしかない。もはや基本設定も何も関係ない。外国人俳優の大根ぶりは、日本人には判り難いものですが、本作の場合は明白。ラディッシュアクター祭りでした。正直、「ないな~」と思いつつ観ていましたが、予想通りのラストでも、後味は悪く無い。それにタイムマシーンを操る主人公が“悪人であってはならない”というタイムスリップもののお約束が守られていたので、個人的にはちょっと満足。自分の判断基準だと2点クラスの作品ですが、+2点でお願いします。
[DVD(字幕)] 4点(2007-08-26 18:47:23)
1742.  ワイルドシングス 《ネタバレ》 
二転三転どころか四転も五転もするストーリー。確かに最後の最後までは予想がつかないです。でも驚きがあるかというと、話は別。醒めた目でエンディングを見つめる自分がいました。いくつか問題がある。1回、2回のどんでん返しなら、素直に驚けます。でもそれが続くと、「コレにも裏があるんじゃないの」と予測してしまう。それぐらいの学習能力は自分にもある。鳩じゃない。それに伏線らしい伏線がないのもいただけない。この手法でどんでん返しを繰り返すなら、いくらでもひっくり返せる。どうせなら、最後はカメラクルーが出てきて、「実はコレ映画だったんですよ。」までやってくれたらスッキリするのに。でも満足感はあります。熱い視線を送った場面もありました…この後の論調は、『インストール』『修羅雪姫』『ラフ』あたりのコメントと類似しますので割愛します。とりあえず、2と3も観てみようかな。当然のごとく+1点でお願いします。
[DVD(字幕)] 6点(2007-08-25 18:34:00)
1743.  バッシング 《ネタバレ》 
主人公と彼氏のやりとり。「私が迷惑をかけた?誰に?」「みんなにさ!国中のみんなにだよ!」。この部分に問題の本質が隠されています。彼女の認識も確かにおかしい。でもより問題なのは彼氏のほう。彼は決して「自分が迷惑した」とは言いません。なぜなら迷惑していないから。問題解決のために日本政府が払ったコストも、元をただせば私たちの税金。だからみんなが迷惑した。理論上は正しい。でもそれは理論武装のための理屈。多くの人たちは、実感として迷惑していないと思います。彼女のせいで晩のオカズが1品減ったわけではない。もっとも彼の場合は、マスコミに追われて本当に迷惑したかも知れない。でもそれなら「オレは迷惑した」と言えばいい。彼は巧妙に、いや無意識に、主語を「みんな」に換えている。そこにバッシングの本質がある。彼が自分を主語にしない理由は一つ。責任を負いたくないから。自分ではない“誰か”の批判を請け負っているだけ。だから心が痛まない。父親の自殺も彼女のせい。だから私たちは悪くない…。本作は、現実に起きた『イラク日本人人質事件』にまつわる“バッシング”をモチーフにしています。でもあえてその背景に踏み込まず、一般的な事例として扱っています。それが作品の“惹き”を弱くしている。また、主人公が叩かれるに至った経緯を省略したために、悲劇のヒロインのような印象を受けるのもフェアではありません。でも日本という“村社会”の有り様はよく分かる。私たちは、子供の頃からどっぷりその社会に浸かっています。どうしたらイジメに遭わないで済むかに、心を砕いて生きてきた。「攻撃は最大の防御」は常職です。攻撃している間だけは攻撃されない。だからいつでも生贄を探している。いなければ、仕立て上げてでも。それが現実だと思う。でもそんな醜いことをしているなんて、誰も思いたくない。私たちは善人に違いない。しかし突きつけられて心が痛むのは、それが真実だから。私たちは自身の姿を見つめなくてはいけません。本作は自身を映す鏡にはなる。最後にひとつ。彼女には非があります。生き方は不器用。でもそんな人間でも受け入れてあげる社会であって欲しい。彼女が明日の自分の姿で無いとは、誰も言い切れない。
[DVD(邦画)] 7点(2007-08-24 18:29:15)(良:1票)
1744.  ファイナル・カット(2004) 《ネタバレ》 
主人公の暗い過去。人を殺めてしまった負の記憶。悪い方向へ記憶を改ざんしていたことに驚きました。自分の常職ではそんな事はあり得ない。記憶は常に自己に都合の良い方向へ改ざんするものだと思っていました。特に、本件のように人の生死に関わるものなら尚更。でもその逆パターンがあってもおかしくない。罪の意識から逃れる手段としては、その行為を正当化あるいは軽減させるのが、やはり一般的だと思います。罪の意識を弱めるために。でも彼の心はそれを許さなかった。それだけ倫理規範が強い子どもと言えます。逃げてしまったのは自身の非。罪の意識がある者にとって、それ相当の罰が与えられないのは耐え難いこと。彼は罰を受けたかった。それが負の方向への記憶の改ざんに繋がった。現実の罪以上の罰を受けることで、彼の心は赦しを請うたのだと思います。 (注)本当にメガネ君が死んでいないことは、彼が一番知っています。だから自責の念に苛まれて心を病むには至らない。それでは本末転倒だから。これも自己防衛の一つのかたち。興味深い事例です。 一見、“記憶はあいまいだ”という単純な結論ながら、含むところは深いと思います。惜しいのは、ゾーイにまつわる社会の設定が甘すぎること。この技術では社会が容認するとは思えない。しかし、“記憶の保存”に甘美な魅力があるのは間違いない。なぜなら“記憶”は生きていた証そのものだから。現実に、証を残せる人間はほとんどいません。偉大な芸術家や政治家等、後世に名を残すことが出来る偉人はほんの一握り。大多数は“生きていた”のかどうか問題にもされない。だから、証を残すために子をつくるのかもしれません。もしお金で“証”が手に入るなら(それも都合のいい証なら)、幾らお金を出しても惜しくはない。そういう発想へ行き着くのは不自然ではないと感じました。ですから設定は甘くても、着想は悪くないと思います。編集機械の名前が“ギロチン”というのは、あまりに皮肉。まさしく、死後その人生の意義を裁かれるよう。個人的には、やっぱりゾーイはいらないです。この世に証ばかりが溢れかえったら、それはそれでうっとおしい。ゾーイ作品が映しだされていた、あるお墓。誰も見ていないのに。あれは流石にみっともない、というか哀れです。誰の記憶にも残らずキレイにこの世からおさらばしたい。一般庶民の言い訳ではなく、そう思います。
[DVD(字幕)] 6点(2007-08-23 19:36:31)
1745.  水霊 ミズチ 《ネタバレ》 
大量の水を摂取し、幻覚をみる。果ては我が目をえぐり自殺する。類似事件が続発します。原因は不明。疑いの目が向けたれたのは水道水。そして呪われた水の伝説。その水の名は「しにみず」または「みずち」という…。当然、観客の興味は謎の究明です。呪いの水の正体は何か。本当に呪いか?はたまた新種の病原菌か?しかし物語は意外な結末を迎えます。数多ある「どんでん返し」系の作品を凌ぐ衝撃。ただし爽快感は皆無。困惑するばかり。「好きな食べ物は何ですか?」と尋ねたら、「実は昨日ひとり殺しちゃって」と告白された時のような。そりゃ驚きます。でもそんな事訊いてないよ。もっともそれ以上に、根本的な部分に問題がある。脚本と演出のセンスに難ありと感じました。いきなりモノが「ガタッ」。突然、肩をつかまれる。ビックリします。でもそれくらいのイタズラなら小学生でも出来る。最初のショッキングシーン。女子生徒がペンで自分の目をグサッ!ここはツカミ。重要なポイントです。でも凡庸な演出に閉口。井川が渡部のビデオメッセージを発見するシーン。部屋に入る井川→ビデオカメラを見つける→カメラの中身は無いと確認→ビデオテープ入りの手紙を見つける→先に見つけたビデオカメラでテープ再生。一見するとなんでも無いシーンです。でも違和感がある。なぜなら井川が知るはずのない“ビデオメッセージは存在する”という前提が透けて見えるから。問題視するほどの事ではありません。でも細かい部分にこそセンスが現れると思います。ジャストタイミングで自殺を図る星井と井川に至っては、もはやご都合主義では片付けられない何かを感じます。ただ型どおりに作った万人向けホラー(例『着信アリ』)よりは、いろんな意味で楽しめたかも。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2007-08-21 18:35:16)
1746.  レディ・イン・ザ・ウォーター 《ネタバレ》 
率直に言えば、随分とお手軽に映画にしたなという印象。わが子に聞かせるために監督自身が創作した御伽話がベースとのこと。確かにそんな感じ。基本的に思いつきのお話なので、設定のワキは甘い。「何故、海の精は命をかけて人間世界を変えようとするの?」「何故ナーフを襲う化け物がいるの?」子供に聞かれるとお父さん(監督)は困ると思う。「どうしてだろうね」と優しくかわすか「どうしてもだ!さっさと寝ろ!」と逆ギレするくらいしか無いのではないかと思う。ご都合主義のオンパレード。特に荒唐無稽な話を住民たちが信じていく過程を省略したのは手抜きだと思います。おそらく人心掌握もストーリーの不思議な力のひとつなのでしょう。でもそれならば、作中で説明するべき。何でも「ファンタジーだから」で逃げられるものではありません。世界を変えるキッカケとなる“器”を、監督自身が演じているのも寒い。どんだけ自信家なんだと思う。完成度という尺度で本作を測るなら、決して褒められた作品だとは思いません。でも、自分はキライじゃありません。“大筋の”発想は結構好き。次々と役割に住人たちが当てはまっていく様は爽快だし、“世界を変えよう”というメッセージ性も悪くない。ですから、脚本だけ練り直してセルフリメイクしたら、上質なファンタジーに生まれ変わると思う。ストーリー役のブライス・ダラス・ハワードの透明感は相変わらず素晴らしい。そして何より本作を憎めないのは、もし自分が子供だったら、こんな面白い御伽話を聞かせてくれるお父さんを、大好きだと思うから。
[DVD(字幕)] 7点(2007-08-20 18:04:57)(良:2票)
1747.  自殺サークル 《ネタバレ》 
【ショッキングな画+そぐわない明るい音楽+意味深な台詞=混乱と戸惑い≒深い恐怖】という図式が成り立ちます。冒頭の集団自殺は凄まじいし、後味のモヤモヤ感は深い余韻に繋がっています。おそらく監督が撮りたかったのは、集団自殺や、自分の手を切り刻む奥さん等、キャッチーでインパクトある恐ろしい画。目指したのは“得体の知れない恐怖”と推測します。ですから“自殺”そのものに対しての主張はありません。この作品を通じて社会に問題提起する気など、そもそも監督には無い。デザートの最後のメッセージ「勝手に生きろ」は、そのままの意味。本作をキッカケに自殺なんかしてもらったら迷惑ですよ、ということ。「あなたとあなたの関係は?」等、一連の不可解な問いかけも、意味が判らなくて正解。この事は、唯一自殺クラブの核心にまでたどり着いた女子高生(蝶の刺青をしている娘)の印象的な表情に表れています。自殺を止めようとした永瀬に対して、最後に向けた表情“はぁ?”は、“見当違いですよ”ということ。それは一連の事象を合理的に理解しようとしている観客に向けたものでもある。そう言えば、子供たちも言っています。「自殺クラブは存在しない」と。石橋も「彼らは敵ではない」と言っている。(←死に行く人間の言葉に嘘が無いのはお約束です。)裏読みする必要はありません。言葉そのままに受け取ればいい。意味を求めようとするから判らなくなる。それが自分の解釈です。個人的には不条理作品が難解作品を装うのは好きじゃない。それらしい台詞を並べることに技術はいらないから。それに監督の思惑を超えて評価されるとしたら、ちょっとズルイ気もするし。もっとも、作品から何らかのメッセージを受け取るのは各人の自由です。出された料理の食し方は、食べる人に任されている。豚肉でも牛肉だと思って食べれば、ビーフの味がするもの。むしろちょっと得しているかもしれない。自分の映画の楽しみ方もそういう感じです。
[DVD(邦画)] 5点(2007-08-19 17:46:21)(良:1票)
1748.  あずみ
北村監督は、ストーリーや世界観には興味がなくて、キャラクターの面白さ+アクションで魅せるタイプだと思います。本作を楽しむうえで重要なのは、そういう監督であると認識すること。期待する方向を間違うと痛い目に遭う可能性大です。自分の場合、同監督の『VERSUS』を鑑賞済みであったことが幸いしました。そうでなければ、失望したでしょう。世界観はショボイし、物語は支離滅裂です。特に加藤清正殺しのくだりは酷い。アクション以外に目を向けてはいけません。もっとも、アクション(殺陣)が特別素晴らしいかというと、正直そうは思わない。けれん味溢れる殺陣に華やかさはある。カメラワークも凝っている。話題の“200人斬り”も見応えはありました。でも、満足には至らない。結局行き着くところは個人の技量。いくらエフェクトやカット割が良くても、基本の動きがなってなければ、誤魔化しにしか見えません。(本作鑑賞後にTV時代劇『桃太郎侍』の殺陣を観て、より強くそう思いました。TV時代劇侮りがたしです。)アイドル映画に過分な期待を寄せてはいけない。それは承知しています。ただ基本の動きに磨きがかかれば、上質のエンターテイメントに化ける期待は十分に持てます。ぜひとも上戸彩には頑張っていただきたい。まずは箸の持ち方から特訓を。
[DVD(邦画)] 6点(2007-08-18 20:00:53)
1749.  VERSUS/ヴァーサス
売りのアクションシーンは、それなりに見応えがありました。時折はさまれるギャグテイストもいい感じ。キャラクターもそんなに悪くない。でも物語は無きに等しく、役者の演技は芳しくない。世界観は安っぽい少年マンガのようです。アクションに特化するならば、それもいいと思います。ジャンルは異なりますが、『CUBE』のように思い切って“オイシイところ取り”をしたらいい。ちっぽけな世界観ならいらない。下手な台詞なら無くていい。ひたすら銃撃と殺陣の爽快感を追求したアクションムービーを目指して欲しいと思いました。ただし、このレベルでは物足りない。テレビゲームでも同等以上の満足感が得られるはずです。型にはまる必要は無いですが、“映画ならでは”と思わせることは必要だと思います。
[DVD(邦画)] 4点(2007-08-17 18:05:07)(良:1票)
1750.  予言 《ネタバレ》 
三上博史の過剰な演技、血管の浮き出た顔はホラー向きだと思いました。酒井法子もこういう作品がすっかり板に付いたような。堀北も本来は影のある役でこそ本領を発揮するタイプ。小野真弓の地味目の顔立ちにも不幸が似合う。概ねキャスティングは良好だと思います。物語は、往年の名作オカルト漫画『恐怖新聞』からアイデアを頂戴しているとのこと。本作で示される恐怖新聞の法則は、“新聞に書かれている事実を変えてはいけない”。変えた場合は、災いがその身に降り掛かる。しかも単純に死ぬのではなく、時限の隙間(あの世とこの世のハザマ)をさまよう罰が与えられるようです。それはある種の地獄。見たくない悲劇を永遠に繰り返す。山本圭がそのことを証言しています。ですからラストに救いはありません。おそらく三上は、我が身を犠牲にして永遠に家族を救い続けるのでしょう。切なく、やるせない。本来であれば、感動系にシフトしてもおかしくないお話です。三上は命を賭して元妻を救っています。でも“あえて”その部分を、物語の焦点にしていません。もっと大切なことがある。最後に突きつけるのは、過去はどんなにあがいても変えられないという厳しい現実。“後悔先に立たず”です。ただし、逆説的なメッセージが隠されていることも見逃せません。悲劇が起こるまでの僅かな時間、三上は幸せを味わうことが出来る。彼はようやく家族の幸せに気付きました。恐怖新聞のせいで事故が起きたのではありません。誰だっていつ死ぬのか分からない。だから今を大切に生きる必要がある。本作はホラー。救いはありません。でも少しだけ優しい。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-08-16 17:59:15)(良:3票)
1751.  怪談新耳袋 ノブヒロさん 《ネタバレ》 
生前のノブヒロさんはいたって普通。その異常さは死後判明します。彼の持ち物から、その偏執ぶりを知る。この流れ自体は悪くないです。でもインパクトに欠ける。歳月の長さには驚きますが、行為自体は大したことない。写真はいかようにも手に入る程度のアングル。髪の毛や使用済みストローも,某野球マンガ家のような徹底さがない。ストローなら100本必要だし、髪の毛なら1,000本あっていい。他にも異常さをアピールする小道具なら、いくらでもあるはず。衝撃が足りないから“電波ってる”ノブヒロさんをイメージしにくいです。結果、幽霊になったノブヒロさんも怖くない。しかもコントのオバケ程度のメイク。視覚で怖がらせようという意識を感じません。それだけ物語で怖がらせる自信があったのでしょうが、先に述べたとおりイマイチ。結局、平田満は平田満にしか見えません。テレビシリーズのレベルの範疇に収まる怖さ。なら、映画じゃなくていいと思ってしまいます。
[DVD(邦画)] 4点(2007-08-15 18:11:39)
1752.  隠し砦の三悪人 《ネタバレ》 
本作のキーパーソンは雪姫です。凛とした顔立ち、たたずまい。“品性卑しからず”を見事に体言していました。もっとも演技は一本調子で、お世辞にも上手いとは言えません。しかし意地っ張りの頑固者であることは良く分かる。逆に良い味になっていたと思います。姫の性格は男勝り。言葉の使い方もなっていない。その育ちの良さゆえ、世間知らずであることは否めません。でも家臣や領民を想う気持ちは人一倍強い。芯が一本通っています。だから、みんな姫のために命を賭けることができた。人を動かすものは何か。例えば暴力で強制的に働かせることは可能です。でも力で押さつけたものは、力で抗われる。序盤の大脱走のエピソードがそう。お金の力も強力です。2人組を見れば一目瞭然。しかし肝心なところでは役に立ちません。本当の意味で人を動かすには、その人の心を動かさないといけない。この無謀な計画が成功したのは、姫の人柄に打たれた者たちの助力があったればこそ。最後の田所兵衛の裏切りは奇跡です。しかし、必然の奇跡でもある。金を運ぶお話ですが、大切なのはお金ではありません。ラストも実に清々しい。
[DVD(邦画)] 8点(2007-08-13 19:07:11)
1753.  ポリスアカデミー
もう何度となくテレビで観ていますが、久々にDVDで鑑賞。しかも日本語吹替えで。テレビと同じ声優陣に満足。スタイルはアメリカンコメディの王道です。まず奇抜なキャラクターありき。ひたすらくだらない物語(勿論下ネタつき)。最後はちょっといい話。ありきたりと言えば、ありきたりです。でも面白いものは面白い。本作の場合、やっぱりキャラクターの秀逸さに尽きると思います。主人公にあまりインパクトはありません。だからこそ脇が映えます。ガンマニアのタックルベリー、効果音ならお任せジョーンズ、問答無用のハイタワー。キャラ立ちまくりで分かり易い。敵役の教官もじつに憎たらしい。でもお馬の一件はお気の毒。署長の人柄には和みます。シリーズ第1作目を飾るに相応しい面白さ。個人的には2作目で登場する暴走族のイカれた兄ちゃんが一番好き。
[DVD(吹替)] 7点(2007-08-12 18:21:07)(良:1票)
1754.  ホーンティング 《ネタバレ》 
日曜洋画劇場で鑑賞。地上波ゴールデンタイムで放送できるサスペンス・ホラーと考えれば、おのずとその恐怖の度合いは想像がつきます。案の定、カレーで言えば「カレーの王○様」レベル。ですから、本作を楽しむポイントをそこに置くとキツイ。『渡辺篤史の建もの探訪』ではお目にかかれない超ゴージャス&ユニークな内装。あるいは、キャサリン・ゼタ・ジョーンズの有無を言わせぬ威圧感あたりに着目したほうが良さそうです。そう割り切ればいいみたい。面白かったのは、“肩すかし”の展開。落ちそうで落ちないらせん階段とか、爆発しそうでしない車とか。最大のすかしは、オチだと思いますが。
[地上波(吹替)] 4点(2007-08-11 18:05:09)
1755.  羊たちの沈黙 《ネタバレ》 
ハンニバル・レクター登場シーンのインパクトは鮮烈です。透き通った目。理知的な表情、たたずまい。彼が尋常でない事は、まとう空気から伝わってきます。対するは、FBIの研修生クラリス。彼女もまた並ではありません。しかしレクターの前では子供同然。格の違いは明らかです。しかし彼女は果敢に怪物に挑んでいく。レクターの魅力の正体、それは“畏怖”。上級の恐怖です。看護婦の顔を食いちぎった話、隣の囚人を言葉で自殺に追いやったエピソードによって強く裏付けられます。ここで重要なのは、食いちぎられた顔も、どんな言葉で囚人を責めたのかも不明であるということ。想像するしかありません。より残酷に、より凄惨にイメージは膨らみます。ですから、レクター逃亡の過程は、“描き過ぎ”と感じました。警棒でガンガン殴っても、顔を鮮血に染めても、見せてしまえばそれまで。なんだ、その程度かと思ってしまう。想像力には敵わない。ナイフは振りかざすよりも、潜めているほうが本当は怖い。カリスマ的な人物像を壊す行為は、もったいないと思いました。とは言え、レクターとクラリスの対話シーンが秀逸なのは変わらない。問いかける側のクラリスが逆に分析されていく。言葉で裸にされ、心を犯されていく。彼女と同じく観客も身動ぎが出来ません。この雰囲気は極上です。本作が傑作と評されるのも頷けます。2人の絡みが本作の全て。しかしそれは作品としての弱点でもあると思います。もう一つの軸、バッファロー・ビルの事件が見劣りしてしまう。犯人の小物ぶりは酷い。物語の体裁としては、むしろビルの事件のほうが主軸。付け合せは絶品。でもメインのお肉はいまひとつ。根が貧乏性なので、やはりメインディッシュで満足したいです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-08-10 18:16:50)
1756.  三匹荒野を行く
本物の動物が主役となる映画はあまり得意ではありません。今まで観たのは『ベイブ』くらい。動物たちの動きを勝手に人間側が解釈する行為がナンセンスに思えるから。所詮人間の一人よがりではないかと恥ずかしくなる。でも本作を観て考えを改めました。それにこだわることの方がナンセンス。ありのままを楽しめばいい。そう思わせてくれる“何か”が本作にはありました。まず素晴らしかったのが、動物たちの動き。役を理解しているとしか思えない見事な演技には、素直に拍手を送りたい。また動物たちが喋らず、ナレーション主体であったことも違和感を無くすことに一役かっています。日本語ナレーターは、あの久米明。彼ほどの適任者は他にいません。食の問題から逃げなかったのも好印象。犬も猫も肉食。だから野生動物を狩って食べる。当たり前の事です。でも残酷という理由で、その現実から逃げている作品がいかに多いことか。(飼いならされた彼らに捕食能力があるかどうかは別にしても、)当たり前の事実を当たり前に描く姿勢は、やはり気持ちがいいです。もうすぐ2歳になる娘と一緒に本作を鑑賞しました。当然娘は物語を理解していないでしょう。(たぶん。)でも満面の笑顔でした。きっと“何か”の答えはその笑顔の中にあるのでしょう。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2007-08-09 18:26:57)
1757.  ラフ ROUGH 《ネタバレ》 
原作は未読ですが、あだち充の作品世界は想像がつきます。「今どきそんな純真な若者がいるかよ」とツッコミたくなるような、ファンタジックな青春像。でもそれがいい。世界観は上手く再現されていたと思います。ただ原作を知らない自分でも、ストーリーが端折られていることは容易に想像がつきました。展開が唐突で流れが悪い。タイトル『ラフ』の意味を、キャストにまんま説明させてしまうのも芸がない。そして最大の難点が、もこみち君(以下もこ)のキャスティング。伝統的に日本のマンガ(とくにスポーツ系)の主人公には、ある“お約束”が存在します。星飛雄馬も、柔ちゃんも、ダッシュ勝平も、孫悟空もそう。主人公は体格的に恵まれていてはいけません。体格のハンデをものともしない勝利にカタルシスを覚え、等身大の人物像に共感する。その点、もこはどうでしょう。超イケメンでスタイル抜群。彼のどこに共感すればいいのやら(笑泣)。ライバルのお兄ちゃんと並び立つと、一層その長身ぶりが際立ちます。どうみても、もこの方が速く泳げそうですもん。この不具合は市川由衣にも当てはまります。長澤と比べると、あらゆる面で見劣りしてしまう。ライバルとしては物足りません。だがしかしッッ!!!全てのマイナスを吹き飛ばしてしまうだけの破壊力が長澤の水着姿にはある!よく分からないが有難い!拝んじゃう!市川の水着のお尻パッチンもメチャ良かった!個人的には華奢なくらいが好みだ!田丸のスレンダーボディも何気にイイ!大人の色香にゃかなわない!結局記憶に残っているのはそんなシーンばかりですが、満足度は高めです。ただお前がエロいだけだという批判も気にしないぞ!
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-08-08 18:32:47)
1758.  刑務所の中
絶対に脱獄しない「刑務所もの」。後悔の念に苛まれるわけでもなく、希望を説くわけでもなく、ただ現状を受け入れるのみ。描かれるのは刑務所の中の日常。一般社会から見れば非日常。ただし、未知の世界ではありません。そこにあるのは、ちいさな日本。考えてみればそれも当然。日本という社会に適合できなかった人たちを、再教育する場所が刑務所だから。何をするにも許可が必要。すべての行動を時間で規制。くだらないことに神経を使いまくり。その姿は滑稽です。でも、今の自分の生活と何ら変わらない。自分もまた、「日本国刑務所」の囚人だと気づかされます。狭い世界と価値観の中で生きている。でもその狭さ、窮屈さが心地よかったりするから困ったものです。
[DVD(邦画)] 6点(2007-08-07 18:21:22)(良:1票)
1759.  花とアリス〈劇場版〉 《ネタバレ》 
花の極悪非道っぷりに大笑い。恋する乙女ってホント罪深い(笑)。今どきの娘らしい身勝手さ全開の花に比べると、アリスの方は随分と大人です。その家庭環境の分だけ、彼女のほうが花よりも少しだけ先を歩いているようです。オーディションで自らが進む道を切り開くアリス。その見事なバレエは、見る者のこころを掴みます。もち、パンチラという意味ではなく。花のほうも今回の件で少し成長したようです。先輩にウソをついていた事を告白するシーン。顔はぐしゃぐしゃ。ちょっとやり過ぎです。でも先輩に直接顔を向けてはいないので、不自然ではありません。そのぐしゃぐしゃは彼女の心そのものです。自分で蒔いた種を刈るのは当たり前のこと。でも意外とそれは難しい。逃げるほうが遥かに簡単だから。彼女は勇気を見せてくれました。2人の心が伝わってくるから、他愛のないお話にでも共感できます。「ハートのトランプを見つけた時にだけ私を思い出して」なんて、安いドラマの見すぎです。2人の恋愛は“ごっこ”のレベル。でも胸の痛みは本物です。苦しい気持ち、切ない思いを沢山経験して、みんな大人になっていく。もっとも本作で一番傷ついたのは、花でもアリスでも寿限無先輩でもなく、下ネタで玉砕した“なんつって”師匠だと思いますが。
[DVD(邦画)] 8点(2007-08-06 18:11:56)(笑:1票)
1760.  ヒーローインタビュー 《ネタバレ》 
“その時、その一瞬を大切に”というメッセージは、真田が言う“100分の1に賭ける”プレースタイルに象徴されています。それ自体は決して悪いこととは思いません。確かに胸は熱くなる。ただし、刹那的な印象も受けます。“今を大切に”は言い換えれば、“先はどうでもいい”とも受け取れてしまう。そう感じられるのは、物語の底が浅いから。鈴木からは、真田に対する愛情は感じられても、プロ野球に対する愛情は感じられません。真田がボールを恐れない特訓をしたように、彼女もプロ野球について必死に学んで欲しかった。2人が本当に同じ目線で生きていけるようには思えません。ですからハッピーエンドも手放しで喜べない。結局のところ鈴木保奈美の演技を、自分が好きになれないからかもしれませんが。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2007-08-05 17:04:14)
030.13%
1110.49%
2311.38%
3994.40%
41587.02%
540918.17%
649622.03%
748921.72%
836616.26%
91446.40%
10452.00%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS