161. 百円の恋
《ネタバレ》 安藤サクラに尽きる。本当にいい女優だ。『愛のむきだし』で独特の存在感に注目するようになったが、やっぱり他に替えられない存在感。 冒頭は、あれ?安藤サクラってこんなブスで女っ気がなかったっけ?と思うほど酷い有り様。漂う閉塞感、底辺感もすごい。32歳にして引きこもりの処女。実家から追い出され、バイトで入った百円ショップは底辺ダメ人間の吹き溜まり。そこの同僚に処女をレイプで奪われるが、バナナ男とはようやく良い関係に。かと思えば逃げられしまうという、『嫌われ松子』みたいな悲惨な人生。 それがボクシングに打ちこんで変わってくる。決して美人ではないけれど、ふとした表情に色気があってチャーミング。死んだような顔が活きてくる。ボクシングの動きもシャープで本格的。 これで努力が実って勝ってしまえば実に映画的なのだが、そうならないのがいいところ。ボコボコにやられて、負け犬から脱せない。でも、これまでの底辺にうごめく虫けらのような人生とは確実に違っている。ビューティフル・ルーザー。そのボロボロになった姿が愛おしくて感動的。 この役を安藤サクラ以上に表現できる女優はいない。 相手役の新井浩文も適役。それ以外も登場人物のキャラが立っているし、印象的なシーンが幾つも散りばめられている。 ヤンキーっぽい姉妹ゲンカ、バナナ男の乳首プレイ、泣き笑いで食べる巨大肉、同僚ゲス男のレイプ、強盗に入るやきそば弁当女。いたるところにセンスの良さが感じられ、見終わった後は温かい気持ちになれる。 趣味の違う友人が薦めていたが、これには共感。『ボーイズ・オン・ザ・ラン』と同タイプの観ていて痛くて楽しい映画。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-09-11 01:12:26) |
162. 海を感じる時
《ネタバレ》 現代ものだと思って見始めたところ、ストーリーやセリフがいやに古臭いなと思ったら、原作は中沢けいが18歳の時に群像新人文学賞を受賞した1978年の小説だし、脚本も還暦を過ぎた荒井晴彦が担当。洋(池松)の高校時代のセリフは、およそ高校生らしくない内容と妙に古臭い言い回しがあり、昭和前期かと笑ってしまうほど。中途半端に古くなってしまった感のある作品を、今映画化する意図がよくわからない。 そもそも映画での時代設定が伝わってこない。ヘアスタイルやファッション、小物、街や全体の雰囲気など、1978年当時にしては新しいし、現代にしては古臭い。どっちつかずで統一されていないバラバラ感。その統一感のなさは、洋のセリフにも感じた。 二人がボソボソする会話も滑舌が悪くて聞き取りにくい。内容もそうだけど、演出にも難あり。これならいっそのこと、昭和テイストのロマンポルノにでもしたほうがマシだったかも。そうなると、市川由衣は出演OKしないか。文学的作品の主役ってことで受けたんだろうから。 話題になった初フルヌードの市川由衣だけが見所のよう。ここが勝負と覚悟を決めて臨んだであろう市川由衣を生かし切れてなくて、ちょっと気の毒になる。はっきり言って脱ぎ損。でも、それがないともっと退屈だっただろうから、まったく無駄ではなかったってことか。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-09-09 02:16:11) |
163. スイートプールサイド
《ネタバレ》 太田が純情を通り過ぎて怖すぎる。恍惚とした表情で女の子の毛を自分の肌に擦りつけたり食べたりしている姿は、気持ち悪いことこの上なし。毛に対する執着や妄想が、フェチを超えて変態の領域。ドン引きしてしまうが、仕舞いには笑えてくる。 女子が自分の毛を男子に剃らせるなんてありえない。だけど、それをやってのけるめちゃくちゃ強引なストーリー。変態童貞少年の願望や妄想を映画にしたような感じ。競泳水着の女の子の毛を剃るシーンはマニアックの極み。女の子への妄想を大自然に例えながらの演出がおもしろかった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-09-02 22:38:18) |
164. アウトレイジ ビヨンド
バンバン人が死んでいく。目が離せないが、一本調子で印象に残りにくい嫌いも。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-09-02 00:18:48) |
165. スリーピング ビューティー/禁断の悦び
《ネタバレ》 女子大生がお金のために始めた風俗のバイト。その内容が、睡眠薬を飲んでただ眠っている間に、客の老人が挿入以外は好きにしていいというもの。老人たちのプレイがなかなかマニアック。 何を描きたかったのか、さっぱりわからない。親友のバードマンの存在もよくわからない。アートぶったシュールな作りが鼻につく。エミリー・ブラウニングのスレンダーなヌードだけ。他に何も残らない。 [DVD(吹替)] 2点(2015-08-30 01:55:34) |
166. 孤独な天使たち
《ネタバレ》 スキー旅行をサボって少年が引きこもった地下室に、薬中の異母姉が転がり込んで――。反発し合っていた二人が心を通わせる過程に感情移入できないし、演じる二人からあまり魅力を感じない。孤独な魂が溶け合う肝心要のシーンで使われるオペラも苦手だし、ベルトルッチ監督の世界についていけず。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-08-28 22:25:22) |
167. 超高速!参勤交代
ウェルメイドな時代劇。アイデアがあって脚本もよく練られて、うまくまとまっている。が、惹かれるものはあまりなかった。安心して見ていられる時代劇だが、もっと滅茶苦茶に型破りか、あるいはその逆にリアルな方がよかったような。その点が、ちょっと中途半端で物足りない印象に。 [DVD(邦画)] 5点(2015-08-28 22:24:05) |
168. セッションズ
《ネタバレ》 ポリオによる全身麻痺の障碍者とセックスセラピストの交流が生々しい。なるほどこんな感じになるのかと。でも、麻痺があっても感覚は生きているのだから、性欲だって健常者と同じはず。むしろ制約がある分、その欲求はより強くなるのかも。38歳の男の頭の中は童貞中学生と同じレベルで、微笑ましいような切ないような。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-28 22:22:43) |
169. 快楽の悪の華
《ネタバレ》 弁護士事務所を解雇されたのに妻には言えず、男娼で稼ぐ男が主人公。この男が政治家の夫と寝る寸前までいったときの写真をネタに恐喝しようとして逆襲を食らう。 身から出た錆としかいいようがなく、主人公を叩き潰そうとする悪党のほうに肩入れしてしまった。主人公としての魅力がないし、ストーリーもありきたり。主人公は素人なのに闇組織の人間なのかと疑うほど、殺し屋を使ってくるような相手にやたら強気なのにも違和感。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2015-08-26 20:49:51) |
170. アウトレイジ(2010)
《ネタバレ》 『仁義なき戦い』をドライに現代風味にしたようなヤクザもの。裏切りと暴力の連続だけどまとわりつくようなジメジメ感はなく、あっさりと小気味良い印象さえ受ける。小国の大使館が闇カジノに利用されているのが劇画的。 破滅型の主人公が部下がすべて殺されたのに一人だけ自首したのが腑に落ちない。そこに至るまでの暴走ぶりからすれば、一人でもボスの首を狙って特攻しそうなものなのに。これまでの北野映画での主人公のイメージを変えたかったのかもしれないが、キャラがブレたような気がする。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-08-26 20:48:23) |
171. 百瀬、こっちを向いて。
《ネタバレ》 原作は未読だが、いかにもライトノベルの恋愛小説テイスト。悪い意味でのアイドル青春映画っぽく、薄っぺらくて青臭い。なんだか気恥ずかしくなってくる。元ももクロの早見あかりの演技に惹かれないなら厳しいか。主演にハマるかどうかというのは大きいが、主演の二人に入り込めず。 原作者の中田永一が、乙一の別名義と知ってビックリ。この映画からは片鱗も感じられなかったが、原作を読んで確かめたい気もする。乙一原作の『暗いところで待ち合わせ』は、純愛ストーリーと相まって主演の田中麗奈の魅力が発揮されていた。その魅力が本作には感じられなかったので、もしかしたら原作と映画が違っているのかもしれないし。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-08-26 20:46:39)(良:1票) |
172. ババドック ~暗闇の魔物~
《ネタバレ》 息子を産んだ日に夫を失って、ずっとそのことを引きずっている女。エキセントリックな子どもに手を焼いて、育児ノイローゼのような状態に。 子どもの可愛げのなさがリアルで、母がイライラするのもよくわかるが、そうなるような育て方をしたのかもしれないし。 とにかく、母も子も人を不快にさせるような、強烈な負のオーラを持っている。ババドッグは母の心に宿った闇の象徴なのか、絵本も母が自分で作り出したようにも見える。 全てが母の妄想かと思えば、ババドッグを閉じ込めて飼いならしているようなラスト。現実なのか寓意なのか、どちらにも取れるような感じだが、ホラーに寓意はあんまり合わないような気もした。それに、メインの二人がどちらも好感が持てないタイプでは、ホラーといってもいわゆる他人事になってしまう。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-07-26 23:22:13) |
173. なんちゃって家族
《ネタバレ》 麻薬の運び屋をカモフラージュするための擬似家族に、本物の家族のような絆が生まれるベタで王道のロードムービー。薬の売人、ストリッパー、ホームレス少女、童貞少年の組み合わせはいいんだけど、家族のような関係が生まれる過程が少し弱い気がする。なので、盛り上がりそうで盛り上げきらなかった感じで、感動的なシーンも乗りきれなかったような。コメディとして良く言えばきれいに、悪く言えば都合よくまとまっている。 下ネタは別に嫌いというわけではないのだが、ちょっとしつこい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-25 23:06:03) |
174. モーガン・ブラザーズ
《ネタバレ》 グロいスプラッター映画かと思えば、なんともユーモラスな不思議な味わいのある作品。拉致監禁されてミンチにされそうな極限の緊張状態の中で、プッと吹き出したくなるようなシーン。まさに緊張と緩和の妙。ホラーとコメディの融合はとても難しく、おもしろいホラーコメディはなかなかお目にかかれない。少しでもバランスを間違うとおちゃらけたような駄作になりかねないのに、その匙加減が絶妙でセンスの良さを感じる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-24 00:07:35) |
175. her 世界でひとつの彼女
《ネタバレ》 アンドロイドに恋をするという物語はこれまで幾つもあったと思うが、現実味はなかった。体を持たない人工知能OSという設定に現実感があり、それが恋愛対象となることが近い将来本当にありそうでリアル。現実にこういうOSができれば、中毒になる人が続出で社会問題になりそう。見たのは吹替え版だったが、声がよかった。 OSサマンサと主人公セオドアの痴話ゲンカが人間そのものだった。OSが進化して、セオドア以外にもたくさん男を作るのが面白い。 独占しようとする男に対し、「あなたのもので、みんなのもの」と答えるサマンサ。単語の間に無限大に広がる空間、物質の世界とはまるで違う場所に居場所を見出したOSは去っていく。その辺が哲学的でピンとは来なかったが、コンピュータに恋をした男の気持ちはわからなくもない。ただ、OSとの別れからラストのキャサリンへの手紙の内容にどうつながるのかが理解できない。あれだけウジウジしていたセオドアが、OS彼女との別離をすぐに切り替えられるものなのか、キャラがブレている気がする。ラストはなんだかずいぶん強引なもっていき方に感じて、着地点がもっと自然でしっくりしていれば、印象はかなり違ったような気がして惜しい。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-07-24 00:04:10)(良:1票) |
176. 危険なメソッド
《ネタバレ》 クローネンバーグ監督といえば、変態、グロ、気持ち悪いというイメージ。なので、精神分析の巨匠フロイトとユングの師弟関係をクローネンバーグ作品で見れるとは思わなかった。クローネンバーグのイメージが覆るような、実話に基づいたまともな作品なので、心理学、精神分析に関心や知識があるなら、興味深く鑑賞できる。そうでないなら、専門用語も飛び交っているし、二人の理論の違いもピンと来ないかも。 精神分析医が患者に手を出すのは、学校の先生が生徒に手を出すようなもの。どんな言い訳をしたところで、精神依存されやすい立場を利用して自分の欲望を叶えているだけに見え、プロ意識の欠如しか感じない。ここで描かれるユングは、無神経で自分本位の嫌味な人間に見える。何気ないシーンだが、フロイトの家で家族が大勢待っている中をユングが自分の皿に料理をテンコ盛りに取ったり、師であるフロイトと渡航するのに自分だけ妻と特別船室を取っていたり。裕福な妻の恩恵を存分に受けていながら妻を裏切って患者を愛人とし、愛人との関係も自分を正当化して患者を嘘つき扱いする手紙をフロイトに送っている。紳士面をしているが人に対する配慮やリスペクトが感じられないので、フロイトが彼を嫌ってついには絶縁にまで至る心情はよく伝わってくる。フロイトにも偏見や頑なな面があるが、二人の関係だけを見ればユングへの嫌悪感からフロイトの肩を持ってしまう。 キーラ・ナイトレイの精神疾患演技は見事。美形のスター女優が変顔と言えるくらい顎を突き出して奇妙な姿を晒すのは、百年の恋も冷めそうなリスクもあって結構勇気もいると思うが、やりきるところにプロの凄さを感じさせる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-20 23:00:49)(良:1票) |
177. MAMA(2013)
《ネタバレ》 ママは不気味で怖いし、幼い姉妹は抜群に巧かったのに、ストーリーはちょっと飲み込めないところがあって水を差された思い。結局ママが何をしたかったのかがわからない。我が子を捜し続けて、せっかく胸に抱いた我が子の遺骨。それなのに、姉妹を取り返そうして我が子の遺骨を投げ捨てるというまさかの暴挙。これがコントなら、放り投げられた我が子の「うそぉ…」って言葉が聞こえてきそう。これは突っ込まずにはいられない。 ママは実体がはっきり見えない時のほうが和テイストの不気味な怖さがある。洋テイストのゾンビ的な姿をはっきり現してからは怖さが消えてしまったのが残念。我が子放り投げ事件も尾を引いて、姉妹の別離や擬似親子の絆に浸りきることができず、微妙なラストに。ママが顔を晒さないうちは良かったのに。あの顔はいかにも作り物のモンスター感があって、よく見るとファニーな感じもする。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-20 22:58:47) |
178. ファイア by ルブタン
《ネタバレ》 パリの有名ナイトスポット、クレイジーホースでのダンスショー。モデルのようなトップレスダンサーの美しい肢体は感心してしまうが、こういうショーはライブでこそ映えるもの。だったら、ドキュメンタリーよりも『ショーガール』のようなストーリーのあるドラマを観たい。ただし、『ショーガール』自体はおもしろくなかったので、鑑賞に堪えるストーリーのものを。でも、そうなるとセリフを話せる女優を起用することになるので、ダンサーとしての質は間違いなく落ちるだろうけど。 世界最高峰と呼ばれるダンサーだけあって、『ショーガール』よりこちらのほうが遥かに上品で美しい。クレイジーホースのショーがこんな感じなんだと雰囲気をちょっと知ってみるにはいいかも。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-07-20 22:57:03) |
179. アンダー・ザ・スキン 種の捕食
《ネタバレ》 セリフがほとんどなく説明的なものがないので、ライダーたちの存在も含めて設定を把握するのに手間取る。エイリアンが男たちを捕食する場面はリアルには描かれず、観念的な演劇のような映像で表現されている。人間は牛や豚のような単なる材料でしかなかったが、エレファントマンのような人間に出会ったことでエイリアンの心に変化が起こる。ただ、この顔に障害のある男に動かされた理由がピンとこない。ピュアな心に触れてということなんだろうけど、溺れた人を命がけで助けるような優しい男を無慈悲に捕食したほど、人間に対しては淡々としていたのに。 人間性に目覚めたエイリアンが、非人間的なレイプ魔に惨殺されたのは痛烈な皮肉か。人間以外のものが人間的になろうとする物語は、人魚、ロボット、人形、妖怪などいろんなバージョンがあるが、これはそのエイリアン版ともいえるかも。 シュールな無言劇に近い印象で、二回見るとジワジワくるが、初見では退屈でストレスが溜まる。そういう映画はあまり好きじゃない。ヨハンソンのフルヌードが話題になったが、意外にたるんだ体は役作りのせい? だとするとすごい女優魂だが、ずいぶんとイメージが違った。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-07-19 22:01:00)(良:1票) |
180. トランストリップ
《ネタバレ》 従来のホラー映画をイメージすれば拍子抜けを食らう。キレイな女性が被害者となるホラーでは恐怖や不安におののきながらも健気に頑張る姿にこそ肩入れできる。ところが、ホラーヒロイン史上最弱のヘタレメンタルのアリシアに共感できない。ホラーやサイコサスペンスは、主人公に感情移入できないとつまらない。 ――と思っていたのだが、初見からしばらく経って従来のホラーに期待するものとは違う視点で見ると印象がガラッと変わってきた。 ホラーといえば、必ず悪意や狂気を持った人物や霊が出てくる。だが、この映画にはオカルト現象もシリアルキラーも存在しない。不快な人物、無神経な人物は出てくるが、明らかな悪人は一人もいない。 終始不機嫌できつく当たるバルバラ、下品で無神経なブリンクらの存在は、神経質でメンタルの弱いアリシアには負担が重すぎた。一人だけスペイン語がわからないのもあって、孤立感、被害妄想を募らせてしまう。 人にはどうしても生理的に合わないやつというのがいるものだが、学校でも社会でも接触を避けることはできる。ところが、旅行ではそうもいかない。仲の良い友達同士でも数日旅行で寝食を共にすればトラブルにもなるのに、相性の悪い者同士ならたまったものではない。ギスギスイライラのストレスがびんびん伝わってくる。 メンタル崩壊してパニックを起こしたサラは、呪術師が妙な儀式で裸にされた上に変な薬を飲まされて、息をしなくなるという最悪の結末。 普段は特別なこともなく普通に生活している人たち。普通だったらどこかでストップがかかるものだけれど、悪意がなくても歯車が狂えば現実にもこういう惨事が起こりうるかもと思わせる。そうした類の怖さを感じさせるサイコスリラーだった。 人間心理の危うさが浮き彫りになる点では面白い。ただ、ヒロインに感情移入できないので、ホラーを楽しむ要素であるハラハラドキドキはしないのが弱点。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-19 21:46:10) |