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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2383
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1881.  ロック・ミー・ハムレット! 《ネタバレ》 
まずこの映画は、S・クーガンという癖のある俳優が観る人にとってセーフか否かで評価が大きく分かれるでしょう。私はまあかろうじてOKでしたが、ダメならば観るのはすぐ止めた方が良いでしょう。 落ちこぼれの集まった演劇クラスの教師が、自作の脚本でコースの存続を賭けた大勝負に出るという、なんか今までにさんざん見たことがあるプロットではあります。その劇がシェイクスピア『ハムレット』の続編というか後日談だというところがまあこの映画のミソです。ところがこの映画の脚本を書いた人、シェイクスピアにも『ハムレット』にも造詣がなかったみたいで、肝心の『ハムレット』がまったく生かされていないのが痛い。M・ブルックスだったら面白い『ハムレット』のパロディを創ってくれたろうに、どういうわけか演劇だったはずなのにミュージカルになっています。そしてその続編のストーリー自体が妙にイエス・キリストを前面に押し出した様な展開で、これじゃあ『ロック・ミー・セクシー・ジーザス』という邦題にした方が判りやすいぐらいです。 まあこのミュージカルのアイデアは、『glee/グリー』を先取りしているところもあって面白いんですけど。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-07-07 23:30:18)
1882.  危いことなら銭になる 《ネタバレ》 
スタイリッシュ、と言うよりかなりオフ・ビートなドタバタコメディです。脚本を書いた山﨑忠明という人、実は岡本喜八の傑作カルト『殺人狂時代』のオリジナル脚本家でもあるそうで、なんでも日活でボツにされたのが東宝で採用されて陽の眼をみたそうです。そしてこの人、アニメ版『ルパン三世』の脚本も書いていると知って納得しました。宍戸錠や浅丘ルリ子などのキャラが『ルパン三世』の主要キャラと性格づけが良く似ているんです。極めつけは宍戸錠が乗り回す珍車メッサーシュミットKR200、ほら、『ルパン三世』にも登場する小型タンデム三輪自動車ですよ! この映画、監督が監督なだけにかなりアンバランスというか妙な拘りが随所に観られます。コメディのくせしてけっこう無造作に人を殺すし、殺し方も血が流れるところを強調したりして生々しい。おまけにその死体を見て浅丘ルリ子が派手にゲロまで吐くし、なんと言うか、ヒロインがゲロ吐く日本映画ってちょっと他にはないんじゃないかな。でも本作の彼女は、始めから終りまでもうバルカン砲の様な猛スピードでセリフをまくしたてて、その滑舌の良さには感心しました。 それにしても、左ト全の贋札名人が香港から帰ってくるという冒頭の設定でオチが大体判ってしまいました(笑)。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-06-07 20:29:17)
1883.  セクシー地帯 《ネタバレ》 
石井輝男の新東宝ライン・シリーズの最終作。ストーリーは適当を絵に画いた様な代物で、ヌードモデルがお相手をしてくれるクロッキー・クラブ(なんじゃ、そりゃ)を売春組織が隠れ蓑にしているなんて実に新東宝らしくていいなあ。ライン・シリーズのミューズである三原葉子が『黄線地帯』に続いて可愛らしいというかとぼけたキャラを演じているのは嬉しいところです。考えてみれば、彼女の魅力を最大限に引き出してくれたのが、石井輝男のこのシリーズだったと思います。「私のサイズは、99・64・99よ」なんてセリフもありましたが、今で言うところの“樽ドル”という感じでしょうか。あと、露出シーンもなくいきなり殺されちゃいましたが、三条魔子も新東宝ビューティズとしてはけっこう好きなんです、わたくし。 新東宝の映画って女優はけっこう魅力的な人が多いのに、相手役の若手俳優が大根役者ぞろいと言うのが、ただでさえ低いクオリティをさらにおとしちゃってます。この映画の吉田輝雄もちょっとひどいレベルです。 特筆しとかないといけないのはサウンド・トラックで、クールなジャズがいかにも魔都東京という雰囲気を作っていて素晴らしい。音楽を担当したのは、♫蔦の絡まるチャペルで~の『学生時代』を書いた平岡精二なんですよ、なんでこんな大物ジャズミュージシャンが新東宝映画のスコアを担当したのか謎です。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-06-04 00:20:44)
1884.  ラビナス 《ネタバレ》 
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』みたいに前半と後半ではテイストが変わってしまう映画。正統的なサスペンス・ホラーで始まったのに、途中からヴァンパイアかゾンビものみたいになっちゃいます。R・カーライルがまるで『28週後...』の高速ゾンビを先取りした様な暴れっぷりを見せてくれてなかなかの好演です。対するG・ピアースも彼が得意とするヘタれなヒーローと言うキャラなので安心して(?)観ていられます。 肝心のカニバリズム描写は特にグロいところもないのですが、実はいちばんグッときたのは冒頭の会食に出てくる妙に血なまぐさいレア・ステーキだったのは皮肉です。でもどうしても監督が『司祭』のA・バードなので、ラストなんかもカーライルとピアースのホモ的なイメージで閉めてきますし、もう彼女の趣味に走った感は否めなかったです。 そしてぶったまげたのはM・ナイマンの仕事とは思えない意表を突く陽気なサウンド・トラック、この先この映画はミュージカルになっちゃうんじゃないかと心配しましたよ。この辺りはD・アルバーンの色が濃く出ていたのかもしれませんね。
[ビデオ(字幕)] 5点(2013-05-29 21:20:27)(良:1票)
1885.  バーチュオシティ 《ネタバレ》 
もっと考え抜いた世界観のプロットならば『マトリックス』に匹敵する様な映画になっていたかもしれなかったのに、惜しいことしましたな。そういう凝り方をしないのがB級たるところでしょうが無いと言えるけど、冒頭のヴァーチャル・シークエンスは色んな意味で面白かったのは確かです。 R・クロウのケツまで見せる怪演は楽しめましたね。彼は最近こういうサイコな悪役をやらないので、ちょっと新鮮な感じです。反対にD・ワシントンがこの頃は悪役や屈折したキャラばかり演じているのが面白いところですが、ヒーローばかりじゃなくヒールも演じきれるのが二人が名優の証しでしょう。 この二人以外の登場人物にまるで存在感が無いというのも困ったもので、こういう伏線を張ることに興味がない監督と言うのが時たまいるんですよね。この監督アイデアはいいのに、イメージがそれに追いついていないので色んな過去作から引用しちゃう人みたいです。R・クロウの最期なんて、もろ『ロボコップ2』でしたね。 まあ女性やその道の方々にはクロウのお尻でしょうが、私にはあの伝説の元ポルノ女優のT・ローズが観れたことが最大のインパクトでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-24 00:44:46)
1886.  ドミノ・ターゲット 《ネタバレ》 
考えてみるとG・ハックマンとC・バーゲンは、『さらば荒野』『弾丸を噛め』本作と70年代に三本も共演しているんですね。すでに俳優業を引退した名優ハックマンですが、彼の生涯最多の共演女優がバーゲンだったとは実に意外です。まあカップルとしては実に不釣り合いな二人というわけだけじゃなく、三本が揃って凡作では映画ファンの印象も薄くなるのもしょうがないところでしょう。 さてこの映画は名匠と呼ばれたS・クレーマーの晩年の作品ですが、やっぱり力量の衰えは隠しようもありません。もともと彼は製作者としての方が高名で、撮る映画も世間を騒がせるようなネタ・テーマで一発勝負というスタイルで監督としてのテクニックや演出力が突出していたわけではありません。陰謀史観がまる出しの妙なテイストのオープニングからちょっと引いてしまいます。極めつけは終盤で襲われるバーゲンをハックマンが助けに駆けつけるシーン、いきなりストップモーションを使われて思わず「ださっ」って舌打ちしてしまいました。 気になったのは暗殺のターゲットが誰なのかを示さず、観るものにそれは大統領だったのではないかと感じさせる撮り方で、わざとその説明を省く見せかたは不気味な雰囲気を盛り上げていてちょっと良かったです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-17 00:16:19)
1887.  アフターライフ 《ネタバレ》 
最近は“演技ができるシュワちゃん”状態になってトップアクションヒーローと化したL・二―ソンが、霊と話が出来る葬儀屋というキャラです。 教師のC・リッチはレストランで恋人と諍いをおこしたあと愛車で帰宅、激しい雨でスリップし眼の前にパイプを積んだトラックが… 気がつく彼女は二―ソンの葬儀屋の作業場に居た。最初は体がマヒしていたがだんだん動けるようになり、そうなると「君はもう死んでいるんだ」と言われても信じるわけはなく、変態サイコ野郎に監禁されたんだと思うわけです。 恋人役はJ・ロングですが、彼はリッチが事故死したと言われても信じられず、なぜか葬儀屋が怪しいことをしているのじゃないかと疑念を持ちます。 土葬の習慣がある国に昔からある“生きたままの埋葬”に対する恐怖心をホラーに仕立てたプロットですが、二―ソンが立派過ぎてどう見ても真面目な牧師にしか見えないというのがまず失敗です。もっと変態性があるキャラの俳優を使うべきでしょう。C・リッチは健闘してます。オール・ヌードで歩き回ったりしますが、彼女が脱いだのはこの映画が初めてじゃないですか。J・ロングは『スペル』で演じたのとほぼ同一のキャラだったのはちょっとびっくりしました。 この脚本は「L・二ーソンは、実は誤って死亡宣告されて蘇生した人を生きたまま埋葬するサイコ・キラーなのじゃないか?」と観客に謎をかける狙いがあります。でもこの女性監督はM・ナイト・シャマランが良くやる様な伏線張りやどんでん返しを全然使ってないのでラストにもキレがなく、またホラー要素とサイコ・キラー要素が分離してどっち付かずの印象です。 C・リッチの衣装や髪の色など赤を凄く強調した映像はちょっと幻想的で、見どころはありました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-05 00:06:22)
1888.  ローズ・イン・タイドランド 《ネタバレ》 
久々にきましたダークなギリアムの真骨頂、もう俺は撮りたいものを撮ってやるんだ!という意気込みというか開き直りがビシビシと伝わってきました。あんな可愛い子にヤクの注射器を準備させる演技をさせるなんて、もうここでこの映画を観るのを止めちゃった人もけっこういたでしょうね。おまけにそこはかとなく漂う幼児性愛的な雰囲気、その分野に耐性の低い自分にはちょっと強烈なインパクトでした。読んだことがない私にはどこまで『不思議の国のアリス』をモチーフにしているのか見当もつきませんが、ここまでグロテスクにしちゃうともう関係ないでしょうね。恐るべきJ・フェルランドの演技、なんでアカデミー賞にノミネートされなかったのか実に不思議です。たぶん題材がヤバすぎたので、アカデミー協会もひいちゃったんでしょうね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-01-30 21:30:39)
1889.  マーシャル・ロー(1998) 《ネタバレ》 
B・ウィリス、可哀想にこの作品でラジー賞を貰っちゃったんですね、そんなに悪い演技だったかな? やっぱ“I am a low”なんて言っちゃったからでしょうかね。 さてこの映画の欠点は、9.11でも使われなかった戒厳令を爆弾テロが頻発したぐらいで発動させちゃったことに尽きます。その責任は政府と大統領が負うべきなのに、なんかB・ウィリスにみんな泥を被らせて終わっちゃうのはどうなんでしょう。別にあの将軍がクーデターを起こしたわけでもないのにね。A・ベニングも、けっきょく彼女は何者だったんでしょうか? かつてCIAに所属していたのか、今もいるのか良く判りませんでした。ひょっとして私立探偵だったりして。D・ワシントンもこの当時の彼の十八番である正義感あふれる不屈の男を熱演していますけど、家族もいないみたいだしどうも人物造形が薄っぺらですよね。最近の彼はこういうキャラを演じなくなっていますが、これはなかなかクレバーです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-01-14 20:48:52)
1890.  愛についてのキンゼイ・レポート 《ネタバレ》 
近親者がまだ生存している人の伝記映画は撮るのが難しいですね。キンゼイ研究所はまるで乱交クラブみたいで、やっぱ相当な変人だったことは確かです。『ビューティフル・マインド』ほどじゃないけど、この映画のキンゼイ博士はこれでもかなり美化されていると言う指摘もあるそうです。でも、ドキュメンタリーや記録映画とは違って、伝記ものは本質的には実在人物をテーマにしたフィクションなのであり、俳優の演技とドラマの内容で評価すべきものでしょう。その観点からはあまり成功したとは言い難いですね。 しかし史実通りなんでしょうけど、キンゼイ博士の調査手法は統計学的には意義があったんでしょうか?支援していた大学の学長が「彼のレポートは大学の宣伝になった」と図らずも言うシーンもありましたが、結局マスコミを騒がせたけど実は学問的にはあまり価値がなかったとほのめかしている様に感じました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-21 18:31:26)
1891.  少女妻 恐るべき十六才 《ネタバレ》 
まずは驚愕のトリヴィアから、なんとこの映画は昭和35年度芸術祭参加作品なんです!! さすがに受賞したわけではないみたいですが、恐るべし昭和30年代! 冒頭シーンでは明るい音楽が流れ、セーラー服の少女たちが校庭でバスケをしながらはしゃいでいます、まるで『青い山脈』か『若い人』みたいな雰囲気ですね。大騒ぎしながら校庭を飛び出し繁華街に繰り出した彼女たちは、一軒の喫茶店に入ってゆきます。開店前の店内にはケバイおネエちゃんがいて少女たちを叱ります、「商売衣装着て遊んでんじゃないよ、お前ら!」 何とこの娘たちはバリバリの娼婦だったんですよ。新宿駅東口のハモニカ横丁あたりが縄張りのヤクザが仕切っている売春組織で、組のチンピラがそれぞれのヒモになっています。娼婦とヒモで疑似夫婦というわけです。このヒモたちを定期的に“人事異動”させて担当する娘を変えるというのがビジネスライクで実に面白い。でもユキと五郎は真剣に愛し合うようになって、何とか組織から逃げ出そうと苦しみます。 この映画、予想外に丁寧に撮られていて、とくにユキと五郎の破天荒なカップルの恋愛は、同時期の松竹ヌーヴェル・ヴァーグを連想させるような瑞々しいタッチなんです。でも新東宝らしいダサさはもちろん健在で、客分として組に流れてきた殺し屋天知茂がやってくれます。天知のヘアスタイルがまた変でして、ビートルズをはるかに先取りした様なマッシュルーム・カットが全然似合ってません。堅気になって引退した仇敵が宇津井健こと“ハジキのブラック”、名字が黒木だからなんですがこのセンスが新東宝テイストなんです。そしてラストは新東宝お得意の無理矢理対決で、今回は“拳銃日本一”を賭けたガンファイトでした。 というわけで色々ヘンなところはありますが、最近観た新東宝プログラムピクチャーの中ではかなりいい味出している一篇でした。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-16 23:07:17)
1892.  美女と液体人間 《ネタバレ》 
最近、新東宝のプログラム・ピクチャーに嵌まっていたので久しぶりにこの映画を観ましたが、同時期の新東宝の映画と比べるともう超大作という感じでした(笑)。東宝特撮映画にしては珍しくタイトルに“美女”なんて単語を使っているところなぞ、それでも多少は新東宝の路線を意識していたのかな(新東宝なら間違いなく『裸女と液体人間』でしょうな) 人間が水爆実験の死の灰を浴びて液体生物に成り果てるなんて現代では大クレームが殺到すること間違いなしですが、その後ハマープロなど海外でも使われたことでも判るように、けっこうセンス・オブ・ワンダーに満ちたプロットだと思います。だけど、液体人間が何でギャングたちの周辺に出没する必然性が意味不明。ここら辺をよく整理した脚本だったらもっと良い作品になったことでしょう。 “美女”こと白川由美、彼女こそ東宝特撮映画のクイーンなのかもしれないと見直しました、それぐらい彼女は光り輝いていましたね。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-14 23:22:11)(良:1票)
1893.  恐怖の時間 《ネタバレ》 
渋谷の宮益署は夕方6時を過ぎてのんびりとした雰囲気に包まれていた。刑事課の部屋に若い男(山崎勉)が入ってきて「刑事の山本さんいらっしゃいますか」と尋ねた。帰宅しようとしていた初老の刑事(志村喬)が「わしが山本だが」と答えると、男は突然拳銃を突きつけて在室していた他の三人の刑事も武装解除して部屋に立てこもった。実は男は人違いをしていて、恋人を射殺した山本和夫刑事(加山雄三)をねらっていたのだが彼はまだ署に戻っていなかったのだった。 エド・マクベインの『殺意の楔』が原作だそうで、古典的な密室限定サスペンスです。密室と言っても、刑事部屋に三回も人が入ってくるのでどんどん人質が増えてくるのに、肝心の加山雄三がなかなか帰って来ないと言うのがサスペンスになっているのです。山崎勉はニトログリセリンを持っているので、人数が多い刑事たちも手が出せない。加山雄三は奥さんと食事をしたり、射殺した女の家に弔問に行ったりしているのを並行してカメラは映してゆきます。 ここまで観ていちばんイラつかされるのは、加山がまるで若大将みたい陰がない坊ちゃんで、正当防衛とはいえ女性を殺してしまったという苦悩がまるで伝わってこないところです。対照的に山崎勉は死んだ恋人のことを嘆くばかりで、熱演だとは思うけどキャラとしては深みに乏しい。貧乏だが真面目な恋人同士だったことは回想映像で語られるけど、なんで女が麻薬取引の現場にいたのかが説明されないのが作劇としてはとても不可解でした。刑事部屋に閉じ込められた人々と山崎努との駆け引きは見せ場として重要なのですが、どうも監督のサスペンス演出にキレがないのであまり盛り上がりませんでした。それでも、志村喬や土屋嘉男など刑事たちの海千山千ぶりは、観ていてなかなか面白かったです。 ラスト、事件が解決してからやっと加山雄三が警察署に到着して、「救急車が来てましたけど、何かあったんですか?」とボケをかますんです、これには笑いました。奥さん(星由里子)まで犯人に騙されて殺されかけたってゆうのにね、まったく…
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-08 14:33:32)
1894.  ポセイドン(2006) 《ネタバレ》 
開幕して約18分で転覆するのはほぼ『ポセイドン・アドベンチャー』と同じペース。だがその後はジェット・コースターなみのスピードでストーリーが展開する。リメイクは普通オリジナルより上映時間が長くなることが多いけど、オリジナルは二時間弱程度とさほど長尺じゃないので、ある意味珍しい例でもある。脱出に挑むのは10人で生き残るのが6人というのはオリジナル通りだが、それぞれのキャラ設定はオリジナルの登場人物を再構成した様な感じで、K・ディロンみたいに新規のキャラもいる(もっともこの“ラッキー・ラリー”はストーリー上では不必要な存在でしょう)。本作が印象悪くなった最大の原因は、この登場人物たちの性格付けが曖昧かつ弱いところだろう。K・ラッセルとJ・ルーカスなんか完全にマッチョなキャラがかぶってしまってる、オリジナルのJ・ハックマンとA・ボーグナインとは大違いなんだな。R・ドレイファスが“地図くん”を蹴り落として助かるシークエンスなんか、「なにもそこまで見せなくても…」ととても嫌な感じである。ここは今まで非情な海洋映画を幾つも撮ってきたペーターゼン監督の拘りなのかもしれない。密航して来た女性はオリジナルではC・リンレーに相当するキャラなんだが、その死に方は同じくS・ウィンタースを思い出させてくれる。そこで気がつくのは、このリメイクにはS・ウィンタースに相当するキャラがいないんです、これじゃあ盛り上がりに欠けるのも当然かな。 CGは確かに高レベルなんだから、さかさまになった船内での冒険・スペクタクルをじっくり見せて欲しいところです。原題から『アドベンチャー』を抜かしたからというわけではないでしょうが(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-09-12 19:37:53)
1895.  ゆりかごを揺らす手 《ネタバレ》 
別に怖いとは感じなかったけど、これはとことん後味が悪い映画ですね。お話のプロット立てにも私は少々疑問がありまして、まず自殺しちゃう産婦人科医。直接描写はないけれど、触診するシーンでナースを退出させるは手袋を外すはで、“彼はやっちゃいました”と観客に宣言しているわけです。ここは本当は何があったかは藪の中状態(もちろんアナベラ・シオラはやられたと思っているわけですが)という見せ方で撮った方が、不幸のどん底に突き落とされて逆恨みにいたるレベッカ・デモーネイの心情により説得力が出ます。この映画の脚本では、アナベラ・シオラを観客が感情移入できないようなキャラにしているのも上手くない。これじゃあデモーネイの逆恨みの理不尽さが深くならないし、逆にデモーネイを応援しちゃってる自分に気がついたりします。狂言まわし役のサイモンにしたってストーリーの中でもう少し使い道があったんじゃないかと思うし、だいいち彼が登場した最初のシーンでラスト・シーンが予想できたし、実際思った通りのエンディングでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-27 22:33:42)
1896.  フォー・ルームス 《ネタバレ》 
オムニバス好きのわたくしですが、これはつまらない一本でしたね。まず狂言まわし役のティム・ロスの過剰な演技が生理的に合わないんですから、どうしようもない。“タランティーノと仲間たち”といってもその後も活躍しているのはロドリゲスだけで、第一話と第二話の微妙さを見ればそれも納得です。 まああえて言えばロドリゲスの第三話がなんでも大げさに撮っちゃう彼らしさが良くて、後の『スパイ・キッズ』に繋がるところがあります。 と、貶しながらも実はこの映画では第一話が好きで、なぜかと言うとあの魔女たちのオッパイ見せながらやってくれる脱力系の踊りが、『死霊の盆踊り』みたいで自分にはストライクなんです(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-25 22:50:53)
1897.  真夜中のサバナ 《ネタバレ》 
原作はアメリカではベストセラーのノン・フィクション小説なんだそうですが、映画化された本作はまったくノン・フィクションらしさがない、原作者が怒ったと言うのはそういう部分じゃないかと思います。この物語の主人公はサバナという町とそこに住む住人たちなのに、原作では第二部で語られてたケヴィン・スペイシーの裁判が映画ではメインに据えられているのでよくある法廷ミステリー映画になってしまったのが失敗でしょう。 サバナという所は、日本で言うと京都か金沢みたいな古都なんでしょうね。独自の文化を誇っている排他的な土地柄というわけです。そのサバナの実在の有名人であるレディー・シャブリなるオカマちゃんを出演させちゃったのが、やはり大失敗だったんじゃないでしょうか。だってスペイシーもキューザックも完全に喰われてしまってますもの、この素人に。 イーストウッドは真面目に丁寧に撮っているのは好感出来るのですが、この脚本ではどうしようもないところです。どうせベストセラーを映画化して原作者を怒らせるなら、『シャイニング』のキューブリックぐらい弾けて欲しいものです。そういう所はイーストウッドという人は固すぎるんだよなあ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-17 22:20:07)
1898.  4番目の男 《ネタバレ》 
ヴァーホーヴェンにしては珍しく宗教色が濃いのですが、この人やはり信心深くないことが逆に良く判ります(笑)。 『氷の微笑』の原型だと良く言われていますけど、“謎の女”がシャロン・ストーンの迫力に足元にも及ばないんじゃ、『氷の微笑』より遥かに映画としての面白さは落ちます。また主人公の作家が、ホモなのはしょうがないとしても、あまりにおバカなのがまたイラつきます。女に手相占いしてやるシーンなんか、脚本からしてアホまる出しじゃないですか。 よく考えると、この映画ニコラス・ローグの『赤い影』に雰囲気が良く似ているんですよ、個人的には「パクったな、ヴァーホーヴェン」と思っています。
[ビデオ(字幕)] 5点(2012-05-31 23:42:13)
1899.  ソードフィッシュ 《ネタバレ》 
×××が×××を付けているのを×××に見られたのや、バスの中に×××があることに×××が気づくのも、すべてトラボルタの仕掛けだったと言うのかい!こいつは神か悪魔か!(確かにお名前はガブリエル“大天使”ですが) この映画を貫いているご都合主義とラストのオチは、もう夢オチみたいなもんです。だいいち、人質を連れて銀行から出てきたテロリストを、なんで警察が狙撃しちゃうのかわけ判りません。そんな粗いお話しでも、有名スターを揃えて華麗な映像を怒濤のごとくぶつけてくれば、映画としてはなんとか観られるものが出来ると言ういい見本かも。 映画史に残るムダ脱ぎをしてオッパイを見せてくれたハリー・ベリーに一点献上です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-05-30 01:08:55)
1900.  バグダッド・カフェ 《ネタバレ》 
本作は私の観た映画の中で、観れば観るほど評価が下がった映画の筆頭です。フィルムに色をつけちゃう奇抜な手法とあまりに有名なテーマソング『コーリング・ユー』が紡ぎ出す世界はまだ耐用限度を保っているけど、如何せん中身がなさ過ぎる。ジャック・パランスが新境地を開拓するいい演技だったのは良かったんですけどね。 バグダッド・カフェを去ってゆくクリスチーネ・カウフマンが理由を訊かれて「だって、あんたたち仲が良すぎるんだもの」と答えるのですが、このセリフは私の感想でもあります。 そういやパーシー・アドロンって最近名前を聞きませんが、どうしちゃったんでしょうか?
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-05-14 23:54:20)
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