Menu
 > レビュワー
 > S&S さんの口コミ一覧。96ページ目
S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2383
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1901.  シャフト(2000)
名曲『シャフトのテーマ』をそのまんま使ってスタイリッシュな映像と編集でリメイクすれば、普通は面白くて客が呼べる映画になるはずだったのに… サミュエル・L・ジャクソンをここまでカッコ良く映した映画はなかったと思うんだけど、シャフトのキャラ自体がうすーいし悪役二人もアホみたいで穴だらけの脚本には参りました。指摘するまでもないのですが、あのラストは映画館で観たら間違いなく「カネ返せ!」と暴れたくなったでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-10-12 23:23:28)
1902.  冒険者たち(1967) 《ネタバレ》 
本作には熱烈なファンが多く評価も高いことは知っていますが、昔から私にはどうも合わなくこの作品の良さがわからないんです。60年代後半以降のアラン・ドロン主演の映画はどうも雑な作品が多いのですが、自分には本作もその中に入る一本です。男二人に女が絡むというプロットの映画は沢山ありますが、成功している作品はみな三人の心情や恋愛感情が細やかに表現されているという共通点があります。本作の最大の欠点はまさにその点で、なんか作りごとじみたお話しとしか感じられないんですよね。前半のパリでの生活は、飛行機だスロットカーだとやたら機械的な小道具を強調することでコンゴでの冒険生活と対比させようとしていますが、監督ロベール・アンリコの演出力では手に負えないところがあったようです。特にギャングが絡んでくるあたりからは薄っぺらい演出だなとつくづく思います。ラストの要塞島をとらえた空撮ショットは確かに素晴らしいので、プラス一点。
[DVD(字幕)] 6点(2010-10-11 23:05:59)
1903.  大魔神怒る 《ネタバレ》 
大魔神も二作目とあって設定も当然パワーアップされています。本編自体は単純な勧善懲悪ストーリーなので悪役の非道ぶりが重要なのですが、今回の悪役である御子柴弾正は隣国を攻め入って平らげようとしたわけです。他国を征服するのは戦国武将の習性ですのでそれを現代の価値観で批判しても無意味で、その分攻められた千草と名越の領主をどれだけ善玉に仕立てるかがカタルシスに繋がってゆくわけです。その為の設定としてひたすら信心深い領主さまということになり、戦国領主と言うより神主一族みたいな平和主義の奇妙な武将になっちゃったのは笑っちゃいます。弾正に攻め込まれてむざむざ斬り殺される名越の殿様(なんと内田朝雄が善人役!)の情けない姿には、戦後日本に蔓延していた無抵抗平和主義思想を垣間見るようで情けないところです。魔神も本作では木端微塵に爆破されちゃうし、そりゃ「怒る」のも無理ないですよね。相変わらず魔神が暴れるシーンのミニチュアワークは芸が細かくほれぼれしまうが、さすがに十戒みたいなあのシーンはちょっとやり過ぎでは(笑)。 たかが特撮映画と侮るなかれ、良く観れば製作当時の風潮がわかるというものです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-10-11 10:42:03)
1904.  ブルーサンダー 《ネタバレ》 
久しぶりに観たけど、やっぱブルーサンダーはかっちょいいねえ、燃えます。ストーリーはB級テイストなんですが、この作品決してローバジェットじゃないので今観直しても決して古臭くないところが凄い。「どうやって撮影したんだろう」と言うような眼を見張らせるショットが連発で、いまだ本作を超えるチョッパー・アクションはないと断言できます。CG全盛時代ですから、こういう実機を飛ばす贅沢はもうあり得ないでしょうね。そして気が付いたのは、挿入されるTVニュースのキャスターが『ロボコップ』でも狂言回しとして出演しているマリオ・マチャドであること。主人公の名前は同じ“マーフィー”だし、本作からヴァーホーヴェンはインスパイアを与えられたのかな。そう言えばロイ・シャイダーと『ロボコップ』のピーター・ウェラーは何となく雰囲気が似てませんか?
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-10 23:13:04)(良:2票)
1905.  ポルノグラフィックな関係
いかにも大人っぽくフランスらしくていいですね~。ナタリー・バイは若いころトリュフォー作品に良く顔出してた女優ですけど、すっかり熟女になっています。『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のレオナルド・ディカプリオの母親役ぐらいしかないのですが、もっとハリウッド映画にも出て欲しい女優です。 そして「彼」セルジ・ロペス、どっかで見た顔だなと思ったら、『パンズラビリンス』のあの極悪非道なヴィダル大尉じゃないですか。本作と比べてみてもこの人の演技力はけっこうレベルが高いなあと感心しました。題名のせいもありレンタルショップではエロドラマのコーナーに置かれていることが多いのですが、観て損はない佳作です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-10-10 11:04:28)
1906.  オリエント急行殺人事件(1974)
推理小説史上もっとも有名なトリックだから結末が判っていて鑑賞する人が圧倒的に多いわけで、そこを逆手にとってちょっと陽気で華やかに映像化した監督ルメットの着想は正解でしょう。この映画は彼にとっては雇われ仕事ですが、「脚本を読んで奇抜なトリックにびっくりした」と真顔でインタビューに答えているのには正直こっちが驚きました。シドニー・ルメットとあろうお方が、あんな有名なお話を知らなかったなんて! 正直言って筋を追ってゆくだけで終わっちゃった印象ですが、自分のごひいきの俳優たちがあれだけ登場するのを眺めるだけでもう満足です。リチャード・ロドニー・ベネットの優雅なワルツ風のテーマは最高です。
[DVD(字幕)] 6点(2010-10-07 23:15:20)(良:1票)
1907.  カリートの道
抑えた演技のパチーノと、キャラが立ちまくっているペン。この二人の名優のコンビネーションが絶妙なので、とても良い余韻が残る名作だと思います。特にペンは今まで観た中で最高の演技ではないでしょうか。なんか最近えらそうな役柄が多いのですが、彼は本来変なチンピラみたいなキャラでもとても大きく膨らませることができる役者です。 こうやって観ると、デ・パルマという監督は単に映像フェチなだけでなく、けっこう役者の演技を引き出すのも上手いのかもしれませんね。そしてあの切ないエンディングはデ・パルマ映画の中で最高の出来で、思わずホロりとさせられます。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-10-06 23:23:06)
1908.  レリック 《ネタバレ》 
タイトル・ロールの脚本に四人も名前が並んでいるのを見て、映画の出来はだいたい想像出来ました(笑)。まあ四人ででっち上げたに脚本にしては、ストーリーの破綻は少ない方だと思いますけど。それでもせっかくリンダ・ハントやコンスタンス・タワーズを起用しているのに、どちらも中途半端にストーリーからフェードアウトしちゃうのがホントもったいない。そもそも、怪物が登場するバックボーンが良く描けていないので盛り上がりませんよね。画面が暗いのは、出来に自信がないB級ホラー系映画に共通する特徴です。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-10-06 20:17:24)
1909.  ドクトル・ジバゴ(1965) 《ネタバレ》 
デヴィッド・リーンの超大作大河文芸ロマンですが、どうかな、リーン作品の中では失敗作の方に入るのではと感じます。脇にアレック・ギネスやラルフ・リチャードソンそしてロッド・スタイガーと言う重量級名優をそろえているのに、なんか人物造形が薄っぺらなんですよね。三時間以上も上映時間がある割には原作を映像化するのに必死と言う余裕のなさが感じられ、ストレルニコフの逮捕処刑をスタイガーの説明セリフだけですませちゃうなぞその一例。なので、壮大な映像紙芝居を見せられている様な感じがぬぐえないのですよ。『ラーラのテーマ』は数あるモーリス・ジャール映画音楽の中でも最高傑作だと思うんですが、その使われ方も「さあ、盛り上がれ!」というあざとさが感じられませんか。 最近読んだトリュフォーの映画批評をまとめた本の中で本作を徹底的にこきおろしていたのが興味深かったです。どうもトリュフォーはリーンが大嫌いだったみたいですね。 
[映画館(字幕)] 5点(2010-10-04 19:49:47)(笑:1票)
1910.  カラー・オブ・ハート 《ネタバレ》 
「TV番組の世界に入り込んだ姉妹の冒険」と言うアイデアはともかくとして、ベタな展開の学園物コメディ・ファンタジーに落ち着かせない脚本のパワーが秀逸。プレザントヴィルの世界もけっこう凝った設定なので、前半のコメディラインも生き生きしてます。「カラード」と「モノクロ」に町の住民が二分してゆき、それがアメリカらしい人種問題のメタファーになっていくのには、眼からウロコで上手さに感心させられました。でもやっぱりこの作品の成功は、デジタルテクノロジーを駆使したパートカラー映像の美しさに負うところが大きいでしょう。
[ビデオ(字幕)] 9点(2010-10-03 23:31:57)(良:1票)
1911.  私がクマにキレた理由 《ネタバレ》 
金髪じゃない、黒っぽい色の髪してるスカーレット・ヨハンソンも悪くないなあ。と個人的な好みはどうでも良いとして、切り口がシャレっぽいところは気に入りました。高層ビルに赤い傘のシンボル・マークが付いているので「ん、アーノルド・パーマーの本社ビル?」と思いきや、なんと『メリーポピンズ』へのオマージュシーンに繋がるとは、思わず「うまい!」と感心してしまいました。それにしても「アニー」と「ナニー」とは日本人にもわかりやすいダジャレですねえ。 しかしストーリー自体はけっこうご都合主義なところが目立ち、そもそもヨハンソンがナニーになる動機が良く理解できませんでした。 まあ相変わらずポール・ジアマッティがいい味出してたので、プラス一点と言うことで。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-10-02 23:28:31)(良:1票)
1912.  真昼の暴動 《ネタバレ》 
ジュールス・ダッシンが『裸の町』を発表する前年に撮った脱獄もの映画の佳作。主演はバート・ランカスターで、これも『殺人者』でデビューした翌年で若々しい姿と言いたいところですが、この人ほんと若い時から風貌が変化しなかったんだなと改めて感嘆しました。脱獄映画のお約束通り看守長のヒューム・クローニンが陰湿なサディストなのですが、風采の上がらない小男であるクローニンを使ったところが上手い(ランカスターと違ってこちらは実に若々しいのが可笑しい)。ランカスターや仲間の囚人たちの入所前の生活をフラッシュ・バックで挿入する演出が効果的です。それぞれのシーンに女との因縁を絡めて描いており、普通おとこばかりで殺伐とした絵柄になりやすい脱獄ものなのに三人の女優が色を添えてこれはなかなか良いアイデアです。 看守長は囚人をスパイに仕立て、正体がばれたスパイは囚人たちに処刑されるなど、けっこう当時としてはショックな描写が見られます。ラストは脱獄に合わせて囚人たちが暴動をおこし、ランカスターたち脱獄犯とともにクローニン看守長も死んで鎮圧されてしまいます。このシーンでは刑務所側は重機関銃で囚人を撃ちまくり、まるで捕虜収容所のおはなしみたいな荒っぽさです。でも脱獄しようとする囚人の心情は『ショーシャンクの空に』なんかより切実に伝わってきて、バッドエンドな結末ですが監督の力量が感じさせられる一編です。
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-02 23:01:22)
1913.  スコルピオ 《ネタバレ》 
バート・ランカスターとアラン・ドロンの二大スターが競演!ということで、たしか公開時にはけっこうヒットしたと記憶しています。その当時は何となく見逃がしたのですが、いま観てみると「観なくて正解」だったというのが正直な感想です。 ドロンとランカスターと言ってもランカスターの方が圧倒的に出番が多いし、彼が善玉だとばかり思ってたら二転三転して実は二重スパイでした、というストーリーなんですがサスペンスの盛り上げ方が甘いのでだらだらした印象しか残りませんでした。 ジェリー・フィールディングが担当しているとはとうてい思えない、まるでTVムービーみたいな安っぽい音楽が悲しい。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-09-30 20:46:53)
1914.  地球防衛軍 《ネタバレ》 
おそらく本作は日本初の本格的なエイリアン侵略ものSF映画です。東宝特撮映画は前作『ラドン』からカラー制作されており、個人的には本作あたりがもっとも色鮮やかな東宝特撮映画ではないかと思っています。ミステリアンのコスチュームやマーカライト・ファーブの塗装など、鮮やかな色使いですよね。ちなみにミステリアンの首領(赤のコスチューム)は土屋嘉男が演じていて、本人いわく「日本映画史上、初の宇宙人役者」なのだそうです。突っ込みどころはけっこう豊富ですが、そもそもこのミステリアンの地球(日本?)侵略はシリアスに考えるとほとんど『プラン9・フロム・アウター・スペース』と一緒みたいなもんで、そこをここまで大真面目な活劇にまとめ上げた本田猪四郎の力量は大したものです。余談ですが、あの入浴シーンで有名な白川由美は、なんと二谷友里恵のお母さんなんですね。 当時出回りだした画期的な新素材(プラスチック!)を多用して製作されたミステリアン要塞のセットは同時期の『禁断の惑星』と比べても決して引けを取らない出来で、東宝特撮のレベルの高さがわかります。伏線もなくいきなり登場するα号β号もミサイルの様なスタイルが垢ぬけていて、けっこう好きです。 若い人たちが観れば「なんじゃこりゃ」と感じる部分が多いでしょうが、私たちの世代は伊福部昭のメインテーマを聞くと思わずアドレナリンが噴出しちゃんですよね。
[地上波(邦画)] 6点(2010-09-29 20:56:36)(良:2票)
1915.  ソフィーの選択 《ネタバレ》 
メリル・ストリープは本作で二度目のオスカー受賞してから延々とノミネート・クイーンを続けていますが、この映画の演技を見ればそれも止むをえないと納得しました。それほど本作での彼女の演技は鬼気迫る迫力があり、今後も本作を超える演技を披露することは無理ではないでしょうか。もちろん賞はその年に選ばれた候補者との競争ですが、審査員の記憶にソフィーの印象が残っている限りは彼女には不利になるでしょうね。 メリルの演技は確かに凄いのですが、自分にはどうも観終わってピンとこないところがあり、それはなぜだろうかと考えてみました。本作ではほのめかす描写だけで終わっていますが、ポーランド人であるソフィーは戦前は積極的ではないにしろユダヤ人に対する差別意識を持っていました。ポーランドには歴史的にも反ユダヤ主義の根強い土壌があったことを忘れてはいけません。皮肉にもそんなソフィーはユダヤ人と一緒にアウシュビッツに送られて、そこで悲惨な体験をするわけですが、解放されてから収容所での「選択」の記憶に苦しむだけでなく、自分も反ユダヤ主義の一員だったという原罪と向き合ってさらに苦悩したはずです。映画ではその原罪との葛藤する苦しみが無視されているので、ケヴィン・クラインと心中する意味が曖昧になってしまった気がします。 この映画は、単純に理解することのできない重いテーマを持っています。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-09-29 10:26:23)
1916.  ヤンクス
第二次世界大戦でノルマンディー上陸のために英国に集結した米軍兵士たちと英国女性の恋愛模様がテーマ。考えてみれば、百万人以上の血気盛んな若者が突然海を越えてやって来たわけですから、そりゃ男女のことですからいろいろあったでしょうね。 リチャード・ギアたち若い兵士と将校ウィリアム・ディベインのロマンスが並行して物語が進行するのですが、群像劇としては中途半端な出来です。登場人物たちを描く視点がとても甘ったるく感傷的過ぎるのが本作のダメなところです。同じようなプロットの傑作『戦場の小さな天使たち』と比べるとその差は歴然です。駄作とまでは言いませんが、凡作であることは否定できませんね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-09-26 21:51:08)
1917.  プルーフ・オブ・マイ・ライフ 《ネタバレ》 
私は本作と『プルーフ・オブ・ライフ』をごっちゃにして同一作だとばかり思っていました。いくらなんでもこの邦題はひどすぎるぞ、配給会社め! それはさておき、この映画はグィネス・パルトロウの熱演が受け入れられるかどうかで好き嫌いが分かれるところですが、自分はちょっとダメでしたね。確かに上手い演技ではありますが、あの顔にはどうも拒否反応が出てしまうのでね。 それに後半、「証明」の話がメインになってからの脚本がグダグダで、せっかくの俳優陣の良い演技が台無しになっちゃったのでは。 最近は数学者が主人公の映画が増えていますが、数学自体を上手く取り込んだ映画をそろそろ観てみたいものです。たとえば本作でも、「証明」の中身を素人にも何となくイメージが掴めるぐらいでも表現出来たらもっとエキサイティングな作品になったでしょう。まあそのためには、数学が判る脚本家(脚本が書ける数学者がいればベスト)を見つけてこないといけないので大変でしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-09-24 01:24:56)
1918.  鴛鴦歌合戦 《ネタバレ》 
まず志村喬の歌の上手さに唖然・呆然。この後テイチクレコードから本気でレコードデビューのお誘いがあったというのも納得です。わずか10日でこんな凄い映画を撮りあげちゃうマキノ正博の職人技と言うか神業には恐れ入りました。でも、志村喬がセットの退場方向を間違えて「そっちじゃないよ」と片岡千恵蔵に声をかけられるショットをそのまま使っているところもあり、まあそこはご愛敬ということで。 本作が撮られたときは志村喬はなんとまだ34歳!、千恵蔵の方が年上だったとはまったく驚くばかりです。だってどう見たって『七人の侍』や『ゴジラ』とおんなじ顔なんだから、恐るべき人です。 全編に漂う能天気なバカバカしさはもう最高で、市川春代の可愛らしさにはちょっと参りました。出来ればもうちょっと状態の良い画像で愉しみたかったところです。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-09-21 20:20:01)
1919.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 
まあ確かにタランティーノじゃなきゃこんなに狂ったストーリーは考えつかないだろうし、また彼だからこそ狂った脚本をここまで楽しめる映画に仕上げることができたとも言えましょう。ウンチク王タランティーノが言語についてここまでこだわりがあったとは意外でした。ドイツ語、フランス語、英語、イタリア語と、全編にわたって言語の違いがサスペンスを生む展開は脱帽です。 ブラピにあそこまでアホ丸出しな演技をさせるとは、タランティーノも人が悪いですな。監督の要求に素直に従ったブラピも人がいいんですね。おかげでクリストフ・ヴァルツが余計に上手く見えて、オスカー獲るのにナイス・アシストだった様な気がします。 そして『キルビル』にも出ていたジュリー・ドレフュス、『キルビル』に続いて劇中悲惨な扱いを受けてたような気がしますけど…。タランティーノって彼女が嫌いなのかな、など思わず勘ぐってしまいます。自分はNHK『フランス語講座』以来の彼女のファンなのですがねえ。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 00:24:39)(良:1票)
1920.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》 
序盤からサイモン・ペッグが左遷されるまでのキレの良い展開と編集は目を見張る出来の良さ。特にケイト・ブランシェット登場シーンには大笑いさせられました。いろんなハリウッド製アクションのパロディが観られますが、「真面目で優秀な警官が田舎のコミュニティーでひどい目に遭う」というプロットにはあの『ウィッカーマン』へのオマージュがあるのでは。コメディとシリアスのバランスがこれまた絶妙な脚本なので、ハリウッドコメディとは異質のカタルシスが味わえて楽しいですね。でも、終盤あれだけガンをぶっ放しているのに、負傷しても誰も死んでいないというのは、これまたハリウッドに対する皮肉が感じられます。 それにしてもティモシー・ダルトンの最期はほんと痛そうでしたねー。あの悲惨な姿は『食人族』の串刺し以来の衝撃シーンでした(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-20 15:49:49)
030.13%
1110.46%
2351.47%
31265.29%
42038.52%
535614.94%
644218.55%
761325.72%
842717.92%
91375.75%
10301.26%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS