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1.  七人の侍
初めて映画館で見た時、見終わった後、しばらく立てなかった。感動して泣くとかなんてレベルではない。 なにか、とんでもない物を見たという感じ。  ある侍の1日を描こうとしていたのが資料不足から頓挫、日本の剣豪列伝になり、それもボツ。 黒澤監督が「武者修行って何だったんだろう?」と呟き、やがて室町から戦国時代は野武士、野盗の類が跋扈し 村を襲って略奪することがあり、治安が悪かった。だから、そういう村へ行って寝ずの番をする覚悟があれば 腹いっぱい飯を食わせてくれて翌朝干飯を与えて送り出してくれたという古文書の記録から、この奇跡のような映画が動き出した。  時代劇、アクション、悲劇、喜劇、人間ドラマ、群像劇、ラブロマンス・・・・映画のすべてが詰まっていて、そして何よりも エンターテイメントとして完璧。面白くないわけがない。  侍と農民の溝もキチンと描かれ、武士、農民の双方への尊敬だけでなく批判もちゃんと描かれている。 1回2回はただただ面白く、あれよあれよと見てしまうが、見返すとキャメラワークの凄さがまさまざとわかる。 人物と人物が被る場面がワンカットもないことの凄さ。それを望遠でやってることの凄さ。  侍と農民がとる作戦、勘兵衛の「守るだけでは城はもたん。いい城には必ず隙がある」と言う言葉の通り わざと弱点を野武士に教えるという作戦は、表敬訪問に黒澤を訪ねてきた自衛隊の幹部が「アメリカの作戦要務令とまったく同じ内容で 作戦として完璧。実戦で使えます」と驚いたリアリティの見事さ。  神様が作らせたような世界に日本が誇る大傑作。
[映画館(邦画)] 10点(2016-12-07 20:32:24)
2.  どん底(1957)
ラストの台詞が強烈。このためにあったような映画。落語の「らくだ」を思わせる部分もある。
[DVD(邦画)] 8点(2016-02-06 22:23:13)
3.  蜘蛛巣城
「マクベス」の映画化ではもっとも優れた作品と言われてるらしい。黒澤流怪談映画とも言えるが、もうどの場面も美術品だ。白黒の美しさ。そして、あの矢!!!首に刺さる時の音、一瞬の静寂、悪夢のように怖く美しい!!!
[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2016-01-06 20:48:25)
4.  静かなる男
キャメラの美しさにまず圧倒。アイルランドの美しい景色の中を男が2人延々殴り合う のだが、それをこんなに爽やかに抒情実を称えて描けるのはやはりジョン・フォードしかいないでしょう。 大傑作!!文句なし!!
[DVD(字幕)] 10点(2015-12-05 16:48:54)
5.  長い灰色の線 《ネタバレ》 
地味な映画だけど僕は好きですね。やっぱりアイルランド魂が溢れてるなぁ・・・・ 特に好きなのは、クリスマスイブの場面。奥さんにも先立たれててチョンガーのマーティ・マーが、雪の積もった枝の下を潜って帰って来て、たった1人で侘しく目玉焼きを作る。そこへ士官学校の新聞部(だったと思います)の生徒達が取材にやってくる。  でも、本当は取材は名ばかりで、独りぼっちの先生のためにクリスマスパーティを開いてあげようと、学生たちがあれよあれよという間に、セッティングをするんですが。そのやりとりと動きのテンポのいいこと、いいこと・・・・  そしてアイルランドの民謡をみんなで一緒に歌う所。いいなあ・・・ 黒澤明監督の遺作「まあだだよ」は、この作品へのオマージュがあったんだと、淀川さんが生前言っておられたが、両作品を見て納得しました。  僕は素朴にいい映画だと思います。
[地上波(吹替)] 8点(2014-11-15 19:11:39)
6.  生きものの記録
一言で言うと「早すぎた作品」。時代がやっとこの映画に追いついたといってもいいだろう。黒澤監督は、このほかにも「八月の狂詩曲」「夢」の中の「赤富士」で核と原爆の恐怖を取り上げてるけど、彼にとっての核への怒り、恐怖感、が理屈ではなく生理的なものなんだなということがよくわかる。いまこそ見られるべき映画だと思います。
[DVD(邦画)] 10点(2014-05-14 17:50:38)
7.  リオ・ブラボー
冒頭の酒場の場面がいいじゃないの!アル中でヨレヨレのディーンマーチンがフラフラ現われる。あのダンディーなディーンマーチンが、よく引き受けたなと言いたくなる情けなさ、ヨレヨレさだ。酒、酒、酒、その一心。恥も外聞もない。一人の意地悪そうな客が「ホラ、これで飲みな」とコインをタン壺の中に入れる。手を入れてコインを取ろうとするディーン。すると、いきなりそこへ、ごついブーツを履いた足が現われてタン壺を蹴っ飛ばす。カメラが、パンするとジョン・ウェインが立ってて、ディーン・マーチンを怖い顔で睨みつけてる。この冒頭だけで、傑作だと思ったぞ。座長芝居の段取りの王道というかスターの見せ方が抜群に上手いな~!大向こうから「待ってました!」と声のかかりそうな呼吸の良さ。こういう映画をもっと作らんかい!
8点(2004-06-03 23:12:24)(良:2票)
8.  サンセット大通り
ワイルダーのドイツタッチが、満開の傑作。「ザ・プレイヤー」などのハリウッド内幕物の先駆だと思うのだが、プールに浮いてる死んだホールデンのモノローグで始まる冒頭は、チャップリンの「殺人狂時代」とも重なる凄みがある。物語も、素晴らしいが、サイレント映画の女王グロリアスワンソンには表情と身振り手振りを駆使したサイレントの演技、ウィリアムホールデンには、日常そのままみたいな自然なトーキーの演技をさせて、その二種類の演技のぶつかりあい、演技合戦を見るのも一興だ。ワイルダー、粋な遊びをするではないか。執事に扮するエリッヒフォンシュトロハイムの存在感も圧巻。
10点(2004-06-03 22:53:52)
9.  ライムライト
ほとんど絶望、そんな気持の中で撮ったんだろうな。諦観、プライド、不安と当時の自分をそのまま描いている。何て正直な人だろうと、そのことに感動した。説教臭いという人いるが、チャップリンのように説教の似合う老人になりたいよ。この映画の中で語られる一言一言が哲学だ。自分の孤独、周囲の無理解、悪意、そういう人間のいやらしさを逃げないで、とことん取っ組み合った果ての結晶がこの作品だ。それにしても、この作品でのチャップリン、何て立派な顔だろう。俺、こんな老人になれるかな・・・・。反省。
9点(2004-05-23 01:59:53)
10.  チャップリンのニューヨークの王様
アメリカを追放されたチャップリン。そのヒステリーから作ったような作品。それが、映画のあっちこっちに出てしまっている。ただ、その時その時の自分にこれほど正直な彼には感服する。とにかく正直だ。傑作ではないが、68歳で、全く枯れていない、このエネルギッシュさにも脱帽する。
7点(2004-03-16 21:48:54)
11.  十二人の怒れる男(1957)
これはもう脚本の勝利です。ヘンリーフォンダが惚れこんで作ったらしいですね。12人の座る位置から、何から何まで計算されつくしていて、どこか神様が作らせたような印象さえあります。真実と事実は違うということ。人が人を裁くことの怖さ。陪審制度万歳の映画じゃないんだよね。いや傑作です。
9点(2004-01-08 14:40:53)
12.  突撃(1957)
「フルメタルジャケット」よりも、こっちの方が個人的には好きだ。キューブリックにしては、珍しくラストで戦争の無意味さ、悲惨さが凝縮され、兵士の抱える悲しみが情感豊かに描かれる。人間らしさを感じさせる点でも異色の秀作ではないだろうか。
9点(2004-01-02 23:27:21)
13.  東京物語
心底、親身に世話をしてくれ、暖かく接してくれたのは、血を分けた子供たちではなく、赤の他人だったというやり切れなく、どこか諦観を感じさせる。それでいて、どこまでも暖かく、美しい傑作。ホームドラマだけど、ここまで達したら「芸術」と言っても、なんら差し支えないだろう。人は、しょせん生まれて、育って、年老いて、死ぬ、ただそれだけという「無常観」を言おうとしているのだろうが、人間はそれを営々と続けていくのだということに同時に希望もあると暗に語ってるようにも思える。あまりに、慎ましく、ささやかな希望だが。満点にしなかったのは関西人の僕には小津の映画は、いかにも「東京」の映画で、そこに憧れもするが、ちょっと気障かなという印象も受けるので。関西人は、小津より溝口なんだよな・・・。
9点(2003-12-21 00:49:14)(良:1票)
14.  道(1954)
綱渡りの芸人がジェルソミーナを励ます場面が大好きです。「小石だって役に立っている。君だって、きっと誰かの役に立っている。この小石が無益だと言うのなら、すべてが無益だ」、この言葉に支えられた人っていっぱいいるんじゃないかな。いまでも時々、無性に見たくなってビデオで見返す。その度に思い知ります。「ジェルソミーナもザンパノも僕らの中にいるんだ」
10点(2003-12-20 02:55:06)
15.  お熱いのがお好き
ビリーワイルダー、ジャックレモン、トニーカーティス、マリリンモンローと来れば、もう無敵でしょ。落語の大名人の噺を聞いたような心地よさ。ラストの台詞は、笑いました。やられた!という感じ。二人の女装に頼りすぎてるという批判もあるけど、とんでもない。モンローを初めとした女ばかりのジャズバンドの中に、ムサイ男二人が女装して入り込むというところが、ミソではないか。二人がどんなに念入りに女装しても、モンローの横に立ったら、グロテスクにしか見えない。その対比の可笑しさ、意地悪さこそ、ワイルダーの真骨頂じゃないのさ。いや~それにしても筋の運びの調子のいいことといったら。ワイルダーが日本ですごく人気があったの、わかるような気がする。彼の語り口って落語なんですよね。問答無用!満点じゃ!
10点(2003-12-19 23:04:10)(良:1票)
16.  ジャイアンツ
「ジャイアンツ」というタイトルにテキサス、ひいてはアメリカへへの誇り、皮肉、本当のジャイアンツとは何なのかという問い掛けが含まれてる。単純なテキサス万歳、アメリカ万歳の映画ではない。クライマックスでのドライブインでのベネディクトと店の主人との壮絶な殴り合いは感動的で、見ているうちに胸が熱くなって涙が出そうになる。汚れた皿の山の中に倒れたベネディクトの胸に「当店は、いかなるお客様であろうと入店を拒否する権利を有します」という店主敬白の額を放り投げる主人の表情、あの額縁の文句。差別を憎むベネディクトの気持が偏見を持った主人に通じた見事な瞬間だ。リズが後で言う「二人とも心の底は優しいのよ」「あの汚れた皿の山に、あなたが引っ繰り返った時、あなたは始めてわたしにとっての英雄になったのよ。英雄になりたかったんでしょ」の台詞が泣かせる。  ジェームスディーンの遺作でもあるが、つくづく、あまりに若いその死が惜しまれる。いまでも元気だったら、そりゃあ立派な俳優になっていたろうに。
8点(2003-11-18 22:26:06)(良:1票)
17.  幕末太陽傳
可笑しくって、ニヒルで、どこか寂しげで、そんな感情を、笑い飛ばす心意気。フランキー堺の羽織を投げ上げて、スッと腕を通す動きの見事さ。お互い様、どうせ死ぬんだ。動かなくなるまでは動きやしょう。
10点(2003-11-17 22:21:05)
18.  羅生門(1950)
ファーストシーンのあの雨!凄い雨だ!これぞ日本の雨だ。カメラワークが圧巻。影の主役は鏡。その鏡を使った光と影の絶妙。眠ってる多襄丸の顔に木の葉の影が映っている。その影がユラユラと揺れる。たったそれだけで風が吹いてきたのがわかる、その巧み。封切り当初から「わけがわからない」「難解」と酷評された。確かに黒澤作品中かなり前衛的な作品ではある。しかし、何ら難しくはない。一つの殺人をめぐって目撃者の証言が食い違う。人間は、いつも自分に都合のいい理屈を持ってきて人を責め自分を正当化する。そのエゴを抉って見せた映画。ラストで樵が捨てられてた赤ん坊を「一人育てるのも二人育てるのも同じ苦労だ」と抱いて帰ることを「甘い」と断じた批判は当時からあった。ここにもそういうコメントが見られるが、それに対しては黒澤監督が、まっこうから反論している。当時の日本の映画ジャーナリズムも、同じことを言って、この映画を酷評したがベネチアで賞を獲った途端、手の平返して誉めそやした。ラストに希望=甘いという子供っぽい視点は、いまだに変わってないのだと実感。僕はラストはあれでいい、いやああでなくてはいけないと断じて言う。僕の好みの黒澤映画ではないが名作であるのは間違いない。ところで、森田義光の「模倣犯」のラストって、「羅生門」のラストの真似じゃないの?
8点(2003-11-07 22:33:16)(良:1票)
19.  ベン・ハー(1959)
何も覚えてません。死んだ親父と超満員の今はもうない梅田グランドで見たのですが、とんでもないスケールの映画を見たという印象は強烈に残ってます。戦車競争の場面は何度か客がどよめいてました。
8点(2003-11-04 22:37:30)
20.  白夜(1957)
チャップリンの「巴里の女性」とこの作品は、メロドラマの最高峰でないかと思います。白黒の映像の美しさ、セットと美術の見事さ。溜め息が出る。すごく残酷な物語なんだけど、冒頭はマストロヤンニから逃げていった犬がラストでは彼に寄り添う。あの犬はよかったな~!あの犬一匹で凄く救われた気持になった。「芸術」の名に恥じない名作です。
10点(2003-10-31 01:59:43)
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