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1.  バニー・レークは行方不明 《ネタバレ》 
とんでもない傑作だー!私は幽霊や殺人鬼が出てくるホラーよりも、本作のような普通に見える人間が実は狂気を孕んでいた!というタイプのミステリー・ホラーのようが好き。物語はそう珍しくもない子どもの失踪もので、陳腐に撮ろうと思えばいくらでも撮れたはず。それなのに本作がめちゃくちゃ面白いのは、バニー・レークが一度も画面に登場しないのでアンとスティーブンが全く信用出来ない人物になってしまうからだ(散々指摘されているけど)。そこへ同タイプの映画のように怪しい人物や警察への批判じみた演出を織り交ぜることでおもしろさが増し、唯一無二の映画に仕上がった。ソール・バスが手がけたオープニングもかっこよくて文句なし!こういう映画をもっと見たい!
[DVD(字幕)] 10点(2016-02-22 10:05:35)(良:3票)
2.  怪談(1964) 《ネタバレ》 
前半と後半でテーマがわかれている。前半は異界との性的な接触、後半は映像技術の見せびらかし。前半の「黒髪」「雪女」の素晴らしさは、欲に溺れた人間の因果応報を描いているだけではなく、異界の表現がきわめて的確で観客の心の奥底を揺さぶるからだ。「黒髪」は武満徹の音楽が、「雪女」は冒頭の空模様が世界観を見事に表現している。確かに芸術映画だ。客が入らないのも当然だよ。「耳なし芳一の話」は本当につまらない。酷すぎる。くどい。田中邦衛は面白い。「茶碗の中」は稲川淳二の怪談話にありそうな感じで、お気に入り。それぞれに点数をつけるとしたら、「黒髪」10点、「雪女」7点、「耳なし芳一の話」1点、「茶碗の中」7点。「耳なし芳一の話」以外の完成度の高さと「黒髪」の音楽、演出、美術の素晴らしさを評価します。
[DVD(字幕)] 9点(2016-12-12 23:53:02)
3.  卒業(1967) 《ネタバレ》 
メタファーまみれ。ミセスロビンソンは夢の工場ハリウッドの裏側でもあり、アメリカンドリームでもあり、単純にエロスであり…サイモン&ガーファンクルの音楽もいいし、ダスティン・ホフマンの居場所なさ気な顔も良かった。
[DVD(字幕)] 9点(2016-12-11 02:14:53)
4.  切腹 《ネタバレ》 
一切無駄がなく、見る人によっては痛快極まりない。上辺だけの見栄がいかに馬鹿馬鹿しいのか、改めて勉強させてもらいました。私が面白いと思ったのは、津雲と沢潟の対比です。決闘シーンでの戦術は前者が古風で後者が最新鋭のもの。これが意味するところは、現代社会の無知な武士道賛美に対する批判でしょう。明治維新で滅びるはずだった武士道は現代にも生きながらえ、本来の意味を全く無視して都合よく理解している人の多いこと。津雲は見栄ばかりで実態のない武士道の実体を暴露し、乱闘の末切腹することで、本物とはこういうことだと示したのです。真相を隠蔽する斎藤勘解由の惨めさは痛快!津雲がただ暴れまわるのではなくバックストーリーに重みがあることが本作の素晴らしい点で、そのエネルギーに圧倒されるばかりでした。本作のようなエネルギーに溢れる映画を見ることこそが映画鑑賞の醍醐味です。
[インターネット(字幕)] 9点(2015-11-23 13:07:34)
5.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 
すげえ面白い。こんなに面白いサスペンス映画初めて見た!前半は金を持って逃げる女の捕まるのではないか?という恐怖感と不気味な男の存在自体の恐ろしさで見事に引っ張り、前半だけでも映画として成立するレベルのクオリティだと思います。さらに有名なシャワーシーンもあり、後半の導入部として優れているだけでなく、見どころに溢れていて感心します。後半は私立探偵が活躍するのかと思いきやミスリードで不安を煽り、男の本性が明らかになるにつれ恐怖が増していくホラー・サスペンスとして完璧な流れを経て精神科医の種明かし。こちらもただの解説にとどまらない恐ろしさがあり、ラストショットがより恐ろしく感じられるようになっています。女が車内で想像していた被害者たちの声が演出上の伏線になっているのも凄いんですよね。完璧な映画じゃないか。俳優の演技も良いし、大満足です。
[DVD(字幕)] 9点(2015-06-30 19:32:06)
6.  あなただけ今晩は
ただただ愉快。堅物とX卿を嬉々として演じるジャック・レモンもシャーリー・マクレーンも素敵。「アパートの鍵貸します」よりもずっと好き!
[DVD(字幕)] 8点(2016-12-13 00:04:14)
7.  俺たちに明日はない 《ネタバレ》 
強さと美しさに惹かれあった2人だけど、クライドは兄貴とイチャついてばかりでボニーを素直に愛せない。困難を乗り越えるたびに少しずつ愛を確かなものにし、ついに愛しあうことができたのに蜂の巣。二人の運命はクライドが差し出した拳銃をボニーが愛撫した瞬間に決まっていたのだ。性と死の濃厚なメタファーが漂うあのシーンは本当に大好き。
[DVD(字幕)] 8点(2016-12-12 23:43:42)
8.  用心棒 《ネタバレ》 
時代劇だってのにピストルが登場するあたり、細かいことはどうでもいいからとにかく観客を楽しませる娯楽作をつくろうとして制作されたんだろうなあと思います。実際、とても楽しい。 桑畑三十郎は良いキャラクターですね!人間味がある。喧嘩を楽しそうに見物したり、酷い目にあった家族を逃したり。作り物なんかじゃなく、実在したのではないかと思えるほどのリアリティがあります。狂言回しで終わるはずもなく、しっかり痛めつけられるのが面白い。 また、観客と同視線で物語を見つめるという特異な役どころでもあります。半助が役人の世話をする滑稽なシーンを観客と共に観て笑い、丑寅の煙攻めを「面白そうだから」と観客とともに観て楽しむ。さらに亥之吉に見つかるかどうかというサスペンスまで、観客と共に味わうことになるわけです。実に面白い設定です。物語とともに味わった相手だからこそ、ラストの後ろ姿に威厳を感じるのかもしれません。 それにしても、物語の一番最後にサイコで滑稽なシーンを持ってくるなんて、何考えてんだろう?頭ぶっ壊れたオッサンが太鼓を叩いてると思ったら半助を…。飯屋も桶屋も三十郎も、誰も彼について触れることなく卯之助の捨て台詞に流れるなんて、何なんだ?崩壊した宿場のメタファーなのか何なのか。笑えたからいいんだけど、不思議だなあ。
[DVD(邦画)] 8点(2015-06-16 04:25:35)
9.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》 
オープニングのフォントからして普通じゃない。読みにくいよ!!登場人物のほとんどは正気を失っていて、歴史上の人物や事象のメタファーになっているのが味わい深いですね。歴史は狂人たちが作っていく!そして撃ち抜かれるコカ・コーラの自販機!反撃する自販機!
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-01 16:08:22)
10.  盲獣 《ネタバレ》 
やや、びっくりしました。江戸川乱歩の原作は未読ですが、おそらくエログロな話なんだろうなぁ、と思っていたのですが、違いましたね。これは怪獣映画だ!母を殺された道夫は怪獣と化し、アキに欲望の限り襲いかかります。しかし、怪獣になったのは道夫だけではなく。道夫に感化されたアキまで怪獣になり、終盤は阿鼻叫喚のSM劇場が開演されます。船越英二の顔がめっちゃ怖い(盲目だから焦点があってないというだけでも恐ろしいのに)上に、緑魔子の鋭い目つきと悲鳴がヤバい。怖い。終盤からの怒涛の狂いっぷりで忘れてしまいそうだけど、道夫のアトリエは考えられないほど怖い。道夫の母の過保護っぷりも怖いし、若さに嫉妬する心も怖い。音楽も怖い。なにこれ、エロコワイ…。
[DVD(邦画)] 8点(2014-07-20 19:36:16)
11.  兵隊やくざ 《ネタバレ》 
痛快で面白いんだけど、旧日本軍の理不尽さ、敗戦の理由などを存分に味わわせてもらいました。あんなところにいたら、普通じゃいられないよなぁ…。元々普通じゃなかった大宮は、自分を曲げることなく有田上等兵に付き従い、ついには脱獄までやり遂げてしまったのだ!いやぁ、痛快。ヤクザの勝新と軍隊・体育会系大嫌いの田村がいいコンビになるというのも良いですね。増村保造の見どころは派手な省略だと思っているのですが、本作では主人公はあくまで有田上等兵なので、大宮が呼び出しを食らったり、罠にはまろうとしているシーンを写していません。大宮に感情移入させることなく、あくまで客観的に物語を見守らせる手法は素晴らしい。おかげで、楽しめました。
[DVD(邦画)] 8点(2014-07-20 15:36:07)
12.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
美しい映画だ!キューブリックの映画には彼自身の美意識が詰め込まれていて、どれも芸術的です。特に本作のVFXは凄まじい。今の映画界では再現不可能な美しさ。照明の重要性がよく分かる映画ですよね。宇宙船の造形も見事だし、どうやって撮影したんだ?と思うようなシーンが多くて驚かされます。物語は4部構成になっているわけですが、それぞれに見どころがある。『猿の惑星』よりも数レベル上の猿人が棍棒を空に放り投げ、核ミサイルを搭載した人工衛星に変わるジャンプカットの芸術性の高さは筆舌に尽くしがたいし、宇宙の果てへ飛ばされるフランク・プールの姿はなんと表現すればいいのか…とにかく美しいんです。作品の意味が理解できなかった頃は「なんじゃこれは」と思っていたスターゲイトも今は「おおっ」と思いながら楽しむことができるし、スターチャイルド誕生までの難解なシークエンスも良いんだよなぁ。本作を楽しむには2度鑑賞しなくてはいけません。何も知らない状態で一度観て、「映画の見方がわかる本」を読んでからもう一度観る。感想は全く異なると思いますよ。現に私がそうだし。ナレーションをオールカットしたおかげで生じた難解さが多くのファンを生み出したわけですけど、監督の意図が理解できていないと作品の奥底まで楽しめない映画の典型です。いまいち楽しめなかった人は「映画の見方がわかる本」を読んでからもう一度見て下さい。ステマじゃなくてマジで。
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-28 21:33:11)
13.  ある殺し屋 《ネタバレ》 
話が展開していくにつれてどんどん面白くなっていき、クライマックスで大爆発する。古今東西のフィルム・ノワール映画の中でも上位に位置する映画に間違いない。市川雷蔵は器用な人だ。小料理屋の主、パーティに招かれた芸能の師匠、常に冷静なプロの殺し屋。仕草や表情に違和感がない。特に芸能人としての立ち振舞は梨園出身の俳優でもなければ演技できないだろう。いや、演技ではなく素の仕草なのかもしれない。中村獅童や市川海老蔵に、雷蔵の本作での演技ができるだろうか?不出生の映画スターとして一世を風靡したのには理由がちゃんとあった。今の俳優にはない魅力が。
[DVD(邦画)] 7点(2016-02-25 14:10:54)
14.  僕の村は戦場だった 《ネタバレ》 
きれいな映画。物語よりも映像美を楽しむタイプの映画だろう。主人公が見る夢はことごとく美しく、現在との痛烈な対比が心を打つ。母親と戯れる無邪気な少年が戦争によって冷たい表情へと変わってしまう。夢と現実の落差が大きすぎて受け入れられないと思う瞬間もあるほどだ。この感情を主人公も持っていたのではないかと思う。だからこそ敵国ドイツへの憎しみは兵士たちよりも深いのかもしれない。 ラストシーンは本当に胸が痛い。美しい水辺のショットが突然暗転してしまう恐怖。彼の人生は何だったのだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-22 10:11:31)
15.   《ネタバレ》 
腐敗を正す人物がヒーロー視されているように見えてそうじゃないのが独特です。彼は正義の為に動いているわけではなくて、仕事として腐敗の実態を暴いていくことになるので、彼がクビになっても悲壮感はありませんでした。インテリは殺された議員一派と予審判事だけで、極右団体の連中も腐敗した政府の人間もろくな教育を受けていなさそうなのが製作者の思想を反映していたんではなかろうか。勉強しよう。
[DVD(字幕)] 7点(2015-06-20 01:24:27)
16.  イージー・ライダー 《ネタバレ》 
映像と音楽のカッコ良さにはシビれる。向こう見ずな歌詞の曲が流れ続け、ラストは唐突にやってくるという演出は、自転車操業のヒッピー連中と自由の脆さを表現しているんじゃないかなぁ、と勝手に考えました。ストーリーは全く良くありませんが、思い出に残る異シーンは数多く。保守的なアメリカ南部の嫌らしさを体現しているダイナーでのシーンは大好き!あのシーン、ヘンリー・フォンダは一言も喋っていないんですよね。これもまた……思考型人間が何を考えながらあの場に居たのか?意外と女のことを考えていたのかもしれませんが、色々と考えさせられます。自由の象徴が田舎のつまらない男によって殺される、ハーレーが炎上するというのも、グッと来ます。観てよかった。では、意味不明な編集やら思想について『映画の見方がわかる本』で復習するとします。
[地上波(吹替)] 7点(2014-12-28 02:47:43)
17.  はなればなれに 《ネタバレ》 
ゴダールらしさに満ちあふれているにもかかわらず、娯楽作としても楽しめる。良い映画だと思います。二人の男に振り回されるアンナ・カリーナが愛おしく感じました。彼女のストッキングを被って強盗に入るという謎の変態プレイには笑わされたし、カフェでの席取り合戦も観ていて楽しかった。ゴダールの会話シーンは即興的な面白さがあって大好きです。アンナ・カリーナが飲んでいるコーラにブランデーを打ち込んだり、トイレでルノーを馬鹿にしたり。なんて楽しいんだ……。
[DVD(字幕)] 7点(2014-11-28 01:42:34)
18.  荒野の用心棒
こちらはこちらで面白いです。イーストウッドの出世作というだけでも価値がありますしね。
[DVD(字幕)] 7点(2013-08-21 11:20:26)
19.  明日に向って撃て! 《ネタバレ》 
キッドとブッチの友情を超えた友情が良い。ピンカートン探偵社の追跡を逃れ、エッタのもとに帰ってきた2人。キッドとエッタが抱き合う姿を窓ガラス越しに見るブッチのその表情がたまらない。キッドとブッチのの関係は明らか。エッタは2人の間に入り込むことができない存在だ。実際、エッタとキッドの本番は描かれないし、ギャング家業を捨てきれない2人を見捨てて帰国してしまう。ラストシーンの妄想会話にエッタは登場しない。
[DVD(字幕)] 6点(2016-12-11 04:02:36)
20.  黒い十人の女
船越英二は名優です。つかみ所のない現代風の男をうまく演じていると思うけど、なぜ彼に女性たちが惹かれるのかがわからん。男への復讐を決意するも、いざという時にあたふたして見なかったふりをする女たちのコミカルさには笑ったけど。女性優位社会への恐怖感のようなものを表現したかったんだろうか?
[DVD(字幕)] 6点(2016-03-14 02:58:39)
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