映画『レイクサイド マーダーケース』の口コミ・レビュー

レイクサイド マーダーケース

[レイクサイドマーダーケース]
THE LAKESIDE MURDER CASE
2004年上映時間:118分
平均点:5.07 / 10(Review 69人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-01-22)
サスペンス犯罪ものミステリー小説の映画化
新規登録(2004-09-07)【ボビー】さん
タイトル情報更新(2014-10-18)【イニシャルK】さん
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監督青山真治
キャスト役所広司(男優)並木俊介
薬師丸ひろ子(女優)並木美菜子
柄本明(男優)藤間智晴
鶴見辰吾(男優)関谷孝史
杉田かおる(女優)関谷靖子
黒田福美(女優)藤間一枝
眞野裕子(女優)高階英里子
豊川悦司(男優)津久見勝
原作東野圭吾「レイクサイド」(実業之日本社刊)
脚本青山真治
音楽長嶌寛幸
撮影たむらまさき
池内義浩
製作フジテレビ
プロデューサー仙頭武則
亀山千広(エクゼクティブプロデューサー)
佐藤公美(アシスタントプロデューサー)
配給東宝
特撮坂美佐子(CGIプロデューサー)
OLM(CGI)
美術清水剛
松井祐一(特殊造形)
録音菊池信之
照明中村裕樹
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💬口コミ一覧

69.ネタバレ 結局、犯人が誰だったのかは確定されていない。お子チャマたちの仕業だったとは限らない。 ってことは、つまりは犯人、イノシシや野良犬、野良猫、野良鼠だったって可能性だってあるわけだ。ひょっとしたら犯人、森の妖精だったのかもしれんし、湖に潜んでた変態妖怪だったって可能性だってあるわけだ。 人間限定ってことにするなら、通りすがりの爺さん婆さんだったって可能性だってあるわけだ。つまりは、無限大に広がってゆくわけだ。良い終わり方だったと思う。いろいろイラン事考えてしまって楽しめた。
3737さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-01-20 20:16:57)
68.ネタバレ 巻頭、仰向けとなっている状態のモデルを俯瞰で撮影する眞野裕子演じる英里子は、ファインダー越しに自分自身の未来を覗き見ているかのような構図にもなるわけだが、このことは後にするとして、まずこの行為から、彼女が覗き見る/まなざしを向けるというところにこの映画の焦点があるのだということから始めたい。
これは彼女がまなざしを向けたことによって起きる事件なのだ。
名門私立中学の不正入試を暴くまなざし、自らの子供時代を思い返すように子供に向けるまなざし、不倫相手の妻に向ける敵視したあのまなざしがある。
ただすべてが彼女だけのまなざしで成り立ってはいない。
「そんな目で見るな」という役所広司の台詞にもある通り、これはすべてのまなざし/視線を意識しなければならないのだ。死体を湖に投げ捨てるとき、大人が皆森の中で立ち尽くすとき、車がそこを通り過ぎる。この実体のない見られているかもしれないという視線をもこの映画は適切に紡ぎだす。
もうこれは見るということへの執着だ。犯人が誰であるといったことが最重要視される映画ではないのは一目瞭然。つまり犯人をこの目で確かめることが重要ではない、そんなことよりここに出てくる人々を見なさい、行為を見なさいと言っている。
そして湖の奥深い底で仰向けとなることを余儀なくされた英里子は、レンズ越しに(これは映画を撮影したキャメラという隠喩も含まれるだろう)過去の自分自身と視線が交差しまうという見事な構図となる。すべてが巻頭に回帰する瞬間だ。そして結果としてライターは彼女の瞳に突き刺さりすべてを塞いでしまい物語の幕を下ろすのだ。
実はこの彼女のまなざしこそが、受験によって変化を遂げていく人々の唯一の救いの手であったのだろう。それがあの青空の中、深々とした緑に彩られた森を背に、湖畔の上をそよぐ彼女のまなざしへとここでも結実して暴かれる。
救いの手をもこの世から消し去ろうとするこの湖畔での殺人の場合、または受験というものの場合の恐ろしさが、あるいはひとというものの醜さが、狂ったかのようにひとを一変させてしまうのだが、それをすべて見たのは他でもない我々観客なのだという事実は誰にも回避できない。
すぺるまさん [映画館(邦画)] 8点(2009-03-29 01:36:43)
67.ネタバレ 好きですね、この映画。サスペンスとしてもミステリーとしてもよくできているし、一番いいところは、最後のほうで「一応」真相があかされるところ。「真相」とは言っても犯人が自白するわけではないし、決定的な証拠が出てくるわけでもない。要はひとつの「推測」、ひとつの「可能性」が示唆されたにすぎないんですよね。この「釈然としない感じ」がとてもよい。いわゆる「オープンエンディング」ともまったく違う。だって別の「真相」は一切示唆されないわけだし。犯人が推測通り「彼ら」だったとしても、彼らと被害者の間にほんとうは何があったのか、それが全く謎のまま終わってしまう。この「無気味な感じ」がすごくいい。 ただ、一番最後のCGはいらないでしょう。何あれ?
コウモリさん [地上波(邦画)] 8点(2007-08-09 16:53:08)
👍 1
66.面白かったし雰囲気も好き。考えさせられる内容でもあった。役所さんが主役だから、安っぽさは感じなかった。
リーム555さん [地上波(邦画)] 8点(2006-06-03 09:36:13)
65.引き込まれて最後まで飽きることなく見ることができました。本当にどこかで起こっていそうな事件です。出演者の演技も上手く、重厚感がありました。おすすめできる邦画ですね
サイレンさん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-11 04:00:52)
64.ネタバレ 全然先入観なく見ました。なんとなくホラー的なものをイメージしていたんですけど、全然違いました。
最初主人公の生活背景の描写から始まりますね。X曜サスペンス的なノリで。んで起こる殺人。。様相はやはりX曜日サスペンスだぁ、刑事はいつ登場かぁ!って思ってたらこれは舞台劇だったんですねぇ、刑事はでてこないし、ぜんぜん舞台が湖から動かない。。そして、映画なれしていないオイラにはどんでん返しが2回も!!テンポよく話は進み、飽きる暇がなく、ラストを迎えることが出来ました。。さすがに役所広司に薬師丸ピロ子、柄本明、鶴見辰吾、杉田かおる他、演技達者な人たちが物語をしっかり支えているだけあって一瞬も目が離せませんでした。。邦画のサイコミステリーとしてはかなりいいとこいっていると思います。。最後の子供をまきこんだどんでん返しには、まんまとだまされました。。かなり良質なサイコサスペンスだと思いました。ただ、、ラストの付けたしみたいなホラー的表現はいらんとおもったけど^^;マイナス2点ってことで、おいらの中ではこの点数です。
ぐっきいさん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-09 01:35:06)
63.原作未読。最初からこの監督の映画をミステリーとして楽しもうなどとは思ってないので、十分ドキドキして面白かったです。きっと私がミステリーなど判ってない未熟者だからでしょう。これでも少年時代はクィーンやクリスティなどを読みまくってた人間なんですけど伏線の張り方がどうだとかなんて全然判んないし・・・。でも、変なラストも含めて変にフラッシュバックみたいな映像入れたりしないでもうちょっと落ち着いた感じのふつ~の演出にした方がミステリーとしては雰囲気出たんじゃないかな~って思います。しかし、そんなふうに撮る気なんておそらく監督には全然ないのでしょう・・・というか、そもそも私にとってはこの映画はミステリーの要素なんてどうでもいいです。私は中学受験もしてないし、ましてやあんな極端な「お受験」なんかした経験はありません。でも、中学のとき塾は通ったし、高校までは受験というものが頭の中のかなりの部分を支配していたので、なんだか登場人物の心理がとてもよく判る気がします。私だけじゃなく、個人差はあれどもほとんど共通認識的に(受験をしたことがあれば)日本人の子供はトヨエツ言うところの「哀しみ」を背負ってる気がするんですが気のせいでしょうか?。現在の日本においては結構切実な映画じゃないでしょうか?。本作はそれを高みから見てるイヤな映画かもしれませんけど、やっぱり全然他人事じゃないんですよ。なんかイタイ映画ですよ。貧しさで生きるのが必死の国の人々なんかからすれば暢気な話でしょうけどね。上野千鶴子の「学校化社会」かどうか判りませんが、日本社会には人間関係のあり方や人生観や倫理のレベルまでどこか「お受験」の世界に影響を受けて一元化しているところがあり(学歴コンプレックスとかそういうレベルの話じゃない)、本作はそういう社会を非常に上手く表現してるのではないでしょうか?。そんなふうに感じる自分こそ受験に囚われ病んでいるのかもしれないけど・・・。この映画を鼻で笑う塾の先生実際いるんだろうな・・・なんか怖い。単純な「お受験」批判や能天気な競争社会の否定(さすがにヘン。競争自体が悪いわけじゃないのは当然)はただの負け犬の遠吠えですけどね。
しったか偽善者さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-11 22:54:38)
62.ネタバレ なんせ贅沢なキャスティングだから、もったいないという印象が残る。
贅沢なキャストたちに囲まれて、地味な子供たち。あのこたちの存在感がキーだったはずだ。トヨエツと役所が話しているときに『光る眼』みたいに並んでいたが、あんな雰囲気を子供たちにもっと乗せられなかっただろうか。オープニングにちょうちょを踏みつぶす。それだけではやっぱり足りない。バーベキューのシーンで演出できたのではないか。
ラストシーンもお姉さんの腐乱死体ではなく、子供たちの美しいノートとかのほうが恐怖と狂気を感じる。それがこの映画の主題たりえるのではないか。
それと、被害者の女性が存在感が強すぎた。あくまで彼女はこの映画では「記号」としていてくれればいいと思う。だからおっぱいとか笑顔とかは極力排除すべきだった。無個性の被害者でよい。
no_the_warさん [DVD(邦画)] 7点(2010-02-28 03:26:59)
61.伏線が放置されているなど、若干の違和感を覚えたものの、全体的にはなかなか楽しめた。ラストのどんでん返しまでの盛り上げ方は、充分及第点といって宜しい。ただ、登場人物に感情移入できる人間がいないのが難点かもしれない。
ドラりんさん [地上波(邦画)] 7点(2007-03-15 23:41:38)
60.ジャケットに惹かれて借りました。個人的には結構好きです。内容はそこそこ面白いし、何より役者が最上級。ただ一つ気になったのはやはりラストシーン。何かのメタファーなのかもしれないけど、あまり必要ではないと思います。気持ち悪いし。
ヴィンさん [DVD(邦画)] 7点(2006-05-28 16:59:59)
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59.皆さんおっしゃるように、伏線の張りっぱなしの部分が少し気持ち悪く残ってしまいました。
でも二時間は緊張感を持ってあっという間でした。
かじちゃんパパさん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-23 12:50:43)
58.ネタバレ 新種のミステリー感覚を感じ、その点は評価します。が、中途半端と紙一重で今の日本映画を引っ張る役者陣に助けられた感は否めない。柄本明の無機質な演技は役所と対比させるには格好でしたし、何より薬師丸がいい女優になったと思う。伏線が伏線でないようで原作ではどうなっているのか興味をひいた。
monteprinceさん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-14 13:54:10)
57.確かに、少し変えれば舞台でも出来そうやわ。火曜サスペンス的なニュアンスもあるけど、もしこれを火曜サスペンスでやってたら、自分はテレビに釘付けかもしれん。それくらい脚本的にはおもろかった。ゾッとするお話であって、しかも考えさせられた。最後のオチも、その後の事考えたらゾッとする。原作は未読。だからよかったのかも。
なにわ君さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-22 15:40:38)
56.自分は子供の頃勉強した記憶もなければ、今子供がいるわけでもない。でも、なんかよく分かる気がする。正義ってなに?真実ってなに?って、友達夫婦全てに見せたくなりました。親は子供の為なら鬼にも蛇にでもなるんでしょうね・・・。社会なんて正しいことも間違っていることも紙一重。
なったんさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-05 01:05:15)
👍 1
55.ネタバレ このキャスト、嫌でも過去のそれぞれの共演作品を思い出させてくれますねえ。皆が一堂に会するシーン、思わず口元が緩んでニヤニヤしながら観ちゃいました。「親バカの 更に上行く親バカたち マーダー講習で湖畔に集結」やばいっ、スライムナイトさんの手法をパクってしまった・・・。すみません!
放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-11 11:55:30)
54.“辛辣”という言葉だけでは覆うことができない“混沌”と“闇”にまみれた世界が映し出される。
これは映画である。が、事実でなかろうと、実際にこんなことが起きいても、いなくても、人間が想像し得る以上、これは現実に起こり得る“ケース”であると思う。だからこそ、映画においても答えは出ない。
主人公の男がそうであるように、現代の多くの人間が、眩い光を直視できないのかもしれない。
では僕は、直視できないこの殺人事件に対し、その背けた目線を何処に向ければいいのだろうか。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-11 05:09:20)
53. これね、受験シーズンに公開されて良かったと思うよ。だってめちゃんこリアルだもん。実際こんなことが日本のどこかで起こっているんではないかと思えるぐらい。俳優さんの演技はみんな上手です。狂っている親たちが相当恐ろしい。
 この映画を観ると感想は2種類に分かれるでしょう。否定的に観ながらも同調できる部分を持つ人と否定的に観て最後まで同調できない人。子供を持っている親は前者、それ以外の人は後者である場合が多いのではないかな。映画の出来うんぬんではなくて「お受験」という制度に対してね。ま、「お受験」には否定的であっても、子供を思う気持ちということでは理解できるかもしれない。
ひろすけさん 7点(2005-03-22 15:28:51)
52.ネタバレ 犯人が子供だというオチは読めなかったですね~。サスペンスものの話としてはなかなかの独創性があっていいと思いますよ。死体を湖まで運んでそこで身元をわからなくするシーンなんか、見ていてちょっとドキドキしちゃいました。ただ、その後のライターを落とすシーン、それから煙草が消えているシーンなど、伏線になるのかなと思いきや結局ストーリー自体にはからんでこなかったし、ラストのスプラッターホラーみたいな終わり方は全体の作風に合ってないでしょう。そのまま湖の中にフェードアウトして、子供達の心の中は結局闇の中~みたいな感じで終わればいいのにね。
あろえりーなさん [DVD(邦画)] 6点(2008-08-26 00:38:28)
51.ネタバレ 途中までつくりは面白い。引き込む展開はうまいと思うが2時間映画を1時間で
ぶちきられ感は否めない。悪い意味で期待を裏切られた。
とまさん [地上波(邦画)] 6点(2007-10-07 17:08:05)
50.ネタバレ 俳優陣の演技が秀逸で、後半の森での親たちの会話のシーンがいいとこなさげなこの作品を引き締めていい感じ。最後のシーンは、なんか納得してるけどあんたら人を殺しているんですよ。っていう事と受け取りました。結局犯人探ししてくれないのはいいんですが、タバコは彼らの仕業なのか?ってのが気になりまくり。後、とにかくアリバイ工作のシーンは退屈です
マキーナさん [DVD(邦画)] 6点(2006-09-08 23:44:33)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 69人
平均点数 5.07点
000.00%
145.80%
211.45%
368.70%
41318.84%
51927.54%
6913.04%
71115.94%
868.70%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.75点 Review4人
2 ストーリー評価 5.42点 Review7人
3 鑑賞後の後味 4.83点 Review6人
4 音楽評価 4.25点 Review4人
5 感泣評価 3.00点 Review3人

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