映画『メゾン・ド・ヒミコ』の口コミ・レビュー

メゾン・ド・ヒミコ

[メゾンドヒミコ]
2005年上映時間:131分
平均点:5.41 / 10(Review 56人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-08-27)
ドラマコメディ同性愛もの
新規登録(2004-11-09)【ヴァッハ】さん
タイトル情報更新(2024-11-20)【イニシャルK】さん
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監督犬童一心
助監督池上純哉
キャストオダギリジョー(男優)春彦
柴咲コウ(女優)沙織
田中泯(男優)卑弥呼
西島秀俊(男優)細川専務
歌澤寅右衛門(男優)ルビイ
高橋昌也〔男優・1930年生〕(男優)半田
大河内浩(男優)ダンスホールの中年男
中村靖日(男優)ダンスホールの若い男
村石千春(女優)エリナ
村上大樹(男優)チャービー
柳沢真一(男優)
森山潤久(男優)木嶋
羽鳥慎一(男優)アナウンサー
筒井康隆
脚本渡辺あや
音楽細野晴臣
撮影蔦井孝洋
製作日本テレビ(「メゾン・ド・ヒミコ」製作委員会)
S・D・P(スターダストピクチャーズ)(「メゾン・ド・ヒミコ」製作委員会)
アスミック・エース(「メゾン・ド・ヒミコ」製作委員会)
プロデューサー椎名保(エグゼクティブ・プロデューサー)
細野義朗(共同エグゼクティブ・プロデューサー)
小川真司〔プロデューサー〕
配給アスミック・エース
美術磯田典宏
衣装北村道子
編集阿部亙英
録音志満順一
照明疋田ヨシタケ
その他アスミック・エース(プロダクション)
あらすじ
OLの沙織は、借金を抱え、割のいいアルバイトを探していた。そんななか、ゲイである父(田中泯)の恋人・春彦(オダギリ・ジョー)が訪ねてくる。父が癌で余命幾ばくもないと言い、父が造ったゲイのための老人ホームで働かないかと言う。自分と母を棄てた父を恨んでいる沙織であったが、仕事を引き受ける…。
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💬口コミ一覧

56.渡辺あやさんと犬童監督のコンビは強力ですな
NINさん [DVD(邦画)] 9点(2006-11-16 08:39:45)
55.ゲイのための老人ホーム“メゾン・ド・ヒミコ”。それはとても、映画で描くにふさわしい素材ではないかと思う。独特の楽天性、普遍的に抱える劣等感や哀しみ、そういうゲイならではの感情が、「老人」という要素の介入によって殊更に、切なく広がってくる。
そしてそのベースの上に、主要キャラクター3人の複雑な人間関係が、巧みに入り混じり、今までにない一風変わった人間ドラマを構築している。
物語の中心である、柴咲コウ、オダギリジョー、田中泯の演技がそれぞれ良く、各々が難しいキャラクターを違和感なく息づかせていると思う。
とりまく空気は、どこまでも淋しげで、哀しいのに、なぜかじんわりと温かくなる映画だ。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-03 03:38:00)
54.ネタバレ 大半のゲイたちが明るく振舞うのは、天性の明るさを持っているからではなく、長年の経験で培った処世術だとおもう。彼らは鈍感力を身につけ、自ら道化を演じることで社会からの敵意を逸らしている。若いゲイなら自立できる。しかし歳をとったゲイほど醜く、そして救い難いものは無い。老人になったゲイが生きていく術は、やはりゲイ同士で寄り添って生きていくしかないのだろう。柴崎が言った台詞が印象に残る。「ゲイが老人になり、介護が必要になったからといって、家族に面倒を見てもらおうと考えるのは都合が良すぎる」彼女は、家族の絆の強さを信じているゲイたちの「偽善」を痛烈に批判しているのだ。 捨てる神あれば拾う神あり、という言葉があるが、自分から捨てておいて、捨てた相手に拾ってもらうのは甘えである。ヒミコ自身も妻と娘を捨てた。そして因果応報という言葉の如く不治の病になり血を吐いて、そして死んでいく。もしここで娘の柴崎がヒミコを赦していたならば、この物語は茶番劇で終わっていた。人間は決してそれほど寛大ではない。家族はけっして運命共同体ではない。映画的な偽善を廃し、現実の厳しさを描いている点を評価したい。人間は誰しも老いる。しかしゲイの老いは深刻だ。青い空の美しいジャケットが印象に残る。しかし実際の映像は、台風のために鉛色の空で覆われている。そしてそこに聳え立つメゾン・ド・ヒミコは、ゲイを救うための、ノアの箱舟であった。こうやって人は必死で生きていく。
花守湖さん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-15 19:53:02)
53.ネタバレ 久々にドキドキした邦画でした。ヒミコはあくまで気高く、春彦はあくまで色っぽく、沙織はサバサバして描かれていてヨカッタ。西島秀俊は自分の会社の女子社員を手当たり次第に手を出す女好きの設定だが、最後までさわやかさが消えなかった。私は沙織をずっと中谷美紀だと思って見てたので「いくつ」「24」って会話のときは『うそぉ~。サバよみすぎ!』と思ってましたが、柴崎コウなら納得です。疑ってスミマセン・・・。
さらさん [DVD(邦画)] 8点(2006-08-28 10:11:59)
52.僕はこの映画、嫌いじゃないです。確かに皆さんの仰られている欠点も分かるし、個人的にも「男の尻をスローモーションで映す必然性はあったんだろうか?」とか「あの幸福感あふれる“流しそうめん”のシーンは、もっと長く見せるべきだろう!」とか「やっぱあのディスコシーンは悪ノリしすぎだよなあ」とか「なんか監督も脚本家もセックスにこだわり過ぎ、というよりとらわれ過ぎなんじゃないの?もっとスマートな演出は出来なかったのだろうか?」とか、ツッコミ所がなくはないのですが、ただ僕は、この映画のストーリーというより、その現実とファンタジーが入り混じったような感触(これは「ジョゼと虎と魚たち」などにも見られたのですが)に惹かれました。「メゾン・ド・ヒミコ」という場所は、現実と夢との境にある、一種のオアシス、ユートピアなのだと思います。不器用で不恰好で、でも心優しい「オカマ」達がそこで毎日繰り広げる日常は、まるで幻想的なカーニバルのよう。しかし永遠に続くユートピアなど、この世には存在し得ないわけで、「メゾン・ド・ヒミコ」にも老いや金銭的問題などの「現実」が次第に重くのしかかってくる。でも、うーん、上手く言えないけれど、そんなこんなもひっくるめて「夢」であり、「現実」であり、そして「幸福」なのではないか…と、観終わった時に感じました。この作品、パンフレットに書かれてたような「他者との共存」みたいなことがちゃんと描かれていたかというと、そうでもないような気もするけれど、そういう、失敗しちゃってる部分も含め、何か好きになれた映画。ということで今回の評価はちょっと偏愛気味でごんす。
ぐるぐるさん [映画館(字幕)] 8点(2005-10-25 18:20:40)
51.ネタバレ 少女とゲイの友情を描いた映画・・・昔観た「非バランス」という映画を思い出した。
まぁそれは置いといて、ゲイのやさしさは、無防備な少女と相性がいい。

しかし、やさしいゲイたちは、実は現実の過酷さに向き合えない。
それが施設の一人が脳卒中になったときにあらわれる。
柴咲コウは、そんなやさしいゲイ演じるオダギリと寝る機会がある。
しかしその時の一言「触りたいとこ、ないんでしょ」
その後、身勝手な男の専務に抱かれるが、彼女の涙が意味するものは・・

ゲイのエゴと、女を食い物にする男のエゴ。
この両者を経験する柴咲演じる女性の涙は、一体・・

ダレがちな展開を、母親の写真の謎で引っ張る。
商業映画を巧みにこなす犬童監督の巧さである。

(それにしても侍のような田中泯が伝説のゲイバーのママとは・・)
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2020-12-27 20:13:55)
50.昔、何かの映画で若かりしデビッド・ボウイが老け役をやっていて、美しい男は年取っても美しいもんなんだなーと感心した覚えが。田中泯は老いたゲイという一歩間違えたらかなりきつい絵になるであろう役を品良く演じていて良かった。「ホテルビーナス」での市村正親の役とも若干かぶるけれど、美しくありたいという意志がおそらく通常の女性よりも強いであろうゲイの皆さんにとっては、老いてなお誇り高い彼らの姿は永遠の憧れなのではあるまいか。彼(女)の最後のセリフは良かった。あと、オダギリジョーは本当に美しく撮れてる。キスシーンも上手すぎてヤバイ(笑)腐女子の皆さんの「萌え」がちょっとだけ分かったような。
lady wolfさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-03-12 16:34:10)
49.ネタバレ とりあえず、オダギリジョーさんをずっと見ていたかったので、その点で大満足です。映画の中の設定が、「美しいひと」なので、全編通して、とてもきれいな彼を見ていることができました。内容は、特に期待していなかったのですが、ところどころ、笑える場面も盛り込まれて、最後まで飽きずに観られました。
おおるいこるいさん [DVD(邦画)] 7点(2009-05-23 17:28:52)
48.失礼ながら気色悪いゲイの老人たちの中で、オダギリと柴咲の美しさが際立つ。柴咲は「ブス」という設定のようだが、やっぱり可愛い。彼女の魅力をここまで引き出した作品も珍しい。クールな西島サンにもやられました。全体的にコメディタッチだが、深刻な問題を扱ってもおり、ちょっぴり考えさせられ、最後はしんみり。
フライボーイさん [DVD(邦画)] 7点(2009-03-14 10:07:11)
47.けっこう好きです。コミカルで飽きることなく観られるし、様々な示唆に満ちていると思います。映画としての深みは、春彦とさおりのベッドシーンや、涙にあると思います。この監督は泣き所が上手いです。複雑な感情や心情が伝わってきます。
オダギリジョーと柴崎コウはとても良かったと思います。
Balrogさん [DVD(字幕)] 7点(2008-08-03 00:13:21)
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46.ネタバレ 「愛はあるのに欲望がない」と「愛はないけど欲望だけがある」という2つの関係の狭間で泣いてしまう柴咲コウちゃんは、なんだか滑稽で笑えるんですけど、最後は《メゾン・ド・ヒミコ》の優しくピュアな愛情に包まれて幕を閉じる、ささやかで微笑ましいメルヘンに仕上がってます。男が美しくて女がブス・・、これもまさにメルヘンですね(笑)。ゲイを扱った映画ですが、シリアスで閉塞的な結末になるのを避け、むしろ無垢な愛情を信じられるようなナイーヴな物語になってます。男は男でなく、父も父ではなかったけれど、そこにはたしかに愛情があったという、これって、やや浮世離れはしてるものの、ひとつの理想なんですね。ただし、「父の死」と「母の真実」の部分は、もっと強いインパクトで描かないと、ラストに結びつけるためのエピソードとしては弱い気がしました。技術的な面では、昨今の日本映画としては上出来です。コウちゃんのキャラがややテレビ的というかマンガチックな印象があるけど、海辺に建てられた《メゾン・ド・ヒミコ》の美しさが魅力的だったので全体として満足できました。「編集にミスがある」という指摘もあるようですが、わたしが見るかぎり初歩的なミスは無いように思います。
まいかさん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-29 23:41:17)
45.ネタバレ ゲイオダジョーは、ハダカにタオルとか、フリルがついた白シャツとか、やや演出しすぎな感じがした。演技だけで十分いけたと思う。色の鮮やかさ、インテリアや小物、時々挿入される海のカットもgood。「欲望がほしいだけなんだ」のセリフは愛する人との別離の悲しみとか不安を麻痺させるしかない弱さがあって、明らかに名ゼリフ!感情移入はイマイチしにくかったけど、最終的に”ブス代表”のサオリがモテてよかった☆
●えすかるご●さん [DVD(邦画)] 7点(2007-07-10 00:44:48)
44.劇中に出てきた中学生の目線で観てる人には「何だコリャ?キモ!」という評価に終わるだろう。ゲイの目線で見れば「年寄りのゲイの侘しさなんざ、マダマダこんなモンじゃないわよぅ!」だろう。ゲイではないノンケの目線から観れば…中途半端な気もする。しかし、脚本やロケの秀逸さやそれらが醸し出す雰囲気、オダギリ・柴崎・田中他の演技は、ほぼ及第以上だと思う。退屈しないで観れたのが、好印象。
aksweetさん [映画館(邦画)] 7点(2007-04-12 20:50:35)
43.オダギリジョーはきちんときれいに、柴咲コウはちゃんと美人でないように見えるところが、二人とも上手なんだなあと感心しました。
はるこりさん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-01 21:36:46)
42.男の僕がいうのも何ではあるが、オデギリジョーのワイシャツとぴったりとしたパンツ姿は、美しいシルエットだと思う。これは描き方というよりキャスティングの勝利。僕もつい、自分のなで肩を呪う。対照的に、柴咲コウの描き方はとても素朴な印象。通常の映画だと、誰か一人ぐらいはイメージ化された、超越的なキャラクターがいるものだけれど(というのは、基本的主人公の内面の描写には時間がさかれるから観客にとっても不思議ではないけど、内面まで描かれないけど重要なキャラクターは必定超越的、神秘的な様相を帯びるから)、この映画にはそういったキャラがいない。みんなが暗と明、傷と歓びの中間でゆれる人生を生きていることがちょっとしたシーンでも描かれている。その意味で、この映画は分かりやすい映画になっているにもかかわらず、映画だからこそ超越的なキャラに慣れている人にとっては楽しめない映画だと思う。僕自身は前者の方がより次数の高い考え方だと思う。
wunderlichさん [DVD(邦画)] 7点(2006-08-20 12:20:05)
👍 1
41.ネタバレ 老い・介護、親子の確執に性的マイノリティーという要素を加えた設定は面白いと思うが、最終的にはうまく料理しきれなかったような。が、現実問題簡単な話ではないし、関係性に変化はあるものの各々が壁を乗り越えて和解してるようなしてないような中途半端さがリアルであるとも言えるのだろうけど。最後はちょっと強引にキレイにまとめ過ぎたような気もするが、まずは世代や性別や趣味嗜好にとらわれず、人間と人間としてのコミュニケーションが大事という事なのかと。が、それが難しいから様々なコンフリクトが起こり、諸々の映画の題材になるわけで。それにしてもオダギリに引きずり込まれたあの中学生のその後が気になるが・・・。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-05-11 10:22:33)
40.ネタバレ 面白く観れたし結構好きです。

柴咲コウって、こんなにイケてない娘だっけ?
もっと可愛い娘だったよなぁ~と思っていたら、ブス設定だったんですね・・・だとしたら役作り上手い女優さんだなと思いました(ダンスホールのバスガイドのコスプレは可愛かったけど)

他に、この映画の素晴らしい所を知りたいですか?

知りたければ“ピキピキピッキー”って唱えてみて下さいね。



ぐうたらパパさん [インターネット(字幕)] 6点(2012-07-10 13:14:30)
39.ネタバレ 柴崎コウのブス設定には無理がある。全体の雰囲気やキャラクターも面白く、悪くはなかった。オダギリジョーがゲイという設定が故の柴崎コウとのちょい絡みのときのエロスもなかなか。ただ、メインのストーリーの展開にはあまりいいものを感じなかったのと、ゲイをばらされて追い詰められるとことかはなんかあからさま過ぎてちょっと嫌だった。
なこちんさん [DVD(邦画)] 6点(2010-12-21 07:23:38)
38.ネタバレ 何の気なしに見始めたけど、結局最後まで見たってことは、自分的には結構面白かったってことですね(笑)
皆さん言われてますが、確かにテーマは興味深いけど、最後特に感動するでもなく、でも「なんかイイ映画だな」って思える不思議な映画だと思います。
きっと作品全体の雰囲気がいいんでしょうね。「ゲイだから」って構える映画ではないので、一度見てみてもいいのでは?(*^ー゚)b
鉄仮面さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-09-27 01:04:40)
37.鑑賞中から色んなことを考えさせる映画でした。自分はカミングアウトされた経験もないし、ゲイバーもあまり好きな場所ではないので縁が薄い世界です。正直、自分にもキモイという感情があって、その対処に困っている。映画では、女性とゲイの友情は成立したように見えたけど、ノーマル男性とゲイの関係はいじめを伴った拒絶で終わっている。悪ガキがひとり目覚めたようだったけど、仲間入りしなければ理解できないってことなのか。今作のテーマではないと思うが、そのあたりにもっと突っ込んで欲しかったです。余談だけど「もしも世界が100人の村だったら」というサイトには「89人が異性愛者で11人が同性愛者です」と書かれている。その比率は自分の実感よりかなり多い。自分が義務教育を受けていた頃のクラスには、確率的に3~5人は同性愛者がいたということになる。普通の企業なら、ひとつの課に一人、かな。でも、そんな実感が無いのは、やはり当人たちがひたすら隠しているということなんだろうね。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-05-24 23:33:35)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 56人
平均点数 5.41点
011.79%
100.00%
211.79%
347.14%
41323.21%
5712.50%
61526.79%
71017.86%
835.36%
923.57%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 3.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review4人
4 音楽評価 4.66点 Review3人
5 感泣評価 1.66点 Review3人

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