映画『ラストキング・オブ・スコットランド』の口コミ・レビュー

ラストキング・オブ・スコットランド

[ラストキングオブスコットランド]
The Last King of Scotland
2006年上映時間:125分
平均点:6.50 / 10(Review 58人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-03-10)
ドラマサスペンス歴史もの小説の映画化
新規登録(2007-03-11)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2019-06-27)【Olias】さん
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監督ケヴィン・マクドナルド[監督]
キャストフォレスト・ウィテカー(男優)イディ・アミン
ジェームズ・マカヴォイ(男優)ニコラス・ギャリガン
ケリー・ワシントン(女優)ケイ・アミン
ジリアン・アンダーソン(女優)サラ・メリット
サイモン・マクバーニー(男優)ストーン
デヴィッド・オイェロウォ(男優)ジュンジュ医師
立木文彦イディ・アミン(日本語吹替)
鳥海浩輔ニコラス・ギャリガン(日本語吹替)
日野由利加サラ・メリット(日本語吹替)
林真里花ケイ・アミン(日本語吹替)
後藤敦ストーン(日本語吹替)
佐久田修(日本語吹替)
江川央生(日本語吹替)
安井邦彦(日本語吹替)
石住昭彦(日本語吹替)
島香裕(日本語吹替)
星野充昭(日本語吹替)
魚建(日本語吹替)
脚本ピーター・モーガン〔脚本〕
音楽アレックス・ヘッフェス
撮影アンソニー・ドッド・マントル
製作アンドレア・カルダーウッド
製作総指揮アンドリュー・マクドナルド〔製作〕
配給20世紀フォックス
特撮フレームストアCFC(視覚効果)
美術マイケル・カーリン〔美術〕(プロダクション・デザイン)
衣装マイケル・オコナー〔衣装〕
その他サイモン・チャニング=ウィリアムズ(thanks)
アレックス・ヘッフェス(指揮)
あらすじ
自分探しの旅をするために、ウガンダにやってきた美青年の医師ニコラスは、ウガンダがちょうど軍事クーデターによって、イディ・アミンが大統領になったことを知る。街はアミンの演説に歓声で応え、熱気に満ち溢れていた。ある日ニコラスは、偶然にもケガをしたアミンの怪我の手当てを行い、後にアミン大統領から彼の主治医に抜擢される。地獄の幕が今開けた・・。
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💬口コミ一覧

58.フォレスト・ウィテカーの登場シーン、あの動物の雄叫びのようなバイタリティいっぱいの叫びを聞いて何かが吹っ飛んだ。恐ろしくパワーのある映画で、ラストまで全力疾走で駆け抜ける。実在の権力者アミンの恐ろしさもさることながら、本来の主役である軽薄な青年医師が、煽られ図に乗り転がり落ちていく様子に更に肝が冷えた。ラストの空港シーンの会話は、どんな立場にいる人でも耳を傾け、心に留める価値があると思う。
のはらさん [DVD(字幕)] 9点(2008-01-07 01:27:17)
57.ネタバレ これは怖い映画です。でもその怖さは表面的な映像の怖さではない。残虐シーンはむしろたいしたことない。内面からゾオーッと人間の闇を見せられたような怖さ。表層的なストーリーは民衆の期待を集めた政治家が権力を増していくたびに独裁的になりやがて巻き込まれた人間が破滅へというよくあるパターン。スケールはぜんぜん違うが、オールザキングスメンみたいなもの(違いすぎるか)。でもこれは、舞台がアフリカであり、巻き込まれたのが白人、しかもスコットランド人ということで一気に話に深みがでている。イングランドとスコットランドの関係はブレイブハートで見たくらいの薄っぺらな知識しかないが相当な根深いものなのだろう。スコットランド人のニコラスがアミンに惹かれていくのは彼がただ単純なお調子者だからというわけではないと思う。それでいて自分は白人であるという微妙な立場。イギリスへの反発とアフリカの深い闇への恐怖、ニコラスは決して悪人ではないが、バランスがやがて保てなくなり素行がひどくなるのもしかたのないことかもしれない。途中までの能天気な明るさが中盤以降アフリカの音楽と踊りの映像とともに次第に狂気を帯びていく過程は見ごたえ十分。鑑賞中はちょっと酔ったような感覚にとらわれた。そして見終わった後に思ったのは、イギリスというのはつくづく業の深い国だな、と。
陽炎さん [DVD(吹替)] 9点(2007-10-17 22:24:38)
56.フォレスト・ウィテカーは、どんな役でも楽しそうに演じるのだが、本作はいつにも増してノリノリな印象である。何せ初登場の演説シーンからして度肝を抜かれる。あの地も割れんばかりのダミ声。人懐こい笑顔とユーモアのセンスには、誰もが惹きつけられることだろう。それがどこをどう間違えたのか、内に秘めた狂気がだんだんとエスカレートしていき、気付いた時にはもう遅いという次第。このじわじわ感が本当に怖いです。そういえばウィテカーは、「ハスラー2」でも、どことなく似たような役を演っていたな。史実を巧みに取り入れた脚本は実にお見事である。本作の後に「特攻サンダーボルト作戦」を観れば完璧であろう。ついでに「食人大統領アミン」も押さえておきたいところだ。元大統領は最近までサウジで生きてたんですね。大虐殺のシーンはないのだが(グロはある)、見えないことで逆に、その恐怖がじわじわと伝わってくる。そこに青年医師の、無自覚などうしようないダメっぷりが加わると、鑑賞後も長く、何とも言えないイヤーな感覚が残ることになる。他の作品ではあまり経験できない、複雑な感情を呼び起こすという点で、本作は優れた作品である。
わいえすさん [映画館(字幕)] 9点(2007-05-08 01:34:24)
👍 1
55.ほんとに彼がアミンではないかと疑うくらい迫真の演技。
きままな狐さん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-22 18:45:25)
54.ネタバレ ウィッテカーの脂ぎった熱演が素晴らしい。役作りはウディ・アミンの人間性についての綿密な取材に基づいているそうで、心の弱い人間であれば確かに引きずられるだろうと思わせる力強さには、尋常じゃない説得力があった。その上演説は巧み、やろうと思えばユーモアのセンスまで発揮できるわけだから、一触即発の情勢を抱えた国であれば大衆が引き込まれたのも無理はないと思う。

映画を観ていく内に熱に浮かされていくような感覚があり、それがそのまま青年医師が半ば自覚的に(? たぶん)破滅に向かう姿に重なる。おぞましいのにどこか魅惑的な狂気の世界を、肌で感じることができた。昔読んだ原作がもっと長かったのでラストでは肩透かしを食らってしまったけれど、それがなければ普通に満足度の高い作品だったと思う。アフリカの土俗的な熱気を映像に封じ込めているという点だけとっても、稀有な作品といえるんじゃないだろうか。
no oneさん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-12 22:47:30)
53.ウガンダへ渡った若き白人医師が、大統領の主治医になって、とんでもないことになっていく恐ろしい伝記。若さゆえの不用意な浅はかさと純粋さで泥沼にはまっていく青年がなんとも哀れ。無知というのは罪で、無知を知らないってことは大罪ですな。虐殺反対。ウ
ィテカー怖すぎ。陽気なラテンミュージックに乗った熱量の高い悲劇の映画です。
すべからさん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-19 18:42:47)
52.ネタバレ 狂気をちらちらと見せながら、笑顔とジョークで本性を隠すアミン大統領。人が何かを怖いと感じるときは、怖いものが目の前に現れた瞬間ではなく、まだそれが見えないときではないでしょうか。想像力によって人は一番恐怖を感じる。ウィテカーの演技の巧さは、怖さを前面に出したものではなく、それを観客に暗示させるものでした。青年医師の視点からみたアミン大統領が描かれているおり、アミンを一人称にしなかったことで、この暴君の心の中は観客には分からない。それが一層不気味さを醸し出している。恐怖の演出がヒッチコックのように技巧的で秀逸でした。一方的にアミンが加害者で青年が被害者という図式にしているわけではなくて、青年をあえてモラルを持たない軽薄な白人の代表者として描くことで、勧善懲悪の色合いを暈し、客観性を取り入れている。「おまえたちにとってはゲームかもしれないが、おれたちにとってはリアルなんだ」というアミンの台詞が特に印象に残ります。この一言があったからこそ、アミンってこわかったね、で終わらない作品になっている。アフリカをつまみ食いしようとする白人たちと、アフリカの惨状がその台詞から炙り出されてくる。ウガンダの場合、日本の戦国時代のように下克上の世の中だから、機会があれば誰もが敵に報復しようと目論んでいる。憎しみが憎しみを生み、その連鎖は広がっていき、誰もが疑心暗鬼となっていく。そういう中でアミンは神経をすり減らし、モンスターへと変わっていったのでしょう。もしこの大統領がアフリカではなく、日本で生まれたならば、愛嬌のある気さくなおじさんとして人生を終えていたはずです。アミンという人間が特別な人間だったわけではなく、アフリカという大地が彼を生み出したのかもしれません。
花守湖さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-02 10:51:46)
👍 1
51.自分で「王様」を名乗る輩に、ろくな奴はいない。自分で「名医」を気取る輩に、ろくな医者はいない。こんな困った数人のお陰で、何万人もの運命が狂ってしまう・・・。硬派社会派ストーリーに、サスペンスのスパイスを少し加えて、ちょっとだけ青年海外協○隊のイメージビデオちっくに撮ってみた、そんな感じの作品です。
中山家さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-07 08:53:41)
50.ネタバレ 偶然にも直前に見た「パニック・ルーム」の優しい強盗がアミン役で登場したのには思わず苦笑。ひょんなことから独裁者に気に入られた主人公が調子こいてどんどん深みに嵌って逃げられなくなってしまう。投げやりになって酔っていたとはいえ独裁者の妻に手を出しちゃってこいつは阿呆か、と思っていたらスコットランドの主治医は実在でなくフィクションだとか。ちょっと拍子抜けの感もあったが、独裁者というものが普通の感覚でいられなくなる怖さは伝わってくる。ウガンダからの危機一髪の脱出も緊張感十分だった。
ProPaceさん [地上波(字幕)] 7点(2015-10-29 23:10:14)
49.ネタバレ いやぁ、フォレストウィッテカーの演技が狂気に迫ってますねぇ。ただ単に狂気だけならまだしもそこに絶対的な権力が伴うと手に負えません。。彼の機嫌を損なわせるだけで殺されるなんて。他の映画で彼の優しそうな人柄の演技を見たことがあるのでそのギャップがすごいです。アカデミー賞主演男優賞、納得です。
珈琲時間さん [DVD(字幕)] 7点(2015-05-17 14:09:10)
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48.ネタバレ アミンを演じるフォレスト・ウィテカーはオスカーも納得の熱演。浮気をした奥様が見せしめにされる辺りからどんどん物語が暗く淀んだものとなり、不安でまともに画面を見ていられなくなってしまったが、終盤のジェームズ・マガヴォイが拷問されるシーンから繰り広げられる印象に残る台詞の応酬は深く私に突き刺さった。同じ場所に居て同じ空気を吸ってはいても、「当事者」と「傍観者」の間には拭い去り難い大きな隔たりが有る事を改めて思い知らされた。 グロ描写も多く拒否反応を示す人も居るとは思うが、それを差し引いても見応えの有る力強い作品である。
たくわんさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-02-14 09:30:40)
47.この大統領まで残酷ではないけれど、こういう「初対面ハイテンションで絡んでくるので、一見とっつきやすそうだけど、自分の気に入らないことがあると荒れる」っていう人いるなあと思って見てました。私はこういう人を面倒な人と位置づけ関わらない様にしてます。
スコットランド人のニコラスも面倒な人に関わってしまい、面倒なこと(ではすんでいない)に巻き込まれてしまったと言える。人を見る目を持つのはやっぱり大切ですね。
のははすひさん [DVD(字幕)] 7点(2012-08-19 13:38:20)
46.「食人大統領」として日本でも名前が聞こえたイディ・アミンを題材とした映画だが、そもそも主人公が架空の人物であることから始まって伝記モノとしては認められない信憑性らしい。ただホテル・ルワンダなどでも描かれたアフリカという異郷の独特の空気と独裁政権の狂気を描いた映画としては普通に興味深く楽しめた。アフリカに限らずイスラム世界もそうだが、我々の価値判断で相手を見るから判断を誤るんだよね。彼らには彼らの方法論ってのがあるんだから。
Arufuさん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-24 00:39:02)
45.独裁者の怖さ、当時のウガンダの無秩序さを感じました。アミンの演技が素晴らしい。
nojiさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-15 02:14:32)
44.ネタバレ フォレスト・ウィテカーはオスカー受賞も納得の怪演でしたが、軽薄なスコットランド青年医師を演じたジェームズ・マカヴォイも見事でした。軽率で自業自得だけど、どこか憎みきれない(だからアミンも彼を気に入ったのでしょう)ニコラス役にはぴったりでした。そうだからこそ、アミンが最後にニコラスに対して投げかけた一言は、単なる独裁者の勝手な言い分としてだけでなく、ヨーロッパに食い物にされてきたアフリカの人々の叫びのように響いてきたのだと思います。途中まで、意図的といえるほど(この手の映画にしては)残虐描写が少なかったので「ああ、そういう描写は避けているのかな」と気を許していたぶん、終盤のたたみかけるような惨殺・拷問シーンはトラウマになりそうです。
ころりさんさん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-10 12:04:46)
43.ネタバレ 「私はこの国とは関係ない人間ですよー」って感じの旅行人の医者が、大統領に気に入られた事から地獄を迎え、いよいよ逃げられなくなっていく過程で本当に怖くなっていきましたね。権力はこうも人間を変えるのかという部分で、フォレスト・ウィテカーはアミン大統領になりきっていたと思います。しかもただの悪者ではなく、最後に医者が拷問にかけられた所でも、冷静に部下達の表情を見渡すあたりが余計に怖かった。大物と呼ばれる方は笑顔も怖いんですよね。医者と関係を持ったあの女性も見せしめとはいえものすごい格好になってました・・・。医者には最後は無事逃げてくれとは思いましたが、殺されていても当然のような軽はずみな行動だったと思います。ジリアン・アンダーソンは彼女でなくても良かったのではないかと思う勿体無い使い方でした。でもやっぱりフォレスト・ウィテカーは人のいいおじさん役の方が好きかな。
まさかずきゅーぶりっくさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-02-28 18:28:16)
42.アミンがウガンダーと叫ぶ所が、妙にかっこよかった。
Yoshiさん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-29 19:57:22)
41.ネタバレ 若い医師の無知が故の軽率な行動の数々・・・。見ててイライラするし、青春思い出映画かと思ったが、終盤になると、それまで想像できなかった狂ったアミンを象徴するような、目を背けたくなるような残酷シーンの連続。最後は判っていましたが、ドキドキしました・・・。
さらさん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-24 10:23:58)
40.ネタバレ フォレスト・ウィティカーが、強烈なカリスマ性を持つ独裁者アミンを見事に演じきっています。ただ、彼のインパクトが強すぎて、その他の部分については印象が薄れてしまった感じです。

 それと、主人公ニコラスの軽率さが腹立たしかったですね、何というか根底に流れる白人のアフリカ人に対する優越感みたいなものが感じられました。彼の軽率な行動で他人(それも複数)を死に追いやっておいて、最後は無責任に逃亡ですからね・・・・。若気の至りでは済まない話です。まあ、ヨーロッパ人たちのアフリカ政策を皮肉ってる面もあるんですかね。

 しかし、幻に終わったアミン大統領VSアントニオ猪木の異種格闘技戦(?)が実現してたらどうなってたんでしょうかね?
TMさん [DVD(吹替)] 7点(2007-11-16 20:25:34)
39.ネタバレ 独裁政権の罪はニコラス・ギャリガンには関係のないことなのだが、はっきり言って彼の今回の災難は皆自業自得の結果といえる。ウガンダの歴史も知らずこの地を訪れ、道中や診療所では女に手を出し、アミンの接待攻勢に負けて診療所をほっぽり出してしまう。あげくにはアミンの第3婦人にまで手を出すのだ。その彼の軽薄さはアフリカに対する白人、西欧社会のスタンスを皮肉っているのではないかと思える。実際、英国植民地時代のウガンダで育ったアミンは、西洋白人文明の横暴と偽善をよく知っているのだし、製作者は逃げ出そうとするギャリガンに対しても、その薄っぺらさを喝破するようなことを言わせている。
本作は社会派の硬派な部分、アミンという人物と政権の狂気、西洋白人文明の偽善も描かれるが、同時にギャリガンが自らの浅はかな行動が元で蟻地獄に落ちていく様をサスペンスタッチで描くという娯楽性も追求しており、一級のサスペンス映画としても楽しめた。
ロイ・ニアリーさん [DVD(吹替)] 7点(2007-11-09 14:02:53)
👍 1
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 58人
平均点数 6.50点
000.00%
100.00%
200.00%
311.72%
400.00%
558.62%
62644.83%
71831.03%
858.62%
935.17%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review2人
2 ストーリー評価 5.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 5.66点 Review3人
4 音楽評価 7.33点 Review3人
5 感泣評価 4.50点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

2006年 79回
主演男優賞フォレスト・ウィテカー受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2006年 64回
主演男優賞(ドラマ部門)フォレスト・ウィテカー受賞 

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