映画『大いなる陰謀』の口コミ・レビュー

大いなる陰謀

[オオイナルインボウ]
Lions for Lambs
2007年上映時間:92分
平均点:5.60 / 10(Review 53人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-04-18)
ドラマサスペンス戦争もの政治もの
新規登録(2008-03-10)【放浪紳士チャーリー】さん
タイトル情報更新(2014-09-07)【イニシャルK】さん
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監督ロバート・レッドフォード
助監督ダン・ブラッドリー(第2班監督)
キャストロバート・レッドフォード(男優)スティーヴン・マレー教授
トム・クルーズ(男優)ジャスパー・アーヴィング上院議員
メリル・ストリープ(女優)ジャニーン・ロス
ピーター・バーグ(男優)ファルコ
マイケル・ペーニャ(男優)アーネスト・ロドリゲス
デレク・ルーク(男優)アリアン・フィンチ
ケヴィン・ダン(男優)ハワード
アンドリュー・ガーフィールド(男優)トッド・ヘイズ
菅生隆之スティーヴン・マレー教授(日本語吹き替え版)
森川智之ジャスパー・アーヴィング上院議員(日本語吹き替え版)
塩田朋子ジャニーン・ロス(日本語吹き替え版)
志村知幸アリアン・フィンチ(日本語吹き替え版)
細谷佳正トッド・ヘイズ(日本語吹き替え版)
脚本マシュー・マイケル・カーナハン
音楽マーク・アイシャム
作詞ピート・タウンゼント挿入歌"Won't Get Fooled Again"
作曲ピート・タウンゼント挿入歌"Won't Get Fooled Again"
編曲コンラッド・ポープ
撮影フィリップ・ルースロ
ダン・ミンデル(第二班撮影監督)
製作ロバート・レッドフォード
マシュー・マイケル・カーナハン
ユナイテッド・アーチスツ
製作総指揮ダニエル・ルピ
配給20世紀フォックス
特撮ILM/Industrial Light & Magic(視覚効果)
美術ヤン・ロールフス(プロダクション・デザイン)
レスリー・A・ポープ
衣装メアリー・ゾフレス
ヘアメイクJ・ロイ・ヘランド(メリル・ストリープ担当)
編集ジョー・ハットシング
ポール・ハーシュ(追加編集)
字幕翻訳戸田奈津子
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💬口コミ一覧

53.ネタバレ すべての出来事が空回りしている様に思えた。祖国を思う方向性は同じであっても集団の中の個としての事情や思惑が絡み、1本の線ではなくなっていく。ただ単に政治だけを責めるのでなく、情報に左右されず自ら考える力、もちろん選挙も含め、個というものに責任や意義を見いだして欲しいというメッセージを感じた。そしてこの映画には他人事の第三者には何も言わせないという空気も漂っていた。重くて厳しい映画だった。
オニール大佐さん [DVD(字幕)] 10点(2008-11-08 21:45:51)
52.この映画の本質を大きく誤解させる邦題をつけた配給会社こそがLamb(愚鈍)である。
いったいこのストーリーのどこに「陰謀」があるのだろう?
タイトルが持つ深長な意味をすべてぶち壊し、このシンボリックな劇がもつメッセージを
決して伝えることのない愚かな邦題はあまりにも惜しい。

それはともかく、この物語で誰がライオンで?そして誰が羊か??
それは見るものの視点、知識、理念、そして「感性」に答えがあるのだろう。
2大政党政治、報道リベラリズム、そして政治的(宗教)原理主義者たち
これらのタームが皮膚感覚で理解できなければ、面白くはない劇だろう…。

エンディングは「ストン↓」と投げ出される、
未来の獅子、いや、間違いなくすでに若獅子であるタッド(Todd)の心象をつうじて、
観客にストーリーの参加者として考えるべきテーゼを渡されて終わる。 
これは対話する映画である、だから僕はこの劇を大きく支持する。
crushersyuさん [映画館(字幕)] 10点(2008-04-19 16:36:47)
👍 4
51.ネタバレ 現在のアメリカが抱えるジレンマや分裂状態を、ここまで凝縮してわかりやすくコンパクトに仕上げた脚本はお見事。原題のエピソードだが、かつて我が国の軍隊も同じようなことを言われたことがある。「末端の兵士たちは優秀だが、指揮官がダメだ」と。この辺は現代でもあまり変わっていないのだろう。わが国でも十分通用するテーマだ。しかし三人の大学生のような優秀な連中ならともかく、偏った連中や凡庸な愚民ども(もちろん私も含めて)が下手に政治づいたりしても、またあさっての方向にいってしまうので、難しいところではある。まあ本作をわざわざ観たいと思うような人なら、そんな心配はないのでしょう。その存在を感じさせないのが最も理想的な政治と言ったのは誰であったか。狂気すら漂うトムの演技は圧巻。レッドフォードは男性ホルモン不足なのか、おばちゃんみたいだ。メリルはまあいつも通り。「第二次大戦は五年で終わった」というセリフがあったが、当時は従軍記者たちが最前線から命がけで記事を配信していたのだ。これも「特殊部隊は足が速い」云々というセリフの通り、アフガンの雪山に特殊部隊のヘリボーンでは、確かに取材もできないだろう。現地で何が起きているのか、結局のところ誰にもわからないというのが恐ろしい。
わいえすさん [映画館(字幕)] 9点(2008-07-07 00:57:38)
50.映画的緊張感に満ちたすばらしい脚本。俳優たちの演技も文句なし。

とくにトム・クルーズは、頭脳明晰で野心家で弁舌さわやか、でも兵士たちなんて駒としか考えてない、超いけすかない上院議員ぶりがとてもよかった。妙にチャーミングなところが、かえって小面憎いというか。

ほんとうに痛ましい、切ないストーリーなのだが、こういう映画が商業ベースで出てくるところが、ハリウッドの底力だね。

まだ今年は3分の1しかすんでないが、今年の私的ベストワンになりそうな予感。ついでに、映画私的ベスト「しょうもない邦題」部門でも、だんとつトップでしょう。どこが「陰謀」やねん。責任者出てこい。
yhleeさん [映画館(字幕)] 9点(2008-05-03 16:14:50)
49.この「大いなる陰謀」という邦題はどう考えたらいいんですかねー。まさか、「民主党支持者のレッドフォードが、トム・クルーズ演じる共和党上院議員に一見もっともらしい事を喋らせて、必ずしも共和党ばかりが悪い訳じゃないんだよ、という体裁を取りつつ、最終的には痛烈な批判に結びつける。これこそまさに、レッドフォードの大いなる陰謀だ」ってコトなんですかね。いや、まさか。
しかしいずれにせよ、政府を茶化しさえすれば自分の役割を果たしている、と言わんばかりの言論にはもう飽き飽きしている昨今、この映画の真摯なアプローチは新鮮でもあり、訴えかけてくるものも大きいです。
この映画では、密接に関わりつつも直接には交わらない3つのオハナシ、というか「場面」が、並行して描かれます。共和党上院議員とリベラル派の記者との対話。作戦中にヘリから転落し、雪山で敵に囲まれた2人の兵士。そして2人をかつて受け持った教授と、キレ者のエリートだけどいささか斜に構えたところのある学生との対話。
いくらお題目を並べてみたところで、表向き見えないところでは、貧しき者が兵士となって戦場で命の危機にさらされている、という現実がある。その批判に対して、「じゃあ私の成績優秀さが罪なのか」という、上院議員と学生とのセリフがシンクロして。
アメリカって国は、日本よりはるかに、エリートが引っ張る国、になってます。だからこそ、エリートが現実に対し目を向けないといけない。現実を直視した上で、エリートが声を上げ、行動しなくちゃいけない、ということなんでしょう。
という訳でこの作品、社会批判ばかりではなく、そういう自己への戒めまでもが含まれているようにも感じられます。だからこそ、3つのオハナシを対立するように配置させ、トム・クルーズ上院議員の勝ち誇ったような表情と、やつれて何だか頼りないレッドフォードの表情とを、戦場の兵士の絶望感の中に容赦なく放り込んでくる構成、これが大きな効果を上げているように感じられます。
もっとも、この映画でもって、世の中が簡単に変わるものではないのですが・・・。
鱗歌さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-06-19 09:54:50)
48.ネタバレ これだけストレートにアメリカの現状をするどく言っているのは驚いた。議員が、マスメディアを利用しようとするところや、正義を貫こうとする記者が、自分のおかれている立場で屈してしまう様など見応えがあった。日本でも同じような事があったと思う。小泉さんが郵政民営化の是非を問う選挙をしたが、マスメディアはこぞって、それをただ伝えた。しかし、事実は郵政民営化だけではなかった事がどんどん明るみに出ている。自民党の前首相だった人が、選挙後に「小泉さんはマスメディアに助けられたね」と言っていたが、その通りだと思う。僕自身も、民営化には賛成だったが、小泉さんがやろうと思っていた小さな政府には反対だったので、違う政党に入れた。実際、今の75歳以上の保険だって、小泉さんの時に法案化しているし、ガソリン税が再可決した原因だって、2/3以上の議席を与えたせいである。また、都市計画もなく、駐車違反を強化したことも私は怒っているが、これも全部、小泉さんが通した法案である。そして、議席を与えたのは、郵政民営化に賛成し、小泉さんを勝たせた人たちであり、マスメディアである。また、トムクルーズが「私は決して大統領選挙には出ない。」といっているのは含みがあって面白い。小泉さんの後、福田さんに記者が尋ねた時「私は首相にはなりませんよ。」と言っていたのが重なる。ただし、ロバートレッドフォードが言いたかったであろう、「無関心である君が問題なんだよ」というメッセージには反対である。僕は「真実を伝えるメディアを人民が手にしなければ、何を信じていいかわからない。今あるマスメディアは真実を伝えるものにはなっていないという認識が必要である」と言いたい。そんな事を考えながら見ていた。
matanさん [映画館(字幕)] 8点(2008-05-08 02:22:10)
👍 1
47.こんな映画を製作出来るアメリカがうらやましい。日本でもタブーに挑戦するような良質の映画を期待します。
くだごんべさん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-21 18:30:18)
46.ネタバレ 三つの進行に馴染むまで、若干時間が掛かった。見終えて消化不良と捉える向きもあろうが、観る者への問題の預け方が上手い。相反する二つの流れをメリル・ストリープと共に検証していかねばならぬ。
monteprinceさん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-19 01:16:03)
45.原題の「Lions for Lambs」のライオンと子羊は何を指すのかを考えるだけでもすごく意味のあることだと思うし、米国の内情を鋭く描いた力作だと思う。正義のためには手段を選ばないとか、正義と平和のどちらかを選ぶとしたら正義を選ぶという、その米国の正義というものが独善的なものでなければ良いと思うが・・・。問題提起としてはすばらしい映画だと思う。
ESPERANZAさん [DVD(吹替)] 7点(2013-09-28 10:49:57)
44.あと30分長くして、もう少し話を進めてくれればもっといい作品になっていたと思います。これはこれでオリバーストーンみたいに映画は政治メッセージを発して白黒つける場ではないので、「アリ」かなとは思います。ただアメリカ人以外は観ても、へぇそうですかで終わってしまいそうです。レッドフォードは作り方がうまいですね。全く隙がない。だから余計に退屈に感じる人はいるかもしれません。自分が高校の先生だったら生徒に見せたい一本です。
たかちゃんさん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-18 18:19:29)
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43.ネタバレ また見直したい映画とは思わないが、アメリカの1つの視点を知りたければ一度は見ておいても損は無いのでは。短時間でまとめられているので+1点
お好み焼きは広島風さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-03-23 00:31:04)
42.ネタバレ 観る前から知ってましたが、とりあえず、ひとくさりこのしょうもないタイトルを脳内でけなした後、このレビューを書いています。民主党員の作った民主党員のための映画みたいになっているのが、ちょっと気に食わないですが、確かにイラク戦争は失敗に終わったので、あながち間違いとはいえないでしょう。後づけの感はありますが。
共和党政治家のホープとリベラルなジャーナリスト、それに反戦派の大学教授と役者は揃っています。当然ながら、共和党政治家は少し常軌を逸した人物として描かれており、その時点でジャーナリストと大学教授に肩入れしやすい構成にしているのは、ちょっとずるいところですね。全体的な雰囲気としては、イタい共和党に率いられた民衆が戦争を支持するんだけど、それを止められない民主党も残念だみたいな自虐的なノリの映画です。戦争に志願する人のことをダメだとは止められないし、それなりに敬意も払わないといけない。でも、この戦争は間違ってるんだからそれは犬死だよね。。。という彼ら(というかレッドフォード)の心の声が聞こえてきます。
で、結局どうすればいいのか明確な答えを出さないのもずるいところ。即時撤兵して復権した過激派による粛清が行われるのを淡々と見ていればいいのでしょうか。アメリカがそれで良いというのだったらそれまでですが、その際は日本ももうちょっと安全保障の問題を考えておかないとまずいですね。個人的には東アジアはけっこう地理的に危険だと思っています。
散々批判しましたが、考えされられましたし、トム・クルーズの演技はうまいと感じたから7点です。それにしても何だこのタイトル。
枕流さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-16 23:59:43)
👍 1
41.三つのストーリーが同時に進行し、それぞれが干渉しあうことなく淡々と進む。エンターテイメント性は皆無で、大きな見せ場といえば、米軍の大規模な空爆シーンぐらい。伏線も特にないが、これは一種の狙いなのかもしれない。三者三様、みな国のため、平和のため、そして自分のために死力を尽くしているが、この映画の構成のように全てが絡み合うことなく、完全に空回りして犠牲者だけを増やしていく。これが今のアメリカを象徴しているのではないか。「もう6年も戦争をしている。第2次大戦だって5年で終わった」の台詞は強烈だった。あまり意識はしていなかったが、遠い海の向こうでは、今も人々が血を流し続けていることを、我々日本人も忘れてはいけない。
ドラりんさん [DVD(吹替)] 7点(2008-11-13 16:46:25)
👍 1
40.ネタバレ 前の方が書いてるように、吹き替えで見たほうが分かりやすいかもしれません。最初、字幕で観たのですが、ちょっと集中できず、このレビューを見て、これはちゃんと観ないとと思い、吹き替えで観なおしました。レッドフォードは言いたいことがたくさんあり、それがこの90分の映画の中に詰まっていて、さらに戦場での話が救いがないので、あまり高得点にはならない映画だと思います。でもこれは観たほうがいい映画だと思います。アメリカの貧困層に、軍に入隊すれば大学に行くことが出来ると言って勧誘する格差のあるアメリカの現状はテレビで見て知ってました。この映画では黒人とメキシコ系の学生が、その格差と若さゆえの生き方に対する真面目な気質もあって、軍に入隊してしまうのですが、それを止められなかった教授の無念さが、現代の学生を呼び出して、「説教」をさせています。その「説教」が戦場でのかつての教え子の話と同時進行的にすすむので、話がややこしくなっていると思います。この二人の死を知って、苦悩する教授の話と言う風にまとめた方が良かったのではないでしょうか?また、この話と一緒に進行するメディアの女性と政治家の話のやりとりの中で、現代のアメリカ人が思っていることを言わせています。レッドフォードの「アメリカ論」といった感じの内容でした。
トントさん [DVD(吹替)] 7点(2008-11-12 14:44:18)
👍 2
39.ネタバレ とても真面目に創られた 良作、ではあるが.. 最後に二人が立ち上がって・・・ には、ガッカリ.. (演出として、最悪..-2点)
コナンが一番さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-17 12:54:20)
38.ネタバレ すでに指摘されているとおり、内容をミスリードする邦題こそが「陰謀」だろう。予告編の作りも、オリジナルとはかなり違うようだ。その点に戸惑わされてしまったという点を除けば、全編を通じて緊張感のある作品ではある。ただ、戦場の兵士の最後のシーンは、いかにも「これで映画は終わり」という締めくくり方に見えてしまったし、ストーリーとしては意外性に乏しい。そんな中、レッドフォード扮する教授が「授業に出なくていいから、オールBを上げよう」と提案するところは、学生の性格を印象付ける良いシーンだと思う。
mohnoさん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-13 00:24:07)
37.トム君の「政治家Q&Aコーナー」みたいなノリで、対テロ戦争で皆が思っている事を政治家にぶつけてみると、それなりに(一見は)立派な答えが返ってくるのが非常にらしくって面白かった。わかりやすい丁寧な作品だったと思います。 とどのつまりは「お前ら選挙いけ!そしてちゃんと考えて投票するんだぞ?」というレッドフォードの主張じゃないですかね。
ぽーち”GMN”ありしあさん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-03 16:12:46)
36.ネタバレ 邦題と映画の内容がミスマッチとの書き込みが多いことに、今ひとつぴんときてなかったのですが、映画を見るとなるほどでした。原題はかなり深い意味を持ってます。でも映画にマッチする邦題を考えるのは難しそうですが・・・。政治家の野心、政治家に踊らされるマスコミ、無関心な国民に問題があることを問いかけ、映画としては良質な社会派の映画でした。羊(政治家、マスコミ)に率いられるライオン(兵士)は哀れです。それにしてもこういう映画を作り、上映できるアメリカはすごい!
ポテトさん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-02 16:14:38)
35.ネタバレ いやぁ~、物足りない。物足りなかったなぁ~。
まさかの”ここでエンディング?”でした。
まあ、戦場の二人が撃たれた時点でその後の展開も想像出来なくなったからあそこでのエンディングは仕方ないのかもしれない。
でも、『えっ!終わっちゃった』のショックでラストでのトッドへ何か話し掛けてる友人の最後の台詞を聞きそびれた。
しかし。台詞は全体的にとても良く錬られてたと思います。
ひとつひとつの台詞がとても重々しく集中力を欠く事なく最後まで見入れました。
Pea Shanさん [映画館(字幕)] 7点(2008-04-23 01:16:50)
34.ネタバレ この映画を見る前に、まず他の「・・・の陰謀」といった映画のように大統領側近(?)の金、
権力、他を目的とした陰謀と戦うとゆうものではないという予備知識を持って観ました。
従って、考えさせられる映画と覚悟して通常の気構えとは異なった気持ちで観ました。
それにしても現実に大統領選が行われている最中に、堂々の共和党批判、アフガン・
イラク戦争の批判をしている映画を公開させる米国は、まさに恐るべき民主主義の国
であるという事を実感させられました。▼原題は「Lions for Lambs」だそうで、本来は
「戦争とは、雄雄しく前線で戦う兵士達はライオンだが、指揮官は子羊のようなものだ」という
台詞からきているみたいです。他の方々も各々が何をさしているかを述べておられますが、
私はLionsは戦死した兵士達と政治的権力に屈した女新聞記者で、Lambsは、
上院議員と学生を導けなかった大学教授で、無気力な優秀な学生は、現在は中間にいて
も将来はLambsの仲間入りの可能性が高い、と解釈しました。
▼最後にジャニーンがタクシーでワシントン市内を移動しますが、ホワイトハウス、第二次世界大戦記念碑、
アーリントン国立墓地と戦争に関連した景色を写し、無限に近く並ぶ白い墓標を見ながら流す涙は
、新たな作戦で兵士が犠牲になっていても、虚偽の報道をしなければ生きて行けない自分の
無力さと情けなさに思わず流れ出た涙であった、と解釈しました。▼このように重い映画は、
久々で、多くの問題を突きつける映画でしたが、ある意味で充実感があり、評価したいと思います。
亜酒藍さん [映画館(字幕)] 7点(2008-04-21 17:03:45)
👍 1
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 53人
平均点数 5.60点
000.00%
111.89%
223.77%
359.43%
41018.87%
5713.21%
6815.09%
71222.64%
847.55%
923.77%
1023.77%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 0.63点 Review11人
2 ストーリー評価 5.66点 Review9人
3 鑑賞後の後味 6.44点 Review9人
4 音楽評価 6.40点 Review5人
5 感泣評価 6.00点 Review4人

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