映画『サマーウォーズ』の口コミ・レビュー(6ページ目)

サマーウォーズ

[サマーウォーズ]
SUMMER WARS
2009年上映時間:115分
平均点:6.39 / 10(Review 211人) (点数分布表示)
公開開始日(2009-08-01)
アクションドラマSFコメディアニメ青春ものネットもの
新規登録(2009-06-01)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2025-06-18)【イニシャルK】さん
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監督細田守
神木隆之介小磯健二
桜庭ななみ篠原夏希
谷村美月池沢佳主馬
仲里依紗陣内由美
富司純子陣内栄
田中要次陣内頼彦
今井悠貴陣内真吾
信沢三恵子陣内万理子
玉川紗己子陣内理香
中村正[声優]陣内万作
小林隆陣内太助
永井一郎陣内万助
山像かおり三輪直美
斎藤歩陣内侘助
桐本琢也陣内理一
入山法子
羽鳥慎一
諸星すみれ陣内真緒
佐々木睦篠原和雄
板倉光隆陣内克彦
原作細田守
マッドハウス
日本テレビ
角川書店
脚本奥寺佐渡子
音楽松本晃彦
岡田こずえ(音楽プロデューサー)
作詞山下達郎「僕らの夏の夢」
作曲山下達郎「僕らの夏の夢」
佐藤勝「上田わっしょい」
編曲山下達郎「僕らの夏の夢」
主題歌山下達郎「僕らの夏の夢」
製作西垣慎一郎
ワーナーブラザースジャパン(サマーウォーズ製作委員会)
角川書店(サマーウォーズ製作委員会)
マッドハウス(サマーウォーズ製作委員会)
日本テレビ(サマーウォーズ製作委員会)
読売テレビ(サマーウォーズ製作委員会)
企画丸山正雄
プロデューサー奥田誠治(エグゼクティブプロデューサー)
制作マッドハウス(アニメーション制作)
配給ワーナーブラザースジャパン
作画貞本義行(キャラクターデザイン)
名倉靖博(原画)
伊藤嘉之(原画)
高橋英樹[作画](原画)
山下高明(レイアウト設定)
青山浩行(作画監督)
古屋勝悟(原画)
中鶴勝祥(原画)
橋本敬史(原画)
田中敦子〔作画〕(原画)
美術武重洋二
上條安里(OZ美術デザイン)
男鹿和雄(背景)
小倉宏昌
高屋法子(ハーモニー)
編集西山茂
録音上田太士(光学録音)
東京テレビセンター(ダビングスタジオ)
その他マッドハウス(提携)
日本テレビ(提携)
IMAGICA(フィルム&デジタルラボ)
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💬口コミ一覧

111.2009年、話題作! レンタル屋さんでは棚を独り占め状態でした~ それほど良い評判を聞いていなかったので、期待はしていなかったけど、予想通り、凡作!..「時をかける少女」には遠く及ばない..どこがいけないかと言えば、やはり、脚本が幼稚、演出がベタ、ツッコミどころがちらほら、..大の大人が唸るような傑作では、決してない..こんなぬるい作品では満足出来ませんよ、細田監督、、次回作に期待してます...
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 7点(2010-03-12 17:47:47)
110.ネタバレ ベタなんだけど好きです。ひ弱な少年が特技を生かしヒーローになる。ヒロインがいつの間にかそんなヒーローに惹かれる。みんなで力を合わせて危機を脱してハッピーエンド!ベタベタですが絵の綺麗さとテンポの良さが観終わった後の爽快感につながります。爽やかです。
東京ロッキーさん [DVD(邦画)] 7点(2010-03-05 18:00:44)
109.ネタバレ これこれ!すっごく面白いんだよ!細田監督っていま注目されてるんだって!と勧めた『デジモンアドベンチャー僕らのウォーゲーム』を「設定がありえない、つまらない。昔トロンという映画があったんだ、これはそれのパクリだ焼き直しだ」と兄からケチョンケチョンにけなされた悲しき数年前の思い出。時は経ち『ときかけ』にズドンとはまり細田マンセーとばかりに大絶賛していた兄は、さてこの作品に関しては(絶対観たはず)どう答えるものやら。正月にあって聞くのが楽しみな私である。ぐっふっふ。
あ、肝心のレビューを書いてなかった。まあ良作。バトルシーンやグラフィックのキッチュでポップなセンスのよさは買います。構成はテンポよさを重視するせいかぶつ切りが多くて 実はウォーゲーム時代から個人的にあまり好きではありません。でも見せ方がとても上手い。才能のある人間が作れば見せられるものになるんだな、と感心します。ヒロインが性格が悪くてうざいので-1点。あとカズマの涙にもらい泣きする女連中にポカーン。傍から見ればゲームに負けてくやし泣きする子供にもらい泣きするお母さんなんていないし。ここの泣かせよう盛り上げようとする演出があざとすぎるのでさらに-1点。
どぶん子さん [映画館(邦画)] 7点(2009-12-06 00:03:30)
😂 1
108.ネタバレ エンターテインメントとして優れているアニメです。ネットのヴァーチャル世界と現実の対比、都会と田舎、陣内家の歴史(徳川家との対決)、甲子園、男衆と女衆の対比、曽祖母と妾の子、夏希と健二の恋などの多要素を上手く取り込んで、盛り上がる作品になっています。最後の危機又危機の展開はうまいと思いました。子供たなら感動できたと思います。大人目線でつっこみを:①IDを奪われたら世界中のコンピュータシステムが暴走するという設定が幼稚。②混乱しても、電話、ネット、電力、ガス、水道などは正常なのはどうして。電話なんか真っ先につながらなくなると思う。③セキュリティが甘すぎる。一晩で50人も解ける。④健二は暗号を解いてないのに、翌日テレビで犯人扱いされたのは何故?⑤あの数字の暗号って何なの?最初解くのに何時間もかかったのに、最後は暗算で数分で解いた。⑥曾祖母を死なせちゃだめ。AIハッカーとの花札対決は曾祖母にさせるべきだった。花札好きという伏線は描かれていた。逆に夏樹は侘助に負けている。曾祖母の死で一族の結束を高めるのは安っぽい。曽祖母の知恵と経験を生かして、コンピュータと戦う展開なら痛快だったはず。⑦格闘技ゲーム名人のキングカズが一族にいたのは許す。が、AIハッカーの開発者も同時にいるのは許せない。又開発者では何でもできてしまう。単にコンピューター好きにすればよかったのだ。⑧侘助は東大出なのに、なぜぐれてしまったのだろう。AIハッカーを退治して、米軍からお金もらったのかな。というか、米軍がこの映画観たら怒るでしょうね。⑨花札のコイコイって何?ルールわかりません。⑩ネーミングがしょぼい。サマーウォーズ、ラブマシーン、侘助。 ⑪ヒット30本打たれたら勝てません。⑫夏を強調しているわりには、夏の暑さが表現されていなかった。⑬夏希は学校中の憧れの存在なのだからもっと魅力的に描かないと。⑭健二の家族が出てこず、人物の掘り下げ不足。
よしのぶさん [映画館(邦画)] 7点(2009-10-05 20:55:58)
😂 1
107.ストーリーはご都合主義でツッコミたくなるところも多いけど、そこはアニメなんで多くは求めていません。ちょっとハッタリかますくらいのが面白いし。それよりなにより絵の素晴らしさに感激しました。背景の美しさや登場人物のキャラの書き分けが本当に魅力的。ちょっとした台詞や仕草なんかが結構リアルだったりして何時間でも観ていたいなあと思わせる映像でした。あとに残るものは少ないけど115分の映画としての充実度はかなりのもんでした。
8bitさん [映画館(邦画)] 7点(2009-09-08 22:34:31)
106.うん、笑って泣けておもしろかったです。ただ、バーチャル世界の描写の比率がちょっと多すぎるかな。なので、後半につれだんだん共感度が下がっていってしまって、、、途中までは「これって今年一番の傑作かも!」って思っていたのに、見終わる頃には普通のおもしろい映画くらいの印象に。。。とはいえ、中盤までは古き良き日本を懐かしく想いつつとっても楽しく観れました。
声優に関してですが「時かけ」の時も思ったんですけど、若者の声を声優じゃない素人がやることで寧ろリアリティが増す気がしています。おばあちゃんが死んで夏希が泣くシーンとかすごくよかったです。ただ、若者じゃない役に素人を使うのはどうでしょう!?おばあちゃん役に富司純子・・・そこまで悪くはないですけど、やっぱり違和感が。何が違うかは自分にもわかりませんけど、プロの声優よりもあきらかに何かが劣ってて、政界にも顔が利くようなすごいおばあちゃん像が若干うさんくさくなってます。
HAMEOさん [映画館(邦画)] 7点(2009-08-17 15:08:16)
105.ネタバレ 面白いアニメ。話を無理くり盛り上げる手腕はすごいし、感動できるメッセージ性もある。
家系の尊重(リアル)と人類愛(ヴァーチャル)ははたして両立するのかという気はするが、細かいことは気にしないでおこう(あとで考えよう)。
【以下バレ】
ナツキが泣く場面や、衛星が落下してくるというのに「遺言だからしょうがない」と皆で食卓を囲む場面など、とてもいいと思えるシーンもいくつかある。一方でスパコンがしょうもない原因で止まるシーンにはガックリきたし、ヴァーチャルな戦闘も伏線なさすぎてわけわかめである。
それに鑑賞中ずっと感じていたことだが、何か紙一重で足らない部分が多い。つまり夏休みであり田舎であり大家族であり、かつオズの世界やワビスケの帰郷や婆ちゃんの威厳やその他いろいろたくさん映像が出てきて、ひとつひとつの見せ方はいいのだが各々に相互性や深みが感じられず、何だか腑に落ちきらない残尿感あり。もう少しだけ深く描写したり説明したりすればいいのに。子供向けだからこれでもいいという意見もあるだろうが、そもそも子供向けじゃないアニメなんてあるとは思えないし、断片記憶をまんま断片で提示することが、はたして子供のためになるのかどうか。
つーかね、花札で決着つけるような映画をあの奇跡的な完成度を得たラピュタやカリオストロと同列に扱うことはとてもじゃないができない。天井を越えようという気概に満ちた作品を、いつか望みたいもんだとは思う。
アンギラスさん [映画館(邦画)] 7点(2009-08-16 19:42:24)
👍 1
104.ネタバレ 面白い……んですが一部のキャストが棒読みすぎて萎えます。ヒロインはもうオーバーリミットです。無理です。なんで芸能人を使うんでしょう?いや、別にいいんすよ、芸能人使っても。ただヘタクソは使わないでください。マジでお願いします。何でいつまでもこういうのなくならないんでしょう?そんなにワイドショーで取り上げられたいんですかね…… それと、オズ作った人天才過ぎるだろwwwなんであんなになんでも出来るの?それと役所の制御をアレでやっちゃダメでしょ。 そういう不満もありますが、全体的には面白かったです。パクリうんぬんもまあセルフカバーっちゅーことで。
まるにゃ~んさん [映画館(邦画)] 7点(2009-08-13 01:54:57)
103.ネタバレ まさか今更一昔前に散々流行ったサイバーテロで世界滅亡なんていうネタをもってくるとは…。
ネット世界の中はもうなんでもありでわけわかんないし、決闘はもっとワールドワイドなものが良かったんじゃないかとか、もっと人間ドラマを見せてくれよとか、ゲーム内でボコボコにされても痛くも痒くもないんじゃ緊張感ないよとか、色々言いたいことはあるんだけども、何か凄く勢いがあって面白かったです。
ベタで安易で大味だが、作り手側の楽しませようという気持ちが大きいためか、満足感は極めて高く、良質ハリウッド大作を見た後の感覚に似ているかも。
すべからさん [映画館(邦画)] 7点(2009-08-05 11:03:43)
102.ネタバレ 突っ込みどころは満載だが、純粋に楽しむための娯楽映画として評価すればこの点数
メメント66さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-06 16:26:03)
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101.絵はいいと思うけど、ストーリーはツッコミどころも結構あってなあ。かなりヒットしたことを考えると、映画の質と興行成績って比例しないものだなあと再認識。本当に、この監督には絵に集中して、ストーリーは出来物を使って欲しいと切に願う。
くろゆりさん [地上波(邦画)] 6点(2021-07-18 22:46:20)
100.ネタバレ  私は化石のような人間なので、そもそも『ネットもの』っていうジャンルが苦手。SNSもオンラインゲームもやらないしね。仕事でワード、エクセル、ネットを使うぐらいです。ですから、こーゆー作品とは、はっきり言って相性はよくありません。
 ただ、サマーウォーズはそんな石器時代代表のような私にも、ジェスチャーでわかりやすく伝えてくれるような親切さを感じます。
 現在の状況を、アニメーションでデフォルメ化して表現。ただ、その表現の仕方、デフォルメ化はあまりにもマンガチックで子供じみています。まるで『ウホウホ、これだったらわかるかい、ウホウホ』と、ちょっと馬鹿にされているようにも感じてしまい・・・難しいですね。
 登場人物は一昔前のステレオタイプな人たちばかり。演出もちょっと古臭い。
 こーゆーのに懐かしさを感じ、味わい深いと思うことは確かにあります。ですがこの作品は古いうえにちょっと感情表現過剰な気がしました。
 世界の危機だっていうのに、ちゃんと状況を説明しない主人公。だから氷を持っていかれちゃったりするんですよ。ヒロインも侘助にもっとちゃんと説明しなきゃ。そんな主人公とヒロインにイライラ。
 主人公がパスワードを解くシーン。キング・カズマのバトルシーン。夏希の花札バトル。それぞれ盛り上がるシーンがあります。ですから最後まで退屈することはないです。ハッピーエンドだし。もうちょっと感動したり、カタルシスを感じたかったりしたのですが、その辺は今一歩といった印象です。
 
たきたてさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2020-05-17 14:20:39)
99.こういう作品を見るといつもAIと意識の問題を追及したくなる。家族や恋愛を含めた人間関係の描写に深みが感じられないのがちょっと残念。
ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-08-20 17:38:17)
98.ネタバレ 全くの無知識でみたので、内容のギャップに驚いた。田舎のほのぼの村おこし的な映画かと思ってたら、ハイテクな現代っ子映画だったんですね。私の年代はなんとかついていけますが、うちの親世代には何がなんだかという感じでしょうねえ。最後は直撃しなかったからよかったという落ちなのですが、自分ちに直撃しなくてもよそはひどい被害じゃないの?という感じです。
シネマファン55号さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-08-28 13:43:07)
97.ネタバレ ラブマシーンは知識欲によりアカウントを乗っ取り膨張しているだけ。世界征服とか世界破滅や権力への欲望はない。そもそもラブマシーンには意思がない(ハズ)。知識欲というのは一番厄介な欲であり、満足する事がない。だから終わりがない。まさにモンスターである。物語はこの欲の塊にどう対峙するのか?が焦点となる。第2次上田合戦等々をモチーフとした暴力対決はズレてるなあと感じていたので、電脳空間での長ったらしい暴力シーンは冗長であり見ていて退屈した。ここは子供向けのサービスシーンだから仕方ないのだろう。結局ラブマシーンはギャンブル欲により破滅(自滅)する。知識欲を植えつけただけのラブマシーンがなぜゲーム好きになってしまい、射幸心が生まれたのかがよくわからないのが難点ではある。が、知識欲はギャンブル欲に負ける(破滅する)というのは中々面白い結論ではある(ギャンブルはどこかで止めない限り最終的に破滅するという情報は乗っ取りしたアカウントからわかりそうなものだが、この辺の制御にバグがあったと解釈するしかない)。ただし、知識欲が原発等々の便利でもあり、破滅へと追い込むモンスターを作り上げたのも事実ではある。モンスターがモンスターを攻撃するという展開は皮肉が利いていて面白い(が、ラブマシーンが攻撃性や意思を持ってしまった原因もよくわからない。突然変異なのか?ありがちな機械が成長して意思・感情を持った系なのか?結局は意思を持たせてしまったというバグであると考えるしかないが)。この問題を家族の絆とか人との繋がり等々の助けによって解決してしまうというのは安直で説教臭い所もあるが、子供向けアニメとして考えれば悪くはないのだろう。
東京50km圏道路地図さん [地上波(邦画)] 6点(2015-07-04 09:03:52)
96.いまいち。ダメな点を列挙してみる。
ネットが社会の至る所に浸透した近未来、そのネットをハックすることで社会に混乱をもたらそうとする敵・・という設定は極めてやりつくされた感があり、うんざりする。
電脳世界での戦いも、すごく抽象的なものなので、それを映像でイメージ化しても、結局「なんだかよくわからないことをやっている」という感が拭えない。
「家族のつながり」が作品のテーマなのだが、敵と対峙する時、その家族がほとんど力になっていない。結局は家族の中で特別な力を持った一部の天才(主人公、ヒロイン、少年、ワビスケの4人)のみで事件の解決に至っており、アレコレとたくさん出てきた家族も最後はただ応援してるだけであった。(力を合わせるだの団結だの綺麗事を言っても、結局世の中というのは一部の天才によってのみ動いていくのだという皮肉が込められている、と解釈したらそれはそれで面白い映画かもしれない。)
電脳世界を乗っ取った巨大な相手が、たかだが「花札」で負けるだけで、すべて崩壊するというのもあまりにご都合主義にすぎる。
声優がひどい。もう最近のお決まりだが、ネームバリューがあるだけで演技力のない著名人を起用し、作品の質を落としても宣伝効果を優先している。声優のレベルが低すぎて聞くに堪えない。
監督が描きたかったという、日本の原風景や家族の温かさのようなものは描けており、完全な駄作というわけでもないが、及第点には届かない作品。
椎名みかんさん [DVD(邦画)] 6点(2013-03-23 22:28:02)
95.ネタバレ 80年代に大量に作られた、ドタバタラブコメの現代版のような映画。やはり新しいのは、そのネット上の世界を表すシャープでポップな映像美だろう。現実とネットの世界がシンクロし、夏休みに訪れた田舎の裏山と世界の危機が同時進行で収斂されていく演出は確かに見事だった。ただ、その余りに童貞中高生が夢見そうなラブコメ世界は、個人的に辟易させられてしまったのでこの点数。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2012-08-12 11:00:21)
94.ネタバレ 登場人物の多い映画だが、主人公とヒロインに限ってみれば著しく都合のいい青春ドラマである。内気な男子が自分では何もしないのに、年上女子が勝手に手を握ったり抱きついたりしてくれて、その上「あの子をよろしく」とまで言われて本当はうれしいのに迷惑顔できるような、年少男子の願望丸出しの気恥かしいストーリーになっている。ただ、よろしくと言われたのは主人公しか知らないことなので、あとは自分でがんばれということだろう。

また、映画に出るインターネット上のサービスがコミュニケーションや商用機能だけでなく、インフラなどの社会システムまで担っている設定は不自然に思われる。しかしパソコンやネットには詳しくとも実社会とは接触不良の青少年が、自分も現実世界を救うヒーローになれる、と感じられるシチュエーションを準備するためには、多少無理でもこうする必要があったということか。ネットやゲームを馬鹿にする母親(=劇中の主婦連)を見返してやるというような展開は大人気なく、これもまた年少者に極めて甘い内容になっている気がするが、それでも最後は主人公が新しい人間的なつながりを作って終わっていたので、まあよかったとすべきだろう。

ところでこの映画では、インターネットに依拠しない旧世界の「つながり」と、ネット上の新しい「つながり」が競うように危機に対処していたが、前者代表の曽祖母が電話で言っていたのが、要は“あきらめるな、元気を出せ”というだけなのは大変拍子抜けだった。本当の大事件なら関係機関では落胆する暇もなく対策に奔走している最中だろうから、この人は明らかに的外れなことを一生懸命言っている。福島第一原発の所長を電話口に呼び出すようなもので、相手先の組織的対応を邪魔しているようにしか思えない。これがリアルの「つながり」というならお粗末なことで、この映画自体が実社会と接触不良のように感じられた。

以上、前作に引き続き青少年向けの作りになっているが、対象範囲はさらに狭まった感じである。自分としては普通に面白い娯楽大作という以上の評価はできないが、映像面や人物描写ではいいところが多かった。消防3兄弟、自衛隊員と漁師のオヤジが格好いいが、ヒロインも可愛いと思う(実は予告編の「…1名なの!」という場面につられて映画を見た)。またラストの写真は素直にほめたい。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 6点(2012-08-11 17:31:44)
👍 2
93.ネタバレ 田舎の雰囲気はいいし、登場する一族の面々もいい味を出していて、この一族の絆はよく描けていたと思う。しかし、それがどうもネット上の仮想空間で起こっている事件との釣り合いがうまくいっていないように思うし、面白いんだけど、なにか詰め込みすぎな感じ。細田守監督初のオリジナル作品ということだが、終盤は「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!!」そっくりの展開で、正直、もっと頑張ってほしいと感じた。それでも、栄の部屋の黒電話や、何度も出てくる一家全員で食卓を囲むシーンなどレトロ感がよく出ている演出がいいし、有名芸能人による吹き替えもそんなに気にならなかった。(これは普段テレビを見ないせいで、馴染みのある人が少ないせいもあるのだが。)とくに、栄を演じた富司純子がよく、アニメ声優として見るのはおそらく初めてだと思うけど、素直にうまいと思えた。見終わってとくに何かが残る映画かと言われれば正直微妙な気がするのだが、栄が家族に宛てた手紙を読むところは思わずジーンとさせられる。侘助というキャラクターは伊丹十三監督がモデルだそうだが、「お葬式」での山崎努と同じ名前なので、やはりオマージュなのだろう。さっきも書いたけど、仮想空間の混乱と田舎のある一族の絆を描くというのにちょっと無理を感じるし、どちらか一方だけをテーマに据えたほうがよかった気もするが、おそらくヒット要素として仮想空間の混乱を描いているのだろうけど、二つの要素を混ぜたことでドラマとしての深みがそれほど感じられず、個人的には仮想空間での事件という要素はなくてもよかったんじゃないかと思う。(そうなると地味すぎる映画になってしまうが。)あまり自分の評価は高くないけど、はっきり言って「時をかける少女」のほうがドラマとしての見ごたえはあったと思う。さらにいえば、細田監督は東映アニメーションの出身なので、オリジナル作品を作るとどうしても東映アニメーションの少年ジャンプ系アクションアニメ的な要素が入ってしまうのかもしれない。ところで、小惑星探査機が原発に落下しそうになるクライマックス、東日本大震災後の今見たらなんか現実の原発で起こっていることと妙に重なってしまって少し怖かった。(このシーンを理由にしばらくこの映画のテレビ放送はないかも。)
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 6点(2011-07-12 23:17:27)
👍 1
92.夏の暑い日に、クーラーかけて真っ暗に閉め切った部屋でプロジェクタの大画面で観ると、わくわく感と清涼感を楽しめそうな気はしてます。バーチャルな世界の映像も、縁側のある由緒正しい田舎の大邸宅の映像も、気に入ってます。おばあちゃんも、そこに集まる大勢の親戚も、キャラが光っててワクワクしますが、そのワクワク期待した先に、あまりツボにはまるものがなかったというのが正直な感想です。『時をかける少女』に比べると、こっちの方が断然キャラとか話の運びとかステキなんだけど、心に強くグッと残るのは断然『時をかける少女』という感じでした。ちょっとバーチャル路線引っ張り過ぎな気もします。ゲーマーとかオタクとか、あまり親しみ持てないです。
だみおさん [地上波(邦画)] 6点(2011-06-11 18:05:49)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 211人
平均点数 6.39点
020.95%
141.90%
252.37%
3136.16%
4115.21%
52411.37%
64320.38%
74018.96%
83617.06%
92511.85%
1083.79%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.08点 Review24人
2 ストーリー評価 6.61点 Review31人
3 鑑賞後の後味 7.32点 Review31人
4 音楽評価 6.75点 Review28人
5 感泣評価 6.25点 Review28人

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